今日読んだSF/FT/HRの感想 4冊目

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286ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
余談ながら、筆者は本作(「宇宙からの帰還」)に関して次のような思い出がある。
丁度、本作が刊行されて間もない頃であった。
筆者はビッグシティのあるハンバーガーショップで、
高校時代の友人(高卒・今はしょぼいリーマン、在学中から影が薄いぱっとしない奴で
あった)と出会ったのです。
軽い挨拶を交わした後、偶然にも互いに本を手にしていることに気付いた。
その時、私が手にしていたのが、既に評判になりつつあった立花隆「宇宙からの帰還」、
その友人の手にあったのが、あだちみつるの「タッチ」(巻数は見落したが南ちゃんの
アップが表紙絵のやつ)である。
一瞬、気後れしたかのように友人は言った「凄いねぇ、こういうの読むんだ」
(注 「宇宙からの帰還」は当時のベストセラーであり、ある程度のレベルの人間で
あれば、読んでいて当然のような書である)
私は、かっての友人との最早埋めきれぬまでになった断絶を感じた。
つまり生きる世界が違ってしまったのである。