今日読んだSF/FT/HRの感想 7冊目

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660ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
アルフレッド・ベスター「願い星、叶え星」        5点
一般古書店にてゲット、
「アルフレッド・ベスター、ゲーーーーーーーーーーーット!!」
アホなSFオタの如く俺は勝ち鬨を上げた。
こんな本が出ていたんだというのが正直な感。
「虎よ、虎よ!」等でおなじみとち狂ったベスター節が全開な日本オリジナルな作品集。
大好評な収録作品全話講評行ってみよう!
「ごきげん目盛り」
雇い主の狂気がアンドロイドに鏡の如く反映され兇悪事件が繰り返されるというネタ。
「一応、その科学的根拠は?」とは問わないのがアルフ作品を読む場合の堅いお約束だ。
短いがスリリングな展開が楽しめる作に仕上がっている。
「ジェットコースター」
ジェイムズ・エルロイ作品を想起させるようなバイオレンスな作、
主人公も未来人だったというオチはばっちし決まっている。
「願い星、叶い星」
表題作に冠されたわりには、出来は今ひとつという感がある。
長・短編の違いはあれど、超人少年・少女ネタで「呪われた村」を抜くのは
困難ということであろう。
「イヴのいないアダム」
アーサーやスタニスワフが書きそうなネタだが、
ラストが「ソラリス」ネタ(海が生命の根源)そのものなのが減点対象か。