1 :
名無しは無慈悲な夜の女王:
銀河英雄伝説は歴史小説なので、作者の創作と思われる部分が数多く含まれる。
創作部分を指摘することで評論ごっこを楽しむスレ
例:ロイエンタール元帥反逆事件でクナップシュタイン大将が
グリルパルツァー大将にそそのかされて二重の裏切り行為に荷担したかのごとく描かれているが、
なんら証拠も証言も残されているわけではなく
創作が史実と混同され、一定の事実を含むものとして流布されてしまった典型例である。
とか。
疑似歴史小説評論を楽しみましょう。
<丶`∀´> 2ダー
3 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/29(月) 15:35:52
ラインハルトが美形に描かれすぎ
あれは作者の妄想で本当のラインハルトがニキビ面のピザデブなのは周知の事実
あとヤンがDV常習者であることがすっぱりカットされている
フレデリカの腹を蹴り上げてそれで子供が産まれなかったのは艦隊の誰もが知っていた
ただアルコールの影響で主に民主主義に関する妄言を始終繰り返していたところはよく描けてある
4 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/29(月) 15:38:52
つまりシェーンコップとロイエンタールの一騎打ちは史実だが、キルヒアイスとの一騎打ちは創作ということね。
5 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/29(月) 17:11:20
信憑性のある一次資料にはカーテローゼ・フォン・クロイツェルなどという
婦人下士官の名前は見出しえない。
思うに、ユリアン・ミンツの少年時代に、初恋の相手役がいれば面白くなるなと、
作者が創造した、いわゆる小説的ロマンスのための架空のキャラだろう。
ましてワルター・フォン・シェ―ンコップの娘などという設定は
小説的想像そのものである。
これは数千年前、地球時代の歴史小説家、リョータロー・シヴァの作品「リョーマがゆく」で、
勝手に「オタヅ様」なる実在しない姫を出して、リョーマと恋仲にしたのと同じ手法である。
7 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/29(月) 18:48:17
>>5 ロイエンタールとはお互い名乗っているし戦闘記録に残ってる。
キルヒアイスとは乱戦の中、相手もわからず戦っただけなので記録に残りようがない。
よって史実とは認められず作者の創作と思われる。
8 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/29(月) 19:06:15
>>6 それだとカリンは
ユリアンの妻にはならなかったのかw
9 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/29(月) 23:14:28
>>7 お互いの報告が戦後突き合わされれば対決した事実がわかるかもしれん。
第二次大戦ですらそのような例がよくある。
シェーンコップ対キルヒアイスが史実である可能性は充分にある。
ユリアン・ミンツってたしかに指導者としてはわりと優秀な人だったんだろうけど。
それにしても小説とかに出てくるユリアンのスペックは超人すぎないか?
格闘も射撃もスパルタニアンも全部エース級で座学も全部トップクラスとかあり得ん。
けど、当時の記事とかニュースあたっても、わりと当時の人々も同じような認識みたいだし……。
思うに、けっこう同盟のプロパガンダも入ってたと思うんだけどどうよ?
ヤンが死んだもんだから、どうにかしてこいつを新しいカリスマにしよう、みたいな意図を感じる。
実はこのスレと似たようなことを、吉岡平がタイラーシリーズの外伝
「大宇宙のサムライ」でやってる。
タイラーなんて都合のいい男はいなかった・・・なんて作者自身が書いてるw
13 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/30(火) 08:53:54
>>10 ユリアン・ミンツはヤン・ウェンリー伝の中で、ちゃっかり自分のことも宣伝してるんだよ。
銀英伝のヤン・ウェンリーは、主にユリアン・ミンツの記述を元に書かれているんだが、
戦略・戦術ではヤンに一歩ゆずるがその他の分野ではるかに優り、
さらには人格的な慎ましさを加え、総合評価で上に立つよう計算されている。
なかなか巧みと言わねばなるまい。
ミッターマイヤーは夫人一筋のように書かれているが、
実はそれなりに遊んでいたとうちの爺さんが言っていた。
最初に配属された隊にミッターマイヤーがいて、夜遊びに付き合わされたんだと。
15 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/30(火) 14:53:13
アイゼナッハはいくらなんでも無口すぎ。マンガ的な誇張がある。史実ではなく創作部分が多い。
16 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/30(火) 14:59:35
ハイネセンでヤンが公衆電話を探し回るのはいくらなんでも創作。
携帯電話は自由惑星同盟建国より遥か昔、ADの20世紀末頃には普及していた。
科学技術史に弱い作者があまり調べずに想像で書いたようだ。
>>13 なるほどなあ。
しかし、アッテンボローの自伝読んでも、やっぱユリアンはイメージ通りの優秀な人なんだよなあ。
ただ、アッテンの自伝も一般向けに出版されてる以上、民主主義の宣伝のためにある程度プロパガンダが入ってるらしい。
歴史家の人達は資料としては当時の将校の日記とかを当たるらしいんだが、
俺は知識がないのでどーやって手に入れればいいのか分からないよw
真相が気になる……。
っていうか赤毛って実在の人物?
19 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/30(火) 16:37:46
銀英伝は引用文多い割に参考文献巻末に一切載せてないから困るよな。
文中でもはっきりしてるのはピサドールの「英雄的な歴史」とアッテンボローの「革命戦争の回想」くらいだし。
文献に当たれないのはたしかに困る。
20 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/30(火) 23:07:46
キルヒアイスの両親が皇帝ラインハルトを狙ったテロで捕まり、
即日銃殺された件がどこにも出てこないのはおかしい。
乙女座銀河団文明との第二次遭遇があった時期なのにまるで触れられてないのはなぜ?
オスカー・フォン・ロイエンタール元帥の叛乱事件についての記述も捏造の匂いが
プンプンする。
彼が偉大な皇帝に反旗を翻すのは、自分の扱いや皇帝の人格、治世等に不満が
あったのではなく、自分が地球教の陰謀によって叛逆者にしたてあげられたから、
それが誇り高い彼には我慢できず、本当に自分の意志で叛逆を起こす事にしたって・・・ww
おいおい、小説的ロマンチシズム、どんだけ〜〜って感じwww
どこの宇宙にそんな理由で叛乱起こす大帝国の重鎮がいるんだよとwww
自分のプライドでいったい何百万人の部下を道連れにするんだよと。
しかも彼らにも叛逆者の汚名を着せて・・・。
濡れ衣着せられた中学生が傷ついてグレて、本当に悪事をやっちゃうのと同レベルじゃねーか。
結局ロイエンタール元帥の叛逆の正確な真相は不明だが、まあ、歴史上の叛乱事件が起きた理由の
どれか一つをあてはめれば済むような、ありきたりなものだったと思うよ。
でも獅子帝ラインハルトT世の権威を傷つけないように、ロイエンタール元帥は
あくまで偉大なる皇帝を最後まで崇め奉っていたって事にするために、苦しい叛乱の理由付けを
捏造したんだろう。
しかし冷静に見てロイエンタール元帥の反逆が成功する公算は低いから、
彼の真の動機は永遠の謎だな。
だけどヤン・ウェンリーだって本当はカイザーに謀殺されたに決まってるけど、
帝国の文献だと全部、そうじゃないってことになってるのが笑えるよな。
ヤン暗殺事件にせよ、ロイエンタールの乱にせよ、帝国の公式記録に記されてる、
地球教の仕業とされてる数々の陰謀やテロについては、まだまだ帝国政府による
デッチあげの事実がたくさん隠されてると思われる。
大国が国家ぐるみで非合法な手段を行使する時には、非人道的な”犯人”を
作っておくのは、地球時代からの常套手段だからな。
”犯人”に宗教団体を使うのも、これまたポピュラーな手段というか、
使い古されたワンパターンというか・・・
>だけどヤン・ウェンリーだって本当はカイザーに謀殺されたに決まってるけど、
ユリアン・ミンツの著書にも、あれは地球教による謀殺だったって
記されてるんだよな。
バカだねえ、帝国側の偽装工作にコロッと騙されてやがる。
犯人は、帝国軍に化けた地球教徒に化けた帝国軍・・・って、裏の裏の発想が
なぜ出来ないのかね。
>>10や
>>13の推測どおり、あんがい奴は暗愚なお飾り指導者だったのかもな。
26 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/31(水) 12:36:50
>>20 正確にはキルヒアイスの両親は地球教に入信し、
キュンメル事件の際に壊滅した支部で殺されたんだよ。
あまりに後味が悪く、皇帝の一声で姓名不明死体扱いとなった。
その方がよっぽど後味悪いだろうにな。エラくなる奴は違うよw
権力者が都合の悪い事実はもみ消すのは当然だろうがw
ローエングラム朝初期の真の実力者マリーンドルフ伯爵の
陰謀の巧みさこそ、本当に天才的だよな。
獅子帝だって、本当に病死だったのかどうか・・・・
歴史書に全部、マリーンドルフ伯が「いい人」だったって
書いてあるのが、限りなく怪しいだろ?w
28 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/01(木) 14:31:15
いやな感じのスレとなってまいりますたw
なんか、同盟市民が噂話を囁きあってる
ようなスレだなw
>>27 マリーンドルフ伯が公務から遠ざかっていたのは歴史的事実。
むしろ何らかの政争の結果遠ざけられた伯爵を、
>>26のような理由であえて好意的に記録してあるのではあるまいか?
31 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/03(土) 00:07:28
よく考えたらカイザーもオーベルシュタインも死んで
娘が摂政皇太后だぜ。マリーンドルフ伯の天下だよなあ。
マリーンドルフ伯が北条時政で、
ヒルダが政子ってか?
そこでカイザーリンヒルデガルドによる、病死に見せかけた
獅子帝暗殺疑惑説の登場ですよ。
25歳で後継ぎが生まれたとたん急死?
しかも結婚後にどんどん体調が悪化して・・マリーンドルフ親娘に都合良過ぎな展開w
伯爵はとりあえず一線退いたフリして院政でしょ。
国務尚書ミッターマイヤーもと元帥は、伯爵に推薦されたこともあって、
半ば傀儡のようなものだっただろうし・・・
公明正大で善政を敷いたのは事実らしいけど、リップシュッタット戦役時に
あっさり大貴族派から離脱した所を見ると、あの親娘は機を見るに敏で、
権力欲は相当にあったと思うよ。
その推論をおし進めてゆくと、皇帝と皇妃が一夜を過ごすきっかけになったという、
あのヴェスターラントの生き残りの刺客があの場に乗り込んできた経緯について、
誰かのある青写真が浮かび上がってくる・・・
34 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/03(土) 06:02:22
このスレと同じネタで三国志戦国板に「銀英伝の正史について語れ」というスレがあったな。
史実と創作の関係についてはお手のもんの連中が書いてたからかなりおもしろかった。
このスレ見てると、なんか蛭田はゴムに穴でも開けかねない勢いだなおい
あの状況でゴムが用意されていたとは思えん
>>36 三国志的にいうと、マリーンドルフ親子は
少帝の親として、国政を牛耳ろうとした
何大后と何進か?それとも
刑州の劉表の後妻、蔡夫人と兄の蔡冒か?
すまん。
36でなく34だった
m(__)m
39 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/04(日) 10:45:20
そうか。
ローエングラム王朝って実態はマリーンドルフ王朝だったのか…。
>>35 同人誌だかでこんなのを見たことあるのを思い出した。
「フロイライン、今夜は予の側にいてくれないだろうか」
「……」
(ヒルダ、後ろ手にドアのカギを閉める)
(ヒルダ突進)
どどどどどどどどどどどどどどどどど
「さあっ!奪ってくださいましっ!!」
あとはマリーンドルフ伯が、いやがるアンネローゼと
むりやり再婚し子を成し重臣として育てれば血縁上も完璧だ。
>41
必要ないでしょ。
それより、同盟もフェザーンも屈した後の大粛清がどこまで及んだのかが気がかりだ。
参考文献ある?
マリーンドルフ伯がすっかり奸臣でワロタ。
誰か弁護するやつはいないのか。
「粛清」は特に行われてないはず。
グエン・キム・ホア広場事件と「オーベルシュタインの草刈り」で計1万人前後が死んだけど
>44
マジ? 幼帝抱えてて外敵もいないんじゃ、歴戦の将軍なんて百害あって利なしじゃん。
先帝の人望だけで国はまとまるのか?
だから、外敵は自由惑星同盟で
そいつらを屈服させる仕事も終わったわけだから
それ以上の外敵はもうイランだろ
47 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/05(月) 00:29:28
統一が終わって太祖が死んで外戚が強かったら、することはも〜粛清しかないでしょう!
ビッテンフェルトあたりを首謀者に仕立て上げて軍の中堅・若手の強硬派も一緒に連座で一網打尽。
大軍縮をやってあとにはイエスマンしか残さない。
メックリンガーは巻き込まれる前にいち早く身を慎んで軍から身を引き、芸術に没頭。
ロイエンタールは歴史観があったから
今が反乱を起こす最後のチャンスだと
見破ったんだよ
そうか?金髪崩御前より、ヒルダが呂太后化して粛清の嵐が起きたときこそ、
ロイが王朝を乗っ取る最大のチャンスだと思うが。
まあ、その時にハイネセンで総督職を続けられていれば、だが。
特に疾風が先にフェザーンで粛清されれば、義眼もいないし、もう敵はない。
バカ皇帝やバカ宰相が有力な家臣を粛清してしまい、内乱で滅ぼされた実例は
結構あるからな。
それはそうだが、ロイエンタールの価値観からすれば、
「孤児と未亡人の連合政権」たるアレク&ヒルダでは打倒の対象としては役者不足
ラインハルトでなければ逆らう意味もない、ってことだろ
でも金髪当人が死ねば、仕える意味もなくなっちゃうから、
代わりの生きがいとして王朝簒奪に乗り出すかも・・・
「あの方の築いた帝国を、マリーンドルフの小娘ごときが好きなように弄ぶ未来が
待っているのならば、いっそこの俺が・・・」
くらいは思うかもしれんが、まあ、疾風が粛清でもされないかぎり、
思うだけで行動には移さないかな。
あの叛乱については、ロイエンタールとミッタマイヤーの派閥争い説が有力だろうな。
ミッタマイヤー側にとって、ロイエン閥だけではなく、グリとクナも同時に葬れる絶好の機会だった。
機を見るに敏なミッタマイヤーらがこのチャンスを逃すとは考えられない。
ロイは皇帝自らに直訴して、グリはワーレンを通して潔白を主張した記録が残っているが、
艦隊司令長官自らが出向いて工作したのでは、遠隔地にいた彼らに誤解を解く機会は与えられなかっただろう。
「伝説が終り歴史が始まる」というフレーズを考えたのは
メックリンガーではなく俺だ!
ミッターマイヤー
資料を残したのがメックリンガーだからな。
彼は、自分の著作が史料として活用されることを強く意識して書いていた筈だから、
仮に
>>53が事実だとしても、バレるようなヘマはしなかったろう。
あの最後の一行ってアシモフの「永遠が終わり無限が始まる」の盗作だよね。
お前はこのスレの主旨というものをわかっていない
過疎スレ
58 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/01/22(火) 00:32:53
>>22 …濡れ衣着せられた中学生が傷ついてグレて、本当に悪事をやっちゃうのと同レベルじゃねーか…
冗談抜きでそのネタの同人誌を見たことがある。(ミッターマイヤーが討伐に出向いたのが““友人がグレた…”と悩み事相談室
に相談したら回答者のアイドルが“がつ〜んとやっちゃえ!”とけしかけた”、ものだからそれを真に受けて大馬鹿野郎!、って)
>>35 ブラック・ヒルダ、通称“ヨルダ”…
んだすれ
銀英伝か。
アスターテ会戦のくだり読んで「なんじゃこりゃ」と思ったもんだw
あの当時第2艦隊の副司令官(少将)のヤン・ウェンリーが准将で「次席参謀」なる役職にされてるし。
三箇所の根拠地から慌ててかき集めた兵力はハイネセンから出撃して戦場で分かれたことになってるし。
やっぱ、第6艦隊が奇襲されて退却してから第2と第4で敵に挟撃戦仕掛けたけどgdgdになりました、じゃ
獅子帝にもヤンにも箔が付かないからなんだろうな…
でも、あの戦闘で正面で苦戦したパストーレが真っ先に壊滅する無能者呼ばわりで
後でヤンの指揮下に入るフィッシャーのことさえ戦闘のところでは一言もないのはどうかと思う(´・ω・`)ショボ-ン
61 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/18(日) 20:04:00
糞スレ晒し上げ
ついでにkwsk
ダゴン星域の殲滅戦、初期に収録された記述によれば、同盟側のワンサイドゲームのように表現されている。
しかし、その後補足目的で編纂されたと思われる記述では戦闘開始後かなり長期に渡り同盟が劣勢にたたされたことになっている
この違いは、銀河英雄伝説が、記録を収集しながら書き進められたものであることを示しているのではないか。
つまり、著述開始の時点では不明瞭であったダゴン星域の戦いが、執筆中にさらに集められた資料により全貌が明らかになったのではないだろうか
>>62 同感
アスターテについても、同盟側が3艦隊ばらばらに接敵して甚大な被害を出したってことと
最終的にヤン提督が指揮して痛み分けに持ち込んだことくらいしか、執筆開始の時点では知らなかったんじゃないのか?
獅子帝側もエルラッハ少将とフォーゲル少将って副司令官クラスの将官が2人も戦死する激戦だったんだが
どっちも死んだことになってないしな(片方は描写あったかも?忘れた)
だいたい、障害物の特に無い宙域で獅子帝側のあの機動は無理矢理すぎるだろw
後の会戦の描写と比べると書き手の知識と資料が不足していたとしか思えん
最初の戦闘でgdgdの後引分けじゃ、まるで様にならん。
だからあれはあれでいいのだ。
一応二人とも立てて、それらしく損害数も示した。OK二人は天才、旧世代はみな無能!
第7次イゼルローン攻略戦書いたあたりで、
第6艦隊と第4艦隊の実損害に気が付いて、真っ青になったに違いないw
創作でない可能性が高いと思われるのは、ユリアン・ミンツ氏の遺したイゼルローン要塞滞在時の日記だろう。
あれは氏の日記をそのまま公表したものだからだ。
もし、あれが創作したものとすれば氏の名誉にも関わることであり、かなり悪質といえるw
>>64 あれは読んでて大分苦しいな…
無茶苦茶沈んでるのに無傷の戦闘艦艇が合計半個艦隊分も沸いてきたりとか
旧同盟側やゴールデンバウム時代の資料は揃えてなかったのかね
>>65 あれもタナカの名義で出してたっけか
残念ながら「銀河英雄伝説」と辻褄の合わない内容は書き換えられてるって噂だぞ
誰か第7次イゼルローン攻略戦のことについて教えてください
本当にヤン提督の艦隊が、あんな物凄く頭悪そうな作戦使って攻略したんですか?
68 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/24(土) 16:00:57
こういう話で盛り上がる心理って理解できない。
どうせ創作なんだしどーだってええじゃないか。
こういう話で盛り上がれる人たちが集う所に
わざわざ来て文句言う奴って何なの?死ぬの?
>>67 第7次イゼルローン攻略戦の詳細については双方の戦闘詳報が残っていないので今ひとつよくわかりません。
確実なのは第13艦隊と要塞駐留艦隊が交戦
戦線が要塞から離れたところで、所謂「薔薇騎士連隊」を含む強襲上陸部隊が要塞に攻撃を仕掛けたこと
要塞はごく短時間で制圧されてしまったこと
反転帰投してきた要塞駐留艦隊が要塞主砲の一斉射撃で壊滅、指揮官ゼークト大将(死後上級大将)が戦死し残存部隊は首都方面に退却したこと
……程度です。
その後のガイエスブルク要塞を動員した攻略作戦でも降下兵による攻撃が実施されてますし
規模の割に大量の人員と艦艇を収容・整備できているところから見て
どうもイゼルローン要塞は、言わば強力な砲台を持った「根拠地」「兵站基地」として作られていたようです
恐らく要塞内部の守備兵員は、その多くを駐留/進出していた艦隊の海兵部隊に委ねていたのではないかと思われます
そしてこの当時、駐留兵力は一時的に1万数千隻まで減少しており、それも全力出撃してしまっていました
(半端に兵力を残して出撃できるほど余裕も無かったのでしょう)
いわば空き家状態のところを狙われたわけです
小説でも触れられていたと思いますが、同盟はこの作戦に化学戦部隊と所謂コマンドー部隊も参加させています
いち個人のトリックではなく、周到に用意された奇襲作戦でした
何度も力攻めを繰り返して失敗した末の一大作戦だったと言えるのではないでしょうか
71 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/26(月) 06:13:24
そういえば、オーベルを暗殺した黒幕はマリンドルフ伯
という事実を証明する史料が出たらしいな?
暗殺者に指示した手紙が出たんじゃどうしようもないな。
まあ手紙そのものの真贋を疑う向きもあるようだが。
ところで小説だと最後の地球教主教を殺したのはユリアン・ミンツになってて、きちんと仇取らせてるんだね。
あの辺の因果応報はさすが小説と思う。
アレク帝の時代に地球教の巣窟になったのはハイネセン自治領だったのにな。
そういう不粋なこと言わない。
あの時点で終らせると、ローエングラム朝が大過なく長続きしたみたいに見えるのがいいところなんだからさ。
でも獅子帝の台詞で
「もっと強い奴が出てきたら簒奪されてもしょうがないよね」(超意訳)
みたいなのがなかったっけ?
あれってその後の歴史の一番簡潔な要約かなーと思ったり
まぁ皇統が絶えたわけじゃないから「簒奪」とまで言っちゃうのは言い過ぎだろう。
フリードリヒ二世は自然死ではなく、グリューネワルト伯爵夫人(アンネローゼ)による毒殺である、とする説があるのだが…
動機はもちろん、帝位を狙う弟の支援
時期的にもタイミングがよすぎる
手段は砒素とする説が有力視されている
フリードリヒIV世の間違いだろ
何かと思ったじゃねえか
第7次イゼルローン会戦の話だけども
あれっていつもどおり3〜4個艦隊で正面攻撃してれば陥落できたんじゃねえの?
攻略戦のときに要塞守備艦隊が2万隻割ってたのって初めてだろ。
まあ予算の関係とかあって無理だったんだろうが…
いやぁ、イゼルローン攻略戦の回数とその参加兵力には諸説あってだね……。
銀英伝外伝だと駐留艦隊はいつも1万ちょいになってるけど???
読んだときに「?」と思ったんだ。
そんなに重要なら2〜3個艦隊貼り付けとけばいいじゃん。
他に戦線持ってないうえ、何度も侵攻作戦掛けてるくらいだから問題なさそうなんだけど。
叛乱軍の方も、何度撃退されても似たような兵力で毎度毎度攻撃してるのが意味不明。
いっそ、トイメンに根拠地整備して迎撃に専念してたほうがいいんじゃ?
帝国領侵攻作戦のときみたく全力でぶつからなかったのは何故?
誰か納得いく説明きぼん。
>>80 kwsk
>>82 国力的に兵站がもたないとかかもよ
当時の帝国側の事情はワカンネ
まず、「半個艦隊」で要塞攻略作戦を発動したことはない、という説がある。
その説の中で小説の筋に比較的近い説では、ヤンの率いる半個艦隊で要塞駐留艦隊を
分離撃破し、その間に主力が要塞を攻略したということになってる。
「半個艦隊」はあったけど、ヤンがやったわけでも成功したわけでもないという説もある。
甚だしきは、これはこの時代の話ではなく、別の戦争の時のエピソードがヤンの逸話と
混ざって伝わったものだという人もいる。
おれとしては、単純に大兵力で要塞艦隊と増援艦隊を圧倒し、地道に質量兵器で
要塞を半身不随にして強襲奪取したという説が一番信用できると思うが、歴史小説で
その説を採ってる話は少ないな。
やっぱ地味だからかな。
>>82 同盟版イゼルローン要塞案はあったよ。回廊周辺星域要塞網構築案もね。
でも軍の艦隊派の「そんな金があったら艦隊作れ」という声にいつも負けてたんだ。
要塞構築には10年はかかる。そんな長期政権、戦争になってからはほとんどないし、
どれも艦隊派の支持に乗った政権だった。
>>84 イゼルローン要塞博物館の「イゼルローン史」見ると
一応ヤンが指揮する艦隊が奪取したことは間違いないようだが…?
ガイエスブルク作戦は獅子帝が「ヤンの作戦にヒントを得て」着想したとも書いてあるんだよな。
それがヤンが質量兵器を使ったって説の根拠だったりして。
自由惑星同盟軍の艦艇はアムリッツァ前から進歩が止まってる。
対して帝国軍は(体制変化を通じて)この間ずっと進化し続けてる。
財政的には度重なるイゼルローン攻略戦と回廊周辺での損耗が響いて、780年代以降同盟側はずっと火の車状態。
技術的な格差は790年代終盤に来てがくっと開いてしまう。
同盟でそれらしい新式艦がトリグラフだけなのに、帝国側は陸続と新型を投入し続けた。
戦乱の最終盤には量産戦艦・巡航艦も次世代型の配備が始まっている。
800年代、一連の戦乱が一応終結した後には(コスト面の問題もあるんだが)
790年代の旧式戦闘艦艇はほとんど姿を消すか改装されて別用途に転用されてしまった。
アムリッツァで負けていなかろうと、帝国側の体制がどう変化しようと、
数年後〜10年以内には艦艇そのものの性能差と慢性的な財政難で
同盟側は二進も三進も行かなくなっていたのではないだろうか?
そう考えると、帝国領侵攻作戦で政治的な勝利を達成するまで遮二無二侵攻を続けようとしたのもある程度納得できる。
要するにジリ貧に耐えかねてドカ貧を選んでしまったわけで、後知恵で言えばばからしい選択だったかもしれない。
戦略的に優位な側が戦術的に不利な状況に陥って講和をすることはありえないからだ。
しかし、二度は無いワンチャンスに賭けるのも、心情的には理解できるのである。
88 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/24(火) 21:47:15
獅子帝ラインハルト一世が権力を手中におさめるブラウンシュヴァイク公ら大貴族連合との戦いで、「十面埋伏の計」のようなくだり…あれ本当かな?
いくら小惑星やガスの中に隠れても、宇宙戦艦は常に放熱しており(しないと艦内はサウナになる)、単純な赤外線センサーで伏兵がいることがばれるんだが(正確な位置・数は別)…
あの辺は物語を盛り上げるため、単に獅子帝軍が貴族艦隊を撃ち破ったのをオーバーに表現しただけではないのかな?
ワープ可能域までおびき寄せて、つぎつぎワープアウトしたんじゃないのか?
90 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/24(火) 23:56:01
>88
しっかり測定しないと、艦隊がいるとはわからんですよ。
その上、上の連中がこんな所に敵がいるわけ無いと思ってたら、下の連中が、
なんか異常があると報告しても、無視されるのがオチ。
>>88 主力はまっすぐ逃げてたけど、数隻単位でバラバラの方向に逃げていったのがいて、
そいつ等がデコイだのレーダー錯乱幕だの対探知用の装備をフルに使ってたんだよ。
対探知フル活用は逃げるときの常道だから、相手も気にしなかったのさ。
……という話は説明としてよく出るんだが
実際問題として
数個のデコイ程度では至近に居る1個部隊の放出熱量に相当する熱源は発生させ得ないのよね
あれは鶴翼の本隊が急退、両翼が急進することで作った縦深の両翼包囲に見えるなぁ
誰かこのスレのネタ使って
銀英伝ファンがタイムスリップして獅子帝かヤンウェンリーに生まれ変わったけど
小説の知識が全然通用しなくて大弱りって話書いてくんないかなw
96 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/29(水) 17:03:22
>>82 そんなもの、決まってるだろ。
同盟軍の戦力が駐留艦隊以上ならば艦隊は篭ってトゥールハンマーで撃退する。
同盟軍の戦力が駐留艦隊以下なら駐留艦隊が迎撃する。
だからヤン・ウェンリーは半個艦隊でイゼルローンに向かったわけだ。
計画は大成功し、別働隊のヤン艦隊陸戦隊が要塞占拠に成功した、というわけ。
自由惑星同盟は要塞そのものが欲しかったから
篭られると無理押しできないんだよな
帝国も、ローエングラム朝になっても暫く要塞「攻略」は考えてたけど「破壊」は考えられなかったわけで
どっちもどっちさね
まあ、それが昂じてガイエスブルク持ち込んだのはやりすぎだったけどもw
ヤンウェンリーの不在に乗じて2個艦隊でイゼルローン破壊
然る後に飛ばしてきたガイエスブルク設置と計画したのはいいが
帝国の常識では艦隊ごといなくなってるはずだったヤンはほとんど単身首都に向かってる上
しかもなけなしの部隊かき集めて戻ってくる始末
しかもてこずってるうちにガイエスブルク本体を攻撃されて壊されたからもう泣きっ面に蜂
もっともこれが「もうあの回廊とはやっとれんわ」という認識を持たせるに至ったんだから
因果は回るというべきか
前々から言われてるけど
ガイエスプルク要塞をワープさせられるようになったら
イゼルローン回廊なんかどうでもいいよな。
要塞ごとハイネセンに突貫すればいいんだから
あまり聞いたことのない人物や固有名詞ばっかりでどうも話が見えんと思ったら、
歴史小説のスレじゃないのな、最初からそう言ってくれよ
二代目皇帝アレクはヒルダの子と言い張ってる歴史家を見てると
王室にタブーがあるって大変ですねと思う。
本当はアンネローゼ大公妃が産んだ私生児なのは新領土の定説なのにな。
ケスラーとマリーカの結婚についても、
お産に立ち会った憲兵総監の口封じに若い女をあてがった、
あるいはお喋りな若い娘に地位のある夫を見張りにつけた、
と考える方が納得がいく。
あんな不安定な王朝で跡継ぎは何人でも欲しいし
ラインハルトの夭折を考えると、オーベルシュタインの先見の明には驚くが、
アンネローゼがどんな気持ちで産んだのか気になる。
それにしても相手は誰だ。
>>100 それは流石にないだろ。
むしろ、オーベルシュタインみたいな影として生きる人物がいるって方が怪しい。
獅子帝は謀略には手を染めなかった潔白な人でした、てしたいからあんな設定の人物考えたんだろ。
オーベルシュタイン軍務尚書の引退した時期が獅子帝が死んだのと前後してたから
いろんな意味で使いやすかったんじゃね?
ついでに言うとオーベルシュタイン家も今まで残ってないし、嫌われ役にゃうってつけだったんだろう。
地球上で核兵器が使われて核兵器が法度となってから1000年以上たったのに、
何でブラウンシュヴァイク公がヴェスターラント攻撃をする時に核兵器が合ったんだ?
ご法度になったのは核分裂兵器だけ。
だからその後苦労してレーザー水爆を開発している。
「その時歴史が動いた」でこの前やってただろう。あれ?「プロジェクトX」だったかな?
治安維持部隊のシャイド男爵がデモ鎮圧のどさくさで死んだからって
自分とこの鉱山惑星にデモンストレーションとしてまる1個艦隊を動員した絨毯爆撃しただけじゃ
さすがにお話が盛り上がらんと思ったんだろう
あれで珍しく大気を持った鉱山惑星が一つ施設ごとまるまるパアになっちまって
「このヒト経済分かってないわ」とブラウンシュバイク公爵のおつむの程が知れてしまい
元々緩い結束しかなかった貴族連合は組織力を失ってしまうわけだが
獅子帝の決断で核攻撃を見過ごし民衆が全滅したことにすればドラマチックじゃん?
ヴェスターラントの元鉱山労働者達が直訴をしたのが暗殺者の襲撃って形に変えられたのも
いい伏線の取り回しだと思うよ
>>104 核兵器といえば熱核兵器を使用することであり…
って書いてあるよ。
てか、みんな答える時だけは早いんだなww
107 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/12/04(木) 02:02:59
>>101-102 オーベルシュタイン軍務尚書の人となりについては、
アントン・フェルナーの自伝の記述にある
「ユーモアを解せず、自らの職責と犬の世話以外の俗事に一切の関心を持たなかった」
が元になってるけど、小説だと過剰なまでにマキャベリストな謀略家にされてるから困る。
あと、性格云々だけでなく事跡も結構違うんだよなぁ…
記録上だと獅子帝が元帥府設立した時から参謀として加わっていたから、
第七次イゼルローン攻防戦に参加してるとする小説の記述には矛盾がある。
オーベルに限らず、獅子帝の元帥府出身の将官、佐官連中には
「元々違う派閥にいたけど、長が無能すぎて能力を生かせなかった」
みたいな記述が散見しているけど、いささか露骨過ぎる。
オーベルシュタインて歴史小説家が知謀の固まりみたいに書いてしまったせいで人間性に欠ける人物になっているが、
実際は新年会、花見、忘年会を率先して取り仕切る宴会部長でカラオケの達人だったのだが、この事実は黙殺されてしまった。
>>107 三国志の劉岱と同じで同姓の2人の事跡が混同されてるんだよ
1巻の執筆時点での資料集めの甘さはこのスレで散々指摘されてるけど
これもそうって言えばそうだね
イゼルローン要塞艦隊の幕僚は中央への報告のため確かに脱出してるんだけど
その人がオーベルシュタインという苗字の大佐だった
もしかしたら一族かもしれないが、少なくとも同一人物じゃない
名前も年齢も職責も違うんだよね
オーベルシュタイン大佐はその後ファーレンハイト艦隊に配属されてリップシュタットでも生き延び
獅子帝側に降伏した後ミッターマイヤーやバイエルラインの下で高級参謀やってる
最後は退役前のお情けっぽい昇進人事で任少将、旧首都警護艦隊アースガルズ分艦隊司令官
多分タナカも途中で気づいたんだろうけど、退役が軍務尚書の死んだ後じゃ触れないでおくしかなかったんだろう
110 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/12/09(火) 00:10:30
>>108 宴会部長てwwwリーマンじゃあるまいしw
>>109 なるほど、結構混同が著しいんだな。
同姓同名で思い出したけど、旧帝国領にはミッターマイヤーって苗字の人多いらしいが、
ミッターマイヤーとロイエンタールが獅子帝の陣営に加わる切欠になった事件、
クロプシュトック候事件の時に貴族の部下を殺してってやつ。あれも別人らしいね。
さらに言えば、戦場での狼藉の処断じゃなくて、
内務省の官僚が貴族の不正を糾弾しようとして逆に謀殺された、という
ゴールデンバウム王朝的にはありふれた事件。
その人の苗字がミッターマイヤーで、尚且つ時期が近かったから、
歴史家や小説家などが意図的に話を作ってしまったのが真相だろう。
>>110 クロプシュトック侯爵事件のミッターマイヤー氏以外にも
旧同盟に亡命したウオルフ・ガング・ミッターマイヤーという軍人が
停戦後に私的な復讐を行った事例とか
調べてみるといろいろあるよ
>>110 宴会で義眼をひとつ取り替えてロイエンタールのものまねをするのが
オーベルシュタインの得意の芸だった
>>52 そういやグリとクナってレンネンカンプ派を受け継いでいるんだよなぁ…
軍人になったばかりの獅子帝が所属し、元帥府立ち上げの際に基盤勢力となった大派閥。
ハイネセンの高等弁務官にロイエンタールではなくレンネンが選ばれたのも、
その派閥の重鎮であったってのが一番大きな理由でしょ。
最終的には獅子帝が若くして死亡
残ったのはミッターマイヤー閥…
キルヒアイス亡き後獅子帝の懐刀だったルッツが直前に死んでるのがどうも臭いな。
獅子帝は自分ではそういう判断できない人みたいだし。
グリルパルチャが頼ったワーレンは何処までも軍人なんで。
小説の死に方は綺麗なんだが、、、
あ、一応ルッツ死んだのを知ったロイエンタールが叛乱を決意することになってるんだっけ。。
考えてみると、ミッターマイヤーが最後に一番得しているんだよな。
レンネン・ロイエンタール・ルッツ・オーベルシュタインといったミッターマイヤーのライバルたりえた
軍人は皆死んでしまったし、
文官の中で将来の宰相候補と言われたシルヴァーベルヒも生きてはいなかったし。
獅子帝の死後、残されたのは、未亡人と赤児だけだからなぁ。
政治の実権を握ってしまえるのも当然だよな。
>>113-115 ワーレンも刺客に襲われて死ぬ一歩手前だったからなぁ…
しかも小説家や歴史家にスルーされがちなことに、
彼がその後も刺客に狙われ、隻腕どころか隻脚&片目義眼に陥ったというのがまた…
あと、レンネンカンプ失脚自殺事件も、ぶっちゃけヤンとレベロにはめられたにもかかわらず、
獅子帝側の資料にも何故かレンネンの狭量といらんことしいの結果みたいに書かれてるから困る
(不当に命を狙われたヤンの自己防衛みたいな扱い)
明らかにヤンとレベロによる謀略なのに苦しい言い訳で事実を捻じ曲げてまでレンネンを貶める目的って何だろう
言っちゃ何だが
最終的に張良みたく隠遁して辛うじて生き残ったのがワーレン
(それ以前に死に掛けてるけど)
宰相に上り詰めてあちこち切り捲ったのがミッターマイヤー&マリーンドルフ枢軸
言わば韓信がロイエンタールとそっち側についた勢力
レンネン、シルヴァーベルヒ、オーベルシュタイン、ルッツ……は皆切られた人々
と考えると前漢成立時のアレそっくり。
芸術と著述にしか興味ないフリをして全ての追及から免れたメックリンガーやフェルナー
いち早くミッターマイヤーの子分になったミュラーやバイエルラインなんかは勝ち組なんだろうな
ただ、そのせいで提灯記事しか書けなくなったが。
実はすべてはミッターマイヤーが仕組んだことで
ラインハルトの病気も事実はミッターマイヤーによる毒殺だったのかもしれない
>>117 オーベルシュタイン軍務尚書は獅子帝の崩御直前に引退してるから
むしろ軍務尚書=張良じゃね?
ミッターマイヤーやミュラーは陳平、周勃ってとこだろう
ワーレンはむしろ樊?っぽいよ
ヒルダ摂政皇太后の失脚と同時に消えてるし
機種依存文字だったか
樊 ロ會
121 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/12/11(木) 17:01:29
>>118 それはどちらかと言うと、
マリーンドルフ伯が行ったと見るのが現在では主流だよ。
そんな中で失脚もせず黒色槍騎兵艦隊の司令官であり続けたビッテンフェルトは凄いな。
生涯現役を地で行き、七元帥中最長寿というから恐ろしい。
最も、三長官の地位に就かなかったことを考えると、
単に政治的に安全パイと思われていただけの可能性もあるがw
>>118 後世にミッターマイヤーだけ特別善人のように伝わっているのも疑わしい
それを言うならマリーンドルフ伯もな
親戚が曲者だらけなのに本人だけ善人とかありえんw
>>111 紛らわしい名前だな全くwww
それはそうと、帝国の文官ってどうしてこう「無茶しやがって」な奴が多いんだろうねぇ。
内務官僚の方のミッターマイヤー氏や、ヴィレンシュタイン叛乱の時の財務官僚もそうだし、
カール・ブラッケも一歩間違えればそうなっていただろう。
小説だと小物&悪役扱いの内務次官ラングも、
旧帝国時代には貴族の私兵が好き勝手やってる状況に対して秩序を守ろうとしてたし、
獅子帝即位後は憲兵の専横と越権行為を押さえ込んで官僚機構を確立させようとした。
ただ、憲兵との対決に対して内務尚書のオスマイヤーが及び腰だった為に
孤立無援となり結局憲兵によって冤罪でっちあげられてあぼーん
官僚として実務に励む一方で、私服を肥やさず、福祉施設に寄付を行うという稀有な人物
ただ、生真面目な分頑固でもあったというし、
元々武断政治だったのが軍閥政治化しつつある状況を看過できなかったんだろう
なぁなぁで妥協していれば、頃されることも無かったろうに
夫婦仲、親子中も円満だったそうだが、子孫は気の毒だな
世間一般の認知度としては、未だに名誉が回復してない気がする
そういえば、7元帥の一人であるアイゼナッハって侯爵家の当主だよな。
しかもミュッケンベルガー家やローエングラム家よりも武門の誇れ高い名家だし、
エルンストの2代前は宇宙艦隊司令長官と統帥本部総長を歴任し、4代前には宰相まで出てる。
本人もリップシュタットでは貴族軍に加わって補給部門を総括してたし。
何でわざと無視したのだろうかねえ…。
>>125 紛らわしい名前といえば、ミュラーもだな。
引っ張ればどんどんでてくるが、
獅子帝直属の若い幕僚の一人と7元帥の一人を取り違えちゃいかんだろ。。
おかげで平民なのに20代で中将とか、ありえん事になったし。
ミュラーは…未だに歴史小説や漫画、ゲームなどで若い元帥という扱いなんだよなぁw
アイゼナッハの事跡が捏造されてる件に関しては、獅子帝、つまりローエングラム王朝が
「旧王朝で立場的に弱者とされてた連中が集って、政治を悪い方向へ動かしてきた門閥貴族を倒した」
という名分によって成り立っているからじゃね?
アイゼナッハ家が屈指の大貴族だと、リップシュタット戦役の実態が
単なる大貴族同士の権力闘争ということになってしまい、
「貧乏貴族や平民による腐った大貴族の討伐」という正当性に疑問符がついてしまう訳で。
ファーレンハイトの場合は貧乏貴族だったから対して経歴に疑問がつかなかったんだろう
>>122 七元帥の中では一番「軍人」だったからじゃないのか?
ミュラー、ミッターマイヤーはどっちかつったら政治屋だったし
アイゼナッハは年取りすぎ、メックリンガーは保身のため、ワーレンは政争に負けて早々に引退
ケスラーは秘密警察長官とくりゃ・・・
政治的な基盤がないか、自分にそういう器量がないと見定めていたんなら
野心がないですよとアピールしつつ、政争から自衛する力を保持し続けるためには生涯現役で艦隊司令官でいるしかないだろう
下手に長官職に就いたが最後、誰かに利用されてしまうし
迂闊に野に下れば下ったでいつ叛乱容疑だのなんだのを掛けられて収監されるか分かったもんじゃない
本人にとってみれば元帥号を得たのもいい迷惑だったんじゃないのかね
>>109 獅子帝の美談のひとつにオーベルシュタイン大佐の免責を嘆願したことがあるんだが
小説の演出のお陰ですっかり陰に隠れてしまったな
獅子帝がグリューネワルト伯爵夫人を通して皇帝に働きかけたことが公式に明らかにされてる人事って
あの1件だけなのに
ああいう辻褄の合わせ方は歴史小説の常道なんだろうが、なんだか好きになれないなあ
あっちこっちで見られる人情味も獅子帝の魅力だと思うんだけど
小説だと意図的に切り捨てて「少年っぽさ」を立ててるのかね?
>>129 その話は初耳だわ
そうなるとオーベルシュタイン大佐は軍務尚書の一族だったんじゃないのか?とも思ったりするな
リップシュタットの時なんか案外真田真幸・信繁と信之親子みたいな遣り取りがあったりしてな
オフレッサーって、小説だと単なる低脳な脳筋扱いだけど
実際には陸戦指揮に長けた熟練の指揮官だったんだよなぁ
門閥でもないのに腕力だけで上級大将になれるわけないのは少し考えればわかるだろうに
獅子帝の策略でいとも簡単に片付けられたみたいに言われてるけど、
実際にはシュダーデンと共同戦線を組んで獅子帝側を大いに苦しませたんだよね
シュダーデンはアルテナ、フレイヤ両星域での二面作戦の指揮をとっていたんだけど、
アルテナの側が速攻で取られた分、フレイヤに戦力を集中できたのが生きた感じ
(ミッターが強すぎたのか、ヒルデスハイムが弱すぎたのかは不明)
にもかかわらず、ブラウンシュバイク公が頓珍漢な讒言を信じて
(門閥貴族って何でこうなんだろ)フレイヤ星域への補給を絶たれ、
援軍も送られず孤立無援の状態になって討ち死にという憂き目を見たんだよな
しかも悲惨なのは人質になっていたオフレッサー、シュダーデンの家族が責任取らされて殺されたこと
>>131 >ブラウンシュバイク公が頓珍漢な讒言を信じて
あれ?ブラウンシュバイヒ公爵は「補給艦が回せなければ戦艦で物資を届けよ」と厳命したけど
オフレッサーと仲の悪かったフレーゲル男爵が握り潰したんじゃなかったっけ?
>>131 そういや、リッテンハイム候爵も逃げようとして味方撃ったって言われてるけど、
よくよく調べてみると、あれって退路を塞ごうとした敵を蹴散らしただけという罠。
キフォイザー星域に友軍接近
↓
フレイヤから逃れてきた友軍だったが、獅子帝側に補足されてしまった
↓
リッテンハイムとしては見殺しにするわけにはいかないので出撃
↓
フレイヤの生き残りは囮にされており、獅子帝軍の強襲を受けて混戦状態に
↓
体勢を立て直し、ガルミッシュ要塞まで後退しようとしたら敵の伏兵
↓
混戦状態に陥りながらも撃破、要塞内に撤退
↓
何者かによる要塞爆破でリッテンハイム他幕僚級軒並み死亡、指揮系統大混乱
↓
実は混戦状態に乗じて工作員が送り込まれでいた
虚報で敵を要塞から引きずり出したり、気づいて変えようとした伏兵を用意したりするなど、
キルヒアイス提督の神数鬼神の高さを示すエピソードなのに何故かスルーされてる
>>132 結局のところ、リップシュタット戦役の時のリップシュタット連合軍側の指揮系統ってどうなってたんだろうねぇ。
ブラウンシュバイクが言明してもフレーゲルが横から口出して瓦解するようじゃ終hる。
個々のレベルで賢明に戦っても全体的な統率が取れないんじゃそら勝てんて。
× 虚報で敵を要塞から引きずり出したり、気づいて変えようとした伏兵を用意したりするなど
○ 虚報で敵を要塞からやる夫を引きずり出したり、感づいて還ろうとした敵に備えて伏兵を用意したりするんど
リップシュタット連合軍って、
ガイエスブルグ要塞(本拠地)
ガルミッシュ要塞(リッテンハイム候爵の本拠地キフォイザー星域)
ギプフェル・ポイント(他の二つを三角形の底角とした時に、
よりオーディンに近い頂点と言う意味で
レンテンベルグがあるアルテナ−フレイヤ星域をそう呼ぶ)
この3拠点を軸に3C政策ならぬ3G政策を実行し、
3角形の防御陣を強いて獅子帝側に対抗したわけだ。
それぞれの角で戦術的には優位に立ったり、拮抗したりしながらも
結果的に崩されるはめになったことに対する戦犯はフレーゲルってことでおkなのかねぇ?
ブラウンシュバイク公爵も相当のボンクラだけどな
自分のトコで一番資産価値のあった有人鉱山惑星のヴェスターラントで
鉱夫のスト騒動のどさくさで甥っ子が死んじまったからって
「お前等の立ってる惑星は中身から全部わしのもんじゃー、文句あっか」と
ガイエスブルクで遊んでた艦隊の演習名目で惑星大爆撃
鉱山も宇宙港も軌道エレベータも全部パア(結局コストの問題でその後再建されず)
いくら面目を潰されたからって、自分の資金源を叩き潰しちゃダメだろ
正直この辺までは動員力や資金力、兵力で貴族連合がまだ優勢だったから
この後急速に瓦解していくのはこの一件でブラウンシュバイク公の性格、つかおつむの程が知れてしまったことが大きい
アイゼナッハの離反やらメルカッツ艦隊の逃亡→大量亡命がこの後すぐに起きてるからな
アイゼナッハの離反やらメルカッツ艦隊の逃亡→大量亡命
致命的すぎるよなw
他の二箇所の惨敗を覆せる余勢があったのに、これでおじゃんw
まぁ、同盟の方はおかげでアムリッツァとクーデターでゼロに等しくなっていた宇宙艦隊が補充できたんだが…
フレーゲルがリップシュタット連合軍の足を引っ張りまくっていた背景には、
彼が獅子帝側に内通していたのではないかという説があるな。
敗戦直前に彼を殺害したシューマッハ大佐なる人物は、
獅子帝には降伏せずランズベルク伯と共にフェザーンに亡命しているし。
殺害される直前に旗艦以下数隻で獅子帝の艦隊の前面に進出したってのは
やっぱり何か密約でもあったんだろうなと思わざるを得ないよなぁ
1対1の決闘をしたかったってのは流石にアレだがw
殺害された直後にUターンだものな
裏切り発覚で部下による殺害が一番ありえるパターンだろう
あとさらに言うとアイゼナッハが離反する直前にフレーゲルの領土に立ち寄ってる
港の記録に旗艦の名前がしっかり残ってるしな
>シューマッハ大佐なる人物
獅子帝崩御後になるが辺境警備部隊の司令(根拠地隊か艦隊か不明)やってるんだよな
いつ帝国軍人に戻ったのか、どういう経緯があったか分からんが。
案外世渡りの上手い人物だったのかもな。
一説にはジークフリート・キルヒアイスと親交があったというランズベルク伯爵も含めて謎が多い。
シャンタウ星域でロイエンタールがメルカッツに負けたことになってるけど、
メルカッツはシャンタウで交戦したことは一度もなく、
そのころシャンタウ方面の司令官だったのは子爵家の当主ノルデン大将。
彼はその後ガイエスブルク要塞攻防戦で戦死してるので、
メルカッツの功績にして、貴族にはろくな軍人がいなかったってさせたかったのかな。
…そういうメルカッツも実のところ侯爵家の三男なんだけどもね。
143 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/17(土) 21:45:12
>>141 つうかシューマッハなる人物も文献調べてきゃたくさん出てくるだろ。
フレーゲルの部下のシューマッハと、いわゆる皇帝拉致犯のシューマッハと、辺境警備部隊のシューマッハは別物だろ。
で、辺境警備部隊のシューマッハだけ肖像が明確だから(あの顎割れの肖像な)、
全てが同じシューマッハって形にされてしまった。
でも皇帝拉致犯を公的にやとうことなんて考えられないわけでね。
ちなみにシューマッハの肖像については、顎のラインが全然別の肖像もあるだけに、別人説はかなり強いと思う。
>>97 あのときヤンがイゼルローン不在なのは事実なんだけど、
小説だと査問会に出頭していた、って形になってるんだよな。
でも真実は副官(後のヤン夫人)とのバカンスでしょ?
だから小説のくだりで「ヤンの醜聞が新聞で報じられた」みたいなことが書いてあったけど、
あれだけは実際の新聞記事を使ってたんだよな。
結局歴史資料としての新聞記事との整合性がつかなくなるから、そういうストーリーにしたんだろうけど…
あとその新聞の記事は「トリューニヒト派のタレコミ」ってのが小説での認識だけど、
その新聞社の社史編纂室によると、タレコんだのは結婚を焦った副官らしい。
副官(グリーンヒル)で思い出したけど
クーデターの時に実はヤンはグリーンヒル大将に完全に同調していたという説もあるな
パイプになったのはグリーンヒルの娘である副官だとか
当時流れたデマとして
「イゼルローンがクーデター派に同調した」
というものがあって、その為に第1艦隊が身動き取れなかったという記録がある
これがもしデマでなくてガチなら、そら誰も彼もが泡を食うわ
で、艦隊を率いて出撃したのも各地で勃発した反救国軍事会議の行動を取る駐屯地を制圧する為だとか
こうなると、ルグランジュ提督の第11艦隊は逆にクーデターに同調せず、
ヤンをとめようとして敗れ去ったことになる
ただ、その後内部対立でグリーンヒルが暗殺されると
組織内で首領の娘婿候補&最大軍閥だったヤンの立場も微妙なもんになったし
組織自体が民衆の支持率落としてやばいことになったんで
部下のバグダッシュに命じて記録を改ざんさせたとか、させないとか…
>その為に第1艦隊が身動き取れなかったという記録がある
その記録自体がバグダッシュによる改ざんを受けてる可能性もある。
イゼルローンが救国軍事会議派に同調したと軍首脳部が思ったのなら、
第11艦隊とヤン艦隊の合流を避けるべく、第1艦隊は第11艦隊を後ろから襲うのが
普通じゃないか。
結局のところ、当時バーラト星系で最大の機動戦力だった第1艦隊はグリーンヒルの
直轄指揮下にあったと考えると、むしろ納得できる。
つまり、救国軍事会議内のグリーンヒル=ヤン派閥が、
第1艦隊・アルテミスの首飾り・ヤン艦隊・イゼルローン要塞
の4戦力を完全に押さえ、結果的に同盟軍の宇宙戦力の8割以上を独占したがゆえに、
救国軍事会議内での少数派であるルグランジュやシャンプール占領部隊が
暴発したのがドーリア星域会戦の始まりだったと考えればよい。
最前線の軍人として、帝国側の動きから目を離したくないヤンとしては、
放っておくという選択肢もあったはずだが、
中央のグリーンヒルは、やはり離反を許すわけにも行かず、
連絡将校としてバグダッシュを送りつけて、ヤンを無理矢理シャンプールの攻略と、
第11艦隊との戦闘に駆り出した。
当初の計画では、シャンプールの攻略後、グリーンヒルの直轄指揮する第1艦隊とヤン艦隊で
第11艦隊を挟撃するはずだったんだが、シャンプール攻略の途中で連絡将校の
バグダッシュが重傷を負って、タンクベッドから出れなくなってしまい、
結果、ヤン艦隊は第11艦隊と単独で闘う羽目になってしまった。
コレはバグダッシュ一人の責任じゃなく、同時期に起きた「スタジアムの虐殺」の
後処理に手をとられて、グリーンヒルがバーラト星系から動けなかったことも原因だ。
原因が何であれ、グリーンヒルとヤンの間に不信感が芽生えたのは事実で、
ヤンはバーラト星系外縁部の制宙権を完全に奪ってしまうことで抗議の意思を伝えようとした。
そこで起きたのが「アルテミスの首飾り破壊事件」だ。
正史で語られているように、星系外縁部の惑星から氷を切りだしてラムジェットで加速しても、
亜光速には到底届かない。
星系内にはラムジェットの燃料になる水素が少なすぎるからね。
実際には、ルグランジュがバーラト星系を出発する前にオールトの雲の中で
亜光速にまで加速した氷塊を用意していたんだ。
ルグランジュが戦死し、ロクに記録も残っていないから、ココからは推測になるが、
ルグランジュの構想としては、第11艦隊でヤン艦隊を撃破し、
返す刀でバーラト星系で第1艦隊と対峙して動きを封じ、
亜光速にまで加速した氷塊を使って、アルテミスの首飾りを完全に破壊して、
その光景を見せ付けることで、第1艦隊とグリーンヒルの士気を挫き、
一気に勝利をつかむつもりだったんではないかな?
かなり思い切った作戦ではあるが、グリーンヒル=ヤン派閥が持つ
第1艦隊・アルテミスの首飾り・ヤン艦隊・イゼルローン要塞の4戦力に、
第11艦隊だけで対応しようとしたら、コレくらいしか手が無い。
ルグランジュの準備はある意味無駄に終わったんだが、事前にセットされた軌道に従った氷塊は、
アルテミスの首飾りを破壊してしまった。
結果だけみれば、ヤンが制宙権を握っているバーラト星系外縁部から飛んできた氷塊が、
アルテミスの首飾りを破壊してしまったわけだから、ヤンとしては言い訳のしようも
無い状況になった。
ココで起きるのが、グリーンヒル暗殺事件。
しかも、犯人はリンチだったという説がある
ヤンの元上官で、クーデター前年まで帝国領で捕虜として抑留されていた男だ。
クーデターの直前にヤンの指揮下にあったイゼルローンで捕虜交換が行われたわけだから、
ヤンとリンチが接触した可能性は捨てきれない。
これまた推測になってしまうが、「言い訳のしようも無い状況になった」ヤンが
リンチを使って暗殺した可能性が一番高い。
ヤンが、そのまま救国軍事会議、ひいては同盟の権力を握らなかった点がこの説の弱点だが、
トリューニヒトにこの暗殺の証拠を押さえられたとすれば、その後の推移とも合致する。
状況証拠として、このクーデターの後、ヤン艦隊は中堅士官を引き抜かれることで弱体化し、
ヤン自身も査問会なる法的根拠の無い糾弾会に呼び出される等などの嫌がらせに近い扱いを受けるんだが、
バーラトの和約直後のトリューニヒトが権力を持たなかった時期を含めて、
ヤンがトリューニヒトを公の場で非難したことが無いことを指摘しておこう。
148 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/29(木) 07:18:06
こうしてみると、公式記録ってのも存外怪しいもんだなw
どんだけ改竄されてるかわかったもんじゃない
個人の日記とかで残されてる資料も見ながら検討しないとドツボにはまりそうだ
>>148 公式記録が怪しいと言うより、
出版されている公式記録は、一次資料を編集した二次資料だから、
編集者の勘違いや、それこそ悪意が混ざっている可能性が否定できないわけで。
ちゃんと調べようとしたら、「公式」であっても、
当時の編集されていない軍の命令書などをしっかり
見ないと。
150 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/29(木) 10:16:04
>>148 つうかその個人の日記だって、ろくなこと書いてないだろ。
有名なところでは帝国ではメックリンガー、同盟側だとユリアン・ミンツだろうけど、
メックリンガーは詩的韻文かつあまりに難しい暗喩使ってるからその解釈があまりなされてないのが現実だし、
ユリアンのほうは私的なことが多い上に、後の夫人であるカーテローゼと出会った後は、
ほとんど性行為の記録しか書かれていないわけで…
「革命戦争の回想」はありゃ記録文献とは言えんw
単なるアジ宣伝文みたいなもんだw
>>149 つうか軍の命令って時点で、公文書館での開示対象にならんしな。
さすがに勅命はちゃんと記録に残ってるが、ラインハルトT世の勅命はあまりに文章が簡潔すぎる。
あれじゃあいかようにも解釈できてしまうと思うんだけどな…
151 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/29(木) 10:50:01
>>147 つうか帝国領侵攻失敗→クーデターで中堅幹部がゴソッと抜けた状況だし、
それ考えると普通に人事異動かけたとしか思えないんだけどね。
まさかヤン艦隊だけに軍事力を集中させるわけにもいかないだろうし。
あと査問会については、143の言うように実情は単なるヤンと副官のバカンス。
さすがにバカンスに行ってたときに侵攻受けてたという状況は責任放棄としか見えんから、
「査問会」ってのをでっちあげた、ってのが現実だよな。
そしてヤン醜聞をもみ消すためにそういうシナリオ書いたのがトリューニヒト派の連中。
だから、ヤンはトリューニヒトに頭が上がらなくなった、ってのが現実。
>>145 >「スタジアムの虐殺」
これについてもいろいろと異論が出てるね。
ジェシカ・エドワーズってのは今でもプロ市民業界では「反戦のジャンヌ・ダルク」みたいな呼ばれ方してるんだけど、
実のところは過激派テロリスト以外の何者でもなかったんだよな。
あのクーデターだって、「エドワーズ委員会」の連中がハイネセンで暴動や放火を繰り返すから、
グリーンヒル査閲部長が治安部隊を出したところ、「エドワーズ委員会」が重火器持ち出して…ってのが現実。
要するにテロリストとの内戦でしかなかったんよ。
それをジェシカ・エドワーズを信奉しているそっち系の人たちは「クーデター」「軍の弾圧」とでっちあげた。
「スタジアムの虐殺」の死者人数だって、そもそも変なもんだよ。
市民側2万人、治安部隊側1500人ってのが公式発表だけど、
そうだとするともっと多数の人間がスタジアムに集まっていたことになるわけで。
だとすると少なくとも10万以上の人員が入るスタジアムが必要になるけど、
はっきり言ってそれだけ入るようなスタジアムなんて帝国中探しても見たことない。
まして市民活動家側が主張する死者20万説とか40万説とかは集めるのも無理なんだよな。
>>151 虐殺否定派は、死者の人数的にスタジアムに入りきれないとよく言う。
だけど、市民はスタジアムの中だけで殺されたのではなく、
むしろスタジアムの外や、ハイネセン以外の都市でより多く殺されている。
「スタジアムの虐殺」という名前がスタジアムの中だけ、
という意味合いがするのが、ミスリーディングなんだけれども。
あと、当時クーデター派は暴徒鎮圧用の部隊を所有していなく、
艦隊要員を地上に降ろして警備に当たらせていた。
(当時、文民による警察組織は、クーデターに反対しており、
クーデターはに対して協力的でなかった。)
兵士たちには、暴徒鎮圧用の兵器が十分になく、
逆に重火器を渡されていた、
しかも、暴徒鎮圧の経験もない。
これなら、殺しすぎてしまうのも仕方がない。
スタジアム関連で言えば前々から
治安部隊側の1500人死亡ってのが気になってた
詳しくは知らんが、地上戦ってのは
一人死ぬとけが人が最低でもその倍いるらしいので
単純計算しても4500人、最低でも二個連隊以上の人員が投入されてたことになる
>>152の言うように、
兵士達に重火器が渡されていたんだとしたら、
犠牲者が増えるのもわかるんだが、
逆にそれだけの勢いで殺戮されたらそれこそ群集側が瓦解するだろ
どこをどう間違えば重火器持った軍隊側に1500人の死者が出るんだろう
(一割やられたら実質全滅だしな)
>>151が言っている
> 「エドワーズ委員会」が重火器持ち出して…
というのは別の解釈があって、
クーデター派の治安部隊の一部が、
「自分たちは市民を守るために武力を使うのであって、
市民を攻撃するためではない。
市民を攻撃するのなら友軍であってもこれを討つ。」
と言って、エドワーズ議員側に参加した。
そのため、治安部隊同士で重火器で撃ち合ったということで、
治安部隊にも相当の被害が出たらしい。
スタジアムの件における当時の同盟政府国務委員会の最終報告を見る限り、
重火器の撃ち合いがあったことは事実らしい。
死者の内訳に銃撃などの火気による死者が双方で出ている。
特に治安部隊側の死者の半数近くが銃撃による死亡、
残りも混乱の中で治療できずに致死とみて間違いないと思う。
ちなみに、民衆の死者のうち八割以上が圧死によるんだそうだ。
銃撃戦の結果パニックに陥って…ということらしい。
>>156 帝国側だと、劣悪遺伝子排除、もとい、人種差別を避けるために、
ドイツ系の姓に変える人が多かったから、
人口の割にパターンは少ない。
とはいっても、同盟の側も元をたどれば亡命者でしょ?
その割にドイツ系が少ないってのが気になる
自分達のルーツを覚えていて、亡命した後でそれに改名したのかね?
ゴールデンバウム王朝初期には、
平民はドイツ系の姓に変えることができなかったらしい。
そもそも、少なからぬ貴族は、ルドルフによってドイツ系の姓を与えられていたから、
「ドイツ系の姓=特権」という観念が強かったためだと言われているけれど。
なので、同盟の建国者たちや初期の亡命者たちは、
ドイツ系の姓をもっている人が少なかった。
獅子帝の即位の少し前の時代になると、
帝国側で、その観念もだいぶゆるんできていて、
むしろドイツ系の姓に変更されることが推奨されていたようだ。
160 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/16(月) 13:04:23
イゼルローン要塞の装甲は固体?液体?
イゼルローンの流体装甲は後の世に作られた大河3Dアニメに関わった
スタジオキメラのカトウという人が考案したフィクションという説があるね。
アニメといえば、あのラインハルトの白いマント。
あれって、三長官と宰相を兼任したときに下賜されたんであって、
それまでは他の元帥と同じマントだった。
だからアムリッツァやリップシュタットで白いマントつけてんのはおかしいんだよね。
163 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/24(火) 16:09:30
現在、帝国最高貴族のキルヒアイス大公家の始祖ジークフリードが獅子帝に殉じた忠臣扱いだからな。
実際は彼の両親がグリューネワルトのことを宮内庁に言ったから、彼女が後宮に納められたんであって、
セバスティアン・ミューゼルが娘を売ったんじゃないんだよな。
第3時ティアマト会戦でのホーランド中将の戦死は仕組まれたものだったという説がある。
統合作戦本部は早い段階で帝国軍の編成を把握していたので、
第4、第5、第6、第10、第11の、5個艦隊、6万を超える戦力を投入しようとした。
小説や活劇なんかだと、
・第4、第6艦隊の出撃に対する防衛委員会の承認が遅れた
・第5、第10、第11の3個艦隊が先行して敵の様子を伺いながら第4、第6艦隊を待つことになった
・第11艦隊司令官だったホーランド中将が、功名心に駆られて無謀な突出をした。
・第5、第10艦隊それぞれの司令官だったビュコック、ウランフ両中将が勧告した。
・ホーランド中将は両提督の警告を無視し、連携も怠った。
・結果として、当時中将だった獅子帝によって隙をつかれて戦死した。
・第5、第10艦隊が袋叩きに会った第11艦隊を救出しながら退却した。
・第4、第6艦隊の到着により帝国軍は撤退した。
ということになっている。
ところが最近公開された帝国図書館所蔵の当時の同盟側の資料によると、
第11艦隊が先発した直後、残りの艦隊の出撃に対する国防委員会からの承認が取り消されている。
その為法的根拠を失った他の艦隊は出撃適わず、
しかしながら帝国軍に領内を蹂躙させるわけにもいかず、
第11艦隊はたった1個艦隊で帝国の6個艦隊を相手にせざるをえなかったことになる。
残された艦隊の出撃に対して国防委員会の認可が出たのは実際に戦闘が開始された後のことであり、
会戦全体の経過や、第11艦隊からの増援要請等の記録を見るに、
6倍差の敵に対してホーランド提督は長時間にわたって粘り強く抵抗したようだ。
だが、他の艦隊が援軍として駆けつける頃には寡、衆に敵せずホーランド提督は戦死。
そこを当時副司令官だったルグランジュ少将が取りまとめて全軍壊滅をかろうじて凌ぐ。
そこへようやく増援艦隊が到着し第2ラウンド開始。
帝国軍は、第11艦隊相手に消耗した挙句、
その敵討ちに燃える第4、第5、第6、第10艦隊の猛反撃により撤退。
これが第3次ティアマト会戦の全貌である。
ホーランドは当時32歳にして中将。
かのブルース・アッシュビーに並ぶ出世から、当時のマスコミにはその再来と称された。
かつてアッシュビーは政界進出をにおわせた後、第2次ティアマト会戦において不自然な状況下で戦死を遂げている。
仮にアッシュビーの死が、ハイネセンの政治家達による策謀だとしたら…
ホーランドもまた、その再来を危惧された為に死地に立たされたという可能性もあるだろう。
166 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/29(日) 08:46:20
なにその出る杭は打たれる理論
>>150 >ユリアンのほうは私的なことが多い上に、後の夫人であるカーテローゼと出会った後は、
>ほとんど性行為の記録しか書かれていないわけで…
いや、あの日記は歴史資料としては主観に過ぎるあまり、信頼性は薄いけど後半の夫人との
出会いから、童貞と処女だった2人の初体験、そしてSEXを重ねて、
様々な性技にチャレンジしてゆく、詳細な記録描写は秀逸ですよ!
なまじユリアン・ミンツに文章力があるから、エロいのなんのって。
その・・・ぶっちゃけ、何度も抜きましたw
いや、このスレにもあの日記で抜いた奴は何人もいるはずだ!
後年、この日記の性描写部分が「ふたりエッチ」ってタイトルで、三次元漫画化されたほどだ。
さすがにミンツ夫妻の名前は変えられてたけど、モデルはバレバレで、自治政府の
取り締まりで発禁になりかけたが、宇宙唯一の民主主義政体として、表現の自由をめぐって
長いこと論争になったほどだ。
「ふたりエッチ」は、ハイネセン編は今でも古本屋やネトオクで手に入るが、
初体験前後を収録したイゼルローン編はなかなか手に入らないんだよなあ・・・誰か持ってる?
168 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/04/08(水) 02:24:42
アッテンボローが1番Hが上手そうだな。
得意技は1点集中攻撃(Gスポット攻撃)と
逃げる振り(入れる振り。チンポの先っちょだけ入れて抜いて、入れて抜いての繰り返し)
愛液が出てきたら、「お客さん、ご案内ー」とでも言うのであろうか?
やっぱ精子を出すとき、同盟軍は「ファイヤー」、帝国軍は「ファイエル」、
アイゼナッハは「チェックメイト」とか言うのかな?
少しお邪魔します。_(._.)_ペコリ
イタリアのアブルッツォ地方地震の義援金について某所より転載。
334 名前: 名無しさん@自治スレにてローカルルール議論中 投稿日: 2009/04/07(火) 20:49:37 ID:5Vq3qRxp0
イタリア地震。結構大きいらしい。
建物が古いので死者も確認するたびに増えているらしい。その義援金をイタリア大使館が募集始めた。
http://www.ambtokyo.esteri.it/ambasciata_tokyo で・・・。
なんでここに貼るのかというと、まるで、今日本に善行されると困る人でも居るのかと疑いたくなるくらいに
何故か今回マスコミが全くだんまりを決め込んでいるから気になって仕方が無いので・・・。
(中略)
2chのニュースでも、結婚観とか伸びそうだけど結局は今はどうでも良い様なスレがここぞとばかりに上がってて何か変だなって
感じがして・・・。気のせいなら良いんだけど。
という訳で、すいません。一人でコピペして回るとアク禁食いそうなので、気がついた方、
・ヘタリアファンのいそうなスレ
・マスコミに疑問を持つ人のいそうなスレ
へコピペ願います。
マスコミが動かなくても、日本人は動けるんだ、人助けだって出来るんだって事も出来れば証明したいし・・・。
重くなるならこれだけで良いですので、よろしくお願いします。
尚、当大使館は地震で被災された方々への真心の義捐金を募っています。
振込み先は下記までお願い致します。
振込先銀行名: 三菱東京UFJ銀行 本店口座番号:当座0143319名義(カナ):インテーザ サンパオロ エッセ ピー ア トウキョウシテン*
*振込みに際して、送金者の氏名欄には氏名の後、次の7桁の3001 100の番号(募金目的番号)を付け加えてください。
との事です。
170 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/05/01(金) 15:05:09
「勝利の建設者」ミュッケンベルガー元帥の軍制改革にはまるで触れられてないな。
帝国軍の抜本的改革を主導して18個艦隊という史上空前の大艦隊を整備し、第二次ティアマト以降
同盟側に傾いてた軍事バランスを帝国側に引き戻した名将であるのに。
人事制度を刷新して、双璧を初めとする非門閥派の若手将校を積極的に登用したのもミュッケンベルガーの
功績があった。小説ではラインハルトが一から集めたように書いてるが、元帥なりたての若造にそこまでの
影響力があったとは思えない。双璧や義眼からして元々ミュッケンベルガー閥の出身であった事からも、
当時の獅子帝の政治的限界が見てとれる。
そもそも“宇宙艦隊副司令長官”などという前例にない役職が出来た事自体、軍部における
ミュッケンベルガーの勢力を削ごうとした宮廷の思惑があったという説もある。
この人の不幸は、晩年政治的に精彩を欠いた事だった。
ソリヴィジョン版だと皇帝没後、ラインハルトと手を組んだリヒテンラーデによって失脚に追い込まれた際、
ブラウンシュバイク公やリッテンハイム侯から決起を進められる場面がある。
が近年帝国軍務省から公開された資料によると、実際に決起を勧めたのはメルカッツやシュターデンといった
配下の提督達だったと記されている。もしこの時ミュッケンベルガーが彼らを率いて決起していれば、
内戦の様相はかなり異なったものになっていただろう。しかし穏健な保守主義者だったミュッケンベルガーは
皇帝に軍を向けるのを躊躇い、結局勅命に従って引退してしまった事がその後の歴史を決定付けた。
彼の後継者となったラインハルトは軍部における旧ミュッケンベルガー派を解体して自派に組み込むが、
それを嫌ったかなりの人材が貴族連合軍に流れ、結果として内戦の長期化に繋がったと言われている。
内戦後メルカッツが自由惑星同盟に亡命してまで帰服しなかったのも、大恩あるミュッケンベルガーを
失脚に追い込んだのを許せなかったからだとか。
彼の晩年は不明だが、一年金生活者として余生を送ったとも、影響力を恐れたラインハルトの刺客によって暗殺されたとも。
時代に乗り損ねた名将の不運といってしまえばそれまでだが。
獅子帝の躍進の最大の切欠は、
ミュッケンベルガー派内のレンネンカンプ派をうまいこと自分の牙城にできたからっしょ。
内部から双璧やら義眼やらをバシバシ引き抜いたんだから獅子帝の立ち回りの良さは異常。
まー最後の最後にはミッターマイヤー派が高笑いする結果に終わったのは周知の事実だが。
ミュッケンベルガー元帥の功績が大きい割りに評価されていない一方で、同盟のトリューニヒト氏もかなり無理をして悪役に仕立てられているようにに思える。
宇宙歴796年の会議でトリューニヒト氏は出兵反対に票を投じているが、これは当時の同盟の保有する戦力からみて明らかに失敗に終わる事が明白だからである。
その後トリューニヒト氏が評議会議長に就任できたのは先見の明を買われたからである。
にも関わらず、以上の事実を利用してトリューニヒト氏が悪徳政治家の如く振る舞ったように描かれているのは、悪質な歴史の捏造ではないだろうか?
173 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/05/01(金) 22:35:41
>>171 だな。獅子帝の尋常ならざる出世は後宮の姉より、むしろ軍部の実力者の後ろ盾を得た事が大きいだろう。
小説や活劇だと超然と振舞ってるけど、実際は元帥になってからも昔の親分をかなり憚ってたそうな。
最新の研究で、これまで獅子帝の華麗な活躍ばっか強調されてたリップシュタット戦役の実態がだいぶ明らかになってるな。
歴史小説や立体活劇で描写される様な“門閥貴族VS平民代表獅子帝”ではなく実際は“正規軍内部の軍閥対立+皇位継承問題”という構図であったと言われてる。
保元の乱みたいなもんだ。貴族が支配権を失い、武人が取って代わるという構図まで同じw
ところでメルカッツとシュターデンは資料によると同格の上級大将だったのに、小説で何故か差が付けられてるのは何故だ?
>>131でも書かれてるが、シュターデンに関しては茶髪の逆恨みのせいでかなり不本意な評価されてるからなぁ。黄金樹朝末期においては
最も優秀な戦略理論家の一人なのに。まぁこいつとメルカッツが主導権争いしたのが貴族連合軍最大の敗因とも言われてるけどなw
二人とも、アスターテ当時はそれなりに親交もあったんだけどね。
ちなみにそのアスターテ、小説や活劇だと獅子帝側が2万とかいってるけど、
獅子帝、メルカッツ、シュターデンの三個艦隊、3万5千ってのが実情。
ファーレンハイトやエルラッハ、フォーゲルは獅子帝艦隊で分艦隊の司令官を務めていたそうな。
175 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/05/03(日) 04:33:28
>>172 あの小説の上手いとこはトリューニヒト氏の業績を正確になぞっときながら、
その理由を何の資料的裏付けもなく“彼自身の利益の為”と決めつけてるんだよなぁ。
地球教徒とグルとかどんだけ小説的展開w
クーデターん時、隠れ家にしてた別荘の管理人がたまたま地球教徒だったてだけで飛躍し過ぎだろ。
>>174 アスターテに限らず、ミュッケンの軍制改革前の帝国軍の組織編成に関しては
門閥貴族の私兵なんぞとごっちゃになっててよ〜分からん。
誰か分かりやすい資料とか知らない?
トリューニヒト議長が自分の利益と保身の為だけに行動していた人間というレッテルは、
氏を悪者にする為だが、これはおそらく同盟降伏の責任を氏に押し付ける為のものだろう。
そもそも同盟が降伏に至ったのは、
アムリッツァとクーデターによって戦争継続が不可能な状態に陥ったことが根本的な原因。
ハイネセンに敵軍が迫った時点で降伏以外の選択肢を潰されているのに、
それを「ヤンが頑張っているのにこいつのせいで負けた」的な扱いにされている。
ちなみに憂国騎士団なんてものは完全に創作な。
トリューニヒト氏に都合が悪い連中を抹殺する為の私兵集団とかどんな陰謀史観www
177 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/05/06(水) 14:08:08
>>176 トリューニヒトは良くも悪くも作中の“政治的怪物”という表現が似合うな。
政治として有効とみれば、昨日までの自分の主張と180度反対でもためらいなく採用する。
それを変節と思わせない弁説と調整力、そしてバイタリティは大したもんだ。
ルドルフが貫徹型の天才なら、こいつは変化型の天才だな。
ただこ〜いう奴はやはり良くは書かれんだろうな。実際新領土じゃ今でも彼への賛美は禁句みたいだし。
巧言令色の輩と思われがちだが、ある意味こいつほど後世の評判を気にしなかった男も珍しい。
それが公益と信じての事だったのか、あるいは自分自身の為だったのかは正直知るすべもないが。
あと警察関係の記録とか調べてみたら、“憂国騎士団”って組織は実際に存在してた。
当時乱立してた過激派団体の一つで、街頭宣伝とか反戦活動の妨害とかで悪名を馳せてたらしい。
もっとも活動が活発になったのはアムリッツァ戦後で、トリューニヒトと関係があったかは今のところ不明。
同じタカ派でもトリュは中道寄りだったらしいからな。実際はむしろ狙われる方だったのかもw
作中で語られる憂国騎士団の関与したという事件も、
原型になった事件はそれぞれ存在するが、
ソレを全部1つの団体がやったというのは、かなりムチャな推論だ。
というか、もし「愛国を理念とする一つの団体」が
「アスターテ会戦から帰還したばかりの英雄」ヤン・ウェンリーの官舎を襲撃し、
「アスターテで戦死した男の婚約者」ジョシカの選挙を妨害してたら、
それ以降、敵対組織の格好の宣伝のネタになってるはずだ。
バーミリオン会戦の幕をひいたのは、同盟政府がヤンに出した無条件停戦命令だけど、この決定が下された席にトリューニヒト氏が地球教徒を伴い、会議に列席した首脳メンバーを脅迫した、という事実もないようだね。
残された議事録からみると、国防調整会議は当初軍部の徹底抗戦に傾きかけたが、トリューニヒト氏が奔走したおかげで、「停戦」に意見をまとめられたようだ
もしトリューニヒト氏が意見をまとめる事に失敗していたらハイネセンの人的・物的被害はどれほどになっただろう。
トリューニヒト氏は、当時、降伏反対の過激派に狙われていたため多数のSPを連れていたらしいが、いくらストーリー演出のためとはいえ、被害を最小限に食い止めた政治家をあんな書き方するのはなあ
ヤン・ウェンリーが行った様々な魔術が数多くの謎を含んでいる事は周知の事実ではあるが
その一つに第7次イゼルローン攻防戦の顛末とその後の要塞司令官シュトックハウゼン大将の消息と言うものがある
彼の不名誉な降伏によりイゼルローン要塞が失陥したのは歴史的な事実であるが
後の捕虜交換の名簿に卿の名前が無いのは勿論、同盟内のどの捕虜収容施設にもその名は見当たらず公的な資料からその名は消えてしまっている
シュトックハウゼン卿が駐留艦隊司令官ゼークト大将と深刻な対立状況にあったと言う多数の証言
500万人が居留する大要塞をたった数名の工作員が占拠したと言う信じ難い顛末は一つの結論へと我々を誘う
シュトックハウゼンにメリットのある話とも思えん
獅子帝は在世時から人気が高かったから各地で信憑性のまったく無い伝承や伝説が残ってるんだよな。
シャフハウゼン子爵の鉱山をめぐる決闘の代理人を勤めたり、
逃亡したヘルクスハイマー伯爵の娘を同盟に亡命させたなんていう事実はどこにも無い。
ただ森の中で暴漢に襲われた時相手の剣を素手で捉えたというエピソードはきちんと残ってるんだよな…。
183 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/31(月) 23:36:53
>>182 獅子帝の主な支持基盤は軍部や官界で多数派占めてた下級貴族&平民富裕層だろ?
田舎のあたり行くと、今でも門閥貴族びいきが少なくないぜ。
俺の爺さんの兄貴は昔リヒテンラーデ侯爵家に仕えてたそうだが、法事とかで会う度にそれ自慢してたなぁ。
184 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/09/01(火) 15:05:21
ユリアン
オナニー
>>183 門閥貴族つったって、お話に出てくるような悪逆な連中ばっかりじゃないしな。
地元じゃ名君とまではいかなくても人の良いお殿様程度だった連中のが多い。
領主が寝坊して地元の祭りに遅れた時、
心配した領民達が屋敷に見舞いに押しかけたもんだから、寝起きで慌てて参加したなんて日記も残ってるし。
186 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/03(土) 03:19:21
小説や活劇とかだと、ヤン・ウェンリーはバーラト和約以後退役となっているが、
記録を確認するとそんな記述どこにもないどころか、宇宙艦隊司令長官職に就いてる。
その後のレンネンカンプ虜囚事件も正当防衛ではなく純然たるクーデターだったのかも…
そういえば、ウルヴァシー事件の調査が一段落した後現地で発見された謎の焼死体とグリルパルツァーの六時間の所在不明について触れている歴史書は少ないな。
地球教徒による影武者すり替え説にはかなりの信頼性があると思うがどうだ?
もともとグリはロックウェル処断の時その場に居合わせた。
どう考えても本人ならあんな反逆をやるはずがない。成功しても死は避けられないと分かってるはずだからな。
ソリヴィジョンだとファーレンハイトになってるが、獅子帝がロックウェルを引見したところにいたのは直属に呼び返されていたグリルパルツァー、クナップシュタイン。
レンネンカンプはソリヴィジョンだと弁務官になってるが、実際にはバーミリオン以前に重傷を負って戦列を外れてる。
確か処刑を執行したのもグリだし。
まあ一個艦隊が丸ごと地球教徒に乗っ取られたなんて格好悪すぎるから裏切り者に仕立てたんだろうが…。
それにしてもソリヴィジョンでのレンネンカンプとヴィンクラーの扱いは悪すぎる。
史実では初代弁務官はヴィンクラーで、とりあえずの体制を固めて本国に帰って軍事参議官で退役してるのに、ソリヴィジョンだと麻薬中毒で行方不明だからな。
レンネンカンプは柱に潰される重傷から復帰して二代目弁務官。
ヤンが拉致したのは三代目弁務官のフェルデベルトなんだが…。
長い在任期間から弁務官=レンネンカンプという固定観念が定着してしまった分損をしているな。
>>185 クラインゲルト子爵の執事のモンタークの回想録に出てくる子爵の若い頃の話か。
子爵が助かったのって、第七艦隊が比較的穏健派だったのもあったけど子爵がそういう具合に領民から慕われてたからホーウッドも処刑できなかったんだよな。
孫のカールも憲兵総監になっちゃったから評判悪いけど、領地に帰れば善政を敷いてるからなあ。
ちなみにケスラーの故郷周辺は総じてそんなのどかな地方だったらしい。
ニードリヒ中佐が物資徴発に行ったダンク男爵地はワインの名産地で、男爵は酔いどれだったけど気前は良かったらしい。
宴会に出かけた酒場の支払いを全部持ったという記録がある。
副司令官イェーナー大佐が行ったモールゲン子爵領も小麦が名産で、クラインゲルトと品質を競うほどだった。
子爵は植物学者で、シャフハウゼン子爵とは仲良し。
みんなゴールデンバウム王朝初期からの名門なんだけどね。
だのに創作では全然触れないんだよな。
191 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/09(金) 00:19:44
>>187 ウルヴァシー事件といえば、そもそも何故獅子帝がウルヴァシーに立ち寄ったのかが不明。
当時大親征慰霊碑はまだ当時着工してないし。
>>170 獅子帝の死後ミュッケンベルガー伯爵家を再興してアレク大公の養育係になった。
ミュッケンベルガー伯爵家は甥がリップシュタット戦役で貴族連合軍に参加して戦死し、領地財産没収になってたんだが、それを返還されたうえ上級大将で現役復帰。
死後ローエングラム王朝の元帥に叙せられてる。
皇帝じゃないから等身大より若干大きい銅像も建てられてるぞ。
>>191 あれはアレク帝の創建だからな。
用地選定のため訪れたという説もある。
>>175 グリンメルスハウゼン回想録の第五巻第三章から第六巻二章を読むんだ。
宇宙艦隊の体制についてかなり詳しい記録ある。
>>180 あ、それ?
移送される前に事故死したんで同盟の捕虜収容所に収監されてないだけ。
誰か、ローエングラム王朝歴代誌の初版本をどこかで売っているのを見なかったか?
一週間前空き巣に入られて他の本と一緒に盗まれた。
畜生、あれと「ヴェストパーレ男爵夫人の生涯」は二冊で7000マルクもしたんだぞ。
曹長の給料二か月分だ!
ローエングラム王朝初期の宮廷、貴族社会を知る貴重な資料なのに…。
近所のちっちゃい図書館になら第2版が残ってる。
事前に申請すれば有料で電子データをコピーできるけど、それじゃだめ?
グリルパルツァーといえば、元々ワーレンと家族ぐるみで親交があったらしいね。
ロイエンタールが謀反を疑われた時もワーレンに頼んで援護して欲しいと依頼していたらしい。
それが何故卑怯な裏切り&こすっからい降伏扱いされてるのか未だに不明。
いずれにしろロイエンに連座して処刑されたグリルパルツァーやクナップシュタインは悲惨すぎる。
>>196 しゃーないか。
カスパー・リンツが描いた獅子帝の肖像は初版にしか収録されてないから、生活苦の時にも売らずにいたんだが。
グリルパルツァーは地球討伐に際しても膨大な量の地理・航路情報を提供したらしいな。
あの功績は昇進ものだぞ、本来。
で、グリルパルツァー・クナップシュタインが消えたおかげで大将以下の人材不足が深刻化しちまって、アレク帝の時代に上級大将になったのは統帥本部総長になったビューローとずっと遅れて軍務尚書になったトゥルナイゼンの二人だけだから悲惨すぎる。
艦隊司令官で上級大将に昇進した提督は一人もいない。
ロイエンの叛乱が別名を「双璧の消耗戦」というのはそういう理由があるらしいな。
ビューロー・ベルゲンとグリルパルツァー・クナップシュタインの二代の双璧を一気に消したと。
198 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/09(金) 23:20:36
>>197 なるほど……後年ヒルダ皇太后がおこなった大軍縮の際、軍部が碌に抵抗出来なかったのはそのあたりに原因がありそうだな。
(政治面での)軍閥勢力の凋落はこの時から既に始まってたのね。
最終的に権力を握ったのは外戚マリーンドルフ家を筆頭とする、黄金樹朝後期からの
著しい惑星開発と産業振興で勢力を蓄えていた地方貴族およびそれに繋がる新興富裕層だったな。
同じ貴族でも、不在領主・寄生官僚でしかなかった門閥貴族とは全く別物と考えるべきだ。
こうして見ると、獅子帝の出現はいよいよ歴史的必然に思えてくるなぁ。
バイエルラインも最大派閥のミッターマイヤー派を継承した割には揮わなかったしなぁ。
>>195 >畜生、あれと「ヴェストパーレ男爵夫人の生涯」は二冊で7000マルクもしたんだぞ。
何を真面目な歴史家の振りをしてんだ。
あれ、下手なエロ本より描写が激しいじゃないか。
でも、自分の赤裸々な性遍歴を手記にするヴェストパーレ男爵夫人は尊敬できる。
このスレすげえw
>>6は、歴史小説だの大河ドラマだのの常道のやり口って点で特に秀逸だな。
辻褄も合うしw
>>201 あなたはもう少し歴史小説と史実の関係を知った方がいい。
リョータロー・シバより当時の地球では余程有名な「3つの王国の歴史」
という有名な書物でも、チョーゼンなる美女が創作されている。
しかも、「3つの王国の歴史」は、後に統一した王朝が正史残しているのだが、
それからかなり経った後で、正史にかなりの脚色を加えた小説に過ぎない。
>>202 獅子帝暗殺未遂犯と伝えられるK男爵は、「3つの王国の歴史」に出てくる
悪の王である、ギ王ツァオツァオを尊敬していたらしいな。
もっとも、ツァオツァオ悪玉説も、捏造っていう説が濃厚なんだが。
ADの1990年代から2000年代ごろにかけて、隣国のヤポンという国で、
ツァオツァオ見直し運動が盛んに行われたらしいぞ。その運動の一環として、
ツァオツァオをヒーローに仕立て上げた二次元漫画まで描かれたとか。
えーと確かタイトルは、「ソーテンコーロ」だったかな・・・
なぜ1800年も後の時代になって、関係のない隣国でツァオツァオを持ち上げる運動が
起こったのか、その経緯は今となってはまったく不明だ。
それはそうと、K男爵というのは、ヒルデガルド皇妃の親族、それもなんと従弟という
ごく近い続柄だったという噂もある。
ただ、皇帝暗殺未遂犯の従姉が、のちの皇妃ではまずいから、マリーンドルフ家とK家に繋がる
家系図を抹消したとかなんとか・・・あくまで噂にすぎないけど。
ただK事件の直後、マリーンドルフ親娘(当時)が、なぜか宮廷への出仕を一時期、控えていた記録が
はっきりと残っている。
これはK事件の件で、親娘が謹慎させられていたと考えれば辻褄が合う。
親娘がK事件に連座して処罰されなかったのは、当時すでに、獅子帝とヒルデガルドの間に、
深い関係が・・・要するにヒルデガルドが皇帝に寵愛されていて、
昼は秘書官、夜は寝床のお供をしてたからだろうなあ。
公私混同と、信賞必罰の不公平が嫌いだったという獅子帝にしては珍しい話だが、
まあ彼もやはり人の子だということか。
ヤポンってそれこないだ歴史番組でゲストが滑舌悪くて突っ込まれてた単語じゃねーかw
帝国公用語的な読みじゃないけど、正式にはジパングな。一応
>>198 軍縮は獅子帝の時代に膨張しすぎた軍の予算が膨大な額に上っていることを危惧したブラッケの建言にもよるんだがな。
じっさい、予算の30パーセント以上に膨れ上がっていたらしい。
イゼルローン共和政府との戦いによる死者が徐々に社会システムの空洞化を進めていたという事実もあるし。
アムリッツァ会戦後の同盟を笑えない状況まであと一歩のところだった。
黒色槍騎兵艦隊の地元のある職場は一時期、老人が定年を延長して支えるのが素だったらしい。
>>199 宇宙艦隊司令長官になったし退役と同時に上級大将昇進だからまだましなほうさ。
あとはのきなみ軍管区司令官で地方に飛ばされてそのままだからな。
ジンツァーはホルスト・シューラーとワンセットで「ワルキューレ乗りはホルスト」のジンクスを作った人物として知られているが、これはちょっと違う。
おかげでうちのワルキューレ中隊はホルストだらけだった。
ケンプ提督の息子以外全部ホルストという隊もあったぐらいだ。
>>203 獅子帝が即位以前から皇妃を寵愛していたのって、重臣達の間じゃ公然の秘密じゃなかったっけ。
ラグナロック作戦の際、すんなり中佐に任官されている事にしても、愛人を公然と従軍させるための口実とも言える。
彼女以降、初期ローエングラム王朝が女性将校を任官したケースは皆無、というより女性軍人の育成計画自体が
数十年にわたって存在しなかったわけで。
ゴールデンバウム王朝時代の500年くらいの間も女性士官は数える程しかいないな。
ローエングラム王朝初期だと前王朝時代を踏襲してる部分もあるし、
士官学校への女性の入学が認められてなかったからね。
その代わり下士官クラスには結構女性いたっていう。
208 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/13(火) 18:48:57
>>206 その寵愛されてたヒルデガルド嬢だがな、豊潤な母性的美貌で知られる
皇太后時代とは違い、秘書官時代はひじょうに“中性的な”美貌の持ち主だったとか。
そう、まるで“美少年”と見紛うほどの……。
一部の学界では“獅子帝バイセクシャル説”かなり根強いそうだが、
肯定派の学者が全員揃って女性なのはあくまで偶然だよな?(汗
>>203 >獅子帝暗殺未遂犯と伝えられるK男爵は、「3つの王国の歴史」に出てくる
>悪の王である、ギ王ツァオツァオを尊敬していたらしいな。
彼は確かに、旧地球の東アジア地区の歴史にずいぶん興味が合ったようで
獅子帝暗殺の方法も、そのアジア地区の古代の「最初の大王」暗殺未遂事件
そのままだからな。
ただ、未遂と言うように、故事そのままに彼の暗殺計画も失敗したわけだが。
もっとも、この二つの事件、あまりに似すぎているので、獅子帝暗殺未遂事件
そのものが、その古代の事件をそのままパクッた創作だと見る人もいるようだが。
第七次イゼルローン攻略戦における帝国内部からの内通説のほうが、有力なんだが
作者が劇的なヤン単独遂行説を取ったのは、有名な話ではあるな。
ま、ローゼンリッター連隊一万強でイゼルローン無力化は
いかに薬を使おうとも無理な話なんだけどな。そこのところを描かないところが、
作者の上手いところではある。
ただ、内通説にしてもシュトックハウゼンが内通していたのか
それとも、オーベルシュタインが内通していたのか
はたまた、のちにイゼルローンに亡命することになるメルカッツなのか
このあたりは、甲乙つけがたいところではある。
シュトックハウゼンだとしたらメリットが無さ過ぎる
オーベルシュタイン大佐だとしたらその後の行動が説明できない
でもシュトックハウゼンの消息が、同盟の捕虜となったあと不明だしな。
獅子帝が宇宙を統一した後も、どうなったか一切記録にない。
同盟軍とウラで内通して、形式上、捕虜となったあと、
捕虜収容所入りのリストから外されて、同盟人の戸籍と、
新しい名前を与えられたんじゃないのか?
もちろん最初から、同盟軍首脳部および政府と約束済みで。
レムシャイド伯の亡命政権樹立の時も、一切、顔を出さなかったのが
その証明だと思うんだよな。
後ろ暗いところがなければ、軍人においては、メルカッツに次ぐ地位を
要求できたはずだ。
オーベルシュタイン内通説は、その後のリンチ少将によるクーデター事件を説明できる点で有力になったんだよ。
ヤンが何故クーデターの発生を予見できたのか?また、何故ビュコック大将を説得できたのか?軍人の勘なんてシロモノで正式な書類をだせるわけがないわけで
ヤンはかなり高度な秘密情報を入手していたと見るべきで
それには、当時獅子帝の参謀であったオーベルシュタインしか考えられないってところから
オーベルシュタインはイゼルローン攻略時から内通していたんではないか?と想像されている。
また、最後まで獅子帝によるヤン討伐に反対しビッテンフェルト提督まで拘束するなど
かなりヤンと親しくなければ、考えられない行動が多すぎる。
どーかな、
>>213は陰謀史観に過ぎると思うがなあ。
内通説をとるにしても、まだ
>>212の方が信憑性がないか?
AD16世紀において、時代のヤポン(ジパング?)における、
最大勢力を誇っていた、ノブナガ・オダの暗殺事件の犯人である、
ミツヒデ・アケチが、その後に覇権を樹立したヒデヨシ・ハシバと
手を組んでいて、全てはヒデヨシの陰謀だったっていう説と、
同じようなトンデモ陰謀史観だろう。
>>213 ヤンが同盟に反旗を翻したとき、
帷幕に招こうと獅子帝がアイデアをだして、
意見を聞いた3元帥のうち、唯一反対したのがオーベルシュタインだったろ。
なんで親しかったことになるんだ?
>>215 それはヤンが同盟にいてこそ、双方にメリットがあるからで、
ヤンが帝国の幕僚になってしまっては、双方の奇策・謀略が効かなくなる。
>>216 >ヤンが同盟にいてこそ、双方にメリットがある
「ヤンが同盟に反旗を翻したとき」
反論になってないぞ
ヤンはむしろミッターマイヤー派との接触や共謀が疑われてるけどな。
新領土総督の拘束や、駐留軍が殲滅されたおかげでレンネンカンプ派は事実上崩壊したし。
その後をついだグリルパルツァーやクナップシュタインが誰に潰されたかを思い出せば…
219 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/15(木) 17:08:29
>>212 たしかにシュトックハウゼンの行動は不自然だよな。
ゼークトの艦隊がヤンに各個撃破されて敗北した直後で帝国が不利だったとはいえ
要塞に篭城して救援を待つことも出来た筈だしな。
やっぱり同盟とつながっていたのかな。
>>219 実はシャフト技術大将の軍事機密漏洩ルートには二つあってだな。
一つがフェザーン経由、もう一方がイゼルローン経由のルートだったという情報がある。
イゼルローン要塞司令官のシュトックハウゼンが同盟にシャフトから受け取った帝国の軍事機密を流していた。
それで、存在を感づかれ始めてやばくなってきたシュトックハウゼンの要請でイゼルローン要塞攻略作戦が発動されて。
もちろんヤンを手引きしたのもシュトックハウゼンだ。
で、首尾よく要塞が落ちた後は移送中に事故死という形にして同盟に亡命させたとそういう記録があるんだが。
表に出てこれないのは当然さ。
なぜこの記録が出てきたかを考えてみろよ。
用がすんで消されちまったから、記録が出てきても問題がないんだろーが。
221 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/26(月) 19:22:32
陰謀に類することに、明確な証拠書類を残してたとしたら、とんでもない間抜けだな。
説をもとに捏造された偽文書の疑いがあるんじゃないか?
同盟崩壊で多数の史料が散逸した一方で偽史料も多い。
一番多いのはヤン-キャゼルヌ間の書簡だそうで、互いの夫人が作った料理の中に隠した、という逸話もついてくる。
帝国が監視下にあって、関係者が会うのと本人が会うのとはほとんど同じことだからな。偽装自体に意味がない。
もちろん長年の友情は継続し、交流もあったが、軍略の話はしてないらしい。
キャゼルヌは敗戦処理で多忙だし、ヤンは収穫はずっと先のことと思って引退生活を楽しむつもりだったとミンツが言っていたとこの前歴史番組で言ってた。
>この前歴史番組で言ってた。
国営放送の「そのとき歴史は動かざるを得なかった」か
あれを真に受けるとか(w
223 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/08(日) 21:23:44
政治関係は出尽くしたようなので、文化関係のネタをひとつ。
原作小説でもソリヴィジョンでも登場人物は普通に喋っとるが、獅子帝による統一以前の人類社会ってのは
政治的に分裂していた事もあって、星系ごとにかなり“訛り”が強かったらしい(封建制が布かれていた帝国は特に)。
だから作中の台詞も、あの時代の喋り方に正しく直すと↓の通り。
獅子帝「ルドルフに出来よったことが、俺に出来ひん思うか?二人で宇宙を手に入れたるんや、キルヒアイス!」
魔術師「ユリアンどん、紅茶ば入れてたもっせ。おはんの入れた茶ぁは旨かとごわす」
みなもと太郎画の銀英伝が脳内再生されましたw
銀河翔ぶが如く
>>223 後にヤン・ウェンリー像が作られることになったが、ロクに資料がなかったために微妙な出来に。
除幕式で、フレデリカ未亡人が「宿んしはこげんなお人じゃなかったこてえ」と思わず叫んだとか。
俺の先祖はアンドリュー・フォーク。
あの小説のせいで学生時代ひどい目にあった。
実際は同盟屈指の作戦参謀で、獅子帝にもそれなりの評価を受けていたようです。
激務により体を壊して休職した隙にライバルのヤンにいいとこ取りされた感じ。
>>227 一准将かのごとく扱われてるけど、実際のアムリッツァの際には中将で作戦主任参謀だったらしいな。
私的なルートで出兵案をごり押ししたかのごとく言われてるけど、実際には反対派の一人だし。
ズケズケものを言う性格が災いしてクーデターの際に激昂した兵士に射殺された結構悲運な人。
何故あそこまで悪役&ダメ軍師扱いなのかは正直わからん。
229 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/11(水) 00:47:36
おいおい、なんでも演義の反対読みすりゃ良いってもんじゃないぜ?
確かに
>>227のご先祖様は、作戦参謀“としては”天才クラスだった。
作戦立案能力だけなら、ヤンをも上回るとの評価さえあるらしい。
獅子帝でさえ同盟崩壊後に帝国軍が接収した関係資料を観て、
「同盟軍にもオーベルシュタインやシュターデンの如き優れた頭脳がいたか」
と驚嘆の念を洩らしたらしい。
反面、立案能力はあっても実行能力には欠けていたのも事実。
また、作戦自体に拘泥し過ぎて視野狭窄に陥る傾向があったらしい。
兵站の概念や不確定要素を失念していたり、戦術的勝利を求めるあまり戦略的敗北を招くこともしばしば。
アムリッツァはその最悪の例だろうな。
さらに悪い事にプライドの高さが災いしてか人望が無く、参謀部内での調整能力にも欠けていた。
会議でも素晴らしい作戦を提案するんだが、「俺の作戦が完璧なんだから四の五の言わず採用しろ」といった風だったとか。
アムリッツァ戦役の際もそんな調子で(そもそも当初反対した理由は自分の戦略計画が採用されなかったからとか)、
大揉めに揉めさせて参謀部を機能不全に陥らせた挙句、ストレスでぶっ倒れて後送されたってのが史実。
後はご指摘の通り。クーデターのドサクサにまぎれて、日頃から彼を恨んでいた同僚の一人に暗殺されたそうな。
天与の才能には恵まれても、それを活かす器に欠けていた男の末路と言ってしまえばそれまでだが。
ヤンのように司令官としても長けているか、あるいは彼を(能力的にも人格的にも)使いこなせるだけの
名将の下に属していたら、稀代の知将として歴史に名を残していた事は疑いない。
“悲劇の天才軍師”という評価も、ある意味間違ってはいないだろうな……合掌。
>>227 >>228 >>229 おまい、ヤマムラ軍医少佐が退役後に書いた「二人のフォーク」を読んだか?
実は同盟軍宇宙艦隊にアンドリュー・フォークという将官はアムリッツァの時点で二人在籍していてややこしかったという話がちゃんと載っているぞ。
三次資料あたりだとミドルネームがはぶかれて両者が混同されているケースがある。あの小説はそのへんからネタを持ってきているようだ。
で、二人の人となりだが、これが対照的。
ヤン中将と同期の作戦主任参謀アンドリュー・J・フォーク中将はまともな作戦を立てているんだが、平参謀のアンドリュー・K・フォークがクズだった。
こいつがあちこちでJ・フォーク中将の決定を勝手に改変し、中将は修正に追われた挙句胃を壊して入院した。補給部隊の護衛艦を本来2500隻のところを26隻に勝手に変更したのもK・フォーク。
第七艦隊に撤退を禁じて降伏に追い込んだのもこいつだ。
あれで一万隻以上の艦艇と三百万からの人員が戦わずして虜囚になったんだからな。
戦犯以外の何者でもないぜ。
プライドが高すぎて射殺されたのはK・フォーク。
K・フォークを庇いに庇った挙句倒れ、病院のベッドの上で退役を迫られたJ・フォーク中将は悲惨だったが。
>>223 帝国同盟問わず戦闘機乗りはきれいな標準語が喋れることが条件だったらしいな。
帝国では官僚として出世するためにも、標準語を美しく発音できることが条件だったらしい。
ちなみにローエングラム陣営の提督たちの中で一番同盟公用語が上手かったのがケンプ大将、ミュラー上級大将がそれに次いだという記録がある。
ミュラーが同盟との窓口になることが多かったのは言語能力の高さによるものもあるらしい。
イゼルローン協和政府の通信士官の記録によると諸提督の同盟公用語はメックリンガー上級大将は言い回しがやや古臭く、ビッテンフェルト上級大将は正確な同盟公用語を話すが声量がありすぎて粗野に聞こえる、
ワーレン上級大将はやや硬い、レンネンカンプ上級大将は軍人口調でありすぎるが正確ではあるという評だ。
獅子帝やキルヒアイス大公は驚くほどに自然だったとある。
上官たちより同盟公用語を流暢に操ったのはむしろ大将以下の若い将官たちらしい。
ノイエ・ラント総督府に派遣されたグリルパルツァーとクナップシュタインは同盟公用語が上手いという理由で選ばれてもいるらしい。
本当はトゥルナイゼンとあと一人が選任される予定だったのだが、いずれも貴族出身ということもあって同盟公用語がやや権高だという理由で外されている。
ルドルフが帝国公用語(いわゆる標準語)を制定して普及させたけど、
時代が下ると共に帝国成立前からあった地方ごとのローカルな言語と融合、派生してしまい、
酷い時は意思伝達もままならないくらい差が出来てしまったみたいだね。
標準語で流暢な読み書きが出来る=インテリ扱い だったとか。
ダゴン星域で帝国軍が壊滅的な被害を出したのも、下士官レベルで公用語を正しく理解してる奴が少なかったせいで
命令が正しく伝わらず軍としてのまとまりを欠いたというお話にならない事態が発生したかららしい。
パイロットに綺麗な標準語を求めるようになったのもそれからだそうで。
また第2次ティアマト会戦で戦死したコーゼルが平民出身なのに大将にまで出世した最大の理由は、
標準語に加えて各地のローカル方言、同盟公用語あわせて30を超える言語を流暢に操ったからだそうな。
だから叛乱の征伐から同盟軍との戦いおよび一時的な交渉などの様々な局面で重用された。
帝国公用語が旧領全土で初等教育の必須科目になったのはアレク帝の時代からだっけ?
>>233 んだ。親政開始にあたって最初に実行された施策がそれだ。
完全に実施されたのは第三代皇帝クラウス一世の代だ。
母がフェリックス・フォン・ロイエンタールの娘。
このあたりから旧リヒテンラーデ派が急速に復権して、復古主義的政策が採られるようになっている。
だが旧フェザーン資本が抵抗して完全には戻りきらなかったけどな。
旧同盟市民の一部が新天地を求めて辺境の開拓に乗り出し、いくつかの自治領を成立させているし。
しかしその後の銀河南北朝時代、5星雲16国時代の混乱ぶりを思うと、のどかな時代だったよな。
ダゴン星域会戦の時の帝国軍の動きの支離滅裂さは尋常じゃないからな。
陣形変更→移動を繰り返すうちにどんどんガタガタになってしまいにゃ各艦がバラバラに突貫して乱戦。
帝国軍の指揮系統の乱れを見て取って包囲殲滅戦に切り替え、一挙に敢行したリン・パオの手腕は見事だが。
アッテンボローが執筆したヤン・ウェンリー回顧録の初版がハイネセンのオークションで落札されたらしいけど、
ユリアン・ミンツの出した本とどっちが信憑性高いのかねぇ。
>230
軍医が患者の秘密を書くはずがない、と思いながら一読してみた。
白フォークが黒フォークをかばう理由がでっちあげっぽいなぁと
いうのが俺の感想
>>230 J・フォークはなぜにそこまでしてK・フォークをかばう必要があったのか?
命令を勝手に改ざんなんて、それだけで懲罰モノでしょ。何か弱みでもにぎられていたのか?
>>235 んだー。
旧帝国領のさらに向こう側にロイエンタール朝と緩衝地帯としての自治領が五つ。
これだけでも強敵なのに同盟領西北辺境に民主共和制諸国が十数国。
さらに地方貴族で第八代マルティン・ジークフリード1世から第十二代アレクサンデル・ジークフリード2世までの混乱期に自立して自由都市、地方王国になったところが数十。
たった二百年後はものすごく混沌としてるものな。
海賊から成り上がって一国の主になった奴がいたとか、
一個艦隊を率いて傭兵団の如く各国を渡り歩いた用兵家とか、
ある意味フリーダムな連中が闊歩してたのもその時期くらいだな。
そして歴史の転換点には必ず複数のアルフレットが敵方に現れるという法則が破れたのもこのあたりだな。
海賊の中で最大だったのが自称エルウィン・ヨーゼフ3世が率いた海賊艦隊。
これを壊滅させたのが自称ランズベルク伯アルフレットだった。
破れてないか。
自称ヤン姓が大量に出現するのもこの時代の特徴なんだよなw
どう考えてもモンゴロイドの特徴してない連中がどの面下げてそれを言うかって話だが。
>>244 連邦時代の時点で、姓にのみ民族の痕跡を残す―て言われるくらい混血が進んでいただし、
自称ヤンがモンゴロイド面してない方がむしろ自然(極端な話、金髪碧眼なんて劣性遺伝子
の塊のような容姿のラインハルトなんてあの時代にはあり得ないって、ラインハルト=黒人説
まであるんだぜ)。
何の為の劣悪遺伝子排除法だと思ってんだ
少なくとも旧王朝で貴族階級得てる人間に有色人種はおらんぜよ。
ルドルフの命令で各地の病院では生まれてくる胎児の遺伝子弄っていたと聞くが…
オーベルシュタイン元帥が、義眼っていう設定にしたのは、
ルドルフと劣悪遺伝子排除法に対する、タナカの批判かな。
こういう人間が獅子帝に協力して、ゴ王朝を倒しましたっていう。
でも、そもそも目に障害があったら、軍人になれっこないっていう矛盾を
作者は忘れてるw
しかもタナカはその後に、獅子帝伝の少年士官編で、士官学校の生徒が
色盲のせいで退学させられたっていうエピソードを紹介してるから、
自分自身の筆で、目に障害があったら軍人失格っていうことを書いてるんだよな。
実にいい加減というか・・・。
なので、間違いなくオーベルシュタイン元帥の義眼説はウソ。
色盲で退学させられた生徒の話は実話かもしれないが。
入隊時に身体検査とかされる筈だもんな。
義眼つけてると、通常の宇宙船ならまだいいとしても戦闘とかは絶対無理w
視覚を得るために神経とリンクしなきゃいけないからメンテナンスも大変だし。
>>248 タナカは他にもいろいろと、記述に矛盾が多いよ。
自分をモデルにして、ヤンに「矛盾の人」というキャッチフレーズを
つけたっていう説もあるぐらいだし。
ソリヴィジョンとか小説見てて未だに不可解なのは、
ハイネセンの長征1万光年の結果、共和主義者達がバーラト星系にたどり着いたのはいいんだけど
その時の十数万人は半世紀も逃避行して生きてるのが不思議なくらいの流民じゃん。
どうやったらそれから150年くらいで人口億単位の宇宙艦隊配備してる国家になり得るんだ?
バーラト星系には元々フェザーン回廊経由の入植者がいました。
イゼルローン回廊がまだ発見されていなかったってだけで。
>>252 インド系の入植者たちがいたんだっけな。
インド系どころかもっと色々いたらしい
ただ、当時はフェザーン回廊側の航路があんまり整備されてなかったらしく
最果ての辺境で流刑地同然だった
ただその分用地の確保がしやすいということで
企業の工場とか研究所なんかが点在していたんだと
じゃあ当初の自由惑星同盟って、グエン・キム・ホアたち長征組と、
フェザーン回廊方面の入植者の連合で成り立ったのか?
歴史書を読むと、共和制がすんなり成立したようだけど、
実際はかなり紆余曲折があったんじゃ・・・
入植者組も、元脱走奴隷の長征組の下風に立つのは抵抗があったろうし、
別に彼らは共和主義者ってわけでもないだろうし。
ダゴン星域会戦後、帝国から政争に敗れた亡命貴族などを受け入れて、
自由惑星同盟が変質していったって言われてるけど、その芽は建国当初から
あったってことかな。
長征組(とその子孫)にとって脱走奴隷呼ばわりはご法度。
自分達は帝国の専制主義に敢然と立ち上がった民主主義の伝道者って自称してるくらいだし。
おまいら乙だが
>>251は素朴な疑問スレ向きではないか
>>255 ああ、だから国名が、自由惑星共和国じゃなくて、自由惑星「同盟」だったのか。
>>256 そう考えるとあれだな、アーレ・ハイネセンは共和主義思想なんて持ってなくて、
新天地で、自分が新たな王なり皇帝なりになろうとする、俗物的な野心家だったのかもしれんな。
船内でも独裁者状態で、グエンたちが横暴な彼を事故に見せかけ密かに抹殺。
そして、死せるハイネセンを、自由の民の救世主という偶像に祭り上げた・・・なんて可能性も
考えられる、
グエン・キム・ホアにしろ、惑星ハイネセンに到達した時には耄碌してたっていうし。
代表の座を固辞したとか美談として残ってるけど実に怪しいもんだ。
ハイネセンの肖像画ってメチャメチャイケメンだよな。
写真や本人の映像記録が残ってないのが気になるところだけど…
>>260 あれはヒゲを剃った時の姿らしい。
アーレ・ハイネセンはその名からも分かるように北欧系。
バイキングさながらのヒゲもじゃの大男だったらしいぞ。
しかもハイネセンは逃亡奴隷ではなくれっきとした帝国軍兵士、いわゆる兵隊やくざの類だったらしい。しかも准尉までいった兵隊元帥。
酒乱の度が過ぎて貴族の若様に卍固めかけて首をへし折っちまい懲罰大隊に回されて奴隷の監視役をやっていたところ、影の首謀者のイオン・ファゼガスに酒を飲まされて酔い潰され、一夜明けたら部下もろとも船の中。
帝国軍に捕まったときこいつが脱走するための人質にされました、脱走は全部こいつの企んだことですと言い抜けるためのスケープゴートにされちまったというのが真相だそうな。
グエン・キム・ホアにいたっては、単なる刑事犯。
貴族を相手に10億マルク騙し取った詐欺犯で、本来なら刑務所行きのところを額が大きかったので流刑地送り。
当初五千人だった逃亡奴隷が数十万人にまで膨れ上がったのはこいつの舌の功績。
ハイネセンが酒の飲みすぎで逝っちまった後、こいつがリーダーになったのも口がうまかったから。
一般人をうまいこと言ってだまし続け、ハイネセンの部下の帝国兵を手なずけて秩序を維持してでたらめにワープを繰り返していたところ、偶然バーラト星系に着きましたというのが長征一万光年の結末の真相。
同盟の成立には痴愚帝ジギスムント2世の存在も欠かせないんだよな。
財政破綻による増税の連発で法人税が格段に増加したもんだから、
フェザーン回廊、及びその近くの恒星系に拠点を持つ企業の中には、
回廊の反対側に工場なんかを移転させるところも出てきた。
回廊の向こう側(新領土)は末端辺境扱いな上に、航路の整備も進んでいなくて、
入植企業なんかも財務省の立ち入りを防ぐ為に意図的に航路図を隠す。
参入する企業が増えれば、当然より多くの労働者が入植し、国家の経済基盤になったとか。
独立前の惑星フェザーンってどんな感じだったんだろうな。
資料調べても意外と載ってないんだよな。
フェザーン史は、レオポルド・ラープ以降のことばかり。
当時から「フェザーン回廊」って名称はあったんだから、
帝国内でもそんな適当な扱いだったわけじゃないと思うんだが・・・
ところでラープは、地球教徒などではなかったっていう説が近年有力らしいな。
その後の自治領主たちもしかり。
五代目のアドリアン・ルビンスキーは、地球教から政治面での資金援助を受けていたのは
事実らしいが、地球教と代々の自治領主全員が主従関係だったってのは明らかに
陰謀史観の過ぎた妄想だな。
ロ王朝が、旧フェザーン勢力を押さえ込んで、新帝都して確立するためには、
フェザーンは悪辣な邪教に支配されていて、それを解放したって事に
したかったんだろう。
ちなみに地球教陰謀説の筆頭であるタナカは、地球時代の人類を書いた物語、
「ソーリュー・サーガ」でも、メリケン国の大統領は、若草物語という組織に
全員支配されていた!!
みたいなことを書いてたから、この手の謎の組織による陰謀、裏支配なんかの
ネタが好きなんだろう。
事実上の独立を果たす前のフェザーンは帝国にとってはせいぜい一辺境扱い。
周辺の領主や中央に対して適度に献金してくるが、その程度の地域くらいにしか思われていなかったっぽい。
これには当然、経済的な理由による背信(反逆)行為隠匿する為のフェザーンの企業連合の努力があった。
だもんで、「イゼルローン回廊の向こう側に自由惑星同盟」を名乗る叛徒の存在が確認されても、
しばらくの間はフェザーン回廊の向こう側と叛徒のいる恒星系が繋がってるとは知られていなかった。
ただ、フェザーンの企業連合もバレた時にヤバいということは知っていたので、中央の工作は怠らなかった。
実権を握っている、もしくは握りそうな門閥貴族達を献金攻勢で抱き込み、
各省庁(特に軍務省)に対しても癒着の根を広げまくった結果として、
レオポルド・ラープの時代に至って独立自治区の地位を取得。
その頃になって帝国軍もようやくフェザーン回廊の秘密とその重要性に気づいたが後の祭り。
献金を強要された辺境の名家・領主が一国丸ごと移ってきたケースもあったな。
領民全員引き連れて財産全部持って。
長征一万光年のエピソードはこういう連中の脱出劇もネタにしてるらしい。
ちなみにヘルクスハイマー伯爵というのはこの時代の脱出者。
辺境の貴族でリッテンハイム侯爵の一門ではなく遠い先祖。
物語とは逆に娘一人だけ船が故障して捕まり、泣く泣く娘の船を遠隔操作で自爆させたそうな。
>>266 俺が読んだソーリューサーガはメリケンだけでなく世界全体を秘密結社ゼレーが操作していたと書かれてたぞ。ある程度は本当なんじゃないか。
>>269 それは「福音ロボ大戦サーガ」だって。作者も違うよ。
>>270 あれは同盟滅亡後の混乱で最後のほうの巻のデータが失われて、復元するとき他の小説とごっちゃにされて一冊にまとめられちまってる。
そこからさらに二次創作がたくさん書かれてるし。
混乱・混同するのも無理はない。
復元の際に混入された他作品は十以上あるからな。
しかもでたらめな復元版をタナカの熱心な研究者だった同人作家が文体からキャラの造形まで巧妙に整形されてリライトしたのが復刻版として通用してて。
そのせいで元の作品までタナカの作ということになっちまってるし。
確かビュコック家博物館に同盟時代の原典が保管されてると聞いたことがあるが、興味があるなら一度見に行ったらどうだ?
地球統治時代末期から、
「焚書にされるかもというスリルがたまらん」
という理由で電子化しない風潮があったからな……
でもその手の作品って、有志が密かに電子媒体化したデータがある程度残ってるからな。
中には紛い物も混じってるから油断は禁物だが。
色々言われてるが、最近の大河ビジョンとかを見た後だと、優れてるのがわかるよ。
オルタンスが先々のことを全部語っちゃう『アレックスとオルタンス〜補給物資百万屯物語』とか機首にハートを書き、博愛を語ってたからって、ことあるごとに平和主義をとなえるポプランを主役にした今年のとか。
同盟軍の撃墜王が平和主義者とか噴飯レベルだよなw
こんな脚本が全国ネットで流れるとか世も末。
今年の大河ビジョンはトダ少佐がカリンに投げ飛ばされる回で見るのをやめた…
アムリッツァ会戦の話か。あれは確かに酷かったなw
訓練生にもなって無い奴が旗艦に乗り込んでるもんなぁ。
他にも色々とアラがあったし、艦隊戦はちゃっちいわで、いいとこなかったよね。
>>274 ああ、「天星迅」ね。
ポプランって、生涯、何百、何千という女と遊んだ、女ったらしなのに、
ドラマに出てきたガールフレンドは、シンシアとブレンダだけだったな。
しかもブレンダは、帝国軍の女スパイに改竄w
まったく、最近の大河ビジョンは女に媚びてるよな。
ユリアン・ミンツに、カーテローゼ・フォン・クロイツェルのことを紹介する時、
ポプランが、「あの子はいい子だぞユリアン。お前が守ってやるんだ。
それが我ら共和主義を報じる軍人の”義”だ!」
なんてセリフを言うんだぜ。
あの世のポプランが、赤面しながら化けて出るだろう。
「人形劇スペクタクル 鋼鉄の撃墜王」のほうがよっぽど面白いぞ。
ケンプ提督の人形、若かりし日の姿があまりにも出来が悪いという批判はあるが、旗艦ヨーツンヘイムとかガイエスブルグ移動要塞の造形やワルキューレの操演はすばらしい。
若き日のホルスト・シューラー中佐(当時少尉)との師弟関係もばっちり描かれていて、史実を知ってる奴は思わずニヤリとさせられる。
アムリッツァ会戦でもヤン艦隊を叩いてグエン・バン・ヒュー分艦隊とサンドル・アラルコン指揮下の総司令部増援部隊を戦死させ、後続のキルヒアイス艦隊と共同してヤンを撤退させたところがきちんと描かれてるしな。
いくらヤンの人柄に惚れ込んだからといって、親父の先輩である提督をボロクソにするのはどうかと思うぞ、コルネリアス・ミュラー監督。
ソリヴィジョンではケンプ敗死後の双璧の功績にされてるけど、あれはドヴェルグ星系での出来事なんだよな。
大河ビジョンは獅子帝を取り扱った「ラインハルト・フォン・ローエングラム」が至高。
視聴率的にもキャストの豪華さ的も、戦闘シーンの迫力もな。異論は認める。
>>280 確かにそうだけど、それ、もう200年前の作品だしなあ。
今の時代、映像は半永久的に劣化しないけど、獅子帝と同じく、
出演してる役者たちも、もう歴史上の人間だよな。
ここ50年ほどの大河ビジョンはみんな駄目だね。まともな時代考証の
出来る脚本家も研究者もいない。
ローエングラム王朝中期の頃の作品が一番いい。
その頃が一番予算が出たからなw
王朝が一番安定してた時期だからなぁ。
>>282 15代アレクサンデル・ジークフリード3世の時代が一番よかった。
三歳で即位して危ぶまれたが結果的に治世は80年続いて、後半の40年ほどは国力はずっと上り調子だったからな。
16代マルティン・ジークフリード2世も50年在位してなかなか良かった。
17代アレクサンデル・ジークフリード4世はとてつもない浪費家だったが、予算は気前よく出してくれた。治世が30年少々で終わってしまったのが惜しまれる。
>>280の言ってるドラマもアレクサンデル・ジークフリード4世のお声がかりだったしな。
艦隊戦の撮影用に獅子帝の時代の艦を再現した艦隊を五個艦隊七万五千隻も建造したり。もちろん中身は最新式だったから、金がかかったことかかったこと。
それだけじゃなくてゴールデンバウム王朝、自由惑星同盟の軍服から艦隊、装備品、あげく新無憂宮や同盟の歴史的建造物まで全部徹底的に考証して、本物と同じに作りやがったからすごいもんだ。
エキストラに動員された住人は一億人をゆうに超えるぞ。
あげく当時の宮廷音楽から宮廷料理まで徹底的に再現して。
その後本物の宮廷にも技術がフィードバックされたほどの徹底ぶりだった。
あの豪気な予算のばらまきはもう二度とできないだろうな。
で、そのドラマに自分も少年時代のキルヒアイス大公役で出演した挙句ロマンチシズムに毒されて大遠征を企図し、ロイエンタール王朝に「ニュルンベルクの殲滅」の陣形でボロ負けした19代アレクサンデル・ジークフリード5世、
俗に言う偽キルヒアイス帝の時代から国が傾くんだよな…。
大河ビジョンのために用意した7万5000隻がニュルンベルクでものの見事に溶けたのが痛すぎる。
残ってりゃ貴重な資料になってた筈なのに…
>>285 獅子帝の時代を理想化しすぎるあまり戦術の進歩についていけず、士官学校の教育が三世代くらい前の時点で止まっちまって、そこからは退化する一方だったからな。
ろくな指揮官が育っていなかった。だから老練のはずの元帥が小僧のバイエルラインと同じ戦術で叩きのめされた。
時の宇宙艦隊司令長官が「こんな戦術、常識的に考えてありえない」の台詞を残して死んでるくらいだから劣化は深刻だったな。
ちなみにトリスタンU、ブリュンヒルトUは鹵獲されてロイエンタール王朝の都で保存されてるぞ。
ガルガ・ファルムルやヨーツンヘイム、テオドリクス、エイストラ、ウールヴルーンあたりの二代目はゲンが悪いと持っていかなかったから残ってる。
あとネームプレートが偶然外れてたせいで単なる標準戦艦だと思われたグングニルも。
門閥貴族の旗艦や同盟艦は子孫が貰い受けたり共和主義国に売られて残ってるケースがあるぞ。
オーベルシュタイン大佐のシャトルモナー。
おまえらもうアンドロメダ戦役以前の懐古主義をやめたほうがいい。
いくら文句」を言ったって赤紙が来たら兵役について別の銀河系へ遠征しなきゃならんのだからな。
ホントにそんな銀河に敵がいるのかさえあやしいものだというのに。
古き良き銀河系単独時代かな
>>287 それは共和主義国の盟主・オーガスト側の呼称だろう。
アンドロメダ銀河は復古政策でマグニ銀河と改称されたはずだ。
シュトックハウゼン大将の件で一つ珍説があるんだが。
前任者のクライスト大将とシュトックハウゼン大将は同一人物で、味方もろともトゥールハンマーを撃っちまったことが問題にされて伯爵だったクライスト大将が爵位と家名を剥奪されてシュトックハウゼン大将になったという話なんだが。
信憑性あるのかね。
第5次攻防戦だっけ?
シトレ大将が指揮ってたっていうけど、結果としてはズタボロにやられた筈なのに
戦術評価での昇進、本部長就任ってのも不自然な話だよな。
>>291 被害が戦前の予想を遥かに上回ったんでごまかす必要があったらしい。
で、第11艦隊司令官のハウサー提督を戦意不足ということにしてクビ、分艦隊司令官で無謀な突出をしたホーランドを無理矢理英雄に仕立て上げて中将に昇進させた。
シトレ大将の昇進はいわばそのついでだ。
ハウサー中将はその後後備役編入、軍歴を全て抹消されて田舎に帰ったらしい。
今じゃ名前が出てくるのは出来の悪いシミュレーションゲームの中だけだ。
ダゴンまんじゅうの不味さは宇宙一
>>293 あれを美味いと感じる奴のほうが異常。
てか、作ってる会社自体ダメ。
ムライ退役中将が直接現場で指導してた最初のころは美味かったけど、中将が死んでからは現場がだれて、作業マニュアルは改悪するわその改悪したマニュアルすら守らないわでもう乱れっぱなしだからな。
原料の産地偽装とか賞味期限偽装の疑惑とか普通にあるし。
つーかムライ退役中将があそこまで実業家としての手腕があったことが驚きでござるよ。
>>295 手腕もさることながら体力もな。
24時間完徹しても平気だったらしい。
そのせいでポックリいったって話もあるが。
297 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/01/16(土) 11:24:49
食い物で思い出したのだが、
「獅子の泉」宮殿の地下には動力炉と直結した
チョコレートアイスクリーム工場があって、
狂った制御コンピューターによる半永久的な大量生産のせいで
宮廷の人々は日夜チョコレートーアイスクリームを食わねばならなかった
と言うのはウソなの?
他にも
@水道関係の設計が劣悪で毎回管が破裂して水が噴出し、宮殿内は洪水となる
A謁見の間の天井には大きなタライが吊り下げられており、
謁見する客人や臣下はおろか、時には皇帝までも落下するタライで
後頭部を直撃されて頻繁に失神した。
B倒すと宮殿が全壊する銅像が宮殿内の庭の何処かにある
C名前の由来となっている泉の下には帝国の最終兵器
「カイザーロボ」が格納されている
D若い新妻・愛人又は恋人と一夜を過ごそうとするとクローゼットの中から
初代皇帝とその親友の霊が現われ、男をボコボコにすると言う迎賓宿泊室
E落書きすると棍棒を持った初代皇帝の霊が現われ追い掛け回すと言う
グリューネワルト大公妃の肖像画
が本当にあると思って来週に迫ったのフェザーンへの修学旅行を
凄くワクテカして待っているのだが...
まさか俺、マリーカ・ケスラーが主人公の
「奥様は侍女」のドラマに毒されすぎている?
298 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/01/29(金) 16:14:06
最近の大河で面白かったのは、「獅子・ローエングラム三代」だけだろ。
なぜか、初回は2時間SPで回廊の戦いで、そこだけに予算のほとんどを投入。
2話からは、皇帝即位式から始って、キュンメル事件、地球討伐や、レンネンカンプ事件に時間の多くをつぎ込んだりしたよな。
回廊の戦いが終わったら、人物が登場する台詞劇になったとかいう批判もあるけど、俺は面白かったよ。
マルアデッタが回廊の戦いの前哨戦という位置づけには一部ファンから脅迫状が届いたりしたっけ。
実質二代ヒルダと、三代アレクの話はつまんね。
>>298 アレク帝は史実ではガチホモだもんなあ。
ドラマはそこを無視してたのはいかなるものか・・・
最終回で子供が生まれて締めてたけど、あれって、アレク帝が
晩酌でグデングデンに酔ったところを、後宮の女に男装させて、寝室に忍ばせ、
美少年と間違えさせて、性交させたってことらしいよ。
アレク帝は、最後までその女の膣を、少年のアナルと思い込んでたんだとw
なんにせよ、衆道を否定的にするって点で、スタッフのやってることって、
ゴールデンバウム朝のルドルフ大帝と、同じ発想やん。
ローエングラム朝はそういうルドルフ的な思想を否定するところから
始まったってことを、製作者は分かってない。
実際、アレクはガチホモでも、廃嫡されたりしなかったんだから。
300 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/01/30(土) 01:21:02
史実を綴った歴史大河ドラマではないが、「ハイネセン」は面白かったなあ、
摩訶不思議な天変地異でリップシュタット戦役直後の時代にタイムスリップした
現代のバーラト自治政府の最新鋭イージス艦とそのクルーが
意図せず帝国と同盟が共存する世界を作って行くと言う仮想物語なのだが、
登場する実在の人物達のキャラ設定は荒唐無稽なあらすじとは裏腹に
非常に史実に忠実に描かれており、特に頻繁に同盟から帝国領内に侵入する
イージス艦の性能上(注:当時の船は非常に非力で、イゼルローンかフェザーンの
どちらかを通過しないと互いの領内に入れなかった)
必然的に対峙するメックリンガーの描写は見事。
天才故にイージス艦の正体とその弱点を直感で即座に見抜いてはいたものの、
今一確信が持てなかったラインハルトに次々と状況証拠をもたらし
流麗な説明によって遂に論理的な背景を打ち立てる一連の流れは
参謀や後方支援の能力に長けた戦略家タイプの提督且つ芸術家だった
史実の彼らしさが良く出ている。
一方でヤンがイージス艦の存在を利用してラインハルトにハッタリかまして
出来るだけ時間稼ぎをすると言う描写は元来怠け者だったと言う史実の
彼から考えたら少々積極的過ぎなのでは?とは思う。
301 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/01/30(土) 20:14:58
>>300 ただ、ワーレンの義手がないとか、オーベルシュタインが義眼じゃないとか、いろいろ突っ込みどころはあったよな。
302 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/01/30(土) 22:16:51
>>301 オーベルシュタインの義眼は致命的なミスだったな...
放映当時はネット上のあちこちで突っ込まれてたのを思い出したよ。
ただワーレンの義手がないのは間違ってはいないぞ。
何しろ劇中世界ではイージス艦の歴史の改変によってワーレンの地球討伐所か
肝心のローエングラム王朝の開闢自体が史実より3年も遅れた最終回になってて、
地球教問題もビッテンフェルトが別の理由で地球ごと破壊してしまったので
その後も有り得ん。
まあそれ以外にも突っ込み所はいっぱいあるが、
それを差し引いても魅力的な作品である事には変わり無く、
名場面やシーンは一杯ある。
俺が好きなシーンは主人公達がオーディンを脱出する際の攻防劇だな。
ラインハルトとケスラーの追っ手から身を守る為人質を取るのだが、
その人質がアンネローゼと見せ掛けて、
実は故キルヒアイス元帥の乗艦バルバロッサだったと言う「大どんでん返し」
しかもそのバルバロッサが終盤の主役艦になって縦横無尽に活躍するのだから、
戦艦ファンには堪らない演出で、何時見ても興奮する。
気付いたかどうかわからないが、数カ所でロイエンタールの目の色が逆になっていたところがあった。
惜しいな...
やはりCGの下請け先には注意して欲しい。
ローエングラム朝初代皇帝時代の人物を描いた映像作品は一杯あるけど、
俺が薦める一番は
皇帝病の原因と治療法を発見した、ローエングラム王朝史上最高の
医学者兼軍医・宮廷侍医エミール・フォン・ゼッレの生涯を描いた
映画「少年・エミール」だろう。
ミッターマイヤー首席元帥を以ってして
「20年、いやせめて10年早く生まれていれば、今は亡きラインハルト皇帝陛下も
完治までは望めぬにしても今日まで生きながらえておられたであろう」
と言わしめた「皇帝を殺した病を殺した」名医の、
ラインハルト一世の崩御によって傷付き、
生涯癒える事の無かった屈折した心を見事に描ききっている。
>>304 でもゼッレって、40前に軍医総監として、軍と医学界で頂点を極めたあと、
全ての地位と医師免許を投げ打って、突如、宇宙放浪の旅に出たんだよな。
「少年・エミール」は、少年から30代の終わりまでが主なストーリーで、
放浪後の人生はほとんど端折っちゃってたのが、すげー不満。
なんでその若さで、ゼッレは全ての地位を投げ打ったのか・・・
やはり、いくら医学を究めても、獅子帝が生き返るわけでは無いという
虚しさに耐えられなくなったのかな・・・・哀しいよね。
ちなみに放浪の無免許医師になってからの、ゼッレの物語が、
三次元コミックビジョンの「レッド・ジャック」で、これも名作。
(放浪中のことが全て明らかになってるわけではないので、
かなり創作が入ってるようだが)
作者は、銀河帝国ノイエラントにおける、三次元コミックの神様と言われた、
オサムシ・リンツ。
(彼の先祖はローゼンリッターの隊長だったいうけど、定かではない)
そういえば最近、「レッドジャックによろすこ」なんて便乗作品まで出た。
306 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/01/31(日) 08:32:52
銀河英雄伝説で一つ気になるのが、主役二人がどちらも、非常に『欲望の少ない』人物として描かれていることだ。
あれはどこまで本当なのだろう?
まあ、疑う余地の無い事実だけを元に判断して、ラインハルト・フォン・ローエングラムが物欲や金銭欲に乏しかったことは間違いない。
ヤン・ウェンリーには権力欲が、それこそ皆無だったことは疑う余地が無い。
だが、どうにも信じ難いのは、この二人が、人間の持つ根源的欲望の一つを、それぞれまったく欠くように描かれていることだ。
あの物語の内容では、ラインハルトは『楽をしたい』という欲望が、ほとんど欠けているとしか思えないし、ヤンは『周囲の他人より上に立ちたい』という欲望が、こちらは完璧に欠けているとしか思えない。
この二つは、人間の持つ二大世俗的欲望と言って良く、同時に、生き物としての人類が持つ、生存競争を勝ち抜くための根源的本能でもある。
それゆえに、「この世における、真の諸悪の根源」でもあるのだが、むしろそうであるからこそ、この二つの欲望の、どちらか一方だけでも欠く人間がいるとは信じ難いのだ。
>>304 皇帝の遺体を実験材料にするエピソードって本当だったのでしょうか?
>>305 >放浪後の人生はほとんど端折っちゃってたのが、すげー不満。
連続大河ドラマと違って映画だからなー。
唯でさえ3時間、ノーカット版で5時間と言うムチャクチャ長い映画だし、
これ以上は無理だったんだろう。
医者でありながその功績で授与した
キルヒアイス武勲賞を海に投げ捨てて立ち去ると言う
最後のシーンでその後の放浪生活匂わせる描写を
描くだけで精一杯だったんだろう。
このシーンはそれはそれで映画史に残る名シーンだがね。
>>307 『皇帝病』の研究材料とするため、遺体の一部が保存してあったとしても、べつに驚くにはあたらないと思うが。
>>307>>309 ゼッレ軍医総監がラインハルト1世の遺体を研究した事は
公然の秘密だったけど、
@墓を暴いて解剖したのか
A一部臓器が遺体から摘出されて保存されており、それを利用したのか
のどちらなのかが不明で、長い間大きな論争になっていた。
で、その件の真意に関わる宮内省の機密が
先週期限を迎えてようやく公開され、Aだった事が明らかになった。
映画では@を説を採用、防腐処理を施され生前と変わらぬ状態だった
皇帝の遺体を調べるシーンとなっていたが、
結果的に考えれば棺の中で永久に封印される遺体に生前と変わらぬ
防腐処置をわざわざ施す事を命じるラインハルトとヒルダでは無いし、
仮にしてあったとしても医療目的での保存とは全く違うから
医学的なヒントなんて殆ど得られなかった筈。
機密公開前に製作された映画だったから仕方ないけど
それでもゼッレの執念を表現するにはあれで良かったと思う。
史実みたいにカプセルに保存された臓器と睨めっこするでは
些か迫力には欠けると思うし。
>>305 >「レッド・ジャック」で、これも名作。
全く同感。
無人惑星持って行く三次元マンガの1〜5位に
常に選ばれるマンガだよな。
>オサムシ・リンツ
「レッド・ジャック」も名作だが彼のライフワークにして
未完の大作「サラマンドル」も名作だよな。
何編だったが失念したが、
賄賂や地下工作、闇犯罪に首まで手を染め、衆愚政治で民衆を騙して
祖国を滅ぼし尽くした挙句、敵国の将軍に射殺されて命を落とす政治家が主人公で、
サラマンドルの神罰によって時間がループする宇宙に落とされ、
生前の記憶を持ったまま同じ人生を永久に繰り返すと言う話で結構好きだ。
あの政治家のモデルって絶対トリューニヒトだよなw
<<303
<気付いたかどうかわからないが、数カ所でロイエンタールの目の色が逆になっていたところがあった。
( ´∀`)<ハハハ、何を馬鹿な事を。どうせスクリーンか鏡で反射している所を勘違いして...
【ただいま視聴中】
( ゚д゚)<....
【視聴後】
(´A`)<両目とも黒か青目のロイエンタールまで発見しちまったよ...orz
>そういえば最近、「レッドジャックによろすこ」なんて便乗作品まで出た。
作者の、ヒデミネ・メックリンガーは、かなりの芸術家かぶれのDQNらしいよ。
私の作品は芸術だ!私の作品に口を出し、さらに低賃金でこき使う編集者ども氏ね!!!
ってな感じで、三次元ネットの自分のサイトの日記に、出版社の悪口を書くのが
趣味らしい。
>>313 作者名は、ヒデミネ・ランズベルクじゃなかったっけ?
旧伯爵家の末裔と言われてる。
そういえばアレク帝の逸話で思い出したんだけど、当時の後宮日誌を読んでいて彼の寝所に男装して上がった女性がヤン・ウェンリーの親族だったという記録を見つけたよ。
なんでも父方の従兄弟の娘だったとか。
男装したその女性はパッと見が非常にヤンに似ていて、男装した彼女と対面したヤン本人を知る重臣たちが見間違い絶句していたらしい。
これ面白い話だけども事実なんだろうか…
>やはり、いくら医学を究めても、獅子帝が生き返るわけでは無いという
>虚しさに耐えられなくなったのかな・・・・哀しいよね。
皇帝病の治療法を発見してしまった事自体も却って余計に苦しめたのだろう。
獅子帝が病気でどんどん衰弱して死んで行くのを間の当たりにしていただけに、
「あの時点でこうすれば未然に防げた!あの状態でも未だ十分に間に合った!」
と言う心の声が思い出す度に沸き上がる訳だから、想像も付かない苦しさだろう。
映画も最後まで救われずに終わったし。
でもオサムシの方は最終話で
ゼッレがとある辺境の宇宙定期便に乗船した所
故人を含め彼が今まで出会った数々の人物に次々と偶然鉢合わせては別れ、
最後に獅子帝の居る船室に入室。皇帝自ら淹れた
ヤン・ウェンリー推薦のシロン星産の紅茶を一口飲もうとするが、
突然身近な人から頼まれた用事を思い出してあわてて部屋から飛び出す。
直後目が覚め、実は全て夢だったと言う救われた形で締め括っている。
実際のゼッレがどうだったのかは知らないが、
「少年・ゼッレ」ではなく「レッドジャック」みたいに現世にも
自分の居場所と希望を見つけて最期は救われたのだと信じたいね。
>>313 >>314の言う通り、ヒデミネ・ランズベルクが正解。
メックリンガーの方は本名をシゲル・メックリンガーと言い、
三次元イラストレーターの巨匠だ。
男なら子供の頃一度は手にした事あるモーター戦艦の炭素クリスタルモデル模型
の挿絵を見た事あるだろ?あれを描いた画家だ。
ブリュンヒルトやヒューベリオンは勿論、
ローエングラム王朝の紋章をかざしてフェザーン回廊を進むバルバロッサ、
同盟軍艦船を蹴散らすフォルセティをあたかも本当にあったかの様に
描く氏のダイナミックな画力と創造力に一体どれだけの男児が痺れた事か!
マンガ家では無いがランズベルクと比較するのはあまりにも失礼だぞ。
>>316 「人生という名のSS」だね。あれはいい話だった。
いまや時代遅れの旅客スペースシャトルに乗って・・・
>>371 >同盟軍艦船を蹴散らすフォルセティ
Σ(;´Д`)<エエッ!あれウソだったの?だってケスラーは
憲兵総監就任前のアムリッツア会戦で前線に参加してたじゃん!
獅子帝没後、ヒルダが愛人を複数つくって隠し子まで産んでた事は未だにタブーなのか。
愛人を取り替えても国政には口を挟ませなかったり、庶子を優遇しなかったところが
ヒルダが政治的な識見を失わなかったことの証なのにねぇ。
ヒルデガルド皇太后の隠し子だと言って詐欺を働いていた男が処刑された事件もあったよね。
まあ王朝草創期に皇后の地位をどうするかで揉めたのと同じで、
摂政皇太后の再婚となれば政治的に大問題だからな。
帝国政府としても、獅子帝没後の皇室に求心力を持たせるため
ヒルダの清楚なイメージを崩したくなかったんだろうし、
相手ができても非公然の関係になっちまうのは仕方ない。
公私を峻別して愛人には一切政治に関わらせなかったんだし、
政治家の能力と私生活は別物だから…
と一応弁護してみるが、それにしたって隠し子多すぎだろ。
現マーリンドルフ伯爵家だって、遠縁の子を養子にして
家系をつないだってことになってるけど、実はヒルダの子孫だと言われてるし。
オーベルシュタインがアンドロイドなのは死亡時の侍医団が確認している
本人の希望で機能停止にさせてるがヒルダが悪政のときに起動するそうだ
メックリンガーは慈善事業でサンタの協同組合の事務長をしている
たまに部下のサンタ少女を鉄拳制裁して教育している姿がある
田中氏、人類史の主流であった帝国から切り離され且つ
「地球=悪」と言う歴史観で塗り固められた銀河連邦を引き継いだ
旧同盟(現新帝国領)出身で、地球の歴史に疎くて偏見が激しかったとは言え、
地球と地球教をあまりにも矮小化し過ぎて描いている。
実際の地球と地球教は彼の著作で描かれている様な
一辺境の荒廃した惑星とその地上へばり付いた狂信的な宗教とは
遥かに程遠い代物だった事は帝国の歴史と現実を見れば直ぐに判る。
そもそも地球教は西暦の頃から信じられていた世界3大宗教を筆頭に
古今様々な宗教が何時しか融合され、地球と言う総体で囲った多神教。
銀河連邦末期の狂乱の時代に厳格な戒律と道徳による人類の救済を説き、
地球を憎み否定する銀河連邦の厳しく残虐な弾圧にも関わらず急速に支持者を拡大。
かのルドルフの両親が地球教団の司祭だった事からも判る様に、
社会的停滞と文化的退廃の極みに達したあの時代に生まれたにも関わらず
(偏っていたとは言え)彼をああも厳格且つ凄まじい信念の持ち主に
鍛え上げたのは正しく地球教の教えに他ならない。
その後銀河帝国を開闢したルドルフによって地球教は名実共に帝国の国教となり、
帝国が公の信仰にしている北欧神話はゲルマン派、
ミッタマイヤー夫妻が結婚式を挙げた神殿ややカストロプ公オイゲンが
篭城した神殿はギリシア派と、皇族や平民問わず浸透し様々な宗派が派生した。
あのラインハルトとヒルダでさえ夫婦の誓いをしたのはキリスト派だ。
この様に地球教は銀河(少なくとも帝国)の生活レベルで浸透しており
地球教を無くして語る事は出来ない。
(つづく)
(つづき)
当然、銀河の歴史においても地球教無くして語る事は出来ない。
かのルドルフが設立した社会秩序維持局の主な弾圧対称が劣悪遺伝子保持者や
政治犯ではなく地球教を信仰しない、或いは連邦時代弾圧した者に対する
制裁だったのは当時から明らかだったし、
アーレ・ハイネセンが無神論者である前に反地球教徒であった事、
同盟政府が年号以外に思想や信条も銀河連邦を引いだ事も
文字通り地球教の負の影響である。
しかし何より地球教が与えた影響は帝国と同盟の戦争で、
帝国の同盟への敵対心は神を冒涜する同盟の殲滅、
同盟は悪しき地球を崇拝する悪魔集団の帝国の滅亡をと言う「聖戦」思想が
両者を実に150年に渡り戦争を続けさせる原動力となった。
フェザーン自治領もイゼルローン回廊での戦闘の膠着を打開する為、
宣教師による同盟への布教による懐柔が目的で地球教の穏健派が
250億の信者の寄付と無言の圧力で帝国に作らせた物。
(700年に渡って秘蔵された金塊による宮廷への賄賂工作と言う田中氏の説が
入る余地は全く無い)
地球教は良くも悪くも文字通り銀河の歴史を動かし、その力は帝国ですら
逆らう事は容易では無かったのだ。
(マクシミリアン・ヨーゼフU世とミュンツアーも同盟進行の凍結を維持するのに苦労した)
だが、この150年に渡る戦争でさしもの地球教の影響力が陰り、総体としての結束力が弱体化。
これがゴールデンバウム王朝末期とローエングラム王朝初期における
一部宗派の暴走したテロ行為を生み出して地球教の歴史に泥を塗る事になってしまい、
後の形骸化を招いたのは皮肉である。
当然、地球教の総本山である地球も一辺境の荒廃した惑星である訳が無い。
45億年に渡って生命を、人類ですら8000年の長きに渡ってその文明を育んだ
地球の潜在能力はブラック・フラッグ・フォースの地球攻略戦程度で
破壊出来るほど小さな物では無いし、
(この辺の歴史も田中氏の色眼鏡はあまりにも地球を悪と決め付け過ぎている)
蓄積された莫大な都市鉱山、月と言う巨大衛星以外にも
火星・金星と言う人類史上初のテラフォーミングに成功した惑星を二個を従え、
銀河6000億の星の中でも平均的に巨大で恵まれた星域に位置する太陽と言う
要素にも支えられ、銀河連邦時代に徐々に回復、ゴールデンバウム王朝期には
太陽系全体で80億にまで人口が膨れ上がっていた。
確かに銀河随一の中心地はフェザーンであり、銀河中の物資の中継地であったが、
地球はその物資の始発と終着地であり、地球無くしてフェザーンは成り立たなかった。
ユリアン・ミンツは「地球は過去の栄光ばかり。未来はフェザーン」と書いており、
田中氏はそれを引用して地球の荒廃ぶりを強調しているが、
ユリアンは同盟出身である事、地球教の主流から外れた一部テロリストが
篭っているヒマラヤ山中奥地しか見ていない事、
そして彼は上記の言葉を帝国同盟の統一による諸惑星への投資と開発が進み
始発・終着地としての地球の偏重が分散化され、相対的にフェザーンの地位が
上がると言う遠い将来を述べたのであり、
氏が言う様に人々から無視され忘れ去られる事を言った訳ではない。
ミンツとエミールとアッテンの著書は3人合わせるとその発行部数は聖書以上だということだそうだ
ラーベナルトーーらーなへるとーーなりはらーーーなりはら博士
>>319 フォルセティが就役したのってケスラーが「元帥に」昇進したときだから。
確かに激戦の「舞台には」なったけど、結局一度も宇宙戦闘やってない。
ケスラーもヤンと同じでやりたくもない仕事でたまたま上司の覚えがめでたかったのでいやいややらされて功績上げて抜けられなくなったよな
后妃陛下からブサの侍女まで押し付けられて逆らえなくなって
やっぱ炉理の幼馴染を逃すと人生ケチが突き続けるな
ケスラーの嫁の祖先って、AD時代の地球における、
大気圏内型航空機の、初の女性パイロットらしいよ。
リンゴ王国っていう、西半球の小国の出身だったらしい。
余談だが、その旦那は西半球最大の奇術師だったとか・・・。
ダスティ・アッテンボローの祖先が、西半球最大の帝国、
大エゲレス女帝国の議員で、地球中を股にかけた冒険家だったって話も
聞いたことがあるが、詳しいことは知らない。
>>332 押し付けられた嫁で思い出したのだが、
ミッタマイヤー元帥の妻エヴァンゼリンは後世「恐怖の仲人」として
元帥や諸提督達に相当恐れられたらしい。
上は皇后、下は下町の庶民まで非常に顔が広かったから、
次々とお見合いの女性を探し出しては家にノコノコやって来る
夫の部下や同僚に紹介、殆ど強引に結び付けていたらしい。
その最たる被害者はビッテンフェルトで、帝国の呼吸する破壊衝動が
見るも無残な妻に尻轢かれる廃人になったのはあまりにも有名。
ワーレンですら逃れられず、バイエルラインに到っては1000人もの候補の中から厳選したらしい。
既婚者のアイゼナッハと婚約者が出来たケスラーを除き、
唯一彼女の嵐から生き延びる事が出来たのはヴェストパーレ男爵夫人
を利用して逃げ回ったメックリンガーだけだった事から、
如何に彼女のお見合いの嵐が凄まじかった事かが判る。
メックリンガーがフロリアンとクリソツな少年と数年来の交際をしていたことは公然の秘密だからな
善意の塊のエバでは政府の高官が男色なんて考えられなかったんだろう
バイエルラインは軍が恋人
>>333 すまん、楽屋裏モードで聞かせてくれ。
それ、本当にそういう元ネタがガイエ作品にあるの?
アッテンボローの方は、えーと・・・なんとかラプソディ
アッテンボローというと動物学者のTVのほうばかり思い浮かべる
動物相手のほうがあってるんだろうか
341 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/10(水) 23:44:38
>>325 連邦末期から帝国初期にかけて勃興し、国教として保護を受けたのが“ヴァルハラ正教”。
帝国中期に正教から分派し、中流市民層を中心に広まったのが“銀河聖教会”。
その開放的で合理主義的教義から、商業勢力に多く支持されたのが“フェザーン新教”。
辺境星域に信者が多く、その密教的な性格から異端として弾圧を受けたのが“グレコ福音派”。
これらをオリオン腕の諸宗教は地球古典文化の影響下にあったのでその総称として“地球教”という名称が一般化した。
が、その組織や教義にはかなり差異があったそうだし、時代によって勢力も変動が激しかったそうな。
(例:帝権と結びついたヴァルハラ正教は地球よりもオーディンを聖地として重視していた。地球を神聖視したのは銀河聖教やフェザーン新教。
また黄金樹朝歴代皇帝は大半が正教信者だが、庶民派として知られた晴眼帝など一部に聖教会系も多い。
寵妃に死なれた悲しみのあまり出家と還俗を繰り返し、国家財政を傾かせかけたアウグスト一世の逸話はあまりにも有名w)
だから全部一まとめの宗教として観てしまうと、その影響力を過大評価する事になるぞ。
まぁ黄金樹朝末期に流行した原理主義系の流れを汲む連中は今でもそう主張しとる訳だが、神権政治を志向して主流諸派から総異端認定喰らった挙句
逆ギレしてテロに奔ったよーなキチガイ連中だもんなぁ。
こりゃサジタリウス腕出身のタナカ氏が、全部そーいう宗教だったと勘違いしたのも無理ないわw
しかし氏にはもう少し文化関連の資料を読んでから執筆して欲しかったと思わんでもない。作品は面白いだけに残念だ。
「V男爵夫人の日記」のいわゆる「10番勝負」の件なんだけど、
夜の双璧はケスラーとアイゼナッハで確定してるの?
なかなか資料が見つけられなくて・・・
詳しい人教えてください!
>>341に限らんがこのスレって
頑張ってみんなでオナニー設定ひねり出してるんだろうが、
まさか本気で作者本人の設定より面白いとか考えてないよな?
>>343 作者乙。
ここ数十年所か銀英伝を最期に人生全てのネタが枯渇し、
それ以降の作品は広げた大風呂敷を畳めず休止のろくでもない
駄作を連発してるからと言って、
こんなネットの掲示板の他愛ない自慰レスに一々突っ込む必要ないのにw
作者乙とかwwwwwwwwwww
野暮なこと書く奴への皮肉に決まってんだろ。
皮肉って言っとけば勝ったことになりますよね、わかります。
↑そう言っとけば「作者乙」を本気にしたことを誤魔化せますよね、わかります。
そう言えばラインハルト獅子帝の国葬の際、
故カルナップの遺族が亡き皇帝への副葬品として
「耳栓」を献上したと言う都市伝説があるな。
何でもヴァルハラの先達となった亡きカルナップが
後で到着したラインハルトを本当に雑用で扱き使うかどうかはともかく、
小一時間くらいは口を酸っぱくして文句を言うだろうから、
陛下に真摯に聞く振りしてやり過ごして欲しいとの思いからだったらしい。
>>349 ラインハルトなら、「煩い! 死んでからもグタグダと文句ばかり……そんなんだからお前は……」と
逆に説教するか、「生前は言えなかったろうから……」と聞くだけは聞いた後で、一発で伸してしま
いそうだ。
獅子帝に文句と言えば、
今度フェザーン国立博物館で開催される「マリーンドルフ伯家特別展」で
あの「求婚者」が展示される。
マリーンドルフ伯フランツが同じ現場にいたハンスの助言を得つつ監修、
メックリンガーに描かせた巨大な水彩画で、
愛娘を手篭めにした翌朝ノコノコやって来た憎たらしい若造の
情けない姿が極めて詳細に再現され、常に見る者を常に大爆笑させた。
極めて不敬の絵であるのだが、製作を依頼した人が人であるだけに
おいそれと手出しする事は出来ず、半ば公然の秘密として無視されてきた秘宝。
敬愛する偉大な皇帝であった事は事実は脇に置き、
結婚して半年かそこらで娘を未亡人にさせた娘婿に
せめて一言文句を一言言いたかったフランツの心情を後世に伝えている。
ちなみに、彫刻や銅像を含め、獅子帝を描いた史上初の肖像画であり、
本人以上に大きく描いた唯一の作品と言うタイトルも持つ。
是れは観たい
>>325-327 地球、そして地球教は良くも悪くも文化や思想信条所か、
惑星や人類のあり方まで銀河社会を未だに覆い続けているからな。
地球教は教義や信条がバラバラの宗教連合なのだが、
「地球と同等の重力や環境の惑星に住まなければならない」
「突然変異や遺伝子改造で生まれた人類は排除しなければならない」
の2つだけは一貫した道徳として共通している。
銀河連邦時、居住する各人工・自然惑星は大気の組成、放射線、重力が
バラバラで、地球と異なる環境によってはミュータントが登場したり、
粘土細工の様に遺伝改造された人間が多数生み出されていた。
銀河連邦時代末期になると違法な「商品」として作り出され、売買されていた。
人類史上最悪の麻薬であるサイオキシン麻薬は人間の遺伝子を改造して作った生物
「ソドム・サピエンス」の脳髄液を精製して作られたのが最初なのは有名な話。
ルドルフが討伐した海賊組織は当時それらの生産・取引を一手に引き受けていた一大勢力で、
この時目にした現場や押収物、による「道徳的退廃の極地」が
元来温和で公明誠実だった彼にどんな精神的影響を与えたのは今更言うまでも無いだろう。
今でこそ彼の制定した「劣悪遺伝子排除法」は悪法として断罪されているが、
作為的に作られた遺伝子異常の「人もどき」が人類の隅々まで徘徊して
「種」としての人類すら蝕んでいたあの当時、
不可欠とまでは言わなくても必要な法律だった事は言うまでも無い。
結果的にこの悪法がミュータントや遺伝子キメラを一掃し人類を救ったのだから...
地球には「人造遺伝子生物博物館」があり、劣悪遺伝子排除法で絶滅させられた
突然変異・遺伝子操作によって作られた「人モドキ」の標本が展示してある。
数千種類にも及ぶそれらの標本は全て、宗教観や倫理観を失った人間が
自分の欲望のままに作り出した愛玩・性的・薬物精製用の「生物」達だ。
これらを見た者は、何人もルドルフを避難する事は出来ないだろう。
(
>>353の続き)
ゴールデンバウム王朝はその後も地球教の教えに従い
居住可能な自然惑星は全てテラフォーミング化し、
人工惑星も地球環境と寸分違わぬ設定にする様義務付けた。
これらの政策の過程で生じた揉め事により民衆は臣民と農奴に二分、
テラフォーミングの責任者一族が後に門閥貴族になるなど身分階級を形成した。
帝国の艦船が地球型惑星への離着陸機能を持った物が多いのも、
ほぼ全ての人類の居住地域が地球と同じ環境になった影響による。
対する同盟がハイネセンや帝国製のイゼルローン要塞等の一部を除き、
惑星環境がバラバラで殆どの艦船が惑星離着陸能力を持たないのも
地球教の影響力の有無が大きく響いた一つの事例だろう。
(最も突然変異や遺伝子操作に関しては流石に同盟も帝国と同水準の規制とタブーを設けている)
こうして銀河帝国は数多くの地球型惑星を持つことになったが、
これが帝国と同盟の国力の差に決定的な差を生み出す。
当たり前だが、人類が生存するには地球環境が一番相応しい。
つまり地球型惑星が多ければ多いほど社会の潜在能力は非常に高くなる。
ゴールデンバウム王朝期はテラフォーミングが完了していなかった事や
身分社会による圧政で潜在能力が中々発揮出来なかったが、
ラインハルトの時代になるとほぼ全ての惑星がテラフォーミングを完了し、
彼によってゴールデンバウム王朝の圧政の重しが外された結果、
爆発的に国力が増大し、僅か数年で同盟に対して何度も進撃出来る程財政が潤った。
150年に渡る戦闘の疲弊を引き継いだ筈のローエングラム王朝が
経済に不自由しなかったのは単に門閥貴族の財産を没収しただけでは不可能。
帝国内の地球化された惑星、そしてそれを作った地球教の影響力がそれを成し得たのだ。
「地球を持っていたか否かが勝敗を分けた」
誰が言ったのかは知らないが、ユリアン・ミンツやアッテンボローが否定した事で
有名になったこの言葉は2人の批判にも関わらず真実を得ていると言って良い。
>>320-322 そのヒルダの愛人の中に
旧自由惑星同盟の撃墜王だった
オリビエ・ポプランが含まれていたってのはホント?
>>334 バイエルラインは絵になる結婚ができたからまだいいうちだ。
何しろ相手は父親エドワルド・カール・バイエルライン大佐の同僚で父親同然だった副司令官ヘルベルト・レマー中将の長女だからな。
しかも幼馴染。妹と結婚したみたいなもんだと周り中から冷やかされて、オペレッタの題材にまでなった。
ネタが揃いすぎてたもんなあ、なにしろ。
レマー中将の戦死がなければ第二次ランテマリオの直後に挙式してたはずだった。
中将の戦死は出征前に「この戦いから帰ったら退役する」と死亡フラグを立てたのが原因らしいし。
>>349 その都市伝説には続きがあってな。
耳栓を差し出したカルナップの息子はその後いろいろあって清掃会社を興したんだが、その看板は…提督服の親父が椅子に座って、その前でラインハルトそっくりな金髪の少年が床掃除をしているという絵図だったらしい。
一回不敬罪で起訴されたけどあのバーミリオン会戦の時の両者のセリフがあまりにも有名だったので市民も判事も「戦死者の特権として中将にはその権利がある」という認識で、結局罪にならなかったという話がある。
その看板、今でも使われているそうだ。
リップシュタット戦役の時、
何故アーダベルト・フォン・ファーレンハイトが門閥貴族連合に加担したのか
長い間謎だったが、この度シルヴァーベルヒ記念大学の学術研究部によって
遂に明らかにされ、今月発行の論文雑誌に載った。
結論から言うと、アーダベルト本人の意思ではなく、一族の会議で決められたと。
今更言うまでも無いが、貧乏貴族だったアーダベルトの両親は
一族と老後の食い扶持を稼ぐ為に子供をどんどん作り、
子供達を様々な職業に就かせていた。
軍人もその一つであり、ファーレンハイト家はアーダベルト以外に
もう一人彼の甥を軍に就かせていて、リップシュタット戦役が始まる直前、
両陣営に一人ずつ送って保険を掛ける目的で一族の会議が開かれ、
結果「入隊したばかりで経験も才能も未熟な」甥はラインハルト陣営に、
「経験も才能も豊富で、負けてもラインハルトなら雇ってくれる可能性の高い」
アーダベルトは門閥貴族になったらしい。
>>358 俺それハイネセン自治政府の中学校教科書で見た事あるぞ!
白黒写真だったので髪の色までは判らなかったけど、
少年が掃除をしている傍らで提督が偉そうに紅茶を啜ってる奴だろ?
確か提督が座ってたのはテーブルの上...アレ?
ヴェルゼーデ仮皇宮での地球教徒のテロに関する
軍務省が先日公開した当時の秘密資料を読んでいるのだが、
「賛美歌13番」や「G13型トラクター」等と言った意味不明の固有名詞(?)
が一切説明がされないまま所々に記述されている上、
しかもいきなり「デューク・東郷」と言う謎の人物が唐突に出てきて
誰コイツ?つー訳判らん状態。
そもそもあの事件は不明な事が多く、
特にオーベルシュタインの言動があまりにも謎過ぎ。
獅子帝を囮にして一網打尽にするのを謀ったと言うが、
瀕死の獅子帝はともかく、当時のヴェルゼーデ仮皇宮には皇帝一家全員が住んでおり、
文字通り皇族全が囮だった。
一歩間違えたら皇位後継者のプリンツ・アレクが死ぬ可能性だって十分あった中、
オーベルシュタインは何を根拠に彼等の襲撃から皇帝一族を完璧に守れる自身があったのだ?
それに襲撃に応戦した警備の主力はケスラーの憲兵隊だが、襲撃の数十分前に事態を知った
諸提督達が急遽掻き集めた混成部隊もおり、現場の指揮系統は混乱を極め、
テロリストが宮殿内に侵入する際どい事態にまで発展してしまった。
事実、オーベルシュタイン自身がそれで死んでしまったし...
諸提督達には黙って知らぬ存ぜぬを遠し、
最初からケスラーに任せていたら「100%皇帝一家を守れる保障」は無いまでも、
現場があんなに混乱する事は無かった筈。
何でわざわざ混乱する様な事を...オーベルシュタインは耄碌していたのか?
後の調査で判明した事だが、襲撃した残党は一人残らず射殺され、
その殆どは脳天に正確に打ち込まれた一発による即死だったらしい。
小さな事だが、これも謎だ。
幾ら訓練されたプロとは言え、一発で獲物を仕留めるのは
並大抵の技量を持ったないと無理。
当時の憲兵隊や諸提督が糾合した混成部隊は
全員神クラスの凄腕揃いだったのだろうか?
>>361 >デューク・東郷
俺そいつの名前を文献で見た事があるぞ。
確かシリウス政府のタウンゼント爆殺事件を扱った当時の資料の一つだったかな?
内容は殺された叔父の敵を撃つ為にチャオ・フォンが云々〜と言う話だった筈。
当時の混乱ぶりによる証拠や資料の乏しさを鑑みても
あまりにも荒唐無稽で信憑性が無いので出来の悪い陰謀論の駄文として
読み飛ばして捨ててしまったのだが。
地球教の整地巡礼はアキハバラやアリアケに行っていたというのは本当ですか?
>>363 何を今更www
そもそもワーレンが地球を討伐した目的だって
アキハバラの地球教支部で発生した会員の個人情報流出事故で明らかになった
獅子帝の親族の一人がヤ○イ系18禁の常連購入者だったと言うスキャンダルの
証拠隠滅を謀ったモノだった事は今や定説。
地球討伐の原因と言われる「キュンメル事件」が実は
上記のスキャンダル揉み消しを隠す為に急遽デッチ上げた捏造事件で、
たまたま行幸中に心臓発作で本人が死んだのと親戚だったマリーンドルフ親子が
喪に服した事を利用して「地球教が裏で糸を引いた皇帝暗殺未遂事件」に
仕立て上げた物だった。
ワーレンの活躍により
カンチェジュンガ山の地下にあったサーバーは完全に破壊され、
スキャンダルは一度は闇に葬られたのだが...
>獅子帝の親族の一人
確かアリアケで同人誌の連載も売ってたよな。
「ほっとココアの後で♪」つー名のシリーズで
金髪の美少年の弟と彼のお友達である
「お隣に住む年下の赤髪の美少年」と言う美味し過ぎる
シチュエーションの主人公が毎回2人を入れ食いすると言う
腐女子の妄想全開のボーイズラブ漫画。
絶大な人気を博していたにも関わらず、本人は一度も発売会に出た事が
無かった為、誰もその素顔と正体を見た事が無かったと言う...
ヤ○婦人にシリーズ購買を頼まれた某少年が
ワーレンの地球討伐のドサクサに紛れてデータのバックアップを取らなかったら
永遠にその正体は不明だった筈と言うから、
運命とは余程無能な、或いは冷笑的な存在に司られているに違いない。
366 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/26(月) 15:43:06
ミッターマイヤーがブラウンシュバイクの子弟を銃殺して軍刑務所に入れられ、ロイエンタールがラインハルトに助けを求めた件
について。本編では、「ラインハルトが軍法会議への提訴を取りやめさせた」としか書かれていない。しかし、外伝一巻では、
「ミッターマイヤーの処置は軍紀にのっとったものであり、軍法会議に提訴されれば無罪は確実だろうから、恐らく軍刑務所の
中で謀殺するつもりだろう」的な記述があり、実際謀殺されそうになるところを三人組が助ける描写がある。もちろんここら辺の
描写は本篇に無い。
てことで、前者が史実、後者は創作。つまり、軍法会議への提訴を取り消させた→提訴されればミッターマイヤーが危なかった(有罪になりそうだった)
→ミッターマイヤーの子弟銃殺は軍紀にのっとったものではなくミッターマイヤー独断での私刑、つまり軍紀違反)→ラインハルトが帝国軍大将の地位で
圧力をかけて軍紀違反をもみ消した。
ところが、建国の重臣が軍紀違反したことをほのめかす文章はまずいだろ、書き直せって学芸尚書から圧力がかかり、外伝一巻では、あたかも軍紀に
のっとった処置だったかのような記述に変更された
フィッシャーの戦死がヤン艦隊の大打撃として認識されているが
その後のパトリチェフ殉職の打撃に認知度が足りないのは不満だ。
フェザーン、旧同盟資本に働きかけて資金援助を得たのはもちろんだが、
ヤン不正規隊でポプランが女性士官を食い散らかしたのを逆手にとり
イゼルローンの軍属の少女を集めて保護するとともにアイドルとしてプロデュース、
支出ばかりのヤン艦隊に数百億ディナールのノベルティ収入をもたらしていた。