1 :
名無しは無慈悲な夜の女王:
<センス・オブ・ワンダー> なんていう言い方もありますが、
「SFエンサイクロペディア」では代表的作品に『宇宙の孤児』
『都市と星』『表面張力』『ソラリスの陽のもとに』などが挙げら
れています。私的には『逆転世界』をイチ押ししちゃいます。
このような <認識の変革> が堪能できる作品を教えてください。
SFならではの茫然自失、イヤイヤ、感動が味わいたいんです。
なお、ネタバレはご遠慮ください。
果てしなき幼年期の無慈悲なスギズマンサー
ポールアンダースン『脳波』
RLフォワード『竜の卵』
荒巻義雄『大いなる正午』
4 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 06:40
荒巻義雄で題名はよく覚えていないのですが、「白壁」がつくやつもありましたよね。
アルジャーノンのほうがマシなのか?
5 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 07:00
サミュエル・R・ディレーニ「エンパイア・スター」。詳しくはディレイニースレ参照。
「逆転世界」みたいなどんでん返しならマイクル・コニイ「ハローサマー、グッドバイ」。
6 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 07:03
<センス・オブ・ワンダー>ともうひとつ
<ワイド・スクリーン・バロック>ってあったよね。
みんなどんな感じ?
ソウルとヒップホップってかんじかな?
<センス・オブ・ワンダー>といえば
「人工頭脳のはんらん」
おれの人生を狂わせたゴセシケ。
おれがコンピュータ→ネット業界にいるのも
今思えば小学校の頃のSF体験かも知れん。
いまここにゴセシケがあってNetでコントロールしても
全然違和感がない。
年を語るのはいやだけど20年前の体験を
今考えるとぞっと恍惚するな。
9 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 07:41
ひねりもなんにもないが、「バベル17」
10 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 08:31
>>6 <センス・オブ・ワンダー> とは「幼年期の終わり」みたいに一発でも驚天動地 級の
アイデアで茫然自失、「ワタシハダレ? ココハドコ?」的衝撃に脳天クラクラさせるSF
<ワイドスクリーンバロック> とは「禅銃」みたいにアイデア百連発のノリでこれでもかと
アイデアをぶちこみ、ジェットコースターに翻弄されてるような、めまいを誘うSF
両者は似て非なるもの タブンネ!…
11 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 08:37
<センス・オブ・ワンダー>
上海蟹
<ワイドスクリーンバロック>
カニスキ食い放題
12 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 08:39
>>6 ピアノ協奏曲とジャズピアノのソロみたいな。
んでもって、最近だと「あなたの人生の物語」
ワイドスクリーンバロック?かどうか分からないけど、
「神鯨」
13 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 10:55
<センス・オブ・ワンダー>
スタージョンの「人間以上」に一票。
5人だか6人だかで集まってひとつの生物単位となるっていう発想にSOWを感じますた。
あとソウヤーの「ターミナル・エクスペリメント」も殺人を犯したAIの正体とその動機に
SOWを感じた
<ワイドスクリーンバロック>
やっぱ知性化シリーズでしょう。5つの銀河を股にかけ、10億年以上にわたって
さまざまな異星人が覇権をめぐって闘争しているって世界観にクラクラ
そこで出てくるガジェットもでたらめでクラクラ
例:現実歪曲
(強力な精神力で物理法則をねじ曲げ、超光速移動などを可能にする
というデタラメな法則)
14 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 17:20
age
15 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 17:58
センス・オブ・ワンダーにしてワイドスクリーンバロックという作はあるのかなあ?
16 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 18:08
センスオブワンダーがないワイドスクリーンバロックなんてないぞ。
17 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 18:11
>>12 「神鯨」同意。ベスターより濃い。
センスオブワンダーと言えば、ブルース・スターリングの「巣」。
18 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/02 21:17
「虎よ、虎よ」 ベスター
最後にロボットがいきなり哲学を語っちゃうところがヰヰ。
「SFエンサイクロペディア」によれば、「認識の変革という要素が
まったく欠けたままに成立しているSFは皆無に近い」
らしいので、ここでは『 <認識の変革> に特化したSF』
『 <認識の変革> をたん能できるSF』を勧め合うことに
したいと思います。ご協力よろしくお願いします。
だから「エンパイア・スター」。
バラバラだったジグソーパズルのピースが見事にはまって
壮大な絵が浮かびあがるラストの感動は筆舌につくしがたい。
>>20さん
>>19は
>>16さん他のみなさんへのレスでした。
あまり <ワイドスクリーンバロック> に引きづられると、スレの主旨が
散漫になるような危惧を抱いたものですから。
「エンパイア・スター」は「プリズマティカ」収録作を読むか、サンリオ版
を読もうか思案中です。ディレイニーの他の作品はどうでしょうね?
「アプターの宝石」「ノヴァ」も未読です。
>>9さん
「バベル-17」 ひねりがなくても <認識の変革> が味わえますか?
「SFエンサイクロペディア」で代表作に挙げられた『宇宙の孤児』読了。
思ったよりも冒険SFしてました。
<認識の変革> としては、とくに第一部中盤でのヒュウの体験が
そうかな、と。この作品でSOWを感じるには、知識のないSF
初心者じゃないときびしいですね。とはいえ、1941年に書かれた
作品とは驚きです。ハインライン、すごい!
24 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/03 02:24
>>22 『宇宙の孤児』は登場人物の認識が変革するんで
読者にとってはとっくにネタが上がっとるのう。
「認識を変革するSF」じゃなくて「認識変革テーマのSF」じゃろう。
25 :
闇の中のオレンジ:02/11/03 02:41
心理学で逆さ眼鏡の実験をやった。
景色が逆さに見える眼鏡かけて、はじめはまともに歩けもしないんだけど、
慣れると平常通り行動できるようになる。そこで眼鏡をはずすと
正常な視空間が異常に見えて、足許ぐらぐらになる。
オールディスの時間テーマの傑作『隠生代』を読み終えると、逆さ眼鏡をはずしたみたいに、
現実の時間が異常に思えて気が遠くなります。
SF読み始めの12歳のころ
石原藤夫のSF解説本読んだら
たいていのSFのネタばらしがされてて
いわゆる古典で感動したことがない
(ブラッドベリはのぞく。石原はブラッドベリは無視してたから
ネタばらしされてなかった)
>>24 読中に感じていた違和感をうまく説明していただきありがとうございます。
そっか、ピーター・ニコルズ(SFエンサイクロ〜の編者)にも困ったもんだなぁ。
>>25 現実にも作用する <認識の変革> には期待が高まりますね。探してみます。
>>26 そうそう。未読なのにネタを知ってる作品ってけっこうありますよね。
とくに「世界のSF文学・総解説」は文字通り総解説しちゃってるから、
うかつに開けません。読み終わってから、初めて安心して開けるという…。
「エンパイア・スター」読了。
結局、サンリオ版を読みましたが、12頁のノーンのセリフにはちょっと
納得いかない気が。そこで「プリズマティカ」を見ると表現違ってますね。
しかも章立てが一部違うし、おまけにサンリオ版は割愛した部分もあり。
原本は元々ビジュアルノベルという企画体裁だったようで、その意味での
付けたりのようだから無くても困らないんですけど。サンリオ版は挿し絵
ないですし。でも「プリズマティカ」版で読めばよかったかなぁ。ちょっと
後悔。これもよけいな知識入れずに読むことをお勧めします。サンリオ版
の訳者あとがき、とくに解説は先に読まないように!
29 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/03 10:58
ラファティはどうよといってみる
「ひねりもなんにもなく」超言語バベル17を使って会話し、思考する
ことにより認識の変革をもたらす作品だという意味です。
分かりにくい書き方をして申し訳ないです。
>>16 エスコートなんちゃらとかプラスチックなんちゃらとかはsowのないワイドスクリーンバロークという気も。
>>1 無印雪風も認識の変革については強烈だが。
機械知性とかエイリアンとか人間についての無邪気な思い込みを打ち砕いてくれました。
32 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/03 15:02
ワイド・スクリーン・バロックというのかわからんけど、新しいパラダイムが
発見されると現実がそれに合わせて変わってしまう、みたいなのがあったよね。
あれすごいおもしろかったな。
ソウトウェアに1000SOW
37 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/05 12:56
ハーネスの「リタネルの環」とか「昨日への飛行」って、
ワイドスクリーンバロックの理想形という評価だったと思うけど
どうして翻訳されないの?
>>32 「現実創造」(チャールズ・L・ハーネス)読了。
運よく手持ちのSFM400号記念号に載ってました。しっかりSOWしてますね。
この作品は <ワイドスクリーンバロック> とは言わないのでは。
こういうの、もっと読みたい。
>>37 ハーネスは翻訳もほとんどされていないようで、
紹介が待たれる作家ですね。売れないと判断されてたりして。
「吹きわたる風」(チャド・オリヴァー)読了。
これもSFM400号記念号収録の短編。世代宇宙船テーマですが「宇宙の孤児」
の後に読むとまた格別、というか。疎外されてる主人公の設定もよかった。
人間ドラマとしてもドキドキさせられました。今んとこ一番のお気に入り。
40 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/06 10:21
>>39 なつかすい。二十年以上前に読んだ。俺も好き。
オリヴァーはいい作家だ。いつも風が吹きわたってる。
41 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/06 12:53
>>25 初めてSF板にきたんですけど、懐かしいお名前だぁ。読んだのはもう四半世紀も
前になるな。鬱・・・
って、こんだけじゃアレなんで
タイトルは忘れたけど、クラークの短編で衛星放送を扱った奴。なんか聞いたような
話だなぁと思いながら読んでくうちに、それって「静止衛星」じゃん!(当時はまだ
実現してなかったのかな)
「認識の変革」の意味が違うか。
>>41 たしか、静止衛星のアイデアを発明したのがクラークそのひとだったとか。
記憶違いだったらごめんなさい。クラークにおける <認識の変革> の代表的
作品なら、やはり『幼年期の終わり』を挙げたいところですが他にもあったら
教えてください。
>>40 『吹きわたる風』のような名作を知らずにいたのは大きな損失だと
思いました。もったいなさ過ぎです。こういう書籍化されていない、
埋もれている中短編の情報交換をしていけたら素敵ですね。
>>42 クラークはやっぱ「地球幼年期の終わり」(創玄推理文庫で読んだので)
が一番お気にです。
認識の変革、センス・オブ・ワンダーって感じた作品はいろいろ有った
はずなんですが、思い出せない。と、歳か・・・
あ、ル・グインの「内海の漁」ってのが、読んでく内に「浦島太郎かよ!」
っと、認識が変革しましたですが、これも41同様、現実との関りで作品への
認識が変革したというものなので、スレの本題とはずれますね。(汗
すんません 44は41が書きました
>>1 『逆転世界』好きですかー。
創元で復刊されたとき、営業さんに「よく出しましたねー、こんなの。エライ!」っつったら、
「これは採算度外視です。当社のメッセージとして出しました」との返答。
なんかほだされちゃって、常時POP付きで平積みにしてた。
「明らかに、日本一『逆転世界』を売ったお店ですね」と言われた。
>>44 思い出したときで結構ですので、またぜひお立ち寄りください。
>>46 私が読んだのはサンリオ版で、これは今でも持っているのですが(アノ表紙が
大好き!)、創元文庫版が出たときもほれた弱みで?つい買ってしまいました。
おかげで本棚には2冊が仲良く並んでいます。
もしかしたら、46さんのお店で購入したのかも知れませんね?!
そういえば、当時はよく創元が出したなぁ、と感じ入った記憶があります。
創元のメッセージ、他にもあるなら知りたいところです。
火星シリーズ合本も別な意味でのメッセージでしょうね。創元、がんがれ!
プリーストはまだ未訳があるみたいなので、内容がよければ翻訳してほしいです。
48 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/08 03:11
「異星の客」ですかね
あと「吸血鬼エフェメラ」も進化について考えを改めさせられましたわ
ブルース・スターリングの「巣」だな。
あれにはぶっ飛んだ。
>>46の店には天沢退次郎の在庫とか平積みしてないのか?
そう言えば、オレンジ党シリーズは認識の変革味わったな。
子どもの頃のリアルな「世界のおどろおどろしさ」を思い出したから。
じゃあ今度は「少女海賊ユーリ」の平積みにチャレンヂ!
54 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/13 19:59
ベタベタですまんが「脱走と追跡のサンバ」に1票。
本読んで徹夜したなんて初めてだった高校生時分。
良作傑作は沢山読んだけど「変革」ならやっぱりこれ。
55 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/15 03:36
SF小説じゃないけどダイソンスフィアを説明した本を
読んだときは感動した。
まさに意識の改革。あとジャストロア3部作も。
56 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/15 13:15
あー!カッパの『一万年後』っていうのがあったな。
ネタの宝庫だった。
ブルース・スターリングの「巣」には変革されました。
漏れの人生は「巣」以前−以後に分断されたよ。
和物で一つ。
半村良の妖星伝が凄かった。
リア厨には刺激が強かったよ。 エロシーンも衝撃的だったけど(w
59 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/21 09:37
1さんが来ないとさびしいでつ・・・・・。
>>59&ALL
ああ、ごめんなさい。
実はグレッグ・ベアの某作品を読み終えたら書き込もうと思っていたんですが…。
ちょっと冒頭が読みづらくって、そのままつんどくにになっちゃってます。
>>57 「巣」は読みたいのですが、まだ入手できてません。
楽しみはとっとくということで(泣
>>58 半村良の代表作と言われてますから、必読書ですよね。
でもまだ読んでない1としては「石の血脈」が今んとこ半村良の
ベストワンですねえ。
「獣人伝説」も大好き。というか、こわかった!
ラストシーンは恐ろしい <認識の変革> といっていいんじゃない
でしょうか。こわくて、すごい作品です。
半村良版デビルマンといったらうなずいてくれる方、いませんか?
スキズマトリックスかな……(巣とかの短編は後から読んだ)。
おはなしとしては暗くて重いんだけど、全編を貫くアッパーな主張に打ちのめされた。
以降、未来に対してそれまでダウナー指向だったのがアッパー指向に転換。
最近タクラマカン読んだが、相変わらずアッパーで面白かった。
64 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/22 01:54
>62
>グレッグ・ベアの某作品
わかるような気が・・・・・・・・。
>>64 ねたばらししちゃうと、↓コレです。
一応原題だけ。HARDFOUGHT
評判いいみたいなので読む気はアリアリなんですけれど、いつか(汗)
66 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/23 03:57
>65
それは、冒頭が読みづらいなら、ずっとそのままかと・・・・・。
ベテラン向けではないかな、あれは。
半村良なら、漏れは「英雄伝説」に強烈な認識の変革をもたらされたなあ。
読んだ後は、仕事してても「これは実は○○○○かも知れない」とか思ってしまう。
(ネタばれ自粛)
68 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/23 13:03
筒井康隆「到着」
69 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/23 13:12
>>67 貴レスを読んで、いまアマゾンで英雄伝説注文しちゃいました。
楽しみー
>>69 ふっふっふ。
私も
>>67を見て、「英雄伝説」読みはじめたんですが。
たったいま、読み終わっちゃいましたよー。
もし角川文庫版で読まれるなら、解説でネタばらしを
しているので本編より先に読まないほうがいいですよ。
>>67 面白かったです。リアリティを感じさせる話でした。
規模はともかく、元ネタめいた実話があってもおかしくなさそうな…。
榊原紹子は、松嶋奈々子のイメージで読みました(笑)
71 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/24 18:28
グレッグ・ベアの「鏖戦」は凄かった様に記憶するな。
「新しい太陽の書」
魅力的なファンタジーワールドに見えた世界が、視点の変遷で2点、3点する。
73 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/27 01:05
>71
1はすでに読み始めているぞ。65によると。
74 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/27 03:07
テッド・チャンの「理解」は…ちょっと違うかな。
75 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/27 03:10
古典では「フェッセンデンの宇宙」
我々の宇宙もひょっとして……
割と最近(でもないか)のものでは「ホワイト・ライト」
数学をSFにするとは!!
山田正紀の「西部戦線」は鮮烈でした。
なにが、と説明するとネタバレになってしまう。
「エンダーのゲーム」も読んだときに新鮮さを感じた記憶あるなあ。
えーと、ネタバレ駄目なんだよね?
前出の「逆転世界」も、ゴロゴロと移動している都市と時間の在り方が
やっぱりSFならではだもんね。これ以上言えんやんけ。w
>>77 すみません。ネタバレなさりたい場合はご不自由でしょうが、
メール欄を使っていただけると助かります。
79 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/27 22:11
>77
「エンダー」は先に短編読んじゃってるとツラいんだよね。
「無伴奏ソナタ」入手しても「エンダー」だけは長編から!
これ鉄則!
80 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/27 22:42
>>79 そうかね。俺はエンダーは「無伴奏ソナタ」のエンダーの短編を読ん
で、長編を読んだクチだが、どちらも楽しめた。というか結構時間が空
いたから、良かったのかもしれない。
81 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/02 13:38
英雄伝説読みましたが、
>読んだ後は、仕事してても「これは実は○○○○かも知れない」とか思ってしまう。
この○○○○がわかりませぬ。。
>>81 しばし沈思黙考したのですが、私もわかりませんでした。
>>67 もしご覧になったらメール欄でお答えください。
すみませんメール欄ですね。
84 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/10 11:53
>>80 俺はつらかったクチ。
けっこう大ネタだからね。
>>77 『逆転世界』序盤だる〜
でもその分後半に向けてどんどん加速して
とお〜いところまで、連れて行かれちゃう感じ抜群!
(^^)
(^^)
88 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/23 05:14
沈んでるな。認識の変革が味わえる作品はもうないのか?
89 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/28 16:39
本当にないのか?
90 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/28 16:50
ないんだな?よしわかった。これで心の残りなく死ねる。
91 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/29 06:12
>>90 変革に飢えてるときは図書館でもいってジョブナイル読みなされ。
いや、面白いこと面白いこと。
自分の意識を少年時代に戻せるぞい。
92 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 09:13
1さんは羽化してこのスレを飛び立っていったのか?
93 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/19 16:59
>>58 俺も半村良「妖星伝」に一票。(ただし6巻までしか読んどらんが)
この世とは、こういうもんなんだって、ほとんど悟りの境地。
そして、今日も俺はぼーっと空を眺めている。(泣
>>93 変革後、後ろ向きになってしまう認識でしょうか? 半村良はそういうの多いですよね。
>>92 羽化できるほど、最近SF読んでなくて(汗
わたしがあまり育ててないのが大きいんでしょうけれど、
書き込み量が少ないのは、みなさんあまりSFに認識の変革を
求めていないのでしょうか?
ところでライトノベルSFにもこうした認識の変革作品は
あるんでしょうか。
>>94 いや、前向きな人と後ろ向きな人に分かれてしまうのです。
もうこれ以上言えない YO
ブラックロッドはどうだ。
> 書き込み量が少ないのは、みなさんあまりSFに認識の変革を
> 求めていないのでしょうか?
それともネタバレなしをお願いしてるからでしょうか。
OKにしたほうがいいのかな。
OKにされると認識の変革が味わえないような気がするし
ネタバレ嫌いなオレとしてはこのスレ敬遠せざるを得ない
わかりました。引き続きネタバレ禁止のままで行きましょう!
100 :
◆gacHaPIROo :03/02/20 01:35
ラファティの
「世界の蝶番はうめく」も
ホラのつき方としては認識が変わる。
(続き)
ってゆーか
ラファティ読んだあとだと、
ブルフィンチ作の中世騎士物語とか
たんなるホラ話にしか読めんくなる。
認識の変容やね。
イーガンとテッド・チャンには、認識について書かれた作品が多いですね。
イーガンの『ルミナス』と『しあわせの理由』が併録された第二短編集は、今年
発売の予定。必読でしょう。
チャンの『地獄とは神の不在なり』は、今売られているSFマガジンに収録。
こちらもイヤーズベスト級のオススメ。
103 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/20 04:17
テッド・チャンも作品集が出るし買っておけ〜!
「地獄とは」が入るかは微妙だから、今月の(あと4日か)SFマガジンもイマノウチに買え!!
104 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/20 16:43
>>97 ぜひネタバレ禁止で。
クラークなら「宇宙のランデブー」。
人間ドラマを排し、起こったことを淡々と描くだけのこの小説は、
読むというより「ひとりの地球人」としてイベントに参加したような
気持ちになる。これこそがSFならではの感動!
105 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/02/21 13:16
昨日読んだばかりなのだが「趣都の誕生 萌える都市アキハバラ」は
なかなか良かった。
これをサイエンス・ノンフィクションと謳っているのはどうかと思ったが、
都市の物語として読めばたしかにSF的ではある。
(^^)
107 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/22 19:39
で、1は今、何読んでるの〜?
い、今はSF読んでません……(汗
もうちょっとお待ちください。
今、開いてるのは「SFが読みたい!2003年版」です。
こんなかに、お勧めな <認識の変革> テーマ作品ありますかねぇ。
SFに限りませんが、最近は分厚い本が多くて、
手に取るのちょっと躊躇してしまいます…。
はずれを引くのいやですし。
認識の変革かどうかはさておき
ラファティは「その町の名は?」ってのも
すごいよ。
111 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/11 22:02
アタイこそが 111げとー
112 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/12 00:07
レムの『虚数』収録のあれはどう?
113 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/12 01:21
60年代はニューウェーブ
80年代はサイバーパンク
文学的なパラダイムだと、そろそろ次の奴がくるかもね。
114 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/13 07:46
>>113 70年代は社会体制の描写でブ厚くなり、
90年代は異星の情景描写や、心理描写でブ厚くなった。
2000年代にどんなパラダイムシフトが生まれるか分からんが、
2010年代にはまたさらにブ厚い本が主流になるんだろう。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
グレッグ・イーガン
順列都市も面白いけど
認識の変革なら宇宙消失
でも量子論の不確定性原理について少しだけでも
勉強しておかないと読みにくいかもしれない
逆転都市は自分もかなり好きだけどやはりあれはデタラメ
宇宙消失もデタラメではあるけど現実の物理法則と
綿密に折り合いをつけているから
浸透性はずっと高い
118 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/22 15:32
119 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/22 15:32
>>118 確かにあれはのっけから飛ばしているからねえ。
ガイシュツだけど、やっぱイーガンでしょ。
とにかく最高。
122 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/14 11:57
エヴァンゲリオン
123 :
”管理”人:03/05/14 12:16
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125 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/10 12:57
age
126 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/10 21:45
ライトノベルだが
「リバティランドの鐘」秋山完
こんな手があるかと驚いた。
イーガン『祈りの海』、ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
両方ともショックだった。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
>>3 「脳波」がやっと手に入ったので、ゆっくり読み進めようと思っています。
ストーリー自体はなんてことない(というかよく覚えてない)が
「地球の長い午後」
ブライアン・W・オールディス
の世界観にはショックを受けた
132 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/11 00:34
ベイリーの全作品、とくに短編。「シティ5からの脱出」は俺の読書歴の中で
ベストのSF短編集。すべての読者は自分がいかに固定観念に捕われているかを
思い知る。
つーか4ヶ月レスがなくてもDAT落ちしないんスね、ここの板って…
133 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/17 02:27
暇なんで、書いちゃいます
スローターハウス5だなやっぱり・・
戦争映画が逆まわりに見えるってくだりにすごく感心した
爆弾を解体して、危険がないように地中深く埋めてしまう。
なんて素敵な発想なんだとおもったな〜
昔ならブラウンの「発狂した宇宙」で決まり!
だったんだが、今の人はアレでは驚かないヨカーン_| ̄|○
チャンドラーの「巨人退治(SFM1983年5月号)」や「偽りの夜明け(SFM1977年2月号)」。
この人の初期の中短編は、銀河辺境ものとまるで作風が違って、センスオブワンダーの塊。
SFM掲載分だけで短編集を編めるほど訳されてるんだけど、本にはならないだろうなあ。
川又千秋「人形都市」
いまの世界とは全くことなる異世界。寝ぼけた意識の
片隅だけで描写しているような雰囲気がゾクソクした。
大原まり子「ハイブリッド・チャイルド」
人間にも、ロボットにも、宇宙人にも属さない主人公の
放浪の中で、主観的な気持ちの描写が的確、多彩で、
まるで自分の歩んできたことのように切ない気分にさせ
られる。
コードウェイナー・スミス「ノーストリリア」
緻密に計画された歴史の上に成り立った未来社会。
宗教的団体に力づけられる下級民、完全社会で、経済
的行き詰まりのカンフル剤にさせられた主人公、バック
ボーンが鮮やかなだけでなく、主人公たちの冒険もま
た、夢の中のように鮮やか。あれだけの材料を集めな
がら、ストレートな冒険ものは、これ一本。作品が少ない
のが惜しまれる。
どんでん返しという意味では、叙述トリックの本格ミステリなんかぴったり。
谺健二の『星の牢獄』『赫い月照』を薦めます。
認識の変革という意味でSFと思ってます。
SFでは
荒巻義雄「白壁の文字は夕陽に映える」
マイクル・コーニイ『カリスマ』
オールディス『Non-Stop』
シルヴァーバーグ「Sailing To Byzantium」
古田足日『ぬすまれた町』
夢野久作『ドグラ・マグラ』……
↑けっこうこじつけが多い
意外に少ないんだよなあ。そう言うのが読みたくて、
SF読んでるにかかわらず。
途中で一気に視界が開け、世界観が変貌するどんでん返しは、
SF、ミステリ問わず、大好きなので、私も他の作品を知りたい。
10歳くらいの頃、平井和正のウルフガイ・ゾンビーハンターを読んで、
人間観に大きな影響を受けた。
12歳の頃、『星を継ぐもの』3部作をよんで明朗な気分になった。
14歳の頃はティプトリー! ティプトリー!!って感じだった。
作品の内容もそうだけど、何歳で読むかってのが重要だなあ。
139 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/18 14:21
SFではないし、そもそも小説でもないが
森岡 正博『生命観を問いなおす―エコロジーから脳死まで』ちくま新書 (012)
森村 進 『自由はどこまで可能か―リバタリアニズム入門』講談社現代新書
それに呉智英の著作(『危険な思想家』『封建主義者かく語りき』双葉文庫など)
現代日本の社会的通念というものが如何に出鱈目なものであるか
自分の思考が如何に偏狭なものであったかを思い知らせてくれる。
まさに「足元をすくわれた」感じ。
銀河ヒッチハイクガイドの冒頭の数頁で
俺の地球人観は根底からくつがえされた
>>142 あの『動物化する……』は酷かったね。
二人が、まるで『哲学者の密室』のカケルとハルバッハの様に見えたよ。
勿論、笠井がハルバッハだ。ひどく幻滅したな。
スレ違いゴメソsage
143 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/16 23:13:18
オーソドクスなところで「夜来る」
レムの『エデン』『無敵』『ソラリス』の三部作と『回想記』、ストルガツキーの『蟻塚の中のかぶと虫』
異質なものとの接触を扱った作品だけど、このあたりを読んでから他の異星人の登場するSF小説全般に、リアリティを感じなくなってしまった。
145 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/01/31 15:42:49
きょうのNHK「地球ふしぎ大自然」の予告
ケニアの山岳地域にゾウが通う洞くつがある。大地溝帯での
火山活動がつくり出した洞くつへ、なぜゾウが通うのか、
その謎に迫る。ゾウが通うのは七百万年前に活動していた
古い火山、エルゴン山の中腹にあるキツム洞くつ。
六メートルもの巨体で真っ暗闇の洞くつの中で、ゾウたちは
周囲が見えないため岩にぶつかり、時には落盤で命を落とす
こともある。そんな危険を冒してなぜ彼らは洞くつへ入るのか。
そしてそこで何をしているのか。
なんか、シルヴァーバーグ「大地への下降」とビショップ「樹海伝説」
みたいなことになるのでは、と期待させるシチュエーション!
E.ハミルトンの「反対進化」
話の筋は無茶苦茶なんだけど、だからこその衝撃っていうかな〜
147 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/04(金) 23:46:36
このスレ、高齢者が多そう。
かくいうあたしも某大SF研にいたもうすぐ50のおっさんですわ。
えすえふ〜、えすえふ〜。
みんな元気か〜?!
148 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/05(土) 00:15:19
オレも近年SF界ではやりの「世界観」ってコトバになじめん年代だよ.
なんかagaってたので覗いたら、えらく長寿だなここ。
山崎とかひさしぶりに見たw
センスオブワンダーの基本だよね「認識の変革」って。
現実をちょっとナナメにみたらこんな絵が見えますよって
教えてくれるのが面白くてSF読み漁ったっけな。
ディック、ベスター、ヴォクト、アンダースンとかまた読みたくなった。
〜が味わえる作品ということなので一つ上げておく。
ポール・アンダースン「タウ・ゼロ」
ラストの怒涛の世界創世のイメージにはくらくら来ます。
150 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/06(日) 00:13:11
『銀河帝国の興亡』創元のやつね。
歴史心理学、ハリ=セルダン、初めて読んだのは中学2年の時。
なんか猛烈に興奮して読んだ記憶がある。
夏休みだったので、3冊一気に読んだはずだ。
『果てしなき流れのはてに』や『猫のゆりかご』もむさぼるように読んだな、
あとは上のレスであがってる少し古めのはほとんど読んでるけど、
(ここのスレに来た人はみなそうだろうと思う)
やっぱり、せんすおぶわんだあ、だな。
確かに人生観というか、オレの人生に何か大きな影響があったと思う。
スレ立て人の言う「認識の変革」ってやつかもしれん。
151 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/06(日) 00:16:51
>>148 同意。
最近のゲームの解説についても言えることだが、
「世界観」って言葉、意味分かって使ってるのかと言いたいな。
ディルタイくらい読んどけよ、って書くと。うるせーじじい、
って言われそうだけど、実際、あたしはじじいだしな。
いいやあたしゃ神様だよ
153 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/28(火) 23:15:14
あげとく
154 :
名無しは無慈悲な夜の女王: