戦国ちょっと悪い話8

このエントリーをはてなブックマークに追加
209人間七七四年
大阪冬の陣の和議の後の事、

堺において大阪方のある牢人が、町人を撃ち殺すと言う事件があった。
この牢人は大阪方に捕縛され、打ち首となった。
そして半首を朱に塗られ、大通りにさらされた。

これを見た大阪の古老は、
「首に朱を塗るのは関東の仕置きの仕方であって、太閤の御法とは違うものだ。
なのにこのように行われるのは、もはや全て関東に法に呑み込まれたと言うことなのだろう。
大阪もこのまま、滅亡してしまうだろう。」
と、呟いたそうである。