幕府を開こうと思うんだが・・・・ part7【再興】

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668久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/05(土) 11:22:47 ID:xqHPwO07
〜相模・鎌倉〜
憲政「ほっほっほ!弘忠がついに動き出したぞ!」
側近「もうまもなく三河に入るとか、報が入り次第武田殿が兵を挙げる、と…」
憲政「よし、兵を集めよ!」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信玄「よし、皆の者準備は良いか?」
昌信「出陣の準備が整いました!」
信玄「よし、下山に向かうぞ!」

〜伊勢湾〜
弘忠「奥田は領内の通行を許可したようだが…油断ならん、見張りを立てておけよ」
綱成「はっ」
弘忠「さて、畿内の連中をどう料理してくれようか…」

〜出雲・松枝家府城〜
祐光「(松枝は当家と組む気はないと見える…しかし小笠原と事を構える以上、中立は欲しい所だが…)」
祐光「(管領か…鎌倉府さえ崩壊した今、何を考えているのだろう?)」
669久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/05(土) 11:41:35 ID:xqHPwO07
〜山城・京、和束家の屋敷〜
謙信「ではこれにて退出仕ります」
段蔵「謙信殿、京の守護が小笠原家に代わった模様です!」
謙信「これは困ったことになった…近江に脱出するか、丹波に向かうか…」

〜越後・春日山城〜
政景「さて、一向一揆をどうしようかの…」
実乃「ここは、布教の許可を賭けて宗論をさせてはいかがでしょう?」
政景「して、相手は?」
実乃「伴天連でございます」
政景「ほう、面白いが…」
実乃「どちらが勝とうとも、当家は一切干渉いたしませぬ…しかし曹洞宗はお屋形様代々のご宗旨ゆえ寺領も多く寄付いたします」
政景「では、早速その旨伝えてくれ」
670奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 12:18:26 ID:45wnzsdP
〜稲葉山城〜

国真「諸侯は内政に励んでるそうだな・・」
清盛「当家は諸侯とは違い、ここ数年戦をせず内政に励んでおりますので他の家とは違い内政は充実しております。」
国真「うむ。桑成に報奨を与えておけ」
清盛「御言葉ですが・・桑成殿の事ですから報奨を与えても民に与えるか、内政に使ってしまいましょう」
国真「ふっ・・だろうな」
671統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 14:19:14 ID:fwSFy9OF
和束様、私にも然るべき官職を賜りたい。
私が無位無官では部下に会わせる顔もなくなってしまいます。
672統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 14:28:35 ID:fwSFy9OF
久慈殿へ

鎌倉に屋敷を構えてもよいと言うことでしたが、屋敷の留守居として島左近を置いて宜しいでしょうか?
できれば屋敷は日当たりの良いところをお願いいたしたい。
673松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/05(土) 16:28:37 ID:jjwq//Bs
>>663
成る程四家で同盟で御座るか。魅力的な案ですな確かに団結致せば対抗できるやも知れませぬが
下間殿や柏原殿は何と仰せですか?
674和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/05(土) 16:42:48 ID:Mw0xTOON
内裏・御前に統亮以下平伏。

高位公家「勅命である。藤原朝臣統亮には従五位下・夷王(蝦夷太守)の位を授け
蝦夷地の商業権独占を認める。デクシャイン、カマヌイ両名に日乃本将軍の称号を与えその所領を安堵する」
675奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 16:47:14 ID:45wnzsdP
〜京・奥田屋敷〜

中盛「聞いた?豊郷。朝廷は遂にとち狂いおったぞ」
豊郷「はい。逆賊の息子に官位を与えるなど・・朝廷も落ちたものですな・・」
中盛「公家にも和束殿に反発している者がおるとか・・朝廷も大変じゃな」
676小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 16:54:34 ID:PqAAxvnC
>>673
之康「特にこの件で使者は出しておりませんが、断る理由もありますまい。
    柏原殿は薄と、下間殿は久慈と奥田に挟まれております。それに既に
    下間殿と左兵衛佐様の間には不可侵条約がありますし、柏原殿とは
    対薄で利害が一致します。左兵衛佐様が決断していただければ、すぐ
    にでも正式な四カ国連合が成立しましょう」

之康が一通り喋った後、氏綱が中国の昔の話を始めた。

氏綱「古の唐土に合従の計というものがあっての。秦という大国があったの
    じゃが、他国はこれを潰したいと考えておった。しかし、一人の者がバラ
    バラでは秦は破れぬ事に気が付いた。そしてその者は諸侯を説いて同
    盟を組み、ついにこれを滅ぼしたという事じゃ。・・・今こそ我らもそれを
    用いるべきではないかの?」

更に賢重が利益を説く

賢重「同盟国ともなれば、京や堺の商人達は競って左兵衛佐様の領国で商いや
    開発を始めるでしょう。大商人達の資本・・・魅力的ではございませぬか?」
677松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/05(土) 18:16:26 ID:3i4pARCC
>>676
当面の敵は薄家となりまするか?久慈家と当家は別に対立してはいませぬが、小笠原家と
久慈家は…。その辺り当家としては重要な所で御座る。
対薄と言う事なれば何も問題は無いのですが。 

それでは管領様は日の本の蘇秦という事になりますかな?

大商人の資本。魅力的ですな 
678薄右大将為弘:2007/05/05(土) 18:49:21 ID:gAvmwwvQ
久慈家に文を送れ。

西の狸より東の狸殿へ慎んで申し上げまする。
小笠原家は貴家に備え一度は否定したはずの西国同盟を今自らが盟主となり再興せんとしております。
すでに柏原、下間は小笠原の陣営下に身を投じたと見え、今まさに松枝をもその陣に加えようとする有り様。
当家にはすでに力無く小笠原の勢力拡大を止める手だてはありませぬ。
こうなれば当家と久慈家とが結び西国同盟との力の差を均一に保つしか無いと考えます。
この同盟をどうか真剣にお考えくださるよう慎んでお願いいたします。
薄右大将為弘
679正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 18:53:33 ID:pxPN2GuX
大膳「しまった、もうあやつがいってしまったか!
   奴が行こうとする場所は……朝廷か…どうすればよいものか?」
680人間七七四年:2007/05/05(土) 19:10:01 ID:Ezmfn2eN
キモスレあげwww
681従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 19:20:38 ID:fwSFy9OF
統亮「さて京を見物してからかえるか・・・」
藤林「正木大膳らしきものが京に居るそうです・・・。」
統亮「ふぅむ。お会いしてみるか?」
682従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 19:39:14 ID:fwSFy9OF
和束様へ
従五位下にまで引き立てて頂き有難うございまする。お礼をいたしましょう。今晩を楽しみにしてください。

この文が和束殿に届いた日の夜更け、高位の公家のうち十五名が殺害され彼らの屋敷が焼き払われた。
683正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 19:55:08 ID:pxPN2GuX
大膳「仕方ない,もどろうと…火事か…統亮のしわざか?
   まあよい近くに統亮がいるかもしれん」
684従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 20:09:24 ID:fwSFy9OF
統亮「正木大膳殿はまだいらっしゃるかのぅ。天下について語り合える人物はやつしかいないからな」
五十嵐「大膳は火器にも精通しているらしく、危険ではないですか?」
統亮「俺にも火竜槍がある!それにアイヌの兵士百名がいるんだから安心だ!」

皆様は知ってると思いますが火竜槍はモノノケ姫に出てきたヤツです。
685正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 20:30:35 ID:pxPN2GuX
大膳「これが噂に聞くアイヌ兵か…とゆうことは奴が統亮か
   統亮殿,はじめましてそれがしが正木大膳項龍であります」
686従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 20:58:16 ID:fwSFy9OF
統亮「お初にお目にかかりまする。私が夷王統亮です。貴方が正木大膳殿ですか?」

統亮は一瞬で悟った。正木大膳は服装こそ少し汚いものの、瞳は輝いていて、天を狙うまるで龍のようであると。
687和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/05(土) 21:09:31 ID:Mw0xTOON
火事は内裏にも及び、一部が類焼したため、天皇は仮御所に避難する騒ぎとなった。
統亮が是道によこした文により彼らの仕業とわかり、天皇はただちに追討の綸旨を全国の武将に発した。
是道はすべての官職を剥奪され、隠岐へ流罪とするべく身柄を清顕のもとに預けられた。
688小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 21:10:32 ID:PqAAxvnC
>>677
之康「久慈家に関しては表面上はまあ、良い関係という事にはなりませんが、
    当家と下間家が防波堤となっておりますので、松枝家には一切、御迷惑
    はかかりません。それに久慈の本領は坂東。そうそうこちらに遠征してく
    るわけにも参りますまい。それよりも油断ならぬ薄を囲い込むことのでき
    る利点は計り知れませんぞ?」
氏綱「ほほほ、まあそのような所でおじゃろう。枝も一本ではすぐに折れるが、
    束ねれば家を支える事もできる。平和の為には結束する事が重要なの
    じゃ」
689小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 21:37:53 ID:PqAAxvnC
――山城・槙島城

京の郊外に位置し、宇治川の中州に位置するこの城は戦略・戦術の
両面で非常に価値のある城である。今この城には義長が入り、山城
全土を支配する為の拠点として機能するようにと大改修の真っ最中
であった。工事は三交代制で昼夜を問わず工事がなされ、すでに外
殻に当たる三の丸が完成間近であった。指揮を執る義長の元に京に
駐屯している小笠原軍と柏原軍、下間軍それぞれから大火の知らせが
入った。

義長「何ですって!?京が大火に見舞われたと!?」
勝正「はっ!火は内裏に及び、帝も仮御所に御避難あそばされたとの事!」
義長「勝正!改修の指揮を任せます、私はこれより京に赴き、消火と復旧の
    差配を致します。知正!供をなさい」
知正「御意!大殿にはお知らせしますか?」
義長「ええ、いざとなったら父上の支援を受けられるようにね」

【小笠原軍が災害派遣されました】

小笠原長治 (おがさわら ながはる)

之康の嫡男。父親と違い、慎重な性格。心優しいが、その反面気弱な所があり、
之康の数少ない心配の種の一つである。父親の影響か信仰心が厚く、しばしば
寺に行っては説教を受けているようである。氏綱の蹴鞠の直弟子であり、蹴鞠が
得意。

池田勝正(いけだ かつまさ)

池田長正の遺児。摂津池田城落城時に範長に託される。義長とともに養育された
為、義長との絆は強い。妹しか居ない義長には兄弟のような存在である。

池田知正(いけだ ともまさ)

池田長正の遺児。最初範長を恨んだが、義長とともに暮らす事で小笠原家への
憎しみも薄れ、今では義長の側近として次世代の小笠原を担う人物となるべく、
励んでいる。
690奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 21:44:25 ID:45wnzsdP
〜京・奥田屋敷〜

中盛「火事か・・」
豊郷「例の定栄の遺児の仕業とか」
中盛「朝廷の自業自得よ。逆賊の息子に官位を与えるからよ・・」
豊郷「如何なさいます?」
中盛「我らの味方の公家衆の屋敷を僧兵に守らせよ」
豊郷「はっ」
691正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 21:46:00 ID:pxPN2GuX
大膳「そうそう,内裏付近で火事があったが内裏のにも火事が移ってましたが
   もし統亮殿が起こしていれば天子様がお怒りになりますな」
692松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/05(土) 22:33:36 ID:3i4pARCC
>>688
分かりました連合に参加致しましょう。但し連合の盟主は小笠原殿が勤める事が条件です
如何ですか?
 
ただ今早馬が参りまして京が大火に襲われたようです。小笠原殿が復旧の指揮を取られている
との事。当家も些少ながら協力させて頂く
【材木一万戸分】
【米二万石】
以上の品を復興の為にお使いあれと小笠原殿にお伝え下され
693統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 22:46:58 ID:fwSFy9OF
統亮「私は一切火事には関係ないぞ!今から帝にその事をお伝えせねば!。母方の親族である三条家に取り次ぎして頂こう」

統亮、ダッシュ
694下間頼龍:2007/05/05(土) 22:55:06 ID:4nJco6mF
/*
何とか戻りました。練馬やら習志野やらの馬印に囲まれて4時間程行軍を遮られましたが・・
思ったんですが一つの経路を1万以上の軍で一気に進行とかやめた方がいい。
*/
・・・加賀・尾山御坊・・・

下間頼龍は頭を抱えていた。何しろ久慈軍が常時領内を通りたいと言うのである。言い換えてみれば久慈軍の常駐・・。
これは下間家にとって書状を取交した松枝家や事実上同盟国の小笠原家にでさえ許可し難い条件であった。
事が事だけに使者の宇佐美殿を交えての軍議という異例の措置が取られた。

窪田経忠「久慈家にしてみれば死活問題であろう。何しろ同じ条件を奥田家が受け入れるとは思えぬ。となれば畿内への
道中が閉ざされたとなれば下間に話が来るのも解る。」

遊佐続光「例え血縁同盟を持っても他家の常時通行許可など聞いた事が無い。ありえる関係で言えば支配国のそれであろう。
進軍である以上目的を持っての行為であろうが如何なる口実で目的を濁してもまかり通るのもまた事実。」

下間頼龍「現在下間家は小笠原家、柏原家と事実上の同盟関係にあり、松枝家とも友好といえる。薄家に至ってはご周知の通り。
下間家と久慈家の間は先程の畿内行軍には同行した間柄。」

遊佐続光「しかし久慈家が小笠原家、柏原家、松枝家と対立なされては隣接する下間家としては微妙。
何しろ久慈家といえば10万の大軍を誇らしげに誇示する武闘派ですからなw。その気になれば北陸は忽ち焦土でござろう。」

頼龍「結論を申し上げます。小笠原家、柏原家、松枝家の三家の許可無くしてこの条件、呑めませぬ。
それでも推すのであれば三家に敵意の無き処を証明し、北陸通行の許可を取られたし。尚、例え三家にまかり通っても
下間家と諸侯の友好関係を乱すと判断した場合は是にあらず。
・・手厳しい返答となってしまい残念ですが普通に考えれば久慈家に従属するも同然の要望であれば、これでも出来る限り
譲渡した条件である事をご理解下され。」
695正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 23:00:46 ID:pxPN2GuX
だいぜ「まったく,やはりカエルの子もカエルだな,さ〜てとちょっと混乱させるか」
   
京の町であっちこっちに火事が発生する
696下間頼龍:2007/05/05(土) 23:00:51 ID:4nJco6mF
・・・加賀・尾山御坊・・・

頼龍「さて、諸侯に負けてられぬ。国内の内政に取り組もう。
まず農業だが先代が築いた機能・「寄合」で蓄積した情報を集計し平均値に二割五分上乗せした数を目標生産高とする。
国毎に各郡より集まった寄合長の組織として「農業協同組合」を作る。略して「農協」だ。
植物の種子はもとより気象、地形、陰陽、はたまた南蛮学問でも良い、専門家を集めて農協直属の研究施設をつくる。
平均生産率に満たぬ農村にはその要因を、上回る農村には更なる改善を促せ。
設道だろうが治水だろうが金に糸目は付けぬ。特に北陸は山岳部が多く、水量が安定せぬ。大水瓶の建設に力を入れよ。

漁業も農業同様だ。「組合」で得た情報を加工して・・加工?魚を生や焼いたり煮たりで喰うのも良いが魚肉を練り上げたら
どうだ?直接火をかけたり湯に通すのも良いが・・我ら坊主には「揚げ」もある。・・・・うむ。うまい!これを北陸の名産にしよう。
それから売れ筋の魚介類も集計しておけ。乱獲による種の減少は今から考慮せねばいかん。養殖出来るモノは養殖に力をいれる。
この漁業に関する一連の工程を水産業と称し、水産組合を組織せよ。

工業には一品モノと日常生活用とを区分し、消費の激しい生活用品には生産指数制度を導入する。
目標は二割五分の上乗せに対し、八割五分の達成率を基準とする。・・必要性の説明は長くなるから省く。
また工程毎に「係」を組織し、工程の中で五人を一括りにした「班」を組織。更に各工程の集合体を「課」と組織してそれぞれに長をつけよ。
各長では日に一回は必ず打ち合わせをせよ。目標に対して「何故出来ぬか」と「如何にすれば出来るか」を検討するのだ。
「原料の仕入れ」と「製品の受渡し」に気を配るだけでかなり変わろう。工程に於いては効率・正確・安全を心掛けよ。

これら内需産業はただやれば良いという物では無い。経済として成り立たせるには流通に乗せねばならぬ。
まずは特化した人材を増やせ。いずれこの者達を諸国に送れば我が国に利益を送ってくれるであろう。
むろん技術の提供は必要とあらば受渡し、必要とあらば持ち帰るのだ。出し惜しみなどしてはいかん。

一番大事なのは教育だ。先代は学問の場として寺社を貸し出していたが、寺社内に学問所を設立するぞ。
六歳から十八歳までを対象として世代毎に水準を高めてゆくのだ。また我等は門徒衆ではあるが信仰と学問を一緒にしてはならぬ。
そこで南蛮の学問も導入いたすゆえ、寺社衆に理解させるのだ。家業に支障をきたす様であれば国がこれを保障する。
さらに突出した学才の持ち主には二十二歳までの高等教育が受けられる学問所を設け、ここを出自とするものは高禄で召抱えよ。
697下間頼龍:2007/05/05(土) 23:05:33 ID:4nJco6mF
・・・京の都・和束邸・・・
下間頼廉「この度の官位変更、和束様の寛大なる処置として下間家を代表して御礼申し上げます。
また京の出火ですが当家の下間仲孝が小笠原家の命にて火急の措置を取らせて頂いております。
若狭より修繕材料を持ち運んでおります故、今しばらくお待ち下さい。
・・・では下間へ頂いた官位でございますが頼龍には左京太夫を、仲孝に宮内少輔、私、頼廉めに
右衛門佐で宜しいですな?」
698統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 23:08:48 ID:fwSFy9OF
和束様へ

今回の事は私には関係ありませぬ、私が調べました所によると南紀の宗教勢力が私を追い込むために京に火を放ったのでございましょう。
公家の西園寺公益が首謀者のようでございますぞ!
ヤツを帝の御前に引き出して和束様の手柄にしてはどうですかな?
699統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 23:24:50 ID:fwSFy9OF
全国の勇猛な有力諸将へ

京が焼かれたのは私のせいではなくすべて西園寺公益の仕組んだ謀略の為であります。
帝は火傷で重傷でありますれば。皇統を絶えさせぬ為に次帝を選ぶので上洛されたし。

従五位下・藤原夷王統亮
700奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 23:30:16 ID:45wnzsdP
〜稲葉山城〜

国真「あの逆賊が変な文を寄越してきたぞ」
清盛「はっ。帝は仮御所に非難され無事で、逆賊追討の倫治を出されております。逆賊の言っている事はなんでしょうな」
清盛「さて・・和束は流された。
それに何故にあの逆賊の遺児が仕切っておるのかな・・」
奥田家、統京の申し出拒否
701九条義政:2007/05/05(土) 23:34:07 ID:EoTWTbQH

>朝廷により院宣が出ました!
>都の復興及び賊軍を討伐を各諸大名に命ずる!
702柏原家家臣 柏原国興:2007/05/05(土) 23:41:02 ID:Bbke6vcl
〜京・柏原軍本陣〜
兄者から京の守護を小笠原家に譲るという旨の書状が届きわしはここ数日小笠原家に守護職を引き継ぐための準備をしている。
聞くところによれば既に河内守様の嫡男義長殿が山城に入られたとのこと、わしの守護職としての仕事も明日か明後日で終わりであろう。

侍従「殿…!お目覚め下され!殿!」
国興「う〜ん何じゃ…ここ数日忙しいのだから夜くらいゆっくり寝かせろ…」
侍従「殿!いいから外を見てくだされ!」
国興「外…?うおっ!!京の町が真っ赤に燃えておる!!」
元春「国興殿、目を覚まされたか!!」
国興「元春殿…これは一体!?」
元春「某にもわかりませぬ…とにかく急いで消火せねば!!」
国興「うむ…鎧を持て!!兵もみなたたき起こし消火に廻らせろ!!」
侍従「ははっ!!」

翌朝
元春「消火活動のおかげで洛南に火が広がることはありませんでしたが…一部の公家屋敷と内裏にも被害が出たようで…」
国興「はぁ…兄者と河内守様に何て説明しよう…」
元春「しっかりなさいませ、何も京の街が全焼したわけではないのですから…」
国興「しかし元春殿、公家様方が数人亡くなられたらしいではないか…ちょっとやそっとの小火ではないのですぞ」
元春「…とにかく、我等は出来る限り火事の後片付けをいたしましょう、細かいことはその後です」
国興「わかり申した…兵を動員し火事の後片付けじゃ」

柏原軍八千、火事の復旧作業をはじめる
703和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/05(土) 23:45:38 ID:Mw0xTOON
頭中将丸小路房也「統亮でも西園寺でもよい、とにかく和束を都から遠ざけよ」
三条北実朝「では、統亮のことは不問にすることで処理しましょう」
房也「和束めが武家から荒稼ぎしたうえに、昇任を狙って公家殺害などを企てよって」

是道の事件の関与を示す文書が西園寺家から発覚し、是道に弁明の余地すらなくなっていた。
是道は罪を厳しく糾弾され、すでに都を離れ護送されていた。
704柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/05/06(日) 00:21:58 ID:uqfhgmJG
〜和泉:千石堀城〜
家興「良重、仲久」
良&仲「ははっ」
家興「薄との戦が終わり諸侯はそれぞれ自領の内政に力を入れ始めておる。」
良重「ははっ、特に薄・小笠原・下間等が新しき制度を導入し既に利益も出始めているとか…」
家興「我等が和泉に根を降ろして以来和泉平定に紀伊平定・薄の西国同盟等で金を使い財政もあまりよろしくない、
   そこでわが家としても新しき制度を導入し国を富ませたいと思うのだが…」
仲久「それは良い案でございます。さすれば早速令旨の草案を…」
良重「まずは農業ですが…紀伊は既に田畑が多く土豪衆もきちんと管理しているようなので大丈夫でしょうが…
   和泉はまだまだ田畑の面積は狭くこれを何とかせねば利益は望めますまい」
家興「そうじゃのぅ…和泉も紀伊も山はいくらでもあるのだが…では『山林を切り開き新たに耕した田畑は切り開いた
   本人が子孫代々受け継ぐもので収穫高の八割を自分のものにしてよい』というのはどうじゃ?」
良重「それは良き案にございます。して税収は…?」
家興「和泉は直轄地にて四公六民、紀伊は土豪の取り分も考え二公六民(残りの二は土豪分)でどうじゃ?」
仲久「和泉はそれでよろしいかと存じますが…紀伊の二公は流石に厳しすぎませぬか?」
家興「まぁ土豪の取り分もあるからな…だが土豪衆にもタダで取らせるわけではない」
仲久「…と申しますと?」
家興「紀伊を押さえている以上海運業と無縁とは言えぬ、また紀南には質の良い熊野杉があるからな、
   これを運べる大きな船も必要じゃそこで領内の岸和田―佐野―淡輪―和歌浦―湯浅―日高―田辺―串本―勝浦―新宮―熊野に
   航路を開拓し各地に大型船の入れる港を建設する、その建設費用は紀伊の土豪衆に負担してもらう」
良重「さて…土豪衆が費用を出しますでしょうか…?」
家興「水軍を持つ土豪としても損な話ではないはずじゃ、木材を運ぶ船が入る港となれば大きな安宅船を持つこともできるし
   何より航路の開拓は商業だけでなくいざと言うときにも使えるゆえ」
仲久「確かに…水軍を持つ湯河・堀内・汐崎あたりにしてみれば多少の建設費を出しても持ちたいと思うでしょうな」
良重「紀伊と一本の航路でつながれば和泉にも紀伊の物資が届く…わざわざ時間をかけ峠を通る必要がなくなる」
家興「あとは工業…幸いにも我が領地は堺と近い、堺から優秀な職人を呼び寄せ技術指導をしていただこう、その費用は柏原家が持つ」
良重「金物工と材木工…あとわが泉州は繊維関係が活発ゆえ織物職人もほしいところでございますな…」
仲久「うまく繊維業が発達すれば和泉の特産品として他国に売り込むこともできましょう。そうなれば航路も十分活躍する」
家興「我ながら良い案じゃ…これを発布しよう、」
仲久「かしこまりました」

数日後、柏原領内に新令が発布される
705松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/06(日) 02:20:33 ID:4xPsoOIg
出雲・月山冨田城

清顕「管領様、皆さんちょっと厠へ失礼します」

清顕「沼田殿は如何しておる」
家臣「今か今かとお待ちです」
清顕「もう少し繋いでおけ。誉田重国を遣わすのでそれまでは酒や山陰の珍味をお出ししておけ」
家臣「ははっ」

清顕「皆様お待たせ致しました」

誉田「沼田殿、お初にお目に掛かる某松枝家にて家老職を勤めています誉田重国と申しまする
   主、左兵衛佐多忙なれば無骨者ですが某が酒の相手を仕る」

和束是道は丹波で山中鹿之助の出迎えを受けた

山中「此処からは護送の列に松枝の兵も加わりますので、何なりと仰せあれ
   希望に添えるとは約束できませぬが、出来るだけ勤めまする」
706下間頼龍:2007/05/06(日) 05:31:27 ID:ISoLlRW1
・・・和泉・柏原家居城・・・

南海門徒・鷺山御坊に本願寺より新たに坊官が手配された。頼照、頼旦とほぼ同世代の古参である。
名を下間頼盛。坊官でありながら経済効果、流通をあらゆる局面に引っ張り出して活躍する。
今日は和泉・柏原家にて新たな鉄砲のお披露目が行われていた。「ズゴーーーン!!」
今までに無い火縄の轟音と供に放たれた弾丸は最新の胴丸を吹っ飛ばす事でその威力を誇示する。

下間頼盛「柏原のお殿様・・。この度、経済流通経路として海路にお力をお入れになると伺いました。
ここで一つ付け加えて頂きたき事がございます。それは畿内における門徒寺院を利用した流通網でございます。
で、何を流通させるかって?お殿様・・ここ紀伊にて忘れては困るのが根来衆の鉄砲でございます。」

頼盛「本日お披露目したこの種子島。今までに無い三十一匁目筒でございます。
坊主がこの様な事を言うのは何ですが、その破壊力はその目で見て頂いた通りでございます。
従来の種子島では一発で一1人、とは殺れませなんだ。角度によっては胴丸に弾かれてしまう有様。
もしろんこれだけ反動の大きい種子島なれば使い手も選びます。現在では雑賀衆のみがこれを使いこなしておりますが、
彼らとて日々の鍛錬を怠らないからこそ使いこなしております。
これでおそらく鉄砲隊としては鉄砲隊の名手・下間頼廉を抜いて雑賀衆が最強でありましょう。」

頼盛「今何といっても高価で売れるモノと言えば種子島。これを経済の一角にしては如何でしょう?
買付けの優先権はもちろん下間家でしょうがw。下間家ではこれを言い値で買い取ると申しております。
更に小笠原家、松枝家あたりと交易をなされば宜しいでしょう。
あと海路を持つのであれば硝石も同時に取り扱えば宜しいかと存じます。」

頼盛「鉄砲とは関係ござりませんが繊維業にお力を入れるとか?
ご周知の通り加賀では友禅に力を入れておりますれば魅力的な話でございますな。
和泉の繊維が加賀で友禅となり、再び堺を経由して公家衆に高く売りつけ、その流通を本願寺流通網が支える。
最後に柏原家は堺から収入を得る・・・柏原家も下間家もウハウハでございますな。」
707和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/06(日) 09:10:22 ID:nVw750MS
(統亮め、頼みもせんのに余計なことしよって。15人も殺されたなどやりすぎじゃ、麿が疑われるにきまっておろう)

朝廷では殺害された公家の穴埋めに、反和束派の公家や奥田に近い公家が人事の中心に座った。

是道「山中殿、ご迷惑をかけるでおじゃる。出雲はとおいのでござろうか。できるだけゆるりと参りたいがのお」
708奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/06(日) 12:24:27 ID:oXdrYwFZ
〜京・奥田屋敷〜

豊郷「朝廷は当家に味方なされておる公家衆が中心になったそうですな」
中盛「うむ。朝廷での影響力を拡張せねばなるまい・・」
709従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/06(日) 12:34:48 ID:d9twI0Jc
統亮「良かった、母方の縁戚である三条家のお陰で罪を免れたぞ!」
五十嵐「良かったですな」
統亮「帝の火傷を治癒させるために明から来た名医?の照安先生に診てもらおう」
710従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/06(日) 12:43:35 ID:d9twI0Jc
統亮「照安先生、例の薬・・・用意できましたか?」 
照安「ふぉふぉ。アヘンのことか?」
統亮「帝はこの所の激務で疲れておいでなので是非使って差し上げてくだされ。」
照安「ふぁふぁ!悪党が!!もちろん、おぬしの名は伏せといてやるぞぃ」

帝のもとに照安が登場する
711奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/06(日) 12:51:20 ID:oXdrYwFZ
/*
統京さん、結構無理ないですか?
*/
712久慈太宰大弐弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/06(日) 14:40:15 ID:5Y8fOequ
〜出雲・月山富田城〜
祐光「いやいやそれにしてもお忙しいことですな、松枝殿は」
祐光「昔の管領殿などをお呼びして…幕府を再興する気ならば、拙者たちも協力は惜しみませぬが?」

〜甲斐・下山城〜
信玄「皆の者、よく聞け!これからの戦は義戦である!首などを取ろうと思うな!略奪も禁ず!その代わり、皆にはこの財宝を用意している!」
信玄は、碁石金の山を見せた。
信玄「駿河へ向けて出陣じゃあっ!」
同時に武田信玄に通じていた美濃の遠山・東・岸、駿河の葛山、遠江の小笠原・飯尾、三河の戸田といった豪族が挙兵した。
後に「甲斐道鬼の乱」と呼ばれる大事件が発生したのである。
713奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/06(日) 14:56:42 ID:oXdrYwFZ
〜稲葉山城〜

国真「甲斐が動いたか・・」
清盛「領内で挙兵した者もおりますが、小笠原等は誤報との事。
国民達に反乱軍に荷担する者はほとんど無く、少数との事」
国真「ふん・・迎撃に徹せよ。我らから武田領に侵攻してはならぬ」
清盛「御意」
奥田勢、各地で反乱軍を掃討。義勇軍も反乱軍と激突
武田家に抗議文を送り、久慈家に救援を要請
714久慈太宰大弐弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/06(日) 14:58:57 ID:5Y8fOequ
〜遠江・引間付近〜
綱成「久慈殿、信玄殿が駿河に向け出陣、同時に奥田から内応者が出ました!戸田や飯尾も寝返った模様です!」
弘忠「なに、…仕組まれた!」
綱成「武田に、でございますか?」
弘忠「そうじゃ、上手く挟まれておる…こうなれば、奥田もわしが首謀者だと考えるに違いない!」
弘忠「憲宏は…いずこじゃ?」
綱成「現在、甲斐国内におられるとか…」
弘忠「あやつの裏切りも有り得ん訳ではない、地黄殿にとっては友垣に当たるわけだが…」
綱成「…」
弘忠「仮にそうだとしても、わしは生き延びるつもりじゃ…奥田にしろ武田にしろ憲宏にしろ与えるには惜しい首じゃからな」
弘忠「貴殿も、合戦が嫌なら戦場から抜け出せばよい」

〜相模・鎌倉〜
憲政「ついに…久慈の天下も終わりじゃ!」
憲政「軍勢を集めよ!」
上杉憲政、4万の軍勢を召集する。

〜相模・小田原城〜
氏康「なにっ、武田が駿河に出兵?」
氏尭「そのようですな、こほっ、こほっ…」
氏康「…とは言っても、綱成は久慈殿の副将、おぬしは病…はっ!」
氏尭「どうなさいました?」
氏康「氏尭…久慈殿と綱成は嵌められたぞ…」
氏康「軍を集めよ!興国寺に向かうぞ!」
北条勢7千、興国寺に向け出陣。
715久慈太宰大弐弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/06(日) 15:05:57 ID:5Y8fOequ
〜甲斐・石和〜
資正「若様、遠江の久慈殿が危ないようです!すぐに駿河へ発ちましょう!」
憲宏「奥田め…許せん!皆の者、駿河へ向け出陣じゃ!褒美はいくらでも用意してやる!」
資正「(これで良いのだったな…)」
上杉(憲宏)勢3万5千、駿河へ向け出陣。
716奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/06(日) 15:13:49 ID:oXdrYwFZ
〜駿河の陣〜

ズダダダーン!
ヒュン!ヒュン!
オオオォォ!

長忠「貴様ら!わしも裏切った等と嘘を言いおって!許さぬぞ!」
オオオォォ!
ズダダダーン!
ヒュン!ヒュン!

忠勝「長忠殿が部隊が張り切っておりますな」
国統「うむ。その方も行け」
忠勝「はっ!」

忠勝「この「東海の悪夢」の名、冥土の者にも教えてやれ!」
反乱兵「ヒイィィ!あんなんに勝てる訳がねぇよ!」

伝令「反乱軍は崩壊寸前!」
国統「反乱軍を興国寺城に追い込め!」
反乱軍、興国寺城に敗走

国統「国景殿は兵を駿河・甲斐国境付近に展開なされよ!」
国景「承知!」
国統「残りは追撃!」
国景率いる一万二千が駿河・甲斐国境付近に展開
国統率いる二万が反乱軍を追撃
717奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I
〜稲葉山城〜
国真「さらばだ。反乱の者達よ」
ズバシュッ

国真「これより駿河へ向かう!武田を許すな!清盛!」
清盛「はっ」
国真「久慈殿へ危害を加える者を無きようせよ。久慈には無事に領内を通過していただく」
奥田本軍、四万駿河へ