山本弘part13

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まあ、山本弘氏は明らかに理系に比べて文系知識が弱くて、
『戦争論』とか歴史関連は鬼門だからナー。
もっとも、小林よしのりが正しいか、というとそれはまた別の話だけど。

>>876のリンク先をざざっと見たカンジ、案外みんな冷静で誠実ね。
二、三の例外を除いて、キチンと議論を噛み合わせようと正攻法でやっとる。

まあ、柳田理科雄氏が啓蒙っぽいスタンスで、その実結構非科学的な事をやってるのは
事実みたいで、そういう人が科学を匂わせることが山本氏は我慢できないのな。

科学の本質は、「正確な観察」と「論理的な推論」と「客観的な実験」の三点セットで、
それに欠けるものは科学ではない。

だけども、全てについてそうでありたいと思っても、そうなれないのが人の身であって、
「お前だって過去に同じようなことやってたジャン」という、もっともすぎるツッコミが入ると、
エライ苦労することに。

これはまあ、パーセプションギャップの問題ダナー。
山本氏は柳田氏がその経歴からして当然「科学の本質」を知っているはずなのに、
それを放棄したような著作に科学の名を被せていることが、とんでもなく不誠実な
行為に見えているのだろう。
で、そのような行いについて、何ら頓着していない様に見える柳田氏が世を愚弄する
極悪人みたいに思えるのだろう。
882続き:04/01/25 19:43

でも、ハッキリいって「科学の本質」なんて世の人のほとんど意識したこともないだろう。
あちらの掲示板で、柳田氏の著作を支持している人が「自分は楽しんでいるし、
実際に売れてもいる」と言ってるし。こういう人は多分、「科学の本質」はどうでもいいと
思っているか、そもそもその概念を知らない(別に知っててエライという話でもない)。

そういう人達に向かって、「お前らそれじゃ駄目だ」という本心を秘めて(山本氏の本心は
恐らくコレ)言葉を語ってもなかなか伝わらないというか。

一番いいのは山本氏と柳田氏「対談」することなんだよね(山本七平と
批判本書いたユダヤ教学者のように)。
で、「あ、この人は『科学の本質』すら知らない駄目理系だ」とか
「あ、やっぱりこの人は世を愚弄していた詐欺師なんだ」とか
「あ、自分はなんて恥ずかしい誤解をしていたんだ」とか
一定の結論を得たることだろう。

少なくとも同じようなパターンで同じような批判を投げかけているより、
新たなデータを得て違った局面の考察を始める事の方が有意義だし「科学」っぽい。