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名無しは無慈悲な夜の女王:
946 :名無しさん@6周年:2006/08/25(金) 13:40:03 ID:AQuGVoxq0
ID:eyyHaSt90は口下手なようだから俺が代弁しよう。
>ほとんどのキャラクターは白人にしか見えませんが、
>タンやベージュ色などのバリエーションはいい感じにばらついているのが救いです。
つまり、ジブリは肌色に塗っているだけなのに、原作者は
「白すぎる(あんたたちは)もっと色がついているはずだ」と言っているわけ。
もっとはっきり言っちゃうと「ちゃんと色をつけなさい」と。
ル・グィンは「有色人種逝ってよし」という古典的差別主義者ではない。
「差別ではなく区別です」という、ある意味一番やっかいなタイプ。
本人はむしろ旧来の差別と戦っているつもり。というか現象面から言えば事実。
古典的差別主義者も存在するわけだから。でも深いところに怖いものが潜んでいる。
出発点が反(アンチ)だとよくこうなりがち。作者の構造の限界。気付かないのではなく気付けない。
ちなみに俺自身の体験だと日本人は黄色人種の中では断トツに白い。
でも、北欧に行ったときに「ああこりゃ黄色いなあ」と思った。
まあ色々書いたけど、ゲド戦記の一巻は神。あと闇の左手も。
映画を観に行く金があるなら「影とのたたかい」を読もう。
そちらの方がずっと有益。俺が保証する。
俺が一番好きな場面はボロボロになったゲドが昔の師匠の家に逃げ込んで
あなたこそが我が師でございますみたいな感じで謝罪するところ