指輪物語〜ハルバラドと『30』人の野伏、馳せ参じる

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1.サウロンはエルフを支配したかった(別の種族も支配したかったんだが、
もっとも力のある種族であるエルフを支配するのが一番手っ取り早い)。

2.サウロンはアウレのマイアだから、物を創造するのに長けている。だから、
特定の物体がその持ち主に力を与える(望みを叶える)方法を考え、力の指輪の
製法を考案した。でも、これを造るのはすごく難しいから、サウロンが求める
条件をクリアした技術を持つ連中を利用したかった(お眼鏡にかなったのが、
グワイス・イ・ミーアダイン)。

3.サウロンが考案した力の指輪は、宝石細工師団の技術によってどうやら
完成しそうだったが、今度はそれを支配する物品が必要になった。力の指輪
を支配するんだから、もっと力が強い道具が必要で、それをも指輪として
造ろうとしたサウロンは、仕方がないから自分のマイアとしての力の相当な
部分を自分用の指輪に封入した。リミッターのかかっていないマイアの力
だから、当然、これを入手した者はマイアの力を手に入れることになる。
でも、当初、サウロンはこれが他者に奪われる可能性なんぞ、考えても
みなかった。

4.サウロンのマイアとしての力の大部分は指輪に引越しした。他の力の
指輪は、サウロンの力(技術)を利用することを前提に造られているために
サウロンの指輪の力を存在を基盤にしている。おまけに16個の指輪は
サウロンの目的に従うように造られていた。残る3つはサウロンの目的から
は自由だが、やっぱり力はサウロンの指輪から得ている(所詮、サウロンの
技術から造られた指輪だということだ)。
5.サウロンは16個の指輪を奪い返して、これを人間とドワーフに与えた。
3つの指輪の所有者は、これがサウロンの力を基盤にしている指輪だという
ことは知りつつも、3つの指輪の特製を独自の力と考えて、その使用目的の
ままに利用しようとした(これは、本当はあまり良くない)。

6.サウロンは自分の指輪が奪われることなんかは計算に入れていなかったが
それは、結局は奪われてしまった。それを手にした者は、リミッターの
かかっていないマイアの力を得ることになる。その者が、指輪のない状態の
サウロンよりも力が上の者ならば、当然、力の総量はサウロンを上回るもの
になる。サウロン、これで冷や汗を流す。