祝・「深夜の逃亡者」(扶桑社)初邦訳記念スレ。
昨年「奇術師の密室」が高評価だった割にいまいち話題に上らないですが、
この偉大なる巨匠の作品群をここで語りつくしましょう。
また氏は脚本化としても有名なので、
氏の原作に絡めた映画の話も許容の方向で。
2 :
1:2007/09/30(日) 02:29:47
以下Wikiより転載
●長編
吸血鬼(地球最後の男) - I Am Legend
縮みゆく人間 - The Shrinking Man
渦まく谺 - A Stir of Echoes
夜の訪問者 - Ride the Nightmare
地獄の家 - Hell House
ある日どこかで - Somewhere in TimeまたはBid Time Return:1976年度世界幻想文学大賞長編部門大賞受賞
奇蹟の輝き - What Dreams May Come
奇術師の密室 - Now You See It...
深夜の逃亡者 - Fury on Sunday
3 :
1:2007/09/30(日) 02:30:54
●短編集
13のショック - Shock!
激突! - Duel
●映画
地球最後の男 - The Last Man on Earth (1954年、アメリカ/イタリア) 監督:シドニー・サルコウ/ウバルド・ラゴーナ
縮みゆく人間 - The Incredible Shrinking Man (1957年、アメリカ) 監督:ジャック・アーノルド
地球最後の男オメガマン - The Omega Man (1971年、アメリカ) 監督:ボリス・セイガル
激突! - Duel (1972年、アメリカ) 監督:スティーヴン・スピルバーグ
ヘルハウス - The Legend of Hell House (1973年、イギリス) 監督:ジョン・ハフ
ある日どこかで - Somewhere in Time (1980年、アメリカ) 監督:ヤノット・シュワルツ
奇蹟の輝き - What Dreams May Come (1998年、アメリカ) 監督:ヴィンセント・ウォード
4 :
1:2007/09/30(日) 02:54:01
●短編集記載洩れ
不思議の森のアリス
●テレビ
トワイライトゾーン
事件記者コルチャック
あと補完よろ。
5 :
1:2007/09/30(日) 02:58:03
ちなみに俺はテレビで観た映画の「ある日どこかで」に号泣して
それ以来、映画、ドラマ、小説問わずマシスン作品を追っかけしたクチ。
扶桑社の近刊2冊はまだ積読。そのうち読む。
あー、ましすんだぁ。立ったんだ…
自分は、「激突」かなあ…。
スピルバーグはアレで知ったし…。
この人とロバート・ブロックをよく間違えるなあ。
今は無き、雑誌「宇宙船」で菊地秀行が
ブロックとマシスンを比較して
「マシスンは(映像化作品では)どんどん妥協する。
映像業界の厳しい世界で、仕事をするとはそういうことなのだろう(大意)」
っていってたナー、懐かしい…(´∀`*)
7 :
1:2007/09/30(日) 06:37:41
>>6 俺はマシスンというとなぜか昔からクーンツとイメージが重なるな。
マシスンは映像で妥協すると言っても3本の傑作映画に恵まれたから
(「激突」「あるどこ」「ヘル家」)いいけど、
その点でクーンツは可愛そうな気が。
ところで誰か「深夜の逃亡者」の感想頼む。
出たばっかでまだkonozamaでも書評ないけど。
俺はいま「星を継ぐもの」読んでるんですまんね。
>>7 1さんレスdです<(_ _)>(俺は八頭身かい?)
自分が感じたことをこれから書きますが、屁理屈だ、ウザイ、と思ったら読み飛ばしてください。
自分はクーンツはキングと重なります。たぶんモダンホラーブームのときに
キングがやたらエールを送っていたからでしょう。
>その点でクーンツは可愛そうな気が。
多分、ですがクーンツやキングは、やっぱり「小説家」なんだ、と自分は思います。
クーンツの「悪魔の種子」や、キングの「クージョ」などは、
現実のアメリカが舞台だし、非常に映像的で、映画化に向いてると思うんですが
実際、絵に起こすとしょっぱいわけです。
(かたや「コンピュータ付の家と女性」だし、かたや「セントバーナードと母子」ですから)。
じゃあ何故原作が面白いかというと、(小説として)状況を膨らましてるからだと思うんですね。
主人公の真理を書いたり、作家の視点がカメラとなって、いろいろ動いたり…。
で、その(小説としての)うまさは、映画だと表現しにくいのだと思うのです。
で、マシスンなんですが、この人の仕事には、「ロジャー・コーマン監督による
ポーの『大鴉』の脚色」というのがあるんです。
むちゃくちゃでしょ?「妥協の鬼」コーマンと組んで、ポーを脚色する、
まともな小説家なら、怒るか断るかと思います。
でもマシスンはやるわけです。経済的状況もあるかもしれないと思いますが、
映画(製作自体)に関わることがお好きなのでしょう。
で、たぶんですが、彼は脚本家として映像作品に関わるうちに
「映像で表現できること」と「小説、文字で表現できること」について
非常に分けて考えることができるようになったんじゃないですかね?
「妥協する」ことの中には、「映像の作り手として(小説家としての表現の)欲望を禁じる」ということも
入ってると思いますから。じゃノシ
●長編
愛人関係 - Someone in Bleeding (1953)
訳者:久保沢忠晃 出版:平安書店
冬の南仏ニースの海岸。TV作家のフランソワは謎めいた美女ペギイに会う。
強烈に惹かれたフランソワは猛然とアタックするうち彼女の身辺にいるマルクなる
弁護士の存在に気付く。実はペギイは夫を殺した過去を持っていたのだった。
そうこうするうちにペギイの身辺で殺人事件が連続して発生した…。
※アラン・ドロンが当時愛人だったミレーユ・ダルクと共演した映画の原作として
公開に合せて邦訳が出たもの。
「ヘル・ハウス」は、手塚真と三留まゆみが、大好きだったな。
ある意味、「これはホラーか?SFか?」と思うんだが
きっちり終わってよかった。
11 :
1:2007/10/01(月) 08:46:29
>>8 なるほど。俺はクーンツは一時「劣化キング」という印象も持ってましたね。
ウォッチャーズを読んで印象がガラリと変わりましたけど。
マシスンの映像作品は俺はたまたま傑作しか観てないんで、
いい印象しかなかったりします。「あるどこ」は原作と映画の印象が全然変わらなくて驚いた。
>>9 情報d。全然知らない作品です。絶版なのが残念。
映画版はマシスン脚本じゃないようで。
12 :
1:2007/10/01(月) 08:56:04
>>10 花粉の季節に空気清浄機を使ってると
なぜかいつもヘルハウスを思い出す俺ガイル。
刊行点数とか知名度がシャーリィ・ジャクスンと似たような立ち位置なので
あっちのスレともどもdat落ちしないように祈りたい。。。
でも俺は異色作家短編集の中では「くじ」より「13のショック」の方が
圧倒的に好き。ちなみに「ずっとお城〜」も積読中。チラ裏スマソ。
個人的には「地獄の家」が完璧すぎて他の作品がかすんでる。
その他、トァイライトゾーンにもいいエピソードあるね。
(「もの言わぬ少女」とか)
「奇術師の密室」どんでん返し過ぎで大笑い。なんじゃこら?の世界。
「渦まく谺」が読みたいんだが、いまだに無いんだな。
>>11 映画版「あるどこ」は、奇跡的な作品でしたねえ。
クリストファー・リーブ、ジェーン・シーモア、クリストファー・プラマー
美男美女が集まって、クラシックでロマンチックな舞台での
葛藤…
ネットを回ると
あの「ホテル」に行ってきたという人たちの話がよく出てきます。
リーブもシーモアも、素でいい人のようで
(リーブの落馬事故後の活躍は「本当にいい人だなあ」…と思いましたし
シーモアは、特撮映画ばっかりでアレだ…と思ってたけど
「ドクター・クイン 大西部の女医物語」で名演してますた…
監督のヤノウ・シュワークは……
_| ̄|○
>>13 映画の話になりますが、手塚真によると
「ヘルハウス」は、製作と監督が「往年の『ハマーブルー』を再現したい」
といって、ハマーフィルムからスタッフを呼んできたらしいですね。
画面に独特の色調があります。
「ハマーブルー」というのは、「ハマーフィルム」のホラーには
独特の青みがあって、それは、他のどんな映画にも無い、再現できない要素らしいのです。
で、実際、「ヘルハウス」の撮影が始まって、ハマーのスタッフがくると、
彼らはなんと撮影セットに
自分たちが用意した家具を並べ始めたらしいです。
で、その家具にはあらかじめ「青みの利いた」塗装がしてあった。
それが「ハマーブルー」の秘密だったそうです。
朝日ソノラマに載ってたと思うけど「吸血鬼少年」ってのが面白かったな。
適度にロマンチックで
適度に気持ち悪くて
(朝日ソノラマのやつは、翻訳が悪いという印象もあるのだけれども…)
16 :
15:2007/10/03(水) 09:38:26
今調べたら
モンスター伝説―世界的怪物の新アンソロジーソノラマ文庫―海外シリーズの
「血の末裔」でした…orz
地球最後の男3度目のリメイクのアイアムレジェンドは今年公開だっけ?
>>17 今年の12月14日みたい。
正月映画という扱いになるみたいね。
しかし…ウィル・スミスかあ…。
つまり現代のチャールトン・ヘストンってことになるんだよなあ。
90年代に、もし作られていたら主演は、やっぱりシュワちゃんだったんだろうなあ…。
とっても複雑な気持ち…
ブラウン、ブラッドベリ、シェクリィ、ディックと、同時代に短編の名手は
たくさんいるけど、マシスンは一番トンがってる上に娯楽性が強いと思う。
ただ、オチは弱い気がする。
そうそうたるメンバーだ
>18
しかし…ウィル・スミスかあ…。
『オメガマン』じゃヒロインが黒人だったので、今度は主役を黒人にしたのねw
22 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/25(木) 18:46:28
「顔」 (『13のショック』 所収)が怖いです・・・
23 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/25(木) 22:00:05
最近「Earthbound」を買った。
けどまだ読んでない・・・。
マシスンの英語は比較的簡単。キングみたいに妙な例えがないぶん、読みやすい。
「激突!」の発想はすごく良いのにオチがいまいちだと思う
映画(テレビ作品)のシマリの無いラストよりはマシだけど
ところで「地獄の家」をパクッたようなアニメを深夜にやってた
何回か見ちゃったよ
>>24 >ところで「地獄の家」をパクッたようなアニメを深夜にやってた
kwsk
26 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/31(水) 21:14:34
>>25 「ゴーストハント」
少女漫画をアニメ化したもの
原作は小野不由美←つまりこいつがパクッたw
もしかしたらコミックスなどで、影響を受けたとかカミングアウトwしてるのかもしれないが・・・
読んでないからそこまではわからん
27 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/01(木) 15:52:00
題だけなら王☆欣太も。
激突の解説で紹介されていたマシスンの短編の導入部がどれも面白そう。
あれらって邦訳はされてないんですか?
映画館でI am Legendの予告やってたね。
ウィル・スミスかぁ・・・・(´・ω・`)
一応メジャー俳優ではあるんだが、あんまりなぁ・・・・
29 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/02(金) 00:08:59
いまいち盛り上がってないから、ヒンシュク覚悟でアゲッ!!
おおなんと!
マシスン・スレが立っている!
昔からマシスン評価低すぎって思っとりましたよ。
手際よくチャチャっと書いた感じの短編の中に、「地獄の家」や「地球最後の男」とか「激突!」が埋もれてしまってて。
「地獄の家」なんてホラーでSFであると同時にミステリーとしても読める。
しかも絶対勝ち目の無さそうな相手に、完璧納得のあのラスト。
実はいくちかの板で駄文書きとして活動してるんですが、私の書くのはマシスンの影響がありありなんですなぁ。
心の師匠を愛してくれている人がいてくれて、嬉しゅうございます(感涙)。
31 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/03(土) 00:00:14
ウェイアン兄弟による『縮みゆく人間』の映画化話があるらしい・・・
やめてほしい・・・
映画「ビルとテッドの大冒険」「同 地獄旅行」の脚本家の
クリス・マシスンってのはリチャード・マシスンの血縁なのかな。
だとしたら才能は遺伝することを実感。
両方ともSFコメディ映画の超名作だし。
>>33 E.T.の脚本家は姓がマシスンで女性だった気がする。これも血縁かも?
何気に天才一家だバーカボンボン。
>>34 調べてみた。申し訳ないが違うらしい。
>スティーブン・スピルバーグとはテレビ時代からの付き合い。
>だが『E.T.』の脚本家として知られる[[メリッサ・マシスン]]について、
>リチャード・マシスンの実娘との記載がたまにあるが
>誤記である(メリッサ・マシスンの綴りはMelissa Mathisonである)。
ttp://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%C1%A5%E3%A1%BC%A5%C9%A1%A6%A5%DE%A5%B7%A5%B9%A5%F3?kid=205633&mode=edit 自分が、メリッサ・マシスンについて知ってるのは、
E.T.は、「レイダース」撮影時に、「1941」等で味わった
不安(この作品もしくじるのではないか?という)を解消するために
「レイダース」終了後に、(低予算を前提に)作りたいように作りたいもの
(自分の幼児性を肯定するようなもの)を作ろう!と考えたもので、当時は
スピルバーグの補佐役であり、撮影現場にいたメリッサに話し、脚本を書くよう依頼した。
メリッサは、当時ハリソン・フォードのガール・フレンド(妻との記述もある)だった。
彼女は、当時、父親になっていたハリソンの息子たちにあい、E.T.のコンセプトを暖めた。
E.T.には、ハリソンも校長役で出るはずだったが尺の都合で切られた。
ソースはミンティ・クリンチ著「ハリソン・フォード」(近代映画社)ですた。
こんな感じ。スレ違いですかね、ごめんなさい<(_ _)>じゃノシ
36 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/06(火) 20:06:45
メリッサ・マシスンがマシスンの娘だってデマは、1983年の映画
「トワイライトゾーン」の公開時に、どっかの映画評論家がよく確認
もせずに雑誌に書いた原稿がもとだったらしい。
長男がリチャード・クリスチャン(「キャノンズ」「マスターズ・オ
ブ・ホラー」)、次男がクリス(「ビルとテッド」ニ部作)なのは正
解。
38 :
36:2007/11/08(木) 19:53:16
>24
>映画(テレビ作品)のシマリの無いラスト
えー。あの「やっつけたぞYEAH!」みたいな感覚と無縁な徒労感が
いいと思うな、自分は。
「13のショック」がとてもおもしろかったのですが
「不思議の森のアリス」は買いでしょうか?
41 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/09(金) 19:41:25
>>40 素人でもわかる誤訳の連打が気にならないなら、買っていいかも。
ただし中古で充分。
マンスジ
>>41 レスありがとうございます。たしかに訳がよくないと書評等でききますね
ダークファンタジーコレクションはラインナップはおもしろそうなんだけどなあ。
今度、本屋で中身を確認してみます。
44 :
41:2007/11/09(金) 23:40:37
>>43 どういたしまして。
もし未読なら、古本でしか入手できないけどハヤカワ文庫『激突!』も
お奨めです。スピルバーグ映画の原作をふくめた中編集で、出来も良し。
映画公開と合わせてだろうけど、
「地球最後の男」が「アイ アム レジェンド」と題を改め、新訳でハヤカワ文庫から発売中。
慣れ親しんだ邦題を変えるのは微妙だが、
わざわざこれを新訳にしてくれたのは実に嬉しい。
ほー新訳か。売り出しがんばっとるな
SF界も新訳ブームですか?
幼年期の終わりも新訳で出てるし・・・
48 :
:2007/11/13(火) 20:24:01
「トリフィド」とかも新訳にしてほしいな。
「ウィル・スミスの俺様伝説!!」
>>45 原題と同じになったのが良いな。題名が大きな意味を持っているから。
最後の一文って、旧訳ではどうなってたっけ?
新訳は「俺が伝説の存在なのだ。(アイ・アム・レジェンド)」と
ルビを振る形になってたけど。
53 :
:2007/11/23(金) 13:06:20
我輩は伝説である
54 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/25(日) 12:06:36
>>26 ゴーストハントの
小野不由美の原作は当時もコバルトの色々な制約
(女子高生の一人称にしろとかさ)の中で
小野不由美が自分の趣味のホラー小説や映画から色々題材を取って書いたもの
パクリっていうよりパロって感じ
ヘルハウス以外でもここはバタリアンとかサスペリアとか色々あってニヤッとさせる
>>52 たしか「俺が伝説の怪物なのだ」(ルビなし)だったように思う。
本の現物がないので、古い記憶に頼っての書き込みだけど・・・
新訳読んだ方、よろしければ読後の印象をお聞かせください。
>>55 後にこれを下敷きとしたより刺激的な作品が多数出尽くしてるので、
古典だと認識して読まないと、読後感は「普通」な感じ。
というわけで、旧訳を読んでない漏れの感想。
・新訳はラノベのように読みやすい
・どうしても主人公をウィル・スミスに変換して読んでしまう
そんなわけで旧・新両方読んだ方の感想よろ。
>・新訳はラノベのように読みやすい
ここは苦笑しながらも元素同位体
『渦まく谺』が読みたい。
映画(『エコーズ』)公開時に再版されると思ったのに・・・。
ちなみに映画のほうは続編(ロブ・ロウ主演)が完成したらしい。
>>56 >後にこれを下敷きとしたより刺激的な作品が多数出尽くしてるので、
古典だと認識して読まないと(以下略)
う〜ん、やはりそうだよね。
後の人に活用されるべき素材として重宝だという評価jになるのかなぁ。
そういえば、映画化もこれで三回目だったっけ?
実は、わざわざ新訳を購入して読む意味がいまさらあるかどうか思案中。
もう読まなくてもいいんじゃないかという気もしている。
古典は古典でも、読み返すたびに新鮮な発見があるというわけでは・・・
>>60 ハヤカワのことだから、またすぐ絶版にするかもしれないので
例え読まなくても買えるときに買っといた方が良いと思う。
今となってはシンプルな話だけど、やっぱ面白いよ。
犬可愛いし可哀想だし。
>>61 う〜ん、そう言われると買っておいたほうがいいような気がしてきた。(←優柔不断)
とりあえず、アドバイスどうもありがとう。
63 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/28(水) 00:16:55
短編「狂った部屋」は怖い。
身近な家具が主人公に襲いかかる話。
「蒸発」もトラウマになりそうな怖さだ。
文章が途中で・・・・
>>63 >文章が途中で・・・・
そういう作品、昔からよくあるけど、元祖は誰なんだろう?
「アイアム…」って「ナイトオブザリビングデッド」を生んだ元ネタだから、ある意味すごい小説ですな。
丸々一ジャンルを開いたきっかけになったんだから。
「ナイト…」の前年にビンセント・プライス主演の「地球最後の男」がアメリカ公開されてて、それに刺激されたJルッソって男が書いたのが「ナイト…」。
それまでの前提条件をひっくりかえすというスタイルも、「ナイト…」はしっかり踏襲してます。
ラストの衝撃度だと「ナイト…」「小説」「地球最後の…」かな?
個人的な希望としては新作映画の方は小説のテイストを大事にして、あまりゾンビ寄りにはならないで欲しい。
66 :
52:2007/11/28(水) 17:56:05
>>53と
>>55以降
とりあえず国会図書館に用があったのでついでに旧訳を
見てみたんですが、そちらでは
「おれは、今では、伝説の怪物なのだ。」
でした。
新訳の訳者はこの文章が「誤訳じゃないのか?」と引っ掛かってた
らしいけど、わからなくもない…が、当時はこの方がわかりやすかった
のかなとも思った。
おお66の人ありがとう。
といっても自分は疑問を述べた人ではないのですが。
タイトル「オメガマン」にすれば良かったのにw
じゃあ、あいだを取って「アイ・アム・オメガマン」で・・・
アイ・アム・カッパマン
新訳で初アイアムレジェンドだったけど面白かったよ。
元々ロメロゾンビが好きなので、系譜というか、以後に受け継がれていった発想がいくつか見られたせいもあるかも。
政治的背景を除いたら古臭いという感じはとくにしなかったけどなあ。
ただ、主人公の溢れんばかりの性欲にはちょっと度肝を抜かれた。
それこそ時代を考えたらまだ性に対して保守的っぽいから手淫なんてもってのほか!って感じだったんだろうか。
72 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/11/29(木) 00:51:41
/ | | |
| | | |
|ー | l ー- l
/⌒ヽ | | l l
l l | | | 0 |
| l | ー- | l⌒) - l
| -‐| | | | 丿 | /⌒ヽ
| | | | |ノ l | ヽ
l _! | !__,! ‐ 一 | l ヽ、
/⌒ヽ l ‐ \ |, ノ⌒) () l 〉-‐ l
l〉 )ヽ、 ヽノ (ノO (ノ (つ ヽ、 | ノ) |
/ 人 ヽ、 (⌒) ヽノ (ノ |
l ヽ、\, )丿 / ノ/ o l
ヽ ノ \,/ / (ノ () ヽ l
\ / / (⌒ヽ |
ヽ、 / / l しノ |
ヽ、 / / | l
ヽ、 l /
ヽ、 | /
ヽ l /
>>主人公の溢れんばかりの性欲にはちょっと度肝を抜かれた。
生物は危機的状況に陥ると、種族維持のプログラムが作動して××が盛んになるのだそうな(笑)。
だから、人間が自分一人になったらさぞかし凄いことになるんだろう。
今月の映画秘宝で山本弘が最新のホラー・SF映画3本のレビューやってるけど、
文中にやたらと「これを全盛期のマシスンが書いていたら」という言葉が出てくるw
映画はともかく、小説は未訳のも多いんで
どれが全盛期の作品といえるのかいまいちわからんね。
アイアムも全盛期の作なのかね。
75 :
:2007/11/30(金) 01:11:39
>>74 小説の場合なら1950年代から70年代だが、山本弘が指摘しているのは
脚本のことだろう? なら60年代から80年代前半だな。
アイアムは代表作の一本だし、吸血鬼もの、ゾンビもの、破滅SFものとい
ったテーマでベストを募ったとき、欧米ではかならずベスト10の上位にい
までもくる。
映画は最初からワンコと一緒なん?
「アイ・アム・レジェンド」読んだ。
奥さんが戻ってくるシーンが怖かった。
"おお、ここが『猿の手』と『ペットセメタリー』の中継点だったのか!"と
感動したけど、再び埋葬するまでの具体的な描写はなかったのは、
読者の想像力にゆだねるためかな?
78 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/12/02(日) 17:59:20
子宮最高の男
アイ・アム・オメコマン
79 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/12/02(日) 21:47:52
新トワイライトゾーンに収録されている「欲望のボタン」が
怖い・・・
80 :
:2007/12/03(月) 11:32:53
>>77 細かく描写されてもいやだろ。杭を突き立てる場面とか。
>>54 そもそも小野不由美にはオリジナリティが無い。
82 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/12/04(火) 00:07:13
>>76 多分そう、ワンコがいないと映画的に間がもたないんじゃね?
原作の犬との出会いと別れのテイストがなくなってちょっとあれだが。
それにトレーラーに鹿とかライオンとか、動物天国っぽいのが原作と違うとこで
ちょっとやだ。
83 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/12/04(火) 01:37:32
>>79 どこかの誰かがってやつ?
中学の時英会話の授業で観たなー
84 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/12/04(火) 05:58:24
>>83 そうです。
ボタンを押せば10万ドルをもらえるが、そのかわり
誰かが死ぬっていう話・・
ワンコのエピソードが一番泣けるのに(´;ω;`)
犬は生き返りますよ、ペットセメタリー
アイアムレジェンド観た。
この内容だと確かに「地球最後の男」って邦題は使えないな。
原作がこんなにゴージャスにぃぃぃぃ〜!! って最初は喜べるけど
原作後半の切なさみたいなのがゼロになってて、観終わった後に残尿感。
それでもワンコ好きはハンカチ必携。
ワンワン映画かよ
マシスン懐かしい〜
消防の頃、激突をテレビで見てからハマった
幻想と怪奇だっけ?アンソロジーものの文庫も買ったなあ
夜の訪問者はブロンソンが表紙だったよねw
新訳伝説買ってきた
表紙がアレでちょと恥ずかしかった(;^ω^)
ウィルスミスで主人公のイメージ植え付けられるの(´・д・`)ヤダ
小学生じゃないんだから・・・
93 :
:2007/12/28(金) 12:01:30
「アイ・アム」、アメリカでは1億5千万ドル突破でクリスマス・シーズン最大
のヒットになったらしい。日本でも二週連続一位だと。
エスエフじゃないけど「深夜の逃亡者」読んだよ。
新味に欠けるのは仕方ないけど、なかなかスピーディな展開でよかったぞ。
エロ爆発できない主人公がおもろいな。
「高層ビルの外を歩く」というネタが、
フィニイ→マシスン→キング
と続いてるとわかってうれしい。
なにが面白かったのか、もっとわかるように書いてくれよ。
96 :
94:2007/12/28(金) 19:24:03
え〜っと
「彼女ははあんな男と一緒になってきっと不幸なんだ。
だからぼくが今すぐ助けてあげるよ」
と精神病院から逃げ出してきたピアニストが主人公なんだよ。
そいつの病んでる心理状態がしっかり彼側から描かれてるの。
あとは読んどくれ。
(「どうして俺だけが不幸に?!」ってトコロはこの前のパンツ投げ捨て殺人犯に似てるかも)
誰かこのスレ映画作品板に貼り付けてきてくれよ
今一番伸びてる作品スレなのに過疎りすぎ
いや
>>57にすでに貼ってあるから…
と言うか映画「アイ・アム・レジェンド」のファンおよびアンチとこのスレの住人は
あまりかぶらんだろう…
test
>96
そういうのがハマったのならパトリシア・ハイスミスの「愛しすぎた男」もお勧め。
半世紀近く前に、ストーカーの心理を徹頭徹尾ストーカー側の視点から描いて
しかも「ギャハハ、まったくイカれてるぜコイツ」と思わせることなく
読者に自分も同じかもしれない、と思わせながら読ませてしまう逸品だ。
アイアムレジェンドで初めてこの作家知ったんだが、こいつ天才じゃん!なんでおれ今までこいつの事知らなかったんだろ。
と思ったら、奇跡の輝きは読んだ事あった。
あれはまあまあ面白いってくらいだったな……
とにかく原作は映画よりはるかにいい展開だよな。
ただそれをそのまま映画にしても面白そうとは思えないけど。
102 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/02/01(金) 21:49:54
>>102 "The Alfred Hitchcock Hour" (2 episodes, 1962-1963)
- The Thirty-First of February (1963) TV episode (teleplay)
- Ride the Nightmare (1962) TV episode (novel) (screenplay)
「恐怖のレストラン」はビデオ(VHS)は出てるのですか?
輸入盤なら出てるっぽい。なんで旦那だけ監禁したのかね?夫婦共縛っちまえば早いのにw
106 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/04/21(月) 15:14:46
「縮みゆく人間」リメイクに意外な監督が!
107 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/04/28(月) 08:42:46
「アイ・アム〜」やっと見た。
結局のところ「アイ・アム〜」の意味が無いような気がするんだが?
あのラストじゃあ「アイ・アム〜」じゃなく「ヒイ・イズ・レジェンド」だろうと。
無理やり「レジェンド」にこどつけたって感じだ。
小説版そのまんまの映画はV・プライス版。
小説版の精神的継承者は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」。
アナザーエンディングの方は、「オメガマン」と「ランド・オブ・ザ・デッド」のあいだにできた隠し子ってとこ(笑)。
アイ・ロボットもそうだったけど、ウィル・スミスが古典SFを適当に映画化して食い散らかして
いるような気がする。もうやめてほしい。
109 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/04/30(水) 19:31:51
やめてほしい? 弊害あるのか?
糞映画でも作ってくれたお陰で
復刊してくれたし
いいこともある。
「アイ・アム〜」のメイキングでマシスン本人登場!
年とっちゃってるなぁ。でも無理ないか。
本人存命のうちにもっと評価があがって欲しい。
「アイ・アム〜」、殺さずに縛っといて犯すという手もあるのに惜しいなあ、と。
アイアムを借りてきたけど糞つまらん。
原作はそこそこいけるのでしょうか?
115 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/03(土) 17:46:54
読み手の精神年齢による。
その質問の文章のヒドさからして、無理だな。
宇宙大作戦「二人のカーク」を見ながら、
”このエピソードすげぇ、TOSでも屈指の傑作なんじゃない?”
と思ってたら脚本マシスンだった。
「火星年代記」のテレビシリーズの脚本もマシスンだっけ?
あれはよくまとめてあって感心したなぁ・・・
119 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/11(日) 23:15:37
>>117 同感。
マシスンのSTがあれだけってのは、もったいないよね。
>>118 同感。
予算がろくになかったとかで特撮がチープだったけど、
脚本と演出はすごくがんばってた。
>>106 調べてみたら、ブレット・ラトナーに決まったのか。
「アイ・アム」路線で黒人主演の超大作にするつもりか・・・
>>117 うおー見逃したとおもったら
5/14にも放送があるみたいだ
原作:リチャード・マシスン
主演:天海祐希
122 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/02(月) 15:10:02
天海祐希もいまじゃ余分三兄弟と戦っている時代だからな、光陰矢のごとし。
123 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/11(水) 21:30:14
最初、渦まく谺が読めませんでした。タイトルの英語で
初めて意味がわかった自分・・・・
でも、本はもってます。
猫に小判
125 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/21(土) 11:01:15
馬の耳に谺
126 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/21(土) 15:56:35
マシスンの短編、「箱の中にあったのは?」は最高だった! あのオチに思わずイスから転げ落ちそうになった
127 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/25(水) 21:03:41
箱の中にあったのは小さな箱。その箱の中にもまた箱。
そして、ぼくは一杯のコーヒ
128 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/08/02(土) 14:14:50
暑中お見舞い申しあげます
いまさらながら事件記者コルチャックのスペシャル2本観れた。
すげー傑作だった。
もうマシスンの掘り起こしはタマ切れか?>扶桑社
130 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/04(土) 20:43:20
扶桑社ミステリー自体がタマ切れみたいな。
コルチャックは日本でDVDにならんのか?
131 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/11/10(月) 01:08:56
132 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/11/10(月) 09:10:50
○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○
このレスをみたあなたは・・・3日から7日に
ラッキーなことが起きるでしょう。片思いの人と両思いになったり
成績や順位が上ったりetc...でもこのレスをコピペして別々のスレに
5個貼り付けてください。貼り付けなかったら今あなたが1番起きて
ほしくないことが起きてしまうでしょう。
コピペするかしないかはあなた次第...
○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○。・。○
>>131 懐かしい。
徳光さんのあの声まんまの棒読みで「でびっとめ〜ん」と
自己紹介するところが最高に笑えるんだよなw
棒読みで「タスケテクレヨー」とかいうセリフには、友人内でネタにして楽しませてもらったものだw
135 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/12/29(月) 22:32:21
『種子まく男』 (「13のショック」所収)
悪意の極みといった犯罪だが…。
防犯カメラ・レコーダー機材や赤外線投光器が安価で手に入る現代では、
犯人は簡単に正体がばれて集団リンチで葬り去られるだろう。
136 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/02(金) 14:24:02
>136
短編集「激突!」のあとがきに書いてあるあらすじを読んで
内容は知ってるけど、なんか長編映画には向いてなさそうな話でちょっと不安。
138 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/02(金) 23:47:14
>137
基本的に悪魔との契約ものなので、それが原作よりも雪だるま式にひどく
なって、パニックに発展する可能性あり。
設定は1970年代前半だとか。妻はキャメロン・ディアス、夫はジェー
ムズ・マースデンというのがおもしろい。
139 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/16(月) 00:50:36
>>136 新トワイライトゾーンの「欲望のボタン」はかなり怖かったけど
映画版はどうなのかなあ・・不安だ
実は藤子Fの「流血鬼」が大好きだ。
「ノウィング」見たので昔「SFの世界」で紹介されてた「終焉のとき」が読みたくなった
142 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/23(月) 02:11:07
THE BOX 全米公開記念age
残念ながらオープニング750万ドル、初登場6位でコケたけど
日本でもちゃんと公開されるようなので楽しみにしていよう
「幻の宇宙船(死の宇宙船)」も映画化されるんだっけ
「スティール」も映画化されるらしいぞ。
今月新刊でてるぞ!
アンソロジーもでるぞ!
148 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/31(水) 03:02:44
>>147 文庫新刊は出たね。早川よくやった。
運命のボタン (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
リチャード・マシスン (著), 尾之上浩司 (編集), 伊藤典夫・尾之上浩司 (翻訳)
訪ねてきた見知らぬ小男は、夫婦に奇妙な申し出をする。
届けておいた装置のボタンを押せば、大金を無償でご提供します。
そのかわり、世界のどこかで、あなたがたの知らない誰かが死ぬのです。
押すも押さないも、それはご自由です……究極の選択を描く表題作をはじめ、
短篇の名手ぶりを発揮する13篇を収録。
スピルバーグ、キング、クーンツら世界中のクリエイターたちに影響を与え、
彼らに崇拝される巨匠中の巨匠の傑作集
文庫: 458ページ
出版社: 早川書房 (2010/3/26)
言語 日本語
マシスンって、アイデアの発想は大好きなんだけど、
小説としてはクールでドライ過ぎって感じで、ハマりきれないんだよなあ。
ブラウンやシェクリィは好きだが、星新一はいまいちっていう
自分の趣味なのかもしれない。
星新一と比べると、別段、記号的ってわけじゃないんだが・・・
トリビュート本、抄訳なのか…ガッカリ。
自分のドジで怪我しても「狂った部屋」にいるせいだと思う俺がここにいる。
152 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/29(火) 21:07:48
トリビュート本の感想、誰か上げてくれ
早川の文庫サイズって、どうして大きめなの?
カバーとか書棚で非常に困る。
詳しい方、情報を。
SFを読む人の平均年齢が毎年確実に1歳ずつ上がって行くので、
老眼対策に文字を大きくしたので、サイズも大きくなったのです。
実は
>>153とカバーと本棚だけが、毎日少しずつ縮んでいる。