名文辞典＠専門板

■2004/08/10/毎日新聞/
【就職の可否、違いは「強い意志」の有無。新入社員アンケート。】

「就職できる人」と「できない人」

「就職できる人」と「できない人」との違いは「強い意志」の有無。
北越銀行系シンクタンクのホクギン経済研究所(長岡市)が今年の新入社員に聞いたアンケート調査で
厳しい就職戦線を闘った新人たちの人生観が浮き彫りになった。

調査は、同研究所が今春実施した新入社員研修に参加した県内企業の新人を対象に実施。
319人(高校、専門学校、短大、大学卒)から回答を得た。
おおむね10前後の選択肢から3つを選ぶ方式。

就職活動を通じて「就職できる人」と「できない人」との違いは
どこにあると感じたか、の問いに対し、44.8%が「就職に対する強い意志」と回答。
次いで「自己表現力」や「積極性」などの回答が上位を占めた。

また「やりたい仕事は何か」の質問には「自分の能力を生かせる仕事」が60.1%でトップ。
その一方で、「責任を任された仕事」は22.7%、「数字などで成果がはっきり評価される仕事」は9.6%しかなかった。
自分の能力や知識が問われる専門的な仕事への意欲が伝わる一方で
自分自身の「適合エリア」からは出たがらない気質も読み取れる。