戦国ちょっといい話6

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150人間七七四年
織田の信州侵攻軍の逸話が鬼武蔵一色なんで他の人の話

信長が本能寺で横死した
鬼武蔵は人質を楯になんとか本拠地に帰還、河尻秀隆は土豪に討たれた
滝川一益は…北条の動きを押さえる為に残留した
この際、一益は信濃の諸将を集めて正直に信長の死を伝え北条・上杉へ付く者は留めぬと宣言した
大半の者はこの一益の誠意ある対応に感激し一益と共に蠢動する北条と戦い…、そして敗れ、血を流した
戦線を維持出来なくなった一益は敗残の兵を率いて領国伊勢へ帰国の途についた
帰国途上の滝川軍は手負いであり士気も低かった
今後、空白地となり混乱するであろう信濃勢にとっては北条や上杉への格好の手土産となり得る羊の群となり果てていた
しかし…
真田以下大半の信濃勢は何もしなかった、真田は護衛すら請け負った
真田には真田の考えはあっただろう、しかし一益はただただ感激に涙したという
後年関ヶ原の後
東軍にいた滝川一益孫の滝川一積は石田方宇多氏に嫁ぎ敗戦により離縁された真田昌幸の五女於菊と再婚した
一積は大坂の役後信繁の娘を養女として引き取り嫁ぎ先を見つけている

武士は恩義を忘れないというお話

まあ、後に真田信繁娘の養育を理由に滝川一積は幕府旗本を改易されているだが…
於菊との子滝川一明が再度召し出されて幕臣となったのが救いかな