眉村卓「EXPO'87」何回目かの読了。
「70年代に自由化をすすめてしまった日本」
という架空歴史ものとして読むとおもしろい。
こういう経済を題材にしたSFって、その後、
あるのかな?
「日本沈没」の一部とか堺屋
太一(SF業界からは批判されたけど「油断!」
はおもしろかった。他に読んでないからなんとも
いえないけど)くらいしか思いうかばん。海外に
はあるようだが、日本でも
おっと切れちまったい。
…日本でもシミュレーション小説・
企業小説はブック・オフで山積みだし
ちょっと設定の架空度が強いもの
ありそうな気がするんだが。
川端裕人「リスクテイカー」
夏のロケットよりこっちの方が好き。
5 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/19 12:22
筒井康隆「美芸公」とか、傾斜方式で石炭産業が主流のまま
オイルショックの影響もなく、映画産業(ソフト産業)で内需拡大
した70年代異世界日本があるよ。
でも、まあ、SFじゃなく経済ミステリいうか一大冗談で傑作なのは
マイケル・トーマス「アメリカ経済破壊計画」(講談社文庫)だろうな。
レーガノミクスの批判的な80年代エコノミストのかいたブラック・ジョーク小説だけど
ノーベル賞受賞のフリードマンとシティ・バンク銀行のウォルター・リストンは
じつは資本主義破壊をたくらむソ連の秘密工作員だった
(あるいはメフィストフェレスと契約したファウストだった)いう寓話で
これ最高
6 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/19 14:23
コードウェイナー・スミス『人類補完機構』(ハヤカワ文庫SF)
主人公が先物取引で、ぼろもうけして巨万の富を得るところは経済SF。
藤原征矢『電子恐慌』(KSS出版) 、既出の川端裕人『リスクテイカー』
も話的に似ているかな。あと小松左京賞受賞作の『今池電波聖ゴミマリア』
も結構近未来フィクション。先物取引とか、株のトレードの話とかが
絡んでいるので、一応経済SFといえるかな。
「2050年は江戸時代」って言う本知ってる?面白いよ。
けっこうありますな。
「2050年は江戸時代」は読みました。
おもしろかったけど「経済」って感じは
あんましなかったなあ。
やっぱりアメリカ産はふつーの宇宙もの
とかでも経済や生産の話がからむことが
多い気がする。
>>6 スミスのはもしかして人類補完機構シリーズのうちの
「ノーストリリア」のことデハ
(^^)
11 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/20 09:12
ポール&コーンブルースの『宇宙商人』があるではないか。
12 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/20 14:21
経済ミステリなら探偵役のモデルがフリードマンってのがあるが
ここまで狭義のものでSFとなるとしらんなあ
期待あげ
ヴァンスの魔王子の4巻でカース・ガーセンが株の買い占めをやってた記憶が・・・
9>>
フォローセンキュー。慌てて打ったら間違えた。
あとは、『アナンシ号の降下』(創元推理文庫SF)とか、
『コーポレート・ウォーズ』(ハヤカワ文庫SF)なんかは
企業が絡んだ経済SFだな。
15 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/21 10:42
a
16 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/21 10:47
ぱっと思いつくだけで
村上龍『愛と幻想のファシズム』
水木揚『2003年の痛み』『拒税同盟』『2055年までの人類史』等
他にも色々な著者の様々な著作があるぞ。
SF文庫だけじゃなくて、さらりまん向けのビジネス書籍の棚も
たまにはのぞいて御覧。
17 :
コギャルとH:03/01/21 10:56
18 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/21 12:50
『クリプトノミコン』ニール・スティーブンスン 著/中原尚哉 訳 ハヤカワ文庫SF
第二次世界大戦中の独逸軍のエニグマ暗号解読に関するストーリーと、
現代のフィリピンを舞台にしたITベンチャービジネスのストーリーが
絡み合いながら展開する。
SF的な味付けは薄いが、1巻冒頭の退屈な部分を過ぎれば、後は
グイグイ引き込まれる。
但し、最終4刊の展開は絶対に納得できない。物語を広げすぎて収拾が
つかなくなった感じ。3巻までが秀逸なだけに非常に残念。
19 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/21 15:16
SFではないかもしれないが・・・
大石英司の「新世紀日米大戦」。
今世紀初頭に日本が進めていた、ありとあらゆる構造改革が失敗して、バイタリティを完全に喪失した日本が、対米戦に突き進む様が描かれている。
いろいろおかしな設定や後半の本格的な日米戦闘は少々冗長だが、前半は20年後の日本の没落した様がこれでもかというほど盛りだくさん。
現実にこういう路線に突き進んでいく我が日本を思うと、正直鬱になった
質問スレもちと聞いてみたのですが、各種作品で使われている貨幣単位を挙げて
いきたいと思う今日このごろ。ここで振ってみてもいいでつか?
とりあえずこんな感じで・・・。
単位:SVU
作品:魔王子シリーズ
作者:ジャック・ヴァンス
例:
暴行罪の罰金 75SVU
だいていの惑星の年間予算 100億SVU以下
為替レート:1SVU = \1000くらい?
ハインラインの未来史の「帝国の論理」。
自由経済体制の未来。普通の未来描写じゃ描かない事をしっかり描いてると思う。
読んで鬱になりますたが。
22 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/22 09:29
ル・グィンの『所有せざる人々』。
アナレスという財産を共有する社会が、資本主義社会ウラスと対象的に書かれる。
これは興味深い。
マルクスとかちょっと知ってる人は面白く読めると思う。
だから経済といっても原理に近いわけだけど。
ちなみに貨幣単位はユニット(ウラス限定)。
23 :
雑談スレで答えた人:03/01/22 21:29
すいません、結構まじめなネタふりだったんですね。
わたしは草上仁の世界がいつも「アイユー」なのが気になってました。
具体的に数値を覚えていないので円だといくらになるのかなー?
星新一のショートショート「とんでもないやつ」(「妄想銀行」所収)
金銭、貨幣をテーマにした作品はいろいろあるんじゃないだろうか。
25 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/23 03:10
『ポート・タウン・ブルース』
著・麻生俊平
富士見F文庫
確か、人類が異星人に負けて支配された世界が舞台。
で、その相手の文明が徹底した資本主義。罪を犯しても、金を払えば無罪。
すべてが経済価値で図られてるのだが、職業が変えられないという設定もあった。
いや、かなり昔のなので記憶はあいまいだが。
(^^)
27 :
名無し@イーガン者:03/01/23 08:58
キム・スタンリー・ロビンスン『グリーン・マーズ』
火星開発を軸に、政治・経済・文化を問わず人類社会の大きな変遷を描き出す。
通貨体系は現実と同じく、ウェブマネーから物々交換まで様々(w
28 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/23 16:34
ファンタジーだけどエンデの「モモ」。
大人になって読むとすげーリアル。
「ガンダム0083」のコロニー落としって北米の穀倉地帯を壊滅させることで、
穀物生産のバランスをコロニー側に傾ける
=経済的な事情を背景にコロニー側の政治力を増大させる
というのが目的なんよね。
結局は軍事力で押さえ込まれちゃったようだけど。
こんなネタしか思いつかなくてスマソ。一応経済関係ということで。
ARIEL
とか言ったら怒られるかな。
31 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/27 11:19
きのうNHKでヘッジファンドの特集番組やってた
オレにとってはあの複雑そーなしくみ自体がすでにSFですた
32 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/27 11:49
経済を云々してないがヴォネガットの
「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」や
「ジェイルバード」もそのカテゴリに入れていい?
33 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/27 13:28
>>31 金が絡むと熱が入るやつ多いからな。
じいさんたちもコンピュータの話はろくに聞かないが
経済を絡めて話すと身を乗りだすよ。
「宇宙都市シリーズ」(ブリッシュ)の三作目。
ゲルマニウム本位制から薬本位制に切り替えられたせいで、渡り鳥都市の資産がパーになるってエピソードがあったはず。
多少規模がでかい話だと経済無視で物語は作れない。
スタートレックの世界には、通貨と言うか、貨幣が存在しないらしいが
どうやってくらしてるんだ?
(ファーストコンタクトでピカード艦長が「24世紀にお金はない」といっていた。)
>36
あるよ、ラチナム。
星界シリーズ。
地上にずっと住んでる人間と宇宙航行しているアーヴの経済格差が
ちゃんと考察されてるところは評価できる。
>37
そうか、じゃあオレの思い違いだな。
(貨幣がない=電子マネーかとも思ったが、なんかそれも不自然)
40 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/26 15:57
星界の通貨システムはどうなってるの?。
複数の惑星で同一通貨を使うのは難しい だろうなと思う。
アーヴはどうやって貨幣の裏付けしてるんだろうね。
41 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/26 16:01
反物質本位体制なんじゃないかな
ヘンリー・カットナーの「金星サバイバル」
ちなみに原題は確か「Iron Standard(鉄本位制)」
43 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/26 18:37
ノーストリリアも経済SFって言えるんじゃ?
44 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/29 20:00
でも星海での反物質は自動工場衛星でモリモリ作ってるようなモンだしなあ。
星系間交易権をダシにしてるんじゃないかと思ってみたり。
小松左京の「米金闘争」ってのが笑えた。
日本が金本位制を止めて,米本位制になる。
(お金の単位が「円」から「石」になる)
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
筒井康隆の短編でなんかあったな
49 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/08 22:07
保存
50 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/21 20:59
アルヴィン・トフラー「第三の波」はどうか?
自分的には最高の経済SFだ
まあ今読み返してみると妄想にすぎないが
51 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/22 00:53
眉村卓がリーマン出だからか「EXPOなんたら」とか、産業界SFを多く書いていたと思う。
厨房時代に(ねらわれた学園の影響で)一時期読んでいた。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
この手の小説は、シュミレーションって点ぐらいしか
価値を見出せない。
経済はともかく金融となると本来のSFとは水と油。
理系には価値を創造するのが科学技術だってプライドがある。
金を右から左に動かすだけで富を得ている連中は正直寄生虫だよ。
財テクなんて言葉はテクノロジーに失礼だ。
55 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/23 23:44
経済的視点が全く欠落していることこそが、
非オタがイメージするSFの特質なんじゃないかな。
仮に何か発明したら、「どうやって社会を変えようか」「どうやってお金を儲けようか」
と考えるのが現実のオトナの思考法だが、
典型的SFでは、「さあ冒険にでかけよう」「これで敵に勝てるぞ」
というコドモの思考から外れることは少ない。
経済的視点が全く欠落しているあの作品に経済的視点を導入したら……というのは、
ネタの尽きないオタ話になる。
「あの悪の秘密結社は、軍事技術にしか使っていないあの技術を民生用に商品化したら
巨大な利益を得て、本当に世界を支配できるだろうに……」みたいな。
そういうネタが逆説的に示す欠落こそが、
SFというジャンルの特質をあらわしているんじゃないかと思う。
その前に
>>125には、シュミレーションは間違いでシミュレーションだ、とか
財テクのテクはテクノロジーじゃ無くてテクニックの略だ、とかを
真剣に考えて欲しいものだが。
経済学ってなんか心理歴史学と五十歩百歩な世界だよな。
58 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/24 00:14
>理系には価値を創造するのが科学技術だってプライドがある。
ホーガンの「断絶への航海」なんてえ価値の創造もあるがね
>>55 前世紀末の一時期、米国が日本に技術的にリードされた一因は、
米国での技術開発は大きな部分が軍事機密になっていたせいで、
技術自体は既に米国でも開発済みなのに民間に下ろせず、
民生用機器の分野では日本の下になってしまったことらしい。
つまり、日本と較べると米国の行動原理はSF的なわけだな(w
『スターウォーズ/エピソード1』
そもそもの話の発端が、「辺境の惑星に関税をかけるべきか否か」。
立派な経済SFだ。
>55
読まずに語るなよ...
62 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/24 22:23
>>53 金融経済にも「信用創造」という重要な側面があるのだが。
それに経済学における「心理学」は「社会心理学」であるよ。
「ファウンデーション」のハリ・セルダンを例に出すのはアレだが、文系と理系の差は
単に分析に言語と数式のどちらを用いているかの差だと思うが。
日本経済の実体を語りさえすれば、それはサディスティック・ファンタジーなのだ。
10かかるのを1にするのが科学
1ですむものを10にするのが経済
必要の無いシステムを作って
そのために必要の無い人員を雇って
必要の無いほど金を得ようとする
65 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/25 00:41
煽り半分だったんだが意外にレスが
ついたんで複雑な気分だ。
さすがに科学マンセーを語るほど傲慢にはなれないが、
どなたか
>>62の言うところの創造された価値というものを
コドモ頭脳の俺にも解りやすく説明して頂けるとありがたい。
現時点の科学水準は全人類が何不自由無く生活して
いけるだけの必要物資を生産するだけのレベルに
あると思う。
いざ実態に目をむければグチも出てくるってもんさ。
いやとりあえず「信用創造」あたり。
極めて抽象的ですな。
>>69 あ、いたんだ。俺、62でも58でもないけど…
「信用創造」機能というのは金融の用語だから調べればわかると
思うんだよね。
で、たぶん引っかかるのは、じゃ「信用」って何だってことだと思う。
んだけど、さすがに眠いのであとでまた。
53は悪い人じゃないのはわかる
ドリーマーの称号を与う
おはようございます。あ、もう説明はいいかな?
>67
>現時点の科学水準は全人類が何不自由無く生活して
>いけるだけの必要物資を生産するだけのレベルに
食料とエネルギーと水が足りない気がするのは俺だけでしょうか?
超金持ち国日本の水準がすべてだと考えてないか?
「信用創造」適切な解説かはともかく
ttp://premium.mag2.com/sample/P0000622.html を見ても何が生み出されたのやら。
>>73 全世界の総生産を人口で平均したら、どの程度の生活
水準となるんでしょうね。何不自由無いってのは誤解を
与える表現だったかもしれんが、全世界のシステムは
最適な状態からは程遠いのは痛切に感じる。
少なくとも飢餓に苦しむ人々がいるのは絶対におかしい。
必要な情報,技術,そして教育を全世界に適切に配分
すれば決して不可能では無いと思う俺はやっぱり
ドリーマーなのか。
75 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/25 20:40
>>74 62だが、何か意外に話題が続いているようなのでリンクを貼る。
経済板じゃないのでいちいち説明はしないけど、経済と言うものは本当に重要で軽視するものではないよ。
(以前にもSF板でちょっと話題に出したら散々叩かれたが。)
この板の住人の多くは金銭を「卑賤の物」と考えているのか、感情的に否定する人が多いね。
しかし、架空の世界にあってもクレジット(=信用)は登場するでしょ。
もっと関心を持ってもいいと思う。
金融用語
http://www.findai.com/yogo/0016.htm
>>74 ドリーマーだろうねぇ。
世界の無数の文化圏ごとに存在する
無数の価値観、社会的状況、
それらを平均してしまおうってんだから。
よーするに全世界規模での共産主義だろう。
リソースの配分を担当する機構に
無限に等しい権力を与えることになるが、
仮に、その機構が奇跡的に腐敗しなかったとして、
配分のためのインフラ整備だけで
世界に存在する資源と資金を食い尽くしてしまうだろうね。
77 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/25 21:07
>>74 76が言っている事は、神様みたいなシステムは人間ごときには構築不可能であり、
現在の「市場に任せる」という(複数国家『複数企業』間の競争に任せる)システム
が現実には危機管理的にもコストがかからない、ということ。
これは生態系とかも同じで、別に人間が無理やり何かを配分しなくても成り立っている。
まあ、理想を語るだけなら自由だが。
78 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/25 21:36
鉄10を加工して鉄製品10を作る場合でも、
加工者の技術が正常に加算されれば価値が増大するよね。
もし鉄1=鉄製品5で取り引きされているとしたら、
加工後の鉄製品10は鉄50と交換できる。
誰かこれに対応する信用創造のモデルを作って教えてくれないか?
誤:鉄1=鉄製品5
正:鉄5=鉄製品1
じゃろうがな、もし
80 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/25 21:57
81 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/25 22:12
>誰かこれに対応する信用創造のモデルを作って教えてくれないか?
と言ってるので、
>>78の内容が信用創造でないことは自明であろう。
82 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/25 22:28
まあ、田中芳樹みたいな作家も「銀英伝」で経済をだしていたが、その割りに
宇宙戦艦を大量に投入する戦闘を数年単位のスパンで書いていたりするからな。
経済と言うものはもっと現実的だから「SF」とは相性が良くないとは言える。
>>75-77 厨な俺に親身な解説いたみいる。
ちなみに生態系で金融にあたるシステムは
果たして何なのだろうか。
システムに適度な乱雑さは必要だし、弱肉強食の
持つメリットも否定はしない。だが科学の発展は
最適解にも影響を与えるはずだ。
SF板的には未来の経済システムが善悪を別にして
どうなるってのがテーマ的には良いかと・・。
そういえばクラークもユートピアの実現には
オーバーロードを必要としたっけ。
そーいえば、今の金融システム「デリバティブ」ってあるSF作家の考案って聞いたけど
誰?
まだ読んでなければ、「ザ・ゴール」を読め!
あれはオッサン用の教科書みたいな本だと思われてるが
本当はSFだし、そう読まねばぜんぜんオモシロクない。
読んでツマンナかった人も、SFだと思ってもういっぺん読んでほしい。
まず、謎の物理学者が関係ない分野で活躍し、最後はハッピーエンド!
これだけで十分にSFだ。しかも古典SF。
次に、この話の核となるTOC理論は実際にも役に立ってるわけだが
この小説が書かれたのはまだTOCがホラ話的な空想科学理論だった
ころ。独創的空想科学理論がストーリーのベースとは・・・・
これをセンスオブワンダーと言わずして何といおう。
しかも、主人公のまわりの人たちはみんなアタマも良く、話せば
分かってくれるというのもまたスゴイ。
「これは遠い未来のお話です」とラストで一言書いてあったら
あるいは信じたかも知れない。たとえメトロン星人が出てこなくても。
>>78 鉄、鉄製品の業者、鉄製品の客の間で取引する時、銀行の
当座預金(みんな持ってるものとして)の合計がいくらになるか?
を考えればイイ。
業者が金を払う。互いのあいだに金が行き来するわけだが
銀行からすると、口座の間をカネが移動するだけで残高は
変わらないじゃろ?
ならば、その残高分のカネは人に貸しても大丈夫なわけだ。
借りたヤツも現金を持って帰るばかりじゃないんで、やっぱり
銀行に口座を作って置いとくこともある。そうするとカネは同じ
銀行のそいつの口座に移動するだけ。
すると、その残高も人に貸すことができる。
無限にそんな事ができないような仕掛けをイロイロ作っては
いるが、信用創造ってのはそういうこと。借金をカタに借金を
することだ。
信用創造とは呼ばないが、借金してビルを建て、そのビルを
抵当にしてカネを借り、そいつでまたビルを建てるというような
技もある。
こいつを歯止めなくやって、挙句にコケたのがバブルだ。
88 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 00:27
>>87 この板ではそういった説明はやめた方がよろし。
俺も色々懲りたし、ここでは現実感覚は受けないよ。
「マトリックス」の世界ではないが、もっと夢を与えるような話の方がいい。
しかし社会構造の話の一部としての経済は必要なとまでは言わないけども
切り口としては面白いよ。
さっさと通貨単位の統一をしない時点でやる気なし
無駄が好きだね、ほんと
91 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 01:53
>>90 各国の国力に差がある以上、通貨統合は弊害の方が多い。
現にユーロは相当ヤバイ。今はドル安政策で上げているが、いずれ失敗すると思われ。
為替政策という天秤は使い勝ってが良く、それを完全に放棄する事はまず無理。
通貨単位が統一されたとしてもマーケットが統一されるわけではないですから。
リロードし忘れました。
>>82 田中芳樹でいうなら、荻野目悠樹という作家に書かせてる
野望円舞曲はいちおう経済SF。
空売りとかして主人公が貯蓄を増やしてく話。
95 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 06:29
『順列都銀』
無限に信用を創造し、それでいて弊害のない完璧な金融エンジン。
しかし「エデンの園配置」に組みこまれた等価交換概念が徐々に存在感を増し、
ついにエンジンそのものにオッカムの剃刀をふるう日がやってきたのであった……
等価交換はすでに実現してると思う。
理系の学生だったら長沼伸一郎という名前を知っているはずだが、
http://pathfind.motion.ne.jp/index.html に本人のサイトがある。
最近は政治経済に関心の重心が移っているらしい。
で、得意の「喩え話」で現代の政治経済を説明し、
現代的な意味での地政学を構築しようとしているのだが、
その「喩え話」があまりに強引なので楽しい。
このスレッドからリンクしても全然スレ違いじゃないのだ。
全然SFじゃないけど、大デュマの「モンテ・クリスト伯」でダングラールが
没落していくエピソードは面白かったよ。
当時の国際情勢とか債券市場の様子も垣間見せてくれるし、腕木通信を
使った市場のかく乱など当時最新だったものも取り入れているし。
ダングラールは悪役として登場するわけだけどもバンカーとして
資源や技術に投資しようとしているのも今の銀行と比べるとまた面白い。
経済・金融とSFの折り合いが悪い理由を考えてみる。
・経済まで考察すると作品が成立しなくなってしまうので知らん顔。
・経済学にはSFとして使えそうなトンデモなアイデアの余地が残ってない。
>>44 やはり星界は反物質本位だと思われ。
もりもり生産は江戸時代の米本位と似たようなもんだが、生産側がずっと安定してるし。
つーことは、経済システムを安定させるためにどっかに大量の反物質のストックがあるんだろうか?
それを破壊されればアーヴ敗北?
101 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 15:41
>>99 いや、実は経済学に限らずどんな学問にも「SF的」なトンデモ論や学派は存在する。
経済で言えば「サプライサイダー」と呼ばれる派閥がそう。
この人たちの説は「供給側(企業側)が体質改善して、技術革新を行えば需要側(消費者側)
はその結果となる生産品を欲しがるようになり景気は回復する」と言うものなんだけど、それは
好景気時には当てはまっていても不景気時には成功したためしがない。
今の竹中大臣がその学者の一人で、その「構造改革」と言う政策は製造企業側の受けがいいから
取り入れられているが現実には「大失敗」となっている。
舞台を未来にしたりキャラクターを変えれば立派にSFになる。
「エリアル」とかでも「侵略企業」なんて設定があったが、資本主義の強硬な一形態である帝国主義
が生き残って発展すればそういう企業形態もあるかも知れんし。
102 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 16:15
>>99 SFって色んなアイデアを盛りこめるけど、その前提となるのは
現代とくにアメリカと同じ文化の土壌だね。異世界の描写をいくら
緻密にやってても、人物みなアメリカ〜ンであって初めて成立する。
アメリカ〜ンってのは言い過ぎだったが、せめてロビンソン・クルーソー
以降の人物類型を使わないと物語が成立しないのは確か。
こういう人物類型の背後には必ず、そういう人物を生み出すような
経済の体系があるんで、そこを崩すと物語が成立しない。だから
経済SFで成立するのは、今も使ってる近代経済のカタチを変えない
小物アイディアを持ちこむ場合だけだろうと思う。
103 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 19:30
>101
サプライサイド派をトンデモだと思ってるアホはけーん。
マラ、ある意味トンデモかも知れんが、ケインジアンだって何だってそんなには変わらん。
>資本主義の強硬な一形態である帝国主義
あ、マルクス=レーニン主義者か。
>こういう人物類型の背後には必ず、そういう人物を生み出すような
>経済の体系があるんで、そこを崩すと物語が成立しない。
マルクス主義大人気だな。あ、あれもSFだったね「w
104 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 20:22
>>103 今時○経主義者なんておらんわ。(藁
サプライサイド派がトンデモでないというなら実績や根拠を示さんとね。
ちなみにアメリカでもアホ扱いされているのは昨日か一昨日の「読売朝刊」
のアメの政治家からの寄稿を読めば明白。
>>103 おおい、一緒にしないでくれ〜
たとえば「蟻塚の中のかぶと虫」が、「田中芳樹 著」だったら
モノスゲー違和感がないか?それは旧共産圏で書かれた
モノだということを考慮して読むからだろう。旧共産圏ったって
人がオモロイと思うものは変わらないわけで、違うとすれば
経済だけじゃん。
>>404 ○経はなくても、「人月」をコスト計算に使ってるとフト資本論など
思い出すこともあるな。
>>98 >当時の国際情勢とか債券市場の様子も垣間見せてくれるし、腕木通信を
>使った市場のかく乱など当時最新だったものも取り入れているし。
えっ! それって「パヴァーヌ」に出てきたセマホール?
バリバリSFですやん。知らなかった。読んでみよう。ほぉ〜。
107 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 22:40
>104
サミュエルソンが政治家?おまえ、実は経済学知らんだろ。
>105
はぁ?じゃあ、文化の違いはみんな経済の違いですか?
じゃ、SF者と非SF者の違いは経済格差でつな(w
108 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 23:25
>>107 104だが書き間違いだ。(気づかなかった。まあスマソ。)
だが、サプライサイド派の業績について説明はしてくれるのか?
ここはSF板だからあまりいい話題でではないが。
109 :
bloom:03/05/26 23:25
>>106 そうそう、セマホール。テレグラフとも呼ばれておって
当時フランス国内を数分で情報伝達したそうじゃよ。
全二重通信で、訂正符号なんかもあったそうな。
プロセス間通信のセマフォってのも元はそれだね。
112 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/26 23:53
SFかどうかは兎も角、「巨商伝」というオンラインゲームが発売されるね。
なんか「大航海時代」のアジア版みたいなストーリーらしいけど。
113 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/27 12:13
>108
だから、103で
>マラ、ある意味トンデモかも知れんが、ケインジアンだって何だってそんなには変わらん。
とカイタダローガ、経済学自体に実績なんぞないんだ。
ニューディールが成功例とかつて言われたこともあるが
これが胡散臭い事がわかって、サプライサイドが勃興したわけよ(w
>36
衣類とは食事はいくらでもつくれるんだから困らんのでは?
物欲がなくなって精神面とかの豊かさを求めるようになった
っていってなかったっけ?
(たしかコールドスリープしてた過去の人がでてくる話)
そーいえば、透明な金属がやっと発明されたんだっけ...
で「銀河市民」(ハイライン)の中盤以降をあげとく。
何かの話の流れで、ソ連東欧圏の歴史を評価しようとすると、
必然的にマルクス主義の問題が出て来る。
で、「ソ連圏の政治はマルクス主義とは関係ない」
「じゃあ、本当のマルクス主義が実現した社会体制ってどういうのだよ?」
「…………」
という不毛なループに入り込んでしまう。
マルクスが想定した通りのマルクス主義が実現した並行世界の物語
というのがあれば、この不毛なループから抜け出せると思うんだけど、
誰か心当たりないかな?
>>115 ウ〜ン、漏れは、無教養だから伝聞や推測での話になるが、
通俗的マルクス主義(エンゲルスなどが、主張するもの)
の世界ならSFに一杯でてくるんじゃない?
「無政府 共産制」なわけだから、スタートレックとかにでてくる
「みんなが古代ギリシャ人のようなカッコウをして、私有財産がない、
欲しい物を欲しい時に欲しい人が取る」ってのがそうだとおもう。(無茶苦茶なイメージだが)。
で、資本論のマルクス(共産党宣言とかのイデオローグじゃないマルクス)
の考える、理想社会は、貧困や、人種による経済的差別がない状態を
いうわけで、実は、それは80年代の「バブル経済期の日本」そのままだったりする。
(たとえば、「いくら金持っててもユダヤ人には売るものはない!」、といった状態が、
昔は、当たり前だったわけで、今、差別が残っていると言っても、
「披差別者には売らない!」と言う状態はない。
そして、能力第一主義の社会が実現されている、というのも重要。
ヨーロッパのある種の国では、いくら才能があっても、
下層階級は大学に入れないってのが当たり前だったりするし。)
あと、「共産党宣言」的マルクス主義の作品化といえば、
フリッツ・ラングの「メトロポリス」
あれは、王や皇帝のごとき資本家が、労働者を搾取した結果、
極めて自然に(ここ重要)革命が起こり、労働者と資本家が握手して終る。
絵に描いたようなマルクス主義です。
ル=グィンの「所有せざる人々」でも私有財産が否定されてるけど
あれに学食で残った食後のデザート主人公が喜んで沢山たべるシーンが有るけど、
デザート食べない人は自分の割り当ては持ち帰って物々交換する市場ができるんじゃないかな。
配給形式だとタバコや甘味みたいな嗜好品は闇市場ができるのが普通だと思うけど。
>>116 ヲイヲイ、頼むからメトロポリスをそんな詰まらん主義主張を展開したプロパガンダ映画
だと決め付けんでくれ
あれはむしろ、悪夢の極めてリアルな映画的表現でしょ
労働者たちが搾取される、まさに夢に出てきそうな威圧的な地下世界の存在感
主人公が惹かれている純真な娘が、その美しさはコピーしているものの全く異質なロボットに
とって代わられる恐怖
最後の資本家とのご都合主義的な和解だって、夢を夢だと気づいて恐ろしい敵から逃げる
のをやめると、もうそれは敵じゃなくなってるっていう夢の構造と酷似してるぞ
そして映画を観終わったあとでも、悪夢を見た後のようななんか後味の悪さが残る。
一応ハッピーエンドではあるけど、決してさわやかではないよ
ラングの映画ってみんなそうだけどね。不安感が宙吊りにされる感じ
>>118 昔、テア・フォン・ハルボウの原作(和訳だけど)を読んだが、
どう見ても
>>116のとおりの話だった。
1920年代前半のドイツは、ちょい前の1919年に
リープクネヒトとルクセンブルクの作ったスパルタクス団を発端とする
共産主義革命(というより騒乱・反乱)が巻き起こってて、
ナチの突撃隊と共産党が街頭で抗争をやってたような状況だった。
ラングが「悪夢の極めてリアルな映画的表現」を加えたのは確かだが、
こういう社会的状況を背景にして「メトロポリス」が影響を受けないわけがない。
>>117の言うようなプロパガンダ的要素は間違いなく入っていると思う。
120 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/27 23:34
垢って映画や小説読むのにもイデオロギーでしか読めないんだね
かわいそ…
胃出於呂擬って頭空っぽな人には入り込みやすいからね。
いや、これ思想っつーより歴史の範疇なんだってばさ。
ぶっちゃけアカの本でなくても、ナチの本でもいーよ。
1910年から1920年にかけてのドイツの状況がわかりさえすれば。
「メトロポリス」を粗野なプロパガンダフィルムに墜としたくない気持ちはわかるが
何せそういう時代背景だったんだから、しょうがないんだよ。
123 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/27 23:58
>>117 惑星アナレスの社会には「必要とするところに必要なものを」という大原則があるから、
デザートが余ってる状況でデザート好きがいれば持ち帰りはないんじゃない?
物資集積所へいけば代価無しで必要なものが手に入るから、物々交換に備える必要もないし。
>>115 HGウェルズ『タイムマシン』では、人類文明の遠い将来像として、
資本家の子孫「イーロイ」と、労働者の子孫「モーロック」とが、
種のレベルで分化して対立を続ける世界が描かれている。
階級格差が拡大し続けるという将来予測は、
19世紀欧州の知識人の中で共有された常識だったのだろう。
「そこまで格差が拡大したらさすがに革命が起きるだろう」
というのがマルクスの予測だったわけだが、これ自体は、
現代の北朝鮮・サウディアラビアや一昔前の南アフリカのように
貧富の差が極端な社会を見て、われわれが抱く感想と同様のものである。
資本主義の将来に関するマルクスの予測は、結果として間違いだったが、
聖典扱いせずに一ジャーナリストの見解として読む限りは、
常識の範囲から逸脱するものではない。
革命の必然性を述べるのにヘーゲル哲学を引用したせいで、
マルクスの言葉づかいは現代人には奇異に感じられるが、
当時はそういう言葉づかいが流行だったことを考慮してやろう。
そういう風に「単なる19世紀の一ジャーナリスト」としてマルクスをとらえ、
現実の20世紀の歴史をひとまず忘れたうえで、
「マルクスの将来予測が実現した世界」を考えてみよう。
それは要するに、モーロックがイーロイに勝利する世界であり、
スティーヴン バクスター『タイムシップ』に描かれた
モーロックの世界こそが、まさにそれにあたるわけだ。
125 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/28 00:21
まあエロイは肥育という労働をし、モーロックに文字通り搾取されてるわけで。
支配モーロック>労働モーロック>>>エサのエロイ
というふうにモーロックの中で階級分化が起こっているだけなんじゃないか。
>>118 ごめんよ。悪気はなかった。もちろんプロパガンダとは思ってないよ。
ただ、マルクスモデルを説明するのに、「メトロポリス」はわかりやすかったって事で。
(たしかに、メトロポリスは、構造はマルクスだけど、細部で、オカルトチックな描写もあり
七つの大罪の像が歩き出すとか、科学者ロトワングが錬金術師に見える、とか)
一概には言えませんな。
まあ、メトロポリスは、あの頃のドイツに蔓延した、思想や、ある種の風俗
(東洋趣味など)がゴタマゼになった闇鍋映画と言う事で。(これもひどいいいかただ。)
ちょっとしたネタのつもりだった、けど、やっぱりイデオロギーは鬼門です。
皆さん、申しわけございませんでした。お話をお続けください(頭を下げる)
127 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/28 01:07
イデオロギーはウザイが
何だか料理人の職場な雰囲気も漂ってんな。
129 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/28 01:10
>>115 スレ違いだからあんまり言わないが
>で、「ソ連圏の政治はマルクス主義とは関係ない」
という前提が間違ってるよ。関係あるに決まってるんだから。
↑
ほらループが始まった。こういう事を
>>115は言ってたわけだ。
なんかイデオロギーに関する話をしただけで激発するヴァカが一匹住んでるようだが
イデオロギーも経済も牽強付会な世界だからそういうの好きな人は引き込まれやすい罠
だれだっけかカバのおくびの数と景気と相関関係見付けるのは時間さえ貰えれば
たやすいとか云ってたなあ。
不毛々々
ローダンでブラント先生が担当の話
資本主義も共産主義も所詮ひとつのイデオロギーだからな。
でもスレを見る限りイデオロギーというほどの話でもないと思う。
少なくとも一方は20年もすりゃ歴史の中だろうし。
ちなみに、
>>115の「ソ連圏の政治はマルクス主義とは関係ない」というのは
日本共産党がスターリン批判以降に言い出した典型的な逃げの論理。
ゴルバチョフの初期のブレーンもそう思っていて失敗した。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
.|_|__|__|__
.∧_/|__|__|__|_
グシャ ( ;;;;;;;|_|__|__|__
=〔~∪ ̄..|__|__|__|_
= ◎〜◎|_|__|__|__
138 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/29 14:27
age
じゃあ、「経済ファンタジー」はないかなぁ?
141 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/01 20:55
経済ファンタジーもいいが、法律ホラーも読んでみたい気がする。
143 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/01 20:56
144 :
ねじれた真実:03/07/01 22:19
145 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/02 00:25
>>144 面白いサイトだね。力作だ。
ちゃんと内容もよく考えている。
>411
どんなんじゃ?
カフカ『審判』のようなものか?
とネタにマジレス
>>147 確かに法廷ホラーだ(www
「マジ」レスだったのか???
ソウヤーの「イリーガルエイリアン」は法律SFだね。
アレをホラー方面へシフトさせると……なんだろう。
呪殺とかゾンビによる犯罪とかゾンビの人権とかを真面目に法廷論争しようとすれば
法廷ホラーかも。
>150
全然怖くないやん(w
「怖い」って話だと、魔女裁判とか、専制国家の非公開裁判とか、
冤罪で起訴されたら検事が狩魔で、自分方の弁護士が成歩堂じゃ
ないとか...
法学SFとかもあるんですかねえ?
法学はサイエンスじゃないからなぁ
幼稚な法則と勘だけの行き当たりばったりだし
土方でも出来る
>幼稚な法則と勘だけの行き当たりばったりだし
お詳しいんですね。
まぁそれで食ってるからね
さも難しいこと言ってますって感じでハッタリかましとけばうまくいきます
つまりまともな技術の職ではないと
今調停中なんだけどさ、代理人が調査もせずに申し立てするのってどうよ?
159 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/06 01:24
レム『泰平ヨンの航星日記』の中のエピソード(第24回の旅)。
──ある惑星で技術革命が起こり、どんな製品でも無人工場で作り出せるようになる。
労働者は生産に不必要となってみんな失業してしまったので、
生産された商品を購入する者もいなくなり、製造された商品は倉庫に溜まるばかり。
無人工場の所有者たちも困って対策を考える。
生産施設を接収して製造物を分配することも提案されるが、
労働の対価としてではなく物を受け取ると魂が堕落する、という理由で却下される。
結局、製造物を消費するためのロボットが作られ、
倉庫に溜まった膨大な商品をロボットたちが消費しまくることになる──
ニュースを見ていて、「地球文明もそろそろこの段階に近づいてきたな」と感じることがある。
現実の地球には世界政府が存在しないので、レムの寓話よりも難しいことになりそうだ。
>>159 でも、北朝鮮に古米送ると文句いうやつもいるわけだが。
161 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/06 04:45
知ってる人、いるかな?
原さとる著「地底元年」「海舟、未来を行く」「崩壊」
工房時代、古本屋で見つけて読んだやつ。
今回、調べてみたら、慶応商学の講師やってるひとなんだね、作者。
1980年前後で結構古い。
初期設定はかなりいいかげんだけど、経済プロセスは真面目に書いているみたい。
簡単に書くと、
「地底元年」
氷河期が来るらしい、大変だ。都合良く、北海道に超巨大地底空洞が見つかった(笑)
大きさはシベリアまで届くくらい。さあ物語のはじまりはじまり。
地底都市をたくさん作って日本人みんな移住しよう。てな話。極めてご都合主義。
見せ場は金相場や先物取引かな。
「海舟、未来を行く」
経済学の教授の倉から勝海舟が現れた(笑)。ちょうど教授もトラブルがあって海舟と
倉に逃げ入って、出てみたら未来だった。さあ物語のはじまりはじまり。
比較文化論ものかな。明治・昭和・未来のそれぞれの世界を海舟はどう見るか、って話。
「崩壊」
よくおぼえてね。
80年代トンデモ・シミュレーションものSF。
>153
石川英輔の「亜空間不動産株式会社」を古本屋で探せ!
自分のとこにだけ出入り口がある亜空間(実は違う)を
合法」的に自分の物にして住宅地として売りさばく壮大な
不動産屋の物語だ。
言っとくが離婚調停じゃないぞ。結婚もしてない。
相続した土地の問題なんだな。
こっちにしてみりゃ脅し半分のハッタリで申し立てされてんだ。
167 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/08 20:16
まぁ暴力を仄めかしてのハッタリなんかは当然のことだよね
法律関係の仕事なんて新聞の勧誘と同じようなもんだからさ
まぁみんながやり始めると食っていけなくなるのもあって
あの手この手で難しいような印象を植えつけるように仕組まれてます
政治・経済関係ほど簡単な仕事はありません
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
>>166 自分で調査するのがめんどくさいし費用もかかるから、
とりあえず調停起こして調停委員味方につけて、
本人から直接色々な書類を出させようとしてるのだと思われ。
まあ弁護士なら普通かも。
相続事件なんかやるのはヤクザっぽいのが多いから。
170 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/27 16:52
ageru
スティーブン・バクスター『サモリオンとジェリービーンズ』(『90年代SF傑作選』上巻収録)なんかそうじゃない?
特定なSFに限らないけど宇宙開発そのものの必要性。
例えば新しい惑星を開発するとして、どのくらいの資本と人員を投入し、
どのような資源を採取し、どのように利益に変えるか?
広大な宇宙を行き来して元を取れるような商売ができるのか?
産業的に有用だけど地球では稀少な物質を取って来る。
例えば月面でヘリウム3とか。
太陽エネルギーと無重力を生かした工業。
観光。土星なんか最高だろ。
この間ロシアの宇宙船で観光旅行した大富豪がいたけど、物凄く楽しそうだったぞ。
ぶっちゃけた話、儲からないのでそっち系で書くのは無理です
相当胡散臭いはなしなら書けるけど
宇宙開発はロマンでしかないんです
宇宙空間なら無税です。
という法律を作る。
世界中の企業がこぞって軌道上にオフィスを…
>>175 すでに無税なんじゃないか?
あと北極南極も無税だと思うんだけど
誰も行かんよね
177 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/30 01:55
「幼年期の終わり」クラーク
1フィート立法のトランジスタで工場が無人化できるから、
生活必需品がただで手に入る世界を描いてる。
絶対確実な避妊法と、血液鑑定で親子関係を確定する技術も出てくる。
「断絶への航海」ホーガン
自動工場で贅沢品や人間まで造れる世界に、それ以前の社会の倫理観を
持ち込もうとする話。熱死宇宙論者とインフレーション宇宙論者の人生観
の違いみたいなのが絡むところが面白かった。
金と想像力は水と油。
179 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/30 20:34
広義で捉えれば、山田正紀の「妖虫戦線」なんかも経済SFに入れちゃいたいんだけど、
(デリヴィルスの生息、派生要因とか)だめか?
180 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/30 21:40
「最果ての銀河船団」は文句無しの経済SFでしょ?
「戦士志願」では主人公は金のやりくりで苦しんだ挙句に吐血する
182 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/31 01:28
アシモフの「木星売ります」でオプションて概念を学んだ。って人、ほかにも
いるかな?
ハインラインの「名無しは無慈悲な夜の女王」は経済的な搾取を理由に革命を
起こす話(ただし途中で経済問題が環境問題に切り替わる)。
183 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/07/31 01:53
>>98 そのためにモンテ・クリスト伯が信号手を買収して偽情報を流すくだり、
いま読んでもおもしろいね。
やっぱ時代なり世界を描くってことは経済抜きでは考えられないということか。
むろんSFも例外ではないわけで。
>182
をい
>ハインラインの「名無しは無慈悲な夜の女王」は経済的な搾取を理由に革命を
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
187 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/07 18:29
村上龍の「希望の国のエグゾダス」はだめ?
絵糞出すは詰まらなかったよ。あんな超人中学生いるかぼけ。
「第六大陸」 経済っつうよりは企業SFだが。
龍にマジレスカコワルイ
191 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/06 02:35
>>55 それ、オースティンパワーズでやってなかったか
首領が20ねんだか30ねんだかコールドスリープしてたら
組織はナンバー2の元で地球企業として莫大な収益を上げていたとか
>>191 やってたやってた。ラストで「世界征服なんかよりも、マジメに働いてたほうが儲かる!」ってボスを裏切ってたね。
堺屋の「平成30年」ってSFだったの?
(´凵M)
194 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/09/05 01:55
「宇宙商人」 フレデリック・ポール&C・M・コーンブルース
作中に出てくるCM:
“押し上げブラジャー!
押し上げブラジャー!
これがなけりゃあ
へんにゃり、ぐったり!
ぐったり、へんにゃり! ♪”
激ワロタ!!!
195 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/09/05 18:11
「物体O」 小松左京
マルクスの著書の大半。
197 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/09/06 00:16
ホーガンの断絶への航海
無限の資源を保障する宇宙論と人間いらずの全自動生産システムがあれば、
共産主義の理想(好きな仕事を好きなときに好きなように好きなだけしか
せずに、好きなものが好きなだけ手に入る)は可能という小説w。
198 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/09/06 00:36
>>162 まさかこの板で く る ぐ ま ん の話が出るとは思わなかった。
意外と株板・経済板住人も多いのか。
いまさらだが『メトロポリス』は粗雑なプロバガンダ映画にすぎんだろう。
しかし、その表現は斬新であり、その点は今でも評価されてる。
それ以上でも、それ以下でもない。
コロンブスが新大陸を発見したのも事実だが、彼の本当の目的はインドであり
彼自身はアメリカ大陸をインドと確信してたのも事実、ってのと同様だ。
そこら辺ごっちゃにして噛み付くやつって、なんだかんだいって子供だよ。
ハーバート・サイモンは、SF作家だ!
というネタはなし?
ノーベル経済学賞も受賞しているし、
彼のAIについての予言は、SFとも言えそうだし。
203 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/09/18 23:49:51
レスが無い・・・
ハーバート・サイモンは、思ったより人気無いのね。
とほほ。
SF者から人気が無いのか、経済者から人気が無いのか?
組織論と人工知能は経済について触れているとはみなされないのか?
204 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/09/21 23:09:18
ふじこ漫画で火星の土地を宇宙人に地上げ(強制収容だっけ)された
金で豪邸建てるって話があったような。あれってF?A?
>>204 Fでつ。
俺も実は「月の土地」1エーカー分の権利書を持っていたりする。(藁
あの商売を考えた人は実にユーモアセンスに溢れているよな。
すげー亀だが
>>161 原さとる「地底元年」面白かったけどな
「崩壊」って電気石のやつかな?
茨城あたりで新発見の鉱物が発見される。その鉱物を化学反応させると
強力な電気が発生することがわかる。電気石と名づけられたその鉱物で
作られた新型電池で、世の中のエネルギー事情が変わってしまうって話だったと思う