今日読んだSF/FT/HRの感想 3冊目

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765ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
レム「砂漠の惑星」   8点
既にガイシュツな作品ではあるが、とにかく面白い。
スケール感、サスペンス等はソラリスに劣る点は否めないが、
進化した無機物と人類のファーストコンタクトを探検隊のスリリングな冒険の中に
描き切ったSOWの見本のような作品である。
これを読んですぐに気付いたのは、近年のベストセラー、マイクル・クライトンの
「プレイ」が、ナノテクという流行ものの表装を施してはいるものの、
まんま本作のメーンアイデアをパックンチョしたものであることである。
たまたま米国アマゾンで「砂漠の惑星」をユーズド価格で購入したマイクルが、
「これって使える!」とか思ったのであろう。

『俺がマイクルの担当であった場合のシミュレーション』
・検査室
「プレイ」のワープロ生原稿に目を通している俺。
「きらっ」と眼が光る(*「光る眼」なーんちゃって)
ディクタフォーンに向って俺が言う
俺「マイクル来てるかな?」
セクレタリー「はい、いらっしゃってます」
俺「特別室へ通してくれ」
セクレタリー「ラジャー!」
ディクタフォーンを切り、書棚から1冊の本を取り出し、特別室へと向かう俺
・ 特別室
マイクル「へーイ!OK?」
マイクルに鋭い一瞥を投げかける俺。眼が「きらっ」と光る。
胸元からレム「砂漠の惑星」の文庫本を取り出す俺、
これを見て、蒼ざめた表情に変るマイクル。
マイクル「オーノー!」
俺「甘ったれるな!お天道様はお見っ通しだ!自学自習を心がけろ!」
                               次週へ続く