317 :
人間七七四年:
三好長慶の弟、三好実休。
彼は和泉久米田の戦いで戦死した。が、そこは名将実休、この戦いの前、自分達が敗北した場合
敵兵が押し寄せてくるのを知らせる手を打っておいたのだ。
実休、自分の元に出入りしていた染物屋を、あらかじめ屋根の上に上げておいた。
この染物屋、実休軍が敵の勢いにかなわないのを見ると、絶望のあまり屋根の上で切腹してしまった。
すると染物屋の体が屋根から転げ落ちてきたので、それを見た下の者たちは実休の軍の敗北を知り、
撤退を開始したのだとか。
戦国の世には、こんなピタゴラスイッチが存在したのだ。