岩井志麻子はインタビューで、コンビニなんかに置いてある実話系グロ本が大好きで
小説の元ネタはそればっかっていってたな
奇形にしろ近親相姦にしろ集落の因習にしろ恐怖モノの定番素材だから
それだけでパクリといったらラブクラフトのも先行作品のパクリになるんじゃね?
集合無意識という形ですべて地下茎でつながっている
というまとめじゃダメか
他の作品から影響を受けていない作品なんてありません
読んでみた。
最初に浮かんだのはロバート・ブロックの「奇形」で、
次に浮かんだのは御大の「潜み棲む恐怖」だった。
>>919の想定してる作品が「潜み棲む恐怖」かどうかは分からんが
特に御大のパクリという印象は受けなかったな。
>>934 アーサー・マッケンやダンセイニ卿との関連性についてはよく言及されてるよね。
そもそもしょーもない共通項でパクリパクリと騒ぐ奴に限って
当該2作品以外ろくに読んでなかったりするからなあ…
同意しなくもないが
煽るな
>ロバート・ブロックの「奇形」
これ自体よくある話だな
ブロックが嚆矢なのかもしれんが
941 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2012/07/16(月) 21:23:34.88
>>937 まあ感想が聞けて良かったよ、
>>938それはないw
同じ文章を読んでも、その情景を構成する脳みその使い方の違いかな?
ぼっけぇを読んだ時、これパクりに脚色だろ!と俺は思った
興味があったら、皆も読んで見てくれ
録画しといた先週のぶらぶら美術館を今日になって見たが
なるほど、ウィリアム・モリスってこういう人だったのかと
恥ずかしながら、バランタイン・アダルト・ファンタジーの作家としてしか知らなかったもので
しかし、リン・カーターってスゴイ人だねえ
ウィリアム・モリス、ダンセイニ、マッケン、ラヴクラフト
すべて「ファンタジー」という枠で括ってペーパーバックのコンテンツに仕立て上げた
なるほど、岩井志麻子のステマってことか
全部ノイズに担がれたってわけだな
946 :
941:2012/07/19(木) 00:53:03.51
今更だが、俺は岩井は嫌いでね
パクり&脚色で(俺にとっては)賞が貰えるなら
俺でも貰える、と思ったわけさ
それをラブクラフトスレで主張する脳の残念な人のパクリ判定とか俺でも受賞できる発言とか
香ばしすぎて心底どうでもいい。
っていうかやっぱり岩井のステマかよ・・・
どうしてもこのスレでステマしたいなら、コテハンつけてくれ
NG対処するから
いやどす(AAry
えらいのに飛来されてしまった
>飛来
「アーカムそして星の世界へ」でオチを台無しにされた宇宙からの色のことか
まだ一匹“色”が残ってる焼け野が貯水池になったけど
健康被害なんてなかったです、だからな
このあたりは現実の放射能とか不法投棄、鉱害に敵うべくもない
アメリカでもスリーマイルの事故が起こるまでは放射能汚染とかあんまり深刻に考えられなかったんだろうなあ
ダーレスはかつての一番弟子ではあっても既に後続の信徒たちの総意によって破門済です。
第7会キングスポート総会にて彼の文献は正式に正典から外されました。
我ら信徒はかような偽書に踊らされ精神の安寧を掻き乱されることのないよう、原理主義の灯を守らねばなりません。
シュブ・ニグラス。
というかトルストイより大きくてドストエフスキーやポーに匹敵する大きさ
カフカやシェイクスピアにはやや劣る程度って、御大すごい
作者の国籍ってのもでかいよな
元記事読むとWikipediaの influence や influenced by から作成したみたいだから
英語圏の影響がもろに出てるんだろうな
SFそのものはウェルズにかなりの影響受けてるけど
wikiにこの作家はウェルズに影響を受けましたなんていちいち書かれていないだろうな
ラヴクラフトがホラーに与えた影響は、トールキンがファンタジーに与えた影響や
ドイルがミステリに与えた影響や、セルバンテスが小説に与えた影響やウェルズがSFに与えた影響と
比べられないだろうか?
一種の元祖ってことで。
ホラーの表現とか構成の面ではラヴクラフトはそんな目新しいことはしてない気が。
やっぱクトゥルフものの創始者としての参照度が押し上げてる感じがする。
962 :
501:2012/07/21(土) 13:37:27.91
>>962 >「墓場」(昭和22年)。
昭和22年なら、まだ正規の形で翻訳することが出来なかった時代だね
翻案という形は、だから、訳者ならではの苦肉の策だったのかも
戦後、正規の形で翻訳出版が出来るようになったのは
ジョージ・トマス・フォルスターという人物がGHQの認可を得て翻訳権仲介業をはじめた1949年以降
いずれにしろ、公開されたら読んでみます
情報提供ありがとう
>>954 >ダーレスはかつての一番弟子
一番弟子はどう考えてもロバートブロックだろ
それ以外は単なる文通相手でしかない
>>959 でもヴェルヌと比べると過小評価気味だよね
ぶっちゃけヴェルヌ的な科学礼賛SFは完全に途絶えてウェルズ的な厭世的SFが今の主流なのに
(ヴェルヌにも文明批判作品はあるという突っ込みは今は一般論としての印象の話なのでなしな)
>>963 作品発表前後の作者の置かれた状況を見るにむしろネタに詰まった作者が
苦し紛れに盗作したといった方が正解かも
調べてみると本当にせっぱ詰まってて気の毒で責める気にもならならんけど
ダーレスはスミスやハワードと同じで割と対等な立場だったのかなあ
すごく年齢差開いてるけど
ヴェルヌのスーパーメカヒーロー達はバットマン的なダークヒーローだと思うんだ
科学の要塞に立て篭もって歪んだ世界を相手に戦い続けてる無慈悲で孤独な放浪者
だからスーパー科学礼賛といえばそうかもだけど、同時にすごく厭世的で文明批判的でもあると思うんだよね
ヴェルヌは技術と人間性の相克みたいなところどまり
ウェルズは人類の種の行く末ってスパンで物事を捉えてる
西尾正の「墓場」を読んだが、こりゃ「翻案」なんてもんじゃないな
なまじ再評価の気運が起こり作品が人目に触れるようになったためにバレたわけか
他にも色々やってるらしいことはウィキにも書いてあるな
再評価も善し悪しだ
西尾正のことは東雅夫氏の『クトゥルー神話事典 第3版』学研M文庫で
紹介されていたが、さすがにこのひと書き方がうまいね。
以下引用。
「墓場」はラヴクラフト「ランドルフ・カーターの陳述」に
着想を得た作品であり、やや変則的な形ではあるもののラヴ
クラフト作品が初めて日本語化されたものである。
(中略)
片や「ウィアード・テイルズ」、片や「新青年」と怪奇幻想の
メッカであった両誌を舞台に、太平洋の両岸を挟んでほぼ同時
期に相似た資質を有した両者がこの一篇を介してクロスオーバー
する姿は何やらん運命的なものを感じさせる・・・
嘘とか事実に反した事はギリギリ言ってないし、西尾を非難するような
言辞は巧みに避けつつ吹き上げている。
いい意味でヨイショというか、読んでみたいと思わせるノセ方。
きっと
>>942 の言うリン・カーターもこんな人だったんだろうな。
しかし、『西尾正探偵小説集』出たときはあちこちで「御大じゃん!」
って声上がったんだろうな。
調べたら5年前の刊行か、ネットやってなかった残念。
戦後すぐとか戦前とか著作権って観念自体がろくに通じなかった頃だろ
ミッキーマウス漫画とか平気で出てたわけで
>>972 戦前は日米著作権条約に基づいて翻訳は相互に自由
しかし、戦後、日本の敗戦に伴って日米著作権条約が効力を失うと、一転、無断翻訳はすべて御法度
GHQ傘下のCIE(民間情報教育局)が厳しく目を光らせた
ちなみに、後にタトル商会を立ち上げたチャールズ・E・タトルはCIEの情報将校
あと、「墓場」の翻訳自体は実に丁寧なものだよね
原作へのリスペクトがうかがわれると言うか
もし翻訳までやっつけ仕事だったら、さすがに東雅夫も寛容じゃいられなかったろうね
975 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2012/07/25(水) 12:10:14.80
>>955-961 スティーヴン・キングは確かラヴクラフトを神と崇めてたような気がする。文学史的にホラー小説に与えた
影響力の大きさはウォルポールの『オトラント城奇譚』、ホフマン、ポーの存在が大きいがラヴクラフトが
そこに組み込まれるかは、やはりどれだけ歴史の風化に耐えられるか待たなければならない。
オトラントってゴシック・ロマンスの元祖で
ゴスロマからSFもミステリもスピンオフして、残った部分がホラーになったんだっけ?
ホラージャンルの内部の大物に過ぎない御大とは文学史的には比較にならんきが。
単に作品それ自体の歴史の風化って話ならオトラントはもうほとんど読まれてないでしょ。
今度新訳出るらしいが。
ポーやホフマンは普通にメジャーすぎる
キングは普通に神話ネタ入れた作品とかかいてるしな
とうもろこし畑の子供たちだっけ
人知を超えた途方もない何かの描写に惹きつけられたもんだ
キングがラヴクラフトファンだったならなるほどと思えるわ
>>978 まずは「クラウチ・エンドの怪」を挙げないとw
「とうもろこし畑〜」は後にTRPGでクトゥルフ神話に関連付けられた作品。
「畝の後ろを歩むもの」がシュブ=ニグラスの化身のひとつとされた。
ジェルサレムズロットもクトゥルフ神話?
>>976 ホフマンは名前は有名だけどほとんどの人は「砂男」とか読んでないと思う
(読んでも難解すぎて怖いと思えないかも)
非ホラーのくるみ割り人形とかが代表作になるんでね
ポーの場合は「黒猫」とか「赤き死の仮面」とかの怪談は代表作だからな
「ちんば蛙」なんて化け物が一切でないモダンホラーを一世紀以上先取りしてたし
>>978 トウモロコシ畑は一級のホラーではあるけど、クトゥルー神話じゃない
駄作だけど同じ本に入ってるキャンパスの悪夢の方がまだクトゥルー神話だと言える