銀河英雄伝説 素朴な疑問 Vol. 18

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9名無しは無慈悲な夜の女王
[質問]
なぜイゼルローン攻略の際、ヤンがハイネセンで使用したような
質量兵器を誰も使用しなかったのでしょうか?
10名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/22(木) 06:43:41
【回答】原文を読むかぎり氷でなくてはレーザーには対抗できないようだ
でイゼルローン回廊には巨大な氷が採取できる惑星はない
もっとも光に近い速度で突っ込むのだから観測しても迎撃が間に合うのがおかしいのだが
11名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/22(木) 08:41:08
>9
【回答】
ヤン以前の同盟軍においては、イゼルローン要塞を破壊するのではなく
奪取して利用しようという考えに捕らわれていたから

あの世界で要塞を破壊しようという発想ができるのは
ヤンとラインハルトだけ
12名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/22(木) 09:23:02
>>9

>>11に追加するが、無人艦をシトレが使っていた。あれも立派な質量兵器。

純技術的に言うとして、でかい氷の塊は、輸送船を使って水を運んできて作ると
しても、作ってからぶつける場合、2巻を見る限りでは、激突する或る程度前に
発見可能のようだし(質量兵器化するなら、エンジン、つまり熱源を載せている
訳だしな)。

「亜光速」と言っても限度が有るだろうし(高速の99.99999%以上とか、加速
の為の余程の距離と時間が要るし。破壊力だけなら光速の1%程度でも十分)。

要塞に充分な機動戦力が有るなら、哨戒でも、具体的な防御手段でも、幾らでも
対処可能なのでは?
早期に見つけて、1万隻以上が熱線と荷電粒子砲雨あられ食らわして粉砕するか、
脇からどつけば角度が変り要塞をかすめて宇宙の果てにさようなら。
13名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/22(木) 09:32:21
>12 7行目、訂正。

誤「高速の」→正「光速の」
14名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/23(金) 13:39:18
>>9
重要なことは、ヤンが氷解突入作戦を実行した時点で、救国軍事会議の機動部隊は全て失われていたということ。
シトレの無人艦突入作戦も、その直前の並行追撃作戦により要塞砲と駐留艦隊を無力化してたからこそ成功した。
結局のところ、その種の質量兵器は準備に時間がかかるなどの理由で、機動部隊による攻撃に脆いのだろう。
通常、イゼルローン要塞には駐留艦隊があるので、質量兵器は使いにくいのだと思われ。
加えて、回廊は狭いため、亜光速にするための加速スペースがとれないのではないかな?

>>12
>純技術的に言うとして、でかい氷の塊は、輸送船を使って水を運んできて作ると
>しても、作ってからぶつける場合、2巻を見る限りでは、激突する或る程度前に
>発見可能のようだし(質量兵器化するなら、エンジン、つまり熱源を載せている
>訳だしな)。
禿しく同意。いくら亜光速でも光速ではない以上、必ず時間差はある。まして、星系外縁(おそらく数光時は
離れているだろう)から延々と加速してくるのだから、なおのこと。

>「亜光速」と言っても限度が有るだろうし(高速の99.99999%以上とか、加速
>の為の余程の距離と時間が要るし。破壊力だけなら光速の1%程度でも十分)。
通常の星系の星間物質密度では、バッサードラムジェットで亜光速にするのは不可能という指摘が以前からあるね。
得られるエネルギーは吸収した水素の3%ほどで、得られたエネルギー以上の運動エネルギーは絶対に得られない。
質量の増大分とは運動エネルギーの分だから、少なくとも質量が飛躍的に増大するなんてことはあり得ない。
光速の1%さえも難しいかも知れない。

>早期に見つけて、1万隻以上が熱線と荷電粒子砲雨あられ食らわして粉砕するか、
>脇からどつけば角度が変り要塞をかすめて宇宙の果てにさようなら。
「砲神エグザクソン」でやったように、進路上に戦艦を並べて弾いてしまうのもありだろう。
15名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/23(金) 13:47:53
>>9
【回答】

整理するとこうか。

1.イゼルローン要塞の存在の目的、及び同盟による要塞への攻略の目的が、共
に、イゼルローン回廊の「制宙権」(主に、自軍の連絡線・補給線を防衛し敵の
それを破壊し得る状況)確保だった。
要塞を完全破壊、乃至半壊させて占拠できたとしても、前者の場合、新しい要塞
を一朝一夕に建造することも、或いは後方より移送するなどして確保する事も、
技術的に不可能だった。後者の場合は、占拠の長期維持は要塞の機能が損なわれ
ていることにより不可能であり、また、即時の修理も、技術的・時間的に不可能
だった。

故に、イゼルローン要塞には、完全破壊前提ではなく、長期維持可能な占拠が前
提の攻撃が行われた。

2.質量兵器は、大掛かりなものは、1に加え、>>12の事情で、使えるものでは
なかった。
小ぶりな物は、例えば無人艦をメインポートゲートにでも食らわしたら有効だっ
たかもしれないが、その構想が有っても、1の事情により見送られた。それ以外
の場所の攻撃では、シトレによって使われ、ある程度の戦果をあげた。

3.3巻以降の帝国軍については、ケンプとミュラーの場合は、まず、発想の限
界が原因。
加えて、要塞完全破壊については、「非戦闘員を殺したくないので出来ない」と
いうこだわりも帝国軍の諸将に有ったと推察される。