937 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/26(水) 09:11:16
はじめて Ballad 読んだ厨房のころ、
一発でとりこになったオレは、
勝ち組だったのか、負け組みだったのか・・・SF的には?
ここの住人でマンションに住んでる人はエレベーターで他階の住人と顔を合わせるたびに
脳内でハイライズしてそう
SF的には負け組。
>>937 バラードはSF的なおもしろさを排除した作風で人気があるわけだから。
940 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/27(木) 15:18:44
ディックバラードブラッドベリに近しさや愛を感じるにも
関わらずホーガンやギブスンに抵抗や熱苦しさ気後れを感じる俺はニワカですか
いやだから、バラードは写実主義な分、ディックやブラッドベリなセンスオブワンダーがあきらかに欠けてるわけ。
ディック、ブラッドベリ的ではないが、
例えばクラッシュの自動車事故に潜むエロスや、
ハイライズの超高層ビルに住む人々の内なる敵愾心を描き出す感性は明らかにセンスオブワンダーと言えないか?
ついでに、俺は結晶世界にブラッドベリにも通じる詩情を感じるのだが。
言えない。
SFとは決して言えない。
SFを文学にして亡きものとしただけ。
面白いかどうかというと面白いからSFに対する破壊力が大きいわけだが。
ブラッドベリは文学の中にSFを作った。
ケンカしないでよ
先日、初バラードしました。
読んだのは、「楽園への疾走」です。
あまり面白くありませんでした。
バラードフリークの方々は、この作品はどうなのでしょうか?
また、バラード初心者はどの作品から入ったらよいでしょうか?
宜しくお願いします。
楽園への疾走は傑作だけど
初期からずっと読んでからのほうがおもしろいよ
ヴァーミリオンサンズあたりの初期短編から読むといいよ
>>946 いや、もうちょっと手に入れやすいものから挙げてあげた方が親切では…?
ある意味「楽園への疾走」の原点のような表題作も入った短編集「終着の浜辺」とか
(創元SF文庫既刊)
敷居の低い初期短編集が簡単に手に入る時代にいた俺は幸運なんだな
でも楽園への疾走も現代文学読み慣れてる人なら楽勝でしょ
第一短編集「時の声」も創元文庫で買えるんだね。
Amazonでも在庫ありになってる。
950 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/27(木) 21:12:53
復刊された時間都市しか読んでないけど退廃的な情趣のあるタイプの作品だなぁと思った
好きですし尊敬をしています
951 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/28(金) 00:19:51
Harper 出版の Complete Short Stories Vol#1−2
を買って、
たった2冊で、Ballard の短編全部カバー! できた私は勝ち組♪
ちくま文庫でベスト・オブ・J・G・バラードなんてのもでてたな
創元のおかげで大半の初期短編は読めるから恵まれてる
ヴァーミリオン・サンズもお願いします...
どうせ復刊されるなら文庫だから手持ちの文庫は読みたがっている人にあげた
手元にはハードカバーを残してる
955 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/28(金) 13:37:55
バラードこそ文庫だろう。凄いし、装丁で愛され続けてるのが分かる
「創元の旧装丁」ならね。
957 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/28(金) 15:56:37
僕は今のの方が好きだな。当たり外れはあるけど全部中身は毒してない
永遠へのパスポートも復刊か
やっと追悼特集か
さすがに準備が大変だったか
追悼復刊はなしか・・・
創元の領域に早川が手を出して良いのかしら
早川からも出てたし。
つーかついで復刊して欲しいもんだけど。
ヴァーミリオン・サンズ復刊したら絶対買います
こういう時こそヴァーミリオン・サンズなりハイ・ライズなりを復刊すりゃ良いと思うんだが
よく分からん出版社だ
亡くなるのがあらかじめ分かってたわけじゃないから
復刊するにしてもいろいろ時間かかるんじゃない?
たぶん組織が古いんでしょ
新しくたって時間はかかるし、そもそもそんなに売り上げ見込めないし。
今はバラードも当たり前に認知されてるけど、ニューウェーブが流行った当時は若い読者でも拒絶反応起こす人はいたの?
>>967 ニューウェーブが流行った当時は知らんけど俺が高校のSF研にいた70年代末は
まわりは全て敵状態だったよ、他に一人だけバラード読んでる人いたけど
その人以外からは話題に出すだけで嫌がられた
好きじゃない人もいるだろうけど、積極的に嫌うというのがわからないなあ
文学かぶれなものが嫌なのか
その頃はSFマガジンなんかでもいわゆる前衛文学を紹介してた時期だっけ
高校のSF研だぜw
レベルが知れるだろ
SF研の過剰な自己防衛反応?
普通にスペオペやアニメが好きな人たちだったんだろ。
当然、自分の好きなものを否定する風潮には抵抗したいってこと。
973 :
968:2009/09/09(水) 08:34:53
付け加えれば「NW-SF」誌やサンリオSF文庫の話題もダメだったな
他に一人だけバラード読んでる人はノンポリだったからそういう他の部員が嫌がる話でも
普通に乗ってくれたし、俺の持ってた「NW-SF」誌やサンリオSF文庫を貸したりしたこともある
厨房時代からの友人だった事もあるけどね
スレ違いだけどワトソンの「超低速時間移行機」やディッシュの「334」の話ができたのもその人だけだった
ニューウェイヴ一派が嫌われてたのは小松左京や筒井康隆を批判したりした山野浩一のキャラクターの問題も大きいな
あと平井和正や豊田有恒みたいにニューウェイヴに批判的な作家のファンなんかも結構攻撃していたし
その余波食らった面も結構あると思うぞ
サンリオはニューウェイヴ関係なく当初から評判は良くなかったな
高い・悪文・誤訳の三拍子のせいで
山野さんの評論について
「この人の評論は参考になりました
この人がこき下ろしてる作品は大抵は面白かったからです」と
言ってた奴がいたのか可笑しかった
976 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/09/10(木) 07:21:19
ハードSFファン・・・って言う人種はなんか中途半端に特殊だよね。
文学系なものも受け付けないけど、
同時に、ハードコアな本物の「科学」もあまり理解できてないっていうか、
そこまで本気で深く学びたいとは思わないらすい。
>サンリオはニューウェイヴ関係なく当初から評判は良くなかったな
>高い・悪文・誤訳の三拍子のせいで
おかげ様でネットでサンリオSF文庫を検索して入手困難度が高い本を見付けては
「これ持ってるwあ、これも持ってるw」
と一人ほくそえむイヤ〜な人間になりました
なるほど
ニューウェーブそのものより関わってる人間で態度を決めるってのはわかる気がする
>>976 ハードって言うだけあって恐ろしく頭も硬いんだなw
棲息エリア狭すぎだろw
敵が多いって事はバラードにしてもニューウェーブにしてもそれだけSFにもたらした影響が大きいってことでOK
スルーされるような小さい存在じゃ無いって事なんだから
>>977 俺もだw
本邦初紹介みたいな作家の本は大概買ってたら後々みんな高値になってて笑った
まあ売らないけど
ハードはハードで好きだがやっぱニューウェイヴ系統のほうが好きだな
NWで生き残った人
バラード、オールディス、ムアコック
ラングドン・ジョーンズはどこに行った?
「レンズの眼」を持ってる俺が自慢に来ましたよ
でもオールディスの「世界Aの報告書」を買い逃した事は痛恨の極み
生き残りなら
プラット、ディッシュ、スラデック、ワトソン、プリーストかな(死者もいるけど)
ディレーニィも入れるべきかな
あとD・M・トマスは英国主流文学界で
ジェイムズ・サリスはなんとミステリー界に転身
「新しいSF」って言うアンソロジーもあったな
訳してるのは後に「翻訳は直訳でなければならない」という
奇怪な思想にとりつかれた野口幸夫
ブラナー、ベイリー、カウパー、ロバーツは生き残ったと言えるかな
全員故人だが
M・ジョン・ハリスンの新刊が去年出たのには驚いたが
ムアコックは「NW-SF」作家としては死んだかな
つーかジェリー・コーネリアスの長編の翻訳が出ないんだな