〜〜 闇狩り師 〜〜

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1夢枕 僕:01/10/02 14:22
夢枕獏の「闇狩り師」が大好きだったのである。
暗闇の荒野を猛進する四輪駆動車のような手触りの物語――――
つい最近も読んだのであるが、「怪士の鬼」も「蘭陵王」も「かかるや」
も、鮮明なまでにその原色を残している。
「白猿伝」のストーリーそのものも、”もの凄まじ”主人公の躍動感まで
もが鮮明に残っている。
あえて言おう。どれもがみんな傑作だ。
”この本は絶対におもしろい”
夢枕爆
ttp://natto.2ch.net/test/read.cgi?bbs=sf&key=989352984

重複スレじゃないかもしれんがいちいち新スレ立てるなよ
3夢枕 僕:01/10/02 20:23
>>2
ライト板にも同名のスレッドがあります。
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/magazin/956313282/l50

僕は、九十九乱蔵と言う名の巨漢が疾駆するこの小説が好きなのだ。
4かるかや、だろ?:01/10/03 00:39
薦めるなら間違えないでくれ。
5名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/03 00:46
指摘が名前っつうのも痛いな
6名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/03 21:57
この小説の影響力は大きいかも
今のコミックに出てくる妖怪のたぐいってほとんどこれが出発点じゃない??
7名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/04 03:17
大抵の退魔師漫画は夢枕と菊地の影響が色濃い
>6
モロにネタ流用してた夢幻街なんてのもあった
重複ということで削除依頼でてるからレスは無用に。

ついでに夢枕スレにコピペしとくわ。
9名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/04 06:33
沙門(シャモン)の今後の活躍に期待
10夢枕 僕:01/10/04 18:39
>>8

 (T_T)
―――――――――――――――――――――――
椚の雑木林に囲まれるような形で、建っている別荘
の一室に、ほっそりとした長身の男が腰掛けていた。
広めの室内は、上品な調度品でまとめられ、ソファ
ーやテーブルの配置場所もバランスがとれている。
一つ一つに高級感が感じられるが、成金趣味のよう
な嫌悪感が無い。穏やかな気品がうっすらと存在し
ている。そんな部屋であった。
男は、テーブルを挟んで向かい合うソファーの中か
ら、窓が見える場所を選んで腰掛けている。
いかにも高級そうなスーツを自然に着こなすその男
の横顔は、優男と呼んでもいいくらい端正な顔立ち
をしていた。
この男の名は玄角である。
―――――――――――――――――――――――
12名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/04 20:40
爆枕夢「尻が宮」
13名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/04 20:57
>>11 続きが呼んでみたい 安芸
14名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/04 23:03
愛読者age
15名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/05 21:17
>>11わくわく
16名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/06 10:46
>>11の続き――――――――――――――――
つい先ほどまで漆黒に塗りこめられていた窓の外に
は、うっすらとした霧を背景に木立の影が浮かび始
めていた。夜明けとともに空が白み始め、鳥達の鳴
き声が聞こえてくる。
玄角は、視界の中に小さな光の点を見つけ出した。
樹々の梢の間に見え隠れしながら、だんだんとその
光が近づいてくる。二階の窓から見える別荘の敷地
へとつながる道を、一台の車が走っているのだ。
エンジン音が耳に届くまでには、もう暫くの時間が
必要であろう―――。
しかし玄角の体は、強烈で圧倒的なパワーが近づい
ていることに敏感に反応し、全身が総毛立った。
玄角の口元に薄く笑みが浮かんだ。
―――――――――――――――――――――
17名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/06 20:17
>>16の続き―――――――――――――――――
一月ほど前、玄角はある仕事を引き受けている。そ
の時の失敗が今も尾を引いていた。
自分の中に”憑きもの”が”入っている”―――
そのことを悟ったのは、仕事を済ませた一月後のこ
とであった。
”ぐろぐろとわだかまるもの”が日に日に自分の中
で膨らんでゆく。おそらく、並みの人間であればす
でにその心を支配されていることであろう。
修験や武術の修行をすることで、常人の何倍にも鍛
え上げられた玄角の精神力が”内に潜む何か”を押
し殺していた。
御祓いや除霊を生業としている玄角にもどうするこ
ともできない。そのことがどうにももどかしかった。
――――――――――――――――――――――
18名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/06 21:35
>>17の続き―――――――――――――――――
相手が自分の中にいるからではない。相手の正体が
わからないからどうすることもできないのだ。
むろん、思いつくことをひととおり試したが”内に
潜む何か”は、それを嘲笑うかのように、玄角の中
で膨らんでいった。
”ぐろぐろとわだかまるもの”は、もう少しで自分
の外に出てしまうだろう――――
毎晩見るようになった悪夢が、そのことを暗示して
いる。
鷲づかみに引き抜いた腸(はらわた)を両手で顔に
押し当てながら「むしゃむしゃ」と屠り、指先でつ
まんだ眼球を「じゅるじゅる」と音を立ててすする。
横には、幼い少年の亡骸が横たわっている――――
――――――――――――――――――――――
19名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/06 23:12
>>18の続き―――――――――――――――――
そんな自分の光景を、傍らに立つもう一人の自分が
見つめているのだ。湯のような汗をかいて目が覚め
る夜が、ここ数日続いていた。

昨晩、玄角は電話を掛けている。
九十九乱蔵にである。
乱蔵は、仙人となる行を修めた同業者だ。その筋で
は”祟られ屋”とも呼ばれている。何度も一緒に仕
事をしたことがあるが、力量は乱蔵のほうが上手だ
った。戸田幽岳の一件以来、年に一度は顔を合わせ
る機会があったが、乱蔵はつかまらなかった。
そこで、小田原の風祭に住む真壁雲斎と連絡とった。
以前、乱蔵をとおして雲斎とは顔を合わせている。
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20名無しは無慈悲な夜の女王:01/10/07 16:30
>>19の続き―――――――――――――――――
そこで小田原の風祭に住む真壁雲斎と連絡をとった。
アイドル歌手の岡江麻希に”憑いた”ものを落とし
たときに、雲斎と玄角は顔を合わせていた。
この道に関する知識の豊富な雲斎を頼りに、小田原
まで訪れたことも何度かあった。
雲斎は、乱蔵に仙道を教えた師匠である。うまくす
れば、乱蔵と連絡がとれることも期待できる。
他に思い浮かぶ人間は、見当たらなかった。
用件を告げて電話を切った後、玄角は眠らずに、そ
のまま雲斎を待った。
くすんだ草色のランドクルーザーが、その巨体をゆ
すりながら、砂利の敷き詰められた別荘の敷地に入
ってきた。
――――――――――――――――――――――
何か、ケツがもぞもぞしてきたぞ
こーゆーのは自分のサイトでさらした方が・・・・・・・
>1、どうしてもここでやりたいのか?
書けませんよ( ̄ー ̄)ニヤリッ