ヒューゴーネビュラ二冠を2回も獲っているこの作家のスレがないのはおかしい。
語ろう。
ないんだっけ?
なさそうだな。宇宙の戦士やパワードスーツのスレはあったけど
「終わりなき平和」もよかった
ヘミングウェイごっこあげ
終りなき戦争の完全版は邦訳でないのか?
5 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/04/17 13:13
終りなき平和は出版直後に読んだ。
同時多発テロの後に繰り返し読んだ。
現実がSFの斜め上を行ってしまったと実感した。
だからといってこの作品の価値は下がらないが。
語るべきことが多すぎる作品だと思う。
自分はSF板初心者なので誰かうまくまとめてくれ。
あの主体性のない主人公が好き。
どうしようもないからひたすら目の前の問題に向かって行くだけ。ヒーローって感じはしないけど、現実とも相似するリアリティーがある。
今はまさしく終わりなき戦いが続いてるな。
むしろ停滞フィールド発動中、って感じだな。
10 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/04/27 23:36
終わりなき戦いみんなあまり読んでないのかな。
魅力的なSFだと思うが。
1000年後の地球の姿も描かれているし、敵と戦う際の武器も
独創性あり楽しめるし、読んでて絵が浮かんでくるSFは
名作の証だよね。
話違うが、小川強かったね・・・
>>10 完全版とやらはどこら辺が違うんだろう?>がじぇっと
12 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/04/29 01:19
>>11 完全版があるとは知らなかったが。
俺の手元にあるのは文庫とハードカバーの本だけだが・・・
ホールドマンというと、大昔にマインドブリッジというコンタクト物が
翻訳されたが、残念なことに80年代初頭の海外SFブーム時に
講談社から出てしまったので早々に絶版になってしまった模様。
これまたディスコミニュケーションな内容だったが・・・
俺はな、「終わり無き平和」でホールドマンは終わったとおもった。
「マインドブリッジ」までは良かったとおもうのよ。
……いえね、後者のほうがすけべーだったからですが。
パワードスーツ×すけべー、大好き。
>>15 ヒロインが50歳近いやりマンだったのがまずいと?
17 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/01 17:19
ホールドマンの作品はいつもエロ入っているの?
「いつも」と言われても邦訳少ないからなあ。
あれでエロって・・・
>>16 うまい!
ていうのはおいといて、最近のアメリカ娯楽小説風のダラダラ長いだけな感じがね。
反戦なら反戦でいいんだが、もうちっと引き締めて書いてくれないと。
……ってごめん、悪印象しかないわ内容はほとんど忘れたわでこれ以上書けまへん。
やっぱヒロインが50近いからかな……ていうかそれも忘れてた。
>>17 去勢されてるか口先フェミニスト菌注入されてるような作品が多いSFにしてはね。
「終わり無き戦い」なんて戦争じゃなくてセックスを中心にした人間観の変化がテーマっぽいよ。
「マインドブリッジ」なんてセックスそのものがコンタクトとも読める。
さすがベトナム帰還兵作家。
重傷負って帰国してみたら
国中で若いのがハッパ決めてフリーセックスだもんな。
>>18 同感。三冊しか読んだことないような気がする。
「戦い」と「ブリッジ」は好きなんだがな……
>>19 すまん、こちらの言葉が足りなかった。
セックスそのものがテーマって意味ね。
でも、パワードスーツは本当に好き。
(でも、あれもフロイト的なエセ解釈すると性的な象徴になりかねんな)
というわけで皆さま、ホールドマン自体は結構好きなんです。失礼。
>>17へのレスに付け加える。
帰還兵の社会からの疎外感もテーマですわな。
だって、全員同性愛者、みんなクローンなんて世界に帰ってきて、
戦争が終わって最後に帰るべき場所が(主人公にとって)
普通のセックスと出産を営む連中だけが住む惑星だもん。
……恋人はずっと待っててくれてるし。
かわらない故郷、待ち続ける恋人。オデュセイア以来の伝統ですな。
つまり、帰還兵の夢です。
あれでセクースがテーマ?
>>22 そういうこと書く人いるとおもったよ……
じゃあ、質問。あなたはなにがテーマだとおもっておられますか?
あ、漏れは15ね。
バカなので(←自分が)またまた付け足し。
たぶん
>>19の人に対するレスに対して引っかかったんだろうけど、
またまた言葉が足りなかったわな。申し訳ない。その上の
>「終わり無き戦い」なんて戦争じゃなくてセックスを中心にした人間観の変化がテーマっぽいよ。
を、いいたかったわけですね。すんまそん。
テーマか・・・
・現場は大変なんですよ。判って下さいよ
・異文化コミュニケーションちゅー奴やね
とか?
>>25 うーん、なんかいいたいことはわからんでもない。
そーだといわれたらそんな気もするが。
こちらとしては人間の根元的な欲求である「戦争」と「セックス」
を真正面から絡めてあつかった(そしてその中で煩悶する人間が主人公の)SFとして
『終わり無き戦い』を読んでたわけでござんして。
つまりあれだな、いま気づいたが俺、
SFじゃなくて小説として読んでたのだな。
ちなみに「現場が大変」とか「異文化コミュニション」はテーマじゃなくて
直接的なネタにすぎんのではなかろうか。
……しかしSFでこんな話できるの久しぶりだな。感謝。
でもニューウェーブだのヒッピーだの以降、あの程度のセクース表現では
別にセクースを正面から扱ったとも思えないのね
どちらかといえば「人間には必要なものだろ」といった扱いであり(カナーリ男性にとって嬉しい仕様にされているが)、
バックグラウンドに流れるテーマとしては、ほぼどの作品も「「違う文化との接触と受容」があり、
ほぼどの作品も「異文化との接触と受容」の過程を描いたものだとも言えるのでわ
>バックグラウンドに流れるテーマとしては、ほぼどの作品も「「違う文化との接触と受容」があり、
>ほぼどの作品も「異文化との接触と受容」の過程を描いたものだとも言えるのでわ
つまりですね、我々は同じことを違う方向から語っているということですな。
「違う文化との接触と受容」がセックスで
「異文化との接触と受容」が戦争だもん。
SFじゃなくてついつい小説として読んでしまったわたしの表現だとそうなるのね。
おそらく、根っこの部分ではあなたとそう違わないとおもう。
>>28 いや、君が間違っている!と大上段に構えたいわけでもないし、
君が異星人であると主張したいわけでもないが
>「違う文化との接触と受容」がセックスで
>「異文化との接触と受容」が戦争だもん。
がよーわからん・・・
「異文化」と「違う文化」とは異な物であるのか?
28と29のコミニュケーションが成立するには
あと何ページ要るんだ?
質のいい翻訳者が仲介者に入れば30レス以内。
入らなければ100レス以内
質の悪い翻訳者が仲介者に入れば30レス以上。
>>29 いやだから……こちらは
>>27の内容に合わせて書いただけでね。
>「異文化」と「違う文化」とは異な物であるのか?
の説明は
>>27の人にお任せしますよ。
ちなみにわたしは
>>27の
>ほぼどの作品も「「違う文化との接触と受容」があり、
>ぼどの作品も「異文化との接触と受容」の過程を描いたもの
という部分を受けて(表現を借りて)こちらの解釈をのべなおしたわけ。
意見は「15」うんぬんで書いたものとかわりません。
>>30 ははははは、ははは。これぞ終わりなき戦い。
……になるのがイヤなので一方的終戦(ははは)ということにしましょうか?
>>31 うるせー、とっとと仲介しやがれ。頼む。お願い。俺のこと罵倒してもいいから。
>>32 結局「異文化」と「違う文化」とは異な物であるのか?
貴方なりの説明をキボン
>>33 キボンとかいわれてもね。
じゃあ適当な例を用いて。
「違う文化」=男と女は違うところはあるわな、そりゃ。
「異文化」=所属する集団(たとえば国家)が違えばノリは違うよね、うん。
という程度で
>>27の人の表現を受け取ったのよ。どないですか?
考えが浅いだの違うだのといわれても困るよ。
>>27の人が用いている表現
「接触と受容」
が、
男女間で成功したらセックスで、
集団間で失敗したら戦争だしさあ、
とかいったら怒られますか?
ま、そんなところですわな。
いやまあ、こんな事でそんなドツボにハマらんでもよろしい罠
>>15
>>35 うう……うれしくって涙がでちゃう。
お礼にパワードスーツポルノ小説の執筆を……いらんか。
ともかくですね、ありがたいです。どうもです。SIG。
大丈夫だ、誰もまだ
>>15が「考えが浅いだの違うだのと」とは言っていない
>>37 重ね重ねありかどうこざんす。
だんだん被害妄想にかられてきたもので。
弱い人間なんです。
マンデラ少佐ぁぁぁぁ!
39 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/09 00:30
>「違う文化」=男と女は違うところはあるわな、そりゃ。
>「異文化」=所属する集団(たとえば国家)が違えばノリは違うよね、うん。
27じゃないけど、「文化とは何か」をきっちり述べてくれ。
特定の文化において、男女の地位や価値観が違うケースは多いだろうが、
それを「文化が違う」とはいわないだろ。
集団が違う、から文化が違う、とも言えない。
国家が違っても、同じ文化はあるし、
(南北の朝鮮やベトナムでは、分断直後は、政治体制は違えど
文化はほぼ同じだった、といえないか?)
国家が同じでも民族が違えば文化は異なる場合もある。
>「接触と受容」 が、集団間で失敗したら戦争、
これも疑問。
国内外の利害関係が絡む戦争は多いし、
この場合は、接触や受容は全く関係ない。
一方的な虐殺や民族浄化、はこれかもしれない。
>>39 >特定の文化において、男女の地位や価値観が違うケースは多いだろうが、
>それを「文化が違う」とはいわないだろ。
「ジェンダー」という言葉は性差を文化的に捕らえる言葉だそ
まあ「文化」と呼ぶなら「文化」でもよいのでわ
まま、腹見せて転がってる椰子にそうツッコマず゙に・・・
うわーん。誰か助けて。
お願いだから「意味」を受け取って。
俺の表現が下手だというならあやまるから。
さらばふるさとの惑星が読みたい
>>42 売ってないもんなあ
古書店で入手したが・・・
44 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/09 00:37
どんな話?
「ニューニューヨーク」とか「ウチュウデン」とかいった名前の
スペースこロニーが地球の周りをたくさん回っている話
46 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/09 00:46
で、地球に落とす、と。
そういえばそうだったな
48 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/09 00:54
そ、そういう話なの……
いや、落ちるステーションもあったなと
ぐぐっても内容を詳しく紹介しているサイトはあまりないみたいだなあ
えーと、ステーション(オニールのコロニーよりは低軌道を回ってるんだろう)出身の
女の子が地球に降りてきて、地球での留学生活を送っていたが事件に巻き込まれ・・・えーとえーと
あとはラストの方しか思い出せない
50 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/09 01:01
その女の子、やっぱし男好きなんですか?
あとこれは彼のほかの作品より「文化としてのセクース」をより大きく扱っているとも言えるかも
52 :
15←遠吠え:04/05/09 01:03
凄く読みたい。
>>50 男好きという訳でもないが、ホールドマンの作中人物らしく
あまりセクースに抵抗は感じていない
だが誰とでもやるという訳ではない
男の君だってどんな女とでもしたいと思う訳じゃないだろうが、
それに加えて(女性だし)好きでもない椰子とセクースする必要を感じないみたいな感じだったかな?
>>52 大きな図書館かネット古書店で探せば見つかる鴨?
55 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/09 01:06
70年代風の解放された女性という椰子ですね。
56 :
15←尻尾丸めて:04/05/09 01:07
ありがとうござんす。さがしてみます。見つかればいいが……
>>55 まさにホールドマンの作中人物らしい
だが性的にはより「開放」されている鴨しれないなあ
ホールドマンが女性のセクースを描写する時には、頑張っている感じはするんだけど、
ル=グィンなどとはやはり違うような肝刷る
ヴァーリィなんかはエロティックに書く時もあるが、セクースそのものはカナーリドライな印象もある
漏れ的には
60 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/09 01:13
>>57 パチンコ台みたいに……ではなくて、
70年代風進歩的女性像を未来にあてはめたから、ですか?
となるといかにもホールドマンらしい気がします。
62 :
もういい、俺15だし:04/05/09 01:20
>>59 >ル=グィンなどとはやはり違うような肝刷る
違いますね。賛成。
ま、生まれも育ちも(性別も?でしたよね)違うから当然といえば当然。
ヴァーリィについても賛成ですな。「バーピー」とかあの辺り
イメージはいやらしいんだけど、それ自体が話の中心ではない感じがします。
タイトルは忘れましたけど近親相姦があたりまえの世界で旧世代の爺さんに
出会って、というのもあったような気が。
セックスネタ嫌いの人が少なくないSFであるからこそのショック効果を狙っ
ている気もします。
63 :
もういい、俺15だし:04/05/09 01:25
>>61 というわけでバレバレでしたでしょうけど
>>55とか
>>60はわたしでした。
なんか怖かったので。すいませんごめんなさい。
それはともかく、禿同の禿同です。
ホールドマンの魅力は60年代後半から70年代前半のアメリカ若者文化
(ヒッピー・ムーブメントとか?)を未来に持ちこんでいるところにもあり
ますよね。だからこそ古くなっちゃった面もありますが。
64 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/18 10:51
ナイス保守
漏れは 2 つの「終わりなき」しか読んだことがないけど…
正しい表現かどうかわからんけど、いま日本でありがちな(?)、アトム的体験を中心とした
小説を作る人とか、また社会をただ不透明な「カオスで固まった」ものとして描く人では
ないように思った。
社会集団同士や、社会集団内部での相互理解の成熟の過程を、大衆社会の社会学で
描く歴史物(?)というか。
個々の人間は政治体制やテクノロジーの発展にどうしようもなく翻弄されてしまい、
不幸な形ではマンデラ母の末期(まつご)や、「終わりなき平和」での鎮圧事件の衝撃の
ような悲劇がやってきてしまう。
逆に、幸せな形では、トーランとの交流にあたって「先天的に理解不能」な問題を解決
するために、おそらく倫理的な大飛躍を人類が成し遂げたり (最初はマンデラそのままに、
「マンのクローン、そうなのか」と通過してしまった。ただ、戦争の政治的経緯と一緒に、
ストーリー上はもう少し語られるべきことだったと思う。あんまり語ると違う小説になりかね
ないか)、より良い性愛の追求 (同性愛が強制された歴史のもとでの異性愛の復活・メア
リイゲイの出産) に示されるような幸福の追求や、人間化のシステム(より高い次元の相互
理解から個々人が新しい社会を選択する) が示されている。
ただ幸福の方は不幸と違って、自動的にやって来るものではなく、つまるところ人間か
人類の選択によるものとなっている。
主人公はウラシマ効果で戦い続けるアウトサイダー精神という、しかし社会の側か
ら見れば生きのび続ける兵士の一人というやや受動的な狂言回しから、「平和」では
不可逆的な傷を負いながらも行動の中心となる人物に代わっている。
「平和」では、決定的な疎外、つまり新しい社会の物語に参加できないことを運命づけら
れながらも、その社会のために役割を果たしたことに了解するという、それで美しい結末
になっている。しかもとどめに、アウトサイダーの孤独に徹するのでもないものになって
いる。漏れは素晴らしいと思いました。
「終わりなき平和」はやはり作家の問題意識の追求の上で、後継にふさわしい作品に
なっていると思った。どうだろうか?
「平和」は 2 回読んだけど、濃くて複雑で、まだ味わい尽くしてない気がしている。
「終わりなき・・・」二種しか読んだことないです。
でも、どちらも面白かった。
イメージとしては「戦い」と「平和」が、「静」と「動」で対応しているという感じ。
67 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/30 22:56
>>65 終わりなき・戦い・平和の2冊読んでこれだけ考えて書き込み
してくれるなんて 作家さんも幸せ者ですね。
>>15 「ヘミングウェイごっこ」は?
あれは地味だったけど、ホールドマンの意外な側面が見られて
楽しかったよ
…ロボジョックス…
70 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/16 22:27
>>65 この作家細々した日常とかのエピソード書くのが上手いよね。絵で浮かんでくる
でリアルに書いた愛すべき日常が何かを境に失われるって話に持っていくのも上手い
やっぱベトナム帰還兵だからなのかな?キャラクターの環境の変革への恐れを
読者に投影するのが上手いと思う。そういう味が好きな人にはたまらんモノあるね。
あげ
テキサスから新しい世界へ。その世界には参加はできないがジュリアンとアメリアにはもうどうでもいいことでしょ....
Alone,together.The way it alwas used to be.
73 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/10/11 14:19:56
戦争とセックスを扱うんなら、略奪婚が普通の社会とか、強姦しても
結婚すれば許される社会(現代ブラジルだっけ)とかも描写して欲し
いれす。
願望と戦争とセックスをごっちゃにしてはイカン
>>74 正論だ。だが、ごっちゃにしたいのが男というものだ。
ていうかほとんどの戦争ではみんなごっちゃだ。
つーかSFでエロくて戦闘シーンがてんこ盛りの話を読みたいだけだ。
……願望つーより妄想になってしまった。ごめん。
76 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/14 15:21:27
ハヤカワの「ウへ!」って訳がいいですな
えー前レスから7ヶ月が経過致しました。
結論としてホールドマンの「さらばふるさとの惑星」は、
作者が書き慣れていない女性の主人公で、
得意の戦闘シーンもほとんどなく、
大学生活と世界一周旅行を味付けしただけの
陳腐で退屈な失敗作ということでよろしいでしょうか?
そして7月になりました。
>>77 では、ホールドマンが関わった映画「ロボジョックス」は
特撮は神レベル(必見!)なのにシナリオがダサい、
という事でよろしいでしょうか……
80 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/03(土) 01:40:49
687/690なのでage
読みましたが時間を越えてなお再会できたんだからいいじゃないかという感じですね
81 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/19(水) 20:40:24
10月age
「終わりなき平和」読破した人いるかな。
あの手段で戦争を終わらせる事は、果たして良いことなのでしょうか。
終わりなき戦いの時もそうだったけど、
異質な連中による平和な世界が到来して
主人公はマイノリティーな「普通のヒト」として
生き残るってパターンだよね。
ホールドマン氏は人間が今のままでは
平和な世界は実現しないと思っているようだ。
このヒトは人間というモノに深く絶望しているような希ガス。
生物の基本に
「他人より一歩前へ行きたい」
「前にいる奴は引きずり落としたい」
があるため、争いはなくならない。それに生物にそれがなかったら、我々みたいに進化してないだろうし。
ホールドマンは現実主義なだけだと思う。
それだけに進化の主流に乗れない自分なら安住できる世界を書くのではないかと。
生物の基本なら、そんな殺伐としたものではなく
「富み栄えたい」とか「自分の子供を増やしたい」
で十分なような気がするが・・・
まあこれによって殺伐とした状況も出来たりする訳だが
>>84 生物の起源の頃なら、地球は結構“空き”があったから前向きな考えだけでいいんだけど、
大半が埋まったあとでは、自分の子供を増やすには他人の子供を減らさなくてはならないし、
富み栄える、すなわち富の自己集中を行うには、他人から奪うしかない。
地球は有限だしね。
昔っからキャパを広げる植民という名のその場しのぎをしてきたんだけど、地球が満タンじゃあとは宇宙しかない。
86 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/02(水) 15:36:47
9.11以後、アメリカの一連の武力行使をホールドマンは、どう考えているのか興味深いね。
俺は平和の方も戦いの方も読んでいるが、最新作はどうなっているのか、本国の方では出版されているんだろうか・・・
読んでみたい・・
87 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/06(日) 16:07:51
この人、結構翻訳されてるのに版元がバラバラなんだよね。
誰か「戦い」完全版の問題の第二部の翻訳して呉ね?
携帯から保守。
『終わりなき戦い』しか読んでませんが、『−−−平和』も
読んでみるべきでしょうか? 本は両方とも、家にあります。
>>91 なら読め。話自体はまるっきり別の物語だが。
Yes, Sir! 尻礼! (^^;
ソルジャーボーイテラスゴス
アクエリオンも真っ青の精神的10体合体
武器はどっさり、ステルス性抜群、
中の人は全員遠隔操縦なので直接殺せないし(まあそこが弱点でもあるんだが・・・)
「終わりなき平和」が見つからない。実家にあるのか自宅にあるのか
分からない。
せめて「終わりなき戦争」を詠もう!
でも一度読んだ限りではベトナム戦争帰還兵の話としか思えなった。
今回はもう一つ発見できるかな?
SF世界で、はじめてセクースを発見したのだれ?
ちょっと質問なんですが尻礼(ケツレイ)てどういう意味があるんですか?
よくわからんけど原書で敬礼にかけた物言いしてるんでしょう。
Yes,sir 尻礼!
amazon.comで冒頭を立読みしてみたけど、
"Fuck you, sir"
ってのがそれか?
最強最悪と言ってもよいほどの殺人兵器に使われている技術が
殺人とは全く逆の方向に作用するこの皮肉…
しかし、ジュリアンとアメリアが結果的に頭蓋ジャックの恩恵を受けられなくなったのは
やはり狂言回しとして、人間化した者たちを見守る視点が必要だったからか
103 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/11(金) 01:03:18
「はだしのゲン」を熟読して、全体を理解しましょう!
概要
1972年に「週刊マガジン」の漫画家自伝企画の第1弾として掲載された、中沢
の自叙伝『おれは見た』を元に、脚色を交えて1973年から「週刊少年ジャン
プ」での連載が始まった。
作品の内容、表現等について様々な論議があるが、作者の実体験に基づく原爆
の惨禍や当時の時代背景・世相風俗を良く表現していながら、教育的ではなく
優れたエンターテイメントとしても見せる名作として国内外での評価は高く、
映画・アニメ・ミュージカル・絵本化もされている。
単行本、文庫本などを含めた累計発行部数は1000万部を超える。
また、独特の描写や広島弁を含むセリフなどから、インターネット上で度々
ネタにされることがある。
保守。
105 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/23(火) 23:39:37
終わりなき戦いの完全版ってのは、
メアリイゲイ視点の話まではいってるやつなのかな?
そのメアリイゲイ視点の話は
ハヤカワ SFの殿堂 遥かなる地平@
ロバート・シルヴァーバーグ編
てのに入ってたんだけど、訳が風見潤ってひとでなく
中原尚哉という別の人だったせいでなじみにくくてちょっと残念。
終わりなき平和も他のも読んでみたいなあ
>>106 d なんか複雑だねえ。底本変わってる部分の違和感でもあったのか
全集なんていわないけど、まとめて復刊してくんねいかなあ
ホールドマン、ワールドコンで来日するらしいよ
最後に安住する惑星、第五惑星、ミドルフィンガー、5番目?、ファイブ…
フィンガーファイブか!
「老人と宇宙」
111 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/01(日) 04:30:24
終わり無き自由でますな
4/1
113 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/06(金) 01:12:40
とりあえず5月に早川から新刊は出る。 「擬態 カムフラージュ
二〇一九年、太平洋の海溝で謎の人工物が発見されたが……
不死の異星生命体〈変わり子〉と人類との出会いをスリリングに描く話題作!」
2100円。
114 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/11(水) 22:52:01
カモフラージュの主人公は、男、女、どっちにも擬態できて、
ナニが大好きで、どっちでも往けるんだよね。
女性に擬態したときのアソコは、最初に遣った女のモノを
コピーしてたりする・・(笑
115 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/14(土) 19:46:08
終わりなき平和を読んでいるが、終わりなき戦い程は面白く無いね。
時代設定が良くわからないし。
116 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/15(日) 18:34:39
ホールドマンのカムフラージュの次の長編は「古き20世紀」(2005年8月初版)
不死となった地球人が、千年かかる恒星間殖民船を発進。しかし、その中で
20世紀を体験できるバーチャルマシンで、死亡事件が起きる、という話。
宇宙物にサイバー物を加え、ディテールとお得意の戦争描写で味付けした
ミステリというところ。
そこそこ面白い(来年の賞にはノミネートされるかも)が、「終わりなき
戦い」には、当然遠く及ばない。あの作品はもしかすると全くの偶然で傑作
になったのかもしれないなあ。
117 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/17(火) 21:08:15
>>116 何だか星間移動している内にどんどん地球軍の軍人が死んでいって何故
か昇進していく、といった感じの描写が戦争の空しさを感じさせて不思
議な感じを持ったんだよな。
その世界観がまず良くて、その上、ベトナム戦争批判というか独自な反
戦姿勢があって、その辺で引き込まれた>終わりなき戦い。
ジョー・ホールドマンはアンソロジーの「遙かなる地平」の中に入って
いた短編も余り面白くなかったな。
むしろ色々こなれているとは思うが>>終わりなき平和
ちゃんとイヤな所はイヤだし
まあ(ry
『擬態―カムフラージュ―』購入。
解説によると、『終わりなき戦い』の増補改訂決定版が97年に出てるんだな。
これを底本にした新訳が名作コレクションで出て、立て続けに『Forever Free』刊行
…という出版計画は当然立ててるよね、早川ちゃん?
新刊が出たというのにこの放置されっぷり。
まあ確かに、何でこれがネビュラ賞? という凡庸な出来だったけど。
ティプトリー賞ももらってるが、、登場人物が性転換すれば
ジェンダーについて考察していることになるんだろうか。
ちょっと現在のアメリカSFのレベルを疑ってしまう。
ついでに解説、書くことないからって海外SFノヴェルズの歴史を振り返ってお茶を濁すなよ。
うわぁ・・『カムフラージュ』のレスが
>>120しかない
こりゃ今回はスルーだな
122 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/03(日) 13:37:01
>>120 この10年ほどのネビュラ賞で訳されているのは大抵読んでいるが、アメ
リカでもSFは低迷しているのかねえ。
ネビュラ賞受賞作は以前は大抵は面白かったのに、今だと3割も面白い
小説が無いよ。
イギリスSFが面白くなってるのは印象としてあるな
でもミリ風味のSFの方がすきなんだが
124 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/03(日) 15:56:43
>>123 旧来のSFに飽き足らなくなった頃にニューウェーブSFが出てきた。
ニューウェーブSFはイギリスがムーブメントの中心。
その後もワイドスクリーンバロックはイギリスが本場って感じがあった
よね。
お勧めのイギリスSFがあれば教えて。
そういえば今月「イギリスSF界の新星がはなつ近未来バイオレンスSF」
とか言ってジョン・コートニー・グリムウッドの「サンサーラ・ジャンクション」とやらが
出るね。面白いのかな…。
とりあえずおもしろそうだし買うなあ。
最近出た終わりなき戦い風味の物語では「老人と宇宙」が一番好きだ。
>>124 翻訳されているやつだったらストロスとかがいいな
アマゾンで THE FOREVER WAR とFOREVER PEACEの原著買ったよ。
日本語訳で「つまり、そういうことなのだろう。」とかよくわからん訳
があってずっと気になってたから、訳者が下手なのかホールドマンがそう
書いているのか調べてみる。
カムフラージュはスルーした。
128 :
127:2007/06/11(月) 23:28:46
終わりなき戦いのp248の4行目は原著では省略されてたよ…やっぱり英語でも意味不明だったんだろうか。
つまり、そういうことなのだろう
なんだ、そーゆうことか!
131 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/08/09(木) 12:06:03
終わりなき戦いは俺の歴代SFベストの一つだが、カムフラージュはスルーした。
なかなか自分にとっての良いSFって出てこないもんだなー
保守
とりあえずホールドマンサイン入り『終わりなき平和』が当たったらしい
2冊目だけど好きな作品だからプチうれしい感じ
ホールドマンは白人で物理専攻のインテリで、作品を読む限り
特に危険な思想を持っていた訳でもなさそう。
なぜ彼がベトナム戦争に徴兵されてしまったのか興味ある所だ。
なんらかの事務手続きの間違いだったのかもしれないが、
そのおかげで終わりなき戦いと終わりなき平和という傑作が生まれた。
何回も繰り返し読んだが、読む度に、彼の、自分自身を、まるで昆虫を観察
するかのような視点で見る事ができる能力に驚く。
戦争状態がむしろ生物としての定常状態である、とか人類を滅ぼしかねない程の
攻撃性と協調性、知性こそが他の動物と人間を分けるものだと言った考えは
日本の作家では無理なのだろう。せいぜい大江健三郎の沖縄ノートのように戦争
に負けた悔しさを歪んだ形で表現するのが関の山。
欧米人、と言うか白人が人類の勝者になった理由が分かる。
大学二年生くらいの方かな?
若いっていいねぇ…
色々本読んで、色々考えるいい時期だよ
>>134 えーとだ、徴兵とはそういうもんだ。本人の意思や希望は関係なく、国民の義務として行うもの。
体を使って支払う税金みたいなもんだな。その是非についてはここでは語らない。
したがって事務手続きが正常だったからこそ彼はベトナムに行ったわけだ。
自分の自由意志で軍隊に入ると志願兵とか義勇兵と呼ばれるね。英語だとVolunteer。ボランティアだ。
君の意見の根幹にはホールドマンが入隊した理由が関係するようだけど、これで根底が崩れたかな。
もういちど考えをまとめてみるといいね。
いや、自分もホールドマンが自ら志願してベトナムに行った血の気の多い人物とは思った事は
ないですよ。
終戦直後の日本の動員兵ならともかく、アメリカの国力があれば、ホールドマンほどの知能を持った人物なら最前線で銃をぶっ放すより遥かに有効な活用法を見いだすのではないかと思った訳です。
徴兵するならやはりコネ無し金無し有色人種>>>コネあり金あり知性あり白人の順番で送り込むのが
合理的なのではないかと。
自分の意志と無関係に戦争の最前線に送り込まれたにもかかわらず、戦争に対して否定的でも肯定的でもない、
ただ生物の生存競争の延長として淡々と戦争を描写するホールドマンの客観性に感心したのです。
それまで学校教育では「戦争は良くない事です。だから9条を守ってよく話し合えば全ての争いは
なくなるのです。」というイデオロギーを刷り込まされてうんざりしていた自分にはホールドマンの
戦争観は「我が意を得たり。」という感じでした。
スレ違いの方向に向かいつつあるのでこれで失礼します。
>>137 根本から勘違いしているな。
ホールドマンは徴兵(強制)でベトナムに行ったのであって、志願したわけでも手続き上のミスでもない。
アメリカの徴兵は基本的に人種の別なく公平に行われる。
だからみんな従うのだし、大統領の息子とかがそれを避けると問題になるわけだ。
君はかなり白人優位主義が脳にこびりついているようだな。
周囲から浮いているだろう。
>アメリカの徴兵は基本的に人種の別なく公平に行われる。
>だからみんな従うのだし、大統領の息子とかがそれを避けると問題になるわけだ。
うーん、逆に言えば、そういった徴兵逃れは現実に存在していたという事は確かな訳ですよね。
ここで何十年も前に終わった異国の制度が厳密に運用されていたかの検証は不可能ですから
これ以上は話題にするのを避けます。
私が言いたかったのは、ホールドマンのような人間がある日突然ベトナム戦争に駆り出されてしまった
ことであのような興味深い作品が生まれたという事で、アメリカのシステムの問題を糾弾したい訳ではないです。
>君はかなり白人優位主義が脳にこびりついているようだな。
知り合いにアメリカ白人がいます。10代から日本在住で標準語であればほぼ完璧に話せる。
中流階級で、エスタブリッシュメントでもDQN外人でもない。ダニエルカールあたりが一番近いと思います。
サンプル数として少なすぎるので、一般論として語る訳にはいかないのですが、こちらからの言葉の壁が
ほとんど存在しないため、ある意味中途半端な語学留学よりもある種の理解は深まったと思っています。
自分が思ったのは彼らは日本人とは違うという事。その違いが結果としてこの現代社会での優位になるという事です。
コミュニケーションにしても、理解し合えないからこそお互いに意思疎通を図ろうと努力するんだぜ?
理解し合えないからこそ公共のマナーや仕草などで人に不愉快な気分を与えちゃいけないんだぜ?それが自分の
命に関わる切実な問題になるんだから。
みたいな所があります。理解する事がコミュニケーションの目的だと思っていた自分には衝撃でした。
>徴兵するならやはりコネ無し金無し有色人種>>>コネあり金あり知性あり白人の順番で送り込むのが
>合理的なのではないかと。
と
>自分が思ったのは彼らは日本人とは違うという事。その違いが結果としてこの現代社会での優位になるという事です。
の意味がわからないが。説明してくれ。
前者に関しては「ホールドマンほどの人材を最前線に送ったのは何故かな?」という
特に根拠のない個人的な疑問です。選挙の度に徴兵逃れ疑惑が持ち上がったりするので
結局公平な徴兵とは建前じゃなかったの?という疑問があったのですが、これ以上この話をするのは
止めます。私の勉強不足という事で堪忍してください。
後者に関しては彼が日本に来た理由、その行動力からです。これ以上は彼の思想信念プライバシーに関わる
問題ですので詳細を書くのははばかられるのですが…(この独特のエネルギッシュさが世界に拡張していこうとする原動力なのか?と感じた。)
日本語で話していても中身はアメリカ人なので身なり(オシャレ、高級品を身につけるという意味ではない)、コミュニケーション、身のこなし、マナーにこだわる。
(こだわるというより、本人はそれが当たり前、人間なのになんで文明人として振る舞わないの?という感じ。マナーに関してはこちらから興味を持って色々と聞いてみたので耳に痛い事もズバリと教えてくれた。)
本人の根がクソ真面目というだけではない、文明国の中流家庭の教育を受けて生まれ育った懐の深さを感じたのです。
(これも主観にすぎないだろといわれればそれまでですが…)
工業力ではある程度日本は追いついたと言っていい。しかし文明人としての振る舞いは全く学ばなかったと言っても良い。
相手は理解できない他者である事が前提条件なので、相手を不必要に刺激しない事、かつ相手から尊重されるように振る舞う事。
やはりこれは日本人だけの社会では気がつかない。
ヤマアラシのジレンマは日本人とは違う意味でアメリカ人にも存在していると思います。
食事作法、トイレでのジッパーの閉め下しと言った些細なことでもやはり全く違う訳です。
彼らの行動様式が世界標準である以上、日本人は残念ながら2chで嫌われている朝鮮人、中国人とあまり差がないのです。
とりとめない内容で、しかも自分が嫌いな田嶋女史の「欧米では〜」みたいな内容になってしまった。ただ、コンプレックスというよりは敬意と言った方が近いでしょう。
うん、やっぱり凄いよ、尊敬する、みたいな。
言葉では美味く表現出来ないのがもどかしい。これだけ書いても少ないサンプルを一般化するなよと言われてしまいそうですね。アメリアのもどかしさが分かる…
まったくスレ違い且つ稚拙な文章ですみません。sageます。
>>134 >戦争状態がむしろ生物としての定常状態である、とか人類を滅ぼしかねない程の
>攻撃性と協調性、知性こそが他の動物と人間を分けるものだと言った考えは
一体なにを読んだんだ?w
これこそディスコミュニケーションだな
その読解力じゃあ、ここになにを書いても伝わらないんだろうし…
145 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/02/05(火) 01:32:45
>>145 ブラックラグーンスレにも出入りしてる?