俺はF・ブラウンこそSFだと思うぞ!
・・・だって、初めての相手だったんだもん。
創元の「天使と宇宙船」を読んだ衝撃は今も新鮮。
センス・オブ・ワンダーこそ命。それも知的なヤツでね。
そんなヤツは他にいないか?
3 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/13 15:32
ブラウンにはオレも犯され、回されまくったけど、
ちょっと洒落たオチ話、落語的なニヤリとする軽さ
が好きだな。
だから、ブラウンこそSFだとか知的って大上段に
力まれると、ちよっと違うんじゃない?って
言いたくなっちゃうなあ。
ラファティなら、激しく同意だが!
(ただし知的にあらず)
4 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/13 15:33
うん、いいね、ブラウン。
なんか最近はほとんど絶版あつかいだけど。
SFだけじゃなくて、ミステリもかなりよかった。
しかし、天使と宇宙船から入るっていうのもなんか
変わってるようなきもするけど。
>>3ある意味その通り!
SFでも知的でもない・・・つまりそういう扱いだったんだよね、ブラウン。
シェクリイこそが短編名手・・・そこから日本の星新一はもちろん、SF短編の定義のようなものが
まかり通った気がするけど、ブラウン短編集の序文を読めばどんな小難しい作家より軽やかに、
SFを自家薬篭中のものにしているのが分るってもの。「未来世界から来た男」での艶笑談ばかり
脚光を浴びるのはしょうがないけど、この人のSFに対する直感的な理解度と応用度は、映画で言えば
ジョン・カーペンターのそれに近いかな。
「天使と宇宙船」から入っただけに、ミステリ感覚とセンス・オブ・ワンダーの両立が眼からウロコだったし。
グェッ、醜い!↑
でも、もひとつついでに。
「ミミズ天使」はSFミステリ短編の傑作だと思うけど
(今ではあの印刷システムも過去の話・・・)それよりも、
お手元にもしこの短編集をお持ちの人は、
「ウァヴェリ地球を征服す」をぜひ読み直して!
最初に読んでから何年も経ってからこの話の本当のテーマが判って・・・
今の時代、ホントにこんな世界になったらどんなに幸せか・・・。
>>4 「天使と宇宙船」から入ったのは・・・単純に扉の紹介文が
そそったのと、そのために立ち読みした最初のショート・ショートの
オチである最後の一文があまりにキマっていたためでした。
確かにあんまりいないようだった(w
8 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/14 00:08
フレドリック・ブラウン作品の女性ってなぜか印象に残る
ノックとか気狂い星プラセットとか
>>5 星新一,ブラウンのファンでもあるんだが.以下の言葉を噛み締めよ
「短編SFの原点はなにかを日本の読者に教えてくれたのは,シェクリィ
とブラウンで,その作品数はブラウンのほうが圧倒的に多い」
で,俺もブラウンSFだと思うよ
闘技場とか,ドームとか,不死鳥への手紙とか,本格SFな味わいだと思うけどなあ
俺はそっちのほうが好き
でももっと好きなのは地獄のハネムーン.
最近はああいったいい味だしているショートショートが
無いよね。
11 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/14 00:30
ミミズ天使、今やるとしたら舞台を日本にして漢字の誤変換ネタかな
>>8 ホントに、闘技場、ドーム、不死鳥への手紙、地獄のハネムーン・・・
いいよねえ。
狂った星座、白昼の悪夢、スポンサーから一言、といった大騒ぎモノや
かくて神々は笑いき、鼠、他の侵略モノ。
鏡の間、緑の地球などのなんともいえない後味のものまで・・・。
また読もうっと。
13 :
「ツ・ツ・ツ」:01/10/14 02:37
ブラウン、好きですねー。
「狂った星座」と「星ねずみ」の会話が好き。
「ミミズ天使」「気狂い星プラセット」「ウァヴェリ地球を征服す」
も忘れられず。
「さあきちがいに」と「未来世界から来た男」はチョト怖かった。
SFと間違えて買った推理短編集「真っ白な嘘」も好きな作品集。
14 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/14 02:47
俺の場合、「火星人ゴーホーム」が早川文庫で最初に買った本だったよ
15 :
宇宙の一匹狼:01/10/14 19:51
73光年の妖怪が好きだな。
地味な侵略物なんだけどミステリーぽっくてイイ
16 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/14 20:07
「天の光はすべて星」を10年くらい探してる
>>1 全面肯定。
アイディアだけの作家とか言われてるが、あんだけのアイディア出せるだけで充分に尊敬できる。
アンソロジストとしても有能。
18 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/15 12:30
>15
先日ブックオフでGETした!
最近は名作の増刷や再販が少なすぎるよね。
19 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/15 15:25
印刷機が自我を持ってしまう話って、タイトルなんだっけ?
社会主義の本印刷させたら労働条件改善を要求してきたりとか
すごく笑った。この印刷機、ホーカより書物の影響受けやすいぞ。
>>19 「諸行無常の物語」です。
読んだ本の反応、その描き方が手を変え品を変え。
職人にかかると楽しませてくれるよね。
しかし、ホーカ!あれもいいですねぇ。懐かしい!
21 :
クロパン大王:01/10/16 01:41
やっぱお約束だけど「発狂する宇宙」かなあ。訳者に恵まれてる部分も多いと思うが
切り口というか起承転結の付け方が余りにも好みなのよね。まさにトラウマ。
22 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/16 01:59
読んだ作品はみんな好きだけど、強いてあげれば「発狂した宇宙」「星ねずみ」かな。
未読もけっこうあるので、残り全部読みたい。きょう古本屋で買ったのは
「スポンサーから一言」と「天使と宇宙船」。どちらも既読なのだが、
前に読んだのは小学生時分だったのでほとんど忘れているみたい。
なんだか新鮮な気分だ(微笑
23 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/16 17:57
>16
マジか?神奈川の田舎の方に住んでいるが、近隣だけで3冊は見かけるが。
っつーかネットで買えば……?
あ、文庫版じゃないの(あるのかな?)を探してるのかな。
だったらスマソ
ブラウンの母でございます
このたびは
>>1さまを息子がレイープしてしまい、まことに申し訳ありません(以下略)
26 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/16 19:57
ブラウンの父のフォンです
このたびは不肖の息子がSFばかりにかまけて
ロケット工学についてさっぱり興味をもたないために皆様に迷惑をかけてしまいまことに(略)
27 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/17 00:15
借りて読んだF・ブラウンの短編や、「火星人ゴーホーム」は初期に読んだSFのうちで
影響力大きかったんだと思う。「73光年の妖怪」は、期待して買って読んだ。
ストーリーには失望したけど、MITというのに憧れて、日本のちょっと似た
大学に行きました。
「発狂した宇宙」はだいぶん後になって読んだ。今ではベストだと思っている。
28 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/17 00:38
29 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/17 06:57
>>26 ネタに対してヤボな指摘で申し訳ないが、ドイツ人名にフォン(von)がついてる
場合、これはその人が貴族(というか、現代では貴族の子孫や家系)であることを
示すもので、名前そのものではありません。
ウェルナー・フォン・ブラウンなら、「ブラウンです」ということはあっても、
「父のフォンです」という使い方はしません。
この場合なら、「父のウェルナーです」というのが正しいでしょう。
もっとも、これだとフォン・ブラウンのことだとわかりにくくなってしまうので
わかっていてわざとやっているのかもしれませんね。だとしたら、失敬。
30 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/17 11:32
31 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/17 20:50
>>29 いやぁ、そうだったのですか。
すると、プロレスラーの「鉄の爪」の
フリッツ・フォン・エリックのフォンもそうだったのか。
知りませんでした。
32 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/21 21:19
俺か?俺が戦うのか?
34 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/21 22:58
そうだな、とりあえず闘技場行け。あおいのがまってるから
35 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/21 23:02
闘技場に行って赤玉ポートワインを飲もう
36 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/21 23:09
もう「発狂した宇宙」が面白くて面白くてしょうがなかった。
38 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/24 00:07
いやまったく。
39 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/24 03:00
>>32ってもしかして
「スポンサーより一言」のパロディか?
あれもブラウンだよね
40 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/24 13:01
この人のSFには今の作品にはないロマンがあるね
41 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/27 20:51
>>31 彼は本名ジャック・アドキッセン。多分ユダヤ系。商売上のドイツ人(プロレスにはよくある)を
演じているところがブラックというか何というか…。
本筋レス。
「未来世界から来た男」の短編群はエログロナンセンス色が強い気もするが、それが決して野暮や
下品にはなっていない。厨房の俺にはよい刺激だったよ。
ただ、同名の短編のラストは、解説書・評論によって二説に分かれていて、それが気になっている。
42 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/27 23:20
言葉が足りないようだけどペテンかどうかということだよね
マジに黒人だったらあんなこと言わんとおもう
自分はSFじゃないけど当短編集のいとしのラムが好きだ
主人公がさまよい歩くだけなのにどこかもの悲しいムードが漂ってる
43 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/29 02:49
がいしゅつだけど、ミステリもいいよね。
っていうか、短編の扱いにかけてはホント右に出るものなし、って感じ。
本格SFかどうか、なんて議論はどうでもよくて、
とにかく面白いモノが読みたければブラウンの短編読め、
と自信を持って勧められる数少ない作家。
ミステリもSFもいろいろかじったけど
未だに読後一番インパクトを受けたのは「かくて神々は笑いき」だもんね。
44 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/11/12 00:07
最近アメリカで「全短編集」が出た。
思い切ってアマゾンで買ったが結構英語がやさしい。
「おしまい」(The End)なんて最高だ。
From These Ashes : The Complete Short Sf of Fredric Brown
これのこと?
46 :
名無しは無慈悲な夜の女王:01/11/21 15:28
やあ、マック。
俺は「火星人ゴー・ホーム」いっちばん好きだよ。
これ、映画の『マーズ・アタック』とは何か関係あるのかい?
「狂った星座」良いねえ。あのドタバタぶりに大爆笑した記憶がある。
あと「遠征隊」か。絶倫隊長のお話ね。学校の授業でっていうのがまたいいね。
でもあんなひとが「天の光はすべて星」なんていうセンチメンタルなものも書ける
んだよね。誰だSFホラ話なんて言ってる奴は。
49 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/16 01:16
今こういう発想できる人はミステリー関係しかいないかな?
50 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/16 10:46
今発見。ブラウン大好き。ゴーホームなんて古本で見つけるたび買ってるから4冊くらいある。
火星人ゴーホームは映画化されてるけど...映画はB級以下だと思う。
51 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/17 09:50
ライリーの死は私が取る。age
52 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/17 12:42
高校の社会で、ヤンキーゴーホームって習ったとき、
火星人ゴーホームのパロディみたいって思った(笑)
'68年生まれでこれだからな…;
初めて「発狂した宇宙」読んでる最中、ベストタイミングでジャズが
流れてきて良かったなー。ルナジュース飲むとこ。
ミステリだけど「シカゴ・ブルース」もラッパの音が聞こえてくるようで
何度よんでもイイ。
53 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/17 13:13
>52さん、
火星人ゴーホームって題がヤンキーゴーホームのもじりなんだよね。
なにげにルイス・キャロルに詳しいブラウンカッコイイ。
54 :
アイク・ウィット:02/01/21 14:17
それにしても、『スポンサーより一言』、今だとみんな言われるまま戦っちゃうんでは。
安易な一般化失礼。
55 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/25 15:43
ミステリだけど、今検索してみたら、『遠い悲鳴』という作品が出てきた。
これってブラウン?あらすじ読んでも思い出せないんだけど。
56 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/27 23:40
>>オレはフレドリック・ブラウンでSFに犯された!
表に現れない、犯された人も多いのではないでしょうか(笑)
自分は「スポンサーより一言」に最初に犯されました。
それからというもの・・・
57 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/28 01:08
発狂した宇宙の解説に、ブラウンのファンは
「発狂」派と「火星人」派に分かれるというようなことを
筒井康隆が書いていた(たしか)。
どっちもいいけど、どちらかというと俺は発狂派だな。
火星人はブラウン本人によるあとがきが余計。
ネタばれするといけないから詳しく書けないけど・・。
>>50 その映画って、『マーズ・アタック』のことですか?
59 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/01/29 00:03
>>59 いや、もっと小品ので「火星人ゴーホーム」という映画があります。
「ゴーストバスターズ」の改良版みたいな作品で(笑)
音楽へのこだわり等はいけてたけど・・・あれじゃ小説とは別ものだとおもふ。
>57
そういえば、朝のガスパールを読んだとき、「火星人ゴーホーム!の作者あとがきと似ているなあ」と
思ったことがある。どうだっていいけど。
ホラーでスマソ。何てったって「青の恐怖」はすごかった。と思うがどうか。
「さあ、気ちがいに」にはしびれたね。
あれはゾクゾクしたよ。
59さんありがとう。自分の書き込みじゃ、『マーズ・アタック』が
その映画ととられてもしょうがないと思っていたよ。
あと、どなたか『探索』のオチについて教えていただけませんか。よく分からなくて。
大野暮失礼。
>61
ああ、あの「恐怖」シリーズは本当に怖かった。
特に「青」と「緑」(だっけ?プロポーズに行く話)。恐怖掌編のお手本のような作品。
65 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/02/02 16:11
>42
いとしのラム、よかったですねぇ。
リアル工房だった私はこれでセゴビアのバッハにはまりました。
66 :
45じゃないけど:02/02/04 09:47
44さんありがとう。
私もアマゾンで注文して、一昨日届いたよ。ハードカバーだと、結構1ページに
収まる話が多い。どうも味読のものもあるらしい。とてもうれしい。
67 :
45じゃないけど:02/02/04 10:00
あう、未読の間違い。↑味読
『未来世界』の『猫泥棒』どうしてもオチがわからなかった。
最近原本買って見てみたら、最後の「インスタント・ネコ」とはメール欄であることが
わかった。ブラウンとして上出来かどうかはともかく、意味がわかったのでスッキリした。
69 :
スペースミキサー@ケムリ・アート:02/02/20 16:26
「発狂した宇宙」大好きでした ポケモンのマルマイン
にメッキーってつけた記憶があります
70 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/02/21 01:54
<73光年の妖怪>で、冒頭の青カンのシーンに興奮した
私は当時中学二年。
その他の作品は、萩尾望都のマンガで読みました。
71 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/02/21 11:23
え、萩尾望都ブラウン漫画化してる?ブラッドベリじゃなくて?
ブラウンのマンガ化ではアンソロジー『フレドリック・ブラウンは2度死ぬ』しか知らないので
もし本当なら教えていただきたいです。
72 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/02/21 12:30
ごめん。ブラッドベリの間違いだったかも知れん。
11人おるやないか!
ファはファイトのファ☆
すいません。恥ずかしながら訊きます。
十月はたそがれの国、ウは宇宙船のウ、これらは
ブラウンでしたでしょうか、ブラッドベリでしたでしょうか。
>75
両方ともブラットベリです。
「短編」「初心者が読む」ということで
ついついごっちゃになっちゃいますよね。
77 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/03/08 17:53
>>63 ※ネタバレ注意!
「探索」のオチについて。
死んで天国に行った4才のピーター少年。ずっと神を求めてさまよい、やっと見つける。
神も喜ぶがその神が畏れ敬う存在がいた・・・。
ピーター少年が実は犬なのは読んでの通り。従ってピーターが探していた「神」とは
彼の主人で先に他界した飼い主の人間だったんでしょう。
だからご主人は神の玉座に頭を垂れた、と。
>>76 >「短編」「初心者が読む」ということで
>ついついごっちゃになっちゃいますよね。
作風はかなり異質だと思うなぁ。濃厚なのがブラッドベリ、軽妙なのがF. ブラウン。(ブラッドベリは長編の方が人気があるのではなかった?)
アンソロジー「SFカーニバル」は古くさいけど面白い。
79 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/03/09 18:02
昔は結構いろんなSF映画にブラウンのアイデアの片鱗を見たもんだ。
その度に、あっパクリ!と思ったものだが、やはりこれはウォルハイムだかが言った
「SFはSFの上にこそ作られる」という言葉が正しいと言う事なんだろうね。
おそらく今後もブラウンのどれかの作品をリメイクしたような映画が作られるだろう(w
78さん感謝。
すいません。77さん感謝の間違い。こんな近くで間違うなんて...
星新一訳の短編集で読んだなー。
あれ春樹事務所あたりで復刊してくれねーかな。
84 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/04/20 04:05
短編の名手age
85 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/04/20 04:39
少女漫画ですまんが、「フレデリック・ブラウンは二度死ぬ」てぇ
アンソロジーを昔読んだが。坂田靖子って漫画家の「プラセット」が
絶品だった。まさかあれが漫画化できるとはね。
86 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/05/20 16:23
85さん。
マンガの『プラセット』では、部下リーガンがかなり雰囲気出てていいですよね。
87 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/11 22:46
ブラウンに興味を持ったんだけれども,何かオススメはない?
ちなみに好きな作家はマーク・トゥエインに藤子F不二雄など・・・
88 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/06/12 05:38
「発狂した宇宙」最高すぎ!で大好きな作家です。
ところで、「未来世界から来た男」がブラウンの最後の作品(集)
なのですか?
60年代以降のものは無いのでしょうか?
89 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/07/09 21:37
age
90 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/07/09 21:39
銀背の「さあ気ちがいになりなさい」探してるんだがみつかんない
91 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/07/23 16:07
>90さん
もの知らずですいませんが、銀背ってなんでしょうか?
>92さん、即レスありがとうございました。
一般(SF)用語だったんですね。2典を見てもなかったものですから。失礼いたしました。
94 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/08/15 19:14
>>85 その漫画でブラウンにはまりました。
でも、「プラセット」や「気違いになりなさい」は漫画を読んだだけでは
最初は全く理解できませんでしたけど。
ミミズ天使の落ちがよかったと思う。
ただ、近くの図書館にはブラウンはほとんど蔵書されてないのが残念。
95 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/08/16 12:06
何年か前、NASAのスペースシャトルに
元宇宙飛行士だった77歳の政治家が搭乗して宇宙に出たニュースがあったじゃない?
あれって私の周りの人達にはかなり不評をかっていたけど(権力でゴリ押ししたんだろうとか)
政治家になってからもずっと宇宙への情熱を捨ててなかったっていう話を聞いて、
なんだか「天の光はすべて星」を思い出してしまった。
心の中で「おじーちゃんがんばれ!」って応援しちゃったよ・・・
「天の光」のすべてがうまくいったパターンみたいだなあって、勝手に万感極まっていた。
いまから気違い星プラセット読みまふ
火星人ゴーホーム久々に読んで思ったんだが、なんか2ちゃねらに似てないか?
ヤジウマーで所かまわず現れ皮肉と嘲笑を浴びせ・・・ヤホーのトピなど他サイトの住人怒らせまくって去る
おまいら、いやマック、肌は緑色じゃないかね?
99 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/30 12:18
>98
オマエモナー
つか、どんな人間が「2ちゃんねらー」と呼称されるのか?
定義厨召還の呪文になりそうだが(w
100 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/11/30 12:53
100get
「たいしたもんだ。いや賢いね。」「しかし俺は嘘がつけるぜ。(w」
なんつったりして。
101 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/03 13:26
>>98-
>>100 「横あいから口をだして申し訳ないが、あんたがたは2ちゃんねらについて
議論しているんじゃない、意味論(セマンティクス)を論じているんですよ」
板違い失礼。誰か書けたら続きの2つの定義を書いて。
「やあ、マック」が林檎使いへの嘲笑に聞こえる.....とか
103 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/04 02:21
ブラウンの短編と言えば、やはり
「魔法のパンツ」は外せないでしょう(w
外さないと使えないが、外すとやっぱり使えない罠
105 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/04 11:34
魔法の指輪もね。
106 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/09 01:51
SFでないが「叫べ、沈黙よ」と「翼のざわめき」が最高。
「手斧が首を切りにやってきた」
タイトルからホラーかクライムかと思って読んだら、
実は、サリンジャーの“ライ麦畑”みたいな、青春小説だった。
かなりハマった。
オカルト映画の、「悪魔を哀れむ歌」って、
「73光年の妖怪」にカナリ似てると思うんだが、観た人いる?
ダブル板違い申し訳ありませんが、ここ男性が多そうなので、
ご存知ない方がいらっしゃるかもしれないということでお許しください。
107さん、「手斧が首を切りに来た」は少女漫画家の宮脇明子氏が漫画化して、
講談社漫画文庫の「花園の誘い」に入っています。
短編で、ストーリーを追っただけという印象もありますが、ご関心のある向きはどうぞ。
109 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/26 15:12
「フレドリック・ブラウンは二度死ぬ」で
ブラウンの作品をネタにした双六ありますよね?
その中の「頭に乗っていた」「はいどーシルバー」というやつの、
モトネタを教えてください。
110 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/27 09:53
109さん。私が持っているのはコミックス版(確か大判のものもあったはず)なので
ひょっとしたら見当違いのことを申しているかもしれませんが、
中ほどのページで、橋本氏が製作裏話風のことを書いている部分のことであれば、
火星人ゴーホームの半ば頃、主人公デヴァルヴが発狂し、頭上に火星人を乗せて
足を目の前でぶらぶらされても全く気にならず、その姿も見られない、という
うらやましい状態におちいるシーンが元だと思います。
はいよう、シルバーというのはアメリカの人気ヒーロー「ローン・レンジャー」に登場する
主人公の愛馬に対する掛け声のようです。
ttp://www.h3.dion.ne.jp/~brothers/BOBsilver.htm
111 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/27 10:01
すいません、書き落とし(というか考えてみたら間違い)
109さんが指摘しているシーンは、デヴァルヴが発狂するシーン、です。
小説をタイプライターで打っているデヴァルヴの頭上にいきなり火星人が現れ、
「はいよう、シルバー、はいよう、シルバー、ぶっ飛ばせ」などと連呼します。
デヴァルヴは発狂し、タイプライターで「はいよう、シルバー。」と何度も書いて、
その後上記の火星人が見えない状態、になります。
すいませんでした。
112 :
名無しは無慈悲な夜の女王:02/12/28 09:29
>>110 教えてくれてサンクス。
どーりで。解らないと思ったら…読んでないからか(w
読まねば。
(^^)
114 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/27 10:35
「スポンサーから一言」中の「選ばれた男」が食料としている酒を飲みたいage。
あの作品、Alcoholics Anonymousの意味をきちんと表して訳し直して欲しい。
115 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/01/29 17:28
>>114 俺も飲みたい。あれを厨房んとき読んだから今の酒飲みな自分がある。
いかにもうまそうな描写なんだよな…
115さん、レスありがとう。
自分も酒好きです。ブラウン、酒の描写がうまい。
ストレートのウィスキー、カーニバルの密造酒、
まだウィスキーの飲めない少年が飲むハッカリキュール。
そして「スヌーク皇帝」に出てくるブランデー・メタクサ。
これに影響されて、メタクサしばらく飲んでたんだけど今ひとつ合わなかった。
117 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/03/10 10:24
読み終わるまでこのスレあってよかった〜。無人かもしれないが。
「天の光はすべて星」読了。十数年ぶりの再読。泣いた。
中学あるいは高校のころは"火星人"とか"発狂"とかみたいなドタバタが
いつになったら始まるかってばかり思ってて、「なーんだ」て感じだった。
若かったというかバカだったなぁ。
元宇宙飛行士マックス・アンドルーズ、上院議員エレン、
マサイ族出身の天才数学者エムバッシ。魅力的な「星屑」の面々。
>>95さん、今あなたの気持ちがよくわかるよ。
天の光〜は名作ですね。
社会の変化で古臭くなってしまった部分もありますが、宇宙開発が
滞っている今の時代こそ読まれるべきSFだと思います。
(^^)
「天の光はすべて星」大好きな作品です!!!
ここで話題になっていたので、
久しぶりに読んでみようと思いました。
(^^)
122 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/05 02:31
天の光〜ってもう過去の話なんだよなあ。
123 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/05 03:00
アタイこそが 123げとー
124 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/09 13:07
「人形」が意味不明ながらいまだに怖かったりする。
>>106 たしかに「翼のざわめき」は傑作ですね。SFでもミステリでもない、
普通の(?)小説として感動的でした。ブラウンもこういうのが書け
るんだな、と驚いた記憶があります。短編集『スポンサーから一言』
はいまでは品切れで新刊では手に入らないようですが、ぜひ復刊して
もらいたいものです。えらい亀レスでした。というわけでsage。
>>124 あれってどういうオチ?
運ちゃんの女性は誰だったわけ?人形貰った浮浪者?
何度読んでも解らないのは漏れがアフォだから?
127 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/11 20:23
>>126、そう、私もよくわからないw。
多分もらった浮浪者か掃除のおばちゃん?だったかの顔になっているんじゃと
思ってるんだけど。
だけど霧のなか、タクシーがどこまでもどこまでも走っていくて思うとそれだけで
心底ガクブル。
つまり、浮浪者のおばちゃんに運命を握られちまった、ということを表しているのね?
それ以外に何かあるのかとか思ってたけど、考えるとこれだけで充分ガクガクブルブル。
>>129 > つまり、浮浪者のおばちゃんに運命を握られちまった、ということを表しているのね?
これ読んで、そのおばちゃんが人形を捨てちまったら...ということにはじめて気づいたYO!
ありがd。ガクブル
131 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/14 01:38
古本屋で見つけるたびに買ってるんだけど、
梅田古本屋街でサンリオ文庫(?)ベストセレクション
原価650円→1500円になってた!ぼりすぎ。
ビニールに包まれてて、何が収載されてるかさえ不明。
某bookoffでは150円くらいの扱いのもあったのに
132 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/15 00:37
>>131 星新一訳もものだよね。
サンリオ文庫なら妥当な線でない?1,500円。
ブックオフで売ってたのもサンリオ?
>>132 bookoffで買ったのはサンリオではないですが、
うちに遊びにきたときに、はまった母が実家に強奪してったので
どこのだかわかんないです。茶色の表紙だったから創元推理文庫かなあ。
タイトルも失念!サンドイッチに乗っかった宇宙船とかそんなのが入ってた。取り返さねば…。
1500円は妥当なんですか。乞う復刊!!
bookoffで買ったものの片方(2冊あった)のタイトル思い出しました!
”スポンサーから一言”
135 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/16 09:51
136 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/16 09:54
>>131 東京では場所によってはさらに倍の3000円さ
137 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/16 13:06
俺も父親の蔵書のブラウンが初めての相手だったよー。
>>124 大学時代、サンリオの傑作選(100円だった)を見つけて懐かしく読んでたらこの話に再開した。
すっかり筋も忘れてたし、怖かったという漠然とした記憶しか残ってなかったんだけど、
結末に近づくにつれて、誇張じゃなく身体が震えそうなほどガクガクブルブルしたのには自分でびっくりした。
読み終わってみるとそこまで怯えるような話じゃなかったんだけど、よっぽどトラウマだったらしい。
もう一つ、これは鮮烈に憶えてるんだけど、『黄色の悪夢』がイヤでした。ものすごい後味の悪さ。
>>133 サンドイッチの中の宇宙船は、
「宇宙を僕の手の上に」の「全てのよきベム」では無いかと思われ。
(^^)
そういや昔の印刷機やら作品中にちょくちょく出てくるけど
作家てそんなこと知ってるものなのかな
それか印刷工の経験あるのかしら
>>140 何かの解説に書いてあった気がするんだが、印刷(あるいは新聞)業界にいたことが
あったはず。
ソース示すべきだけど、ものすごく下に落ちているのでとりあえず救出age。
142 :
動画直リン:03/04/17 15:28
>>140 一応ソース見つけた。引っ張ってスマソ。
>フレドリック・ブラウンは1906年、シンシナティ市に、広告業者を父として
>生まれた。インディアナ州のハノーヴァー大学に学び、1940年頃、ミル
>ウォーキー貿易新聞の校正係としての職についた。(略)つづいて出版社に
>移り、いろんな大衆雑誌の校正にあたるいっぽう、おびただしい短・中篇を
>発表した。(火星人ゴーホームの訳者あとがきより)
ミミズ天使で、ライノタイプの仕組みがよく解らないから
誤植が周期的に起きる理由がイマイチ理解できん。
145 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/04/20 00:53
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
>>146こちらこそありがと。
週末url先見られなくて、御礼が遅くなった、スマソ。
週末にミステリ短編再読。「名優」かっこいいよなぁ。
そういえばミステリ系は読んでなかったな・・・
想像だがブラックな感じなのかな
>>149 SFと同じで何でも書ける感じかも。
「むきにくい林檎」あたりにはブラックな味があるかな(「残酷」なという意味で)。
「真っ白な嘘」はドメスティック・スリラーだし、「後ろを見るな」は超絶技巧だし。
長編はあまり評判がよくないけど、自分は結構好き。
「シカゴ・ブルース」の「青春」な感じがなんともいえない。
ミステリ短編では「叫べ、沈黙よ」もコワくて忘れられない。
>>150 自分も「シカゴ・ブルース」好き。
「はっか入りキャンデーのような味がして、色は緑色のインキみたいだった。
ぼくはこの酒が気にいった。」な18歳のエド。かわいらしい。
>>151 引用の文もそうですけど、新しい世界への希望と不安みたいなものが
うまく出ているんですよね。
ジャック・フィニイとかもそうですけど、アメリカ製のミステリの最良の部分が
出ている感じがします。
SFの話もしないとあれなんですが、「地球最後の男」が出てくる話って何でしたっけ。
「さあきちがいに」みたいな厭世観のある話より、こういうのが好きです
>152、その意見にも同感です。拝見して嬉しいです。
後半「地球最後の男」が出てくるのは『宇宙をぼくの手の上に』
SPACE ON MY HANDS内の「ノック」ではないでしょうか。
この作品をモチーフとして、星新一氏は「ノックの音が」という
短編集を書いていますね。
>>153 サンクスです。「ノック」でしたか。
「ノック」もそうですけど、ブラウンの短編は導入部が本当にうまい。
ジョークであるとか小話めいた話で「つかみ」をしてそれが最後の伏線だったりする。
151氏推奨の「叫べ、沈黙よ」もそうでなかったですか?
余談ですが、「ノック」導入の話、多湖輝の「頭の体操」シリーズでもクイズに
なってましたね。
>154
あ、頭の体操・・・・(;´Д`)
うあー懐かしいもんを思い出させてくれましたね・・・ありがとう
引っ張り出して読もう
たしか7、8巻あったはず
>>155 なーんか微妙な礼を言われちまったなあ。
恥ずかしながら好きだったんですよね、あのシリーズ。
良くできた問題は、ブラウンのショート・ショートばりの意外性があったような。
と、無理やりスレにこじつけてみる。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
158 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/05/27 11:44
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
自分、印刷屋で働いてるので興味深く読んでるよ。
161 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/04 02:09
昨日、ふとブクオフで「フレドリックブラウンは二度死ぬ」って文庫漫画
見かけたので買ってみた。
いわゆる少女漫画は、SF系(萩尾とか篠原とか)しか読んでなかったけど
当時のSF的漫画表現への彼女達の憧れってのがよく伝わってきた。
漫画としては原作を消化し切れてないところが多かったけどそれなりに楽しかったよ。
これを読むと漫画家としての萩尾の偉大さ(彼女達の憧れ含め)がよく解る。
ブラッドベリやらピープル?やらよく出来てたもんな、むしろ独自の世界観作ってた。
男性作家で言うと諸星なのかな、こうした天才性。
沈みそうなのでage
162 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/04 03:16
「星ねずみ」ってブラウンでしたっけ?
165 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/04 10:12
消防の時「発狂した宇宙」にやられ、厨房の時「ミミズ天使」にやられ、
工房の時エドシリーズにはまった。
あちこちの本屋を回り、少しずつ集めた。
何となく、ブラウンの本を注文するのは邪道だと思ってた。
そして最後の1冊。いつか田舎の本屋とかで出会えると思って、まったり探していた。
…復刊フェアで復刊しやがった…
何か初恋の人が、クラス会で会ったら整形してたような気分…。・゚・(ノД‘)・゚・。
でもそれで次の世代に受け継がれていくでしょう
若いやつでブラウン知ってる者がほとんどいないのもさびしい
部下に読ませてみるかな
>>162 です。もとは「宇宙を僕の手の上に」に載っていましたっけ。
彼は稲妻がないのが寂しかった。
169 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/08 23:22
創元推理文庫の解説目録についてるブラウンの写真が好き!
「鼻毛を切れ」と言いたくなる。
>>162 今は「20世紀SF」の第1巻(40年代篇)で読めます。
172 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/09 11:27
>>168 ウァヴェリいいなあ。
侵略者騒ぎで、何故か釣り針が売れまくるというデティールにワラタ
俺も稲妻好きだからウァヴェリはなんか読むと切ない気分になります
単行本には翻訳が未収録なので、ここに試訳を書き込んでみます。
直訳悪訳だけど怒らないで下さい。
====================================================
1度目の揺れからたった1分しか経たない2度目の地震のせいで、化粧台の小物が
カタカタ鳴り、ベッドがかすかに揺れるまで、彼は自分が目を覚ましていることに気づ
かなかった。横になったまま3度目の揺れを待ったが、そのときは何も起こらなかった。
横にはなっていたが、すっかり目が覚めて、もう一度眠ることは出来ないことはわか
っていた。腕時計の夜光文字を見ると、まだ真夜中、午前3時であるとわかった。パジ
ャマを着たままベッドから出て、窓に歩み寄った。窓は開いていて、涼しい風が吹き込
んできた。暗空に輝き瞬く光が見え、夜のさざめきが聞こえた。どこかでベルが鳴った。
でもなんでこんな時間にベルが? 大惨事を知らせるベル? この地域はちょっとした揺
れだったが、近くでは大きな損害がでているんだろうか?それとももうすぐ大地震がお
こる、生き延びるためには家を飛び出し、開けた場所へ逃げろ、という警告の知らせだ
ろうか。
突然、恐れからではなく、自分では分析したくない衝動強迫によって、ここではない
場所に逃げ出したくなった。走り出さなきゃいけない、そうしなきゃ。
彼は走っていた。廊下を走り、玄関を抜けた、裸足で音を立てずに長い距離をま
っすぐ走り、門へと向かった。門を抜け、背後で門が閉まり、彼は野原へ着いた。
…野原? 門を抜けてすぐの場所に野原が? しかもその野原には先端を切った
電柱のような、彼の背の高さくらいのずんぐりした杭が点在しているのだ。しかし
スタートラインから出発し、「ここ」がどこで、「自分」が誰であるかについて考えを
まとめる前に、また地震が起こった。今度はさっきより強く揺れた。揺れのせいで
彼は走る足がよろめき、得体の知れない杭に突進していった。続く打撃で肩が痛み、
コースがゆがみ、ほとんど足を踏み外した。前に進ませようとする衝動は何なのだ
ろう。いったい。
そしてとうとう本当の地震が起こり、足元で地面が盛り上がったように見え、揺れ
続けた。揺れが止まったとき、彼は仰向けになって、巨大な空に突然そそり立った、
大きな赤い文字で書かれたひとつの単語を見つめていた。その単語は『TILT』、彼が
それを見つめているうちに全ての点滅光は消え、ベルは鳴り止み、全てが終わった。
やはりもっとちゃんと推敲すべきだったw。
以前読んだ批評などによると、これはメール欄1を主人公にしたショートショートらしいです。
最後に出てくる単語はメール欄2。
日本人には通じづらいということで未収録なのかも。
スレ汚し失礼いたしました。
>>178 なるほど、これは分かり辛いね。
説明されてはじめて何の事か分かった。
カルチャー・ギャップが理解を阻んでいるのか。
そう言えば「スポンサーから一言」に入ってた
「効きすぎ」という話も、何やら本文中に訳注が
ちりばめられていたが、結局何の話なのやら
さっぱり分からんかった、という記憶がある。
あれもやはり情報不足が原因なのかな?
180 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/06/11 21:35
なんということだろう、ふと気になって探してみたが
講談社文庫の「世界ショートショート傑作選1」に
収録されているタイトルだったじゃないか。
確かに読んだんだ、けどその時はテレビゲームだと思ってた。
>>176-178「赤色の悪夢」。訳は、呆れるほどにあってます。
TILTの説明には触れてないですね。
>176-178
ありがとう〜よかったよう
たしか「○色の悪夢」で何作か創元文庫にありましたよね?
シリーズもしくは連作の未邦訳の1編ということですな?
『奇想天外』8号〈1974年8月号〉にも同名の作品があるが、
確かに邦訳版短編集には収録されていないね。
温かく反応して頂いて嬉しいです。以前古書市で立読みした批評だと、
「未来世界から来た男」の悪夢シリーズのちょうどまんなかにはさまれて
いたらしいです。(このスレの上部で紹介いただき購入した全短編集でも
そんな配置でした。そのうち他のにも挑戦したいです。
(きっと皆さんには原文UPした方がいいと思うんですけど、著作権とか
問題になりそうで。以前別板で全原文載っているサイトアドレスを書き
込みあぼーんされた経験があるものでw) スレ汚しスマソ。
176さん
どうかまたよろしく
マンガ化の短編集、いっちゃなんだが橋本某氏のが 脚色し杉で気に障る。
マンガ化の短編集、いっちゃなんだが橋本某氏のが
脚色し杉で気に障る。
二重カキコ失礼
家(The House)
彼は玄関で躊躇い、振り返って背後の道路、緑の街路樹、黄色い
野原、遠くの丘、そして明るい日光に最後の長い一瞥をくれた。そ
してドアを開け中に入ると、ドアはスイングして彼の背後で閉まっ
た。
彼はドアの閉まるカシャッという音を聞いて振り向いたが、そこ
にはただの壁しかなかった。ドアノブも鍵穴もなく、もしドアの縁
があったとしても、彫刻が施された羽目板とあまりにも精巧にかみ
合っていて、彼には見分けがつかなかった。
彼の前には蜘蛛の巣が張った廊下が続いていた。床には埃が厚く
積もり、その埃の上には、2匹のとても小さいヘビか、巨大ない芋
虫がつけたような細い、曲がりくねった2本の跡がついていた。
その跡はかすかだったので、彼は右側の、最初のドアに向かった時
に初めて気づいた。そのドアには古いレタリングで「Semper Fidelis
(常に忠実な)」と彫りこまれていた。
そのドアから入ると、大きめの押入れ程度の広さの赤い小部屋だ
った。室内には椅子が1つだけ倒れており、椅子の脚は一本折れ、
薄い破片でやっとつながってぶらぶらしていた。すぐそばの壁には、
ベンジャミン・フランクリンの写真の額が一枚だけかけてあった。
額は斜めになっていて、ガラスにはひびが入っていた。この部屋の
床には埃はなく、最近掃除されたように見えた。床の中央には輝く
三日月刀がおいてあった。柄には赤い染みがついていて、刃の縁に
は緑の軟泥が分厚くついていた。これ以外には部屋には何もなかった。
この部屋の中で長い間立ちつくした後、彼は廊下を横切り、反対
側の部屋に入った。今度の部屋は小さめの講義室ほどもある広さだ
ったが、黒い、剥き出しの壁のせいで、一見狭く感じられた。紫色の
フラシ天の劇場用椅子の列が並んでいたが、舞台や壇はなく、黒い
壁からわずか数インチのところから椅子の列が始まっていた。部屋に
他のものは何もなかったが、一番手前の座席にはプログラムがきちん
と重ねられていた。彼はプログラムをひとつ手に取り、裏表紙に2つ
広告が載っているのに気づいた。ひとつは予防用歯ブラシ、もうひと
つはサブロザ(注:sub rosa秘密のという意味もある)分譲地の宅地の
広告だった。プログラムの表紙に、誰かが鉛筆で書いた、Garfinkleと
いう単語か名前が見えた(たぶんユダヤ系の名前)。
彼はプログラムをポケットに突っこむと廊下に戻り、階段に向かって
歩き出した。
彼が閉じられたドアの前を通りかかると、室内から、明らかにプロ
ではない誰かが、ハワイアン・ギターらしいものをつまびいているの
が聞こえてきた。彼はドアをノックしたが、あわただしい足音がした
だけで、何の応答もなかった。彼がドアを開け、部屋を覗き込むと、
腐乱死体が一体、シャンデリアからぶら下がっていた。その臭気が
彼に襲い掛かり、吐き気を覚えた。そのため急いでドアを閉め、階段
に向かった。
階段は狭く、螺旋状だった。手すりはなく、彼は壁に張り付くよ
うにしてあがった。最初の7段は磨かれてきれいだったが、7段目よ
り上の段の埃には、また2本の曲がりくねった跡がついていた。上
から3段目でその跡はひとつにまとまり、消えていた。
彼が右側の最初の部屋に入ると、豪華な内装が施された、広々と
した寝室だった。部屋をすばやく横切り、彫刻された柱寝台のカー
テンを引いた。ベッドはきちんと整えられていて、ならされた枕に
紙切れが一枚、ピンで留められていた。女性が急いで書き付けたよ
うな筆跡で、「デンバー、1909」と書かれていた。裏側には、代数
方程式が丁寧に書かれていた。
彼は静かに部屋を出て行き、廊下の反対側の黒い扉の向こうから
もれる音を聞くためにドアのすぐ前でちょっと立ち止まった。
奇妙で聞きなれない言語で何かを繰り返し唱えている、低い男の
声だった。仏教徒が念仏を唱えるように単調な抑揚で声が上下してい
る。何度も何度もRagnarok(ラグナロク)という語が繰り返されていた。
その語にはなんとなく聞き覚えがあるような感じで、声も彼自身の
もののように聞こえたが、声は色々なものに遮られ、はっきりしなかった。
その声が青く震える沈黙の中に消えていき、夕暮れがベテランの
泥棒のようにそっと廊下に入り込んでくるまで彼は頭をたれて立ち
尽くしていた。
それから目が覚めたかのように、彼は今では静まり返った廊下を、
3番目の、そして最後のドアまで歩いた。そのドアの上部の羽目板には
彼の名前が小さな金文字で書かれていた。金色の塗料にはラジウムで
も混ぜてあったのだろうか、その文字は廊下の薄暗がりのなかで光を
放っていた。
ドアノブに手をかけたまま彼は長い間立っていた。それからついに
部屋に入った。背後でドアが閉まった。掛け金がかかる音が聞こえ、
もう2度とドアが開かないだろうと彼は悟ったが、まだ恐怖は感じなかった。
暗闇は触れそうなほど黒く、彼がマッチを擦ったときに、闇が彼の
周りから飛びのくのがわかった。彼はその部屋が、ウィルミントンの
近くの、父親の家の寝室、自分が生まれた部屋とそっくりであること
に気づいた。今では彼は、どこを探せばろうそくが見つかるか知っていた。
引出の中に2本、それと3分の1の燃えさし。一度に1本にだけ火をつけ
たら、約10時間はもつはずだ。彼は最初のろうそくに火を灯し、壁の
真鍮製の張り出し棚に立てた。椅子やベッド、その脇に置かれ、生ま
れてくる赤ん坊を待ち受けている小さな揺りかごから影がおどった。
テーブルの上には、彼の母親の裁縫箱の隣に、Harper's (1850年創刊の
月刊誌)の1887年3月号が置かれていた。彼はその雑誌を手に取り、
ページをぼんやりと眺めた。
しまいに、彼は雑誌を床に落とし、何年も前に死んだ自分の妻の
ことを優しい気持ちで考えた。一緒にすごした年月の間に起こった、
数多くのちょっとした出来事を思い出すと、彼の唇に淡い微笑が浮かんだ。
9時間後、2分の1インチろうそくは残っていたが、暗闇が部屋の隅
から集まり始め、彼の元に這い寄ってきた。そのとき初めて彼は叫び
だし、手が、ぼろぼろで血塗れのぐちゃぐちゃの塊になるまでドアを
叩き、掻き毟った。
長々と連続カキコ失礼いたしました。
ttp://homepage1.nifty.com/ta/sfb/brown_f.htm によると、この作品は1975年6月号のミステリマガジンに『古屋敷』の
題で訳出されているようです。作品自体は1960年のもので、アメリカ
では“Nightmares and Geezenstacks”(1961)に収録されていた
ようです。
やはりもっと推敲すべきと思いつつ、吟味する気力がなくw。スマソ。
なんかこじゃれた落ちがつくのかと思っていたらあんな終わり方で
激しく鬱。最後の語、上手く言葉にできなかったのだけど、
"until his hands were a raw and bloody pulp."でした。ガクブル。
屋敷内の図を描いてみたりもしたんだけど、やはり理解できなかった。
途中に括弧つきで書き込んでいるのは一応何かの役に立つのではと
思い自分が追記したものです。
正に悪夢の世界であって、各々の言葉や数字にあまり意味はないの
かも知れません。
UPするのやめようかとも思いましたが、この後味の悪さを自分以外
にも味わって欲しく書き込みます。スレ汚しお許しください。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
シニカルさというか知性をドラえもんには感じる。
SF的なものを如何にファンタジーの衣で隠すかがあの漫画のポイントでしょ?
俺はドラえもん他藤子FのSF短編を初めて読んだ時には
フレドリック・ブラウンでSFにハマッタ時の感動を思い出したよ。
SFの本当の楽しさ、魅力、、、
最近だと岡崎次郎ぐらいしかこれを再現できてる漫画家はいない。
>>192 後味最悪ー
「夢オチでもいいからオチ付けてくれよう」といいたくなるほど。
でも雰囲気はいいね。ブラウンらしいかどうかは知らんけど
195さんレスありがとう。
自分がスレッドストッパーになるわ、山崎はくるわで、
ジサクジエンでもしようかヽ(`Д´)ノウワァァンと凹んでいたので
うれしいです。
あの書き込みの後、掲載誌を入手できたのですが、意味だけなら
大きな間違いはなかったようです。ホッ。
この後味の悪さ、なんとしようw。
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
199 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/07 16:10
>>199 神保町行けば2000円くらいで売ってるけどね。
201 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/10 02:13
今、ブラウンにはまっている人の年齢が知りたかったり‥。
絶版になっちやってるの多いよ〜。
『不思議な国の殺人』好きだったんだが‥。
202 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/11 00:00
203 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/11 00:10
アタイこそが 203高地げとー
204 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/11 00:20
205 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/09/11 12:18
今年、三十路だよ‥。
34歳。3年前に初読してビックリしてタメイキついて爆笑して今に至ります。
なんで年齢調査に…?酒飲み40歳なのだ
天使と宇宙船でSFにやられた17歳。
・・・SF初めはラファティだったけど
>>207 あ、わたしが年齢が知りたい、と書いてしまったからです(汗
平均年齢高そうだなぁと‥。わたしももうすぐ30ですわ。
10代の方もいるんですねー。もう、どっぷりSFにはまっちゃって下さい!
梅田阪急下の古本屋で「真っ白な嘘」が無造作に100均の棚に積まれてた!
211 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/11/24 22:20
37歳だが熱中したのは20年以上前だな。
創元推理文庫のカバー絵は野暮ったかったが妙な味わいがあった。
「未来世界から来た男」の毒と、「天使と宇宙船むの味わいが
心に深く残っている。
212 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/11/25 20:53
「死刑執行」の主人公になりたい!
ホント、これ以上はない天国だよなあ・・・
↑スミマセン、「死刑宣告」のまちがいでした。
214 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/11/25 21:38
天国だよねえ……
このスレを見つけて、天使と宇宙船を読んだ。
他の本が見つからない。ギャー
>>215 たしかに在庫切れ、絶版が多いですよね。
アマゾンなどでユーズド商品や新品の在庫をさがしてみては?
いずれは電子媒体として出てくることを望んでいます。
217 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/11/29 23:03
>>215 まさかこんなとこにないよなぁ。と思った古本屋にあったりする(笑
しつこく探せばどっかにある! いや、ホント。
>>210 「真っ白」は別にそんなに珍しい本でもないような・・・
「73光年の妖怪」
ラストで私も感動の涙が出てきました。
SFを読んで、しかもブラウン作品でこんな気持ちになるとは
思いもしなかった・・・
220 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/11 20:25
「地獄の蜜月旅行」
この作品にヒントを得て製作されたと思われるSF映画があります。
「地球爆破作戦」 1970年・アメリカ
戦争を回避し世界平和を守るために米ソそれぞれの超巨大コンピュータが
手を組む。
しかし、ブラウン作品ではコンピュータはあくまで人類を正しい方向に
導く支援をするために働いたのが、この映画ではコンピュータが人類を
支配することで戦争を抑止するという皮肉で不愉快な結末になっています。
age
222 :
名無しは無慈悲な夜の女王:03/12/20 11:59
age
>>220 ひょっとして原題名は「コロッサス」じゃなかったですか?
>223さん 俺は220さんじゃないが・・・
>ひょっとして原題名は「コロッサス」じゃなかったですか?
同タイトルの映画見た事があるけどそれのこと?
コンピュータに人類が支配されてなんとか反乱を起こそうとする話で
たしかそのコンピュータの名前が「コロッサス」だった
TVで見たんだけどタイトルは「コロッサス」で「地球爆破作戦」ではなかったし
結末で、ではなく映画のはじまりから既に人類は支配下におかれてたんだけど
225 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/14 20:38
>>223-224 「地球爆破作戦」(劇場公開時タイトル)の原題名は、
COLOSSUS: THE FORBIN PROJECT ですね。
www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14477
TV放映タイトルはいくつか違うものがあったようです。
米国のコンピュータが「コロッサス」、 ソ連のものが
「ガーディアン」で、コロッサスが完成し稼動を開始したときにガーディアンの
存在がわかって、それぞれのコンピュータが手を組んで、全面戦争を抑止
して世界の平和を保つため人類を支配下におくという宣言をする。
いたるところに張り巡らされた人類を監視するカメラ(夫婦の寝室まで!)
やあらゆる機器が制御下におかれた状況で人類VSコンピュータの攻防戦
が展開される・・・というストーリーでした。
↑225 = 220 です。
名前欄記入忘れてスミマセン。
このスレはじめてみました。
短編が翻訳してあったり感激しました。
176のはチェスのヤツと似てますね、ここで翻訳されてるのは説明みるまでサパーリ…。
228 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/01/14 23:34
「ミステリアス・ウェスタン」特集のミステリマガジン2004年2月号に、
フレドリック・ブラウンの短編「弾丸には弾丸を」が掲載されてます。
初めて読んだのが星ねずみ、長しん太のイラストでたぶん星新一訳の絵本
『スポンサーから一言』、スタトレの1stシリーズの元ネタに
使われてたりするよね(多分)。
>230
「闘技場」じゃ、なかったでつか?
そうそう!
「闘技場」 の映像化(映画・TV)はたくさんあるけど、
腕力や武器をつくるテクニックを競うものばかりで、
いまだに原作に忠実なものが無いんだよなあ。
いままで映像化されたことの無い、ブラウンの才気あふれる
実にすばらしい仕掛けがあるんだが。
SFファンには常識ナノネ・・・
独我論に拘ってるところが、ハインラインやヴォネガットと似てる気が
するんだが。
久々にワヴェリ地球を制すを読んだよ
作者のやさしい人柄がよくわかる
。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
闘技場の映像化イパーイあるのか。見たかったな…しゃべるトカゲ。
>236
私もあれ好きです
稲妻も好きだ
>>239 Waveryだからウェヴァリのような・・・
「ウァヴェリ」でしょ?
「地獄の蜜月旅行」も大好き!
あらゆるSFに出てくる叡智溢るる計算機のなかでも
二代目君が一番!
244 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/02/22 23:22
月ジュース飲みたいage。
月ジュースを初めて飲んだら、
もどってこれませんでした。
…で、私はまだここにいる。
上手いな
42歳
中学生の頃はまってほとんどの作品読んだが
今どこにそれらの本があるのか分からない。
火星シリーズなんかも全巻もってたのになぁ。
248 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/12 09:49
「未来世界から来た男」の原題は"Dark Interlude"(暗い幕間/間奏曲)。
実際「暗い間奏曲」として訳出もされているらしい。
1951年、まだ公民権運動なんて遠い先の発表当時、ブラウンは
あのストーリーを(そして自分の生きている時代を)「暗い幕間」として
認識していたのかな、なんて想像するとちょっと切なくなる。
駄レスだけど下がっているのでageます。
249 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/12 17:45
ブラウン運動を使った永久機関が出てきたのはフレドリック・ブラウンの短編だっけ?
パタリロでミミズ天使をまるっきりパクった作品があった・・・
251 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/15 23:25
ユーディの原理に出てくる小人を私は見たことがある。
漫画家になって皇帝に作品を献上したかったですの
253 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/03/26 19:05
age
発狂した宇宙、残り50ページほどまで読んだ。
面白いけど笑いどころが分からない。いや、狙ってるけど笑えないとかいう意味じゃなく、
ええと、元ネタが分からないとでも言うのだろうか。まあ笑いどころが分からない。
歳が歳だからだろうか。
40年代パルプマガジンの表紙とか見たら、笑いどころ?が解るかもしれん。
256 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/04/11 23:32
復刊ドットコム94票まで来たぞage
短編集読み返してるけど、やっぱり自分にはあわねーわ。
古典…として味わうしかねえよ。
ミミズとかショッカー系ショートショートは大丈夫じゃない?
やっぱSFらしいSFは科学部分がダメになっちゃうんだよな。
ストーリー上関係なくても「古典」としか読めない。
ついに復刊交渉までいきましたね。
260 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/05/12 15:46
>>255 御意。
『発狂した宇宙』の主人公の職業がSF雑誌、サプライジング・ストーリーの編集者でして、
この雑誌名ははアスタウンニング・ストーリーやアメージング・ストーリーのパロディと思われます。
表紙の中の雑誌の表紙もBEMと申し訳程度の衣服の美女ということで当時のパルプ雑誌を
参考に描いてあると思われます
復刊ドットコムのアンケート答えた?
263 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/20 23:55
age
264 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/21 22:04
265 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/03 20:39
『不良少年』読んで少々感傷的になりつつage。
自分も年をとったなぁ。
266 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/05 10:50
267 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/31 00:55
今高3です。
夏期講習で毎日梅田まで通ってるんですが、帰りに河童横丁の古本屋を覗くのが楽しみです。
三日ほど前にある本屋の百円コーナーに山積みになった文庫本を掘り返していたところすりきれた天使と宇宙船を発見。
あらすじちょっとみてまぁ百円だしいいかな、と思って買いました。
>創元の「天使と宇宙船」を読んだ衝撃は今も新鮮。
星新一的ショートショートしか読んだこと無かったんですけど、この中篇と短編の繰り返しのリズムが凄いと思いました。
それから今日まで河童横丁でフレドリックブラウンを探し回ったわけですが、SFが読みたかったのに見つかるのはミステリばかり。
とりあえず買ってみたら、それも凄いはまりました。
軽いっちゃ軽いんですが、主人公が好きです。
今のところ殺人プロットと通り魔を読みました。
おかげで勉強全然してません…orz
俺も浪人中に一生で一番本読んだわ。
……あ、まだ高三か。失礼
>>267 ここにも本ばっかり読んでるダメな受験生が居るので
安心してください・・・orz
私も同じく、浪人しているときが一番多く本を読んだよ。
500冊くらいかな。まあ、逃避なんだけどさ。
それはそれとして、気分転換程度にして、受験勉強がんばれ。
きょうは萩原朔太郎の猫町とかいうのを読みました
ってだから勉強しろ俺orz
昨日はレ・コスミコミケを読みました。
今日は黒い仏を読んでいます。
>>271お互いがんばりましょうorz
>>268-270 なあに、読書など囚人にさえ許されている余暇だ。
浪人中に「予備校」の掲示板に「バンドメンバー募集」の張り紙した俺に
比べれば真人間。
応募してきたやつらも相当なもんだがw
「天の光」はここでも好評だね。
あの時代のSFで、宇宙開発の速度が停滞することを予測した作品って他に
あったのかな?
宇宙の一匹狼読みました
なかなか好きだな
つかあんまうってないすね。
275 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/13 23:43
入手できる限り読んでると思う。
俺のベスト3は
「後ろを見るな」
「不死鳥からの手紙」
「天の光はすべて星」
他にはラファティー、ロバートFヤング、キャロル・エムシュウィラーとかが
好き好き大好き。
「天の光〜」は20ページくらいで挫折した記憶が。
「天の光はすべて星」は私のフレドリックブラウンの作品で一番好き。
といっても、高校時代に読んだだけで再読してないけど。
再読するとあの感動が薄れそうで。
私はフレドリックブラウンと眉村卓でSFに犯されましたよ。
278 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/15 01:31
オリンピックwとスヌーク皇帝に乾杯してお前らメタクサ飲みやがれあげ。
昔飲んだけど自分はどうも趣味に合わず。
279 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/15 10:49
「天の光はすべて星」
好きな人には水を差すようで申し訳ないけど、点火してワクワクしながら
待っていた花火が不発に終わったような読後感だった。
ただ、
>>273 殿が述べられている、
>あの時代のSFで、宇宙開発の速度が停滞することを予測した作品って他に
>あったのかな?
私の知る限りでは他に思い当たらず、こういう観点で優れた作品と思います。
J・G・バラードの宇宙開発に批判的なテーマを扱った作品が出てくるのも
10年くらい後ですね。
280 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/15 16:24
「終点・大宇宙!」
の題名に萌え
それはヴォークト。
いわゆるジュブナイルものじゃないSFで最初に読んだのが
早川の銀背「発狂した宇宙」だった。今考えると、あのストーリーは
スペースオペラおたくの内宇宙に取り込まれるような話で
一種のメタSFともいえるわけで、アメリカの同時代人でもな
かったせいで、今ひとつピンとこなかった。
2作めが借りて読んだ「73光年の妖怪」(貸してくれたのは
ジャイアンみたいに粗暴な奴だったがなぜかSF好きだった)
これはストレートな侵略SFでとてもハラハラしながら読んだ
覚えがある。
283 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/19 20:37
短編「唯我論者」にでてきた主人公ってどういう名前でしたっけ?
285 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/28 11:49
藤子・F・不二雄の「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」
マニア評価高いみたいだけれど
オチが「ブラウンのショートショートのパクリっぽいなぁ」
と感じて好きになれませんでした。
(「未来世界から来た男」収録の不死になった科学者の奴)
私だけなんでしょうか・・
ブラウンのはショートショートでオチにかかってるけど、
USDマンのオチはそんなに重要ではないような気がする。
物語をきれいにしめるためのものであって。
287 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/29 01:51
創元のブラウン編「SFカーニバル」は評判イマイチ
なんでしょうか?
ブラウン作品に比べれば、設定の奇抜さとか、落ちそうだ
けど「ロボット編集者」「地球火星、自動販売機」辺り
ブラ、ウンに通ずるムード感じて好きだったんですが・・
収録作で、比較的、有名なのは「ヴァーニスの剣士」になるのかな。。
>>287 自分は実はSF好きと言うわけではなく(板住人の方々ごめんなさい)、ブラウンファンなので
正直落ちるとも思ってしまうけれど、あのアンソロジーは好きです。
今手元にはないのであやふやだけど、「ジョーという名のロジック」はネット社会だなぁ、と
思ってぐぐったら山本弘氏がそのまんま書いていてなんとなくorz。
「天の光はすべて星」
内容もさることながら、この邦題の美しさは素晴らしいと思う。
原題と変わらないと言うか,意訳の範疇だけどね。
良し悪しは別として、またSFに限らず邦題ってのは原題と似ても似つかないのが多いから。
でもまあ美文というか、すばらしい邦題であることには異論なし。
「Pattern」の訳題が難しいみたいね。
「大同小異」とかいろいろがんばっているけど。
>>289 このころのハヤカワの邦題って
いいのが多いよね。
厨房時代「天使と宇宙船」を読んでハマってしまった。
で、色々漁っているウチに図書館で見つけたボロボロの本の「発狂した宇宙」
正直 ナニが言いたいのか良く判らなかった。
後日 別の訳者の「発狂した宇宙」を入手してやっと面白さが判った。
前者の元々社の本は、投資としてなら兎も角 読む本として大金を叩くのは(ry
↑サンリオ以上の超訳
ごめんよ、「発狂」派でもなく「火星人」派でもない漏れは
死んだら「天の光」ハヤカワ初版を棺に入れてもらうことにするわ。
295 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/10/12 05:25:28
>>287 SFカーニバル傑作!心の一冊です。でも今はもう絶版?
296 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/10/29 23:08:31
多元宇宙の観念は発狂から学んだ。懐かしい。
297 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/06 21:59:47
うわあこんなにブラウンの話が。私も初体験がブラウンでした!小学生でしたがハマったです。
「いとしのラム」が好きで、冒頭に出てくる「狂人が握るゼラニュウムのように」という
ブラウニングの詩のタイトルが知りたくて何度か探したなあ…。いまだに分からない…_| ̄|○
哀しくて切なくて、二度ほどこれをテーマに絵を描きましたなあ。
他では「鼠」?のラストかな?「忘れちまいな」というのもクールで好きだった。
手元にないので思い違い&覚え違いあったらごめんなさい。
298 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/06 22:03:53
「天の光はすべて星」
「スポンサーから一言」
この2冊を復刊してくれ!
300 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/06 23:50:52
アタイこそが 300げとー
みみず天使
既出だろうけど「闘技場」はまさしく古典的傑作。
いったいどれだけのアニメ、TV他にパクられたろう。
303 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/26 19:15:24
ガンダムにでてくるフレデリックブラウンってこのひとからとったの?
星新一訳の短編集を復刊してくれ…
サンリオだもんな、無理か
>>304 知りませんでした。
サンリオって見たことないすっ。
306 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/26 22:19:32
フレドリック・ブラウンでSFに強姦された人がこんなにいたなんて・・・
短編集
「宇宙をぼくの手の上に」(「わが手の宇宙」)
「天使と宇宙船」
「スポンサーから一言」
は、不朽の名作揃いだよなあ。
ブラウンで最初に読んだのが「火星人ゴーホーム」なんで、一番印象に残ってるな。
SFなんか書かない。ウェスタンだけを書くのだ。
「ヴァーニスの剣士」
バローズやコナンを読む前に読んで…
オモシロサが解からなかったw
310 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/29 01:45:35
種族の運命、国の運命、星の運命などをかけ『無作為に』一人選ばれ代表戦争
とゆうパターンはこの人の闘技場が最初ってのは本当?
>>310 一人選ばれ、とは限らない。
鉄腕アトムは犯罪者(だっけ?)と共闘することになった。
「閉じた環境で」「闘う相手とコミュニケーションできない」
「闘う以外の選択肢がない」てなとこか。
今では考えられないことだが、少し大きな書店に行けば、
昔はブラウンの著書がズラッと並んでいたからなァ
むかしはSFと言えばブラウンかシェクリイから読み始めたもんだがなァ
シェクリィは「人間の手がまだ触れない」が長く絶版になっていたのが痛かった
むかし、フェリーニが「発狂した宇宙」を映画にしようとしたんだけど、
撮影直前にやめちゃって、裁判沙汰になったんだよな。
もし映画が出来てれば、ブラウンももっとメジャーになってただろな。
>むかし、フェリーニが「発狂した宇宙」を映画にしようとしたんだけど
ひぇー、そんな企画あったんだ!
実現してたら、やっぱり大女が出てくる映画になってたのかな
2重書き込みスマソorz
320 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/01/08 02:11:31
板違いかも知れぬが、今日エド・ハンターシリーズ完集age!
いやー、みんなブラウンよく読んでるなあ。
俺も最初に読んだ大人SFはブラウンだった。
ハヤカワの「わが手の宇宙」な。
「星ねずみ」とか「狂った星座」とか、いま思い出しても胸キュンだな。
以来,長編も短編もほぼ全冊読んだ。
「恐竜パラドックス」「漫画家とスヌーク皇帝」「ミミズ天使」「ユーディーの原理」あたりが忘れられん。
ミステリつーか、SF以外では、ガイシュツだけど「叫べ、沈黙よ」かな。
長編では、やっぱし「発狂した宇宙」。
天才です。まぎれもなく。
『幻想と怪奇』全3巻、2月下旬から月1冊のペースで
「ハヤカワ名作セレクション」として刊行されますね。
銀河連邦首脳公安将校の間でだけだが、秘密情報員K-1356としても
知られているガーン・ロバーツは、地球から206光年離れた地点で、時
速14光年で惰行自動操縦を行っている一人乗り宇宙船中で眠っていた。
ベルが鳴り、ただちに彼は目を覚ました。通信機へ駆け寄り、スイッチ
を入れた。連邦大統領の特別補佐官であるダウネン・ブランドの顔がス
クリーンに広がり、声がスピーカーから流れてきた。
「K-1356,君にひとつ任務ができた。ノヴラという恒星は知ってい
るかね。星座で言うと...」
「存じております。」ロバーツは急いで答えた。これほど離れた距離間
で、しかも直通通信はかなりパワーを浪費してしまう。できる限り特別
補佐官の時間を節約したかった。
「よろしい。ではノヴラの惑星については?」
「行ったことはありません。ノヴラには生物が居住している惑星が2
つあるということだけは存じていますが。」
「その通りだ。内惑星には我々とそれほど違わないヒューマノイド型
種族が居住している。外惑星に居住する種族は外見は地球上の馬に似て
いるが、3組目の腕が生えて、手となっているところが異なっている。
その手のおかげで文明はかなり高度な状態に達している。彼らの名称は
地球人には発音できないので、我々は『馬』と呼んでいる。彼らは由来
を知っているが、気にしていない。そういう面での繊細さはないんだ。」
「イエッサー」ブランドが話を中断すると、ロバーツは言った。
「両種族とも宇宙旅行の能力がある。光速を超える恒星間移動ではな
いがね。その2つの惑星―ガイドを見れば座標や名前はわかると思う―
の間には、小惑星帯がある。太陽系のものと似ているが、それよりも広
大だ。居住惑星2つの軌道間をかつて巡っていた巨大惑星の残留物なの
だ。
居住惑星のどちらも、鉱物資源が乏しい。小惑星は鉱物資源に富ん
でいて、2惑星の主たる供給源となっている。100年前、両星間でこれ
を巡って戦争が起きた。銀河連邦が戦争を調停し、ヒューマノイド型、
馬型両種族が以下のことに合意した。両種族の1個体あたり1つのみ、
生存中の小惑星の権利を主張することができる。」
「イエッサー。銀河史で読んだ記憶があります。」
「すばらしい。問題が1つある。ヒューマノイドよりこのような申し
立てがなされている。馬がこの協定を破っているというのだ。鉱物の取
り分を増やすため、存在しない馬の名前の下に小惑星の権利を主張して
いると。」
「君の任務なのだが、馬の惑星に着陸してほしい。貿易商の身分証を
使ってくれ。貿易商の出入りが多いので、疑われることはない。友好的
な種族だ。問題は起こらないだろう。地球からの貿易商として歓迎され
るだろう。馬が人口数規定以上の小惑星の権利を主張して協定を侵害し
ているとのヒューマノイドの申し立てを証明あるいは反証するのだ。」
「イエッサー。」
「任務を遂行しだい惑星を離れ、タイトビームで私に報告を入れてく
れ。」 画面は消えた。ガーン・ロバーツは案内図と星図を調べ、自動
操縦をセットしなおし、寝台に戻り、中断された眠りに戻った。
1週間後、任務を完了し、ノヴラ星系から十光年の場所まで安全に離
れ、ガーンは連邦大統領特別補佐官にタイトビームシグナルを発信した。
数分のうちにダウネン・ブランドが電信スクリーンに顔を現した。
「K-1356がノヴラの状況について報告いたします。サー。」ガーン・
ロバーツが言った。「馬の人口調査統計資料にアクセスすることができ
ました。200万を少し超えるぐらいです。次に小惑星に対する要求数を
調べました。およそ400万にも及びました。ヒューマノイドが正しく、
馬が協定を侵害しているのは明らかです。
そうでなければ、馬の数よりあんなに多い馬惑星(Horses' Asteroid)
があるはずがないですよね。」
保守試訳投下させていただきました。スレ汚し悪訳スマソ。
これも日本語にしづらいから未収録なのかな、といった作品。
題名にはメール欄1の2つの意味がかけてあるんだろう。
オチの1文に出てくる単語は、競馬用語でメール欄2と同義らしい。
皆さん、幻想と怪奇3買いましたか?
328 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/30(月) 01:02:37
>>318 歓びの毒牙だっけ?
ビデオになってたはず
ミステリ板みてなかったけどひょっとしてと思ってこの板に来たら・・・
スレあったんだ。
名前で損してる気がする。
アメリカやイギリスなら、同じ街にひとりやふたりは同姓同名がいそう。
エラリー・クイーンとかアイザック・アシモフとかいかにもはったりの利いた
一度聞いたら忘れ無そうな名前なら、もっと人気が定着していたのでは。
作風は日本人受けしそうなんだし。
330 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/08/29(月) 16:15:00
このスレ迷い込んで、面白そうなんで、ブクオフで漫画買ったぞ。
サカタヤスコさん好きなんで。シリアスいのもコメディも入ってて
初心者にはもってこいだよなあ。「フレデリックブラウンは2度死ぬ」
10月上旬 異色作家短篇集7
『さあ、気ちがいになりなさい』 フレドリック・ブラウン/星 新一訳
地球を襲う怪事象、悪魔と坊やの激闘、謎の惑星に潜む罠などなど
12篇の愉快にして奇々怪々な作品が大集合。華麗かつ奇天烈、その
アイデアとテクニックでは並ぶものなき天才的作品集、待望の復活
334 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/09/20(火) 17:23:37
「スポンサーから一言」、いちばん安く手に入れる方法
教えてください!
ウチの近所で50円だった。
カバー無いので買わなかったけど。
336 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/07(金) 17:24:08
俺のF・Bベストは「ユーディの原理」
337 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/07(金) 17:31:27
おれは「毒薬」だな。非SF。
338 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/07(金) 22:05:18
『我が街シカゴ』がよかった。
短編では、ヴァヴェリが大好き。
やっぱミミズ天使。
341 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/10(月) 06:04:14
ミミズ天使ってさあ、やっぱり英語圏の人はミミズが空に飛んでった辺りで
この現象がどういうものなのか気付くのかな?
翻訳では、不可能だけども・・
ネイティブのアメリカ人が田中啓文で笑えるか?みたいな話じゃないっすかねえ?
実は原題が「The Angelic Angleworm」だからねぇ。勘のいい人なら・・・?
新版「さあ、気ちがいになりなさい」ネットで表紙だけ見た。
昔の渋谷系のCDジャケみたいでワロス。15年遅れてる。
けど、買うオレ。
「遠征隊」って遠征前に既に女隊員に手を出してたってことなの?
>>345 遠征が始まって即全女性を孕ませた、ということじゃない?
347 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/20(木) 04:42:15
「さあ、気ちがいになりなさい」買った。
嬉しい。フレドリック・ブラウンのハードカバーを新刊本屋で買えるなんて。
解説が坂田靖子だったw
まだ全部読んでないけど、目次に「電獣ヴァヴェリ」って書いてあるwwwwwwwww
名訳なのかも知れないが。星先生。
>>347 坂田氏、ネタばらししすぎだと思わない?
ちょっと不満。
そりゃあれを買う人間はほとんど知っている内容なんだろうけどさ。
いっそ遠慮せずにトリビュートマンガを描けばよかったのにね。良くないか。
自分はこれに限らず、有名人が思い入れを語る、といった解説より
著者の経歴、発表経緯、反響、書誌などを並べたガチガチのデータ解説の方が好き。
350 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/24(月) 17:35:25
きちがい、本屋で探したけど無いとおもったらハードカバーなんだ。
異色作家短編集は文庫で出すこと無さそう(´・ω・`)
つうか異色なわけ?俺の中ではもんのすごいスタンダードなんだけど・・・
ブラウンがスタンダードでなければ何がスタンダードだというのだ
O・ヘンリとか主流文学の短編と比べたら異色、という意味だと思われ。
このシリーズが最初に出た頃はSFはキワモノ扱いで(今でもそうだけど)、
早川書房の本を置かない本屋も多かったから、
ウチのも紀伊国屋の「海外文学」のコーナーに置いて欲しい!
とセツなる願いを込めて、気合を入れたハードカバーにしたのだと推測する。
第1巻は開高健訳のロアルド・ダールだし。
しかし、タイトル変えずに出すとは・・・
ハヤカワ凄い偉業だね。
ふつうの本屋にこのタイトルが置いてあると、ちょっとびくっとしますね。
さあき印になりなさい
惚れたぜ、ハヤカワ
漢だぜ
全部他の短編集で読んだことある(持ってる)けど「基地外」も買ったよ。
一冊出した勢いで、未訳分の「The Deep End」、エド・ハンター・ミステリの
「Compliments of a Fiend」も出してください。
日本人好みの作風だから、絶対に新しい読者層を掘り起こせると思います。
ただし上記は推理モノなので、創元のテリトリーかも知れないですが。
「天の光はすべて星」の復刊を先に…
「きちがい」読んだかた
他の短編集収録の訳に比べて星訳はどうですか?
わたしは、サンリオの星訳ブラウン傑作集の初っ端に「タクソン」(ツーソンTucsonのこと)
とあるのを読んでから、なんとな〜く不信感をもってしまっているので客観的に評価できない。
>>363 「きちがい」読んだー
実際、訳の違いは良く分からなかったけど
「さあ、気ちがいになりなさい」には「気ちがい病院」って言葉が何回も出てくる。
今新訳にしたら「メンタル・クリニック」とかになっちゃって
話の雰囲気が壊れちゃうんだろうなーとは思った。
>>366 「宇宙をぼくの手の上に」に収録されている版も気ちがい〜という
訳は出てきますか?
ブラウンと並び称せられた短編の名手、ロバート・シェクリーが亡くなられました。
ttp://www.sheckley.com/ Robert Sheckley passed away on the morning of December 9, 2005
in Vassar Hospital in
Poughkeepsie, NY
369 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/12/18(日) 00:58:31
「天の光」、懐かしい。読書で初めて涙ぐんだ本だ。
↑
こう約すと何かの宗教に嵌った人の感想みたいだが。
訳す?
公約ストライキ
372 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/12/26(月) 14:27:36
長編では火星人ゴーホームが好きだな。
あと短篇でタイトル忘れたけどタイムマシンもので笑ったのがあったな
「未来世界から来た男」で、初ブラウン体験中。
星新一みたいで、面白いんだけど、なんかちょっと物足りない感じ。
374 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/01/23(月) 04:40:24
物足りないか…
短すぎるか、海外物だから落としどころが解りにくいか、
日本の作家も影響受けてるから既視感があるか・・・・・
それより長めでもよければ「天使と宇宙船」に挑戦されたい。
不死鳥への手紙
なんてどうだろう
俺は衝撃受けたなあ
377 :
373:2006/01/24(火) 00:09:21
海外SFばっかりよんでるから、分かってないって事はないけど。
うまく説明できないけど、短すぎて物足りないのかな。
ただ、一つ分からないとがあって、「青色の悪夢」。
子供がなぜ浅瀬でおぼれたのか。
2カ所に傍点が振ってあるのには意味があると思うんだけど、よくわかりません。
とりあえずこれ一冊読んだら、長編も読んでみようと思ってます。
長編で1冊選ぶとしたら何がいいですか。
自分は「発狂した宇宙」がいいと思う。
実際浅いところでも溺れることはあるよ。
長編は「発狂した宇宙」派と「火星人ゴーホーム」派に分かれるみたいね。
「天の光はすべて星」派は無視ですかそうですか。
自分の場合、相手が若い人なら「発狂した宇宙」を薦めたい。
30代以上には「天の光はすべて星」を薦めたい。
「未来世界から来た男」は、ブラウン作品の中でも
特にアイデア一発勝負っぽい短い作品をまとめてあるから
物足りないっていうのはちょっとわかる。
他の作品集はもっと厚みというか暖かみがある話が多いよ。
こんなときにはヴァヴェリハァハァ、稲妻ハァハァ。
383 :
373:2006/01/26(木) 23:09:35
>>383 どの年代の人がどっちを読んでも面白いとは思うんだけど、
最初の一冊としてお薦めしてみたいのは
>>381の分け方ってことで。
「発狂した宇宙」は、ドタバタっぽくてワクワク感があって
映画的にビジュアルを想像して楽しめそうな話。美女ヒロインもいるし。
「天の光はすべて星」は、登場人物が高齢だったりして派手さはないかもしれんが
じんわりと胸に迫る作品。
(成就しててもしなくても)夢を追いかけた経験のある、そこそこの年齢の人が読むと
より一層グッと来るんじゃないかと思う。
ええと筒井さんだったかな
ドタバタコメディ好きなら発狂した宇宙
ブラックユーモア好きなら火星人ゴーホーム
って評価してたのは
まあギャグ好きなら、という前提ですが・・・
シリアスなのだったら天の光…みたいな感動もの以外にも
ハードボイルド(っていう程でもないかな?)宇宙の一匹狼や
ハードSFとジュブナイルが混ざったような73光年の妖怪なんていいですよ
自身ではブラウン2冊目の短編集「スポンサーから一言」読んでますけど、
「ドーム」「鏡の間」とか、こっちの方が良作が多いッスね。
387 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/21(火) 23:28:27
「発狂した宇宙」の銀背を315円でゲトしたのでage
389 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/03/28(火) 00:46:56
DancingSandwichあげ
390 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/19(金) 05:12:39
「まっ白な嘘」と「復讐の女神」読み返したのでage
391 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/11(日) 05:45:29
JK、ェサ�、チオ「、?
392 :
あげます:2006/06/14(水) 04:18:10
初めまして。とある板でこの作者の名前を知ってきました。
その板というのは創作文芸板で、ブラウンの作品に酷似した作品がとある賞に入選した、というものだったんです。
「時間が逆戻りする」という話のようです。どんな話なのでしょうか。題名わかる方いますか?
「おしまい」のことかな。
短編集「未来世界から来た男」に収録されてるやつで、
二ページぐらいの超短い話。
博士が時間が逆戻りする機械を発明する話で、
なかなか面白くて小ざかしい愉快な話。
時間逆行を書くなら、酷似した作品が生まれやすい話だとは思う。
むしろ、読んでみたい。
ちなみに、似てる作品の作者と題名を知りたい。
興味ある。
395 :
392:2006/06/14(水) 23:12:12
>>393 質問に答えていただいてありがとうございました。掌編小説なんですね。
その酷似した作品というのは、現代ショートショート(原稿用紙七枚以内)に入選した作品ということしかわからないんです。すみません。
SFのアイデアは基本的にみんな使い回しなので
相当似てないとパクリということにはならない。
でないとみんなウェルズのパクリということになっちゃう。
暗がりで目覚めると未来の自分からの手紙があって…という話だったっけ?
>>397 それは入選した作品のこと?
ブラウン作品でそういう話なのは
「スポンサーから一言」に収録の「鏡の間」。
これも時間逆戻りネタ。
ブラウンのショートショートにありますね。時間を逆戻りさせるという
発明話
「はずだ、動く、が、これ、(ry......言った、教授は、ジョーンズ」
という感じだったような?
「未来世界から来た男」を十数年ぶりに読み返している。
怖いのは「悪夢」シリーズ。中でも怖いのは「白色の悪夢」
皆さんはどうよ。
「発狂した宇宙」や「さあ、気ちがいになりなさい」とか
「気ちがい星プラセット」とか、ブラウンは何でこんなに
「気ちがい」が好きなんだろうか? ブラウンも実は
電波系の人だったりするかも。
ちなみに星新一先生も学生時代にノイローゼになって、医者に
行っている。
『未来世界から来た男』に収録された『忠臣』は
チェスを知っている人には面白いかも。
逆にいうと、知らない人にはなんじゃらほいという
感じだろうね。
>402
長い戦いの末やっと勝利した!と思ったらそのとたん世界(盤)が傾いて・・・だっけ
なんか似たような話を永井豪が漫画に書いてたような
>403
その通りですよ。
「チェックメイト」
「今度はあなたの勝ちですね」
「楽しいゲームをありがとう」 by HAL9000
チカゴロニギワッテイテウレシイデス
『天使と宇宙船』に収録の「挨拶」は(F**k yourself!)で
あってますでしょうか?
>406
べつに伏字にしなくてもいいんじゃないかな。
映画「プラトーン」ではしょっちゅう「ファック」「マザーファカーズ」
といってるしね。
「きちがい」とはなに? うつ病、躁鬱病、統合失調症、記憶喪失、自閉症、
いろいろあるけど、どれも「きちがい」と言われるのは嫌だな・・・。
でも「さあ、きちが・・・・・」」
を「さあ、精神病患者になりなさい」としても問題は解決しないし、
かえって差別を助長しかねない。
でも間違っても、精神科に通院している人に「さあ、きちが・・・・」
を見せるなよ。病気のせいで患者は苦しんでいるんだから。
410 :
渚 水帆(作家):2006/06/27(火) 12:00:20
さて番組の途中ですが、ここでスポンサーから一言
「戦え!」
これもよく理解できない話だな。
「今やろうと思ったのに言うんだもんな〜」
という話だと思った
フレドリック・ブラウンは落語に似ていると思うことがある。
ただ、アメリカ産なので、風俗や笑いの壷がちょっとわかりにくかったり…
落語の落ちってのもアレよくわかんないよな
お後がよろしいようでとかいうけど、何がいいのやらよくわからない
>>412 なるほど、そうだったんですね。人類の天邪鬼なところを
見通していたんですね。
「探索」の結末の解説をどなたかにして頂きたい。
神と人間、人間と犬の関係が等値ということでしょうか?
>>417 よく分かりました。親切に教えていただいてありがとうございます。
ではまた。
ブラウンの「発狂した宇宙」とディックの「虚空の眼」は設定が似ているが、
どちらかがパクリ?
ブラウンのは多元宇宙モノでディックのは精神世界モノ。
それぞれ別方向の、SFにおいては普遍的なテーマでしょ。
>>420 なるほど、そう考えればいいんですね。
ありがとうございました。
俺は「発狂した宇宙」嫌い。あのボールみたいなAI
のカタカナの独白が多すぎるから。
「火星人ゴーホーム」は面白い。
国連事務総長が「ハラキリ」するなんて他にあるかな?
>422
メッキーねw
確かにあそこ読みづらくてイライラした
クライマックスで盛り上がるところなのに
-・-・ --・−
CQ CQ CQもできなくなるんだね。「雷獣ウェヴァリ」が
来た世界では・・・
間違えた。
-・-・ --・-が正しい(と思う)
いややはり、ツートツート ツーツートツーが正しい予感がする。
「きぐ狂い星プらネット」は名作だね。
まさかI quitの一言がああ、なるとはね。
ネタ晴らしはしないから読んでね。
消防6年の時、「発狂した宇宙」と「未来世界から来た男」
でSFにやられちまったよ。従兄が買ってくれたんだけどね。
"What mad Universe" の翻訳本を担任の教師に見つけられ
えらく怒られた。
やはりBEMに襲われるビキニ型宇宙服を着せてあったのが、まずかったか?
でもこっそり、宇宙大作戦(今で言うとStar Treck)を学校へ持っていった
チョビ悪の男?
「発狂した宇宙」「火星人ゴーホーム」とあっる中で
「天の光は全て星」の影が薄いのはなぜ?
あれはやっぱりブラウン「らしくない」ってのがあって
ブラウンの作品あれこれ想起する際になかなか出てこないんじゃないかな
ブラウン=思わずニヤリとさせるユーモアの名手ってイメージがあるから、
代表作というと上2作を挙げられることが多いんだろうね。
自分は「天の光〜」が一番好きなんだけど。
しかしもっと影が薄くてもったいない長編も…
"火星人ゴーホーム" の検索結果 約 13,000 件
"発狂した宇宙" の検索結果 約 14,600 件
"天の光はすべて星" の検索結果 約 9,170 件
"73光年の妖怪" の検索結果 約 129 件
"宇宙の一匹狼" の検索結果 約 117 件
ええ、何で73光年の妖怪が129表なんだと不思議がる俺
"宇宙の一匹狼" が存在すること自体、知らなかったm(_._)m
一人の男の妄想世界と一人づづ7回の内的世界の宇宙で遊ぶのはどちらがいい?
またーりとしていいですね。このくらいがちょうどいいですね。
今ふと思ったこと。俺はどれくらいブラウンを読めたかということだ。
「天使と宇宙船」「未来世界からきた男」短編集はこれだけ。
「発狂した宇宙」「火星人ゴーホーム」「天の光はすべて星」
「73光年の妖怪」長編は4本のみ。
ブラウンて日本ではあまり翻訳されていないのか?
>>441 色々出てるが色々絶版ですね。
早川から『さあ、気ちがいになりなさい』が今買える。
他にも古本なら密林で買える。
「スポンサーから一言」だけが未だ手に入らん
445 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/21(金) 01:53:25
探せばなんぼでもあるぞ。
でも、老後の楽しみに取っておくのも一興かも。
雷獣ウェヴェryの侵攻で電気が使えなくなった世界、ひょとして
人間の脳内電流もと怖くなるね。
でも雷鳴は好きだなあ。
Wavaryっていったいなんなんだろうね
ブラウン氏の最期はアリゾナの砂漠で行方不明でしたよね?
猫の素を作ってたのはだれだっけ?
いいか、「気ちがい」という言葉を気安く使うなよ、わかったな!
天の光はすべて星を読み返した
(・c_・`)ソッカー 思い出した…
鬱
今、ブラウンとよく名を並べられるシェクリィを読んでいるのだけれど、どうも肌が合わない。
自分はSFが好きなのではなく、ブラウンが好きなのだとつくづく感じた。
>452 物凄い遅レスだが、
つライトスタッフ
チャック・イェーガーが星を見上げるシーンがせつない。
彼も、,誰よりも速く、高く(飛行機で)飛べた故に、
星の世界に手が届きかけて届かなかった、そういう漢の話だ。
ブラウンの全長編の中では『天の光はすべて星』が一番好き
SFなんだけどドキュメンタリーぽくてシリアスなところが良い
「二分法」 結末がよくわからない。本当に未来人だったのか、妄想してしていた
混血黒人だったのか?
458 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/11/24(金) 17:09:54
「フレドリック・ブラウン 二分法」でぐぐってみてもわからんかったのだが
もしかしてDark Interlude「未来世界から来た男」の別題ですか?
>>458 いえ、確か「未来世界から来た男」掲載だったと思います。
>>458 自爆してすいません。おっしゃると通りだお思います。
どうも失礼しました。
保守あげ
age
やぁ、マック
2007年になったね。
なぜ「未来世界から来た男」の中でに二分法が出てくるのだろうか?
黒人差別と関係ありそうだけど。
>>467 よお、兄弟! クイムは何度やっても面白いな(^^;
スポンサーより一言。
荒らせ。
>>468 「きちがい星プラセット」は面白いね。
age
保守上げ
>>471 「天の光はすべて星」を読んでみたいなあ・・・
「発狂した宇宙」は小6で読んだ。だからどうした?
>>472 押入れを掃除していたらあったわ。全然、記憶になかったよ。
今からでも読むかな(^^;
中村何とかって奴の翻訳は読みにくい。
「真っ白な嘘」とか話が自然に頭につながってかない。
何を訳したやつかと思って調べてみたら
あの糞読みにくいブラウン神父の人だった。
同じ話で星新一の訳があったけど、それはすぐ理解できたから
こいつの翻訳が悪いのだと思う。
保守ageに、元ページリンクしようとしたらもう消えていたwのでコピペ
BrownQuotes
Don't ever sell mankind short by saying there's anything they can't do.
-- Fredric Brown / The Lights in the Sky Are Stars (1953)
No creature can smoke without breathing.
-- Fredric Brown / What Mad Universe (1949)
Men who are violent are seldom patient.
-- Fredric Brown / Rogue in Space (1957)
It's increasingly difficult to judge, in science fictions, where the science ends and the fiction starts.
-- Fredric Brown / Martians, Go home (1955)
It takes a lot of courage to kill oneself with a bludgeon.
-- Fredric Brown / Rogue in Space (1957)
Infinity is, in fact, impossible fully to grasp.
-- Fredric Brown / What Mad Universe (1949)
There isn't any plug that can stop time from running out of you.
-- Fredric Brown / The Lights in the Sky Are Stars (1953)
There are few despairs sheerer than that of a writer who must create and can't.
-- Fredric Brown / Martians, Go home (1955)
The skill and fun of beating your opponent is more important than the amount you win.
-- Fredric Brown / Rogue in Space (1957)
The likelihood of getting a lift in a car is in direct proportion to its age and condition of decrepitude.
-- Fredric Brown / What Mad Universe (1949)
Physical possessions tie you down.
-- Fredric Brown / The Lights in the Sky Are Stars (1953)
Where there is no fear there can be no bravery.
-- Fredric Brown / The Lights in the Sky Are Stars (1953)
We're Neanderthalers, to our descendants of a hundred thousand years from now.
-- Fredric Brown / The Lights in the Sky Are Stars (1953)
What does a doctor mean when he says a patient's chances are excellent? That it's one chance in a hundred or one in a thousand?
-- Fredric Brown / The Lights in the Sky Are Stars (1953)
May you enjoy reading my stories as much as I enjoyed cashing the checks for them
-- Fredric Brown
478 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/10(木) 00:45:11
ブラウン・ファンって今でも沢山いるんだな〜。
当方、映画ファンですので映像化作品につきまして少々。
「通り魔」はダリオ・アルジェントによって「歓びの毒牙」として映画化。
ただし権利関係はクリアされておらず、クレジットにブラウンの名前はありません。
短編「最後の火星人」は昔TV「ヒッチコック劇場」で放映されたことが。
他にもまだあります?
昔、親がよく見てた「火曜サスペンス劇場」で、エンドロールをなんとなく眺めてたら
原作にブラウンの名前があってびっくりした記憶があります。
ドラマ本編はよく見てなかったので出来がどうだったかはわからないけど。
ぐぐってみたらこんなん出て来ました。
火曜サスペンス劇場 悪夢の五日間
90/08/14 原作=フレデリック・ブラウン「悪夢の五日間」
監督=西村潔 脚本=酒井あきよし
出演=山城新伍、梅宮辰夫、萩尾みどり、沖直美
火曜サスペンス劇場 サンタクロース殺人事件
90/12/25 原作=フレデリック・ブラウン「殺人プロット」
監督=西村潔 脚本=藤森いずみ
出演=香坂みゆき、水島かおり、鶴見辰吾、李星蘭
>>479 ありがとうございます!
「悪夢の五日間」に「殺人プロット」ですか、日本でドラマ化があったのも驚きです。
481 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/19(火) 00:10:43
保守上げ
1980年代後半にアメリカで刊行された、ブラウンの「Detective Pulps」シリーズ
持っている人いる?
自分は6冊ほど入手したけど読んでいないorz
未訳いっぱいあるんだな、と思ったよ。
482 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/28(木) 16:25:50
ミミズ天使って結構おしゃれだよね。エロでもグロでも基地外でもなくて。
73光年の妖怪がよい
「不死鳥からの手紙」が好き。
あと、電気を食べる怪物が飛来して、
生活が古きよき時代に戻るという話。
あんなに上手く美しくはならないだろうけどね。
ファンタジーだ。
「原始さん」@水木しげるはやっぱりそれが元ネタなのであろうか
489 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/07/28(土) 00:20:11
悪夢の五日間観たいなあ
『午前一時四十五分』(だっけ?)未だに意味不明ながら面白かった。
ハロウランとジョン・ウィルコックス(ニック)の間には何があったんすか?
宇宙をぼくの手の上に105円で入手記念カキコ
>>492 ブラウンだから、きっと何かどんでん返しがあると思ってたのに、
最後までそれがなく、なのに、それなりに「ぐすっ;」って感動しちゃった作品。
懐かしいなあ。
ああ「宇宙をぼくの」未読の人がうらやましい・・・
>>494 なぜ「うらやましい」のですか?
できれば教えてください。
読んじゃった人はあの本の初読時の感動はもう体験できないのだよ・・・
>>496 拝承。読む機会があるときは心して読みことにします。
小学生のときにブラウンに触れちゃったから、後で知った星新一は
全然面白くなかったなぁ。初出誌の性格にもよるんだろうが、
ブラウンの下卑たというか下世話な感覚が、毛の生え始めたガキには
合ってたんだろう。星新一は、今読んでもつまらん。ブラウンの翻訳者、
としてだけ認めたい。
でも、ブラウンの作品って執筆後数十年経った東洋に住むガキに
わかるような内容や書き方じゃないから、というか、スラングとか
執筆当時の風俗を背景やネタに使っていて十分に訳出されていない
(できない?)から、おもしろさが全部わかるわけじゃないんだな。
>>176,177みたいに、ゲーセンに通ってたガキにとっては途中で
オチが読めちゃうものもあるけどさ。
高校になってから原書を買って、必死になって俗語辞典を引きながら
読んだらようやくネタの背景がわかった、なんて話がいくつもあった。
それでも、モーティマー・スナードなんて調べるのは大変だった。
田舎の市立図書館で必死になった調べたよ。今でいえば、テキサスに
住むマンガマニアの厨房が「ネチョリンコン」について調べるような
もんかなぁ。インターネットが使える今のガキんちょはうらやましいね。
499 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/08/23(木) 15:32:59
こんないい作品群が絶版にされて、ケータイ小説が
ガシガシ刊行されているのをみると、大衆芸能っつーのは
切ないものだのう。
500 :
499:2007/08/23(木) 15:34:53
ツッコミ予防で書いておくが、あえて大衆「芸能」と書いた。
タイポではない。
>>498 あー、そうだ。
自分も星新一はいまいち受け付けなかったが
ブラウンで抗体ができちゃってたからなのか。
ブラウンは真っ白な嘘とか、ミステリ系のがすきなのだが、
作品数が少ないのが残念。
503 :
491:2007/08/25(土) 22:59:34
「午前一時四十五分」じゃなくて「世界がおしまいになった夜」でした…
>>504 教えてくれてサンクス。きっといいことがあるよ。 本屋に取り寄せてもらおうっと。
恒例のGAINAXアニメ最終回のタイトル。グレンラガンはフレドリック・ブラウンでした。
いいタイトルだとは思うけど、なんでいちいち引用するのかね。
オリジナルでつけりゃいいのに。
オタク出身のコピー世代にしてみれば、わざとらしいオリジナルタイトルを考えて出すのが、
死ぬほど恥ずかしいんだよ。
わー、なんか俺、それっぽいのつけてるし!!みたいな。
『宇宙をぼくの手の上に』 をgetしました。
age
511 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/01/18(金) 16:38:58
間違えた、age
スポンサーから一言も復刊してほしいなあ。
8年前のスレかよ(W
SF板がいかに過疎板かってことだな。。。
515 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/03/24(月) 22:12:06
> 8年前のスレかよ(W
ちょっとしたタイムマシン気分が味わえるジャマイカ。
フレドリック・ブラウンの作品は不朽さ
8年ぐらいどうってことない
小学生が成人する年月だな
SF&ミステリ作家のブラウンですが、ミステリ作家としてはどのような評価を
受けていたのでしょうか?
よろしくお願いします。
久々にきました
創元推理文庫の「天使と宇宙船」をお持ちの方に聞きたいんですが
「回答」っていう2ページで終わる短編があると思います。それの6行目の下のほう見てください
「金銀河系」ってあるんです。昔は単純に「あー銀があるんだから金もあるのか」なんて思ってたんだけど・・・
これ、「全銀河系」の誤植ですよねえ?
ちなみに俺の持ってる本は奥付見ると1976年10月発行の25版です。
後の版では修正されてたりするんでしょうか?
>>519 1977年5月27日26版でも「金銀河系」でした。
>>519 1986年3月7日 35版でも金でした
>>520-521 レスありがとう!やっぱ金なのか・・・
金河系ってなんだか派手な島宇宙を想像してたんですがw
よく考えたら銀河系って英語では「銀」を意味する言葉入ってないから「金銀」なんて発想はないはずですよね
やっぱり誤植なんだろうな・・・
それとも訳者がなんか意訳したのかな
どうしても『まっ白な嘘』が見つかりません。
神奈川県の本屋で見つけた方や、譲ってくださる方はいませんでしょうか?
>>524 アマゾンのマーケットプレイスに出てるよ
「スポンサーから一言」って結局どういうオチなのか、教えてたも。
「スポンサードを打ち切ります」
「もっとやれ」
倉庫を漁っていたら、「スポンサーから一言」の銀背を回収した。
ただそれだけの話だけどね。
「魔法の指輪」のオチってどういう意味ですか?
>>532 奥方のあそこに指を入れていれば、奥方は浮気をできないと言うオチでは?
「ねえ、あなた、指はだめよ。お門違いだわ」
>>533 そういう意味ですか。
ありがとうございます。
「天の光はすべて星」復刊age
SF板の名無しを変更するのなら
「さあ、名無しになりなさい」がいいと思った今日この頃
やあ名無し、ここは2ちゃんかい?
もありかな
天の名無しはすべて星
名無しから一言
だろ、やっぱり
名無しゴーホーム
ブラウンの作品で、宇宙人が地球にやってくるものの最初に出くわすのが
人類と思いきや牛だか羊だった・・・ってな話は何ていう題名でしたっけ。
「接触」だったかなと思うんですが、記憶が定かでないので教えて下さい。
>>542 その作品はマック・レナルズと共著じゃないですか?
>>543 うーん、どうだったか思い出せないです。ブラウン作品が載った短編集なのは確実なんですが。
覚えてるのはコンタクト物で、地球側が牛か羊で、シリアスではない短編だったてことだけで。
もし共著の作品だとしたら、どの本に収録されてて何と言う題名の話なのかも気になります。
というのもその話が、以前ネットで見たサウスパークのシーズン1第一話のオチまんまだったんですが、
検索してもその記述が見当たらず、しかしオマージュは少なからずあると思うので確認したいんです。
>>544 >>543が書いているものなら、
『おれとロバと火星人』(地球側ロバ)
「未来世界から来た男」収録です。
>>545 おー!ありがとう。タイトル聞いて懐かしげな響きを強く感じたので多分それです。
>>543さんもありがとうございました。
>>544 >ブラウン作品が載った短編集なのは確実なんですが
ということは「未来世界から来た男」スポンサーから一言」「SFカーニバル」
「天使と宇宙船」の中のどれかに収録されているということでしょうか?
もうすでに確認済みだとしたらすみません。
>>546 547です。フォローが遅れてしまいましたね。
でも546さんの疑問が解決できて良かったです。
549 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/07(日) 08:53:10
天の光買った
>>550 読み終わった
SF要素はあまりないだけに逆に古びてない感じ
読後感はハミルトンの「プロ」と似ているかな
552 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/08(月) 10:57:54
どなたか教えてください.m(_ _)m
確かフレドリックブラウンの短編だと思うのですが,
「宇宙人(?)に乗り移られる話をしてたんだけど,実はその話は本当の
話で,話してる人は宇宙人でした.」
というような筋(少し違っているかもですが)の話のタイトルって何でしたっけ?
一時間ぐらい検索しまくっても分からなくて,もやもやしてます.
もともと,宮部みゆきの「おそろし」中の「凶宅」を読んで,
確かフレドリックブラウンが似た話を書いていたよなあ,と思ったのでした.
>>552 『スポンサーから一言』所収の『かくて神々は笑いき』
554 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/08(月) 15:05:47
>>553 おお,ありがとうございます.すごくすっきりしました.
ぐぐってみて,たしかにこれだと確認できました.
この話が大好きなんですけど,怖くて読めないうちに,
本も記憶もどこかに行ってしまったのでした.
「天の光はすべて星」読了
内容もタイトルに劣らぬ、いい話だった
読んだあとに、カバー絵を見るとさらに良い
しかし、発狂ネタをからめるあたりは、やっぱりブラウンだねえww
>>556 「ミミズ天使」というよりは「諸行無常の物語」のテイストにちかい
しかし、ブラウンは気ちがいネタが大好きだよなあ。
何か影響をうけた出来事でもあったんだろうか。
>>557 コメントありがとうございます。
ブラウンには「さあきちがいになりなさい」というのもありましたね。
>>552-553 それってもしかしてヒッチコック劇場で「惑星人テレビジャック」っていう
タイトルでドラマ化された奴の原作じゃない?
「なんでこの番組でブラウン原作のSFを? トワイライトゾーンなら解るけど」
と思ったのを覚えてる。
ト・ト・ト
ヴァヴェリ読んだ時はこんな世界も良いかもなぁなんて思ったが、
2chやるようになった今、やっぱりヴァヴェリは来て欲しくねぇと思うようになった俺ガイル。
563 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/11/23(日) 02:11:14
発狂した宇宙の「メッキー」のスペルわかる方いますか?
>>564 ほんとだ!
ソースまでつけてくれてありがとうございます。
「天の光は全て星」を読了した。
主人公の元宇宙飛行士がハインラインの作品(「異星の客」「自由未来」)に出てくる
物知り・世話好きおじさんのようだった。
567 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/12/10(水) 20:16:09
ブラウンの翻訳を手がけられた中村保男氏死去
ご冥福をお祈りします
ああ…。
ご冥福をお祈りいたします…。
【磁気シールドに破れ、太陽嵐の影響懸念】
最新の研究によると、地球の磁場の内側に予想外の太陽粒子の厚い層が存在していることが判明し、
太陽に対する地球の防御体制に大きなほころびが存在する可能性があるという。
可能性が現実になった場合、太陽活動が活発化する時期になると、地球では過去数十年で
最悪の太陽風が吹き荒れることになる。次の太陽活動極大期は2012年に始まると予測されている。
太陽から流れ出る荷電粒子は太陽風と呼ばれ、ときおり地球の極地上空に美しく輝くオーロラを作り出す。
しかし、激しい太陽風が生じると人工衛星の動力源で干渉が発生し、
船外活動を行う宇宙飛行士は危険にさらされ、場合によっては地上の電力網が全滅する可能性もある。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=27959626&expand これなんてヴァヴェリ?
ミミズ天使のオチがイマイチピンと来なかった
主人公は天国の人に何を頼んだんだ?
結婚式を飛ばしたかったの?
>>570 初夜の直前に飛ばしてもらった。
(たるい結婚式ではなく、彼女と一刻も早くセックスしたかったからw)
「闘技場」の侵略者の姿(理解しあうなんて絶対無理な赤い球)って、日本人を准えたものってホント?
この人、日本人嫌いだったの?
それともただのアメリカマンセーなおじさん?
エロゲー板で天の光はすべて星が評価されているとは思わなかったよ。
574 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/08(日) 19:48:26
学生時代「みどりの星へ」を読んで、その日は怖くて眠れなかった。
先日、久しぶりに読み返しても全くその恐怖は色褪せていなかった。
「みどりの星へ」は、今も俺の最怖作品だ。
577 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/16(月) 17:24:18
「闘技場」みたいな短編、他の作家で誰か書いてる人いませんかね?
藤子Fの「ひとりぼっちの宇宙戦争」は面白かった。
>>577 作者の力点の置き方がちょっと違うけど、星新一の「凍った時間」てのは一人で侵略を防ぐ話だな。
悲しげな話だし氏のショートショートはさらっとした描写が売りだから戦闘描写でワクワクしたりは無いけどね。
579 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/16(月) 18:08:38
一対一でなにかを賭けて対決!って短編は燃えるが、
非SFや漫画を含めても案外ないんだよな。
長編だとわりとあるけど、そういうのはたいてい団体戦だし。
西岸良平が描いてたな、
「超知性体によってランダムに選ばれた奴らが
自分の種族の命運をかけてバトルロイヤル」っていうのを。
確かに一対一はあんまりみないな
西岸のSFは何気に凄いんだが、その作品は知らないなあ。
>578
「凍った時間」は好きだなー。
改造人間になった主人公が英雄的行動をするんだけど、もはや人間世界での喜びを得られないからまたヒキコモリ生活に
戻っていく……という星新一らしい冷酷なオチが良かった。
ここまでサイボーグを突き放して描写してる作品って今読んでも珍しい気がする。
おい、おまえら、
「うる星やつら」の第一話を忘れてないか。
>>582 おぉ知ってる人いたか。自分も割りと好きな作品なんだよな。
もう一つ侵略防ぐ話で「戦う人」てのもあったね。こっちは昔軍人だった老人だけど「凍った時間」とも構成似てる。
585 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/19(木) 16:23:05
>>577 スタトレであるね。
カーク船長とワニ男みたいなゴーグ星人が高次の宇宙人に選抜されて戦う話。
アウターリミッツにも、宇宙人に、地球人カップルと宇宙猿人カップルが
戦わされる話があった。宇宙猿人はブーメランは使うわ、食料をもたせるため
相方を殺すぐらい非情だわ、すごい手ごわいw
アニメ「黒執事」で主人公の記憶を天使が改ざんしていたが
やはり人生記録は「ミミズ天使」みたいじゃなきゃ・・・
587 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/19(木) 19:47:38
>>583 あまりにメジャーすぎて思いつかなかったw
確かに侵略の代理戦争で、それも1対1だ。
闘技場系の話と萌え(当時はそんな言葉なかったが)を融合させた、最初の作品だな
戦う相手が美少女でもいいじゃないかっていうのを発想したのは凄い。それも女の作家が。
つか、高橋留美子、筒井や平井の大ファンらしいし、ブラウンも読んでたかも。
>>588 たしかにあの回のシナリオは翻案だったことが語られていたよね。宇宙大作戦
星新一のはちょっとタイプが違うから、今のところ、漫画と映像からしかないね。
でも、スタートレック、ひとりぼっちの宇宙戦争より、うる星やつらの方が
換骨奪胎がうまいなw
すこし…ふしぎ・・だと?
F氏はブラウンを尊敬してただろうから、勘弁してくれって
天国で思ってるだろうな。
同じシリーズの
海竜めざめる
にはかすかな記憶が。こっちも読みたい!
アニメ「黒執事」で人の人生が自動的に書かれていたけど
やっぱり人生は「ミミズ天使」みたいに記録されなきゃいやいやん!
>>596 ライノタイプといえば読み込まされた原稿のせいで自我を持っちゃう奴がいたな;
このスレでライノタイプのこと思い出した。
原文を読んだときにはどんなものか想像も付かなかったが、
グーグル画像検索にかけたら、、、、、、
いやあ、数十年来の疑問が解けた!
なんだか未来都市ブラジルにでも出てきそうなモダンな未来器機なんだな。
601 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/02/26(木) 14:43:47
我輩はエタオイン・シュルドゥルである
スレタイ名に従うなら、
「オレはフレドリック・ブラウンに三人のオンナを介してSFに犯された!!!」
いゃ、金沢在住の三人の少女漫画家によるブラウン作品集「フレドリック・ブラウンは二度死ぬ」
私はこれを介してフレドリック・ブラウンなる作家の存在を知った。
特に坂田靖子さんの2作品はギャグと恐怖の"坂田+ブラウン"が味わえます。
>>602 思い出したら始めて読んだの小学生のときだ。
ガキのころからオレはイケナイものに染まっていたのだな・・・orz
>>85様他同様な身分の方がいらっしゃるようですね。
"えす○ふ"に犯された恐怖と歓喜ついて後ろめたく語り合いましょう・・・
ブラウン編集のSFカーニバルを読んだ
わざわざお笑いばかり集めるブラウンの性格、好きだなあ・・・。
>>605 ちらっと立ち読みしたら
さあ、気ちがいになりなさい
ページ数の都合か省かれていたのは残念。
あと、すこし・ふしぎ
はないだろう。ブラウンなら
ストレンジ・フィクション
の方がまだいいんじゃないか。
>>607 俺も立ち読みした。
あんまり、ルビをあまり多用してないせいか、子供向けという感じはあまりしないな。
でも、どっちかというと同時発売の長新太画の海竜あらわるのほうに惹かれてしまった。
嗚呼、懐かしの岩崎書店。
609 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/03/22(日) 10:12:31
ミミズ天使 闘技場 さあきちがいになりなさい
短編はこの三本が飛びぬけて凄いな。他も佳作が多いけど、
この三本のせいで霞んで見える・・・ってのは言いすぎ?
緑の地球なんかも、凄絶だと思ったけど。
「諸行無常の物語」「不死鳥への手紙」なんていう
虚無的な雰囲気がただよう作品も俺は好きだね
もちろん
>>610があげた作品は傑作だと思うけど
あとミステリも含めるなら「うしろを見るな」もスゴイ作品
うしろを見るなはタイトルも中身も良いよな
ただ、アイディアの都合上翻訳だとちょっと雰囲気が崩れるのが難点
俺はスポンサーから一言が好きだな。
>>613 饒舌なまでの登場人物の蘊蓄と、たった一言のメッセージ。
そして、静謐さすら感じさせる簡潔な最後の一行。
俺も一番好きだ。
遅くなりましたが
>>591の福音館版買いましたよ。
絵師は知りませんが、ガロを彷彿とさせる装丁や挿画が気に入りましたのでコレクション用に。
サイズは、福武の新書を想い出す感じ。ああ、スワンソング!
本文のカタカナのフォントがすべて微妙にゴシックになっていて
漢字やひらがなの明朝体と違うのは演出なのか?
椎名さんの解説の方は、普通にカタカナも明朝体のフォントなので。
「海竜」と筒井さんの方も現物を本屋で探してるけどなかなか見当たらない。
>>615 ブラウンのほうはポップな絵柄の表紙でしたよね。書き下ろしなのかな。
海竜はオリジナルの故長新太さんの表紙・挿絵がオリジナルと同じで、なつかしい本でしたよ。
いつのまにか天の光(略 が再版されていたので
ようやく読めたよ
主人公の描いた絵図が、やけにサクサク進むと思ったら、あんなオチが・・・
渋い作品だよな。
618 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/06/23(火) 07:04:30
シェクリィより面白い?
あげ
「闘技場」のバリエーションでは「流星機ガクセイバー」というマンガがあるが、
残念ながら未完。
「アウターリミッツ」やモノクロ版「アトム」も観たよ。
この人って、今やったら使い古されててどうにもならないオチなんかを最初にやった人なのかな?
「歩哨」とかね、もし今新作として読んだら
「…で?ん?」としか思わんわなw
子供が小学校なんだけど、勧めようかな?と考えてる
読書が楽しいことを教えるのにSFって最適じゃない?
とりあえず私は父親の持ってたフレデリック・ブラウンから夢中になったから。
福音館版かなり狙い目w
621 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/08(土) 22:31:19
ブラウンって、日本ではSF作家としての評価ばかりで、ミステリー作家としては
あまり語られないな。
ミス板にもスレないし、書評本でも、ブラウンとはどういう位置のミステリー作家だとか、
あまり論じられてないと思う。
ミステリーの長編は20冊くらい翻訳されてて、かなり多い方だと思うのに、主に語られるのは、
発狂した宇宙や、火星人ゴーホームのような、数少ないSFの長編のことばかり。
アメリカでもそんな感じなのかねえ?
逆にダン・シモンズのスレはミステリー板にある。
ブラウンの長編ミステリは5、6冊しか読んでないから、あまり偉そうなことはいえないが、
斬新なトリックを開発したとか、新しいミステリーの形を開発したとか、そういうタイプじゃないからな。
いろんなパイオニア的作品を残したSFに比べると、あまり強烈な個性はないと思う。
駄作揃いってわけではないが、クリスティ、クィーン、カーあたりに比べると、さすがに・・・って感じ。
でもSFだと、ブラウン、シェクリィ、ブラッドベリで、短編巨匠御三家って感じだから、
やっぱりSF作家としての方が、はるかに評価されてると思う。たぶん本国でも。
ブラウンのミステリは設定された異常なシチュエーションに沿って
いかにして読者の意表をついた展開を連続させ、サスペンスを持続
させるか、に重点が置かれているから、ベストテンなどの対象には
なりにくい代わりに、読んでる間に無類に面白いよ。
自分はアム伯父のファンだw
結構未訳のミステリあるらしいんだよね。
確かにブラウンのミステリーの醍醐味は、トリックよりも、プロットとサスペンスだな。
骨格はウールリッチ(アイリッシュ)に似てるなって思ったことがある。
わりとこういう作家って、評価されづらいんだよな。
それこそウールリッチくらいのトップクラスの作家じゃないと。
ブラウンも、ストーリーテリングは、ページめくる手が止まらないくらい、
めちゃくちゃ上手いんだけどね。
>>625 「天の光〜」がなかなか読めなかった自分にとっては、長編はイマイチ??な作家だった。
でミステリーに手を伸ばしたら、短編はいつものブラウン節だったけれど、このシリーズで
mpグローインアップストーリとしての高い完成度としみいるような余韻をあたえる結末。
それまでの短編がたら巧いブラウン、という自分のものの見方が180度ひっくり返った。
∧_∧
( )
(⊃⌒*⌒⊂)
/__ノωヽ__)
629 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/09/19(土) 22:29:04
スポンサーから一言復刊
44,45にでていた
From These Ashes: The Complete Short Sf of Fredric Brownって
短編SFの一巻本全集を買って読んでる。
英語はあまり得意ではないけど、簡単な英語なんで
なんとか読める。
>>630 俺も持ってる(重いけどね)
星ねずみを原文で読むといいね……
おお、なんと
いまその本アマゾンでポチッとなしたんで書きこもうと思ったら
俺も持ってるぞ。
デカイ、重い、安い!
635 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/03(土) 17:32:22
それってやっぱまっ白な嘘とかうしろを見るなとかミステリものは載ってないんだよね
円高の今ならおとくですぜ
>>635 SFだけだね。
同じ出版社から「Martians and Madness」というのが出ているね。
こちらは短編以外のSFの全集みたいだ。
短編全集よりちょっと高い。
ミステリは量多いからまとまってないんかな
短編だけでいいからまとめてくれないかな。
まっ白な嘘と復讐の女神はもってんだけど。SFより断然ミステリ短編のが好きだ
640 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/17(土) 03:29:09
面白い話が好きなならミステリーも読んでみるべきだよね
あけおめ
保守
643 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/09(火) 18:57:07
あげとこう
フレドリック・ブラウンのSFって読んだことないな
フレドリック・ブラウンのショートショートは読んだことあるんだけど面白くなかった。
646 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/09(火) 23:02:17
>>275 お前、俺と趣味まるで同じ。今度飲みに行こうぜ。
って6年も前か。
つーか、これ俺が書いたんだっけか?
面白くなかっただけなら馬鹿でもいえる
648 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/11(木) 23:07:37
後ろを見るなって似た話が多くね?
ショートショートの広場1にあった「読むな」ってのも似ている感あり
でもフレドリック信者の星氏が選考してる
しかも初期の広場にパクリが入るなんて・・・
えー、あの二本じゃテイストも狙い所も全く違うじゃん。
特に影響を受けた風には思えないけどなあ。
パクリと言えばパクリだが、かなり工夫してあるし
インスパイアしたというべきだろう
星の作品も、「知らない人に電話する」とかで
インスパイアしたような作品があった
SFじゃないけど「町を求む」だっけ?
選挙の度に思い出す傑作
あと、なんで「発狂した宇宙」ってどこにもないの?
656 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/15(木) 04:46:57
24円というのが泣ける
それはつらいな
ミステリのほうだと、黒柳徹子と谷啓なんかでずいぶんTVドラマ化されてるけど、
詳しい資料とかもうないのかな。
原作のクレジットを確認したいんだが。
60年代初めから中盤の頃。