今日読んだSF/FT/HRの感想 6冊目

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491ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
「太陽の簒奪者」あたりを喜んで読んでいる奴には、思わず失笑を禁じ得ないものが
あるし、「砂漠の惑星」(過去ログに私の論考有り)にしても何を今更という感を強く抱く。

森見登美彦「四畳半神話大系」     3点
使用されているSF的ギミックはパラレルワールドねたのみであり、
2005年「SFが読みたい!」国内篇第10位にランクされた作とはいえ、
その実質、各話(全4話)はいずれも京都を舞台にした私小説のパロディ的世界であり、SF小説と把握するのは無理があると言わざるを得ない。
(「浮雲」に始まる伝統的な小説形態の現代的ルネッサンスを意図した作として読むと、
非常に興味深いものはある)
本作を「SFである」と強弁し、年間ベスト作品にまで祭りあげてしまうSFヲタには
デパートメントストアの屋上で誰にというにでもなく、「ガイア!」とか絶叫
しているような意味不明な輩に共通したキモさを感じざるを得ないのだ。