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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
今頃「イルカの島」を読んで喜んでいる奴がいる事実を知ると、
失笑を禁じ得ないものがある。
アーサー・C・クラーク「太陽からの風」 7点
新装版の60年代SF雑誌風の表紙を見て、「かっちょええ〜!」と絶叫したSFヲタ
も多いのではなかろうか。
60年代に書かれたアーサーの短編を集約したものだが、今読んでも十分に面白い
SF的アイデア満載(注 野村ではない(w )な作品集である。
御期待に応えて、収録作品全話講評行ってみよう!
「神々の糧」
映画「ソイレントグリーン」を想起させるオチ。
ハリスンの原作と本作はどちらが先行しているのだろうか。
「大渦巻U」
なぜにUかと言えば、Tはあのエドガーの「大渦巻」であり本作はそのスペース版という
アイデアの奇抜さで一気に読ませる。
「輝くもの」
クラーケンねたの海洋ものだが、怪奇性に走らず、アーサー作品らしくきちんとSF的
処理が施されているのが良し。
「太陽からの風」
宇宙空間で風?、しかもヨットレース?
ぶっ飛んだアイデアをそれなりに科学的考証で読ませてしまう力量はさすが。