http://mainichi.jp/area/shimane/news/20101007ddlk32040454000c.html 浜田の女子大生遺棄:手向けた花、堆肥に利用 県立大、花壇にまく /島根
◇「平岡さんの命つなぐ」
広島県の山中で昨年11月に遺体で見つかった浜田市の県立大生、
平岡都さんを慰霊する県立大キャンパス(浜田市野原町)の花壇造成が進み、
学生や教職員計20人が6日、平岡さんを追悼して手向けられた花からできた堆肥
(たいひ)をまいた。花壇と堆肥には「命をつなぐ」
思いが込められている。
堆肥になったのは県立大や浜田市役所の献花台に学生や市民ら
約2000人が供えた花。大学内の堆肥化のための容器に入れ、ぬかを加え
発酵させた。8月24日からは学生、教職員延べ200人が縦3・6メートル
横7・1メートルの花壇を造成していた。
この日は約1時間かけて容器から堆肥を一輪車延べ7台で運び、
シャベルで広げ、花壇の土と混ぜた。
花咲く花壇の完成は平岡さんが行方不明となった10月26日ごろになる
予定。10、11日の県立大の学園祭の間、学内に募金箱を設置して花壇
造りへの協力を求める。
作業をした大学4年の松並弘明さん(22)は「献花を使い平岡さんの
ことを忘れないという思いが大学の美化として残るのは意味があると思う」
と話していた。【大西康裕】