指輪物語ビギナースレッド6

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758名無しは無慈悲な夜の女王
>>756
>「トールキンの遺志」を丁寧に解釈して翻訳するとそうなってしまうのです。

本当に、そうなんでしょうか?
私たち日本人は「旅籠屋」と聞けば、畳敷きのある旅館というイメージが沸くと思います。
トールキンがそう言う意味で日本的な世界をイメージして作品を描いたとは思えません。
良くて「木造の宿屋」くらいのイメージではないでしょうか?
もしも彼のイメージが、中世ヨーロッパに多い石造りの宿屋ならば、到底、日本人のイメージする
「旅籠屋」とは大きく食い違います。

昔の日本の小説、特に明治時代とか、まだヨーロッパの文化のなじみがなかった頃は
この本のように、「大堀町」や城下町の用語など当時の日本人にとっては聞き慣れたイメージしやすい言葉を
用いて、無理矢理に翻訳していたと思います。名前もエドガーランポーではダメで江戸川乱歩です。
しかし今では、こうした言葉を現代の日本人が聞くもピンときません。

今日の日本人は明治時代の日本人と違って、テレビや映画の影響で、中世ヨーロッパやその他の世界のイメージ
を簡単に膨らませれるようになりました。昔のやり方で訳す必要はありませんし、逆にそのやり方をすれば、
原作の雰囲気を損なうだけでなく、現代の日本人にとってさえ、読みづらくなると思います。

余談ですが、明治時代の日本の小説では、柔道家が素手で虎を巴投げで投げ飛ばして頭蓋骨を砕き退治するような
突飛もないような話でも真実性を持って語れたようですが、今の日本人にはその手の話では、子供にも説得力を
持たないほど、知識が広がっています。

瀬田貞二が明治時代の人なのか、どの時代に翻訳したのかは知りませんが、
彼の訳し方は、読みづらいだけでなくトールキンの世界を歪曲するように思えてなりません。

また、映画の指輪物語を見ていても、舞台は中世ヨーロッパをベースにした普通のファンタジー世界である事は
明白だと思いますが。

>>757
わたしには辞書を片手に原書を読むほどのエネルギーはありません。
誰か普通の言葉で翻訳して欲しいなと思っています。わたしのように思う人って結構いると思うんですがね〜。