寺院の城砦としての機能に於ける議論

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3人間七七四年
日本史板では、下記のような感じだな。

570 :日本@名無史さん:2007/11/28(水) 09:03:58
単純な話。
軍事、政庁目的専用に作られている城郭が防御に適しているのは言うまでもないけれど、
寺社の場合軍事目的専用には考えて作られていないにしても
大きな建物を敵の攻撃を避ける為の障害物、広い敷地を兵士の駐留場所と捉えると
城ほどではないにしろ軍事目的に十分に利用できる。
それでもなお城郭建築の方が本山や大社レベルの寺社建築と比較して
小ぶりな建築物が多いのは、単純に工期の問題だと思う。
本山や大社レベルの寺社建築となると、建物にかける後期だけで十数年、
下手をすれば数十年〜百年レベルの工期となる場合もあるが、
城郭建築の場合はそうはいかないんじゃない。
敵は待ってはくれないので、石垣や土塁、堀など全体を含めても数年から
十数年のうちにはある程度形にしなければならない。
例えば大きな建物としては名古屋城の天守などは建築に2〜3年しかかけていない。
寺社レベルであれだけの大きな建物となるともっと工期を掛けるのが一般的だろう。
2〜3年であれだけの大きな建物の建築が可能になったのも、部材寸法の規格化など
色々なアイデアを総動員した結果。
>>569
無駄に大きい寺社レベルだと天守建築をも凌ぐ。
江戸時代に立てられた東大寺の大仏殿は史上最大といわれる江戸城の天守台石垣を除く、
その上部建物よりも大きいし、>>563が挙げている寺の本堂なども、
建物の容積から言えば余裕で一般的五層天守を凌駕する。