745 :
人間七七四年:2009/10/08(木) 11:09:49 ID:jtq5hMYt BE:445905599-PLT(16000)
次スレのスレタイ
【猫口将軍】山県昌景と愉快な仲間たち 5分勝ち
でいいかな?
仁科5郎(信玄五男)
曽我5郎(曽我兄弟の弟、信玄はこの生まれ変わり伝説有り)
も考えついたけど
746 :
人間七七四年:2009/10/08(木) 20:04:49 ID:etQhi0CI
軍勝五分か、いいんじゃないの
五郎の他は運気の書(?)の五行くらいしか思いつかないなぁ
747 :
人間七七四年:2009/10/08(木) 20:21:13 ID:ide1Gg10
748 :
人間七七四年:2009/10/08(木) 21:09:19 ID:BxJsmJi1
/\
\ |
∩∩ 拙 者 ら の 春 は こ れ か ら だ ! V∩ 巛 ヽ
(7ヌ) (/ / 〒 !
/ / ∧_∧. ||. | |
/ / ∧_∧ ∧_∧ _( `日′) ∧_∧ ||∧_∧/ /
\ \( ,,-`+´-)--〔メ`Å´ 〕 ̄ ⌒ヽ( `只´ ) //(メД゚ / /
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ、山城 /~⌒ ⌒ / ,- f
| |ー、 / ̄| //`i 淡路 / / ュヘ 勘助 |
| 備中 | |原美濃 / (ミ ミ) | |〈_} ) |
| | | | / \ | | / !
| | ) / /\ \| ヽ ./ ,ヘ |
/ ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ | j / | |
| | | / /| / レ \`ー ' | | / | | | |
749 :
人間七七四年:2009/10/09(金) 00:00:14 ID:DH9kCA1t
___
/ || ̄ ̄|| /⌒ヽ
|.....||__|| ( ) さーて、そろそろ次スレが立ってる頃かお・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/ 450KBに達したことだし
| | ( ./ /
五代目スレ
【猫口将軍】山県昌景と愉快な仲間たち 甲陽の5名臣
___
/⌒ ⌒\ ━━┓┃┃
/(  ̄) ( ̄)\ ┃ ━━━━━━━━
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ ┃ ┃┃┃
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。
___
/ || ̄ ̄|| /⌒ヽ
|.....||__|| ( ) どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ /
750 :
人間七七四年:2009/10/09(金) 00:05:10 ID:DH9kCA1t
/ || ̄ ̄|| /⌒ヽ
|.....||__|| ( ^ω^ ) どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ /
___ ♪ /⌒ヽ∩
/ ||. メД|| r( ^ω^ )ノ どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、 レ´`ヽ どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三 / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
| | ( ./ /
___ ♪ ∩/⌒ヽ
/ ||.メД゚|| _ ヽ(ω^ )7 どうしてこうなった!
|.....||__|| /`ヽJ ,‐┘ どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三 / ̄ ̄ ̄/ ´`ヽ、_ ノ
| | ( ./ / `) ) ♪
751 :
人間七七四年:2009/10/09(金) 02:39:39 ID:T61aXQT1
なんだか急に活気付いてきたなこのスレw
>>720&
>>735 山日がお悔み新聞だとなぜ存じておられる!さては貴殿ら(以下略
752 :
人間七七四年:2009/10/10(土) 02:46:39 ID:tCoi5uIX
,' \ _..-‐i / そ 内
. ,' ..:::: i>イ-ュ .ノ |. ん 藤
,'....:::.:::________ i、 T_ノ i | な の
,'-''"´r==-、__ `丶、 ,' ,-――-、_.| も 出
rヘ:::::/ ィ=rュ ゝソ r:::..ヾ< / l| の. 番
i ヘ ゙゙"、 ..:: /:rュ、ミ/ / な ウ \ ?
i、ヽ, 、'‐ノ` ト / い チ .|フ r―
ヾr-i __..__ 、 ,'ノ .| よ に | ̄
r-/ i ゙、⌒゙^; / ヽ : は |
i:ヘ_ \  ̄ ./ < .: /
/i.:::: `ー 、\ _.:::...._ / \ /
__,-"/ /:::::... `ヽ`ー‐"ノヽ `ー――'
//、 | .|ミ i / ̄ /
i i ヘi! .| \::... / / /-、 ____
ヽi ヾ 丶 ` / i_ /゙iヘ `ー- `ヽ
753 :
722:2009/10/11(日) 12:53:16 ID:zISEReHY
>>725 サーバー移動で見れなかったが、只今帰還!
越前山県氏や温泉旅館の山県氏は確実だが、米沢の方は見た感じ不確実っぽいですね。
(;`・ω・´) …うむむ、確実な儂の子孫は2家だけなのか……
754 :
人間七七四年:2009/10/11(日) 12:55:19 ID:zISEReHY
>>753 あ、ひょっとしたらサーバー移動じゃ無かったかも……(汗)
755 :
人間七七四年:2009/10/17(土) 06:49:58 ID:aulVKIh1
(;`・ω・´) 昌景「おい隼人佐(はやとのすけ)! お主
>>737でスレが埋まると言っとったが」
{´昌`} 昌胤「……」
(;`・ω・´) 「750を超えてまだ463KBじゃ! このままでは確実に800を超えるのではないか?」
{´昌`} 「……」
(;`・ω・´) 「武田の陣馬奉行ともあろうものがスレ容量の見立ても出来んのか!」
{#´昌`} 「ブチィッ!」
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| うるせぇ!全部四郎がわりーんだ!四郎が! 俺のせいじゃねぇ!
\
 ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∬
/つ──┛
{#´昌`} / /
/ i |\.\/ /
/ / i | .\__/
| .| | /⌒l
(~(=) ̄. ノ| |
\ < ̄ ̄ | |
\ ヽ (__)
(__)
756 :
人間七七四年:2009/10/18(日) 18:09:20 ID:eseqnjgb
. /⌒ヽ
( ^ω^ )<隼人、これでもう涙を拭けお
/ , ヽ
 ̄_|,..i'"':, ̄ ̄ ̄ ̄
|\`、: i'、
\ \`_',..-i
\.!_,..-┘
757 :
人間七七四年:2009/10/18(日) 23:54:04 ID:rXVCi9KP
758 :
人間七七四年:2009/10/18(日) 23:55:53 ID:rXVCi9KP
途中で送信しちまった……
質問者の人も知恵袋じゃなしにココで聞けばいいのにね
759 :
人間七七四年:2009/10/19(月) 00:01:02 ID:TKIvIt2X
内藤修理亮に仕えてる。先月甲州に引っ越して躑躅ヶ崎に行ったら見た瞬間に仕官した。
カッコイイ、マジで。そして速い。馬上であぶみを踏むと走り出す、マジで。ちょっと感動。
しかも武田四名臣なのに地味だから仕官も簡単で良い。
内藤は小荷駄ばかりで力が無いと言われてるけど個人的には強いと思う。
山県と比べればそりゃちょっとは違うかもしれないけど、
そんなに大差はないって茶店ババアも言ってたし、それは間違いないと思う。
ただ祝田の坂とかで止まるとちょっと怖いね。後ろから徳川が迫ってるのに前に進まないし。
強さにかんしては多分内藤も山県も変わらないでしょ。山県仕えたことないから知らないけど
赤備えであるかないかでそんなに変わったらアホ臭くてだれも普通の甲冑なんて買わないでしょ。
個人的にはただの具足でも十分に強い。
嘘かと思われるかも知れないけど三方ヶ原で140騎位マジで三河勢を抜っ殺した。
つまりは本多忠勝ですら内藤昌豊には勝てないと言うわけで、それだけでも個人的には大満足だお。
760 :
人間七七四年:2009/10/19(月) 03:38:35 ID:Bve5O1Sq
:∋o:
:☆ノ゛゛゛ヽ
州* ‘ ω‘リ
/ つと)
ヽ__)_ノ
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ あいしてるよ!
ヽ 〈
ヽヽ_)
ハ_ハ
(゚∀゚ )信友「また夢か……」
何度同じ夢を見たことだろう。秋山信友は岐阜城で一目見てから、おつやの方を忘れる事が出来なかった。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「まるで若造の恋慕のようだ」
自嘲気味に笑う。あの謁見から五年近く経っているのだが、一時も忘れられない。
夢の中にまで出てくるのだから始末が悪かった。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「いかんなぁ、これじゃ」
戦、内政に身が入らぬ事はない。
しかし他の重臣たちに何となく申し訳ない気持ちになるのだ。
お館・信玄のためにと身命を投げ打って働く者たちへである。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「相談したらあいつら何て言うかな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彡`Д´ミ信春「何、色恋沙汰じゃと? そんなもん相手に惚れさすだけの事よ」
( ^ω^)昌豊「それがしの嫁は気難しいけど美人だおー! 感状一万枚より価値があるお!」
(`・ω・´)昌景「そうじゃな、上村氏はよく尽くしてくれる。 いい女じゃ」
(’ー’*)昌信「興味ありませんな。 お館様一筋に生きております」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ハ_ハ
(゚∀゚;)「……」
ハ_ハ
(゚∀゚ ;)「ちっとも参考になんなそうだなぁ」
761 :
人間七七四年:2009/10/19(月) 03:39:45 ID:Bve5O1Sq
元亀三年の秋、躑躅ヶ崎館で評定が開かれた。
ミ(´∀` (彡 信玄「そろそろじゃな……」
信玄の言葉に一同が息をのむ。
ミ(´∀` (彡 「そろそろ、京の桜を見ようかと思う」
(`・ω・´)「おお! それでは!」
ミ(´∀` (彡「うむ」
ミ(´∀` (彡「信長・家康の首を上洛の手土産とする!」
評定の間にいた重臣たちが声を上げる。
( ^ω^)「おっおっおー! 腕が鳴るお!」
彡`Д´ミ「こら修理、今からそんなでは途上で息切れするぞ」
(’ー’*)「公方様からの御行書が参られたのですな」
ミ(´∀` (彡「うむ。 上洛の兵を挙げ、信長を討てとな」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「……」
762 :
人間七七四年:2009/10/19(月) 03:42:09 ID:Bve5O1Sq
(`・ω・´)「どうしたのだ伯耆、腹でも痛いか?」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「いや、なんでもないよ!」
ミ(´∀` (彡「軍の編成じゃが、三郎兵衛は兵五千で三河へ」
ハ_ハ
(゚∀゚;)(まさか……)
ミ(´∀` (彡「伯耆は兵三千を率い、東美濃を攻めよ。 残りはわしと共に遠江じゃ」
信友は二年前にも東美濃を攻めたが、今回はあの時とは違う。
美濃への楔とするため、必ず岩村城を落とさなければならない。おつやの方がいる城を。
ハ_ハ
(゚∀゚;)(やはり、最悪だ……)
ミ(´∀` (彡「よいか、別動の二人の働きが要じゃ。 攻め手、緩めるなよ」
ハ_ハ
(゚∀゚;)(`・ω・´)「ははーっ!」
763 :
人間七七四年:2009/10/19(月) 03:44:13 ID:Bve5O1Sq
自邸に戻った信友は一人煩悶した。
. , ― 、- 、 どうすりゃいいんだ……
<< ) ):::: : .
U( (U_つ::::.. .. .
ハ_ハ
(゚∀゚;)「よりによってそれがしが岩村城を……」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「聞けば、城主遠山景任は病に倒れ、今は未亡人となったあの方が実質の城主らしい……」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「となれば、必ず討たなければならぬ……」
一晩中、考え尽くした信友。
それほど、おつやの方を想っていた。しかし、武田の猛牛とも呼ばれる将が城を落とさぬという訳にはいかない。
夜明けが来て雀が鳴き始めた頃、信友にある策が思い浮かぶ。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「そうだ! これならば!」
信友が思い付いた策は、戦国時代どころか日本史上を見ても例の無い奇計であった。
764 :
人間七七四年:2009/10/19(月) 03:48:03 ID:Bve5O1Sq
続きます。埋めも兼ねて、ちょこちょこ投下しようかと思います。
もしかしたら、次スレにまたがるかも…
>>759 ワラタw
765 :
人間七七四年:2009/10/19(月) 11:25:15 ID:Gi0iMIBR
おお!久々の顔文字小説
前に秋山の話書いてた人?
766 :
人間七七四年:2009/10/19(月) 15:20:52 ID:Bve5O1Sq
>>765 そうです、覚えてくれていたとは感謝の極みです
三年くらい前に、前スレで岐阜城の謁見の話書いたのが私
そのあと岩村城攻め書かれたのは別の方ですね
このスレでも鳥居元忠の話や小ネタなど投下してました
767 :
2−1:2009/10/20(火) 03:37:24 ID:Uq9tEYZm
秋山信友に率いられた兵三千は東美濃に侵入。
十一月、岩村城を包囲した。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「……」
ハ_ハ
(゚∀゚ )(大丈夫だ……、あれから何度も練った策ではないか)
信友は兵たちに、包囲したまま待機の命を伝えていた。勝手に攻めた者は厳罰に処す、と。
城内の者はこの武田軍が不気味でしょうがない。
城兵「包囲したまま、寄せて参りませぬな。 あの秋山伯耆らしくもない」
州* ‘ ω‘リ おつやの方「秋山……」
州* ‘ ω‘リ「五年前、私がまだ岐阜にいた頃、信玄の使いで信長殿の元に来た者ですね……」
おつやも記憶の片隅にだが、信友を思い留めていた。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「この城に、あのお方がいる……」
何年も想い続けた女が目の前の城にいる。自然と気分は高揚した。
敵味方としてだが、今の信友には些細な事だ。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「城内へ使いを送れ!」
768 :
2−2:2009/10/20(火) 03:39:00 ID:Uq9tEYZm
和議の会見を致したし
雑兵一人だけを供とし、おつやの方様自らお越し頂きたい
当方も、同じ条件で大将秋山伯耆がお待ち致す
使いの言葉を聞いたおつやは不安を隠せなった。
州* ‘ ω‘リ(罠……?)
州* ‘ ω‘リ(それにしては、手が込んでいる……)
州* ‘ ω‘リ「いいでしょう、今より一刻後に伺います」
ハ_ハ
(゚∀゚ )(殺されるとも慰み者にされるとも分からんのに、大胆なお方だ……)
ハ_ハ
(゚∀゚*)(しかし……惚れ直したよ!)
ハ_ハ
(゚∀゚ )「急ぎ会見の場を整えよ! わしも支度せねばな!」
♪
, -‐- 、 ♪
♪ /,ィ形斗‐''' ´  ̄`''‐- 、
//ミ/─- _ ヽ ♪
, - 、!({ミ//`ヽ - 、`ヽ ヽ
/ 、ヽ⊂!´/ ヽ ヽ 「i「i}i、
/冫┐ i'´.l '´゙ "ヽ ゙ー、,,{ ノ
 ̄ l l l ⊂ ーゝ 'ヽ、
! l ', ,r /ヽ \
l ヾ,、 `''' ─ ' / -‐、‐ヽ >
t /` ー- 、___,ォュ'´ ヽ、 /
` ー-! 、`ーi 「´ , -‐'´
` ー- 、l l」 伯耆 <
769 :
2−3:2009/10/20(火) 03:40:46 ID:Uq9tEYZm
陣幕が張られた会見場に、二人の男が床机に腰掛け並んでいる。
一人は大将、信友。もう一人は信友が適当に選んだ足軽である。
ハ_ハ
(゚∀゚ )ドキドキ……
武田足軽「大将さん、何でオラが……」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「お主は座っているだけでいいよ!」
”岩村城方、おつやの方様参られました!”の声に信友は背筋を正す。
ハ_ハ
(゚∀゚ )(ああ、ついに……)
州* ‘ ω‘リ「亡き景任が妻、おつやにございます……」
ハ_ハ
キタ━━━━━━(゚∀゚ )━━━━━━ !!!!!
あの岐阜城での謁見から五年、何度この人の姿を思い浮かべただろう。
あの時から些かも変わっていない。信友は懐かしさすら感じた。
武田足軽「大将さん、大将さん!」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「……ハッ! ようこそお越し下さいました!」
おつやは信友の対面に据えられた床机に座る。彼女が引き連れてきた雑兵もそれに倣った。
770 :
2−4:2009/10/20(火) 03:42:55 ID:Uq9tEYZm
ハ_ハ
(゚∀゚ )「それでは和議の件についてですが……」
州* ‘ ω‘リ「何とぞ、我が命に代えても城の兵……」
おつやの言葉を遮り、信友は織田足軽に話しかけた。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「おい、お主!」
織田足軽「はい?」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「お主は我が武田と戦いたいか?」
無礼に過ぎる振る舞いであった。
しかし猛牛、信友の名を身に染みて知っているのが岩村城の兵である。
織田足軽「奥方様の前だけども……もう武田との戦はごめんだ……」
うん、と頷いてから今度は自分の連れて来た足軽に話しかける。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「お主はあの岩村城を力攻めにしろと言われたらどうする?」
岩村城は日本三大山城のひとつに数えられる。
いかに信友率いる武田軍とは言え、力攻めにしては被害は免れないだろう。
武田足軽「大将さんの前だけど……嫌な城攻めになりそうだなぁ」
信友は再び頷いた後、おつやに向き直り口を開いた。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「このように、双方の兵に戦を厭う気が漂っております」
771 :
2−5:2009/10/20(火) 03:44:42 ID:Uq9tEYZm
州* ‘ ω‘リ「そのようですね……」
州* ‘ ω‘リ「分かりました、私が自刃致します。 城の者たちの命は助けて戴けますか」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「とんでもない!」
おつやは信友に憎悪を覚えた。この男は自軍の損害をかえりみず、敵を皆殺しにするつもりなのか。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「あなたのような方を殺しては、武田武士の名がすたるというもの!」
意外な返事におのうは戸惑った。
州* ‘ ω‘リ「はぁ」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「誰も死なず、戦が終わる道が一つ、あるのですよ!」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「あなたにそっ……それがしの」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「それがしの妻になって頂きたい!」
ポポポ( ´゚д゚)´゚д゚)‘ ω‘リ ポヵ-ン
この場にいた三人が固まった。それ程、場違いな信友の発言だった。
どこにいくさ場の、しかも和議で敵に求婚する男がいただろう。
772 :
2−6:2009/10/20(火) 03:48:10 ID:Uq9tEYZm
州#‘ ω‘リ「伯耆殿は、私を侮辱するためにこの場を設けられたのですか」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「と、とんでもない!」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「五年前、岐阜であなたを一目見た時から……」
信友はしどろもどろになりながら、喋り続けた。
自分が今までおつやを想い続けていたこと。
景任が斃れ、未亡人になったと聞いた時どれだけ寂しいだろうかと思い、心を痛めたこと。
今回の西上戦で岩村城を攻略しなければならなくなり、煩悶したこと。
ハ_ハ
(゚∀゚;)「……というわけです」
州* ‘ ω‘リ「……はぁ」
いつしか、おつやの顔から怒気は消えている。
州* ‘ ω‘リ「城へ戻り、皆と話し合ってみます」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「では、本日はこれにて」
おつやが去る様子を呆然と見送る信友へ、足軽が声を掛けた。
武田足軽「大将さん、あんたいい男だねぇwww」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「……」 つづく
773 :
人間七七四年:2009/10/20(火) 17:29:43 ID:vwd7h/nW
うおおなんか来てるううううう
貴方が
>>311神か
伯耆がんばれ伯耆!
774 :
人間七七四年:2009/10/21(水) 00:42:24 ID:klY4cjx4
ウシさんの葛藤と朴訥さがステキ
そしていつもの四人はイイ味出し過ぎw
特にコイツらw↓
( ^ω^)(’ー’*)
775 :
人間七七四年:2009/10/21(水) 02:52:18 ID:WMOsoDex
おぉ元忠投下した人か!
当スレの名匠が来た!これでかつる!!
>>759 神のNTO(内藤)コピペ乙www
776 :
人間七七四年:2009/10/21(水) 23:34:41 ID:4NJ+voFA
ようやった
>>759、拙者は甘利源左衛門尉と申す
.∧_∧ この馬糞汁は拙者のオゴリじゃ、銃創に殊の外良う効くぞ
| `л′| シュッ
(つ と彡 ./
/ ./
/ ./
/// /
/ 旦 /
/ /
777 :
3−1:2009/10/22(木) 03:30:58 ID:Iq+yX7DD
確かに、信友の申し出は理に適ったものだった。
包囲網を敷かれている今、信長が岩村城へ後詰を出すのは考えにくい。
おつやが信友の妻になる事で城兵は助かる。無血開城が成るのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ハ_ハ
(゚∀゚;)「五年前、岐阜であなたを一目見た時から……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
州* ‘ ω‘リ「……ふふっ」
昼の会見を思い出し、おつやは笑みを浮かべる。
あの武田の猛牛と呼ばれた秋山伯耆が、しどろもどろになりながら想いを伝えていた。
州* ‘ ω‘リ「可愛らしいお方……」
武田足軽「だからね、大将さん。 女口説くにゃ雰囲気ってもんが大事なの、分かる?」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「そうなのか……」
武田足軽「あんなとこで、嫁になってくれとか正気の沙汰じゃないね」
. , ― 、- 、
<< ) ):::: : .
U( (U_つ::::.. .. .
武田足軽「……」
武田足軽「いや、でもまぁ男気を見せるってのはいい事だと思うがね」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「……とりあえず、明日にまた和議を開こう。 お主にもまた供をしてもらうからな!」
778 :
3−2:2009/10/22(木) 03:32:05 ID:Iq+yX7DD
岩村城は開城される事に決まり、後は条件の交渉となった。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「御坊丸殿は決して粗略に扱いませぬ。 甲斐府中へ御移り頂く事になりますが」
州* ‘ ω‘リ「あい分かりました、御坊丸殿の事お頼み申し上げます」
最後に、と前置いておつやが口を開く。
州* ‘ ω‘リ「伯耆殿は御存知と思いますが……」
州* ‘ ω‘リ「私は織田の一族で、しかも未亡人なのですよ。 それでもよいのですか?」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「あなたでなくては嫌なのです!」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「これから我ら武田は、上洛の為多くの敵と戦わねばなりませぬ」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「必然、これからのそれがしも忙しく駆け回る事になりましょう」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「あなたには、そんな秋山伯耆を支えて欲しいのです……」
州* ‘ ω‘リ「……」
ハ_ハ
(゚∀゚;)「……」
この場にいた三人が黙っておつやの返答を待った。
特に、信友には無限の時間に感じられた。
州* ‘ ω‘リ「ふつつか者ですが、よろしくお願い申し上げます……」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「おお! それでは!」
こくり、とおつやが頷く。
武田足軽「やったな、大将さん! こいつぁめでてぇ!」
織田足軽「恐れながら、オラたちが立会人を務めさせてもらいまさぁ!」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「和睦は成ったぞ! お主らも大儀であった!」
779 :
3−3:2009/10/22(木) 03:33:52 ID:Iq+yX7DD
遠州を行軍中の信玄は岩村城開城の知らせを聞くと、高らかに笑った。
ミ(´∀` (彡「ははは、伯耆め! やりおるわ!」
( ^ω^)「しかし猛牛の伯耆らしくも無いやり方ですお?」
ミ(´∀` (彡「いや、此度はこれが最善の手だ」
(’ー’*)「のちに、織田の数多くの諸城を落とす際に役立つというわけですな」
ミ(´∀` (彡「それよ」
信長の一族であるおつやが寝返ったとなれば、織田全軍への動揺は計り知れない。
さらに岩村城は、美濃に置かれた武田の橋頭堡となった。今後、岐阜城の信長は枕を高くして眠れまい。
ミ(´∀` (彡「さらに……じゃ。」
彡`Д´ミ「今後、織田との交渉があれば秋山夫婦に立ってもらえる……わけじゃ」
ミ(´∀` (彡「その通り。 さて、まずは二俣城を落とすぞ」
( ^ω^)「伯耆に負けてられんお!」
信長の顔が見ものだな、と思い信玄はにやにや笑った。
780 :
3−4:2009/10/22(木) 03:34:47 ID:Iq+yX7DD
(*‘ω‘ *) 信長「なん……だと?」
( <●><●>)佐久間信盛「岩村城は開かれ、おつやの方様は秋山伯耆の妻に」
( <●><●>)「さらに御坊丸様は質となり、甲斐府中へ送られた事がわかってます」
∧ ∧
( *‘ω‘) ・・・・・・
c(,_U_U ガク
この美濃に武田の城が出来てしまった。そう思うと信長は肌に粟立つのを感じた。
( <●><●>)「悪い事は重なるもんで、家康殿から救援要請が来てるのもわかってます」
(#‘ω‘ *)「おのれ武田め! 信玄坊主、許さんぽっぽ!」
( <●><●>)「武田との戦ならば、智勇に溢れ経験も豊富な者を送らなければいけませんねぇ……」
( <●><●>)「そう言えば我が織田には“退き佐久間”と呼ばれる名将がいるとかいないとか……」
( <●><●>)「その者ならば、武田の兵相手でもちぎっては投げ、ちぎっては投げ……」
( <●><●>)「武田を倒した勢いで、奥州まで攻めのぼったりして……」
(#‘ω‘ *) (何でよりによって手空きがこいつだけなんだぽっぽ……)
(#‘ω‘ *)「佐久間! 兵三千を率い、浜松へ向かえ!」
(///<●><●>)「承知でござる!」
781 :
3−5:2009/10/22(木) 03:36:05 ID:Iq+yX7DD
翌十二月の三方ヶ原の報は岩村城にももたらされた。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「”織田の援将、佐久間は戦わずして逃げ……”」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「”数多の敵を討ち取り、赤備えも大いに戦果を挙げ候”……か」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「三郎兵衛め、やるなぁ!」
州* ‘ ω‘リ「三郎兵衛様とはどのようなお方で……」
昌景からの書状を読んでいた信友に、横にいたおつやが声をかける。
信友は昌景をはじめ、武田家重臣たちの事を話す。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「それで、修理が軍議で言ったんだよ。 “荷駄隊ばっかやってらんねーお!”って」
州* ‘ ω‘リ「くすくす……」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「そん時はお館も参っちゃってねぇ」
州* ‘ ω‘リ「みな、楽しきお方なのですね」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「そうだね、来年には皆をこの城に招いて酒宴を開ければいいなぁ」
782 :
3−6:2009/10/22(木) 03:37:52 ID:Iq+yX7DD
翌年四月、信玄が西上の途上で病死する。
信友の落胆は深かった。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「……」
州* ‘ ω‘リ「……」
幾月経っても落ち込んだままだ。見かねたおつやは一計を案じた。
州* ‘ ω‘リ「あなた様、岩村城には抜け穴があるのですが、御存知でしたか?」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「いや、しらなんだ」
州* ‘ ω‘リ「城主が城の事で知らない事があるとはいけませぬ。 今より下見に参りましょう」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「今からってもう夜だよ? 明日じゃ駄目かな」
州* ‘ ω‘リ「いいえ、善は急げと申します!」
いつになく強い態度のおつやに折れ、信友は腰を上げた。
去年の和議の場にいた足軽も供をし、抜け穴を進む。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「お主らは何を持っているのだ?」
武田足軽「へへ、”いいもん”だよ、大将さん」
やがて、四人は古びた扉に行き当たった。向こうから川のせせらぎが聞こえる。
元・織田足軽「奥方様、ここですかね?」
州* ‘ ω‘リ「ええ、そこの扉を開きなさい」
783 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 03:39:40 ID:Iq+yX7DD
錆ついた扉を開けると、そこには一面火の粉が舞っていた。
夜だというのに、暗い抜け穴を通ってきた目には眩し過ぎる。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「……おお!」
それは、山火事と見間違う程の大量の蛍であった。
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武田足軽「これはまるで……」
元・織田足軽「夢のような……」
州* ‘ ω‘リ「さぁ、手燭を消しなさい。 殿に御酒を」
二人の足軽は担いできた荷を開き、宴の準備を始める。
手燭を消すと更に、蛍の美しい光が際立つ。
ハ_ハ
(゚∀゚ )州* ‘ ω‘リ「……」
両足軽「……」
宴の間、誰も口を開かなかった。蛍の光を愛で、黙々と杯を口に運ぶ。
この夢のような時が永遠に続けばいい、四人は共通して思った。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「この宴のこと、生涯忘れないだろうなぁ」
宴の終り際、信友がぽつりと呟いた。
二人の足軽も黙って頷く。二人ともこの宴に出る事が出来たのを無上の幸福と思った。
いくら夜でも、城は長く空けられない。宴は一刻程でお開きとなり、四人は再び抜け穴を通って城へ戻った。
784 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 03:43:30 ID:Iq+yX7DD
続きます、次で最後です
気づけば容量も490KB近いですね
>>740殿ーっ!早く来てくれーっ!
785 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 04:11:43 ID:QI1uOBXG
/. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _/| _/| / | | ― / \/ | ―――
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ | | / | 丿 _/ / 丿
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ
786 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 06:41:16 ID:6xQWea69
'.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:ヽ.. _ _
r..-_、 /:/.:.:. - ──── r‐ ^'´ V´L_:.:.:./` ´ _/ フ
ノ::ゝー-ヽ':.:.:.:.:.∠_:.:.:.:.:.:.:.:.: / j^し'ヽ_γLハf`ー' とく
|:.:.:| 入ゝ:.:.:.:.__ :.:.:..:.:.::.:.:.: 〉 j レ'r'_二ゝ,_r__ノ
|::l.:| .'/:..:ゝ:.:.:.:.:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:.ノ__ `r-─ 、/イfァ〉}:::::::::::| >
!:.:.:V:., .:.:.:.:.:..、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` :.ーL__ |:::::::_イjゞrフンハ ̄_ナ
ゝ:.:.V:.:./:/ `ー==--..,,__:.:.:..:.:フ`´ ゝ ゞtーL_.|:::Lゝ:.:
、:.:V:.:/  ̄ `丁 _..`'ー!| _rァ_|:::| :.:.:.
\V ` イ_ l:| _,.ィ |:V:.:.: < イイハナシカシラー
ハヽ. ___ `1::V:.:.:..|イ..:: ,'
V::l ` ー ' `ー ' ´ /__j .:.:.:.:.:.: , ′!
ゝ! \_:.:.:.:.:./.__ ぐ
rゝ 、__-_ 、_ー__ __r 、,.-、⌒レ, ´.:.:l} : す
jへ|ハ 'r_::::r j` ´rゝ::::r.ゝ jl`V:.:.:∠ っ
ノ_ ゝ/∧/i//i , ´/il/ | , ゝノ V:.:.:ノ
ノ ヽ //ーゝ || {|_ ___ || V / , Kーt
,>=、| l >|| 、_´- ―` ||.. -‐ゝ.L ノ / ノr v::ノ
787 :
740:2009/10/22(木) 07:43:05 ID:9MCrIXbT
連投規制でスレ立てはできたけどテンプレが途中ですorz
788 :
740:2009/10/22(木) 08:31:22 ID:xBiCAT8j BE:66060162-PLT(16000)
789 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 19:30:37 ID:lzRRe9hS
♪進め ♪進め 次スレへ ♪新スレ 始まるぞ〜
.__
|風|
|林|
|火|
|山|
 ̄|
∧∧ ∧ ∧ ∧,,∧ ∧,,∧
♪〜 (。・-・) ( `д´) ミ -∀-ミ ミ ・A・ミ 〜♪
( O┬O、( O┬O、( O┬O、( O┬O
≡ ◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎-ヽJ┴◎
⌒,,。;⌒ ,;⌒⌒ ;⌒:;.⌒⌒/ /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /::. ⌒:.:⌒:;⌒
:,;: ;;..: :; ,::.; / /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /., ,;.: ,,。,, .;
:;.. .; ; ,,。゚ ::., / /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ /,,; :: :; ;: ;;.
790 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 23:18:33 ID:D8qKv2II
このスレを知ってはや数年……
初めての次スレ移行か。
スレ立てした方、乙で御座候う。
791 :
人間七七四年:2009/10/23(金) 03:20:59 ID:onwRwRPw
秋山書いてる者ですが
ちょっと容量的に当スレで収まるか微妙なので
次スレに続きを投下します
792 :
人間七七四年:2009/10/24(土) 17:28:03 ID:FXGC0600
武田信虎の婚姻
_____ \|(、_,,,,,,,,_.ソノ
/ ヽ 7::::::::::::、'
/ ヽ ,-'''''i'''イ;_::::;_::::)_,,,,,,,_
. | / | .l弋ヽ`',メ-セ三).)ll、(l))
| ___ 、 _| ,.-''`iiiii|iii| l `/ii)ノ!<
|(6 \・\ (/・/| l. !|!!!!!! . | /ノl!!!i /
|  ̄ ・・> ) | | '''"/
| ヽ ノ 〉ー--、_ _,,-―‐〈
| (三)| . |ニ三l .l三ニ|
ノ_\ ノ |ニ三| -≧y ,_ |三ニ|
_ / ヽ _/ | 三.l. y、ュヾ |三ニl
._,-=''三|\.  ̄ /|ニ`ー、. `ー-!、 T三ゝ /--‐'
,,-'三三三|\\ //|三三`ー.、 ヽ、 .,イ
,-'ニ三三三三| \У / .|三三三.`ー、 | .`ー-‐.' |
/ニ三三三三三| ヽ/ .|三三三三ニ`ー、 _,,-イl、 / >、
../三三三三三三| / /|三三三三三三ヽ、 _,-' |\\ // | `ー.、
/ 三三三三三三| / / |三三三三三三三l ,-' | | \У/ | |`ー.、
.ニ三三三三三三| / / |三三三三三三三.| / | | У | | `i、
.ニ三三三三三三| / / |三三三三三三三 l ./ i | | / | | i l
43 :名無しさん@恐縮です:2009/10/24(土) 15:36:11 ID:hqoy4dhC0
新婚初夜の様子
/ ̄ ̄ ̄ \
| 丶 丶
|_ 、 __ | オッスオッス!
丶・) /・/ 6)|
( <・・  ̄ .|
ヽ / |
|(三) |
穴が広がりそうです. ヽ___/ |
, ´` ヽ _ - ー'、 ,ィ´ `i
、' ,.、、,.、 '; / , /_/ ./ ./
ゝ > 、 `; ; , ' l / /
Yヘ| -≧y ,_!ソ / ,' / ./
.ー u y、ュヾ/ 〉、 / <- 、 .,.イ
ゝ T三ゝ/ __ / Y| / >、ノ .|
i ` ー ̄イ/ `i ) / /ノ / / 〉
f `ー ' {,i ヘ. _/__/_/ / l
. l 、 l }、_, -'― , - ' ̄ ,く. l 彡
l ヘ. , | ノ | ヽ `¨ l ノ i l
l ', ', !__, -'`! i ノ / ,. { } , イ 彡
(__,ト 、 | |. } '-/_/ノ!ノ / ― ' .〉
├‐'l ヽ. L__, ィ´ ' / .ノ /
793 :
人間七七四年:2009/10/26(月) 17:56:21 ID:DiNvr05P
/:/: .: .:.:./ ..:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.\
/:/:. .:.: .:.:.:./:. . :.: .:.:.:.: :ヽ:. :.:.:.:.:.:ヽ:.: ヽ
. /:/:.:.:.:. :./:./:.: . : : :.:.:. . .:l :.:|:.:. : . :.:. :.V: :. :.i
/:/:./:.:.:.:/://:./:. :. ..:. .:.:. :. ..l|:|:|:.:.. :. :.:.:.l!: .:.:.:l
|/1:l::.:. _|_l_小{:.::.:. .:.: .:.:.:.:.:.:.リ:}:}:.:.:....:|: ..:.:.:.l|:..:.:.:.| ちょっと待って!
|! |.:!:イl:.从{ 「!ト|、_:.:.:.:.:.:.:.イ:/:/ハ:|:.::|:.|: :.:.:.:.l|:.:.:.:.:|
| !:|!::ハ:| | |ハ{!::.: /:`:7777厂リ「ハ}.:.:.:.:.:.リ:}:.:}:リ
| |:|!:|:小z、__ハ::.:.|:.:./ /'/′ リ }':.:.::.:./:/:/:/. 今dat落ちって気分じゃないから
ハ{!::::ト`7i7i´ ヽ:{ノ /ミ、__ ,、/,/:/.:::./}::.:/:/
ハ从 u , ヽ i7i7´ ノィ::.:/:/リ:イ/ _n
ヽ{\ ,、_ フ:/ノ.ノ' /′ _.n、 ||「l
iヽ. ‘ー`' 彡:':7:彡'′ / ノ !| ||l |/ }
/´: ̄::`ヽrミ --、‐__≦爪从:/{′ iノ´}/ ! rv|| | !
/::.::.::.::.::.::.::.::.マト>` ー‐ァ^A{- ミ / /_{,|/ } | |丶 ヽ{
/.:::::::..::.::.::.::.::.::.::.::トミ ___ {ハ. ヽ. /-' ィ 〈/ / ノ { 、 !
./::::::::::::::..::.::.::.::.::.::.:∧ ` | i l | - '´ , i { l ヽi |
:::::::::::::::::::::.::.::.::.::.::.::.::.| j l/ | { i ' / ノ } ノ
794 :
人間七七四年:
「嗚呼!!尋常に無く飢え候っ♪♪」
待ち侘びておった正午の憩い。
三郎兵衛は型通りに
机の上で折り詰めを開く。
側仕えは煩わしくある。
されど同輩で近しくなった修理と香坂と共に昼養いをするが唯一の楽しみでござる。
━山県三郎兵衛尉昌景━
今年の4月お館様に仕官したばかりの武田武者一年生。
出仕してからまだ
三ヶ月足らず。
親しく気の置けない朋輩も出来て殊の外楽しく過ごしておった。
小男だし
兎唇だし
特別ますらをぶりというわけでなく
特技なぞは一向になく
将来の夢なぞ皆無に候。
仕官してすぐに染めた朱色の具足一式。
ほんのりと淡い紅が未だあまり馴染んでおらぬ今日この頃。
続かぬ