582 :
人間七七四年:
大坂夏の陣 家康の旗指物倒れる
難攻不落を誇った大阪城も既に内と外の堀は失われ、もはや篭城は不可能。
大坂方は一か八か城から打って出た。
目指すは東軍御大将徳川家康の尻のみ!
もはや命すら投げうち死兵と化した城方の気迫に東軍は圧倒されてしまった。
徳川兵壱「オラたち、このままじゃあいつらに掘られちまうぞ!!」
徳川兵弐「いっ嫌じゃ!掘られるのは嫌じゃあっ!!」
徳川兵参「もうだめじゃ、逃げろ!!」
家康「こりゃ!お前達どこへ行く!?逃げずに戦え!」
そうこうしている間にも大阪方の最精鋭真田幸村の軍勢が本陣へなだれ込んできた。
真田兵壱「うおおおっ!!徳川家康の尻はわしの物じゃ〜!!」
真田兵弐「なにを抜かす!!犯るのはわしが先じゃ〜っ!!」
家康「うひゃあっ、きっ来た〜っ!?」
徳川旗本「このままでは大御所様の尻が危ない!御免っ!!」
一人の旗本が旗指物を倒すと柄の部分を家康の尻に向けて突き立てる。
家康「ぎゃあああっ!しっ尻が裂けるうっ!?」
徳川旗本「ふんっ!ふんふんっ!!」
旗本は少しで棒を奥深くまで入れようと指物を小刻みに動かした。
家康「痛いっ!痛いーっ!!うっ動かさないで・・・っ!!」
徳川旗本「辛抱なされい!これで尻の穴を塞げば敵に掘られることはありませぬ!!」
その直後、真田の兵達が家康に飛び掛る。
真田兵壱「見つけたぞ家康!食らえ!!」
真田兵弐「ふんっ!ふんふんっ!!」
しかし旗指物が栓となり家康の尻に竿を挿れることは出来ない。
真田兵壱「くそぅ!これでは挿れられんではないか!」
真田兵弐「つまらん!帰ろ!帰ろ!!」
家康の尻が掘れないと知った真田軍は無念のほぞを噛んで引き上げていった。
家康「抜いてくれっ!お願いじゃ!尻から棒を抜いてくれ!?」
徳川旗本「今抜いたら敵兵が戻ってきますぞ、戦が終わるまでそのままでいてください」
家康「そっ、そんなぁー!?」
こうして大坂夏の陣が終わるまで、家康の尻には旗指物が刺さったままであった。
徳川の旗指物を合戦中ずーっと横に寝かせることに成功した真田幸村と兵達の勇猛さは天下に轟いたという。