銀河英雄伝説18

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469名無しは無慈悲な夜の女王
94 名前:名無しさん@6周年[sage] 投稿日:2005/08/12(金) 17:03:22 ID:UcP9YIah0

その日、自由惑星同盟統合作戦本部長 石原慎太郎は
廊下で亀井静香准将とすれ違った。


「石原都知事、私です。 亀井静香です」
「・・・ほう、君は地元の選挙区で走り回ってると思っていたが」

郵政法案参院否決の直接の責任者である亀井は 採決の直前
視野狭窄・判断力喪失の発作を起こし、引きこもっていた。

「地元から帰ってきました。 今日は都知事に公認申請のお助けを願いに参ったのです」
「公認申請?」
石原は 小首をかしげた。
「執行部は何と言っているのかね?」
「もちろん、許すと言っています。 公認に何ら問題は無いと・・」
「・・・・・。 そうかね? それでは正式な手続きを踏むことだ。 党に嘆願書を出したまえ」
「それでは時間がかかり過ぎるのです!」
「正式な手続きには時間がかかるものだよ、元政調会長」
「ですからそこを閣下のお力で・・」
「亀井前代議士、卿は何か勘違いをしているのではないか?
私の権限は手続きを守らせるところにあり、破ることにあるのでは無い。
とかく君は自分を特別扱いしたがる傾向があったそうだが、
私の見たところ、まだ完治したとは言い難いようだな・・・」

亀井の顔が硬ばり、もともと血の気の乏しい皮膚がほとんど土色になった。

「閣下!!!」
亀井の手元で閃光が白く輝き、音も無く石原の右わき腹に突き刺さった・・