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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
A・C・クラーク「宇宙のオデッセイ2001」 9点
同名の映画の小説版。
ノヴェラというよりは、この作品にこそ、この表現が適している。
モノリスの謎をはじめとして、SFのマエストロ足るアーサーの解釈が炸裂、
難解をもって知られるキューブリック作品の解説書としても読める
映画と比較して21世紀版フランケンシュタインの怪物と言い得る天才(?)
CP「ハル」が目立たない感があるが、これは物語全体のスケールに比して、
さすがの「ハル」の存在感も霞んでしまうのである。
トイレットにて本書を読了した後、正面の窓を全開にして俺は思わず叫んだ、
「ユーレカ!!これは神の誕生を描いた物語だ!」と。
隣の爺が唖然としていた様が、今でも俺の瞼の裏に焼き付いている。
この事は、俺の中ではいまでは少し甘ずっぱく懐かしい記憶のひとつとなっている。
次回は、アニメ「エウレカセブン」の関する講評をお届けするとしましょう。