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ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :
石ノ森章太郎「仮面ライダーEX」 3点
講談社テレビマガジンに連載された「仮面ライダーアマゾン」(実際にペンを執ったのはメーンアシの石川森彦)原作漫画、
漫画入門も著している作者らしい「仮面ライダー絵コンテ漫画」
テレビシリーズ「仮面ライダーBLACK」制作前に関係者に配布された手書き企画書
「キミは仮面ライダーを見たか?!」以上、3種を収録したSFマンキチあるいは特オタには
感涙ものな一編である。
ブックショップで本書を手にした俺はアホなマンキチの如く、
例の加藤夏希ちゃん似なキャッシャー(そう言えば彼女もファムなわけだが)に流し目を送りながら歓喜の声を上げた
「アーーーーーーマーーーーーゾーーーーーン!!キキッーーー!」と。
内容的には、原作のアマゾンはわずか5回で終了したため、話の展開が拙速であり、ボリューム感を欠く面は否めず、
テレビシリーズでは登場した怪人さえ仕切るジューシャたち
(特に当初の敵役ゲドンの配下である女性だけで構成された赤ジューシャが登場しないのが残念)
が存在しない世界であるのがなんとも寂しいものがある。
さらにヒロインの名はなぜかテレビと同じリツコさんでなく美奈(長嶋家か、飛馬の愛人かお(w )
なのも外された感がある。
絵コンテ漫画に関しては、後の原作版「仮面ライダーBLACK」を想起させる非常に面白そうな
作ゆえ、是非完成品も読んでみたかったと思わせるものがあり、講義用に使い捨てるには惜しい
感じの作である。
「キミは・・・」は手書きゆえの読み難さは一級品(?)だが、
現場の臨場感が伝わって来るかのようなレアな一品ではある。