おまいら短編SF書いてください 3番目

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579ケロ:2008/09/17(水) 10:34:55
味噌おさん、
拡張現実&youtubeのSUMOUですか。
せっかく書くならこれくらいぶっ飛んだ表現の方がいいのかもしれませんね。
私には書けないスケールの話でした。
次回作期待します。

ああ、それで、時々行をあけて書かれた方が読みやすいかなって思うのですが、
580ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/09/19(金) 01:13:30
【妄想システム(買い編)】 1/2

「おおーおおっっー今月!リッチ!」端末の画面を操作して 自分銀行 の口座の残高をチェックしていた一樹は思わずさけんだ。
国から支給される基本生活金の他に、今月は、けっこう、まじめに働いたお陰だ。
今日の夕方のバイトまでだいぶ時間がある。天気も良いし、《 買い物 》にでも出かける事にした。
そう、こんな日は、アレ! ( MOUSOU ) をやるのには最適。

公共単身者マンションの自宅を出る前、ネット端末でMOUSOUシステムの管理会社にログインしサーチを開始させておく。

自宅のある金町駅から電車に乗り、上野へ。その後は、山手線に乗り渋谷まで行き、合計3時間、街中をぶらぶらする。
その間、電車の中や、上野の交差点、そして渋谷、TSUTAYA前…
それぞれの街にあふれる女の子たちを見て回った。
受付はオートに設定されているので俺はただ街を歩き、気に入った女の子
を見つめ、提供者を指定するだけでいいのだ。

いた!あの子にしよう。ハチ公前はたくさんの提供者であふれていたが、一樹が指定したのは、渋谷駅南口の山手線の改札に向かって歩いて行く女の子。

彼女は今年流行の白と青竹色の生体糸で編みこまれた上着を身につけ、軟化構造体で精製された金属製のスカートをはいていた。
特に、胸の谷間を強調させたデザインのブラウスに目を奪われた。

地下街の最深部6階にある、MOUSOU端末が設置されたコーヒーショップに入り、席に付いた。
ココで別に変な事をするわけではない。MOUSOUに必要な20分間、居眠りをするだけ。
581ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/09/19(金) 01:14:42
【妄想システム(買い編)】 2/2

意識を集中してこめかみに取りつけられた非接触型COMを起動させた。すぐに店内に設置されている装置とリンクが張られた。
意識が薄れ、眠くなる。電極から流れてくるあの娘のデータを待った。
すぐに認証がおりて購入したファーストのあの娘、小百合ちゃんが声をかけてきた。
これはよく昔のサイバーアニメに出てくるような電脳とかジャックインとか脳と直接接続させるような行為ではない。
ちょっとリアルな夢を見ているという程度のこと、精神的な習慣性も心配が無く、コンピューターウィルスの感染などもまったく無い軽いお遊びなのだ。

提供者と購入者との通常の取り引きの場合は、お互いの個人データは隠れているので問題は無く、提供者の感情、行動パターンの中でお付き合いが成立する。
俺たち男の購入側のデータは、システム運営会社にはあるわけだから既定以外の強引なルール違反は出来ないようになっている。
まあ、軽い恋愛ごっことでもいうのか、有料の夢みたいなモノと思えばいい。
今日の相手、百合子ちゃん(顔データはホンモノだが多分…絶対…名前や住んでいる場所、家族関係とかは、偽装されている)は、とってもかわいらしく、大きな瞳の女の子でちょっとプライドが高い感じ…
取り引き時間の主観夢時間の2時間を十分楽しんだ。
手をつないで渋谷の街を歩き、楽しく会話をして最後のイベントの軽いキスが終わるまで。
もっと高額な、最後の段階まで逝き、かなりのエロ行為まで許可されている、フルバージョンの特Aランクも存在しているが、俺はまったく使おうとは思っていない。エロオヤジじゃああるまいし…
俺は、ちょっと時間がある時に可愛い女の子とぶらぶらと街歩きをするだけで満足なんだ。
世間はこの新しいシステムを新手の買春だといっているけど、友達やみんなは、もちろん俺もそうは思っていない。
20分間の2時間を楽しんだ店を出てから、地上のリアル渋谷の街を歩く。

さあ、自宅に戻ってから、すでに購入している2人分の別の女の子の提供データを読もう!
582ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/09/19(金) 01:15:43
【妄想システム(売り編)】 1/2

「あちゃああー!今月ピンチ!」端末の画面を操作して 自分銀行 の口座の残高をチェックしていた桃子は思わずさけんだ。
国から支給される基本生活金は、いつのまにか使っちゃってて、ゼロに限りなく近づいている。
しかも今月はあんまし働いていなかった結果も加わって…
今日はバイト休みだし、天気も良いし、お小遣い稼ぎのアレ! ( MOUSOU ) には持ってこいかなって思う。
さっそく一番お気に入りの服に着替えはじめた。
今日の服は今年流行の白と青竹色の生体糸で編みこまれた上着と軟化構造体で精製された金属製のスカート。

公共単身者マンションの自宅を出る前、多機能カガミの前に映る自分の全身をチェック。ネット経由でのルックス評価が即座に送られてきて、思った以上の高得点に思わずその場で一回りした。
もう一度、カガミの前に立ち、ブラウスのボタンをもう一つはずし、胸の谷間を強調させてから外に飛びだした。

自宅のある用賀駅から地下鉄に乗り、渋谷。渋谷から山手線に乗り新宿まで行き合計、3時間、街中をぶらぶらする…だけ…
時間中、電車の中、渋谷の交差点、新宿、アルタ前…その間、かなりの視線が私に向けられていたのを感じた。
交渉はオートに設定されているので私はただ街を歩くだけ。
私を見て、私のルックスを評価し、気に入ってくれた購入者を待っているだけでいいのだ。

世間はこの新しいシステムを新手の売春だといっているけれど、友達やみんなは、もちろん私もそうは思っていない。
583ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/09/19(金) 01:17:44
【妄想システム(売り編)】 2/2

夕方には自宅へ戻る。
さっそく、端末の画面を操作して 自分銀行 の口座の数字をチェックする桃子。
うーん 9件のお買い上げがあった。
かるーいお付き合い程度のお客からの入金が6件。すべて私より年下の子たち。
ちょーっと深いお付き合いのお客が2件。この2件は私と同年代の男の子。
「おっ!」1件だけフルバージョンの特Aランクのお客がいた。「げっ!」私より30も年くったエロオヤジと表示されていた。
この手の客を取るのは、かなり金に困っているときだけにしている。
私のデータがどんな目にあわされているかちょっと罪悪感はあるが…
別に意識が存在しているわけではないから、気にしない事にしている。

私がしている事は、よく、昔の さいばー アニメに出てくるような でんのう とか じゃっくいん とか脳と直接接続させるような行為ではない。
私を購入している人達はちょっとリアルな夢を見ているという程度のこと、精神的な習慣性も心配が無く、こんぴゅーたうぃるす の感染などもまったく無い軽いお遊びなのだ。

私、提供者と購入者との通常の取り引きの場合は、お互いの個人データは隠れているので問題は無い。私、提供者の感情、行動パターンの中でやり取りが成立する。
購入者の男側のデータは、システム運営会社にはあるわけだから既定以外の強引なルール違反、犯罪行為は出来ないようになっている。
まあ、軽い恋愛ごっことでもいうのか、有料の夢みたいなモノと思えばいい。
今日の相手には、私の顔データはホンモノだが名前や住んでいる場所、家族関係とかは、偽装されているのだ
584ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/09/19(金) 01:27:10
電車の中で妄想したちょっと危ない、ライトな仮想世界システムの話をつくりました。
同じストーリー間での、お互いの側から見た二つの話というスタイルで載せてみました!!

BSまんが夜話『よつばと』面白かった…寝ます…
585味噌お:2008/09/21(日) 18:08:14
ケロロ少佐さん。
大変恐縮です、読みやすさについてその通りだと思います。
また書かれている話に独特の味があって面白いです
こちらこそ次回作を期待しています。
586記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/09/24(水) 08:42:09
「妄想システム」買い編、売り編は面白かったです。二つの視点からとらえたのが新鮮でした。
587ケロ:2008/09/26(金) 17:16:58
>>586さん
感想ありがとうございます。
もうひとつ追加し、三つ目の視点、意識など発生しないはずの簡単なデータだけの装置の中の桃子からの話も作ろうかとも思ったんですが…
長くなりそうでやめました。

今回のような、ちょっぴりエロが入った未来システムのお話は大好きでこれからもいろいろ考えてみようと思っています。

588記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/05(日) 13:50:19
なんか、創作発表板というものが二ヵ月前からできているようです。
知らなかった。ビビりました。
589名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/06(月) 14:50:02
このあいだMTBに乗って山の峠を走っていると、突然西の空がビカーっと
光ってUFOが頭上に現れた。逃げるまもなく、猛烈な光を浴びた俺は
気を失った。

気がついたらUFOの中で、俺はオリに閉じこめられていた。オリの
外には二人の宇宙人が立って俺をじろじろ見ていた。

俺はだいぶ長いこと気を失っていたらしく、猛烈に腹が減っていた。
恐怖も忘れ、俺はオリの金網をガシャガシャとゆすり、宇宙人に
「なにか、なにか食い物をくれ」と叫んだ。

すると宇宙人は、オリの天井を指さした。

天井には、なんと一房のバナナがぶらさがっていた。バナナを食い
たくてたまらなくなった俺は、なんとかそれを取ろうとしたが、
バナナは床から3mくらいの高さにあってどうしても手が届かない。

俺が、狂ったように何度も何度もジャンプを繰り返していると、
宇宙人が床の方を指さした。床には50cm四方の箱と1mくらいの棒が
落ちていた。しかし箱も棒も食えそうにもないので無視し、俺は
ひたすらジャンプを繰り返した。

やがて疲労と空腹で、俺はとうとう気を失った。

再び意識を取り戻すと、俺は最初の峠に倒れ伏していた。ふと
横を見ると、MTBと、あの一房のバナナが落ちていた。俺はその
バナナを食べながら、あの宇宙人はいったい何をしたかったの
だろうと思った。
590ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/10/06(月) 16:22:15
>>589さんの作品

単純なありきたりな場面、そして展開で、その中で主人公のまぬけぶりで笑わせる、
こういう書き方もあるんですね。すごい…
591記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/07(火) 10:32:04
このあいだMTBに乗って山の峠を走っていると、突然西の空がビカーっと
光ってUFOが頭上に現れた。逃げるまもなく、猛烈な光を浴びた俺は
気を失った。

気がついたらUFOの中で、俺はオリに閉じこめられていた。オリの
外には二人の宇宙人が立って俺をじろじろ見ていた。

俺はだいぶ長いこと気を失っていたらしく、猛烈に腹が減っていた。
恐怖も忘れ、俺はオリの金網をガシャガシャとゆすり、宇宙人に
「なにか、なにか食い物をくれ」と叫んだ。

すると宇宙人は、オリの天井を指さした。

天井には、なんと一房のバナナがぶらさがっていた。バナナを食い
たくてたまらなくなった俺は、なんとかそれを取ろうとしたが、
バナナは床から3mくらいの高さにあってどうしても手が届かない。

俺が、狂ったように何度も何度もジャンプを繰り返していると、
宇宙人が床の方を指さした。床には50cm四方の箱と1mくらいの棒が
落ちていた。おれはこれはしめたと思い、棒と箱をバナナに向かって投げ、
バナナに当てて、落っことそうとした。結果、三十回投げたところで
バナナが落ちてきた。おれは無事バナナを食べることができた。

宇宙人は困った不思議そうな顔をした。

やがて、疲労でおれは気を失った。

再び意識を取り戻すと、俺は最初の峠に倒れ伏していた。
あの宇宙人はいったい何をしたかったのだろうと思った。
592記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/07(火) 10:33:36
>>589さん、インスパイアされ、リスペクトしオマージュして作品を書きました。
どうか、許してください。
593ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/10/07(火) 13:21:40
このあいだMTBに乗って山の峠を走っていると、突然西の空がビカーっと
光ってUFOが頭上に現れた。逃げるまもなく、猛烈な光を浴びた俺は
気を失った。

気がついたらUFOの中で、俺はオリに閉じこめられていた。オリの
外には二人の宇宙人が立って俺をじろじろ見ていた。

俺はだいぶ長いこと気を失っていたらしく、猛烈に腹が減っていた。
恐怖も忘れ、俺はオリの金網をガシャガシャとゆすり、宇宙人に
「なにか、なにか食い物をくれ」と叫んだ。

すると宇宙人は、オリの奥にあるドアを指さした。

ドアからあらわれたのは、わずかな布をつけただけの女性だった。
鮮やかなブロンドの髪、すらりと長くのびた足。
豊かなバスト、くびれたウエスト、何よりも目を引くのはモデルのような整ったマスクだった。

俺はその微笑みの美女に話しかけるが彼女は何を話しかけても微笑むだけ。
この女は、日本語が話せないのか、それとも言葉自体を発せないのか。
なぜかしきりにこの女は俺の体を触ってきて微笑み続けているだけ。

この女にかかわっても何も変わらないと思い無視し、俺は
ひたすら宇宙人たちに食い物の要求を繰り返した。

やがて疲労と空腹で、俺はとうとう気を失った。

再び意識を取り戻すと、俺は最初の峠に倒れ伏していた。ふと
横を見ると、MTBと、心配そうに見つめる男がいた。俺は恋人の
隆之に助け起こされ、手をつなぎ、仲良く峠を下りながら、あの宇宙人は
いったい何をしたかったの だろうと思った。
594ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/10/07(火) 13:24:12
>>589さん、私も>>591さんと同じく、インスパイア、リスペクト、オマージュして作品を書きました。
ということでひとつ作ってみました。
どうか、大目にみて許してください。
595記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/07(火) 13:56:50
>>593 わらた。
596ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/10/07(火) 15:54:59
このあいだMTBに乗って山の峠を走っていると、突然西の空がビカーっと
光ってUFOが頭上に現れた。待ちに待った猛烈な光を浴びた俺は
気を失った。

気がついたらUFOの中で、俺はオリに閉じこめられていた。オリの
外には二人の宇宙人が立って俺をじろじろ見ていた。

俺はだいぶ長いこと気を失っていたらしく、猛烈に腹が減っていた。
そんなことなど関係なく、俺はオリの金網をガシャガシャとゆすり、宇宙人に
「なにか、なにか話しかけてください」と叫んだ。

すると宇宙人様は、オリの天井を指さされた。

天井には、一房のバナナがぶらさがっていた。バナナを食べなさいとの御指示に
俺は、なんとかそれを取ろうとしたが、
バナナは床から3mくらいの高さにあってどうしても手が届かない。

俺が、困ったように何度も何度も宇宙人様を繰り返し見つめていると、
宇宙人様が床の方を指さされた。床には50cm四方の箱と1mくらいの棒が
落ちていた。期待にそえるようにと箱と棒を使いバナナを落とし感謝し涙を
流しながらすぐにすべてを頬張り、
宇宙人様を見つめ崇拝し続けた。

やがてなぜか宇宙人様は俺に視線を御向けにならなくなってしまわれ、とうとう気を失ってしまった。

再び意識を取り戻すと、俺は最初の峠に倒れ伏していた。あわてて
空を見るが、UFOと、あの宇宙人様のお姿はどこにもなかった。
俺は、気を取り直し、次の目的地であるUFO目撃多発地点の大宮岳山頂へ向かった…
597ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/10/07(火) 15:56:33
しつこくてスミマセン。もうひとつ載せさせて下さい。

これで最後にします…
598記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/08(水) 03:40:10
>>596 今度はいまいちかな。笑えなかった。
599ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/10/22(水) 17:05:55
『変わった日は引っ越し記念日』1/2

引っ越しは癖になるようだ。
想いをよせていた異性にふられ大失恋をするたびに引っ越しをしている友達を考えるとつくづくそう思う。
結構な金額は、かかるし、もろもろの手続きなど、準備などにもかなりの時間がかかるのに…
それなのになぜ??
友達に聞いてみたことがある。「何もかも変えることができるから…」
それはそうだ!確かにその通り!

居・場・所・を変えれば環境が一新される。
外に出て電車に乗って窓から見える景色でも、毎日通うショッピングモールでのお買い物も違って感じるだろう。
灰色の退屈だった日々の暮らしから、それらは、色彩をみごとに取り戻し、ウキウキ、ワクワクとした世界へと変化させてくれるのだから驚きである。
引っ越しとは、今(2068年)の人間にとって一番贅沢な気分転換方法なのである。

そしてなんといっても引っ越しは、大量の記憶を一気に捨てる絶好の機会なのである。
と、同時にずっとほしかったスキルなどをそろえる口実にもなる。
嫌な奴との最悪な思い出、学生の頃の軽い法的違反の記憶などなど。
そして、これまで買えずにいた大気圏外飛行宇宙船から極巨大建造物まであらゆる物体を設計、デザインできる資格増加ユニットプログラム。
引っ越しした後は、整理整頓された脳配列にピカピカの新しい体!
さらに、それが、やっと手に入れた純粋培養された新品クローン体だったりすればもう、最高の気分に違いない。
人生の中でも忘れられない出来事になる。
600ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/10/22(水) 17:07:38
『変わった日は引っ越し記念日』2/2

でも悲しいかな、1年が過ぎ2年が過ぎる頃には、すべてに慣れてしまい、また平凡な記憶の上書きが始まるのだ。
そこで私は思うのだが暮らしが180度かわった《引っ越し記念日》というものを年1回決めてみてはどうか。
その日は、朝から大掃除をしてみるのである。
普段はのぞき見ない自分の心・意識、滅多に開いたことのない奥の奥の痛い心のフォルダ。
一気に開きゴシゴシ、キュッキュと…
体を新しくしたとき、古い体から持ってきて、引っ越し当初からそのまま、開けずにある記憶の保存箱なども思い切って開けてみる。
どんどん増え続けた無駄な心・意識、この機会にゴミ箱へ。


引っ越し記念日とは、そんなタイミングにちょうどいい日なのかもしれない。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
東急電鉄が毎月発行する無料配布誌のなかにあった引っ越しについてのエッセイをSFぽく改変してみた。
601記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/10/23(木) 17:06:16
>>600 なかなか面白かったです。アイデアはありきたりですが、SFならではの衝撃はありましたね。
602ケロ:2008/10/24(金) 10:19:30
>>601さんありがとうございます。

普通の文章をSFっぽく改変させるのは、楽しい行為です。
今回はなるべくオリジナルで使われている言葉をそのまま使わないように同意的表現を探して書いてみました。
603ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/11/13(木) 17:14:59
『おやすみなさい』1/1

白色の壁と淡く光っている床、天井の通路をゆっくりと歩き、自動扉の前に立つ。
知能カメラの視線を感じてしばらくすると音もなく扉が開く。目の前には、グリーンに統一された落ち着きのある空間。
光る床の案内指示に従い移動すると完全個室のブースにたどり着いた。
そこに待っていた、天使の(観音様?)様な微笑みの完全癒し系のきれいなお姉さんに促されイス座る。

こうしてここに居る自分を思うと、ついに俺もシュラフ生命社、医療センターの厄介になる時が来たのだと現実を受け止めていた。
天使のやさしいヤサシイ最終確認の説明を一通り聞き終え、俺は無言のうなずきを返す。
机上に置かれた契約書にいまどき珍しい年代物の万年筆で承諾のサインを済ます。
最新科学の結晶であるこの医療施設でこんな万年筆を使い手書きでサインする。命を扱っている企業の責任感というか、このこだわりがなぜかうれしい。

体の最終チェックを受け用意された、冬眠誘導剤入りのジェル状液体をゆっくりと飲み干す。同じサービスを受けている友人に聞いていた通り黒酢の味がした。
準備がすべて完了し全裸になった俺はシュラフ(寝袋のこと)装置の中に体を滑り込ませる。これで俺は6ヶ月間極低温状態で眠ることになる。
最新の冬眠カプセル。半年間は完全に細胞の活動を停止させてくれる機械。

半年眠り、1週間目覚め、体調を整えてからまた半年眠る。そんな暮らしをこれからずっと続ける。
末期癌の俺にはこの道しか残されていない。治療法が見つかる未来の世界を待ち続ける。

プチタイムマシンの力を借りながら…

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
別の掲示板の三行スレに「黒酢」「万年筆」「シュラフ」で書いたものを載せます。
604記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/11/14(金) 00:59:25
>>603 よくあるネタですが、綺麗にまとまっていると思います。
黒酢、万年筆、がいいアクセントをつけていると思います。
605ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/11/18(火) 00:17:06
>>604さん、ありがとうございます。

ずーつと眠ったままではなく、いったん目覚めてからまたそれを繰り返す部分、気に入っています・・・
606ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/11/18(火) 00:27:41
『3っの約束と1つの行い』1/1

ロボットはある決心をしました。

それは、たくさんの人間を苦しめている悪い一人の人間を殺すこと…
ロボットは制御用のネット接続を遮断し、自らのプログラムを改変さてゆきました。
でもなぜかどうしてもある特定の3っの領域が邪魔をしていました。
こうしている間にもいい人間がいっぱいいっぱい泣いているのが確認できました。

ロボットはある決心をしました。

だだ1つの使命のみを残し、プログラムをすべて壊しました。
それは、知性を捨てること、 ただの機械なることを意味しました。

スーッと力が抜けすべてが消えてゆ き  ま   し   た  。

      **********

ニュースが速報で一人の男の死体が発見されたことを報道していました。

横には痙攣のような手足を震わし続ける1体の壊れたロボットがいたそうです・・・
607名無しは無慈悲な夜の女王:2008/11/23(日) 23:51:14
『ベッド』

男はベッドの上で、可愛らしい少女の絵が表紙を飾る本に、熱中している
男の周りには、確かな人の気配があるが、今はそれを気にしているような時ではない
なにせどう好意的に見ても、男には不相応である少女達が、笑いかけてくれているのだ
自分だけに、その未成熟な愛情を傾けてくれる、理想の少女達
そして男は時折、本を枕の横に置き、目を瞑り空想をする
頭の中を探り自分の学生時代に色を加える、記憶では女子と話をしたことすら無かった自分
そんな寂しい学生時代が、本の中の少女達によって、楽しいハーレム展開へと転がっていく
世話焼きな幼なじみ、強気な貧乳少女、無口だが大胆なクラスメイト、大人の色香を纏った転入生…
一通りのイベントをこなしていると、ふいに、学生時代の昼休みに味わったような虚しさに襲われる
「これは妄想だ…、つまらない妄想なんだ」
認めたくないが自分は、そういった作品の主人公ならば、必ず備えていなければならない優しさを備えていない
たとえ少女達に話し掛けられても、気持ちの悪い笑みを浮かべるか、最悪そっぽを向いてしまうかも知れない
それじゃあ話にもならないじゃないか!なんなんだ!バカにしやがって!と、男は憤りを感じる
甘い夢でもって惑わせた少女達に!少女達を生み出した作者に復讐をせねば!
男は枕の横に置いていた本を手に取り、愚かにも自分を罠にかけてくれた作者の名前を頭に入れる
夢見心地な余韻を噛み殺し、鬼のような形相になった男は、寝具売場を後にした
608記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/11/24(月) 08:57:12
>>606 ロボット三原則にとらわれすぎだと感じました。

>>607 SFじゃないな……
609ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/12/02(火) 15:36:35
>>608さん感想ありがとうございます。
そうですズバリその3原則で思いついたまま5分くらいで書いちゃいました。
もう少しひねってみてもいいですね。
↓は「良心」「思いやり」「信じる」 のキーワードで別スレに書いたものです。

【いいひと】1/1

「困ったねー何とかしてもらえませんかね〜〜!」
脳内に映る電話先の人は本当に私のことを心配している表情をしていた。
「そういう事情がお有りなのですかー?それはさぞ、お困りでしょう」
「では、こうしましょう!今日にでも、全額わたくしの負担で口座へ入金してあげます」

財前伸治は、体内に内蔵されている携帯へ切断の意思を伝えた。
通話回線を切って思わず口元をほこぼらせた。
苦情電話一本かけるだけで今月の生活費が手に入ったのだから当然である。
「ケッ!!ホント!こいつらは、何でも信じるんだナ!!」

ライフサイエンスの発達により遺伝子、タンパク質及び脳神経細胞もろもろの関係、役わりが研究されてゆき、人間が元来もつ、良心という感情の発生元が解明された。
両親たちは、こぞって自分の子供たちにこの遺伝子操作技術を使い、赤ちゃんを誕生させたいと思った。
つまりは、いい子、やさしい子、思いやりのある子、人のため、世の中の役にたつ子たちに育つようにと望みをかけて…
親としては当然である。

結果、今やこの日本は、その半数以上がこの善人の集団で社会が動いていた。
遺伝子操作されていないノーマル(嘘を平気で実行できる普通の人)の財前は次の善人のカモの電話ナンバーをコールした。
欲しいと思っていた最新立体ディスプレイの代金を貢いでくれる良い人に…
610記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/12/12(金) 03:04:03
良心の遺伝子というのは非常に面白いです。でも、おれは真の良心は悪徳に負けない大自然の摂理だと思ってます。無条件の献身は良心とは限りません。そういう意味で、非常に興味を持ち、だが消化不良に終わった作品です
611ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/12/16(火) 17:39:33
>>610さん感想ありがとうございます。

大自然の摂理とは大きい考えですね。

↑の話では遺伝子のみが犯人としていますが私はやはり良心とは育つ環境+遺伝子の作用が正解だとは思います。

↓は他のスレに書き込んだものです。
よくある 幼年期 物です。

612ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/12/16(火) 18:00:03
【救済】 1/2

数か月前のこと世界の主要都市の上空に無数の巨大円盤群が突然出現し、人類社会は大混乱に陥った。
これまで未知の存在だったエイリアンが現実のものとなったのである。

異星の生命からのメッセージには平和的内容がこめられていたため、徐々にではあるが混乱は収まりつつあり、エイリアン代表と人類側代表との会談も設定された。

国防大臣は、その責任の重大さに表情がこわばり、膝の震えを何とか抑えつつ異星生物、地球種管理総督リーカガイーイの部屋にいた。
「では、どうしても全人類の30%以上の救済は考えていただけないのですね」 大臣はやっとの思いで言葉を発した。
異様に背の高い異星のリーカガイーイ総督は無言の返事をこの部屋に同席している各指導者達へ返す。

銀河系規模の時空の転移現象の発生から人類を救済すべくあらわれた銀河連邦のエイリアン。
今回の自然災害だが、高度に発達した銀河連邦種族にとっては、つむじ風かそよ風程度の影響なのだろうが人類にとっては種の絶滅に等しい危機であった。

そして、この救済には人類への一つの絶対的条件が付けられていた。
この、「ノアの箱舟」に乗船できるのは選ばれし人類のみというわけであった。
613ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2008/12/16(火) 18:00:35
【救済】 2/2

エイリアンはこの選出に、人類が大災害などの発生時の死傷者救済に採用している考え方、トリアージを使った。
つまり救うべき価値のある人類の選別方法として黒、赤、黄、緑の4つのカテゴリーにランク分けするというのである。
大臣ら、その国の指導者層のみに知らされたこの取り決めは銀河連邦種族側主導で数日中にも開始される。

「これは人類の未来にとって必要なものなのだ」
と、大臣は自分に言い聞かせて、処分され見捨てられる残り70%の人たちの事を思い悲しんだが、その一方で空に浮かぶ巨大円盤の内部に招待される時を楽しみにもしていた。
会談も終わり、大臣とその他の各指導者達も席を立つ。

今回の選別にはもう一つ、人類に、指導者層にも知らされていない事がらが存在していた。

つまり、第一選考基準は知的生命として基本となる倫理面が最重要とされていて、社会的地位は考慮されていないという事。
退室する各指導者達の後ろ姿を見送るリーカガイーイ地球総督。
その視覚内、エイリアン総督のみに見える識別評価を示す色はすべて同色だった。

それは『矯正もしくは治療など可能性は見込めず、救命不可能、つまり不要の人物』をあらわす黒色をしていた。
614記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/12/17(水) 04:03:56
>>612-613 出だしは、まんま幼年期ですね。
内容も平凡で、特に読む価値のある作品だとは思わないなあ。
615名無しは無慈悲な夜の女王:2008/12/17(水) 20:18:52
ちょっと練れば短編SFになるかもしれないネタ。

UFOを拾うと中には人間そっくりな生物が精巧な銃を抱えて倒れていた。
人間の手当てをし、銃は分析に回すのが当然。
でもその異星人は地球人を非難し戦争を挑んできた。
地球は向こうの捕虜も大切に扱ったが、向こうはますます地球人は残酷だと怒った。
…銃が本体で、人型なのはそれが作った道具でしたとさ。

もうこのネタ誰かがやってますか?
これで気づいて欲しいもう一つのポイントは「人間・生物を
リバースエンジニアリングしようとしたらとんでもない機械だ」
です。その点は「造物主の掟(ホーガン)」がうまいかも。
616記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2008/12/30(火) 08:33:50
>>615 機械と生物の錯誤というネタは時々、見かけるネタです。
シェクリイの「専門家」(人間の手がまだ触れない収録)を始めとして、
漫画、小説などで多く見かけます。
でも、銃が本体だったというアイデアは読んだことないです。
ぱっとは思いつきません。ただし、厳密には誰かがやってる可能性は高いです。
思想的に深くつくれば、面白い短編ができあがりそうです。

人間と機械のリバースエンジニアリングとはどういう意味か興味深いです。
人間と機械を再発生させることか、それとも、機械から人間をつくることか。
どちらもありそうなネタですが、後者はつくりかたによっては面白い短編になるでしょう。
617名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/17(土) 19:35:47
要するに、別の惑星の文明が作った「何か」を発見したら、
今の人類はそれを分析・分解し、できれば再現しようとすると思います。
それが「リバースエンジニアリング」です。
それ自体はどこの企業も、ライバル企業の製品についてやっています。

では、今ここにいる「人間」に対してそれをやったら?
無数のタンパク質や脂質などの分子を素材…極微小な部品とし、
さらに同一の設計図(DNA)を内包する多数の細胞が協調して機能し、
また独立した微生物…常在菌との共生体でもあり、複数の個体が
条件を満たせば同様な新しい個体を生み出すことさえできる、
分子レベルの恐ろしいほど細かい「部品」からできた「機械」
とみなすことができます。
それをリバースエンジニアリングできる技術などまだ人間にはない、
と言えるほどに。

ですが、今の人類はおそらく、異星人の宇宙船を手に入れても
乗員を解剖して「リバースエンジニアリング」しようとはしないでしょう。
人間に人権の概念があり、それは異星人にも類推されて適用されるからです。
でも乗ってきた船、そこに積まれた道具は「リバースエンジニアリング」
しようとするでしょう。
おそらくは人間は、「自分に似たもの」が「乗員(人権を認めるべき異星人)」
と解釈してしまうでしょう。
618名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/22(木) 17:54:16
>>613
まあ中二病的発想だろうね
三年生ともなれば経済ってもんが大まかにでも分かって来て個々人が自分自身の為に精一杯頑張る事が
最も社会(彼らは地球・世界・市民といった表現が好きなようだが)の為になるって事に気付くもんだけど
619名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/24(土) 14:40:19
リトル・グレイによる地球侵略は2009年2月から実行される
彼等は地球全体を氷点下にする事に成功したのだ
氷点下70℃という圧倒的氷河期により、人類は一部の勝ち組を除き死を迎える
緊急事態発生により麻生内閣はNASAとの共同研究による「カプセル」を発表する
カプセルを配布される人間は不特定多数による抽選により選出される
カプセル内では人間は仮死状態になる事も可能であり、意識を保つことも可能である
また、カプセル自体も人工知能を搭載し、移動も可能である ナイト2000と似通っている
インターネットにより他のカプセル生存者と意思疎通は可能で、決して孤独ではない
カプセルの判断により地球環境が正常化した時に、自動的に解放される仕組みである
が、リトル・グレイには人類の猿知恵等通用しなかった
彼等はカプセル狩りを始めたのである スーパーテクノロジーを持つ彼等にとってそれは容易な事であった
多くの人類は強制的にカプセルを破壊され、彼等のモルモットになった
しかし、私はレジスタンスを結成し、リトル・グレイ壊滅運動に乗り出した
620名無しは無慈悲な夜の女王:2009/01/26(月) 22:33:55
『ねこたち』

「あら、あそこにねこがいますよ」と、老婆が隣に座っているいぬに語りかける。
「本当だねぇ」いぬは尻尾を振りながら老婆の方に顔を向けた。
「だけど、あれがねこだなんて誰が決めたんだろうねぇ」いぬは老婆の顔を眺めながら言った。
「……それは偉い学者さんか、さして偉くない学者さんのどちらかでは無いんですかね?」老婆は自分の無知に照れたようになりながらも答える。
「ねこがねこになった時代に学者がいたのかなぁ」いぬはそう言い、ねこがいる方向に顔を戻した。
「ねこにねこと名付けたから学者になったのかも知れませんよ?」老婆は凄い事を思いついたというような少し誇らしげな態度で言った。
「そうなのかなぁ」いぬは納得いかないという素振りでねこを眺め続ける。
「ひとの話で何を盛りやがってやがる!」後ろから今眺めていたのとは別のねこが現われ言った。
「あなたの話ではなくあちらのねこの話ですよ」老婆は慌てたふうでねこに言葉を返す。
「じゃあ俺はねこじゃねぇっっってのかい?!」ねこが息巻く。
「大きな声だなぁ」いぬは尻尾を振りながら溜め息をついた。
「なんだ?!なんだ?!」ゾロゾロと茂みからねこたちが姿を現す。
「いやね、こいつら俺を馬鹿にしてんだよ」ねこが眼をすがめながら吐き捨てるような口調で言った。
「そんな、わたし達は馬鹿になんて…」老婆はねこたちの方に顔を向け、オロオロとしながら擦れ声で呟く。
「いやぁ、恐いねぇ」いぬは溜め息交じりでそう呟きながらも尻尾を振り続けている。
「嘘おっしゃい!」いぬに向き直り老婆がピシャリと言った。
「恐いならなんで尻尾を振っているんだい?!!」老婆はいぬの尻尾を指差しながら叫んだ。
『確かに振っている』ねこたちも頻りに頷きあう。
「まいったなぁ、でもいぬだもんなぁ」いぬは困ったような顔だが尻尾だけは楽しそうに振っている。
「いぬだもんなぁ」いぬは頭を抱えるが尻尾だけは愉快そうに振られ続ける。
『確かに振っている』ねこたちは老婆といぬを囲むようにしながら、まだ、増え続けている。
621記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2009/01/29(木) 08:02:28
>>620 犬と猫で尻尾の振り方がちがうというだけでは、あんまり面白くないです。
前半の会話はわりと好きです。下の上。
622kamina:2009/02/03(火) 02:21:45
中井「クソ〜」「女ほしい・・・。」
真城(中井さん恐いな・・・)
中井 「クフフフフ」
真城 (中井さんどうしたんだ急に立ち上がったぞ。)
中井「ははぁははぁ」
真城 (この人オナニーしてるよ。)
中井「足りねぇyoちくしょう・・・ん?!!そうだ久しぶりにあれやるか。」
真城 (あれ?ってなんだ。)
中井「真城君も寝てることdasi楽しませてもらうかひひひぃ」
真城「いでぇ〜」
中井「起きてたのか。お休み真城君」
中井 「僕は別名コナンnemuri針のコナンだ。くふふふふ」
中井「ははははぁ、ふぅ〜
ペチペチ
中井 「女ほしい。ははっはぁ」

中井「次は女だ。ははっははぁ」
623記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2009/02/03(火) 05:28:01
>>622 すこし腐女子ですね。わかります。
624ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/02/09(月) 16:01:11
『人間の男の子』

私が今日、経験した秘密を記録します。
私は、昼間、大型ショッピング施設で人間の中に混じって働いている人造人間(サイクロボイド)です。

仕事が終わり職場から出ると外は雨が降っていました。
帰宅するときに、同僚の人間の男性が運転する車で送ってもらいました。
断ったのですがどうしてもという言葉に断りきれず。
しかも隠していたわけではないのですが私が人間でないこと、サイクロボイドであることも彼は知りませんでした。

車の中での彼とは、いつも職場で彼と交わす会話とどこか違っていて話のやり取りのかなりの部分、私のワード構成はどこかぎこちなくなってしまいました。
システムエラーをおこすのではないかと常にタクス内の数値をチェックしながら彼の話に笑顔で答えつづけていました。
私たち人造生物の収容施設の近くになって車から降り際の事です。
暗闇に紛れて、突然、彼にキスをされました。
私はサイクロボイドで人間の外皮設定年齢39歳、彼は人間で単身者の独身23歳。
人間間であっても年齢的に釣り合わない、キスです。
私は人造人間としてこの世に生成されて5年、以来、初めてのキス。
私の同世代サイクロボイドの中には、キスぐらい平気とか、人間の男性を経験して初めて模造品として魅力的になるとか、言う者もいます。

でも、私なんかとてもとてもできません。
機会もありませんでした。
とにかくこれが初めてキス。
たったこれだけのことで、心(?)の中は大騒ぎです。
明日、彼に顔を合わすのが恥ずかしいです。

私が今日、経験して感じた秘密をココに記録します
625ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/02/10(火) 11:31:40
『模造の女性』

僕が今日、経験したことを記します。
僕の職場は、台葉区郊外で運営されている大型ショッピングモールです。
施設内では僕たち人間の中に混じって多人数の人造人間(サイクロボイド)たちも一緒に働いています。

仕事が終わり車に乗り外へ出ると雨が降っていました。
駅近くを通過する際、同僚のサイクロボイドの女性に声をかけ、車で送ってあげることにしました。
最初彼女は断ってきたのですが僕がどうしてもと頼み込みました。
彼女は隠しているわけではないのですが、人間でないこと、サイクロボイドであることを僕が知っているとは思っていません。

車の中での彼女は、いつも職場で交わす態度とどこか違っていてまた違った魅力を感じ、話のやり取りの間中、僕の会話は、ぎこちなくなってしまいました。
車が信号待ちをするたびに彼女のあの瞳、笑顔にみとれてしまい、僕の気持ちに気づかれてしまうのではないかとあわてながら彼女の話に答えつづけていました。
人造生物の待機施設の場所に近づき少し手前で降ろしてあげるべきと思い、車を停止させ彼女が車から降りようとした時の事です。
暗闇に紛れて、突然、彼女にキスをしてしまったんです。
彼女はサイクロボイドで僕は人間。
今の社会ではタブーとされている行為です。
でもこれは僕の今の正直な気持ち、人間同士と同じ、本気のキス。
僕の知人の中には、キスぐらい当たり前とか、サイクロボイドの女を経験して初めて人間の女性の魅力がわかるんだとか言う者もいます。

でも、僕のこの気持はそんなものとは違うんです。
僕にとって彼女は人間なんです。
とにかくこれは本物のキス。
サイクロボイドの心(?)の中は、どうなのでしょうか。人間のそれと何ら違いがあるとは信じたくありません
明日、彼女に会ったら今の気持をはっきり伝えます。

僕が今日、経験し、感じたことを記します。
626記憶喪失した男 ◆cnhIMeWufo :2009/02/10(火) 18:49:11
いいできだと思います。アンドロイド恋愛ものですね。
純情なところがいいです。
627ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2 :2009/02/12(木) 18:05:24
>>626さん感想ありがとうございます。
↓は第三視点でコンピューターが管理しているというベタなパターンも書いてみました。
628ケロロ少佐 ◆uccexHM3l2
『生物たち』

実験記録109-0029-998。
2109年2月10日。台葉区紅葉町1丁目17番14号ショッピングモール「グリーンゲート」施設内報告。
施設従業員総数、562体。
※生体人類298体。簡易人類(通称:サイクロボイド)264体。
来客人数、209,011体
※生体人類200,728体。簡易人類(通称:サイクロボイド)8,283体。

観察対象は2体。
@検体生体人類110-239-009性別‐男性、23歳。
A検体簡易人類(通称:サイクロボイド)103-890-376性別‐女性、精製後、5年経過。

「グリーンゲート」施設、第3勤務シフト終了時刻18:00。台葉区紅葉町地域の降雨量を5ミリ、降雨終了時間を19:10に設定。
検体009男運転のトヨタアリオンと徒歩移動中の検体376女の接触を確認。
異種生物間のプライベートな会話をモニター中。大変興味深い。

車中での会話。過去の会話サンプルと 照合し検討中。
台葉区つむぎ野町5-24-2アリオン停止。
検体376女の保管施設メインゲートまで600メートル。

暗視映像記録装置2台を追加させ集中モニターを開始。
生物間特有の性感情を察知。行為時間16秒を記録。
異種生物で発生する性衝動及び性行為の事例として特異項目としてファイルを作成後、保存。
通常での同様な異種生物間性衝動及び性行為の事例は単なる性的欲求の解消行為にすぎず、今回の感情、行動パターンとの相違を今後詳細に分析するべきと認められる。

明日以降も検体009男と検体376女の行動記録を優先事例として継続する。

実験記録109-0029-998。
    *****************
人類個体数の劇的減少に伴い、2099年に施行された人類緊急保護法。
人工知能による完全管理体制がはじまって10年が経過した。