>なぜこれが「汚物文学」とまで言われたか、
>見当がつかないだろうな
自分も見当が付かないので、見当の付いてる
>>238さん是非説明願います。
煙草の解剖学って翻訳あります?
・・・・出版しても売れそうにないけど;;
自分にとってマッケンの作品の魅力って
・当時のロンドン下町風俗や主人公達の飄々とした生活
・ウェールズの緑したたる自然の描写
・SF風下味の幻想
・開けスギー!な行間w
だろうか。
リンゴサイダー
パンの大神は冒頭で小さな女の子が精神弄繰り回された挙句白痴になって
妊娠して死亡してしまうシーンが欝で駄目だった。
白魔も十三歳の少女が最後……少女スキーの俺にはきっついわ。
ラヴクラフトは女性それも女の子を殆ど出さないから素直に話を楽しめるんだが。
>>244 わしは探究心のあまりオカルト手術で愛する妻を「○■の×●」と呼ばせる存在にしてしまい自責の念で破滅するブラック博士が鬱
それに対しパンの大神の男性連中の鬼畜ぶりにはちょっと引くものがあるな。
246 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/08(月) 15:46:40
>>鬼畜ぶりにはちょっと引くものがあるな
そこがいいんぢゃん!
パンの大神とか江戸川乱歩がいうような『探偵味』があってむしろ、
ミステリ板むきかもね。
247 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/13(土) 13:46:15
弟が薬でスライム状の怪物になる話が最高によかった。
古文書やら古代言語やら謎の古代種族やら出しまくるところも
伝奇SFっぽくて好きだ。
248 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/13(土) 13:51:36
最近ではこの手の怪物に変わるとか古代種族が暗躍するみたいなシンプルな
怪奇小説ってまったく見かけないよね
マッケンなんかそのものずばりだけど、あとは気がついたら死んでました系の
ラブクラフトの「冷気」とかポオのバルデマアル氏とか、
ああいうの大好きなんだが、そういうのが読みたくなったら
古いのから探す以外に選択肢がない。
自分的には最近のリアル指向のホラーって想像力をかきたてる余地がほとんどなくて
激しくつまらないと思ってる。
249 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/13(土) 13:59:11
某作品で、怪物の目を「中国人のような不気味な目」とか形容しててワロタ
あちゃらの人から見ると東洋人の顔って怪物のように見えるんだね。
モンゴル系のフン族が襲ってきたとき、ずんぐりした体型と表情のない細い目という容貌の
あまりの恐ろしさにみんな逃げ出したそうだからねw
>最近のリアル指向のホラーって想像力をかきたてる余地がほとんどなくて
>激しくつまらないと思ってる。
激しく同意
ラヴクラフトの言を借りれば怪奇小説は
ある種の雰囲気を伝えるものだそうだが、
最近のは文章の構成が悪い意味で懇切すぎる気がする。
マッケンのような投げっぱなしの文章が受け入れられる
時代はもう来ないのだと思うと猛烈に悲しくなるな。
「地より出でたる」を初めて読んだ時のような気持ち悪さは
最近の作品ではとても味わえない。
253 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/12(日) 22:26:49
>>248 そういうのは全部ファンタジーに組み込まれちゃって
古代種族や怪物とバトル!みたいな展開になっちゃう。
寂しい話だ。
白魔と生活の欠片の新訳が出るみたいね
ソースは東雅夫ブログ
255 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/13(月) 13:40:52
おおう、まじか!
でもまだ企画段階っぽいから頓挫することも・・・
滞りなく発売されるといいなぁ。
お求めやすいお値段で
>>254 それってもしかして古典新訳文庫なのか?
だとしたら快挙すぐる!
>>233 「パンの大神」で「あれは僕も見た事が有る」とあるのは異形変身シーンと考えていいのだろうか?
あくま で マッケンですから
妖精さんが恐いと知ったのは「白魔」だな
>>259 でも後半の壮絶な美しさには著者(少女)でなくとも逝ってしまいそうだ・・・
いまどきのウェールズでチーズと林檎酒の御相伴にあづかろうとしたら
きっと牧羊犬に追い出された上、不気味な沼地に嵌って行方不明、となるだろうな。
牧神社の作品集しか読んでねえ
「白魔」新訳出た
正気か光文社
嬉しいけどさ
265 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/10(火) 21:37:01
俺は今までマッケンなんて作家なんか知らなくて、古典新訳で今月発売されるってんで
ずっと楽しみにした。良く分からないが、得体の知れない怪奇小説らしいな。
個人的にそういう世界観が大好きなんで今からワクワクしてるぜw
あとでゆっくり読む事にしよう。
>>265 それなら創元推理文庫の「怪奇小説傑作集 1」もお勧め
「パンの大神」収録。気味悪さではこっちの方が上だし。
267 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/11(水) 09:35:56
>>266 へー、じゃあ「白魔」読んだら読んでみるかな
けど、「パンの大神」ってタイトルがつまらなそうなのは気のせいかなw
まぁ読んでみるかなw
「白魔」うれしいけど薄いなあ
全作品収録の文庫本出してほしいなあ・・・
↓自分も一応「白魔」読んだはずなんだが、そんな話だったっけ・・・
ttp://mamono.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1206934433/ >いまから100年位前のイギリスでは、非常にややこしいというか、複層構造の小説が書かれるようになっていました。
>たとえばコナン・ドイルの「恐怖の谷」。
>イギリス編とアメリカ編が独立したお話として読める分量と構成になってます。
>アメリカ編が原因でイギリス編が結果という関係ですね。
>同じドイルの「緋色の研究」も同じ構成です。
>アーサー・マッケンの「白魔」なんかになるともっと複雑。
誇張はあると思うけど、一応間違ってはいない。
序:隠者の庵(隠者と若者二人の会話)
間:手記
幕:隠者の庵
のそれぞれの部で独立してはいるから。関連性はあるけど。
私はホジスンの「異次元を覗く家」を思い出したね(あれも同じような構造)
271 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/14(土) 00:16:16
「3人の詐欺師」って各話につながりはあるんですかね?
繋がっているには繋がっている。つーか最後の○○○で輪が完成するのはちよっとトラウマ
>>272 粉末の話とか石印の話とか繋がってたんだ・・・
ラストはよく理解できなかったんでもっかい読んでみます
274 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/26(木) 08:44:39
>>269 あれはマッケンやドイルを読んでみたいと思わせたくて書いているんです。
古い特撮、たとえば「ゴジラ」なんかは、明らかに古い探偵小説(本格推理ではない)の作法に依っています。
ところが最近の特撮は、特撮内部に留まっているような気がするわけです。
しかも最近の特撮ファンは、最近の特撮ものしか見ていない。
最近の特撮ものの前には、古い特撮ものがあって、その前には古い映画や演劇、そして小説が存在している。
温故知新なんていうわけではありませんが、特撮ファンには映像に留まらず、文字表現としての小説を是非読んでもらいたい。
特に、18,19世紀的価値観と20世紀に通ずる価値観の混在するマッケンなんて、是非読んでほしい。
そんな思いがあって、駄文を書き散らした挙句にああいうことを書いているわけです。
275 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/26(木) 08:50:15
連続になってすみません。
ちなみに269氏が貼られたスレに書き込んだ「〜アギト」のベースは「パンの大神」。
「〜首吊りを」は、スティーブンソンの「マーカイム」を意識しています。
現在投下中のは、マシスンの「ヘルハウス」です。
私の書いたクソ駄文なんて読まなくてもいいから、是非元ネタの小説を読んでほしいですね。
276 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/09/07(月) 20:50:47
沖積舎版集成ってまだ在庫あるのかな?
白魔と夢の丘とパンの大神しか読んでないから買おうと思ってるんだが
とりあえずある所にはあるから頑張って探せ、としか言えんな。
映画「リング」シリーズの脚本家高橋洋が
マッケン好きらしいね。
>>276 図書館探した方が無難かも。
行間の楽しみといえば泉鏡花の
「春昼」なんかも純愛行間ホラーなので未読の方試してみて。
280 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/18(水) 23:18:25
そうかい
281 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/19(木) 04:22:15
しかし、こういう本ってすぐ入手困難になるよな。
なんか上手い方法はないのかな。
282 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/30(月) 23:11:59
アーサー♪ アーサー♪ マ・ッ・ケ・ン・サンバ♪
やあ
あけましておめでとう。
284 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/23(火) 00:23:55
24〜5年前『夢の丘』を夢中でページを追って読んだくせに、若気の至り、
こんな敗北主義のメソメソした読み物なんて!とその後マッケンは読みません
でした。しかし最近光文社新古典文庫から『白魔』が出ていることを知り、
読んで見ようかな…と思っていた矢先、土曜日に沖積社6巻揃いの美本を
大阪梅田のA書店のバーゲン本コーナーで見つけたので、思い切って買いました。
まだ、第1巻の最初の4作品(「生活の欠片」未読)しか読んでいませんが、
村上春樹なんかも影響受けてるような…、一週間のうち日曜くらいしか、こんな
悠長?優雅?な作品に時間はとれませんが、最終巻までゆっくりと読んでみたい
と思います。ではまた…
285 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/28(日) 22:55:30
「生活の欠片」読みました。現実の上に幻想を二重写しする、あるいは言い換えれば、
幻影の世俗の生のヴェールの向こうに、真実の光に包まれた生を垣間見るとでもいう
世界が、まさに欠片の寄せ集めみたいに描かれていて、これまた悠長、優雅に味わう
ことができました。
286 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/30(火) 22:58:23
ちょっと前に図書館で借りて読んだが、「パンの大神」のテイストはクローネンバーグを思い出した。
肌一枚の向こう側にはなんかおぞましいものが蠢いてるんじゃないか、とか、脳を弄って世界の真実を垣間見るところとか
おれは、「パンの大神」などにある、
繋がってこない偶然のエピソードが、なにか別世界の原理を暗示しているかのような
広がりを持って迫ってくる感覚から、デビッド・リンチを思い出したなぁ。
そういや奥さんを実験したら脳が変容して・・・っー話
SFで脳外科医が知恵遅れの少年を手術したら脳が通常の人間の倍の葉数あって・・・って話思い出した。