クトゥルフ/クトゥルー/Cthulhu-無名十四 -

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941名無しは無慈悲な夜の女王
>>936
こうですか?わかりません!!


兄貴一家が実家に遊びにきた。
兄貴の子(女の子:小1)は小倉優子がユゴス星から来たと本気で信じてて、談笑する大人の間を一生懸命説明して回ってた。場にいた大人は誰一人相手にしなかったが、俺は「ミイねえ(俺の姉貴:24)もね、ユゴス星人なんだよ」と教えてやった。
その時、台所から顔を覗かせた姉貴がダッシュで二階に上がる気配がしたのでちょっと時間をあけてから「証拠見せてやるよ」と、俺も姪っ子を連れて二階に上がった。

アラビア文学専攻の姉貴はカイロ留学から帰ってきたばかりで、部屋は名状しがたいアラビア語の本だらけ。
姪っ子は1冊を手に取りパラパラめくると、慄然たる思いを禁じ得ない表情で次々本を手にとってめくる。
そこにクローゼットの中から姉貴登場。まだ荷物のバラシがすんでないのでクローゼットは空っぽだったがラフ金属製の金属円筒が設置されており、即席通信機風。
特殊なコード類を円筒のふくらんだ正面に供えられた二等辺三角形を構成する三つの奇妙なソケットに接続し、「ポピペパペペピッパペポープ」みたく金属的で生気がない、きしるような声で話をさせる姉貴。
「あ、通話中だった?ゴメ」と言うと、
冒涜的な唸るような声で「いいの、星から。すぐ終るヨ」と姉貴。

姪っ子は、狂気と恐怖の入り交じる地獄めいた表情で
「おとおさーーーーん、おかあさーーーーん」と転がるように階段を下りていった。
部屋に残った姉貴と俺はとりあえずハサミを打ち合わせた。
まぁ、お前の父母も中身は金属円筒が入ってるわけだがな。