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名無しは無慈悲な夜の女王:
「あなたの人生の物語」に現われたのは、時間感覚が人間のそれとまったく異なる種族だった。
彼らはその言語体系の中にその認識の変容を携えて現われ、そして去った。
「イリーガル・エイリアン」には、異なる世界観を持つ非ヒューマノイド型が登場した。
彼らはその利己的な世界観を押し付けたがために、多々の知性体種族から罰せられることとなる。
「大失敗」で紹介されるのは、まったくカタチにすら現われない「知性体」だ。
彼らは故意なのかどうかはともかく、干渉してきた「人類」に、
「人類」が他知性体に持つ敵意をそのまま鏡のように返した。まるで、お互いの接近も危険であるかのように。
小川一水の最新作でも、多種多様な知性体が現われた。