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mio:
保育園から小学校4年までクラスがずっと同じだった永田くん。
これが恋かと気づいたのは小学校に入ってからだった。
いつもクラスの中心にいてみんなのヒーローみたいな子だった。
小学校4年生の最後に私が引っ越すことになって、この恋は終わってしまったかに思えた。
ある日、引越しして少し経った頃、私の家に彼から電話がかかってきた。
その時は本当にうれしかったのを今でも覚えてるな~
1度目の電話の後「またかける」と言ってくれたのに、当時の私の状況が悪すぎて彼を傷つけてしまう結果になってしまった。
当時、私は引越し先でいじめにあっていて毎日のように無言電話が掛かっていたため、母がどんな電話に対しても警戒していた。
もちろん彼からの電話もどうしても母に言えなかった。まだ幼かったし、母に心配かけたくなかった。
彼からの電話があるかもしれないと思いながらその事実を言えなかった・・・母が電話に出ていじめの電話と勘違いしてひどいことを言っていたのを今でも覚えている。
15年経った今、というより何年経っても彼を傷つけた事を思うと辛い。
できることならすぐに電話して謝りたかった。でも、弱い自分は逃げてしまった気がする。
今更だけど、彼にあの時のことを謝りたい。
当時の事を弁解したいわけではなく、ただ彼の思い出を傷つけたことを謝りたい。
傷つけてしまってごめんね。。。と・・・