◆ニュース速報@SF/FT/HR板 Part36◆
人生にはあらゆる機会において選択が与えられる。
意識、無意識にかかわらず、人は生きとし生ける限り、有象無象の選択を選びつつ生きていく。
しかし、人間は安きに流れるものであり、また高いところから低いところに流れるものである。
これを押し留めるものこそが、『倫理』であり、『道徳』だと言う、なぜか?
手段としての「殺人」という選択は、かなり控えめに言っても考えられる限り最も簡単な選択だ。
一個人の思考内における「ポピュリズム」と呼ぶべき、もっとも簡単でもっとも議論の余地もない選択だ。
それ故に、一度この選択を選んでしまった人間は、もはやこの選択以外の手段を模索し得なくなるのだ。
そうして、この「手法の簡便化」の究極として、己自身を殺する行為に至るのだ。
是ゆえに倫理であり、之ゆえに道徳足らん。
この手の無秩序型快楽殺人者は当初の目的が、殺人という手段を選択してしまったが故に、
最終的に逮捕なり、自殺なりを迎える段には、手段だけが目的化してしまうのだ。