幕府を開こうと思うんだが・・・・ part7【再興】

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1前スレの久慈くん(未だ規制中)
なにやら次スレが立てられないまま1000に到達してしまった様なので立てておきます。
勝手に仕切る感じになってすいません。
2奥田の中の人:2007/04/11(水) 19:55:43 ID:sHqDjA01
/*
乙です!
どしどしやって下さい!
*/
3下間大膳頼昭:2007/04/11(水) 20:04:36 ID:U3iogqFK
>>1
乙でござる。規制中にも関らずスレ立てとは・・輝かしい程の武功でござる。
4松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/11(水) 20:23:52 ID:9u/wAMWN
国/表高(万)/実高(万)
陸奥/173/293 出羽/87/151 武蔵/84/123 越後/41/115 常陸/75/92
近江/83/86  肥後/57/85  越中/54/81  信濃/55/78 下野/46/77
尾張/57/76  伊勢/57/70  肥前/56/69  越前/68/68  下総/37/68
播磨/52/66  美濃/58/65  上野/50/64  筑前/52/63  周防/16/55
筑後/27/54  大和/45/50  長門/13/50  土佐/20/49  加賀/44/48
三河/35/47  豊後/42/46  紀伊/40/44  伊豫/28/43  上総/38/42
備前/29/42  摂津/26/42  日向/12/42  遠江/28/37  備中/21/37
豊前/32/36  丹波/29/33  薩摩/28/32  備後/24/32  安芸/26/31
甲斐/24/31  出雲/22/30  河内/24/29  相模/19/29  讃岐/17/29
能登/21/28  阿波/19/27  美作/23/26  大隅/18/26  駿河/17/25
伯耆/13/25  山城/22/22  因幡/13/19  和泉/14/17  石見/14/17
丹後/12/15  但馬/12/14  淡路/6/14  佐渡/2/13   琉球/12/12
伊賀/10/11  安房/9/10   若狭/9/9   伊豆/7/8    飛騨/6/6  
蝦夷/5/20(内府殿特別ルール)  壱岐/2/4  志摩/2/2  対馬2/2  隠岐1/1
5和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/11(水) 22:27:27 ID:wV34B3St
>>1感謝!
規制に引っ掛かってたてられなかった…
6人間七七四年:2007/04/11(水) 23:08:15 ID:fJWo69QG
4月20日の珊瑚記念日に、はてなブックマークとか、deliciousで同時ブックマークしよう
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7柏原だった人:2007/04/12(木) 00:09:37 ID:LZva0nHI
こんばんわ、久慈さん乙です。
前スレは気がつけば落ちていたのでびっくりしました

皆様これからもよろしくお願いします
8和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/12(木) 01:51:15 ID:fOqWQ1sl
別荘にて

なに、奥田刑部殿から書状とな…

あの男いったい何を考えておじゃるか。門徒の恐さをまだ知らぬ様でおじゃるの。本願寺は門跡寺院じゃ。その待遇を変えることはないが。
しかし公家衆も奥田殿は怖いと思うておじゃる。それに、刑部殿は山門を掌握しておじゃるゆえそちらもまた怖や、
都の公家衆もいまごろ騒ぎになっておることよのう。
9人間七七四年:2007/04/12(木) 07:11:43 ID:DLwnRSge
イラクに作ろう鎌倉幕府
10定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/12(木) 11:56:17 ID:M+eWXus7
稲葉山城城内
使者・藤林全平「今回、奥田様にお目通りがかないまして、恐悦の極みにございまする。我が主人・定栄から土産として霞が浦の魚の干物。大判三十枚。虎柄の名馬・天喰(アマクイ)を献上いたします。奥田様!どうか我が家を傘下に入れて頂き、我々を守ってくだされ。」
11奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/12(木) 12:25:22 ID:4ywSJKXZ
>>10

国真「左様か・・定栄殿の誠意、確かに受け取った。
余は多忙なのでこれにて失礼する・・清盛、後は頼む」
スタスタスタ・・

清盛「お初にお目にかかります。奥田家宰相・成川清盛と申します。以後、御見知りおきを・・。
さて、今回御使者殿の御言葉では定栄殿が当家の傘下に入りたいとの申し出だが、当家は定栄殿との対等な同盟を願っております。
その旨、定栄殿に御伝え下され」
12定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/12(木) 15:07:48 ID:M+eWXus7
稲葉山城城内
定栄からの使者・藤林全平「奥田家と対等の同盟とは我々には過ぎたる程の沙汰。主人・定栄も喜びましょうぞ!!・・・それと最近、北条家の動きが怪しいので早急に伊豆に出兵し、我々を助けてくださいませ!・・・それでは失礼いたします!」
13人間七七四年:2007/04/12(木) 16:48:28 ID:6PV/yUPo
なりきり板でやれ
14定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/12(木) 18:08:40 ID:M+eWXus7
定栄「我は何処から来て何処へ行くのか。そしてどうなるのじゃ?」
五十嵐「どうされましたかな?」
定栄「今度の奥田殿との同盟がなったら、ワシは何を目指せば良いのかと思ってな・・・北条を挟撃したのち何を目指せば・・・」
五十嵐「何も目指さなくて良いと思いますが。殿は暴れるのが役目です」
15久慈さん(GWまで書き込み無理かも) :2007/04/12(木) 18:26:39 ID:6ZFhoAZw
たぶんGW終わる頃まで書き込めません。

ところで、前スレのメンバーは揃ったのでしょうか?揃ってないなら、前スレで話題に上ったルールを決められては?
16奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/12(木) 18:37:38 ID:4ywSJKXZ
〜稲葉山城〜

清盛「奥田国統殿・成川清順に兵・一万五千を与え、伊豆攻めを命じる。
北条から伊豆を奪うのだ」
国統「はっ」
清順「はっ・・」


国統「久し振りの戦ですな。」
清順「ええ・・」
国統「如何なされた?清順殿」
清順「清盛が隠居させたわしを使う理由を計かねまして・・」
国統「う、うむ・・」
清順は流雲存命中は宰相として絶大な権力を持っていたが、流雲の後を継いだ国真の腹心であった息子・清盛によって、熊井教信らと共に強制的に隠居させられていたのだ

清順「国統殿・・長生きしてくだされよ」
国統「何故だ?」
清順「清盛を抑えれるのは一門筆頭たる国統殿だけでございます。国統殿が倒れれば、清盛の膨張を防ぐ者がいなくなります・・」
国統「た、たしかに奥田家で清盛に物申せる者は、殿とわしぐらいだが・・」
清順「・・清盛は必ずや主家に仇なすでしょう。国統殿、何卒奥田をお願いいたします。」
国統「清順殿・・」
清順「・・私としたことが・・。戦の前にこのような事を言いまして申し訳ない・・」
国統「・・・」

奥田勢・一万五千伊豆へ
17奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/12(木) 18:41:33 ID:4ywSJKXZ
/*
>>15 ほとんどの方がどうやらアク禁らしいですね・・
ルールは最初の方で大体決めたのでいいのでは?豊田さんも信濃・甲斐を放棄したし・・
他に決めたい事って何かあります?
*/
18定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/12(木) 19:37:02 ID:M+eWXus7
定栄「奥田殿との同盟が成ったか!よし!よくやった全平!」
藤林全平「ありがとうございます。さっそく北条攻めを開始されては如何ですかな?」
定栄「よしっ!下総・上総勢を中心に一万の兵を五十嵐宗継に与えて武蔵攻め再開じゃ!岩槻の資正に連絡せよ!」
19松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/12(木) 19:44:01 ID:h5rhaspL
清隆「竜王丸よそなたは元服しこれより清顕と名乗るがよい。さらに此度の丹波攻めに同道いたせ」
清顕「ははっ。初陣でございまするか楽しみです」
清隆「うむ、励め」

松枝勢五千出雲を出立
20定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/12(木) 19:50:20 ID:M+eWXus7
鉢形城周辺にて
五十嵐宗継「そなたは何者じゃっ!?」
佐藤信吉「私は藤林全平が配下、佐藤次郎信吉にございまする。」
宗継「そなたの兄・秀武は元気か?」
信吉「はい。今は奥州旅行中ですが文がきたので。」 
宗継「奴がいれば北条など楽にやれるのにのぅ」
長期間包囲していた鉢形城を落として定栄勢は武蔵攻めを本格的にはじめる。
21下間大膳頼昭:2007/04/12(木) 22:01:50 ID:oqHxWCre
・・・奥田国統軍・陣中付近にて・・・

東海門徒「奥田家成川清順様にお目通り願いたいのですが・・・」
22奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/12(木) 22:24:16 ID:4ywSJKXZ
>>21
〜伊豆遠征軍・成川陣〜

清順「私が成川清順だが貴殿は?」
23松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/12(木) 22:30:24 ID:R2heXMVr
但馬

清隆「飯沼、丹波での工作ご苦労だった。丹波を攻略したらお主に預けよう」
飯沼「有難き幸せ。丹波で残るのは波多野秀治くらいで八上城に籠城の模様」
清隆「うむ、波多野如き蹴散らしてくれるわガッハハハッ!」
飯沼「・・・」

松枝勢一万を加えて計一万五千丹波へ

24定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/12(木) 22:39:38 ID:M+eWXus7
武蔵国岩槻城
五十嵐「太田資正殿!江戸城を攻めるぞ!その後に川越を狙う!」
太田資正「北条の世も終わりにござるな」
定栄勢。太田勢と合流し、一万二千人
25奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/12(木) 23:49:30 ID:4ywSJKXZ
〜稲葉山城〜

清盛「殿、報告を申上げます。
伊豆遠征軍は順調に伊豆へ進撃中との事。それと北条が一万の兵を伊豆に向かわせたとの報が入っております」
国真「うむ・・北条がくるか。甲斐はどうか」
清盛「甲斐に向かわせた武田信虎からの報告で、信虎に同調して小山田氏が挙兵し、信虎に協力しております。このまま行けば、甲斐は混乱の坩堝に陥りましょう」
国真「ふっ・・ならばよし。本願寺への対処は」
清盛「はっ。本願寺に使者を出し、伊勢の長島城の明け渡しを迫りましょう。
それと、一向の寺にあるであろう武器類を没収しましょう。また、領内に一向の寺がある城に臨戦態勢を敷かせ、万一にもに備えるのがよろしいかと」
国真「うむ。それで良かろう」
26定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/12(木) 23:52:40 ID:M+eWXus7
江戸城を包囲中。
五十嵐「さすが太田道灌が築いた城!小さいのに堅固じゃっ!」
太田資正「ここを攻める事になるとは・・・感慨深い。」
五十嵐「この辺はぬかるみが多い故、諸将気を引き締めよ!」
佐藤信吉・太田資正「ははっ!」
籠城・北条軍三千。
定栄勢・一万二千。
27下間大膳頼昭:2007/04/13(金) 00:12:36 ID:HyTXVrPo
東海門徒「成川清順様とお見受け致します。我らは遠江、駿河の本願寺門徒衆にございます。
此度清順様に突然お伺いしたのは他でもない伊豆進行のお噂をお聞きした次第にございます。
腹を割ってお話いたすが、ご周知の通り奥田の御当主様は我ら東海門徒を事のほか警戒なされて
いるご様子。東海門徒は北陸と違い勢力は減退する一方。このままでは奥田家の弾圧の前に壊滅
の危機すら感じている次第。なれば東海門徒の存続をかけ清順様にお目通り願った次第。

此度清順様へのお目通りにあたり、金4500、銀2000を持参致しました。是非伊豆進行の費用と
してあてがって頂きたい。
・・この金銀、いくら宗門たりとて決っして楽に用意できる額ではござりませぬ。
東海門徒の決意として受け取って頂ければ、と切に願う次第であります。
28下間大膳頼昭:2007/04/13(金) 01:30:36 ID:HyTXVrPo
・・・伊勢・願證寺にて・・・

証意上人「何?奥田が長島を?・・一体どういうつもりじゃ?
東海門徒が奥田家を担ぎ、北陸門徒が下間家を担いだのと同様、我ら南海門徒は柏原家を
担いでおるのだが・・。そういえば最近東海門徒が冷飯を喰わされておるとか聞いたな。
東海門徒は奥田家に何かしたのかえ?まあ良い。奥田家の使者はまだ居るのか。
では今一度理由を聞いて参れ。それと柏原様に伝令じゃ。はて、柏原様はこの事をご存知
なのだろうか?

〜・柏原兵庫頭殿・〜

奥田勢より長島城の明け渡し要請が参りました。長島と言えば東海への要処。
もし強引な手口で迫られた場合には南海門徒としては抵抗してゆくつもり。

ご周知の通り南海門徒は紀伊国雑賀の鷺山御坊を本山とした宗派なれど争い事となっては
紀伊国は如何なされるおつもりか?
もし長島が落とされれば奥田殿は南海門徒の残党がおります紀伊にも兵を入れる事と
なりましょう。そうなれば例え奥田殿に従ってもいずれ雑賀に兵を入れて来るでしょう。

此度もし争いとなっても我らとてやり過ごす心積もり。今すぐの決断は求めませぬ。
この時代に大名として立たれたならば争いは避けては通れませぬ。ゆめゆめ忘れられなきよう。
29下間大膳頼昭:2007/04/13(金) 02:41:27 ID:HyTXVrPo
/*
え・・と、奥田家の御一門は国統殿だけでしょうか。そうだとして長島ってえと、あのフラグでいいのかな?
だとしたら>>27はスルーして結構です。内乱フラグかな?とも思ったもので。
長島一向一揆。その数10万とか言われたみたいだけど、総勢で2万程度でよろ。
*/

石山本願寺から長島城を護る名目で坊官の下間頼旦が伊勢に送られた。
一方で飛騨の奥地に追いやられた斉藤龍興もこの地におり、国人衆を取り込んでいた。

下間頼旦「明け渡す必要など無い!季節は春。この時期の大風がこの地にどの様な影響を及ぼすか
解るまい。」

長島城は木曽川及び支流郡に囲われた天然の要塞であった。
30奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/13(金) 07:26:32 ID:TUoVduJm
/*
>>29 一門はいっぱいいますよ 例尾張太守・奥田国親 三河太守・奥田国景 新しく出て来る予定有
*/

〜稲葉山城〜

国真「拒否られたとな?」
清盛「はっ。断じて渡さぬととの事」
国真「糞坊主めが・・!・・伊豆攻めは順調か?」
清盛「はっ。間も無くかと」
国真「ふむ・・早くさせよ」
清盛「はっ」
国真、本願寺に激怒する
31定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/13(金) 15:54:30 ID:5qz5AlNF
五十嵐「忍城の成田は静観か・・・下手に手を出せば久慈家との仲がなぁ・・・」
佐藤信吉「早く江戸城を落とさなければ、上野・奥州勢が動きますしな・・・」
藤林全平「次々に矢を射て!奴らにワシらの恐ろしさを教えてやれ」
32定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/13(金) 17:26:17 ID:5qz5AlNF
江戸城。炎上。

五十嵐「藤林の率いる部隊が火を付けたようじゃな。しかし、江戸城に時間を掛けすぎた・・・今回は川越への侵攻は中止いたすぞ!」

定栄勢は忍城・川越城を攻めず現状の維持をすることとなった。
33松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/13(金) 19:13:38 ID:71S3t13n
丹波・八上城

ワアー! ワアー!

清隆「先ずは一押し致せ」
飯沼「殿、いきなりの力攻めは味方の損害が大きくなりまする」
清隆「構わん。一気に屠ってしまえ!」
飯沼「ははっ・・・」

松枝勢八上城に突撃
34定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/13(金) 21:57:43 ID:5qz5AlNF
北条と定栄軍は一時休戦となった・・・。
北条はこれ以上の戦は不可能。定栄軍は江戸城を落とすためにかなりの力を消耗してしまった為、領内にて厄介事が起きたためである。
定栄は武蔵の中で鉢形・岩槻・江戸を北条から割譲させて戦闘は中止させた
35柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/13(金) 22:30:21 ID:CI++N/CC
〜和泉:堺〜
家興「やっと堺に到着したか、我が領地ももうすぐだのう」
元春「殿は和泉に戻られた後如何なさるおつもりですか?」
家興「和泉へ戻った後は紀伊へ向かう、良重からの報告では紀北の雑賀衆・根来衆を始め
   多くの土豪・地侍がわが軍門に下ったそうだが紀南で従うは堀内氏善・新宮正朝等のみ、
   紀伊を押さえたと言っても紀南の平定をせねばなるまい」
元春「なるほど…ここ数年良重殿の顔も見ておりませんなぁ…」
家興「良重には迷惑をかける…」
家篤「殿〜!!」
家興「なんじゃ石川家篤か、そのように慌てて如何いたした?」
家篤「只今京よりご使者が参られておるのですが…なにやら任官がどうとか…」
家興「京から…?しかも任官とは?とにかくお会いしよう」
家篤「ははっ」

家興「ご使者どのわざわざ遠く堺まで追いかけさせて申し訳ございませぬ」
使者「いえいえこれも使命ですので…それより我が主より和泉守様への任官に関する書状を預かってございます」
家興「ははっ、では早速
   『此の度、柏原和泉守菅原家興を従五位上・兵庫頭に任じる

                          広橋中納言』
家興「なんと…!中納言様が某に従五位上・兵庫頭を…!!」
使者「『以後励まれよ』とのことでございます」
家興「某などには勿体無きお言葉です、まことにわずかでございますがこちらを中納言様に」
   つ【銀200貫】
使者「承知仕りました」
家興「よろしくお願いいたします」

家興「わしが…従五位上・兵庫頭とはのう…」
36柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/13(金) 22:34:30 ID:CI++N/CC
/*
連投すいません。
昨日自宅のパソコンから書き込みしようとしたらアク禁になっておりまして…
いま非常用のノーパソから書き込んだのですが使ってるノーパソも古くて回線状況が悪くいつまで持つか…
これから書き込めないときもあるかもしれませんがよろしくおねがいします。
*/

37奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/13(金) 22:36:08 ID:TUoVduJm
〜稲葉山城〜

清盛「殿、飛騨にて斎藤龍興なる者が暗躍しておるとの事」
国真「ふむ・・三木の息子がいただろ。それを飛騨に送れ。奥田国虎もつかせよ」
清盛「はっ」
国真、三木の遺児と奥田国虎を飛騨に送る


〜伊豆遠征軍・奥田陣〜

国統「何とか・・勝ちましたな・・」
清順「えぇ・・」
国統軍は伊豆において北条軍一万と激突し、勝利した。
しかし、伊豆を死守せんとした北条氏照・氏邦が率いる北条軍の猛攻を受け、奥田勢は苦戦し、一万五千いた兵は今や、九千をきっていた
国統「わしも死ぬかと思いましたわ!」
激戦の中、奥田本陣も敵襲にあい、乱戦の中で国統は左目を失った。
清順「伊豆はもう大丈夫でございましょう。北条も余力がありませぬ故」
国統「うむ・・」

早馬「清順様!美濃の清晴殿から文でございます」
清晴とは清順の弟である
清順「清晴から・・ふむ・・。」
国統「何と?」
清順「殿は伊豆攻めが終わり次第、本願寺と決別を宣言するようでございます・・」
国統「遂にか・・」
清順「・・・国統殿、何としても本願寺と当家が争う事は避けねばなりませぬ・・。それがし今から下間殿の元に行き和平を解いて参ります。」
国統「し、しかし・・」
清順「・・・某に何かあった時は奥田家を頼みまする!」
清順、下間家へ
38定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/14(土) 00:03:36 ID:rYG1es5Y
下野ではさらに異変が起きていた・・・
下総の結城滅亡以後動向が不明であった小山氏が挙兵したためである。
一時は一万もの大軍であり、下野支配の島左近を苦しめていた。しかし、北条攻めから先に帰ってきていた五十嵐配下の兵によって小山氏の兵は瓦解、小山氏はここに滅亡したのである。
39柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/14(土) 00:28:32 ID:kDefhc2s
〜和泉:千石堀城〜
国興「兄者、お帰りなさいませ。京は如何でございましたか?」
家興「うむ、流石は天下の都じゃ、荒れているとは聞いていたが流石に大きかったわ」
国興「楽しんでこられたようですな」
家興「京の北山というところには義満公が建立なされた鹿苑寺という寺があっての、
   壁一面金をあしらった豪華な建物があったわ」
国興「壁一面!?それはなんとまぁ豪勢な…」
家興「そうじゃ、おぬしに土産を買ってきたぞ」
国興「土産…でございますか?」
家興「うむ、おぬしに京の茶を買ってきた、美味かったぞ」
国興「ははっ、ありがたく頂戴いたしまする。(別にお茶なんか飲まないんだけどなぁ…)」

国興「そういえば兄者、兄者が帰ってこられる少し前に伊勢の証意上人様より
   書状が届いてございます。」
家興「伊勢の証意上人…?あそこは南海門徒衆東海門徒衆だったかの?」
国興「たしか…南海門徒衆だったかと」
家興「どれどれ…    何と!!」
元春「如何なされました?」
家興「奥田勢が東海の門徒衆が押さえている長島城の開城を迫っていると」
国興「奥田勢が長島城に拠点を置き南海門徒衆を一掃し紀南の我等に反発する土豪と手を組めば…
   紀伊は奥田勢の手に落ち奥田勢の本格的な畿内侵攻の足掛かりにもなりましょう」
元春「例え紀南の土豪と手を組まなかったとしても…南海門徒衆を伊勢で殲滅したとすれば…
   紀伊へ逃げ込んだ門徒衆残党を狩るために紀伊へ兵を動かすでしょうな」
家興「くそぅ奥田め…京に居るとき奥田家が領内で伴天連の布教を許したとは聞いたが…
   東海・南海の門徒衆にこのような扱いをするとは…」
国興「如何なさるのじゃ!兄者!?」
家興「奥田勢に紀伊へ入られる前に紀南を押さえにかかる!また南海門徒衆に万一のことがあれば
   柏原家は全力で補佐をいたす」
一同「ははっ」
家興「国興、紀伊へ出兵をいたす。準備を整えよ」
国興「ははっ、今すぐに」
家興「それと紙と筆を、伊勢の証意上人様へ書状を書く」
侍従「ははっ」

『此の度の長島の件、真に驚いております。
 我々は紀伊へ出兵いたしますが我が領内の門徒衆の方々はきちんと保護をいたします。
 また我々も何も無いまま終わることを臨んでおりますが伊勢の門徒衆の方々に万一のことがあれば
 我等全力を賭して戦う所存でございます。
                         柏原兵庫頭家興     
                                             』
40下間大膳頼昭:2007/04/14(土) 03:34:03 ID:FE1kYosK
・・・加賀・尾山御坊にて・・・

奥田家家中、成川清順の訪問で加賀に緊張が走っていた。

窪田経忠「清順様、某、下間家従属加賀・富樫家が家臣にて下間頼照の身の回りの世話を
させて頂いてる窪田と申します。只今我が主、頼照が参りますゆえ、しばしお待ち頂きたい。」

下間頼照「お待たせしました。頼照でござる。・・清順様、東海では今は無き国元様に布教容認を
求めた際には大変お世話になり申した。お懐かしゅうございますな。何処かやつれたのではありませぬか?
それもそのはず。東海・南海では本願寺門徒衆が御家と揉めているとお聞きいたす。
我ら北陸同盟としても奥田家との争いは避けねばなるまいと決めております。
いかんせん北陸は門徒による国と言っても過言にあらず、なれば此度の戦乱に乗じて決起いたそう
とする輩を抑えるので精一杯でござる。今ここに清順様にお越し頂けたのは何よりの後盾となりまする。
我らを落とし入れんとする輩もおりましょう。決して我ら、臆する事無く和平に向けて立ち向かいましょうぞ。」


・・・越中・松倉城にて・・・

畠山義続「実はな、私はかつての所領であった能登に戻りたい。それで、その、何というか」
遊佐続光「私に下間の上様に話をして欲しい、という事でござるな?」
義続「うむ。続光には何から何まで頼んでおるが感謝しておるぞ能登帰還が許された後は越中を明け渡す。」
続光「う〜ん、まあ、下間家としては門徒拠点として越中は大事でしょうから、いずれ話してみましょう。」
41下間大膳頼昭:2007/04/14(土) 03:39:54 ID:FE1kYosK
・・・飛騨・照連寺にて・・・

かつて奥田家による美濃進行に伴い飛騨・加賀へと追いやられた斉藤義龍の遺児・斉藤龍興は
本願寺を傀儡とし、復興を目指すのであった。

龍興家臣「殿、我らの動き、早々に奥田に見破られた様でございますな。」
斉藤龍興「ほう、奥田が飛騨に動いたか。さすがに僻地とはいえ、領内で事が起こっては動かざるを
えまい。だがそれで良い。奥田の軍勢を極力飛騨に向けるのじゃ。」
家臣「・・一体何を考えておられるのでしょうか?」
龍興「くくっw 東海では一揆に備えて兵を集めていると聞く。そしてここ飛騨にも奥田の軍勢が集まれば
奥田軍勢力も分散せざるを得まい。さすれば伊勢長島への進行軍も総力という訳には行くまいて。
奥田の軍勢に真っ向では勝負にならぬ。故に分散して地方で勢力を削ぎ落として行くのよ。」
家臣「しかし斯様に勝手なされては本願寺からも諌められませぬか?」
龍興「なあに、結果として動いてしまえば我らはそれで良い。本願寺とて俺などに構ってる暇まど無い。」
龍興「越前・吉崎の仲孝御坊に書状を出せ。我らは飛騨の地にて奥田勢を引き付ける。
その間に奥田包囲網を張り巡らせよ、と。東山道における反奥田勢力にも書状じゃ。信濃に話を通しておこう。」



・・・越前・吉崎御坊にて・・・

頼廉「柏原兵庫様、南海門徒の後押しをなされる模様。刑部殿領地飛騨では龍興殿、決起。」
仲孝「ほう、面白くなって来たわ。兵庫様は坊主より大人しいと思われておったが、さすが南海近畿にて
諸侯と渡り合うだけの事はある。立ち処を解っておられるようじゃ。
よし、我ら北陸門徒も南海、東海、兵庫様の後押しをするぞ。
・・決して御父、頼照に悟られぬ様、今は隠密で動くのじゃ。まずは兵庫様、そして右兵衛様に書状じゃ。」


〜・柏原兵庫頭様・〜

此度は南海門徒へのご支援約定を頂き、北陸の地より御礼を申し上げまする。
北陸の主、下間頼照は奥田家との争いを嫌っております。が、今奥田と和解するとなれば伊勢明け渡し
と相成りましょう。そうなれば紀伊にも被害が及ぶ事相違無し。
私下間仲孝は父、頼照に兵庫様への支援を働きかけますゆえ、事を起こされるは未だ先の事と思って
頂きたし。くれぐれもご自愛下さりますよう。

期が参りました暁には奥田勢を南海より引き上げさせ、南海の緊張を解いて行こうと思うております。
南海が落ち着きましたら畿内の反奥田勢力を纏めて頂きたい。むろん摂津石山本願寺もこれを支援
いたします。小笠原様は今やご病気との噂。奥田勢より畿内を護るは兵庫様しかおりませぬ。
何卒これから先も宜しくお願いいたしまする。


〜・松枝右兵衛様・〜

突然文にての挨拶、ご無礼をお許し下され。某下間家嫡男にて下間仲孝と申しまする。
右兵衛様の勢いは東海の刑部殿に勝るとも劣らず。なれば此度東海、南海の揉め事に乗じ、我らを利用し
奥田勢力に圧力をかけられては、と願う次第。右兵衛様と刑部の覇権争いはいずれ決着をつけねばならないと
思われます。奥田と手を結ばれるもよろしいですが、北陸、畿内、南海と中央を縦に反勢力が居たのでは
纏るモノも纏らない、いや仮に奥田勢、反奥田勢が和解したとして、纏りたくても纏る事が出来なくなりましょう。
いやなに、我らに御味方されたとて右兵衛様が軍を矢面に立たせるつもりはございませぬ。

我が父、下間頼照も西の覇者と和平が叶いますは御仏の加護としてさぞ喜ばれる事でしょう。」
42久慈下野守弘忠:2007/04/14(土) 07:15:13 ID:klxU9u7X
ついにアク禁解除となりました。

〜上野・箕輪城〜
業盛「父上!御館様が久慈殿のもとに移られたようです!」
業正「では久慈殿に当家は御館様を受け入れると答えよ」

〜越後・上条城〜
弘忠「ついにわしも下野守じゃ…」
政弘「下野守といえば、我らが先祖の源義朝公も叙任された職ですからな」
弘忠「ところで、関東の状況はどうじゃ?」
祐光「江戸や岩槻を失うなど、北条殿がかなり苦戦されている模様ですな」
弘忠「そうか…しかしこのままでは北条殿の道連れにされてしまうぞ」
泰高「殿、蘆名家中でも不穏な動きがある模様です」
弘忠「まずは長野殿から書状も来た、御館殿を上野に移すか」

〜越後・上条城下、上杉憲政の屋敷〜
政弘「御館様…」
憲政「ううん…政弘か」
政弘「兄が、御館様を鎌倉に復帰させるよう取り計らっております」
憲政「そうか、しかしそちの兄は何を考えているか分かったものではない、今はそちのみが頼りじゃ」
政弘「ありがたきお言葉…」
政弘「(もう弾正少弼殿に未練はなさそうだ)」
43定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/14(土) 09:21:42 ID:rYG1es5Y
定栄「何やら久慈勢も動きが活発になってきたなぁ。」
五十嵐「下野には島左近が一万の兵で駐留していますが、少々不安ですな。」
佐藤信吉「私が下野にむかいます。島殿の力になれると思います。」
定栄「よし。いってまいれ!久慈勢を南下させる訳にはいかないからな。」
定栄配下の佐藤信吉。島左近の与力として三千の兵を率いて下野に向かう
44奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/14(土) 09:48:19 ID:7HRR3NHu
>>40
清順「有り難い御言葉です。和平が成れば、亡き先代の願いであった本願寺と奥田との友好的繁栄が望めましょう。
我が家でも一部の者がよからぬ企みを企てておるとゆう不始末・・。
先代の遺言であった本願寺との関係を白紙というのはその者らが捏造したとの噂さえある始末・・
されど、こたびの和平でそのような企みを吹き飛びまする。」

清順の和平案

・国真が決めた本願寺に対する法を白紙にする
・領内寺奉行・静音寺貞憲を罷免
・本願寺と婚姻を結ぶ
・奥田、本願寺から人質を出す
・南蛮らを隔離する

清順「以上が某の和平案でございます。何卒、御聞き届きを・・」
45薄修理大夫為弘:2007/04/14(土) 11:09:36 ID:gDy1L29+
大音「東で火事が起こりそうですぞ。」
狼が暴れすぎて里の者に狩られそうになっているようだな。
大音「そのようで。」
裏では蛇と狢が手に手を取って山の覇権を狼から奪おうとしておる。(笑
大音「蛇にござるか?」
下間は家中に蛇を飼っておる。蛇は時を経て龍となるか、鷲に食われるか…下間の倅は鷲じゃからな。
大音「…(最近殿はなにを考えてるのかわからんな。)」
まぁ我等は大人しく西の王になればよい。東には東の事情があるわい。
46正木大膳時竜 ◆urdfmZmGvk :2007/04/14(土) 12:48:25 ID:HYLZ/pSm
尾張国奥田屋敷前

義頼一行「こちらは伴天連の者である、お目にかかりたい」


/*
親にパソコン禁止令を出されたorz

さらにチラシの裏今日千葉城に行きます
*/
47奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/14(土) 12:52:54 ID:7HRR3NHu
国親「伴天連の者か。こたびは何の用かな?領内慌ただしく申し訳ないが」
48定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/14(土) 15:56:47 ID:rYG1es5Y
定栄「結城城を補修したのはいいが、、依然周囲が騒がしいのぅ。」
五十嵐「常陸の北には相馬党などの輩が侵入をしたりして危険だと言う報告がきておりまする。」
定栄「場合によってはワシの陸奥進出もありえるぞぃ。」
五十嵐「ははっ。」
49定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/14(土) 16:04:25 ID:rYG1es5Y
定栄「芦名に文を出せ!白河結城や相馬が連合してそなたをねらっておるとな・・・」
五十嵐「そんな流言。誰が信じるでしょうか?」
定栄「芦名には芦名の事情がある。様々な言葉で煽ってやれば良い。(戦をみるのがワシの楽しみじゃからな・・・)」
50久慈下野守弘忠:2007/04/14(土) 18:07:29 ID:klxU9u7X
〜陸奥・黒川城〜
平田舜範は蘆名盛氏に久慈家との領地分割についての協議を任され、城下の屋敷に帰る途中であった。
氏輔「(では、まずわしがあやつに声を掛ける。そうしたら皆で取り囲むのですぞ)」
穴沢俊恒「(うむ、承知した)」
金上盛備「(承知仕った)」
・・・
氏輔「これは左京亮殿、またお屋形様のお相手でござるか」
舜範「そうだが?」
氏輔「ところで貴殿はお屋形様のご機嫌を取る方法は知っていても戦には不慣れとお見受けした」
舜範「ふふっ、やっかみか?」
氏輔「おのれ、舜範め!」
舜範「なっ…」
平田舜範は松本氏輔に斬られた。享年四十歳。
穴沢俊恒「(ちとまずいことになりましたな)」
金上盛備「(では、我らはここで退散いたしましょうか…)」

〜越後・上条城〜
弘忠「なに、松本氏輔が平田殿を斬り捨てた、と!?」
祐光「はい、先ほど使者が参りました」
弘忠「そうか…では猪苗代殿に例の書状を届けて来い」
祐光「はっ」
弘忠「ところで政弘、上野の宇都宮殿と常陸の佐竹殿の様子はいかがじゃ?」
政弘「使者を出せばすぐにでもこちらに参りましょう」
弘忠「ならよい、小田原へ書状を書くぞ!」

〜相模・小田原城〜
氏尭「兄上、久慈殿から書状が…」
氏康「ふむ、…もうまもなく関東管領殿を奉じて関東へ参上いたす、ひいてはお望みの役職をお聞きしたい、だと…」
氏尭「ついに動き出しましたな」
51久慈下野守弘忠:2007/04/14(土) 18:40:17 ID:klxU9u7X
〜越後・上条城〜
弘忠「御館様、準備ができました」
ついにこの日、7年ぶりに関東管領が関東に戻るのである。
憲政「…北条は?北条はどうなるのじゃ?」
弘忠「鎌倉殿の家臣である以上、鎌倉殿のことを無視して御館様に忠誠を誓うなどはできない、との考えなのでしょう」
弘忠「しかしきっと今後は御館様、ひいては鎌倉殿の右腕として関東を守備してくれましょう」
憲政「わしは気分が悪い、政弘を呼べ」
弘忠「はっ(全く・・・愚鈍な者とおるのはこちらも願い下げじゃ、所詮そなたには傀儡としての価値しかないのだと分からんのか)・・・」
政弘「御館様、お呼びでしょうか」
憲政「政弘、おぬしの兄はなにを考えているのじゃ?」
政弘「悪いようには致しませぬ、いざとなったらこの政弘が命を賭してでもお守りします」
憲政「そうか…」

〜上野・箕輪城〜
業正「御館様!よくぞお戻りになられた」
憲政「業正、…わしは気分が悪い」
業正「そうですか、ではこちらへ…」
弘忠「業正殿、それがしが久慈下野守弘忠にございます」
業正「弘忠殿、よくぞいらっしゃった」
弘忠「ところで武蔵より先はいかが致しましょうや?」
業正「それがしに腹案がございます」

〜佐竹家執権・定栄殿へ〜
この度、関東管領殿が鎌倉へお戻りになることはご存知であると思う。
ついては、定栄殿自ら鎌倉へお越し頂き、ぜひ管領殿に拝謁されるべきである。
改めて使者を送るゆえ、返事をお待ちしている。
長野信濃守業正

業正「このような文を送れば、必ずやあの男は何らかの動きを見せるはず」
弘忠「となれば、我らが宇都宮広綱殿と佐竹義久殿にご出陣願うのがよさそうですな」
業正「なんと!すでに声を掛けておいででしたか」
弘忠「はい、ではそろそろ失礼します」
52定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/14(土) 21:15:26 ID:rYG1es5Y
定栄「ワシに鎌倉に行けとな?」
五十嵐「行ったらあからさまに危険だと思いますが・・・」
定栄「鎌倉に向けて藤林全平と忍二百名を送れ!鎌倉一帯を焼き払えば鎌倉にいけなくなるからな!」
藤林全平「ははっ!」

定栄配下の藤林全平(伊賀党)が鎌倉に出撃。
53松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/14(土) 22:09:56 ID:AdjpKRfP
丹波・松枝陣中

清隆「うーむ、やはり跳ね返されたか。なかなか堅固な構えのようだ」
>>41
家臣「殿、下間様より書状が届いております」
清隆「まったくこの忙しい時にふむふむ・・・。如何やら奥田と揉めているらしいの」
飯沼「確かにその様な風聞は伝わっております」
清隆「うん、それで味方になれと伝えて参った。如何するが良いか意見はあるか?」
飯沼「はい、奥田は強大であり単独では立ち向かえませぬ。それ故にお受けなされ」
清隆「しかしあの門徒どもはちょっと厄介な存在じゃ」
飯沼「その厄介な存在がござるぞ殿。殿に対して刃を向けたら・・・」
清隆「そ、そうじゃな。下間には良き様に返答致せ」
飯沼「はっ」 

―下間仲孝様へ―
書状拝見致しました。伝え聞く所によると奥田刑部は伴天連の坊主に布教を認めたとか
ゆゆしき事でございます。あのような邪教、某の目の黒いうちはみとめません。奥田刑部の
野望を共に挫く為に不肖ではありますが助力致しまする。 
                          松枝右兵衛佐
54和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/14(土) 23:43:50 ID:q38nDWGZ
なに、それはまことでおじゃるか!
和束家侍「はい、都からの知らせによると諸数様が身を寄せている高島越中守殿が、
一向衆とともに反奥田の旗をかかげ包囲網に加わる様子とのこと」
ええぃ、ややこしいことになったでおじゃるの。ここは朝廷も静観するしかないのう。
55下間大膳頼昭:2007/04/15(日) 00:36:42 ID:Gjuab1ob
・・・加賀・尾山御坊にて・・・

下間頼照「ほう、この案が成立したならば確実な信頼関係が結べましょう。
この頼照も老齢ゆえ、元気な内に奥田家とは友好を結びたいと思っておりますぞ。

布教や集会を咎める法の改善はいや有難し。ただ南蛮の方々に関せられては我ら長い間、他宗教より弾圧を
受けてきた故、他宗教との争いはご法度となっております。
よって他宗教との間に火種となりうる案は、大変お心遣い有難い限りではありますが御容赦頂けますよう。
婚姻、人質におかれましては選出しておきます故、日を改めて、という事で宜しいかな?

 あまりにも本願寺に偏った内容故、我らからも譲渡致しとうござる。
して本願寺からの案と致しまして

・奥田家領地にての新規布教などは奥田家中成川清順様、もしくは清順様御指名の奥田家家中様に
許可を得て執り行う。
・布教に伴う奥田家より与えられた機会や寺社施設等に感謝し、金・銀供に2500を寄進すると供に、
奥田家領内の布教収入より毎月一割の礼金を納める。

 しかし互いにこの和平案が易々と通るとは思えませぬ。そこは我ら各地方門徒衆が奥田家を警戒するのと同様、
奥田家でも本願寺を警戒なさるは今の情勢にあって必定です。
 我が下間家にてもお恥ずかしながら倅・仲孝が今なお奥田家への警戒から過激な行動が見受けられる状態。 
ここは互いの防衛線は確保しておき、和平案家中提出後、徐々に緩和されて行くのが宜しいかと存じます。

 北陸門徒においてはワシが長らく国政に張り付いていた為か民と語る場所が以前より遠ざかっております。
北陸同盟の跡取りとしては我ら下間小進家では無く、下間宮内卿家に一度は養子に出した頼龍を呼び寄せたいと
思ってます。この頼龍、過激派の仲孝と違い穏健派筆頭なれば北陸門徒の総代たる仲孝と反発しあい必ずや
物事を良き方向に導いてくれると信じております。
56奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 00:46:10 ID:4wXAepVM
〜稲葉山城〜

清盛「諸侯が当家に対して包囲網を引いておるとの事」
国真「そうか・・ふん、余計な手間が省けるだけよ・・。朝廷にはお詫びの献金・五千貫を渡しておけ」
清盛「御意。観音寺城から降伏の使者が来ておりますが・・如何なされますか?」
国真「六角父子の切腹が条件だと伝えよ。それが以外はないとな
南近江には・・奥田国経を置くか」
清盛「御意。北近江の浅井は如何しますか?」
国真「降るよう説け・・降らぬなら、ガトーが寄越した大筒を撃ち込め。威力がみたい・・
飛騨はどうじゃ?」
清盛「はっ、姉小路の遺児が飛騨に入った事で遺臣達が集まってきております。」
国真「ふむ・・。策を弄する者には国虎のような猪武者が適任よ。飛騨は大丈夫だ。
・・北条とは話はついたか?」
清盛「かなり渋っておりましたが、定栄殿の攻勢、伊豆での大敗で余力がなくなりましたので北条も和睦を受け入れました。」
国真「関東は定栄殿に任せるとしよう・・。これで後背の心配はなくなった
軍備の準備は進んでおるか」
清盛「はっ、堺で買いあさり、ガトー殿のお陰で鉄砲・火薬が大量に揃える事が出来ました。その他の軍備も万全でございます。」
国真「ならばよし・・。将侯にも文を出しておけ、文面は、[日の本は生まれ変わるべし、旧世の代表たる本願寺排し、新たな世、築くべし]と・・」
清盛「はっ」
57下間大膳頼昭:2007/04/15(日) 00:50:41 ID:Gjuab1ob
・・・越前・吉崎御坊にて・・・

下間仲孝「ぶぁかなっ!その様な和平案が今の刑部に通ると思っておるのか!さてはモウロクされたか、
あるひは乱心なされたか!勝手に広げた領地を今の今まで護ってきたのは誰だと思っておる!?」
下間頼連「お怒りご尤もだ。しかし一度は養子に出したものの舎弟であろう、頼龍を責めなさるな。」
仲孝「いや、私は北陸同盟になぞ未練は無い。北陸門徒の総代あっての同盟である事すら御父は忘れておる。」
頼廉「ふむ・・ここは刑部殿との関係がどちらに転んでも良い様、うまく取り持っては如何か?」
仲孝「お前まで何を言うか!・・いや待てよ?そうか、頼龍をうまく利用すれば刑部の牙城を崩せるやも知れぬ。」
頼廉「そういう事ですな。ところで西の松枝右兵衛様から嬉しい書状が届きましたぞ。」
仲孝「!狐殿よりか!?どれどれ・・くっ、ぐわはははは、まさかあの大家が我らの様な新興大名家に御助勢下さる
とは思ってもみなんだわっ!」
頼廉「知らぬ存ぜぬ関らぬと予想していましたからな。争いから離れて頂く事で後顧の憂いが無くなれば、くらいに
思っておりました。・・・しかしこれで包囲網の完成ですな。」
仲孝「いや、まだじゃ。兵庫様は紀伊統一を前にしており、南海門徒は長島に立て篭もったまま。
右兵衛様は丹波に進行中であるし東海門徒はごらんの有様・・それに頼連、主の申しておった男の行動も鍵を
握っておる。あと前門の虎が奥の地におるでな。」
頼廉「はぁ、斉藤龍興殿ですな?あの男の腹は私でも読めませぬからな。何を考えておるのやら。
あと下野守様ですか・・あの絡め執るが如くの戦術は恐ろしいですからな。物量の差でどうにかなる方にござりませぬ。」
仲孝「パソ禁の行方をしばし見守るのだ。」
頼廉「ぱそきん?はて?」


・・・飛騨・照連寺にて・・・

斉藤龍興「はは。これは面白い。下間と奥田を争わせようとしたら各々が割れおったわw」
長井道勝「殿は奥田に帰参するより下間を利用するのでしょう?」
龍興「帰参?ハナから奥田に属してなどおらぬ。奥田を攻めるはそれ自体に意味有る事では無い。」
道勝「では目的は何処に?して割れた下間家のどちらを利用するので?」
龍興「ふん。両者に取り入るのよw互いの利点をうまくつきまず一国。争わせ、弱りきった処で次なる一国。
最後は力の差で一国よ。これぞ斉藤軍学の真髄よ。」
道勝「・・具体的に如何なされるおつもりで?」
龍興「先日、事無く信濃の村上と話をつけて来たわ。これを下間家では「友好の兆し」、「戦乱の糸口」と都合よく
介錯してくれるわ。どちらからも信濃への使者として俺に声をかけてくるだろうな。」
道勝「邪道・・いや、外道にござるな。ならば我らも外道に落ちて殿について往くのみ。ところで本願寺による包囲網が
間も無く完成です。殿の予想通りに下間頼廉めは動きましたな。」
龍興「くく、下間家が我が手中で舞っておるわ。そういえば仲孝は能が得意であったなw」

>>54
/*
高島ですね?了解。しかし手を広げすぎて混乱してます。
出来れば諸数様の中の人、誰かお願いします。

このスレにいると日常言葉使いに影響が出ません?
*/
58奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 01:05:46 ID:4wXAepVM
>>55
清順「ありがたい、これで和平はなったような物でございます。老骨に鞭打って来たかいがありました。
御恥ずかしき事に現・奥田家宰相である我が嫡男・清盛は野心が強過ぎるとこがあり、冷酷な男でございます。
今や、奥田家の全権を握ろうと企む始末・・。こたびの件も清盛が仕組んだ事、全く御恥ずかしい事で・・
それでは某、これより国に戻り、こたびの和平の事を主に説いてまいります。
・・・もし、某に何かあった場合は先代の弟君である国統殿と某の弟の清晴を頼ってくださいますよう・・では。」


〜帰国途上〜
清順「ふぅ・・何とか話が纏まったか。後は殿を説得すれば。
これで和平が・・」
ダーン!

ドサッ・・・・

成川清順、凶弾に倒る。享年65
59下間大膳頼昭:2007/04/15(日) 01:29:12 ID:Gjuab1ob
・・・加賀・尾山御坊にて・・・

下間頼龍「父上・・いや、上様、下間宮内卿家より参りました頼龍です。」
下間頼照「ほう・・すっかり立派になったようじゃな。どうじゃ?宮内卿家では良くしてもらっておるか?」
頼龍「は・・。宮内卿家では跡取りがおりません。私がお家を継ぐ事となりそうです。」
頼照「それは喜ばしい事じゃ。」(はぁ、小進家を継がせる事は出来ぬか・・)
頼照「近じか越中の畠山殿が能登への転封を望んでおる。ワシはこれを受けようかと思っておるのじゃ。
そこで、じゃ。そなたに越中を任せたいと思うてな。」
頼龍「・・みなまで申されるな。兄上・仲孝の事は聞いております。」
頼照「うむ。そこをそなたの力で下間家の往く道を修正して欲しいのじゃ。」
頼龍「おまかせ下され!実はここに来る前、頼廉より斉藤龍興なるモノを配下に頂戴しました。
このモノ、外交を得意とするモノらしく、隣国信濃にて活躍出来そうでござる。」
頼照「ほう、早くも家臣を見つけたか。家臣をこちらで用意するまでも無さそうじゃな。
つい先ほど奥田家より同盟の使者が帰られた処。和平の為に励むのじゃぞ!」
頼龍「ははっ!」

・・・・・・・・・・・

頼龍(一体どうなっておる?上様は何も知らぬのか?いや、誰も知らせておらぬ。誰が?何故?
・・まあ、仲孝しかおるまい。相変わらず姑息な男だな。まずは龍興の申す通り、仲孝と頼廉を離すと
いたすか。しかし諸数公が一枚噛んでいるとは厄介な。仲孝は諸数公を擁立し、一気に速度を増す
であろう。しかしあのお方が諸侯の賛同を得るとは思えぬ。)

〜成川清順暗殺の報はまだ北陸に届いていない。いや、奥田家の何者かによって情報を遮断されて
北陸にこの報が流れる事は随分先の事であった。果たして北陸に届く報は正しく伝わるのだろうか?
下間家に向かった清順が帰国しない事で東海では下間家に対し、不信感が早くも伝わって行く。
そうとも知らず越中を拝領した下間頼龍は奥田家との和平に全力を注ぐのであった。
斉藤龍興を家臣に迎えて・・・〜
60柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/15(日) 01:43:00 ID:TUpCa0Eu
〜和泉:千石堀城〜
国興「兄者、紀伊出兵の準備が完了いたしました。」
家興「うむ、仲久、留守中は和泉のことを頼んだぞ」
仲久「ははっ、きちんと守りきってみせます」
家興「者共よく聞け!これより紀伊へ向かう、今回の目的は紀南の平定だが本願寺門徒衆の動きによっては奥田勢と事を
   構えることになるかも知れぬ、我が軍ではいままでに経験の無い長期的な戦となろう。
   皆心してついてきてほしい!!」
一同「おおーっ!!」
家興「それでは紀伊へ参る、出陣じゃ!!」

柏原家興、北口仲久に和泉を任せ二万の兵で紀伊へ出兵。

〜紀伊:雑賀荘〜
良重「なんと、殿が直々に紀伊へ!?」
侍従「ははっ、紀伊を平定したとは申せ紀南には従わぬ土豪がおりますので…
   それらを平定すると…」
正信「…というのは建前であろう、殿や国興殿が居れば紀南の土豪もすぐに降伏するだろう。
   もっとも…我等や堀内氏善殿・新宮正朝殿も居るしの…」
良重「では何故殿は二万もの軍勢を連れて…?」
正信「恐らく伊勢の本願寺門徒衆のことであろう、ほら長島問題の」
良重「奥田領内では伴天連の布教を許したと聞く、東海の門徒衆は酷い目にあってるとか」
正信「それで長島の件じゃ、本願寺とて我慢の限界であろう」
良重「確かに…長島から門徒衆が追い出されれば…南海門徒衆の本拠地であるここ雑賀も奥田勢の標的になるかも知れぬな」
正信「我等も覚悟せねばな」
良重「すぐに我等も戦支度じゃ、あと屋敷の掃除もせよ、殿をお出迎えに参る」
侍従「ははっ」

正信「長島か…伊勢の門徒衆も無事でいてほしいが…」
61久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 06:44:05 ID:FGaKqoLc
〜相模・小田原城〜
風魔小太郎「殿、なにか御用でございますか?」
氏康「これより関東の諸侯が鎌倉に入るゆえ、そちら風魔一党には警備を頼もうかと思っての」
小太郎「かしこまりました」

〜信濃・砥石城〜
村上義清「本間殿でござるか、このような山里までよくいらっしゃいましたな」
本間貞直「いえいえ、此度の戦の総大将は村上殿でございます、そのようなご謙遜は無用です」
義清「いやいや、戦とも呼べるかどうか…なにせ甲斐守がいないのですからな」
貞直「そのことについてですが、いったい何が起こったのでしょうか?」
義清「拙者と高梨殿は、この前甲斐守の家臣らの首を多く挙げました」
貞直「『砥石崩れ』ですな」
義清「その後から、なにやら甲斐守の消息が掴めなくなりましてな」
義清「ついこの間、どうやら甲斐から去ったらしいのです」
貞直「…信濃国内の様子は?」
義清「真田が勢力を拡大しているようですな」
義清「さて、では出陣じゃ!」
村上勢6000は諏訪郡までを瞬く間に占領した。
62松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/15(日) 06:48:36 ID:n+8Bcgvg
丹波・松枝陣中

>>56
―奥田刑部少輔様へ―

書状拝見致しました。書状よりますると刑部少輔殿は新しき世を作るお考えとか
某、感銘を受けました。あのような門徒どもは新しき世には必要ありますまい。
新しき世の為なら某、不肖なれども助力仕る。
63定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/15(日) 09:22:51 ID:WJ4vJyoO
武蔵国・岩槻城

藤林全平「なんですと!?鎌倉にはいけない?」
太田資正「はい。鎌倉の警備には風魔が付いている模様。簡単にはいきませんぞ!」
藤林「鎌倉を焼けないとは・・・まずいな・・・とにかく偵察せねばな・・」
藤林配下の少数の忍びが鎌倉の偵察に向かった
64和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/15(日) 09:31:18 ID:10rZtM9X
是道、帰洛
勾当内侍「和束参議殿いかがなさいました」
是道「主上につたえてほしいのじゃ。奥田刑部殿の官位を引き上げてほしいとな。
奥田家と協調していかなければ皇室の安泰もない。これ以上諸数問題にこだわらず、奥田殿の出方をうかがうのでおじゃる」
65久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 09:42:38 ID:FGaKqoLc
〜陸奥・黒川城〜
佐瀬種常「お屋形様!氏輔が舜範を斬ったとの報せにございます!」
盛氏「何っ!理由は何じゃ!」
種常「お屋形様は舜範の口車に乗せられている、そこで拙者が佞臣を誅したのでござる、と…」
盛氏「して、氏輔はどうした?」
種常「…自害しました」
盛備「お屋形様!猪苗代殿が独立を宣言しましたぞ!」
盛氏「何故じゃ!」
盛備「家中もまとめられぬ様な大名に仕えるつもりはない、久慈殿を頼る、と…」
盛氏「ええい、久慈殿を頼れば許されると思うてか!構わん盛備、そちに総大将を命じる!兵はいくら使ってもよいから猪苗代一族を滅ぼせ!」
盛備「根絶やしに、ですか?」
盛氏「そうだ、だが降伏したらここに連れてこいよ」
盛備「御意!」

〜信濃・真田城〜
村上義清と本間貞直は、真田家の本拠・真田城で今後の作戦を練っていた。
義清「それにしても真田殿、これからは同じ久慈家家臣として過去は水に流しましょう」
幸隆「そうですな、これから同じ信濃衆として共に戦いましょう」
貞直「ところで、現在の諏訪はどうなっておりますか?」
幸隆「実は、ここだけ動乱が起こっておらんのです」
義清「というと?」
幸隆「諏訪殿は民から熱烈な支持を受けておりますゆえ、領地を増やされたという話は聞きましたが攻められたという話は聞きませぬ」
義清「貞直殿、殿はなんと?」
貞直「深志は召し上げ、その代わり高遠と平賀を与える、と…」
貞直「あと大層な美貌をお持ちの姫がいらっしゃるそうですな」
幸隆「諏訪御料人といえば有名ですな」
貞直「そのお方がもし生きておれば弟君の正室にしたいと…」
義清「幸隆殿は消息をご存知で?」
幸隆「いえ…」

/*
ところで、豊田殿には諏訪御料人を側室(?)にしていましたね。
諏訪御料人の扱いはどうしますか?
*/
66下間大膳頼昭:2007/04/15(日) 10:04:35 ID:Gjuab1ob
>>65
/*
どもども。お早うございます。随分前に諏訪の中の人をやらせて頂いた覚えがあるので責任回収させて頂きます。
諏訪の由布姫は豊田家が信濃から手を引いた際に諏訪家に帰参でお願いします。
当時の由布姫は年代的に幼女でした故、豊田家ご子息の許婚として人質に出そうと思ったのですが説明不足で側室に・・・・。
今はすっかりお年頃だと思いますw ご随意にどぞ。

ちなみに斉藤龍興を勝手に村上に近づけちゃいました。
久慈殿の御家中だったんですね。すいません。
*/
67奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 10:06:26 ID:4wXAepVM
/*
>>65
豊田さんは抜けられたので武田信玄の室でいいのでは?
*/
68下間大膳頼昭:2007/04/15(日) 10:13:42 ID:Gjuab1ob
/*
そこら辺は今後に影響しそうなので久慈殿と奥田殿で取り決めておkです♪
夜中まで持ち帰り仕事してたので眠い・・・
*/
69久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 10:30:29 ID:FGaKqoLc
/*
>>66
説明不足、というかこちらの手落ちです。
長尾家臣は山吉豊守や安田長秀を除いて久慈家に降伏、というつもりだったのですが、村上はまだ信濃に残っていることを忘れていました。
突然村上の存在を思い出してこのような結果となってしまい、すいません。
*/

〜信濃・上原城〜
貞直「さて、諏訪殿が了承なさるかどうか…」
幸隆「一旦は条件を飲むやも知れませんが、今後どうなるかは分かりませぬ」

貞直「久慈弘忠が名代、本間貞直にございます」
義清「同じく、村上義清にございます」
諏訪頼重「ほう、久慈殿がこのわしに用か?」
貞直「はい、殿は深志の代わりに高遠と平賀を差し上げたい、との仰せです」
頼重「悪い話ではないな、だが…」
70奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 10:43:32 ID:4wXAepVM
/*
今、思ったんですけど久慈さんは越後全部取ったんですか?
*/
71下間大膳頼昭:2007/04/15(日) 10:45:37 ID:Gjuab1ob
・・・越中・土山御坊にて・・・

下間頼龍「龍興よ、信濃のでは村上殿の勢いが増しておるな。大丈夫なのか?」
斉藤龍興「くくくっw いや、私も村上殿が下野守様御家中の方とは存じておりませんでした。」
頼龍「ここ越中は信濃と隣接しておる。もし下間の名が役立つのであれば信濃平定を助勢し、
信濃に平安をもたらすのだ。あの国は長らく国主不在で民も不安であろうからな。」
龍興「はは。では今一度下野守様にお目通り願って参ります。奥田家との友好も進めて行かねば
いけませんが、ここは信濃の平安が優先でござるからな。」
龍興(松枝が奥田と結んだ以上、包囲網は一からやり直しだ。今のままでは物量で圧倒されて
お終いだ。何が何でも村上家と友好を結ばねば・・)


・・・越前・吉崎御坊にて・・・

朝倉家当主・朝倉頼景「我が越前は下間家中で最も松枝家に近い。これはどうしたら良いのじゃ。」

下間仲孝「案じなされるな。本願寺は北陸のみならず。それに諸侯との繋がりもございますれば。
それにしても如何したものだ・・大儀に伴う理由も無く只ただ「新たなる世」とは如何なものか。
人の生涯に於いて新しく何かを始める際に今までの全てを消し去ってはいけませぬ。
良き事も悪しき事も清濁を愛し、噛み砕き、受け入れて人は成長するのです。人生全ては積み重ね。
我ら下間家とて北陸統一の際には朝倉家、富樫家、畠山家。相争っていた間柄さえも受け入れた
からこそ一枚板になり申した。そうは思いませぬか?」

頼景「いやあ、すっかり坊官らしくなられましたなw いや、頼もしい限り。はっはっは。」

/*
しばらく席をはずします。
*/
72久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 11:12:20 ID:FGaKqoLc
/*
>>70
本庄(村上)・新発田は志鎌領なので、そこを除いた地域は持っています。
だいたい越後は115万石中90万石前後支配している感じですね。
*/
73和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/15(日) 11:24:42 ID:10rZtM9X
近江・清水山城

薄諸数「いまこそ諸将と結んで奥田国真とあの憎き定栄を滅ぼす好機!」
高島越中守「宮様、お気持ちはわかりますが、これはわれら門徒の自衛のためにございます。
七頭寄せ集めてもとうてい刑部殿にはかないませぬ。刑部殿の専横をいさめるのが目的、ましてや関東の定栄などとんでもない」
(まったくこの方は現実が見えてないわい。まあ利用できるうちは利用させてもらうが…)

京都・和束邸
是道「中納言様、奥田刑部殿には中将職を推任していただきたい」
広橋中納言「ち、中将ですと?」

ほどなくして奥田国真に従四位上・右近衛中将の叙任を伝える使者が下向した。
74奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 11:44:31 ID:4wXAepVM
/*
了解です
*/
〜稲葉山城〜
国真「清順は最後まで和平を願っていた!しかし!本願寺は卑劣にも清順を暗殺した!
本願寺を許すな!本願寺を殺し、壊し、滅ぼせ!清順の仇を討て!」
おおおぉぉぉ!!

国真「清順が人柱になってくれたお陰で全軍が奮起し、本願寺を憎悪した。間もなくだな・・」
清盛「はっ、本願寺の非道を天下に知らしめましょう」
国真「うむ。木曽はどうなった。」
清盛「はっ、木曽義康殿は我らに降るとの事。また、北近江は無事に国経殿が入りました。
浅井も降伏の使者を送ってまいりましたのでこれで近江は万全でございます」
国真「飛騨はどうか」
清盛「はっ、飛騨は落ち着いたの事、国虎殿は引き続き飛騨にて睨みをきかせるとの事」
国真「後背の心配はなくなり、松枝殿も協力する・・。後は、清順暗殺の非道を天下に示し、本願寺を揺さぶる・・後は機会だな・・。」

奥田家奮起し、天下に本願寺の非道を訴える
75奥田国真[従五位下・刑部少輔] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 11:47:58 ID:4wXAepVM
>>73
国真「こたびは誠に有り難うございます。より一層、帝につくしてまいりまする」
国真、使者に大量の献金・献品を渡す
76定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/15(日) 14:18:48 ID:WJ4vJyoO
鎌倉近郊に潜伏中。。
藤林の配下「なんちゅう厳重な警備じゃっ!これじゃあ鎌倉に火を放つなんぞ。むりじゃぞぃ」
警備の者「なんじゃっ!?怪しいやつめ!逃がさんぞ!」
藤林配下一部を残し。岩槻城に退却開始。
77久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 14:21:33 ID:FGaKqoLc
〜信濃・上原城〜
諏訪頼高「兄上!木曾義康が奥田家に降伏した模様です!」
頼重「うむ、ここは久慈家につく方が得策か…」
頼重「村上殿に本間殿、ここは久慈殿の器量を見込んで久慈方につく」
義清「ありがたきお言葉!」
頼重「ところで、弘忠殿に奥方はいらっしゃるか?」
貞直「さて、手をつけた女子もおらんようですな」
頼重「実は我が家に弘忠殿と同い年の娘がおりましてな…同盟の証として、輿入れさせるのはいかがであろう?」
貞直「ではそのことについても報せておきましょう…(先に切り出したな…何を目論んでいる?)」
頼重「頼みましたぞ…(ふふ…女子を与えれば信濃制圧の援軍も思いのまま引き出せるであろう…)」

〜上野・箕輪城〜
業正「さて、岩槻の太田は恫喝すれば降伏するだろうが、いかんせん定栄の動きがな…」
長野業盛「由良殿、それに佐竹殿がお見えです」
弘忠「おおこれは長野家のお世継ぎ様ではないか」
弘忠「お二方ともよくいらっしゃった」
由良成繁「久慈殿でござるか、お初にお目にかかる」
成繁「こちらは宇都宮殿じゃ」
宇都宮広綱「宇都宮広綱でござる、下野の所領を取り戻すために参上した」
弘忠「これは…大層な若武者ぶりじゃな、宇都宮家も安泰であろう」
佐竹義久「久慈殿ならびに長野殿、ぜひ常陸をあの逆賊の手から救ってくだされ!」
弘忠「うむ、義久殿のご存念しかとこの弘忠が伺った(…しかし面倒だな、佐竹の一門は他にもいるからな…)」
弘忠「では、まずは忍に向かうぞ!」
78下間大膳頼昭:2007/04/15(日) 14:25:10 ID:Gjuab1ob
・・・越前・吉崎御坊にて・・・

下間仲孝「さて、ここいらで明確にして置かねばならぬ事が幾つかあるな。」
下間頼廉「左様。まず東海に於ける本願寺寺社領地の権利。次に伊勢長島城の明け渡しに
尽いての明確な理由。更に北近江の諸数公の御立場表明。」

下間仲孝「先の2つの件に関して如何なる挑発を受けても我らから先には手を出してはならぬ。
問題は諸数公よ。主上不在の今、諸数公は後継者筆頭であろうに。野に下って決起された
理由が今一つ解せぬ。畿内門徒とて大儀無く動くとは思えぬ。高島越中守殿に書状じゃ。
しかし何ゆえ高島家に?」
下間頼廉「は。高島と六角、元は佐々木を源流とした兄弟家にござれば。
六角が侵略を受けた処に諸数公は目を付けられたのでしょう。」

〜・高島越中守様・〜

文上にて失礼致します。此度高島殿が奥田に反旗を振る理由、ごもっとも。
計り兼ねますのは高島殿が諸数公を持ち上げる理由。
諸数公におかれましても宮中にて何かしらの理由あっての事と思われます。
差し支えなければ我らに事の成り立ちをお教え頂きたく願う次第。


・・・加賀・吉崎御坊にて・・・

下間頼照「清順が・・そんな・・。一体何があったのだ?」
富樫経忠「どうやら何者かに暗殺された模様。下間家中が加賀国境付近まで見送りした後の事と思われます。」

下間「許せぬ・・和平を妨げるなど・・して、一体何モノの手による事か?」
富樫「それが・・風説によれば下間家による暗殺などと・・・。」

下間「はぁ・・ワシはこれより7日間経を読み、喪にふくす。頼龍を呼べ。美濃の清晴殿に事の真意を表明し、
国統殿にお目通りを願うのじゃ。」


・・・越中・土山御坊にて・・・

下間頼龍「・・この状況下で美濃へ参るのであるか・・。それじゃ着いた途端蜂の巣じゃ。
何とか国統様にお目通り願わねば・・此度の件を戦の口実にしては決してならぬ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美濃国・成川清晴邸にて
成川家門番「待てぃ!何奴じゃ!」
下間頼龍「ははは、怪しい者にはござらぬ。手前、下間頼照が次男坊、越中国主下間頼龍でござる。
先日の和平案に乗じて縁談・人質の目録を隠密にて相談しに参った次第でござるよ。ささ、通しておくれ。」

成川家門番「貴様!よくも抜け抜けと!その首、この場で刎ねてくれようか!?」
下間家家臣「おい。今の言葉、今一度申して見よ。」
下間頼龍「待ちなさい。やめなさい。一体何の理由があって私にその様な事を。私は和平の使者であるぞ。
なになに?ふむ。ふむ?はあ?あの日飛騨まで見送ったのは私であるぞよ。w
ではその方が申す暗殺者とはこの私であるか!?わはははははは。
おいおい、それでは私は首を刎ねられる為にここへ参ったのか?はは。刎ねるなら刑部様の元で無くてはな。
今日は目出度い話をしに参ったのじゃ。お取次ぎ願おう。」
門番(こいつ・・本当に何も知らぬと申すのか?)
79定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/15(日) 14:31:37 ID:WJ4vJyoO
結城城にて。
五十嵐「常陸国内の佐竹家の家臣だった者から人質をとりました。」
定栄「うむ。これで逆らえまいて!うひゃひゃひゃ。先日、太田資正からも人質が来たぞぃ。奴もわしらに逆らえないとおもったんじゃな!うひゃひゃひゃ」
80久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 14:51:31 ID:FGaKqoLc
〜信濃・葛尾城〜
家臣「若様、斎藤殿より書状が来ております」
村上国清「ほう、父上宛か?…これは父上に報せねば!」

〜信濃・上原城〜
その頃、村上義清は松尾城を攻める準備をしていた。
家臣「殿!若殿より書状が着きました」
義清「何?…すぐに久慈殿に使者を送らねば!」

〜武蔵・忍城〜
久慈弘忠は忍城に先陣として入城していた。
祐光「殿、諏訪殿が条件を呑み、おまけに美人の誉れ高き姫を嫁がせたいとのことです」
弘忠「そうか…では政弘に嫁がせよう、建御名方神の御加護があればよいな」
祐光「はっ、ではそのように取り計らいます(一体、いつになったら奥方を迎えられるのじゃ…)」
81奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 15:00:00 ID:4wXAepVM
>>78

清晴「こ、これは下間殿!何をしておる!御通しせぬか!」
番兵「は、はっ!」
82薄修理大夫為弘:2007/04/15(日) 15:01:42 ID:N3neqbDx
大音「殿。」
なんじゃ?
大音「東海道の狼から文が届いております。」
どれ…ふふ(微笑
大音「いかがいたしました?」
なぁ大音よ。お前は色に空を感じるか?それとも空に色を感じるか?
大音「色即是空 空即是色ですか…それがしは前者ですな。実体有るものに実体なしにござる。」
そうか…わしはな大音。世の中は矛盾で出来ていると思う。こたびの火事も狼と北の門徒はどちらも正義だ。ただ互いに意見が食い違い悪と正義を分かとうとしておる。
なれば薄家はいかにしたら良いと思う?
大音「そうですな…奥田ですかな?」
違う…。
大音「なれば門徒ですか?」
…。
大音「まさか中立にござるか?」
こんな楽しい時にわしが座して見守れる男と思うてか?(笑
大音「無理だと思いまする。(笑」
なればまずは薩摩隼人共に知らせよ、伊豫讃岐の軍勢を送る故早々に龍造寺、大友等の雑魚を粉砕し九州勢総動員の準備をいたせと。
周防長門の大内のボンボンに伝えよ軍門に降らば面白き時をお見せする、従わなば地獄の業火にその身を焦がさんとな。
備後備中の諸侯にも伝えよ。天下を転がしたくば我等についてまいれ。来れぬとあれば死すのみ。
各地に散らばる我が息子達に伝えよ!!時は来たれり!!
大音「はっ!!」
83薄修理大夫為弘:2007/04/15(日) 15:30:35 ID:N3neqbDx
為弘の言葉は西日本に激震をもたらした。

薩州。
島津義久「淡路の狸どんから九州平定の命じゃ!!今すぐ北九州を平定すっど!!」
長州。
大内義隆「狸起つか…。」
陶晴賢「狸に降るべきです…でなければ…。」
義隆「わしはあんな奴の配下にはならんぞ!!」
晴賢「なれば致し方ない…ごめん!!」
義隆「グッ…!?晴…賢…貴様…!?」
大内義隆没。
芸州。
香宗我部泰親「時は来たれり…オヤジらしいわ。」薄為親「まったくじゃな。(笑」
備前。
宇喜多為家「父様が起たれるぞ!!皆励め!!」
阿波。
魚住泰道「ついに御館様が起つか!!」
速見昭貫「そのようじゃな…支度をせねば!!」
伊豫。
雅俊、元親、通康「戦じゃ!!まずは九州にて島津殿と共闘じゃぁぁぁぁぁぁ!!」
讃州。
為憲「やっとか…待ちくたびれたわ!!九州に向かうぞ!!」
播州。
為義「まったく兄上は突然じゃな…朝廷に手を廻さねば。」
備後、備中諸侯。
「あわわわわ…狸殿が本腰をあげなされた!!降伏じゃ!!わしはまだ死にとうない!!」

西日本の時は今動きだそうとしている。
84久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 15:49:02 ID:FGaKqoLc
〜武蔵・忍城〜
祐光「殿、村上殿からさらに書状が参りました」
弘忠「ほう、下間が村上の味方をする、と…」
祐光「本願寺はいまや空前の灯火、どうなさいます?」
弘忠「承知したと伝えよ」
85和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/15(日) 17:24:13 ID:10rZtM9X
>>78
清水山城

高島越中守「なに能登守殿から書状とな……面倒な質問状じゃな。
わが高島家は六角、朽木に押されすっかり影が薄くなった。今、朽木は当主が幼く、六角は奥田に攻められ弱っている。
わしは高島家が昔の勢いを取り戻せればそれでよい。奥田は関所を廃止しているが、
西近江の高島七頭の関所を安堵するなら奥田についてもよい。」
高島家中「それでは諸数公のお立場は?」
越中守「そのときはチョンだ。反奥田がまとまり覇権がなれば、奥田派の公家を排して、新帝をいただけばよい」

諸数「余は先帝と亡き父の遺志を継ぎ帝位につかなければならぬ。
和束はいままでだましておったが、余はまぎれもなく皇位継承者じゃ!」
86久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 17:45:37 ID:FGaKqoLc
〜相模・忍城〜
87久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 17:47:16 ID:FGaKqoLc
/*
>>86
訂正しようと思ったら書き込んでしまいました
*/

88奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 19:22:37 ID:4wXAepVM
〜稲葉山城〜

国真「国経に命じて、新帝と話をつけさせよ。協力するなら新帝の力になってさしあげると・・な。」
清盛「はっ」
国経、近江勢一万を率いて清水山城へ
89定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/15(日) 20:49:24 ID:WJ4vJyoO
奥田殿へ・・・
北条攻めは我々単独でおこなってもよろしいのですかな?

定栄「文を奥田殿へだすのだ!そして佐竹勢に相馬党などの輩を攻めるように伝えよ!」
五十嵐「はっ!!」
90定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/15(日) 21:14:17 ID:WJ4vJyoO
さらに奥田殿へ、
我が愛馬でありました虎柄の名馬:天喰(アマクイ)には乗られましたかな?。牝馬ながら巨大な荒れ馬ですので怪我をしないようにして下され。
91奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 21:19:55 ID:4wXAepVM
〜稲葉山城〜

国真「定栄殿からか・・ふむ。定栄に文を出せ、当家は北条と和睦いたしましたので、関東は定栄殿に御任せいたしますとな。」
清盛「はっ」
国真「甲斐はどうなった」
清盛「はっ・・・武田信虎ですが、一時は甲斐半国を領したのですが、武田信玄に敗退し、今や兵を後退しております」
国真「ふむ・・一応、支援は続けよ。」
清盛「はっ」
92久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 21:46:55 ID:FGaKqoLc
〜武蔵・忍城〜
業正「さて、岩槻をどう攻めましょうか…」
弘忠「あえて素通りし、太田の反応を窺うのはいかがでしょう?」
業正「いや、ここは資房殿に書状を送りましょう」
弘忠「というと?」
業正「資房殿は北条殿の娘を娶っているゆえ、恐らく我らが書状を送ればそれに応じて資正を岩槻より追ってくれましょう」
弘忠「なるほど、それは名案でございますな!(さすが知勇兼備との呼び声が高い名将、うかつな動きはできん…)」

〜信濃・上原城〜
義清「それがしは甲斐を攻めます、諏訪殿は信州をお好きなように切り取られよ」
頼重「諏訪大社の力がついております、よい戦果を挙げられよ!(…やはり村上義清は猪武者だったな、さて信濃を攻め取るとするか…)」
貞直「義清殿、噂によれば先の武田家当主、武田信虎が甲斐へ向かっているとか」
義清「しかしあの男に人望などあろうはずも無い、すぐに叩き潰してくれるわ」
貞直「おお、早速今井や大井から使者が参りましたぞ」
義清「武田信虎、哀れな男よの…はっはっはっ!」
93久慈下野守弘忠:2007/04/15(日) 21:51:37 ID:FGaKqoLc
/*
ところで武田信玄の位置ってどうなっているのですか?
*/
94和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/15(日) 21:56:18 ID:10rZtM9X
是道が天皇や公家達に工作していたのは奥田国真のことだけではなかった。
自らの立場を有利にするための裏工作も怠らなかった。そしてついに従三位・中納言に叙任されたのである。
「これからは公家も武家も家格にとらわれず、力あるものが上に立つ時代になるでおじゃろう。
和束家も中級公家から脱するのじゃ」
95奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 21:59:52 ID:4wXAepVM
/*
>>93 甲斐国主ですよ
信虎は国真の援助を受けて甲斐に攻め込んでます
*/
96和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/15(日) 22:05:20 ID:10rZtM9X
近江・清水山城
高島越中守「奥田軍が大軍で攻めてきただと? 打って出ても勝ち目はないぞ。
越前の門徒に援軍を頼み、籠城するしかない」
97奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 22:08:28 ID:4wXAepVM
〜清水山城〜
国経「それがし、奥田国真が臣、奥田国経と申す!新帝に御会いしたい!開門!」
98定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/15(日) 22:18:35 ID:WJ4vJyoO
下総国にて。

定栄「藤林から文か。いかんなぁ。。よしっ!いまから武蔵国に向かうぞ!!留守居は五十嵐に頼む!」
五十嵐「はっ!」
定栄「上総・安房・下総の兵・二万でいったん鉢形に入ったのち、武蔵攻めを行うぞ!」
定栄勢・二万。武蔵へ。
99和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/15(日) 22:23:17 ID:10rZtM9X
高島越中守「様子はどうじゃ」
「お館様、奥田側が宮様に会わせろと要求してきました」
「わ、わかった、通せ(攻め込まれるよりましじゃ。しかしどうするつもりか…)」
100柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/15(日) 22:23:26 ID:TUpCa0Eu
/*
現在勢力図を作っているのですが少しわからないところがあるので皆様にお聞きします。

・信濃の久慈殿の領地(従う大名等も含めて)はどのくらいでしょうか?
・奥田殿は北近江を抑えられたということでよろしいでしょうか?あと信濃の木曽は奥田殿に下ったということでよろしいですか?
・薄殿は山陽の国々を抑えられたのでしょうか?

すいませんがよろしくおねがいします。
*/
101奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 22:39:02 ID:4wXAepVM
/*
>>100 一応、浅井も降伏させたので近江(新帝の所以外)は取りました 木曽も降伏しました
*/
102薄修理大夫為弘:2007/04/15(日) 23:02:28 ID:N3neqbDx
*/
美作以外の山陽は降りました。九州は島津が統一しますが島津は属将みたいな感じです。
*/
103松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/15(日) 23:14:19 ID:UQVRFR0C
丹波・松枝陣中

清隆「何!?大内が・・・。此方が丹波攻略中におのれ!薄の狸に文を送れ『約定違反ではないか
   長門の領有権は松枝にあるのでは』と」
家臣「ははっ」

八上城攻略中

104奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/15(日) 23:38:47 ID:4wXAepVM
〜近江・清水山城〜

国経「お初にお目にかかります。拙者、近江太守・奥田国経ともうします。
こたびは我が主・国真公の御言葉を御伝えにまいりました。

国真からの提案

・新帝を奥田家が保護し、国真が新帝の願いを叶える
・高島越中守には希望する領地を与え、厚偶する
国経「以上でございます。御返事は早めにお願いいたします。
それと・・本願寺の援軍を待っていても来ないと思いますぞ。本願寺が援軍を寄越せば本願寺は貴殿と道連れにされますからな・・では」
105定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/16(月) 00:02:47 ID:MSu9sIrG
定栄勢・武蔵岩槻城近郊。
定栄「資正殿。武蔵は忍城・川越城の陥落さえさせれば墜ちる。資正殿、忍城へ行きましょうぞ」
資正「ははっ。」

定栄勢。忍城へ??
106和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/16(月) 01:03:44 ID:DmQjRCrC
近江・清水山城

越中守「これ以上奥田殿に抵抗するはもはや無益にございますな。宮様、従っていただきまする。
お聞き入れなければお命頂戴いたします」
諸数「ぐ、ぐうっ…」

高島七頭は奥田に降り、新帝の身柄は奥田の保護下に入った。

/*
以後、薄諸数のキャラは奥田に預けます、ヨロ
*/
107下間大膳頼昭:2007/04/16(月) 01:13:55 ID:UccoSZlX
>>84
・・・信濃にて・・・
斉藤龍興「信濃平定に伴い、越中より参じました。下間家中龍興にござる。
是非陣中にお加え下され。へ?村上軍は甲斐へ、でござるか・・。

甲斐を落とすとなれば諏訪より小渕沢、長坂を攻められるが正面口。
南佐久より八ヶ岳を迂回し、山岳を越えられるのが搦め手となりまする。
佐久より甲府にいたる道ですか?家中の者に諏訪の出がおります。
私めを加えて頂ければ地の利は我らにありますぞ。

>>81
・・・美濃・成川清晴邸・・・
下間頼龍「ふう、助かり申した。まずは突然押しかけてしまって申し訳無い。
斯様な噂が流れては然るべき経緯を経て訪問したのでは何時になるやら解りませぬ故。
さて、此度私が危険を顧みず訪問したのは他でも無い御兄上の清順様殺害の件に於ける下間家の無実表明。
下間家次男、越前国主の私自ら参った事で身の潔白を訴えたい。
こうなっては事の真相を追求する気はございませぬ。奥田国統殿、成川清晴殿との話し合いの場は無き清順殿が
残した奥田家・下間家への遺産と思い、これを護るのが大事でござる。

ところで、私の見るところ最早争いを早急に止める手段は両家供に持たぬ状態。
おそらく和平に向けて動くは私、頼龍と我が父・頼照だけでしょう。
奥田家に置かれましても国統殿、清晴殿だけを信ぜよと、無き清順殿より伺っております。
ただ、和平の糸口が細くなるのと絶つのでは全く違いまする。
ならば私達は地下へ潜り、和平の道を模索したいと存じております。この旨、是非国統殿にも伝えて頂きたい。

>>82
・・・越前・吉崎御坊にて・・・
下間仲孝「ほう、薄井様がついに動き出したか。」
下間頼廉「うむ。あのお方は上様が申すには見習いたき君主にござれば流石でござる。ところで仲孝様、
何ゆえ斯様に大儀に拘るのでござるか?こうなっては儀もへったくりも無い様に思われるが。」

仲孝「考えて見よ。北陸同盟は御父・頼照が盟主。能登は畠山殿に、越中は頼龍めが国主をしておる。
私は北陸門徒の総領だ。北陸同盟に於ける権威はあっても大名ではあらぬ。
であれば本願寺門跡家の名に於いて決して軽率な振る舞いをしてはならぬのじゃ。」
108人間七七四年:2007/04/16(月) 10:19:31 ID:7UVJdzE1
誘導

なりきりネタ
http://etc6.2ch.net/charaneta2/
109奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/16(月) 12:17:00 ID:o++cSxpR
〜美濃・清晴邸〜
>>107

清晴「左様でございますな・・私から国統殿に伝えましょう。・・これからどうなるやら・・」
110和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/16(月) 13:09:56 ID:DmQjRCrC
奥田中将が近江平定を果たしたでおじゃるか。それはめでたい。
野中殿に文を託し、諸数は奥田殿のもとで処分せよと伝えておくようにの。
111定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/16(月) 14:00:12 ID:MSu9sIrG
定栄「いそげぇっ!早く忍城に向かうぞ」
佐藤信吉「しかし!まだ兵達の疲れが取れておりません。」
定栄「ならば、数刻の後に出発する!者どもっ!精一杯休めっ!」
太田資正・佐藤信吉「ははっ!」
112小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/16(月) 16:31:17 ID:Xz7DWPA0
――小笠原家京屋敷

全くもって不可解な出来事が起こった。上洛したとたん範長兄弟が意識を失ったのである。その為小笠原家は
事態に対処することができていなかった。しかし、2週間後突然意識を取り戻し、訳の分からない事を口走りつ
つも、兄弟は現役復帰した。

範長「ふむ、定栄一味の関東逃亡松枝の丹波侵攻、奥田と本願寺の全面抗争、新帝擁立・・・なんたる混沌でしょうか」
之康「だが、このまま手をこまねいておれば我らの拡大が難しくなるぜ?しばらく戦に専念しよう」
鴨冬「私も兄上に同感です。播磨出兵を急ぎましょう!今、薄は九州に目を向けています・・・今こそ好機!」
之康「俺は柏原殿の所に行ってくるぜ、援軍要請をしてくる」
範長「当家の興廃この一戦に有り!出陣!」

―播磨侵攻軍(30000:足軽18000、騎馬7000、弓兵4000、鉄砲1000)―

先  陣:小笠原鴨冬(5000 :足軽3000、騎馬1000、弓兵1000)
第二陣:荒木村範  (5000 :足軽2000、騎馬1000、弓兵2000)
第三陣:小笠原之康(5000 :騎馬4000、鉄砲1000)
第四陣:小笠原義長(5000 :足軽4000、騎馬1000)
総大将:小笠原範長(10000:足軽9000、弓兵1000)

――紀伊・柏原軍本陣

小姓「そこの者止まれ!何者か!」
之康「ごあいさつだな、俺の事を知らないなんて。お前新参?」
小姓「あ、はい。先日元服を済ませまして、殿にお取立ていただきました」
之康「小笠原之康って知らないか?」
小姓「ああ、あの粗暴な」
之康「そうそう、それ」
小姓「へ?・・・しっ、失礼致しました!殿〜!」
之康「たまにはすんなり入りたいもんだぜ」

出陣の日も迫る中、京屋敷には変わった風貌の男が訪れていた。ルイス=フロイスである。畿内での布教の許可を
求めて範長の許を訪れたのである。

フロイス「河内王範長サマ、オ会イデキテ光栄デゴザイマス」
範長「海の向こうから遥々とようこそいらっしゃいました、御用件は?」
フロイス「ハイ、私ハコノ国ノ人々ニモでうすサマノオ教エヲ広メテ、心ノ平安ヲ授ケタク存ジマス」
之康「どうする兄さん?」

脇に控える之康が範長の顔色をうかがう。宗教は難しい問題なだけに範長も悩むと察しての事である。しかし、之康
の予想は外れた。

範長「構いませんよ」

一言である。たまらず之康が口を挟む。

之康「なっ、少しは考えろよ!和尚との付き合いがあるだろうが!」
範長「私は全ての宗教の庇護者たらねばなりません。和尚も立場を分かっていただけるはずです」
之康「知らねぇぞ・・・・」
フロイス「アリガタキシアワセニゴザイマス」
113小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/16(月) 16:31:57 ID:Xz7DWPA0
――之康の自室

夜の帳が下り、人々が眠りに就く頃、この部屋の油は消えることが無かった。之康は今、下間家へ送る書状をしたためて
いた。

之康「・・・ったく、世話の焼ける兄貴だぜ」

拝啓 頼昭和尚におかれましては御健勝のことと存じます。この度、当家がキリスト教の布教を許可したこと既にお聞き及び
と思いますが、決して本願寺、ひいては御仏に弓を引く訳ではない事をお伝えしたく思い、この書をしたためました。兄範長は
新秩序の一環としてあらゆる宗教を保護しており、毎朝祝詞をあげ、食事の前には仏間に籠り経文を唱え、日曜日には教会
で賛美歌なるものを歌い、日に五度「めっか」なる砂の国の都の方を向いて怪しげな文句を唱えております。従って、何度も
申し上げますが、御仏の教えに背くものではございませんので、御理解下さい。なお、キリシタンの者を優遇するとか、仏教徒を
迫害するような行為はしておりませんので、信者達に和尚からよくお聞かせ願えれば幸いと存じます。

之康「誰か居るか!?」
忍び「はっ!」
之康「和尚の枕元にコソッと置いて来い」
忍び「御意!」
114人間七七四年:2007/04/16(月) 16:45:52 ID:yXdF5Uh1
9条は改憲してはならない。日本の為にならない。
日本人ではない朝鮮総連や民団でさえ、日本を心配して改憲への反対運動を行ってくれている。
私は日本人だが、「改憲すべき」などという者は、日本人として彼らに恥ずかしいと思います。

Q.中国から身を守る為、戦争に対する抑止力が必要では?
A.前提から間違っています。そもそも、中国は日本に派兵しようと思えばいつでもできました。
  なぜなら、日本には9条があるため、空母や長距離ミサイル等「他国を攻撃する手段」がない。
  つまり日本に戦争を仕掛けても、本国の、命令をだした幹部の命は絶対に安全なのです。
  「安心して戦争を仕掛けられる国」を、中国は、今まで攻めずにいてくれたのです。

Q.それは日米安保によるものでは? そして、その日米安保も絶対ではないのでは?
A.中国の良心を信じられないのはなぜですか? そして、日米安保は絶対です。
  知り合いの韓国人の評論家も「絶対だ」と言っていますし、私も同じ考えです。
  更に、9条が消えても米国の戦争に協力する義務は発生しませんが、米国が被害者の場合は別です。
  米国は日本を守る為に戦っても、(9条があれば)日本は米国を守る為に戦う必要がないのです。

Q.9条が本当に「平和」憲法なら、世界中で(日本以外に)1国も持とうとしないのはなぜか?
A.これは、日本以外のすべての国が誤っているとも言えます。
  「敵国に攻撃が届く国は攻められづらい」というのは、誤った負の考え方です。
  (もっとも韓国や中国の軍に関しては、日本の右傾化阻止の為でもあるので例外ですが)
  更に日本の場合、隣国が韓国・中国・ロシアと、GDP上位の安定した信頼できる国ばかりです。

Q.「9条改憲派」は「戦争反対派」。侵略者に戦争を挑発する、戦争憲法(9条)を撤廃したいのです。
A.それは、貧しい考え方ではないでしょうか?  
  中国や北朝鮮を信じる「強さ」があれば、そんな考えにはならないはずです。
  日本が信じれば、彼らも信じるでしょう。そして、真に美しい関係が始まるのです。
115久慈下野守弘忠:2007/04/16(月) 18:05:31 ID:OgLv3UVk

/*
>>100 信濃は諏訪家の領地を含めると飯田市までです(今回の書き込みで制圧)。北信・中信は完全に制圧。
*/

〜武蔵・忍城〜
弘忠「ばかな!定栄殿の軍勢3万が忍に向かっているだと!?」
政弘「間違いございません」
弘忠「明らかに鎌倉行きの軍勢ではないな、しかし当方はわしの軍勢1万2000、長野家の軍勢4000、由良殿の軍勢3000か…」
政弘「敵は大軍ゆえ気の緩みもございましょう、ここは夜討ちをすべきですな」
長泰「風魔一党をお借りできるよう殿に使いを出しましょう」
業正「資房殿の返事はまだか…」

〜陸奥・猪苗代城〜
金上盛備「やはり援軍が来ると思ってか、全く動かん…」
家臣「お屋形様から、他の国人の動きも怪しいゆえ早く落とせと催促が来ております」
盛備「よし、明日が総攻撃の日じゃ!」

〜信濃・松尾城〜
諏訪頼重は兵5000を率い、松尾城へ向かった。
頼重「これで諏訪湖以南ほぼわしの物じゃ!皆の者、心してかかれよ!」
家臣「殿、小笠原殿が降伏すると申し出てきました」
頼重「うむ、認めよう」
/*
>>111
ところで太田資房は出陣してますか? それ次第で話が若干変わるんですが…
*/

116奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/16(月) 19:35:18 ID:o++cSxpR
〜稲葉山城〜

国真「中盛から和束殿からの文が届いたか・・ふむ・・。
清盛、如何に思う?」
清盛「ここは諸数を殺さない方がよろしいでしょう・・いつか使える時がくるかもしれませぬし。」
国真「うむ。ここは諸数を殺さずにおこう・・。似た顔の者の首を和束殿に送れ」
清盛「はっ」
117松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/16(月) 19:36:50 ID:cTbytcq3
丹波

清隆「波多野秀治・秀尚兄弟が切腹致す事を条件に降伏を促せ」
家臣「ははっ」

家臣「波多野秀治様・秀尚様切腹致し候」
清隆「うむ、天晴れな最期を遂げられた丁重に葬って挙げなさい」
家臣「ははっ」
 
>>71
/*
下間殿とは手切れはしていませんよ。下間・奥田両家に誼を通じているだけです。
*/
118正木大膳時竜 ◆2MY.uc3uBg :2007/04/16(月) 20:40:30 ID:GScOpDk6
>>47
義頼「え〜用件は尾張国内で切支丹の布教を認めていただきたい」

/*
学校が始まってしまいパソコンをやる時間を取れない
のですいません
*/
119奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/16(月) 21:21:47 ID:o++cSxpR
国親「切支丹ならすでに領内で布教はさかんだが・・(こやつら、宣教師に見えんな・・)
それでも布教を行いたいのなら、領内寺総奉行・静音寺貞憲殿に許可を頂くのだな」
120定栄の中の人 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/16(月) 21:50:01 ID:MSu9sIrG
資房は出陣していますが、資正の配下としてではなく、独自に自分の配下と共に定栄勢に参加(のふり?)しているようになっとります。(資正との仲は定栄との事で揉めていた為)
資房は資正とは別勢ですが隣接して行軍中です。
岩槻城には定栄配下の人々が少数のこってます。
121定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/16(月) 21:58:58 ID:MSu9sIrG
武蔵国・忍城近郊の村
定栄「敵には業正がいるのか・・・幾ら我が軍が大軍でも無理にやれば・・・」
藤林全平「長野業正なる者。大変なる戦上手と聞きまする。ここは様子観に少数の兵を出しましょう。」

定栄勢、忍城周囲に偵察の兵を出す。
122久慈下野守弘忠:2007/04/16(月) 22:13:17 ID:OgLv3UVk
〜武蔵・忍城〜
長泰「風魔党200人が忍に向かっているようです!」
業正「それはよかった、しかしもう定栄の軍勢が直ぐそばまで来ておりますぞ」
弘忠「ここはまずやつの狙いを確かめんことには…」
業正「恐らくは、関東を制するつもりでしょうな」
憲政「業正!それは本当か!」
弘忠「どう考えてもそうでありましょう」
憲政「ええい、この関東に忠義の臣はおらんのか!もう北条でも構わん、定栄とやらを討て!」
弘忠「…(いまだに北条を恨んでおったのか…)」
業正「ここは、御館様には先に相模へ入っていただきましょう」
政弘「それがしが警護仕ります」
政弘隊4000は関東管領を連れて相模へと向かった。
弘忠「この戦の采配は業正殿にお任せしよう」
成繁「異存ござらん」
業正「では、皆の命この長野信濃守業正が預かった!」
123薄修理大夫為弘:2007/04/16(月) 22:28:51 ID:3j6MQwT7
大音「狐殿より文にてござる。」
ふむ…返事を出す。筆を持て

まずは丹波平定おめでとうございます。
さりとて狐殿に謹んでお詫びいたす。
此度我が家臣達が大内家臣陶晴賢を招き入れ義隆を亡き者にしたようです。
陶の翻心者は義隆排除の功として周防長門の安堵を求めているよう、また我が家臣達もそれを受け入れたよう。
淡路の狸を名乗った自分もすでに昔の威厳無く家臣達は「なにを老いぼれが」と身勝手に動いております。
また石殿が播州に攻め入る構えを見せておりますが自分一人ではどうにもなりません。
せめて石殿の播州侵攻を食い止めることが出来れば過ぎ去りし過去の威厳を取り返し、家臣達をなだめ長門を翻心者から召し上げ狐殿にお渡し出来るのですが…。
今自分が動員出来るのは淡路阿波播州備前の兵力だけです。丹波を破竹の勢いで平定した狐殿の助力が得られたならばと、今も思っております。
石殿の播州侵攻を退けることが出来たなら長州は必ず狐殿に差し上げまする。
薄羽雲入道為弘。
124下間大膳頼昭:2007/04/16(月) 23:04:50 ID:UccoSZlX
・・・越前・吉崎御坊にて・・・

下間頼廉「右兵衛様とのご関係、どうやら我らは早とちりしておる様だ。」
下間仲孝「当り前よぅっ!頼廉は私と右兵衛様の間柄を解っておらぬ様だな。
ま、私は初めから右兵衛様を信じておったがな。」
下間頼廉「・・・・・・・・・・」
下間頼廉「しかしどっちつかずだな。そんな事が許されるのか?」
下間仲孝「じゃあ右兵衛家と刑部家相手に遣り合うか?ん?無理だろ。ま、利用してるのはお互い様だ。
気分さえ良けりゃ喜んで手の平の上で転がっていようぞ。とにかく御父に連絡じゃ。
仲孝は松枝家とも和平を結びました。今後も和平の為、邁進して行きます、とな。』

〜・松枝右兵衛佐様・〜

 此度の友好を『松枝家は奥田家、下間家の争いにしばし目を瞑る』と受け止めました。
我が父、頼昭も報告を事の他喜んでおりました。
 さて、松枝家と下間家の境にあります若狭ですが、国主・武田義統様が亡くなられ、
嫡男元明様が跡を継がれたとか。若狭武田家中は逸見・粟屋によって荒んでおります。
これに伴い幼少の元明を補佐すべく越前・朝倉家を筆頭に同盟を結びました事を報告します。
 ご周知の通り下間家には京へ上る道筋か遮られておりますれば、何卒ご理解下さりませ。

つ 金1000 銀500 書状に西国門徒の連名


・・・越前・吉崎御坊にて・・・

頼廉「小笠原家にて範長様、之康様お目覚めになられた模様。」
仲孝「知っておる。御父に右兵衛様との件で出した書状の返事で言うておったわ。
兎に角目出度し!御父よりの書状を早く届けるのじゃ。」

〜・小笠原左京太夫様・〜

「 まずはご丁寧な書状を之康様より頂きました事、感謝致します。次いで床より起たれ益々意気満心の事と伺い
お喜び申し上げます。日頃より数ある宗教を分け隔て無く崇める御姿勢を御仏も見守って来られた証と存じております。
なれば此度、小笠原様が他教をご支援なさる事を私供が咎める理由など何処にありましょうや。
小笠原家の家中安泰こそ私達、そして御仏の希望であれば斯様なる些細な事で見誤る私達ではございませぬ。

 さて此度我が嫡男・仲孝が申すには伊勢・長島城下は尋常にあらずとの事。刑部殿との関係はさておき、国内不安定
なれば苦しむは民百姓。つきましては米などの配給を奥田家・下間家に隔たり無く行いたいと思います。
つきましては荷駄隊を若狭を出でて山城、伊賀を通らせて頂きたい。このご時世、御家領地お側を勝手に通るは不本意な
噂が起ちますゆえ、一筆申し上げます。これから先も和平を願い、宜しくお願い致します。〜下間頼照」
125和束中納言是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/16(月) 23:21:30 ID:DmQjRCrC
雑掌「奥田中将殿から首級が送られてきましたが」
是道「おうおう、武家は汚らわしいことをするものでおじゃるの。これでかの騒動も決着したの」
雑掌「実検は?」
是道「ばかもの、公家たるものがそんな気色悪いことできるか!はよう捨てたもれ……
いやいや怨霊を鎮めねば。陰陽師を呼べ、山中にて厳重に結界を張り封印せよ」

家礼「再び京兆殿が動き始めたとの由」
是道「なに、山城を平らげようとされているのか?」家礼「いや、播磨に兵を進められたそうです」
是道「山城は国人に荒らされているから、こっちに向かってほしかったでおじゃる
近江は中将殿がおさえ、丹波は武衛殿がまもなく平らげる。あとは山城だけでおじゃるが」
126奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/16(月) 23:27:32 ID:o++cSxpR
〜美濃・国統屋敷〜

清晴「国統殿・・拙者暫く身を隠し、どうすれば和平がなるか考えてきとうございます」国統「うむ・・最早、手遅れかもしれぬが・・」
清晴「国統殿には何としても開戦を引き伸ばしていただきとうございます。
最早、この度の事は奥田と本願寺だけの事ではなくなってしまいました。開戦となれば、天下が乱れるは必定なれば・・」
国統「うむ・・わしに任せておけ!(天下が乱れる・・もしやそれが殿の目的か?)」

清晴、身を隠す
127下間大膳頼昭:2007/04/17(火) 00:00:54 ID:ofdrCbxR
・・・伊勢・長島城にて・・・

派遣坊官:下間頼旦「ええい、一体何時まで城を包囲するつもりじゃ。お陰様で伊勢・志摩では親・奥田と反・奥田
がはっきり分かれて内政が不安定で都合が良いぞ。」

願證寺:証意上人「そりゃそうであろう。志摩当主の九鬼殿は奥田の家来にあらず。ただ友好関係を結んでいたに過ぎぬ。
その友好とて如何なるモノか?背景に奥田への恐れあっての事であろう。それに比べ紀伊を平定される柏原兵庫様は
穏健・良政で民から支持されておる。心が揺らぐのは当然じゃ。いっそ柏原様も同盟の使者を出されては如何な事か。」

下間頼旦「そこへ持ってきて奥田は理由も無く此度の明け渡し要請と来たからな。よし、一つ揺さぶってみるか。
志摩が不憫じゃ。書状を送っておこう。ニヤリ」

〜・志摩国主・九鬼嘉隆様・〜

「斯様に乱れては御家家中も大騒ぎと察します。長島城北部の奥田家本陣に参りたいものがあれば、長島の地を通る際に
一切咎める事は致しませぬ。九鬼家はまだ新興のお家。領内統治完了の噂も聞きませぬ。いくら海の上の覇者と言えど
こうも陸地に張り付かされてはお困りの事と存じます。差し出がましいようですが米500表を送ります。
毒が盛られてるやも知れませぬ。捨てられるも良し。随意になされよ。」

証意「お人よしな!何故内陸に塩を送る様なマネを・・・!」
頼旦「こちらが万全で迎えたる以上、敵と言えども弱り果てたる処を攻めては本願寺の名が廃る。もう一つ。南伊勢の北畠殿
に書状じゃ。」

〜・伊勢奥田家・北畠晴具様・〜

「此度我ら門徒の争いに巻き込んでしまった事をお詫びいたします。
いくら奥田家中といえど伊勢を愛する北畠様としては本望では無き事と勝手ながら憶測します。
和平を願う我らとしては伊勢の地には再び北畠様のご威光が必要かと思います。
さりとて北畠様にも奥田家との誼もござれば、互いにのんべんだらりんと事を構えては如何?
奥田家との為に我らとやり合うては御家名に傷が付くというもの。伊勢国主となられる日まで大事にされたし。」

証意「・・・書状を出すのは良いが、返事は来るのか?」
頼旦「そりゃ来ないであろうなw わっはっはっ!どうやら長丁場になりそうだ。楽しまねばな。」
128柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/17(火) 01:50:24 ID:Qd+bcQ0x
〜和泉・紀伊境界:風吹峠〜
良重「殿!!」
正信「殿!!」
家興「おお!良重に正信か!長らくの紀伊での勤めご苦労である」
良重「殿、お会いしとうござりました…(涙)」
家興「おお、これこれ泣くな」
正信「国興殿もお久しぶりにございます」
国興「正信殿!懐かしいのぅ、はて何年ぶりかな…」
正信「もう5年…いえもうすこし過ぎたでしょうか」
国興「もうそんなになりますか…」
正信「南海門徒衆鷺森御坊了賢様のご好意により雑賀の里に屋敷をいただいてございます。
   立ち話もなんですから…」
家興「うむ、参ろうか」

〜紀伊:雑賀荘〜
家興「しかし了賢様もよい屋敷を提供していただいたものじゃ、和歌浦が一望できるではないか」
良重「この他にも了賢様には色々と気を遣っていただき…礼のしようもございませぬ」
家興「紀南へ参る前に一言礼だけでも言いに参らねばな」
侍従「殿、只今河内の小笠原之康様がお見えになられております。」
家興「之康殿が?早よぅお通しいたせ」
侍従「ははっ」

国興「兄者、之康殿は何と?」
家興「うむ、やはり小笠原ご兄弟は噂通り京で病に伏されておったようで…
   今回めでたく回復するも松枝勢が丹波へ侵攻、淡路の薄勢も山陽方面の兵を動かしたと聞き
   薄領の播磨へ出兵いたすこととなったようじゃ。」
元春「播磨へ…播磨を押さえれば薄家の本拠地である淡路も目と鼻の先ですからなぁ」
家興「…で、播磨出兵の件について之康殿は援軍を求めに来られたというわけじゃ」
国興「援軍…ですか。紀伊や伊勢の門徒衆のこともございますが如何いたすおつもりですか?」
家興「ふむ、河内守殿には色々とお世話になっておるし…わしはこの件受けようと思うが」
国興「が?」
家興「やはり紀南のことや伊勢の南海門徒衆のこともあるゆえ南方で動きがあった場合はすぐに兵を
   播磨より引くということで受けた」
国興「なるほど…では某が播磨へ参ります。」
家興「おぬしが?いやぁ寂しくなるのぅ」
国興「何、今回は良重殿が居られるゆえ大丈夫でありましょう」
家興「そうじゃのぅ、ではおぬしに播磨への援軍を任せる、
   ただし平松宗家を副将として連れて行け」
国興「心得ました」

柏原国興・平松宗家、五千の兵を率い播磨へ向かう。

/*
上野国は定栄さんか久慈さんかどちらか抑えられておりますか?
*/
129下間大膳頼昭8:2007/04/17(火) 01:58:49 ID:ofdrCbxR
・・・京都・嵐山山中にて・・・

男A「わっせ、わっせ、」
男B「よいこらせ、よいこらs・・」

男A「ひ、ひぃ〜、こ、これはな、生首!?」
斉藤龍興「どら、見つけたか?おう、これじゃこれじゃ。なんじゃこりゃ。
まるで別人では無いか!w まあこれはこれで良い。絶対にここ嵐山に埋めると思ったぜ。
しかしこの厳重な結界。近頃京で流行の陰陽だな。というとやはり・・w」

男B「さ、斉藤様、罰が当たりますぞ!」
斉藤龍興「くくく、俺は神仏なぞ信じたりせぬわっ!・・・しかしこの事、誰にも知られてはならぬな。」
ジロリ

男AB「わ、わしらは誰にも言うたりしませぬ、どうか勘弁を・・南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」
斉藤龍興「ちっ!お前も門徒か。どいつもこいつも。では浄土まで見送りいたす!!」
ぎゃーーーっっ!!


・・・加賀・尾山御坊にて・・・

下間頼照「はぁ、一体どうすりゃこの国は平和に・・うっ・・ぐはぁっ!!」
富樫経忠「う、上様っ!!誰か!誰かあるっ!!」
・・・・・・・・・・

・・家中が下間頼照の様態を見守る中、北陸各国より集まった頼照家臣は別室で相談する。・・

遊佐続光「医師が言うには胃のデキモノだそうだ・・・」
窪田経忠「何たる事だ。この用な時期に・・・また北陸が割れなければ良いが」

遊佐続光「おい、頼龍様はどうした?頼龍様は越中の国主なればもしもの場合は・・・」
窪田経忠「滅多な事言うなっ!」
七里頼周「全くだ。頼龍様なら今は奥田家に和平の使者として向かわれおる。
しかし頼龍様はいくら越中国主と言えど本願寺より参られたばかり。
家中の者が付き従うかどうか。それに北陸は能登、加賀、越前、いづれの国も国主の居る同盟国なれば・・・」
窪田経忠「ええい、滅多な事を言うなと言うておろう!」

遊佐続光「しかし我等はそれぞれ能登・加賀・越前に仕える家臣。越中の斉藤殿は如何した?」
七里頼周「いずれにせよ北陸国主様らに報告せねばなるまい。」
窪田経忠「誰が報告するというのだ・・。もう北陸はお終いだ・・。」
七里頼周「・・仲孝様しかおるまい。越前の朝倉頼景様とも仲が良い。」
遊佐続光「しかし・・加賀の富樫様、能登の畠山様は説得するとして越中の頼龍様には何と・・?」
窪田経忠「・・致し方あるまい。あのような方なれど我等でお諌めしながら盟主になって頂こう。」
遊佐続光「うむ・・北陸は門徒の地であれば仲孝様しかおるまい。」
窪田経忠「はあ、上様がご無事であれば良いが・・・」
遊佐続光「坊主に経を読ませるな。浄土になどいかせてはならぬ。」
130奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/17(火) 10:06:54 ID:gnJfgrfN
〜稲葉山城〜

清盛「殿、伊勢と志摩が不穏との事」
国真「うむ。やはりな・・動くだろうとは思っておったが。」
清盛「某に策がございます・・殿にもひと働きして頂きますが・・」
国真「ふっふふ・・良かろう」


〜伊勢・長島城付近〜
清晴「あれが長島城か・・(あれを何とかしなければ、和平が纏められぬ)」
131久慈下野守弘忠:2007/04/17(火) 10:54:59 ID:ncZYKrSo
/*
>>128
上野はすべて久慈家および同盟勢力の支配下にあります。
関東管領家の支配下にあるのが長野氏と成田氏の領地(西上野〜忍付近)で、その他は久慈家の直轄です。
*/

〜信濃・小諸城〜
義清「なんと、斎藤殿自らのご出陣でありますか!」
貞直「この信濃まではやすやすと進軍できたものの、これより先はまだ状況がつかめておりませぬ」
貞直「ぜひとも先導をしてくだされ」
義清「さて、この戦いは武田信玄と信虎、どちらにつくのが有利でしょうか?ぜひ斎藤殿のお考えをお聞きしたい」
132久慈下野守弘忠:2007/04/17(火) 12:15:47 ID:ncZYKrSo
〜相模・玉縄城〜
政弘「お初にお目にかかります、久慈政弘にございます」
氏康「ほう、貴殿が…ところで、管領殿は無事か?」
政弘「はい、初めのうちは鎌倉に来るのを渋っておられましたが、いまではすっかり元気になられました」
氏康「まあわしは河越でのこともあるしな、面倒は貴殿が見てくれ」
政弘「ところで、風魔党が援軍に向かったとか…」
氏康「うむ、二曲輪猪助を遣わした」
政弘「それは心強い!北条殿、兄に代わってお礼申し上げます」
氏康「ここで久慈殿が滅ぼされるのは困るからな」

〜陸奥・猪苗代城〜
盛備「今日で決着をつけようぞ!猪苗代一族の首を獲った者にはわしからも褒美を出す!」
兵「おおっ!」

盛備「なかなか守備が堅い城じゃな…」
家臣「殿、猪苗代殿が降伏を申し出てきました」
盛備「仕方ない、認めよう」
猪苗代盛国は降伏し、黒川へと連行された。
133定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/17(火) 15:51:59 ID:fX2N/X7o
定栄「退却じゃ!資正殿!岩槻に退くぞ」
134小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/17(火) 16:42:09 ID:FCn1LEt+
――摂津・花隈城

範長「苦労かけますねえ」
之康「頼むぜ・・・本当に」

範長は二つの良い知らせを前に満面の笑みで苦労多き弟をねぎらっていた。
本願寺からの関係維持を確認する書状と柏原家の援軍の約定である。

範長「とりあえず返事を書かねばなりませんね」

御理解を賜り感謝の言葉もございません。荷駄隊の通行に関しましては何も異議は
ございません。流石慈悲深い御仁と家中の者は口を揃えて和尚の徳を讃えております。
また、伊賀は定栄一味の狼藉の後で混乱を極めておりますので、我が末弟之虎に大和
の兵2000を与えて警護にあたりますので、よろしくお願い致します。
ところで、薄家が松枝家と接近して当家を挟撃しようとしている噂があるのですが、松枝家
と誼のある和尚から手を結ぶことの無いように働きかけていただきたく存じますが、いかが
でしょうか?

範長「之虎を呼んできなさい」

・・・

之虎「兄者!お呼びですか!?」
範長「ええ、頼昭和尚が伊勢の民に施しをなさる為に伊賀を通ります。その警護をしなさい」
之康「兄さん、之虎は義長と同じ年だぜ?大丈夫かよ」
之虎「なんと、之康兄者は俺では不足と申されるか!?」
之康「いや、そうじゃなくて・・・大体、お前はまだ実戦を経験していないだろうが」
範長「だからさせるのですよ。之虎、和尚が通った後は伊賀の平定を行いなさい。小なりとは
    いえ、交通の要衝ですから取っておきなさい」
之虎「ははっ、俺に万事お任せ下さい!」

之康「あいつは確かに武芸に秀でているが、経験が無いんだぞ?」
範長「大丈夫です、重久と長房を付けますから」
之康「ああ、なら安心だ」

小笠原 之虎 (おがさわら これとら)

範長の末弟。兄弟の中でもっとも武勇に優れる。実戦経験はまだ無いが、熊を素手で倒す
ほどの猛者。少々思慮に欠けるところもあるが、愛嬌があるとも言える。

篠原 長房 (しのはら ながふさ)

家臣中3の地位に居る。『新秩序』の作成にも関わった人物であり、普段は之康の補佐に
あたっている。思慮深く、血気に逸る若武者の手綱をうまく締めてくれるだろう。

範長「次は柏原兵庫頭殿に」

援軍を承知していただき、心から感謝しております。薄は名門一条家を攻め滅ぼし、大内家の
内乱を煽り、更に島津を嗾け、大友を滅ぼそうとする悪逆非道の輩。そのような者を野放しに
してはならないのです。天下の為、互いに手を取り合い、薄を長門の果てまでも追い詰めて、
関門海峡に落としてやりましょう。

範長「・・・これでよし」
氏綱「範長殿」
範長「これは管領様」
氏綱「まろはその攻め滅ぼされた名門の中に入っておらぬのかえ?」
範長「・・・」
之康「・・・」
氏綱「・・・冗談じゃ (ここまで引くとは思わなかったぞよ」
範長「管領様もお人が悪い、ハハハ・・・はぁ」
135久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/17(火) 17:56:53 ID:ncZYKrSo
〜陸奥・黒川城〜
黒川城に連れてこられた猪苗代盛国は盛氏の前に引き立てられた。
盛氏「よくも抜け抜けとわしの前に出てきたものだな、盛国」
盛国「やはり拙者を生かしておく訳には参らんのか、盛氏殿?」
盛氏「久慈殿を頼るつもりだったようだが、そううまく事は運ばぬぞ」
盛国「しかし盛氏殿は、拙者の嫡男についてはお忘れのようじゃ」
盛氏「何…貴様!」
猪苗代盛国は蘆名盛氏に斬殺された。

〜陸奥・鳥井峠〜
猪苗代遺臣「若様、もうまもなくで久慈殿の領内ですぞ…」

〜武蔵・忍城〜
信綱「定栄勢が岩槻方面に退却した模様です」
業正「ふむ…何故であろう?」
弘忠「風魔党に恐れをなしたか、業正殿に恐れをなしたかのいずれかでしょうな」
成繁「ところでそろそろ兵糧の方が尽きつつあるのですが…」
弘忠「では越後より兵糧を持ってこさせよう」
広綱「ところで、下野の情勢はどうなっておるのでしょうか?」
祐光「小山氏・那須氏は滅ぼされたようですな」
広綱「なにっ!…では頼るべきは芳賀家か…」
弘忠「では早速書状をお書きになられよ(この宇都宮の跡取りはなかなか謀略に長けているようじゃの…)」
136松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/17(火) 18:09:36 ID:5jlwXFuF
丹波・亀岡

家臣「薄様より文が届いております」
清隆「うむ、…ほう狸殿は家臣達が勝手気儘に動いて困り果てているらしい」
飯沼「私にはそうは見えませぬ。此度の動乱の背後には薄殿がいるはずです」
清隆「しかし狸殿も老いには勝てず余に頼んで来たのではないか。兎も角仲立ち致そう」
飯沼「殿、お待ち下され!何故当家が薄・小笠原の争いを仲立ち致さねばならんのです!」
清隆「うるさい退がれ!」
飯沼「ははっ(殿も老いられたか…)」

―小笠原様へ―

「ご全快とのこと誠におめでとうございます。久しい間のご病臥でしたが出陣などして
大丈夫なのですか。病後は後々が大切でございます故、けっしてご無理などなさいま
せんよう、くれぐれもご自愛申し上げます」

松枝右兵衛佐

清隆「石見・長門国境に五千。播磨国境に二万の兵を集めておけ」
家臣「ははっ」

―下間様へ―

若狭の件承知致しました。ささやかですが別送の品をお受け取りください。
【宍道湖の蜆20箱】
【松茸10箱】

松枝右兵衛佐
137定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/17(火) 18:33:23 ID:fX2N/X7o
結城城に帰還。
定栄「五千の兵を岩槻に残したが、次はどうしたら良いんじゃ。五十嵐!」
五十嵐「島の報告では上野にて不穏な動きありとの事。島左近には一万弱の兵がありますが援軍の用意が必要かと・・・」
定栄「うぅむ」
138定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/17(火) 18:46:09 ID:fX2N/X7o
五十嵐「良いことを思いつきました。壬生綱雄を使いましょう。」
定栄「そーいえば下野討伐の折に確か・・すぐに我々に付いていたため存在を忘れていたわぃ。」
五十嵐「彼は宇都宮一門、彼に宇都宮氏の跡を継がせましょう。」
定栄「名案じゃな。壬生綱雄に書状を送れ!!」
139松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/17(火) 19:05:12 ID:5jlwXFuF
>>136
訂正 
ご自愛お祈り申し上げます
140定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/17(火) 19:19:45 ID:fX2N/X7o
下野・宇都宮城

島左近「・・・という訳だそうでござる。下野の守備も任せまする。」
壬生綱雄「ははっ!今後は宇都宮綱雄と名乗りまする」
島左近「これで下野国内の宇都宮の遺臣も静まればいぃが・・・芳賀あたりがなんというか・・・」
141定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/17(火) 19:32:46 ID:fX2N/X7o
結城城・城内
定栄「生きていたのかな?里見義弘殿。」
里見義弘?「・・・ごほっごほっ」
定栄「顔はそうなんだが・・・わからん」
五十嵐宗継「とにかく里見義弘として上総・安房の名目上の当主にしましょう。賊軍の定栄様がいつまでも上総・安房領主ではなにかとまずいでしょうしね。明から持ってきた毒物で傀儡となるでしょう」
142久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/17(火) 19:55:49 ID:ncZYKrSo
〜武蔵・忍城〜
広綱「なに!綱雄が宇都宮姓を名乗っただと!」
弘忠「落ち着かれよ、宇都宮家の嫡流は誰が見ても貴殿ではありませぬか」
広綱「綱雄め、左様な存念があったとは…」
弘忠「すでに手は打っております」
広綱「何と仰られた?」
弘忠「蘆名家の縁で結城晴綱殿が岩城殿と蘆名殿、伊達家の援軍を連れて出陣なさるとか」
広綱「総数はいかほどに?」
弘忠「1万弱ほどになりますが、にわか集めの軍勢ゆえすぐに崩れましょう」
弘忠「それより広綱殿は下野の国人たちに密書を送られよ」
広綱「承知した」

〜下野・真岡城〜
芳賀高定「こ、これは…殿の書状ではないか!」
高定「殿…今しばらくお待ちくださりませ、この高定めが下野を持ってお迎えに上がりますゆえ」
143薄修理大夫為弘:2007/04/17(火) 20:30:42 ID:fQmVxM0J
大音「ところで羽雲入道とは?」
剃髪してから使おうと思っている号じゃ。
大音「さようですか。」
大音や、薩摩の隼共はどうなった?
大音「伊豫讃岐勢が手を出すまでもなく龍造寺、大友を降したとのことです。」
そうか…では早く仕置きを済ませ出来るだけ多くの兵を集め播磨に参るように伝えよ。
大音「はっ!!」
下間殿に文じゃ。

北天の守護仏殿へ。
この度我が家の領国播磨へ畿内の石殿が攻めてまいるようです。
それに伴い狢こと柏原殿も攻めて来るとのこと。
狢殿は南海門徒の守護者、狢殿の兵はつまり門徒、御坊と狢殿は浅からぬ縁にござる。
ですから何も私に味方しろとは言いません。攻めてくるのを辞めてくれとお願いして頂きたい。
我が家臣達はもはや私の言うことを聞かずただただ敵を薙ぎ倒すでしょう。私は門徒の血を無駄に流したくはありません。
どうぞ御仏のお慈悲を私に。

薄狸。

それから長門から兵を退かせよ。狐殿に長門を明け渡す。播磨のことよろしくとちゃんと伝えるだぞ。
大音「わかりもうした。」
144定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/17(火) 21:30:53 ID:fX2N/X7o
結城城
佐竹義斯「佐竹家の執権の定栄殿。我が家はもはや戦えませぬ。定栄殿の傘下に入れて下され(棒読み)」
定栄「ヌハハッ。よしっ!常陸は佐竹義斯、下野は宇都宮綱雄、上総・安房は里見義弘?下総はワシが治める!坂東からワシらが未来を築き上げるぞ!」
定栄家臣団「ははぁ!(人質が取られていては逆らえない)」
145小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/17(火) 22:09:50 ID:FCn1LEt+
――花隈城

長い廊下を鴨冬が慌てながら走っていた。いつもの落ち着いた彼の雰囲気はどこへやら、血相を変えている。
そして範長と之康と義長が戦略を練っている評定の間へと転がるようにして入り込んだ。

鴨冬「大友家より早船が参りました!大友宗麟様討死!旧大友領はことごとく島津の手中に収められたようです!」

予期せぬ凶報にその場の全員が色めき立った。

範長「なんですって!?」
之康「馬鹿な!密偵からの報告じゃ薄の本隊はまだ長門にも入っていないんだぜ!?」
鴨冬「島津だけで大友も龍造寺も滅ぼしたとの事!」
義長「父上!薄の本隊や四国勢が戻れば膠着致します!直ちに出兵を!」

義長が出兵を促すが、範長は決断を下しかねた

範長「ですが、柏原殿の軍は堺に入ったばかりで・・・」
之康「俺達だけで三万居るんだ、兵力よりも時間が重要だ」
鴨冬「更に松枝軍が播磨方面に転進したとの事!一刻を争います」
範長「松枝殿からは体調を気遣う書状が来たのですが・・・」
之康「兄さんの決断を遅らせる計略だ!現に兵を動かしているじゃねぇか!」
義長「薄と松枝に挟撃されればひとたまりもありません!父上!」
之康/鴨冬「兄さん!/兄上!」

三人から催促をされてついに範長も折れた。

範長「・・・分かりました、とにかく迅速に播磨の諸城を陥落させ、防衛拠点を作りましょう。出陣!」

之康「和尚と柏原が頼みだ・・・。2人がかりで松枝を抑えてくれりゃいいが、俺も手を打つか」

範長が舎弟小笠原之康です。先ほど頂いたお見舞いの書状に兄も感謝の言葉も無いと申しております。
しかし、貴殿の軍勢が播磨に向かっておられるのは何故でしょうか?家中の中に貴殿の真意を疑う声も
ございまして、このままでは貴家と当家との間に不幸な事態が発生するかもしれません。そこで提案なの
ですが、貴殿が中立を保っておられるならば、我らが播磨を掌握した暁には北播磨四郡を進呈しようと
思います。

薄は各地の名門を敬うことも無く攻め滅ぼし、秩序を乱す悪逆非道の輩。彼にこのままつけば末代まで
汚名を被り、天誅を下せば永遠に尽忠報国の士として名を残せましょう。何卒、何が天下の為かをお考え
の上、賢明な御判断をしていただけるようお願い申し上げます。
146奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/17(火) 22:37:08 ID:gnJfgrfN
〜伊勢・北畠氏居城〜
家臣「殿!一大事でございます!」
具教「なんじゃ!?まるで国真がきたような慌てようわ!」
国真「元気か・・具教。」
具教「く、国真様!ひ、一言連絡下されればよいものを・・」
国真「連絡したら意味がなかろう・・。お陰でお前の素を見れた・・

具教「そ、それでこ度はいかな御用件で・・」
国真「本願寺から文がきておるだろ・・。今、認めれば許してやる」
具教「なんの事やら・・私にはさっぱり・・」
国真「そうか・・分った」
具教「はっ・・(た、助かった・・)」
ドスッ
具教「ガッ・・!」
国真「認めれば良かったのにな・・」


清盛「城内の制圧終了致しました。また、神戸具盛とその一族の処断も行いました。」
国真「北畠の一族も皆殺しにしろ。目玉を抉って本願寺の糞坊主に送れ!行くぞ!」
清盛「はっ!」
国真、伊勢の豪族らを粛正し、伊勢を完全統治
147下間大膳頼昭8:2007/04/17(火) 22:57:56 ID:ofdrCbxR
/*
あわわわわ 仕事終わって帰ってみれば何事!?
*/

・・・信濃・小諸城にて・・・
>>131
龍興「はぁ、俺・・いや私も世間に目が利かぬ故、大した事は言えませぬが。
ま、信越の殿様がその後どうしたいかが解らぬ事には進言のしようもござらぬw あのお方の腹は読めませぬ。
甲斐を獲るだけでしたら信玄、信虎どちらでも良いでしょう。大局は選択によって変わり行く今後の展開。
いや、むしろ今後の展開、もしくは意向に併せて選択なされれば宜しいかと。

屏風に描いた虎をどう評価するか絵師は探っておりましょう。画を評価して絵師を見ずとはこれ如何に。
ところで甲斐を獲った後、はて東海様は関東様と甲信越様のどちらを支援いたすと思われますか?
何しろ越後は北陸様の喉元。東海様としては何が何でも抑えて置きたい処でしょう。
なれば関東への襖を開けても目を伏せて頂けると思われますが。

一方で生きた虎を飼いならせば東海様に牙を剥く事となりましょう。北陸、南海、畿内、甲信越、何処から
襲い掛かるか解らぬ闇夜の牙となりましょう。但し信州・伊那谷より虎の懐を狙われまする。

誰でも信玄を攻めるでしょうな。信虎を攻めたとて旨みが無い。ですが出来たら下らない争いに巻き込まれるより
両方の甘い汁を吸いたいものですが。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
龍興「例の首印の件を下間仲孝に知らせせよ。」
家臣「はっ!」


・・・加賀・尾山御坊にて・・・

下間頼照危篤。瞬く間に全国へと広まった噂は諸侯の間にも広まった。

頼龍「只今戻ったぞ。・・って仲孝ではないか・・・何処から湧いて来おった」
仲孝「遅いぞ。頼龍。まあ仕方無い。美濃へ行っていたそうじゃな。ご苦労な事だw」
頼廉「まあまあ、落ち着け。今はそれ処ではあるまい。」
頼龍「で、父上・・上様のお加減は如何なのだ?」
頼廉「今は落ち着いて眠っている。今しばらく持ちそうだが時間の問題だそうだ。」
頼龍「上様・・・今や諸侯が各地にて蜂起して混沌の世であります。どの諸侯も上様のお力を必要とされている
というのに。」
仲孝 「それじゃ。今や我等が争っている場合では無い。各々の立場で火急に対処いたすのだ。」
頼龍「では私はこれより播州の騒動に取り掛かろう。」
頼廉「私は京へ参り、公家衆に報告して参る。」
仲孝「私は南海、東海での刑部殿の動きを警戒する。京か・・、頼廉、例の件を宜しく伝えられよ。」
頼廉「解っておる。」
頼龍「しかし私は播州に程近い若狭へ参る。仲孝、留守は頼むぞ。」
仲孝「ははっ!」
頼龍(?何だ急に、やけに素直だな。また何か企んでおるのか・・・)
148久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/17(火) 23:32:03 ID:ncZYKrSo
〜下野・皆川城〜
皆川俊宗「ほう高定殿、よくいらしたな…何の用じゃ?」
高定「鎌倉殿が鎌倉にお戻りになられたのはご存知か?」
俊宗「勿論だ」
高定「この鎌倉殿が、いまから一月以内に鎌倉へ参れば所領を安堵して遣わす、とおっしゃったのだ」
高定「貴殿も同行してはくれぬか?」
俊宗「うむ…しかしそれは…」
高定「実はそれがし、広綱様より下野までの護衛を頼まれておるのよ」
高定「『宇都宮城をわしが戻るまでに開けておけ』とな…」
俊宗「!!」
高定「この話、是非小山家中の方に伝えられるがよい」
高定「最後に言っておく、大田原殿はいずれ北方より来たる白河結城の軍勢に呼応するそうだ」
俊宗「…なるほど、よく分かった」

〜信濃・小諸城〜
義清「斎藤殿、ここは信虎を攻めることにいたそう」
貞直「奥田殿の力は確かに強大ではありますが、落ち目になった信虎を支援するとは思えませぬ」
義清「しかも奥田殿は本願寺と断絶しているとか、斎藤殿としても敵に利することはしたくないであろう」

/*
ところで武田信虎は甲斐のうち何処を支配しているのでしょうか?
*/
149奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/17(火) 23:34:45 ID:gnJfgrfN
/*
>>148 信玄に大敗したのでほとんど領していません 詳しい事は御任せします
*/
150下間大膳頼昭8:2007/04/18(水) 01:03:55 ID:bgR5YFsN
・・・若狭・国吉城にて・・・

下間頼龍「しかし愚かな。両家より本願寺に要請を出すとは。我等は明確な大儀無しに動かぬ。
これでは下間家は仲裁に入るより仕方あるまい。仲裁に入ったにも関らず兵を勧められては
下間家の顔が立たぬ。では顔が立つ御方に入って頂くまでよ。」


・・・播磨・英賀御坊にて・・・

本願寺顕如「何事ですか?僧達が慌しいようですが。」
英賀上人「それがその・・下間頼龍殿の書状によれば播磨が諸侯に包囲されている模様。それに・・・」

顕如「巴の焦点となってしまいましたか。『それに』何ですか?」
上人「・・北陸の頼照上人が倒れたそうですぞ。」

顕如「何と・・頼照・・仕方が無い。私が申し上げる事を書状にてお渡し下され。
私達は是より下間頼照上人の御身の無事を御仏に願う為、ここ播州英賀御坊にて篭ります。
聞けば諸侯は頼照と係わり合いのあるお方ばかりと聞きます。
播磨に攻める攻めぬは大名家の勝手。これをもって頼照が諸侯と度の様な係わり合いを、
そして本願寺に対する懸念の異を汲み取る事が出来ますね。
それでもやはり頼照を思いやる気持ちを蔑ろにされるは私達とて不本意です。」
151下間大膳頼昭8:2007/04/18(水) 07:24:31 ID:bgR5YFsN
・・・伊勢・長島城にて・・・

下間頼旦「ほう、これは面白い。お陰で伊勢の反奥田勢力増す一方じゃ。
よし、同じ文を成川清盛殿に送ってみるかw 北畠家との扱いの違いを伊勢中に流すのじゃ。」


・・・信濃・小諸城にて・・・

斉藤龍興「信濃・甲斐平定の最中に本願寺の心配をして頂けるとは有難い。
久慈家による甲斐平定の暁には奥田は必ずや和平の手を差し伸べて来るでしょう。
その時より有利な立場に起つ為に甲斐へ参る前に奥田より先に信玄公と手を結んだ方が宜しかろう。」
152奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/18(水) 12:25:33 ID:uPL1XTH6
〜伊勢〜

清盛「坊主共からこのような文が・・」
国真「所詮、僧よな。これしか出来ぬか・・他の伊勢の者らに伝えよ、文を貰った者がいれば申せとな」
清盛「はっ」

家臣A「申上げます。亀山の関殿が、本願寺からの文と文を持ってきた使者を送って参りました。また、すぐ兵を出すとの事」
家臣B「申上げます・・」
家臣C「申上げます・・」
伊勢の豪族らは次々、国真に本願寺からの文らを提出・参陣し、異心がない事を示した

国真「これで伊勢は落ち着いたな・・清盛、清晴を見つけ出せ。」
清盛「御意」
153久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/18(水) 18:26:35 ID:UkctEJyA
〜信濃・小諸城〜
義清「では、早速武田信玄殿に同盟の使者を送りましょう」
貞直「信虎殿は下山城を拠点としているようですな」
義清「同盟を承諾してくれると良いがな…」

〜下野・益子城〜
芳賀高継「高定殿、お久しぶりですな…」
高定「わしがここに参ったのは他でもない、高継殿のお力をお借りしたいのじゃ」
高継「…」
高定「わしは、定栄の一党を下野より追って武蔵より広綱様をお迎えするつもりじゃ」
高定「これを成し遂げたら、わしは隠居して高継殿に家督を譲るつもりじゃ…なにとぞ、ご助力くだされ…」
高継「…そこまでのご覚悟であったか、わしとて今のお屋形様に従う気はない」
高継「一旦今までのことは水に流そう、そして宇都宮家に忠義を尽くそうではないか」
高定「高継殿…感謝いたす」

〜陸奥・白河城〜
鬼庭良直「結城殿、此度はそれがしに采配を任せて頂けるとか」
結城晴綱「うむ」
金上盛備「…それがしも異存ありませぬ」
岩城親隆「…岩城家の軍勢はそれがしが指揮を執る」
晴綱「ほう…(きな臭いな…)では、大田原城に向け出陣!」
154松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/18(水) 19:38:29 ID:TkRdHUDB
家臣「殿、薄様が長門より撤退」
清隆「よし、長門を接収致せ」
家臣「ははっ」

家臣「小笠原之康様より文が参っております」
清隆「…ほう、北播磨四郡か。しかし狸殿との約定もあるしのお。おお、そうじゃ確か本願寺門跡様の
   お力を借りよう」

―下間様へ―

此度の播磨での事お聞き及びかと存知まするがこの右兵衛佐の不徳の致すところです。
不躾なお願いでは御座りましょうが何卒門跡様のお力に縋りたいと願う次第であります

【銀4000貫】

松枝右兵衛佐
155久慈下野守弘忠 ◆5C8zxeSaGk :2007/04/18(水) 20:21:53 ID:UkctEJyA
〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
高坂昌信「お屋形様、久慈下野守殿配下の村上左衛門尉殿より書状が届いております」
武田信玄「ほう…同盟を結びたいと?」
昌信「いかがなさいます?」
信玄「下野守殿の狙いは父上を討つことだろう…そしてわしに奥田家攻めの先鋒となってほしいのだ」
信玄「分かった、同盟を結ぼう…しかし合戦の準備をせよ」
昌信「なぜでございます?」
信玄「左衛門尉は中山金山を獲ろうとするであろう、みすみす呉れてやれるか」

〜信濃・小諸城〜
義清「承知した、すぐに信虎を攻めるゆえ援軍をもらいたい…だと?」
貞直「左衛門尉殿!すぐに出発せねば金山を獲られますぞ!」
義清「はっ…皆の者、すぐに出陣じゃ!」

〜武蔵・忍城〜
業盛「では父上、この忍城は長野家の名にかけて守りまする」
業正「では二曲輪殿、業盛を頼みましたぞ」
猪助「承知仕った」
弘忠「では鎌倉へ向けて出陣!」
長野・久慈家の軍勢は忍に六千を残し、鎌倉へと向かった。
156下間大膳頼昭:2007/04/18(水) 21:54:03 ID:bgR5YFsN
・・・若狭・国吉城にて・・・

下間頼龍「門主様のおかげで一先ず落ち着いたか。しかしこれは時間稼ぎが出来よう。
これで収まる諸侯とは思えぬ。ええい、忠孝、頼廉めに策は無いのか!?」

・・・加賀・尾山御坊にて・・・

下間頼廉「北陸は小笠原・松枝・薄の三家供に友好を続けて参った。
これを維持するためにはどうすれば良いものか?」
下間忠孝「ダメだ・・。どうにもならぬ。せめて御父が元気であれば。
頼廉「しかし下間家がそれぞれの諸侯と友好である事は承知のはず。何故このような・・」
忠孝「仕方ない。屈辱ではあるが下間家の重臣供に相談するしかあるまい。」
頼廉「では上様の側近中の側近、窪田経忠へですか?」
忠孝「いや、窪田は頼龍と同じく穏健派。事は進まないであろう。ここは革新派の遊佐しかおるまい。」

・・・能登・七尾城にて・・・

遊佐続光「それで私の様なジジイの所へ参られましたと・・・いや、良く参られました。ジジイは忠孝様
が我等下間頼照重臣と語り会う時が来るのを長くお待ちしておりましたぞ。」じ〜ん

下間忠孝「よせ。それより意見を聞きたい。御父の言葉では無く、爺の言葉として聞きたいのだ。」

続光「なれば申し上げます!此度の三国蜂起に伴う下間家への同時依頼は目的がござります。
目的とは切っ掛けでござろう。戦乱へ導く切っ掛けとして下間家を使おうとなされておる。」
忠孝「・・・自ら切っ掛けを作った奥田とは真反対だな。」
続光「左様。しかし此度の介入、中立とは行きますまい。それでは三国全てを敵にまわしまする。」
忠孝「どの家を取るかだな。最低でも大名家一つを敵に廻さねばなるまい。」
続光「左様。しかしうまく立ち回らねば二つの大名家を敵といたしまする。」
忠孝「敵にまわしたなら下間家は、北陸はどうなる?」
続光「今北陸は上様が何と言おうと奥田と敵対関係にあります。ここへ来て大名1人なら兎も角、
二人を敵に廻せば本願寺の息の掛かった地域は焦土となりましょう。
此度の三国による陰謀は斯様に熾烈でありますぞ。」
忠孝「では何処と手を結べば良いのだ?教えてくれ。」
続光「・・それは忠孝様が考えるべきかと。正しくなくとも構いませぬ。我等は付き従いましょう。
されどそれすら決めかねる様な君主では我等とて考えがありますぞ。」
忠孝「・・・解った。助かったぞ。これからも頼りにしておる。」
157定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/18(水) 22:00:19 ID:SFFXBPL8
結城城
定栄「案の定。下野が騒がしくなったわぃ。。島左近・宇都宮綱雄の二人に鎮圧を命じろ!兵が足りなかったら五千人位追加してやれ!」
五十嵐「ははっ!白河結城も煩くなりましたがどうしますか?」
定栄「鬼庭・相馬に書状を送り、傘下に入れろ!一国くれてやるっ。とでも言っておけ。」
五十嵐「ははっ!」
158定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/18(水) 22:05:23 ID:SFFXBPL8
鬼庭→岩城


すいません間違いです。鬼庭には次のプロセスで書状をだそう。と思ってたんでミスりました
159下間大膳頼昭:2007/04/18(水) 23:07:21 ID:bgR5YFsN
・・・加賀・尾山御坊にて・・・

忠孝「どうすれば良いのだ・・」
頼廉「決断に悩む処、悪いんだが・・」
忠孝「どうした?」
頼廉「奥田の事もあれば小笠原家と切れてはならない。是には一歩も引かんぞ。」
忠孝「確かに。南海との補給路が絶たれるばかりか我等は北陸で孤立する。」
頼廉「残るは薄家と松枝家だな。」
忠孝「今の下間家は薄様のご指導の賜物。しかし松枝様は奥田とも誼を通じておると聞く。よし、決めた。」
頼廉「解った。では書状を改めよう。内容を申せ。門主様が石山に戻られるよう頼龍に伝えよう。」


〜・小笠原左京太夫様・〜
「当主・下間頼照が病の為、嫡男・下間忠孝の言葉を持って御返事致します。
此度ご依頼頂いた件、承りました。松枝様には下間家から書状を改めます。
小笠原・下間家の今後の発展を考えれば当然の事と存じます。
先日、松枝殿からも書状を頂き、今後の動向をご心配なされてお出ででした。

小笠原様が播州への侵攻するにあたり、下間家は是を良しと思わぬ者もおります。
小笠原様に此度の出陣をお控え頂ける事が和平への道である事も重ねて伝えて於きます。
と言うのも此度の侵攻に対し、薄殿からも書状を頂き、上記の旨を小笠原様に伝えるよう承ったゆえ、お伝えした次第。

万が一、松枝殿が下間の書状を見誤まるご様子であれば小笠原様と事に当たり、相談いたしたく存じ上げます。
尚、此度の件で小笠原家・薄家の播磨利権問題に関して下間家はこれ以上関与出来ませぬ故、ご周知下さい。
    〜下間忠孝〜」


〜・松枝右兵衛佐様・〜
「当主・下間頼照が病の為、嫡男・下間忠孝の言葉を持って御返事致します。
此度の播州国境付近への挙兵につきまして下間家より御一考願いたく存じます。

事の始まりは長門に於ける薄殿との利権問題。どの様な経緯であろうと家臣の不始末は家の不始末。
また、大名家たる以上、領地を死守するも自身の責任だとは思いませぬか?
松枝様、長門を護る為とは言え、播州に出兵されるは如何かと思います。

此度の争いに対し、薄殿は当然小笠原殿のお考えを改められるよう書状を受けております。
一方で小笠原殿は松枝様と事を構える事を嘆いておられます。
むろん我等とて小笠原家にも播州侵攻にあたり、今一度考え直されるよう、一筆申し上げております。
ここは長門の平定に専念されて松枝家のご威信を諸侯に掲げては如何かと存じます。   〜下間忠孝〜」


〜・薄修理太夫様・〜
「当主・下間頼照が病の為、嫡男・下間忠孝の言葉を持って御返事致します。
此度、小笠原殿による播州進行は我等とて如何かと存じております故、薄様よりのご依頼の件に対し、
考えを改められるよう進言しました。

しかし一方で松枝殿の播州出兵もお考え直し頂くよう申し上げた事も重ねて報告いたします。
というのも此度薄様の御家中による長門侵攻は恐れながら薄様の手落ちと存じます。
本来であれば薄様は松枝殿に許しを請わねばならないお立場。
にも関らず松枝殿に播磨出兵を扇動をなされては薄様のご威光を削ぐ事となります。
薄様のご助言で北陸を立ち上げた我等としても薄様のご威光が北陸に届く事を願っております。

また、此度の件で薄家・小笠原家の播磨利権問題に関して下間家は関与出来ませぬ故、ご周知下さい。
    〜下間忠孝〜」
160定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/18(水) 23:31:21 ID:SFFXBPL8
定栄「佐竹義斯に連絡せぃ。白河結城は相馬・岩城がヤル故、下野の芳賀共を討ち取れとな・・・。」
佐竹義斯勢を下野討伐に四千の兵で向ける。
相馬・岩城は書状により、白河結城の進攻を止めるのには協力する。あくまでも保身のために・・・
161定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/18(水) 23:38:22 ID:SFFXBPL8
定栄「書状を送れば岩城も相馬も従うと勘違いをしていたが、何やら兵をこちらに向けてくるようじゃな!ワシも下野の益子付近に出兵いたすか・・・」

訂正→岩城・相馬が従う?的クダリは間違い!なんか前に考えてたクダリでした。なんか眠くてミスりまくり。すみません
162松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/19(木) 00:02:19 ID:ja4txPDV
家臣「下間忠孝様よりの書状です」
清隆「うむ、ふむふむ…飯沼を呼べ」
飯沼「お呼びで御座いますか?」
清隆「よう来た。播磨の件聞き及んでいると思うが北陸の仏殿が仲裁に従おうと思う」
飯沼「それが宜しゅう御座います」
清隆「余が間違っていたな謝る」
飯沼「お顔を御上げ下さい。某如きに勿体無い。もう宜しゅう御座いますよ。済んだことです」

松枝勢は播磨国境より退いた
163小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/19(木) 00:06:30 ID:CvXlP9pa
――花隈城

範長は下間家からの和解勧告を前に肩を落としていた。援軍が無いにしても、好意的中立くらいは
期待していただけに、落胆は大きかった。また、頼昭の体調が思わしくないという事は個人的に親しく
していることがあり、範長兄弟の心を痛めさせた。

範長「くっ・・・予想外ですね。和尚が病に倒れられるとは」
之康「下間の援護無しに攻める事はできない。これ以上のこれ以上の軍事行動は
    控えるべきだな」
範長「しかし、四隣を大勢力に囲まれるのはまずいですね。・・・奥田を喰らいますか」
之康「奥田を相手にすると柏原家の援助は期待できないな。遠すぎて負担だろう」
鴨冬「紀州まわりは難所ばかりですからね」
之康「下間も和尚が病ではしばらく動けないだろう」
範長「八方塞がりとはこの事です。しばらくは静観しましょう」
之康「俺は見舞いに行ってくるか。前に漆器を贈り物としてもらったし、その返礼もしないとな」
範長「では、当家の名代として頼みましたよ」
之康「おうよ」
鴨冬「私も柏原殿に出兵の取り止めを伝え、お詫び申し上げてまいります」
氏綱「まろも口利きいたそう」
鴨冬「これは管領様、勿体無いお言葉でございます」
氏綱「ほっほっほ、権威とはこのような時に使うものじゃ (こうでもしないとまろの出番が無いからの」

之康「さてと、災害援助以来だな。北陸へ向かうのは」

之康は丹波〜丹後〜若狭経由で北陸へ

――紀伊・雑賀荘

馬に乗った侍が2人、一軒の屋敷の前で駒を止めた。鴨冬と氏綱である。堺の国興に取りやめを伝えた
後、その足で紀伊に向かったのである。

鴨冬「さて、私が使者として赴くのは初めてですね」
氏綱「これでそなたも人脈が広がるでおじゃろう、人との繋がりこそ畿内では重きをなすのじゃ」
鴨冬「ご助言ありがとうございます」
氏綱「なに、当然の事を申したまでじゃ。さて、参ると致そう」
鴨冬「すみません」
兵士「何か?」
鴨冬「私は小笠原左京大夫範長の舎弟で鴨冬と申す者。柏原兵庫頭家興様に
    お目通りを願いたいのですが」
氏綱「まろは室町幕府管領細川氏綱じゃ、役目大儀」
兵士「これは失礼致しました、どうぞお通り下さい」
鴨冬「では失礼します」

謁見の間に通され、鴨冬と氏綱はそこで待たされた

小姓「まもなく主が参りますのでここでお待ち下さい」
鴨冬「ははっ。・・・さて、慰謝料として銀3000貫を持って参りましたが、これだけで良かったの
    でしょうか?兄上ももう少し奮発しても良さそうなものですが」
164奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/19(木) 00:24:59 ID:WllUlZZj
〜伊勢〜

清盛「九鬼嘉隆殿が御越しになられました」
嘉隆「御久し振りでございます。嘉隆にございます」
国真「うむ。久しいの・・家中は纏まったか?嘉隆よ」
嘉隆「はっ・・国真様に反する家臣はことごとく処断致しました・・今後は殿の元で忠誠を尽くしたいと思います!何卒・・!」
国真「以後、励めよ。・・次はない」
嘉隆「はっ!!」
九鬼氏降伏

国真「志摩は嘉隆に任せよう。伊勢は・・あやつに任せよう。」
清盛「・・あの方ですか」
国真「あぁ、楽しそうだからな。」

清盛「伯父の清晴を見つけ出しました。」
清晴「御久し振りにございます・・」
国真「うむ、その方も息災で何よりだ。今まで何をしておった・・どうせ和睦の事であろう」
清晴「本願寺とは争ってはなりませぬ!最早、事は当家と本願寺との事だけではなくなっております!」
国真「・・・」
清晴「それが亡き・先代と兄・清順の遺志であります!何卒御参考を!」
国真「・・・・うぬが存念分った・・良かろう。」
清晴「えっ・・・」
清盛「はっ・・・?」
国真「本願寺との和睦をしても良いと申しておる」
清晴「ま、誠でございますか!?」
国真「主を疑か!清晴!」
清晴「い、いえ!」
国真「ふん・・。和睦には二つの条件を本願寺が呑まなければならぬ。
一・長島城は明け渡すか、破却し、新たに拠点たる寺を建てる事
二・伊勢の一向衆は奥田家の領内にいるのだから、他の東海門徒らと同じように奥田の決めた法に従う事
国真「以上、二つだ。この二つは呑んでもらわなければならぬ。
呑めぬ場合は本願寺に乱を起こす気があると見なし、征伐する」
清晴「・・・(もっと突拍子のない事を言うかと思えば、この案なら本願寺も納得するだろう。納得しなければただうつけ集団だぞ・・)
分り申した!早速、加賀に向かいこの案を下間殿に・・」
ドカッ
国真「たわけっ!何故に本願寺の坊官たる下間なんぞに和睦をもちかけるか!和睦は本願寺と行うのだから本山である石山と行うべきであろうがっ」
清晴「はっ、はっはー!」
国真「行けい!」

清晴、和睦の為に石山御坊に向かう
165下間大膳頼昭:2007/04/19(木) 02:25:03 ID:1h+RT2SE
・・・加賀・尾山御坊にて・・・

下間頼照「うっ・・・う、お前は忠孝か・・・?」
下間忠孝「はっ!忠孝にございます。御父、お気を確かになさりませ。」
頼照「ワシもそろそろ浄土へ旅たねばならぬ。その前に北陸盟主を隠居し、北陸に新しい秩序を
もたらさねばならぬ。忠孝よ、そちはワシの嫡男じゃ。そちはまだ経験が足りぬ。弟の頼龍、義子の頼廉もしかり。
よいか、決して兄弟で争うてはならぬ。」
忠孝「ご安心なされ、それなら私の腹積もりは決まっております。・・・・・・・・・・・・といった具合ですが如何でしょう。」
頼照「!何と・・解った。嫡男のお前がそう言うなら隠居したワシは何も言うまい。・・和束様に書状を改める。」
・・・・・・・・
忠孝「では頼廉、この書状を頼むぞ。」
頼龍「しかしこれで本当に良いのか?」
頼廉「一切依存無し。では京に行って参る。」


・・・京の都・和束邸・・・

遊佐続光「下間家御子息、下間頼廉が一行にござる。此度北陸同盟・盟主・下間頼照の使いとして参った。
何卒開門されたし。」
下間頼廉「門番の方、お手数をかけてすまぬ。和束公へお取次ぎ願いたい。」


・・・山城・石山本願寺・・・

門番御坊「奥田家の御使者ですな?これはこれはよくぞ参られた。ささ、門の奥へどうぞ。」
成川家臣「これは話が早い。ご苦労でござる。」
成川家臣(なんだ・・奥田家が来たと言うのにやけにユルいな・・)

上人「門主様、奥田家の使いが参りました。如何いたしましょう?」
門主・顕如「はて?大名家が坊主に何の用でしょうか。いいでしょう。通しなさい。」
上人「はは・・では私めもお側に置いて下され。何があるか解りません。」
顕如「考え過ぎですよ。ここを何処だと思っておるのです。」

顕如「これはこれは。奥田家の成川様と申されましたな。大名家のお方が如何なされた?
ご周知の通り私は真宗の門跡なれば武家社会との関りは持っておりませぬが・・
それでも良ければお力になりましょう。」

/*
また今晩遅くに書き込みに参ります。
*/
166柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/19(木) 02:36:51 ID:Cufrf35e
〜紀伊・雑賀荘〜
家興「何!?播磨より河内守殿の使者としてご舎弟鴨冬殿と管領氏綱様が参られたと!?」
侍従「ははっ、すでに居間にお通しいたしております。」
家興「よし、すぐにお会いいたそう」

家興「お初にお目にかかります、柏原家興にござる。此度は遠く播磨よりわざわざのお越し申し訳ございませぬ」
鴨冬「ははっ、これも使命でございます。此度は兄範長より出兵の取りやめとお詫びを申しに参りました。」
家興「取りやめ?如何いたしましたかな?」
鴨冬「はっ、我が軍は播磨へと入りましたが薄・松枝両家が播磨近辺に兵を集め退用意に進めぬ状態。
   頼りとしていた下間様も病に倒れられたと聞き我が軍は播磨より撤退することとなりました。
   兵庫頭様には援兵を出していただいたのですが申し訳ながら兵を引いていただきたく存じ
   お詫びに参りました。」
家興「そうでございましたか、いえいえ戦が無いとなればそれ以上のことはございませぬ。
   すぐに使者に手紙を持たせ国興を呼び戻しましょう。」
氏綱「いやいや、国興殿には麿等が既に伝えたゆえ」
家興「そうでございましたか、お手数をお掛けいたしましたようで申し訳ありませぬ」
鴨冬「お詫びと申しては何ですが兵庫頭様にはわずかながら銀3000貫をお持ちいたしました。
   我が家の気持ちとしてお受けいただきたく存じます」
家興「いえいえそのような、気を使わせてしまったようで申し訳ございませぬ。
   こ…これお二人に酒をお出しせよ」
侍従「は…ははっ」
鴨冬「い…いえそのような…」
家興「いえいえ折角遠く播磨よりお越し下さったにも関わらず何のおもてなしも無いとなれば
   某が心苦しく存じます、今朝和歌浦で獲れた新鮮な魚でも食べていって下され」
氏綱「それではいただくとするかの…」
鴨冬「では…ご馳走になりまする」

鴨冬「それでは失礼いたします酒や魚をご馳走になり申し訳ございませんでした」
家興「いえ、十分なおもてなしもできず申し訳ございませぬ、気をつけてお帰りくだされ」
鴨冬「では、失礼いたします」
氏綱「柏原殿、ご馳走になったの」

良重「鴨冬殿はお帰りになられたのですか?」
家興「うむ、先ほどな」
良重「ということは国興殿もお帰りになられるのですか?」
家興「国興に遣わせた使者によれば岸和田まで帰ってきているらしい、明日には到着するだろう」
良重「国興殿が戻られれば…遂に紀南平定ですな?」
家興「うむ、来週あたりには南へ参ろうと思う。良重、今のうちに準備を整えておけ」
良重「ははっ、承知いたしました」

/*
勝手ながら鴨冬殿と氏綱殿使わせていただきました。
なんか文章gdgdになりましたが…申し訳ありませんorz
*/
167薄修理大夫為弘:2007/04/19(木) 04:11:16 ID:8RrslFVk
大音「播州の坊主が寺にこもりました。」
この文を石殿の陣中近くに置いて参れ。

和尚。先の約束通りに寺にての挙兵ご苦労にござる。
畿内の石めがこちらに攻め寄せてきたならば当初の予定通り石勢の背後を脅かして欲しい。
狢殿にも石殿が播州に出ばって来たならば領国に退いてくれるよう言ってありもうす。
この度の戦が終わったならば和尚に寺領一万石を寄進いたす。

薄狸。

それからこれは狼殿の陣へ。

狼殿。
これは狸めの悪知恵にてござるが、南海門徒の守護者柏原殿が西に兵を差し向けられました。
狼殿の縄張りを荒らす害獣を紀伊から狩り出すのは今しかなし。
とな。
168薄修理大夫為弘:2007/04/19(木) 04:19:06 ID:8RrslFVk
*/
はっ!?寝ぼけて消したはずのものをカキコしてしまった…↑はなかったことにしてください。
/*
169定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/19(木) 07:03:10 ID:r29if7eC
定栄「奥州攻めには常陸の兵等で一万三千。下野鎮圧戦にはワシの軍七千と駐屯軍一万を充てる。下野支配の折にあずかっている人質を利用して芳賀らを黙らせられる様に使者を送れ!」

関東動乱!
170和束中納言是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/19(木) 09:49:47 ID:obJ4Nest
これはこれは、遊佐殿お久しゅうごじゃりまする。
……なんと、大膳大夫殿が御危篤でおじゃるか! 麿にできることがあれば、おっしゃってくだされ。
171正木大膳時竜 ◆2MY.uc3uBg :2007/04/19(木) 17:39:17 ID:CjH/7C7P
義頼「左様ですか…ならば寺総奉行の方に参ります」

*/
そういえば秀吉の弟、秀長はどうなっていますか?
/*
172久慈下野守弘忠 ◆5C8zxeSaGk :2007/04/19(木) 17:48:41 ID:Yf1rl3mq
〜越後・上条城〜
実綱「ほう…そろそろ援軍を出す頃合いであるようだ」
実綱「宇佐美殿、早速兵を出してくだされ」
宇佐美定満「承知した」
宇佐美定満に率いられた5千の兵は、上条城を後にした。

〜武蔵・江戸城付近〜
政弘「皆の者、鎌倉への手土産じゃ、江戸城を5日で落とすぞ!」
業正「では、拙者はこれにて…」
政弘「長野殿、吉報をお待ちしております」
長野業正、兵1万3000を率いて戦線を離脱。

〜下野・大田原城〜
大田原資清「皆様、お待ちしておりました」
鬼庭良直「して、国内の様子はいかがでございます?」
資清「拙者が調略した分で高増、伊王野殿、福原殿です…しかしもっと増えるでしょう」
良直「ほう、よほど下野は荒れているようですな」
資清「やはり那須・宇都宮、小山といった名族を滅ぼそうとしたのが誤りでしょう」
岩城親隆「…(わしは伊達家の嫡男…だというのに良直は…)」
資清「岩城殿、どうなさった?」
親隆「い、いやなんでもござらん…(ここは定栄方に走るか…いや…)」
翌朝…
良直「奥州と野州の精鋭に敵なし!目指すは、宇都宮城じゃ!」

〜下野・真岡城〜
高継「まったく、この場を見ていると下野中の名族を集めたようだわい…」
高定「では皆の者、わしらは逆賊・定栄およびその家臣・島左近を討つために立ち上がる!異存はないな?」
皆川俊宗・茂木治清・佐野昌綱「ござらん!」
高定「では、出陣!目指すは、益子城じゃ!」
173久慈下野守弘忠 ◆5C8zxeSaGk :2007/04/19(木) 18:11:54 ID:Yf1rl3mq
〜甲斐・中山金山〜
義清「…くっ!孫子の旗が掲げられておる…信玄殿が先回りしたか…」
貞直「下山城は…ああ、煙があがっておる…落城したか」
義清「約定を違えたな!全軍、躑躅ヶ崎館へ向かえ!」
貞直「というと…?」
義清「わが勢は1万、それに対し信玄殿の手持ちの兵力は3000、躑躅ヶ崎には五百ほどであろう」
貞直「躑躅ヶ崎を攻めるので?」
義清「かの男に、我らの力を見せ付けてやれ!」

〜武蔵・葛西城〜
業正「ここはなんとか北条方であるようだな…」
弘忠「これからどう致しましょうか?」
業正「まずは敵方の情報が入るのを待つ」
174松枝清隆[従五位上・右兵衛佐] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/19(木) 19:30:24 ID:UF2N4dOW
愛宕神社、参詣の帰路悲劇は起きた

ヒヒーン!

清隆「ぬおっ!」

ヒヒーン!

清隆「うわっ!」ドタッ

家臣「大変じゃ。殿が落馬され馬の下敷きになられたぞ」
清隆「うぐぐっ」ガクッ
家臣「殿、殿ー!」

九カ国の太守松枝清隆は呆気なく落命し養嗣子清顕が後を継いだ

175久慈下野守弘忠 ◆5C8zxeSaGk :2007/04/19(木) 20:04:48 ID:Yf1rl3mq
〜下野・益子、芳賀高定の陣〜
高定「さて、勝忠は降伏してくれるかどうか…」
家臣「益子殿より降伏の使者が参りました」
高定「うむ、通せ…」
益子勝忠「兄上…お久しぶりですな」
高定「勝忠、いまさらながら我が方に加勢してくれぬか?」
勝忠「承知いたした」
高定「よし、小山に急げ!」

〜武蔵・岩槻城〜
太田資房「…(ついに長野家より書状が来たな…さて、そろそろ潮時か…)」
資房「ふっふっふっ…さて、父上はいずこじゃ?」
176奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/19(木) 20:10:12 ID:WllUlZZj
/*
>>171秀吉は信長の家臣(まだ藤吉郎) 秀長は家で畑仕事してます
*/
177奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/19(木) 21:35:57 ID:WllUlZZj
>>165
〜石山本願寺〜

清晴「お初にお目にかかります。某、奥田家臣・成川清晴と申します。
こたびは当家と本願寺との和睦の話に参りました。
我が主・国真は本願寺との和議を願っております。
主は対立の元である長島城は排却して頂き、その後に伊勢の門徒らの新たな拠所である寺を建てて頂き、伊勢の門徒らも伊勢に居る限り、奥田の決めた法に従って頂く・・
これが我が主が提示した和議の絶対条件でございます。」
国真の言いたい事は、簡単に言うと城がなくなれば、寺だろうが何でも建てて良いという事と、伊勢門徒は伊勢は奥田家の領地なのだから奥田に従ってほしいということである
清晴「開戦となれば門徒等が多く死に果て、多くの血が流れます。
門徒を守るためと思い何卒、和議を受け入れて下され!」
/*
支離滅裂な文書になってしまった・・意味、伝わるかな・・
*/
178下間大膳頼昭:2007/04/19(木) 22:43:45 ID:1h+RT2SE
>>170
・・・京の都・和束邸・・・

遊佐続光「これはご丁寧におそれいります。和束様もご健勝の事とお見受け致し、主家・下間頼照に
変わりましてお喜び申し上げます。さて、この度和束様を訪れたのも斯様の件にございます。
頼照も元気な内に和束様へのお目通りを切に願っており無念の様子でありました。
つきましては頼照の義子、下間頼廉を同行いたしましたので頼廉より申し上げ間する。ささ、頼廉様。」

下間頼廉「この度は突然の訪問にも関らずお目通り頂きました事、感謝致します。
頼照の義子にて頼廉と申します。早速ですが頼照、そして
頼照が嫡男・忠孝よりの書状を併せて私より申し上げたく存じます。

この度北陸同盟・盟主、下間頼照はその地位と供に和束様より叙任して頂いた大膳大夫の官位を
返還される事で正式に隠居を表明なさいました。後任と致しまして頼照が次男、下間頼龍を次期盟主と
し、北陸の地に末永き平和をもたらすよう、嫡男・忠孝を筆頭に先代、頼照より推挙致します。
この頼龍、私同様まだまだ若年なれば何卒朝廷のご威光無しに北陸をまとめる事、叶いませぬ。

また、ご周知とは存じますが下間家と奥田家の間が不仲なればこれに伴い畿内にもただならぬ不穏な気配
が立ち込めたるは我等が不始末。さらに畿内以西に置かれましてもいささか火種が燻っておりまする。
宮中の公家様には下げる頭も数足りませぬ。尚、これら問題に我等三兄弟、全力で和平の為、尽力を
そそいで行く次第なればどうかこの後も頼照同様のご愛好を賜りたく申し上げ間する。

頼照よりの感謝の意とこれより先の北陸へのお引き立て願い、更に畿内を騒がせたお詫びとして本願寺より
寄進させて頂きます。

本願寺より金2000、銀2000、腰の物一振り、小袖一重ね、縁起物の乾物20箱
北陸同盟より金2000、銀2000、宮内女御衆に菖蒲と雲雀をあしらえた友禅30反
南海門徒より金1000、銀500、繻子御羽織20反
東海門徒より金1000、銀500、葦毛の馬一頭、鞍一式

つ 全て一品づつ輪島本塗りの花鳥模様御飾箱におさめて。 



>>164
・・・山城国・石山本願寺・・・願證寺

門主・顕如「我が真宗本願寺は封建制にあって仏事と他事とを隔てております。
他事の事は坊官家に任せております故、政治的な事、あるいは軍事的な事におかれまして
全て把握した上での喜ばしき返答が出来るかどうか。はて。

和平を願う上で私達は経を読みますが、書面での約束事がこれに該当するのでしたら伊勢衆にもお解り頂けるかと
思います。その地の主たる大名家あったればこその寺社。本願寺の然るべき手順を経ての命なれば滞りなく
水は流れましょう。

では坊官の下間頼旦を石山へ戻し、伊勢の地の平和は奥田様にまかせましょう。
尚、寺社はその歴史と格式を重んじる傾向がございます。ですが折角ですから伊勢・願證寺の改装をお許し頂け
れば、と思います。」
179下間大膳頼昭:2007/04/19(木) 23:25:03 ID:1h+RT2SE
・・・加賀・尾山御坊・・・

奥田家と本願寺との和議取交しの報は早くも若き盟主・下間頼龍のもとに伝わった。
・・・頼龍の手には成川清順と交された和議取決めの約定が握られていた。頼龍は複雑な心境であった。

下間頼龍「清晴殿・・・」

窪田経忠「若様、小笠原家より之康様がお目見えですぞ。」
頼龍「之康様が!無礼無きよう直ちにお通しせよ。」

経忠「某、頼照側近、窪田経忠と申します。之康様がわざわざ斯様な田舎まで参られたるは恐縮でございます。
下間頼照を見舞って頂く前に、頼照が次男、頼龍がお目通り願って降ります。この者、つい先ほど朝廷にて
次期盟主として北陸を守り立てて行く事とあい成りました。この窪田経忠、何卒、いや何卒御懇意の関係を
願いまする。何卒・・・」

小笠原之康、下間頼龍は会見の間で同位対面の様式で執り行われた。

下間頼龍「ようこそ北の地へおいで下さいました。北陸盟主・頼龍にござります。父・頼照が病床にあるが故、
豪華な御持て成しが出来ませぬ事をお許し下され。父への面会を前にこの様な事をお話するのもアレですが
今後も父頼照同様のご愛好を頂きたく存じております。今私が信じられるのは小笠原家と柏原家のみです。
また、先日の播磨の件では私供の稚拙な介入により小笠原家に多大な出費を負わせてしまいました。
下間家中の者に金3000を送らせます。金などでは埋められぬ穴を開けてしまいましたる事、平にご容赦頂け
ますよう。下間家の行末、之康様のご好意に掛かっておりますれば、何卒宜しくお願いいたします。」


・・・越前・吉崎御坊・・・

下間忠孝「おのれ・・奥田め・・うまくやりおったな。これでは下間家の顔が立たぬ。まあ今回は仕方無し。
私が頼龍の顔を立てるとしよう。」
鳥居景近「忠孝様、松枝家より書状が参りました。」

忠孝「ほう、これは良い。ちとうんざりしておった処だ。どれ、松枝様は健やかかな?」わくわく
忠孝「!!これは・・・何という・・・松枝様・・」

忠孝の失念は大きかった。謀を散々行ってきた忠孝にとって、松枝家との友好は唯一父・頼照に誇れる
事であった。

忠孝「いそぎ頼龍・・いや、殿に伝えよ。私はこれより松枝家に行って参る。北陸はまかせた、と。」


・・・信濃・小諸城・・・

斉藤龍興「かーーーっっぺっ!!本願寺のクソ坊主め、余計な事をしくさってくれたわ。
折角良い感じで殺伐としてきたものを!まあ良い。今は甲斐の方が楽しみだしな。」
180奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/19(木) 23:38:23 ID:WllUlZZj
>>178

清晴「有り難き御言葉・・これで多くの者の命が救われるでしょう(泣声)」

>>179

[頼龍殿へ
こたびの和議により亡き兄・清順の無念が少しでも晴れたと思われます。
これから細かい和議案作成を行う事になると思いますが、奥田と本願寺の仲がこれで良くなると願う次第であります・・。
追伸・清順暗殺に清盛が関わっているかもしれませぬ。和議会談等で会うやもしれませぬので清盛に注意してくだされ
成川清晴]
181奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/19(木) 23:47:07 ID:WllUlZZj
〜稲葉山城〜

清盛「本願寺が伊勢の寺の改修許可を願っておるとの事であります」
国真「良かろう、我らが資金提供してやれ。」
清盛「はっ、貞憲殿に命じておきます」

国真「久慈家に文を出せ。そろそろ誼を通じなければな」
清盛「御意」

国真、伊勢門徒に資金提供、久慈家に友好的内容の文を送る
182和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/20(金) 00:44:36 ID:ndLdEZlM
そうでおじゃるか、新盟主殿と御嫡男能登守殿にはふさわしい官途を用意せねばなりませぬな。

雑掌「黄門様、ただいま松枝家よりこのような文が」
なに、こっ、これは……
武衛殿がなくなられたとはなんたることじゃ
183下間大膳頼昭:2007/04/20(金) 01:12:39 ID:Khp5pdwc
/*
>>167
謀の勉強になるというか、恐ろしい事を・・
早い段階でカキコまれてたら八方塞がりで投げ出してたかもw
*/
184下間大膳頼昭:2007/04/20(金) 01:25:16 ID:Khp5pdwc
>>182
・・・京の都・和束邸・・・

下間頼廉「お話の途中申し訳無いがちと厠を所望させて頂きますw」

官位の話になると続光との取交し通り、頼廉は厠へと席を外した。

遊佐続光「和束様、実は官位の事でござるが、頼龍、忠孝、頼廉と下間家三兄弟にござれば
この三名に叙任頂けるよう手を廻しては頂けませぬか?
いや何、忠孝、頼廉にはそこそこの位置で結構。ただ頼龍にはその上を、といった具合で・・・。
我がままを言って申し訳無く思っております。ただ、頼龍と頼廉、見間違え易くてw
それに1人取り残されては頼廉がちと哀れ。何卒宜しくお取成し頂けますよう・・」
ささっ!
つ 袖の下に大判包み
185松枝清顕[無位無官] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/20(金) 01:55:42 ID:86ynsWdC
松枝家は混乱していた

清顕「俺は如何したらいいのじゃ!」
飯沼「若、落ち着いてくだされ」
誉田「飯沼殿、口に気をつけられよ。殿は最早若では御座らん」
飯沼「失礼致した(この小姓あがりめ)」

誉田重国(松枝清顕の近臣) 


家臣「下間忠孝様がお見えです」
誉田「うむ、分かった。如何致しますか?」
清顕「会わないわけにはいかぬだろう。しかし、家中の動揺を気取られてはいかんぞ」
誉田「ははっ」
飯沼「ははっ(案外英邁かもしれぬが…)」
186小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/20(金) 08:50:27 ID:df9Wzqs9
>>166
――堺
京・博多・小田原・山口と繁栄を競う国際貿易都市であるこの堺に飯盛へ帰る鴨冬一行
の姿があった。一行は今夜はここに泊まるつもりのようである。一行は引き上げる国興の
軍勢を目で見送りつつ、一軒の宿に入った。

鴨冬「ふぅ、なんとかソツ無くこなせたようで幸いでした。管領様のお力添えのお陰でござ
    います」
氏綱「何、まろは傍に居ただけじゃ」
成政(本当にな・・・)

しばらく雑談をしていたが、鴨冬がふと供の三人を見やる。

鴨冬「そういえば最近連戦に次ぐ連戦であなた達も疲れているでしょう。折角、堺に来たの
    ですから、羽を伸ばしてきてはどうですか?」
成政「いえ、我が主を守るが己が役目なれば」
安信「はい、殿は大殿の御舎弟なれば、いつ何時刺客が襲ってくるか・・・管領様も居られ
    ますし、お二人を亡き者にしたい者は大勢居りますので・・・」
正勝(ちっ、固い奴らだ)
鴨冬「私だってあなた達や兄上達や之虎には敵いませんが、武士の端くれです。自分の身は
    自分で守りますよ」
氏綱「まろも塚原卜伝殿に師事した身じゃ。心配には及ばぬ」

やはり二人は渋ったが、最後には折れた。

成政「では、拙者は近くの店に居りますので、何かあればこの笛を・・・」
安信「私も近場をうろついております」
正勝「何かあれば私が一番に馳せ参じましょう!」
氏綱「ほほほ鴨冬殿、良い御家来を持たれたのう」

/*
いえいえ、お上手でしたよ。
*/

>>179

――加賀・尾山御坊

之康は頼昭の次男下間頼龍と対面していた。形は父親の代理としてであったが、家督を継いだ後も
小笠原やその同盟者の柏原との関係を継続する為に顔を売っておく意図が明白であった。
一通りの挨拶や贈答品の交換等を経て、之康が本題を切り出した。

之康「・・・ということでこの西陣織と紀州の蜜柑をお受け取り下さい、和尚の病気にも効くでしょう。
    ところで、和尚の具合は如何なのですか?後継の話が出るほどお加減が悪いのですか?」

後継の話を持ち出したのは差し出たことと思ったが、之康は頼昭の容態を心から心配していた。摂津での
邂逅以来、書状の往来や災害支援等で親睦を深め、尊敬をしていた之康は気が気でなかったのである。

>>167
/*
もしそれを書き込まれていたら・・・

範長激怒、英賀御坊と柏原勢をジェノサイド

本願寺・柏原・薄・松枝連合軍にフルボッコ

切腹 or 斬首 or 戦死

GAME OVER
*/
187和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/20(金) 10:18:48 ID:ndLdEZlM
禁中にて

是道「職事殿、執奏いたすは下間頼廉殿に従五位下・右衛門佐、忠孝殿に従五位上・宮内少輔、
頼龍殿には従五位下・右京大夫という次第じゃ」
職事「いっ、いきなり右京大夫でおじゃるか? それにこの官は細川京兆家から文句がくるやも…」
是道「よいよい、細川言うてもいまや小笠原家の保護下、
そもそもの幕府がないのに昔日の面目などなきがごとしよ」
188薄修理大夫為弘:2007/04/20(金) 15:52:12 ID:W/vwi7si
/*
いかなる謀も時を失えば無意味なものですw
*/

淡路洲本。

大音「殿!!狐殿が!!」
夢にの。
大音「夢?」
夢に綺麗な白狐が出てきての。ワシは狸なんじゃが二匹で山の幸を食いながら山の今後を話し合っていたんじゃ。
大音「はぁ…。」
面白おかしく話をしていたんだがな、いつの間にやら夜が明けての。狐は笑いながらワシに言うんじゃ。
大音「なんと言ったのです?」
先にあっちの山で待ってるからこの山がつまらなくなったら来い。とさ。
大音「さようですか…それはお別れですな。」
何故だ?
大音「山陰の狐殿が亡くなりました。」
なんと!?惜しい奴であった…。
189定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/20(金) 16:11:19 ID:QCrs5n5/
島左近「援軍が間に合わない以上。戦えませぬ宇都宮・小山は焼き払いましょう。下野支配はこれ以上は無理でしょう。援軍は益子を目指しています」
宇都宮綱雄「せっかく得た領地がぁ・・・。」
島「火を放て!奴らに城をくれてやる必要はない!燃やせ!」
島左近・宇都宮綱雄勢。一万。益子を目指す。
190久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/20(金) 17:31:43 ID:tL8ToR79
〜下野・大田原城〜
資清「どうやら綱雄が動き出した模様ですな」
良直「よし、一気に叩くぞ!」
連合軍一万六千、宇都宮軍を追う。

〜下野・益子付近、芳賀高定の陣〜
俊宗「どうやら島軍はこちらに向けて進軍してくる模様です」
高定「奥州からの軍勢の動きは?」
勝宗「島軍を後方より襲うようですな」
高定「俊宗殿、兵3千をお貸しいたしますゆえ壬生城へ向かってくだされ、壬生殿にはとくと言い含めております」
俊宗「承知仕りました」

〜武蔵・江戸城付近、久慈政弘の陣〜
北条綱成「久慈殿!」
政弘「おお綱成殿でございますか、では江戸城は頼みましたぞ」
久慈政弘、北条綱成率いる7000の軍勢の到着と共に、兵7000を率いて忍へと去る。
191久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/20(金) 17:48:38 ID:tL8ToR79
〜甲斐・下山城〜
武田義信「父上!左衛門尉が躑躅ヶ崎を包囲しております!」
信玄「何故じゃっ!」
義信「それが…向こうは本栖より南からは兵を退け、と申しております」
信玄「…よし、戦じゃ!」
義信「はっ」

〜武蔵・葛西城〜
弘忠「不気味じゃな…」
祐光「奥田殿からの文でございますか?」
弘忠「あちらが肩入れしている定栄、武田信虎を討ち滅ぼそうとしているのに、だ…」
祐光「殿とその同盟者の兵力は500万石にもなろうとしています…それがしが奥田殿の立場でも、同盟は致しますな」
祐光「しかしながら、いくら下野を失ったも同然の定栄殿とはいえ200万石を治めておられます」
弘忠「奥田家と定栄、それだけで我が方に値する兵を擁しているわけか…」
祐光「どうなさいます?」
弘忠「定栄と絶縁するつもりか、ならば喜んで協力いたす、と伝えておけ」
祐光「はっ」
192久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/20(金) 18:27:14 ID:tL8ToR79
〜武蔵・葛西城〜
祐光「殿、お呼びになった草が到着しました」
弘忠「飛び加藤か…」
・・・
加藤段蔵「飛び加藤こと、加藤段蔵にございます…一体何の御用で?」
弘忠「段蔵、佐竹家についてじゃ」
段蔵「はっ」
二人は、夜が更けるまで話し込んだ。
193和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/20(金) 20:40:18 ID:ndLdEZlM
/*
直接対決が始まってるしそろそろ対戦勝敗ルールがないと話すすめにくくない?
それともこのまま成り行きでいい?
*/
194定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/20(金) 21:41:56 ID:QCrs5n5/
定栄「もう少しで益子じゃな。ワシの兵の意味に気付くかな?」

その頃島勢は・・・

島左近「敵は我々が益子に進んでいると思っているな・・・ワシらの動き理解出来るか?」
島・宇都宮綱雄勢一万ちょっっと、兵を東に向け始める。
195定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/20(金) 21:46:30 ID:QCrs5n5/
武蔵・岩槻城
太田資正「何っ!敵が江戸に!?あそこは今、修復中じゃぞ!?藤林殿が燃やしまくったからな・・・守勢などいらない!資房の兵一千だけを入れておけ!二千のワシの兵は徹夜で岩槻まで引かせろ!」
修復中の江戸城を実質上放棄。。
196定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/20(金) 21:50:04 ID:QCrs5n5/
我々は今 危機にあります。このままでは当方も滅亡致しますぞ!

早々、北条を平らげ坂東に出兵して戴き、我々を救出して戴きたい。

土産・・・下総・上総・安房・下野・常陸・武蔵で見つけた選りすぐりの女子百名。
197小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/20(金) 22:04:19 ID:df9Wzqs9
>>193
/*
確かに今のままだと、勢いやレス数で勝敗決しかねませんからね。
前々スレのを流用しますか?
*/
198柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/20(金) 22:29:15 ID:Z+SHkl08
〜紀伊:雑賀荘〜
家興「おお、国興戻ったか。ご苦労であった」
国興「ははっ」
家興「まぁ、播磨では何も無くてよかった」
国興「はっ、堺まで参りましたので我々はなんとも無く」
家興「それは何よりじゃ」
国興「実は堺にて兄者への土産物を買ってまいりました」
家興「ほう、おぬしが土産とは…何じゃ何じゃ♪」
国興「南蛮渡来の生地で仕立てました陣羽織でございます」
家興「おお…これは…」
国興「なんでも遠く南蛮より一年の歳月をかけて運ばれた品だそうで…」
家興「これは良い物を貰った、礼を言うぞ国興」
国興「勿体無きお言葉…」
家興「早速今度の紀南平定に着ていくかな♪」
国興「(まさかここまで喜ぶとは思わなかったぞ、兄者)」

侍従「殿、和泉留守居役の北口仲久様より書状が届いております」
家興「ん?仲久から?何じゃ…なんと!?」
良重「殿、如何なさいました?」
家興「出雲の松枝右兵衛佐殿がお亡くなりになったらしい…」
良重「何と!?」
元春「殿は右兵衛佐様と面識がございましたか?」
家興「いや…書状の一つも交わしたことは無いが…山陰はどうなってゆくのじゃろうなぁ」
元春「後継者の清顕様はどのようなお方か存じませぬが…薄勢がどう出るか…」

/*
>>167
そんなことをされていたら…滅亡してたかもしれない
無くてよかったです
*/
199奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/20(金) 22:54:46 ID:XVWfRYvN
〜稲葉山城〜

清盛「松枝殿が亡くなられたとの事」
国真「そうか・・跡継ぎ殿に跡継ぎとしての心得を書くから送ってやれ」
清盛「はっ。
久慈殿から定栄殿と絶縁したのかと質問状がきておりますが・・」
国真「定栄殿と絶縁する理由はないと伝えておけ」

清盛「はっ
定栄殿から相模侵攻を願う使者が来ておりますが・・大量の女子を連れて・・」
国真「女には金を渡して返せ。定栄殿には了解したと伝えよ。
隻眼殿に出陣準備をと申しておけ」
清盛「隻眼殿・・あぁ、国統殿ですか。分かりました、伝えておきます」


国真「信長よ。その方に伊勢をやる・・励めよ。ニヤ」
信長「ふん・・全く面倒な地を寄越す!
・・有り難く貰っておくわ!」
国真「頑張ってくれ」

国真「清盛、その方清晴と共に加賀に行き、下間の見舞いと和議調整を行なえ。おぬしに全権を与える」
清盛「御意」
200下間大膳頼昭:2007/04/21(土) 00:57:40 ID:Np7VoBbH
>>193
/*
私が空気を嫁ないだけなのかも知れないけどこの先の方向性をどうするかですね。
大雑把なレールが敷かれていればある程度成行き対応でも良いと思います。
ガチ進行でしたらそれなりのルールが無いと仕掛けられませんね。

奥田さん時みたいな解り易いイベントなら便乗し易いんだけど、切っ掛けを見失ってしまいました。
播磨イベントは手探りによるリスクがあまりにデカ過ぎたので絡めませんでした。(大正解w)

成行きorルールがはっきりしないと事が進め難いって事でしょうか。
*/

・・・松枝家・居館にて・・・

忠孝は松枝家に来ていた。家中の様子が全く解らなかった為、お香代わりの品々と取り計らいの品々との
両方を荷とした。松枝家中の様子に併せて対応するつもりである。

誉田重国「やあや、ようこそ参られた。我が殿がお待ちです、こちらへ案内いたします。」
下間忠孝「これはこれは誉田殿、ご丁寧に有難うございます。こうなっては家中慌しいでござろう。
斯様な気遣いを要する我等の関係ではござらぬよ。」

重国「慌しい?はて?しかし今日は冷えますな。暖かくなったと思ったら急にこの寒さ。陽気が不安定
で困りますな。」
忠孝「うむ。一雨ごとの暖かさ、でござろうか。」

重国「そういえば北陸でも頼照様が病に倒れられたとか・・我が殿も案じておりました。」
忠孝「いや、今は松枝家の一大事、心配召されるな。」

忠孝は違和感を感じていた。屋敷の中が平然としているのである。当主が病に倒れ、大騒動となって
いる北陸とは大違いなのである。

忠孝(殿、か・・すでに松枝の若殿がここまで家中をまとめられたか・・。これが坊主と武士との違いか・・)
忠孝「本日は新しい松枝家の殿様、清顕殿のもとに益々の発展を願い、是に先立ちまして北陸盟主
の下間頼龍よりお取成しの品々を持参させて頂きました。
これから先も下間家へのご愛好を盟主・頼龍に代わり、宜しくお願い申し上げます。
本日は突然の訪問にも関らずすっかりご馳走になってしまいました。いずれまた北陸へも起こし下さい。」

・・・加賀・尾山御坊にて・・・

富樫経忠「上様!立ち上がられてはいけませぬ!どうか寝ていて下され!」
下間頼龍「父上、いったいどうなされたというのです。」

下間頼照「袈裟を持ってまいれ・・これより松枝家先代となられた清隆殿を浄土へと導くのじゃ・・」
下間頼龍「!それは既に真宗をあげて執り行っております!何もこのような時に父上が・・」

下間頼照「馬鹿太者が・・僧が何人経をあげようと、ワシが経を読む事と関係あるか・・・
花は枯れど種を残し、枯れ草であれば春風に舞いて浄土へと旅たつであろう。
ならば我等が宿根となってこれを見送らずして何の為の坊主であろうか。はぁ、はぁ、げほっ!げほっ!」
201下間大膳頼昭:2007/04/21(土) 01:14:27 ID:Np7VoBbH
・・・伊勢・長島城にて・・・

願證寺上人「本願寺の命とあらば仕方あるまい。最も最初からこうしておれば我らとてこうも騒がなかったモノを。」
下間頼旦「欲するは長島城だけで無く、奥田家の威光であろうな。」

下間頼旦「これより長島城を出る。身体は疲れ果て、飢えておろう。女子供を先に出す。出城は小船を多く用意
した。準備をされよ。」

頼旦「しかし織田信長とは・・一体何者だ?」

*/
細川晴元はどうでしょう?もう例の官位は受けているのでしょうか?
/*
202和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/21(土) 02:04:55 ID:bR5CS2uO
/*
晴元ですか? どこにいらっしゃるんでしょうねw
僕は実在人物系は余り出さないので考えてませんが、
いまの氏綱の存在からするとかなり前に任官されていると思われますw
*/
203久慈下野守弘忠:2007/04/21(土) 06:44:00 ID:dTnX2B1L
*/
>>197
その以前のルールというのは?
/*

〜武蔵・葛西城〜
業正「さて、頃合かの…皆の者、下野で雌雄を決する!ぬかるなよ!」
関東管領軍1万9000、長野業正に率いられ北進する。
204定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/21(土) 13:24:39 ID:4FmcG1Cv
常陸・下野国境。
島「なんとか逃げられたか!?」
岡本「島殿!待ってましたぞ!敵が下野に縛られている間、常陸の反定栄勢はほぼ駆逐できました。あとは大軍で常陸に入れば奴らも完全にしたがいます」
205定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/21(土) 13:30:51 ID:4FmcG1Cv
(ルールがはっきりしないので面倒だから)下野から退却中
定栄「下野を放棄いたすぞ。あそこにはあまりに小領主の類が多い。次から次へ現れるから面倒じゃ。」
佐藤「殿!私が二百騎の兵で突撃して時間を稼ぎます。必ずや下総・常陸・上総・安房を守ってくだされ」
206定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/21(土) 13:42:07 ID:4FmcG1Cv
常陸国内
岡本禅哲「諸将は知ってると思うが、下野が奴らに奪われた。定栄様は領地を大幅に加増して下さったはずじゃ!我々の家族を養ってもくれている」
真壁久幹「ワシにも息子がいる。その息子にしっかり教育して下さっているのも定栄様じゃっ!みな定栄様に付いていくぞ!」
佐竹義斯「現当主として言っておこう、佐竹の命運は定栄様に預けた!」
常陸の武士達「うおぉー」
207定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/21(土) 16:17:13 ID:4FmcG1Cv
定栄「千葉氏・原氏の協力も得られそうだな・・・迎撃の準備はぬかりなくいけや!」
五十嵐「ははっ!里見義弘?も準備できています。」
208久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/21(土) 17:24:53 ID:dTnX2B1L
〜陸奥・猪苗代湖畔、長尾謙信の屋敷〜
定満「謙信殿、お久しぶりでございますな」
謙信「定満か…何用じゃ?」
定満「実は、関東が定栄と名乗る破戒僧に荒らされております」
謙信「…よって、わしを担いでこいと久慈殿の命を受けたわけか?」
定満「はい」
謙信「御館様が危機にあっているとなってはわしも黙っているわけにはいくまい」
謙信「まずはかの逆賊の首を刎ねてからじゃ」
長尾謙信、兵1万2千を率いて南進。

〜下野・益子城〜
高定「さて、長野殿も動き出したようじゃ、わしらも動くかの…」

〜下野・小山、鬼庭良直の陣〜
良直「いよいよ観念した模様だな、敵はすべての兵力を出し尽くすようじゃ」
資清「さて、常陸の国人衆のうちいくらが寝返るか…」
良直「敵はあと一万ほどしか余力が無い模様じゃ、来た所で何の問題も無いが…皆、ぬかるなよ!」

〜常陸・太田城〜
佐竹義廉「すやすや…」
??「義廉殿でござるか?」
義廉「何者じゃ?」
??「加藤段蔵にございます…此度は、武蔵へいらしていただこうとまかり越した次第」
義廉「わしは武蔵などへは行かぬ…」
段蔵「ほう、ではお命を頂戴仕る」
義廉「ぐはっ」

〜上総・庁南城〜
武田豊信「ほう、久慈殿から書状が来たな…」
豊信「父上も久慈殿と同盟したそうだな…ここは土岐殿たちも誘って挙兵するか…」

〜上総・万喜城〜
土岐為頼「ほう、武田殿から書状か…」
為頼「ここで久慈殿に与すれば加増は間違いないな…しかし…」
為頼「よし、ここは久慈殿の手腕にかけてみるか」

〜上総・東金城〜
酒井敏房「久慈殿から書状か…ほう、釈迦牟尼仏を本尊と崇める者として、…」
敏房「よし!当家は久慈家に加勢する!皆の物、日蓮上人のご教義を護るために立ち上がれ!」

*/
あと出陣している場合は相手の書き込みを待って次の書き込みをするようにしません?
一人で書き込むと無茶な展開になりがちですし。
/*
209久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/21(土) 17:33:32 ID:dTnX2B1L
〜下総・流山〜
弘忠「畑を焼け!定栄などという破戒僧を信じおるものは人ではない!」
業正「命が惜しいというものがおれば連れて参れ!それ以外は打ち殺してしまえ!」
祐光「殿、奥田殿から書状が参りました…」
弘忠「ほう、定栄に与するのか…つまりわしと絶縁すると言って来ておるのか?」
祐光「まあ、おそらくは…」
弘忠「それについても聞いておけ、厄介な相手になりそうだからな」
210久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/21(土) 17:52:11 ID:dTnX2B1L
*/
>>208
訂正です、出陣しているときというのは特に敵の領内を突破するとかそういう意味です。
>>209
これも訂正、武蔵の岩槻です。したり顔で言っておいて自らが勝手に江戸川を渡ってしまった…
/*

〜武蔵・岩槻城下、長野業正の陣〜
政弘「兄上、檄文ができました」
弘忠「そうか…しかし、今関東管領を振りかざした所で誰が来るものかな?」
政弘「しかしやつは自らを神と称しておりますゆえ、そちらの方面での反発が大きいのでは?」
弘忠「うむ…」
鹿島治時や、簗田晴助、国分氏らわずかな国人が久慈方につく。
211松枝清顕[無位無官] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/21(土) 18:40:36 ID:EN+NV/06
―下間様―

御丁重なる御弔詞に添えて、過分の御香典までいただき、厚く御礼申しあげます。
突然の他界にて一時唖然としましたが、人生朝露の如しで、これもまた天命なれば
致し方も御座いません。申しあげたきことは数々ですが、お礼のみ申し上げいずれ
解忌のうえ御挨拶させていただきます。

松枝清顕
212松枝清顕[無位無官] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/21(土) 18:59:54 ID:EN+NV/06
誉田「東海の奥田様より心得書なるものが届いております」
清顕「奥田殿が心得書を?」
誉田「如何されました?」
清顕「如何なる理由で奥田殿がその様な物を送ってくるのだ」
誉田「まあ、奥田家と先代清隆公が誼を通じておりました故他意は御座いますまい」
清顕「そうかのお。ではお礼の文と金品を贈っておけ」
誉田「ははっ」
213正木大膳時竜 ◆urdfmZmGvk :2007/04/21(土) 19:26:12 ID:G8V182FE
       尾張国 橋

坊主「そこの者よ、この愚僧になにか恵んでくれぬか?」
大膳「む……ほら坊主おむすびだ、そうだ貴僧、名は何だ?」
天海「天海だ……なら貴公は?」
大膳「時竜だ」
天海「左様か……この際、名を変えたらどうだ?貴公の今の名に死相があるぞ」
大膳「そうか………この名は気にいってるが貴僧の言葉も説得力がある
   この際変えるか」
天海「ならば項龍など良いと思うが?」
大膳「項龍………気にいったぞ!その名に変えてやる」
天海「さて、そろそろ行かねばな」
大膳「天海よどこに行くのだ?」
天海「京の町だ、縁があればまたいつか会うであろう」
214薄修理大夫為弘:2007/04/21(土) 20:18:40 ID:mMLV2iCS
大音「殿!!」
ん?なんだ?
大音「伊豫讃岐九州勢が周防に上陸し播磨を目指しているとのことです!!」
やっと来たか。ではそのまま播磨を目指すよう伝えよ。
大音「なっ!?何故です!?」
それから山陰の子狐に文を送れ。どれほど少人数でも構わないので播磨に参陣せよとな。
大音「殿!?」
早くせぬか。
大音「はっ…。」
それから各地の息子達に伝えよ。
急ぎ播磨に参陣せよ。とな。
215久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/21(土) 21:09:52 ID:dTnX2B1L
〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
武田義信「むう…この少勢では城を守り抜けぬ」
義信「ここは大人しく降伏すべきではないだろうか?」

〜甲斐・甲府郊外、武田信玄の陣〜
昌信「お屋形様、若様が降伏すべきとおっしゃっておりますが…」
信玄「ふむ…ここで武田一族が果てるのも面白くない、その案を採るか」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館付近、村上義清の陣〜
貞直「信玄殿より降伏の使者が参りました」
義清「うむ、直ぐに兵を退くと伝えよ」
216定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/21(土) 21:17:53 ID:4FmcG1Cv
定栄「ワシらに兵は幾らいる?」
五十嵐「島が下野勢一万を率いていましたが、既に六千程しか手元に居りません。しかし、今は常陸で反逆者の監視をしています」
定栄「ワシは上総に出陣する。まぁ奴らの家族が手元にいるから降伏しなけりゃあ殺すがナ。」
217定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/21(土) 21:22:08 ID:4FmcG1Cv
岩槻城。

太田資正「知らぬ間に包囲されてしまったぞ?。どうするか・・・」
兵「我々は三千程居ります、最後の最後まで戦いましょう。しかし。いつのまに大軍が?」
太田資正「うむ。奴らに下ってもどうせ脇役にされるからな。ワシらの存在もフェードアウトしてしまうからな。」
資正。奮戦籠城
218定栄の中の人 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/21(土) 21:28:24 ID:4FmcG1Cv
困ったな・・・攻められても、最近時間が無いから適当な策しか取れない。
そして、気付くと反逆者ばっかだし。
ちょっと疲れました。。。
219久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/21(土) 21:49:49 ID:dTnX2B1L
〜武蔵・江戸城〜
家臣「殿、太田殿が降伏の使者を送ってまいりました」
北条綱成「承知したと伝えよ」
・・・
太田資房「北条殿、左京大夫様によろしくお伝えくだされ」
綱成「岩槻に久慈殿がおられる、そちらへ向かうのが良かろう」
綱成「ふう、あとは岩槻か…まあよい、小田原へ戻ろう」

〜武蔵・岩槻城下、長野業正の陣〜
祐光「太田殿がいらっしゃいました!」
資房「お初にお目にかかります、太田資房にございます」
業正「ほう、…ところで、父君は何故定栄に与しておるのだ?」
資房「分かりませぬ…恐らく、交渉など出来ますまい」
弘忠「御館様に刃向かうとは…道灌公も泉下で嘆かれておりましょう」
業正「資房殿、未練はござらんな?…皆の者、岩槻に籠もる逆賊を粉砕せよ!褒美は存分に出して遣わす!」

〜陸奥・棚倉〜
謙信「ふう、ようやく棚倉か…」
定満「敵の本拠の結城まではまだ遠いですな」
謙信「ふむ?そちは結城を攻めるつもりか?」
定満「違うのですか?」
謙信「まずは都都古別神社に参る、そののちに決めるわ」
定満「はっ…(むう…このまま南下するか、それとも常陸を攻めるか…)」
220松枝清顕[無位無官] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/21(土) 22:05:07 ID:K14IIa0X
―和束様―

某に亡父の官位、従五位上・右兵衛佐を頂ける様、和束様から堂上の方々に取り成して
頂けるとありがたいです 

【銀4000貫】

松枝清顕


清顕「薄殿より播磨参陣の要請が来たわけだが」
誉田「薄様の心底がわかりませんな」
清顕「左様ここは様子を見よう」
221下間大膳頼昭:2007/04/21(土) 22:55:58 ID:Np7VoBbH
・・・加賀・尾山御坊・・・

下間家は混乱していた。既に細川家に叙任されている官位、奥田家要注意人物、成川清盛との初対面、
そして播磨にまたしても不穏な気配が漂っている。

頼龍「では私は成川殿とお会いしよう。・・清順殿の事もあるしな。」
頼廉「拙者は小笠原家の之康様にお会いして来る。そろそろ畿内は戻られる準備をしているだろうからな。」
忠孝「私は播磨か・・・(一番やべえじゃん。今度は何する気だ)・・・」

頼龍「よし、では窪田経忠は私と供に残れ。」
頼廉「兄上よ、また遊佐殿をお借りしたい。あの者の知恵が必要だ。」
忠孝「で私の供は・・どうした?何故播磨に行きたがらぬ?私が嫌か?違う?では何故?」


・・・加賀・尾山御坊・・・

頼龍「下間家・当主、頼龍です。北陸へようこそ。」
(この男が清順殿の申された清盛か・・様子を見るとしよう。)

頼龍は一旦手にしようとした扇子を再び置いた。途端、襖の向こうの殺気が引く。


・・・加賀・尾山御坊・・・

頼廉「おお、小笠原之康様、下間家の末弟・頼廉でござる。本日は父・頼照を見舞って頂き、忝うございます。
一つ伺っても宜しいでしょうか?確か小笠原家には細川氏綱様がおられるそうな。細川家筆頭の晴元様
今年永禄6年の3月に亡くなられたとか。となると吉兆家後任は氏綱様。氏綱様は先日も小笠原・柏原家の
同盟を再確認されるなどご活躍とお聞きします。もう官位は頂かれましたか?と言うのも先日、我が兄頼龍に
朝廷より右京太夫が叙任・・などと言う「噂」をお聞きしました。如何でしょう?この際範長様、之康様と供に
細川様も新たな官位を頂く頃合かと存じますが。」


・・・播磨・英賀御坊・・・

忠孝「しかし静よのう・・・風の漂うかすかな音に春の訪れを感じるのう。・・・ってそりゃ静かだわな。
町に誰もおらん。ここで何が起こるというのだ。」
222下間大膳頼昭:2007/04/21(土) 22:58:34 ID:Np7VoBbH
/*
右兵衛佐と右衛門佐って似てますねw あせった・・
*/
223和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/21(土) 23:37:09 ID:bR5CS2uO
/*
史実で言えば10年ほど前、天文21年に氏綱は従五位下・右京大夫に序任されているのですが…
*/

ほほほっ、松枝家の若殿はものの言い方をしらぬようじゃの。兵衛佐ごとき官途ほかの堂上に言わずとも
麿ひとりでなんとでもなるというのに。田舎侍は世話が焼けるでおじゃる。

松枝清顕、叙・従五位下、任・左兵衛佐
224定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/21(土) 23:44:48 ID:4FmcG1Cv
常陸国・水戸の北。
真壁久幹「敵は棚倉まできたか・・・保内にさきに入ればワシらが有利じゃっ。あそこは山に囲まれた天然の要害。」
島左近「太田城で敵に降った者の家族は殺害しました。。奴らも馬鹿ですね。」
佐竹義斯「者共!保内地域に進め!佐竹の力見せてやれ!」
佐竹・宇都宮綱雄勢一万二千。保内(現在の大子に進む)
225奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/22(日) 00:01:22 ID:1MiUYcSu
〜加賀・尾山御坊〜

清盛「お初にお目にかかります・・。某、奥田家宰相・成川清盛と申します・・(襖のむこうに10〜15人か・・)」
清晴「・・・(清盛が無表情じゃ・・あれが兄が申しておった、清盛が策を巡らす仕草か・・)」
清盛「こたびは当家と本願寺との和平の内容を調整しに参りました・・。
我らとしましてはお互いの為になる条件をと考えております・・」
清晴「・・オロオロ」


〜稲葉山城〜

国真「伯父上、兵・一万五千を率いて伊豆に向かって下され。」
国統「殿は如何なされる・・?」
国真「二万を率いて甲斐に向かいます・・後始末をつけにね・・ふっふふ・・」
226下間大膳頼昭:2007/04/22(日) 00:42:38 ID:lSnKLhd1
/*
え・・そうなんですか・・でもまあ、この世界はこの世界。
細川氏綱に叙任されたかどうかで事の成行きを決めます。
小笠原さん、>>221での件は適当にお願いします。
*/

・・・加賀・尾山御坊・・・

窪田経忠(しもうたわ・・清晴殿もいっしょか・・・)

頼龍「ほう。互いの為とな。では早速条件とy・・・」

〜話を進める若き盟主・頼龍に下間家最古参の重臣・窪田経忠が話しをぶった切る。

窪田「成川殿・・・・何を慌てておいでじゃ?
まずは病床の先代・頼照を気遣うなりの礼儀も持たぬとは若さとは言え呆れますな。
見ろ、清晴殿がオロオロなされておいでじゃ。
清晴殿、大丈夫ですよ。頼照様と面識あるあなた様には後程見舞って頂きとうござる。」

頼龍(経忠、何もそこまであからさまに・・!)
頼龍「清晴様、『初めて』お目にかかります。下間頼龍です。父よりお噂はかねがね伺っておりました。」

〜ただでさえ寺院ゆえに厳かな空気が流れる中、張り詰めた空気を掃うように経忠が大きく口を開く。

窪田「茶が」
窪田「入りました。どうぞ。寺ゆえ酒などは出せませぬが。」
227柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/22(日) 01:11:05 ID:NAmUkAAI
〜紀伊:雑賀荘〜
家興「何!?南海門徒衆は長島城を明け渡したと!?」
国興「ははっ、なんでも本願寺直々の命のようです」
家興「そうか…本願寺からの命では仕方あるまい」
国興「ただし今回は奥田家が長島城に替わる寺社の建立を認めたそうで…」
家興「ほぅ、今回は奥田家もなかなか理解があったのだな。
   まぁ何事も無く終わったのならばそれに越したことは無い」
国興「あと前伊勢守護畠山様に代わり織田信長という将が伊勢一国を任されたようです」
家興「織田…?はて、聞かぬ名だな。奥田の家臣にそのような将がおったのか」
国興「はい、今でこそ奥田の家臣ですがなんでも前尾張国主、織田信秀の嫡男で若いころはうつけと言われておりましたが
   奥田家が尾張を攻めた時は自ら先陣に立ち奇襲をかけ奥田勢の先鋒隊の大将を討ち取ったとか…
   まぁその後美濃や近江など各地を転々としていたようで…それで知られておらぬのでしょうな。」
家興「ほぅ…なかなかのやり手が伊勢に来たの…」
国興「まぁ、奥田の尾張攻めで奇襲をかけ武功を立てたとしてもうつけと評判のようですから…」
家興「そうだのう、しかし未だ不安定な伊勢を任せられるような者じゃ。油断してはならんぞ」
国興「ははっ」

家興「さて、国興も帰ってまいったことじゃ、そろそろ紀南平定に乗り出すぞ!」
良重「すでに戦支度は整っております。」
宗重「雑賀衆も我等に従うとのこと!」
正信「我等に従う土豪・地侍にはすでに連絡を取ってございます、紀南平定に協力いただけるということです」
家興「よし、明朝出陣いたす」
一同「ははっ」

〜紀南平定軍〜
第一陣:鈴木重朝・岡吉正(雑賀衆鉄砲隊:200)
第二陣:柏原国興・平松宗重(2500)
第三陣:石川家篤・鈴木信護・楠成猛(騎馬隊500)
第四陣:稲葉元春・松浦守(1500)
第五陣:淡輪良重・樫井正信(2000)
第六陣:柏原家興(2500)

雑賀荘留守居役:土橋守重・佐竹伊賀守・的場源四郎(雑賀衆1000)

228久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/22(日) 09:53:14 ID:Fr80ogwf
〜武蔵・岩槻、長野業正の陣〜
弘忠「ほう、我らを無視するとは奥田も中々の自信だな」
祐光「まあ、いざとなれば諏訪殿に先鋒となっていただければ…」
弘忠「ところで、例の書状はできたか?」
祐光「受け入れるとは思えませぬが…」

定栄へ
余は関東に乱が起こるのを好ましゅう思っていない。さらに、代々の常陸守護家の佐竹氏の執権代行たるそなたとは争いたくは思っていない。
ついては、次の条の条件を呑んで手打ちといたそうではないか。
1.宇都宮綱雄を切腹させよ。また、宇都宮氏についても下野に対する干渉は一切認めない。
2.下総は千葉氏に任せよ。従属関係は認める。
3.上総には介入するな。ただし、里見家に関わる場合これは鎌倉府に対策を言上せよ。
4.安房は関東府の直轄とする。里見家には相応の所領を上総に与えるゆえ、安房より退去させよ。
5.常陸に関しては、佐竹家の執権代行としての地位は保証する。ただし、古河は要地ゆえ佐竹に上申して返上させよ。
6.陸奥に関しては、奥州探題の伊達家や京都御扶持衆の蘆名家の指示を仰げ。
関東管領 藤原兵部少輔憲政

弘忠「これしきの事を書かせるのに苦労したわい…馬鹿らしいが、やってみるか」
祐光「よほど、合戦がお嫌のようですな…」
229久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/22(日) 10:05:47 ID:Fr80ogwf
〜越後・春日山城〜
政景「柿崎、そちは鉄砲というものを存じておるか?」
柿崎景家「はっ、鉄の棒で火を噴くとか」
政景「実は、それを買い求めないかと久慈殿からお誘いが来てな」
政景「直江殿を遣わされたのだが…金30枚もお持ちゆえ、些か危ない」
政景「柿崎、道中の御守りをせよ」
景家「はっ」
直江実綱と柿崎景家、100人の侍を引き連れまずは越中に向かう。
230薄修理大夫為弘:2007/04/22(日) 12:49:35 ID:D52gjfHv
播磨。
さて…島津の二万を加え我が軍は約八万に膨れ上がった訳だが…。

為弘が言い終わる前に口を開いた者がいた。

為憲「狙いは山陽の子狐ですか?」

まずは為弘の嫡男である為憲が難しい顔で答えた。

為親「兄者、さすがの父上も子狐は狙うまいて。畿内の石にござろう。」

槍一番の為親は巨大な相手と力試しがしたいらしくそのために石を名指ししたのだろう。

為義「狢もおりますよ。」
為義は身近にいて一番地盤の弱い敵を確実に挙げてきた。

為宣「遥か彼方に狼もおります。」

為宣の発言の裏には戦を避けようとするための苦し紛れの発想が見え隠れしている。

為影「都の鼠共を撫で斬りって手もないとは言えんな…。」

為影は歳に似合わず考えることが黒い。
あらかた意見が出尽くして未だ為弘は満足していないようだ。

ふ〜む…為重よ、主はどう思う?

為弘に指名されたのは為義の一粒種孫平次為重だった。
231薄修理大夫為弘:2007/04/22(日) 13:27:42 ID:D52gjfHv
為重「北天…。」
一同「…!?」
はっはっはっ!!北天に敵はありと!?

心なしか為弘の顔は綻んでいる。

為重「北天の仏と戦を構え、天下の諸侯の動静を見て我が薄家に敵する者を見極めれば良いかと…。」
為憲「全ての諸侯が敵に回ったら如何するのだ!?」
為重「そうなったら仏と和睦し他の諸侯を全て平らげるまでです…。」
為宣「仏が和睦に応じぬ場合は?」
為重「仏には死んでいただくしかありませんな…。」
為親「罰当たりな!!」
為重「僧といえどもしょせんは人にござる…。」
為義「為重!!いいかげんに…」
為重よ、主の策は面白いか?
大音「面白いか面白くないかではありません!!」
為重「面白いと存じます…謀次第では天下は二分されます…。」
さようか…大音よ…北天の守護仏に文じゃ。
232定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 13:46:55 ID:AZjFOQF7
久慈殿へ
しょうがないですな、坂東の民が死ぬのもみていられませんからな・・・
我が領内の処遇もお任せ致します。。
ワシはまた五十嵐・藤林・島と共に旅に出まする・・・。
233薄修理大夫為弘:2007/04/22(日) 13:47:19 ID:D52gjfHv
北天の守護仏殿へ。

前の小笠原勢による事変の際の下間家の動きは、小笠原家に組するものとしか見えませぬ。
播磨での一向宗の武装蜂起はその最たるもの。
我が家中では下間家に対する不信感がその域を超え憎悪に変わっております。
私も必死に主戦派を押さえはしたのですがそれも及ばず、為憲を主将とする四万が北陸に向かうこととなりました。
また播磨では為親を主将とする三万が国内の門徒を掃討するために動き出しました。
私のもとに残ったのは八万の内たったの一万。これでは致し方ありません。
そこでお願いなのですが、北陸に為憲の軍勢が入ったらすぐに和睦の使者を寄越して頂きたい。
それでなんとかするよう私からも頼んでおきます。
お願いします。
薄修理大夫為弘。
234奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/22(日) 13:49:18 ID:1MiUYcSu
〜加賀・尾山御坊〜

清盛「私としたことが・・『多数』の方々に囲まれて緊張致してしまいました・・御許しを・・。
先程、清晴に『初めて』と言われましたが・・貴殿は一度、美濃に来られなかったかな?家臣が貴殿が清晴の屋敷に入るのを見ているのだが・・」
清晴「・・・」
清盛「それと・・窪田殿であったかな。
無礼と言われるが我らは和睦の調整が主で来た訳で、失礼ながら最早、余命いくばくない頼照殿を見舞って何の意味があろうか・・」
頼龍「!」
窪田「無礼であろう!」
清盛「無礼なのはどちらか!一家臣も分際で奥田家宰相たる私に物申すとは言語道断!
・・本願寺の坊官たる下間家の者としては如何かと思われるが・・」
頼龍「・・・」

清晴「これ・・清盛・・!」
清盛「こういう者が父を殺したのですぞ・・伯父上・・」
清盛「・・・(良く言う・・)」


〜駿河・駿府城〜

国真「明日には甲斐に迎えるな・・先鋒は高田成方が良かろう」

成方「はっ!」
平八郎「某もお供いたします!」
国真「その方は?」
平八郎「はっ!本多平八郎と申します!国統様に仕えており、国統様からの言い付けで殿のお供を申しつけられました!」
国真「本多平八郎・・あぁ、その方が先の伊豆攻めで北条勢を駆逐した『東海の悪夢』か・・。伯父上からはよく聞いておる。励め。」
平八郎「はっ!」
235定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 13:51:45 ID:AZjFOQF7
奥田殿へ、
申し訳ございませぬが坂東を押さえられませんでした。
生き恥さらすのも辛いので世捨て人となり消えます。京にて茶でも立てて臥竜の如く天を眺めまする。
それと・・早めに久慈を止めるため下間と協力し、雌雄を決した方がよろしいですぞ!
236奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/22(日) 13:53:04 ID:1MiUYcSu
〜駿府城〜

平八郎「定栄殿が流浪されたとの事!」
国真「定栄殿に文を。我が領内に落ちられよと」
平八郎「はっ!」
237定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 13:56:01 ID:AZjFOQF7
定栄「よし・・・船を出せっ!」
島「坂東ともお別れですな・・・」
五十嵐「京にワシらの居場所が在りますでしょうか?」
藤林「よし!出航!」
再び船出!そして嵐!!どうなる定栄!
238定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 14:00:58 ID:AZjFOQF7
定栄「!!また嵐か!」
五十嵐「見事に北に流されていますな。」
島「奥田殿は大丈夫でしょうか?いきなり久慈家の圧迫を受ける事になりましたよ?」
定栄「なんらかの形で援護はするつもりじゃっ!って言ってる間に上陸するぞ!」
???「オマエラハ何者ダ?」
定栄、どこかに上陸!
239薄修理大夫為弘:2007/04/22(日) 14:22:54 ID:D52gjfHv
それから全国の大名にも書状を送れ。

この度当家は下間家とことを構えることとなりました。
宜しければ御味方していただきたい。当家勝利の暁にはそれなりのお礼は致します。
また全国の大名に書状を送ってあるので近隣同士での相談無用。
味方出来ぬのであればこの文は焼いて捨てただ成り行きを見送って頂きたい。
薄修理大夫為弘

さてでは為親よ、英賀御坊を囲んで参れ。
為親「御意。」
為憲、北陸遠征頼んだぞ。
為憲「はい。」
為義、今すぐ都に向かい和束殿に面会して参れ。そしてわしにさらに上の官位頂いてくるのだ。
為義「はっ。」
為重、主はわしと今少し策を練るとしよう。(微笑
為重「はっ…。」
さぁ行け息子達。これから楽しくなるぞ。(笑
一同「はっ!!」

北陸遠征軍四万内約。
主将薄為憲一万。
長宗我部元親三千。
十河雅俊三千。
河野通康三千。
魚住泰通六千。
香宗我部泰親二千五百。
毛利輝元二千五百。
宇喜多為五千。
備後、備中諸侯五千。

英賀御坊包囲軍三万内約。
主将薄為親一万。
島津義弘一万。
島津歳久五千。
島津家久五千。

播磨留守一万内約。
主将薄為弘二千。
薄為宣三千。
薄為影三千。
薄為重二千。
240久慈下野守弘忠:2007/04/22(日) 17:33:47 ID:Fr80ogwf
〜武蔵・岩槻〜
弘忠「定栄が常陸より落ちた模様です!」
業正「なにっ!して、どこへ向かったのじゃ?」
弘忠「分かりませぬ」
業正「そうか、では関八州の大名に鎌倉行きを催促し、ついに鎌倉へ…」
弘忠「いえ、それはなりませぬ…奥田が我らを討たんと兵を起こしました」
業正「そうか…では定栄の残党はわしが引き受ける」
弘忠「では、失礼致す」
弘忠、兵1万2000を率いて西進。

〜信濃・上原城〜
頼重「なに、奥田が動いただと!?…ふっふっふ、これは木曾を討つ好機!皆の者、木曾谷に向け出陣じゃ!」
諏訪頼重、1万の軍勢を率いて木曾谷へ進軍。

〜信濃・小諸城〜
義清「甲斐が危ないそうじゃ!貞直、甲斐へ引き返すぞ!」
貞直「はっ!」
村上義清、真田幸隆も誘い1万2000の軍勢で甲斐入り。

〜越中ー越後国境付近〜
景家「さて、ここからは下間殿の領内ですな」
実綱「殿はこの書状を役人に見せよ、しばらく時間はかかるが通してくれるだろう、と仰っていたが…」

下間殿へ

此度は南蛮渡来の「鉄砲」を買い求めるため、我が家臣直江実綱と長尾弾正少弼政景が家臣柿崎和泉守を遣わした次第。
邪な目論見などはござりませぬ。つきましては、下間家御領内の通行の許可を頂きたい。

久慈下野守源弘忠

景家「時間がかからぬとよいですな…」
実綱「おい関守、この書状をおぬしの上役に渡して来い」
241久慈下野守弘忠:2007/04/22(日) 18:01:06 ID:Fr80ogwf
〜相模・小田原〜
政弘「ほう、これが京に並ぶといわれる小田原ですか…」
弘忠「見事だな…さて、左京大夫殿にお会いしようか」

氏康「貴殿が久慈殿であるか!」
弘忠「いかにも、…確か政弘と左京大夫殿は面識がありましたな」
氏康「まったく、よき弟君をお持ちのことだ、…して、此度の用件は?」
弘忠「奥田が和議を破り、相模を攻めるとか」
氏康「やはり、真であったのだな…それで、その軍勢でありますか」
弘忠「左京大夫殿には、2万の軍勢で伊豆を攻めていただきたい」
氏康「うむ…承知した」
弘忠「それがしはですな…足を伸ばして甲斐へ入り、武田殿と共に奥田を迎え撃ちます」
弘忠「それと、興国寺は左京大夫殿に差し上げますゆえ、太田のことは一旦お忘れくだされ」
氏康「承知した」
弘忠「では早速、御殿場を一荒らし致しますゆえ、退出させていただきます」
氏康「御武運を祈っておりますぞ」
氏康「さて、わしも陣立てせねばの…」
北条氏康、兵2万を召集。
242奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/22(日) 18:02:55 ID:1MiUYcSu
〜甲斐・駿河国境付近〜

平八郎「久慈が兵を向けたとの事!」
国真「久慈に文を出せ。我らは久慈家と話し合いするべく来た次第。兵をあげるなど野蛮な事は止め、話し合いに応じなされ。拒否すれば人々は久慈家は侵略しか能のない野蛮な家と謗られるでしょうとな」
平八郎「はっ!」
243奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/22(日) 18:05:05 ID:1MiUYcSu
/*
今の流れだと、薄家と久慈家の決戦で終わりかな?
*/
244柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/22(日) 19:38:19 ID:NAmUkAAI
〜紀伊:湯浅荘〜
紀南平定の前に柏原勢は戦に協力する紀北の土豪に会うため湯浅荘に駐留していた

宗寿「兵庫頭様、お初にお目にかかります。この地を治める湯浅宗寿にござる」
喜内「同じく紀北に根を張る山口喜内にござる」
実秀「同じく梅戸実秀にござる、此度は兵庫頭様の紀南平定に協力いたしたく馳せ参じました。」
家興「お初にお目にかかる、柏原家興です。此度の参陣真にありがたく存じます」
宗寿「いえそのようなことはございませぬ。して兵庫頭様はこの後如何平定なさるのですか?」
家興「ふむ…我等に反発する紀南の土豪は如何ほど居るのですか?」
実秀「ははっ、既にほとんどの土豪・地侍は恭順の意を示しておりますが頑固にも反発する家といえば
   湯川・玉置・小山・汐崎あたりかと…」
喜内「まだ湯川・玉置は説得に応じないこともないでしょうが…小山・汐崎は兵庫頭様に恭順している
   堀内家・新宮家と仲が悪く意地でも降伏しないかと」
宗寿「小山は熊野水軍の流れを組む戦法で海での攻略は難しいかと存じます。
   また汐崎は熊野詣の先達をしている一族、旅行費や宿泊費などの豊かな経営地盤を持ち
   紀南で最も有力な土豪の一つです。」
家興「ではまずは湯川・玉置の攻略からか…攻略にあたり各々方のお力をお借りしたいのですが…」
宗寿「勿論。そのために我等今ここに居りまする」
喜内「紀南での道案内は某にお任せあれ」
実秀「紀伊も長らく戦乱が続いておりましたゆえ…皆一刻も早い平安を望んでおります」
家興「そうですか…各々方の誠意ありがたく頂戴いたします。では明朝紀南へ出発いたします」
一同「ははっ」

明朝、柏原勢紀南へ向け湯浅荘を出立
245久慈下野守弘忠:2007/04/22(日) 19:43:17 ID:Fr80ogwf
〜相模・箱根、久慈弘忠の陣〜
弘忠「ほう…奥田からの書状か」
弘忠「ふむ、早速返事を認めよう…それと北条殿に出陣を取りやめるよう伝えよ」
政弘「はっ」

奥田殿へ

話し合いに応じないつもりはござりませぬが、それは北条殿も交えたものになりましょう。それは承知していただきたい。
それと、全権を持った奥田家臣か、右中将殿ご本人がいらっしゃるよう。

久慈下野守源弘忠
246奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/22(日) 19:55:48 ID:1MiUYcSu
〜甲斐・駿河国境付近〜

国真「・・・あやつ源氏なのか?」
平八郎「さぁ…」
成方「でっち上げにございましょう」
国真「まぁそうだろうな。
平八郎を連れて行くとする。平八郎は共をせよ」
平八郎「はっ!」
国真「成方に兵を預けるゆえ、待機せよ。伯父上に早馬をだし、相模攻めは待てと伝えよ」
成方「はっ」
247下間大膳頼昭:2007/04/22(日) 20:52:26 ID:lSnKLhd1
・・・加賀・尾山御坊・・・

先ず窪田経忠が口火を切り、次いで成川清盛がこれを返す。和解の場とは思えぬやり取りに慌てる頼龍、清晴。
しかし頼龍は手元に置かれた扇子に手を伸ばす様子は無く、むしろ様子を伺っているかの様に見えた。

一通り清盛が返した頃合を見て頼龍が口を開く。

頼龍「わっはっはっはっは、これで良い。奥田家宰相たる者、こうで無くてはな。今の両家の間柄を考えれば
斯様な者で無くては使者など務まらぬ。試すような真似をしたが許されよ。・・だがこのやり取りこそ今にちの
両家の現状。例え上方で和議が取交されようとも国境を隔てた現場では相変わらず確執を抱えたまま。

下間家は代を経て生まれ変わろうとしてます。先代は淀みの無い清き水でござったが私は清濁合わせてこの度
の和平を考えております。昨日の友が敵になろうとも、その逆はありえませぬ。それでも世の和を考え、和議を
結ぼうというのであればお話伺いましょう。」

窪田(殿・・しかしこの者の目は・・)
頼龍(解っておる。いざとなれば薄家の大軍を利用してw)
248下間大膳頼昭:2007/04/22(日) 20:59:40 ID:lSnKLhd1
・・・播磨・英賀御坊・・・

英賀上人と下間頼廉、遊佐続光は薄家の書状を見て策を巡らせていた。

英賀「門主様が小笠原家に組したとは存外な!薄家の要望通りにこの度播磨を護ったのは一体誰だと!」

遊佐「まあ、憤りめされるな。あの男には表と裏があります故、何か目的あっての事です。頼廉様、如何かと?」

頼廉「うむ・・薄家が播磨を平定した時だが、我等本願寺門徒は正式な寺社衆として薄家と取交しを行なっておらぬ。
先日の播磨騒動の決着は薄家とて面白くはなかろう。この際正論を申した処で何の意味も無い。」

遊佐「ほう・・頼もしくなられたな。頼廉様、この先も新しい下間家の参謀として精進なされよ。
さてこの書状じゃが薄は裏に何を企む?いずれにせよ兵の準備は間に合わぬ。」

頼廉「まず薄家北陸攻めの四万だが、これは北陸同盟正規軍の総力に匹敵しよう。正規軍の他に門徒衆を扇動
したとて奥田家との関係もあるゆえに全てをあてがう訳には行かぬ。
薄家播磨勢には我等英賀御坊のみで抗う事は適わぬ。石山を巻き込めば小笠原家にも迷惑がかかろう。
小笠原家が動けば事態は大事だ。」

遊佐「ですな。薄家が北陸を攻める事に何の見返りがござらん。他の諸侯とて薄家から何の見返りが無き事くらい
解っていましょう。・・何よりもあの者の考えは全く読めませぬ故、しばらく様子を見ねば。」

頼廉「ふむ。なあに、いざとなれば事を構えるまでよ。越前に大軍を通す道なぞない。
越前・朝倉に書状じゃ。兵1万にて北陸道の敦賀付近を山頂より囲め。門徒衆鉄砲隊と落石隊を配置せよ。
それから例の大水瓶(ダム)の崩壊準備をしておけ。流れた水が敦賀湾と琵琶湖に流れるよう手配は出来ていよう。」

英賀上人「さて、我等は寝て待ちますか。」
遊佐「うむ。英賀御坊兵1000、こうも取り囲まれては鉄砲とてどうにもならん。」
頼廉「ははは、攻められてはここまでだろうな。薄家に書状をだせ。あい解った。好きにいたせとな。」
249下間大膳頼昭:2007/04/22(日) 21:10:16 ID:lSnKLhd1
・・・越中・松倉城・・・

長井道勝「久慈家の長尾様と柿崎様一行が領内の通行を申し出ております。」
斉藤龍興「すぐに返事を返せ。領内不安定なれば道中用心なされよ、と。
くくく、北陸に奥田、薄、久慈それに見舞いに来た小笠原か・・・w 面白くなればよいが。」
250小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/22(日) 21:12:19 ID:o1TSAF6l
>>203
*/
このスレの>>737を参照して下さい。見れない時はミラー変換サイトへ。
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/sengoku/1171803982/
/*

――河内飯盛城

畿内の要衝にある城は範長が飯盛山に建設した大々的な城塞で、多くの峰に櫓や砦がそびえ、
本城自体は三の丸まである堅固な城であった。ただ、内装や庭などは範長や之康、鴨冬、などの
嗜好により、落ち着いた風流を楽しむものとなっていた。そんな庭で範長は久々に自ら池の鯉に
餌を与えていた。よく晴れ、桜や梅が咲き誇り、春爛漫といったところであろう。その報せが来るま
では。之康からの手紙が飯盛に到着した時、四天俄かに掻き曇り、花は散り、鯉達は池から飛び
出して、慌てて範長が池に戻す始末である。そして、範長の手元に手紙が届いた。

範長「((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル」
鴨冬「兄上!?」
之虎「兄者!」

範長は震えていた。誰もが今までに見たことの無い表情である。これほど範長を怯えさせたものは
何か、各人の心中に様々な憶測が去来した。今にも消えそうな声で範長がうめき声を洩らす。

範長「お見舞いに行かせただけなのに、大問題抱えてくるとは・・・orz」
鴨冬「とりあえず兄上からの書状を拝見致した・・・アッー!」
之虎「なんと!冷静な兄上達が動揺しておる・・・」

範長に続き、鴨冬もである。冷静沈着で温厚とはいえ、決して小心ではない二人が動揺していた。
伊賀平定を終えた之虎も兄達の変化に戸惑っている。そんな中、一番来てはならない人物が部屋
に入ってきた。

氏綱「なんじゃ騒がしいのう?」
範長/鴨冬「管領様アッー!」
氏綱「なんじゃ、之康殿からの手紙か、一族で仲が良いというのは羨まし・・・何でおじゃるか、
    これは・・・まろから官職を取り上げる気でおじゃるか!?」

氏綱は激怒した。範長に従う身ではあるが、下間に何かを言われるような身分ではない。それなのに
官職を譲れと言わんばかりの話が書いてあったのだから、人一倍プライドの高い彼は当然激怒した。

範長「い、いえ、新たな官職に就かれたほうが良いのではないかと・・・」
氏綱「そもそも、細川京兆家の京兆とは右京大夫の唐名!すなわち、右京大夫にあらずして
    京兆家を名乗る事はできぬのじゃ!それはそちが一番知っておろう!?」

兄の窮地に鴨冬が善後策を持ちかける

鴨冬「管領様、お待ち下さい。何かの手違いでございましょう、私がこれより京に赴き、和束様に
    お目通りをして、真偽を確かめてまいります。ですから、冷静に・・・」
氏綱「うむ・・・まろも激昂しすぎたようじゃ、なにしろ突然の事での・・・」

鴨冬上洛へ
251小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/22(日) 21:13:18 ID:o1TSAF6l
>>239
之康の書状が届いて間髪を入れずに薄からの書状が届いた。

鴨冬「兄上、これは・・・」
氏綱「なんたる所業・・・薄は天魔か?」

その場に居合わせた者が薄に対する嫌悪感を滲ませた。そして、当然範長は下間に付くと宣言すると
見た。しかし・・・

範長「お受け致しましょう」
之虎「兄者!?」
鴨冬「兄上!?お気は確かですか!?」
範長「下間に要請しても何もしてはくれませんでした。薄殿なら播磨一国くらい安いものでしょう」
氏綱「そなたが蛇蝎の如く嫌っておった薄じゃぞえ!?」
範長「勝ち目の有る方に付かねば損でございます」
鴨冬「しかし、義というものが・・・」
範長「黙りなさい鴨冬。あなたは和束様のところへ向かいなさい」
鴨冬「分かりました・・・」
範長「之虎、兵を集めなさい。花隈まで三万の兵でお迎えに参ります」
之虎「承知・・・」
範長「さて、忙しくなりますね」

範長の思いはどこにあるのか・・・歴史のみが答えを知る。
252久慈下野守弘忠:2007/04/22(日) 21:34:39 ID:Fr80ogwf
〜相模・箱根、久慈弘忠の陣〜
弘忠「さて、どこで会見しようか?」
祐光「久遠寺などどうでありましょう?」
弘忠「それがよさそうだな、先方に伝えておけ」
祐光「はっ」
弘忠「よし、久遠寺に向かうぞ!」
こうして久慈弘忠・政弘、沼田祐光、北条氏康・幻庵は久遠寺へと向かった。
253奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/22(日) 21:47:07 ID:1MiUYcSu
国真「薄の老いぼれからの文か・・」
平八郎「如何しますか?」
国真「清盛の交渉次第だ」

平八郎「会見の場所は久遠寺だそうです!」
国真「では参るか」

国真・平八郎、久遠寺へ
254久慈下野守弘忠:2007/04/22(日) 21:48:52 ID:Fr80ogwf
〜越中・富山郊外〜
実綱「なにやら不気味だな…」
景家「一向宗だけでもきな臭いというのに、下間殿は八方塞がりですからな…
実綱「ここだけの話、ちと越中は危険ではないか?」
景家「そうですな…」
実綱「実は殿より奥田殿への書状も預かっておってな…飛騨にゆかぬか?」
景家「そのほうが宜しいでしょう」
直江実綱と柿崎景家、飛騨へ向かう。
255定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 21:53:37 ID:AZjFOQF7
定栄「オマエラ!アイヌの民か?」
デクシャイン「ほぅ・・ワシらを恐れないとはな・・面白い!村に来い!」
五十嵐「!!(・・どうなるの?)」
島「なにがしたいんじゃ?定栄様・・・」
256久慈下野守弘忠:2007/04/22(日) 21:54:19 ID:Fr80ogwf
〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
馬場信房「お屋形様、奥田殿と久慈殿が久遠寺で会見されるとか」
信玄「そうか…早速、下山城の者に伝えてまいれ」
信房「はっ」

/*
しばらく立ち去ります。
*/
257薄修理大夫為弘:2007/04/22(日) 21:54:25 ID:D52gjfHv
為憲陣中。

御大将!!畿内の石殿が御味方してくれるとのことです。
為憲「予定通りじゃな。」
予定?
為憲「父上の描いた構想に石殿は最初から組み込まれておる。」
まことですか!?
為憲「あぁまことだ。そのうち狢も調子良く出てくるだろう。だとよ。」
それはいかがかと…。
為憲「わしもそう思う…だが何故か父上は狢殿が味方すると言い放っておるのだ。」
なにか神憑っておりますな。
為憲「それより石殿との合流を目指すぞ。」
はっ!!

播磨。

為宣「…(この二人は何を考えているんだ!?)」
為影「…(ただ乱世を楽しんでいるだけじゃないか!!)」
そんな二人を置き去りに為弘と為重の話し合いは進んでいる。
なぁ為重よ、播磨の獅子身中の虫はいかがいたす?
為重「今夜の内に焼け死んで頂くしかないかと…。」
そうじゃな。しかし下間殿にはなんと弁明いたす?
為重「折り悪く下間家の誇る火縄が暴発し参陣していた島津家の家久殿に命中、血気盛んな九州勢を止めることは出来ませんでした。でよろしいかと…。」
ふむ…為影よ。
為影「はっ!!」
父のもとに走り今の話を伝えよ。
為影「御意。」
258定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 21:58:58 ID:AZjFOQF7
定栄は村に着くと仏の話や奇術を見せたりして、村人を楽しませた。

村長・デクシャイン「貴男はかなりの博識ですな!ワシらに力を貸してくれませぬか?」
定栄「ん!?いぃですが何をしたら良いのですか?」
デクシャイン「蠣崎を松前から追い出したいのです」
どうなる!?定栄
259定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 22:04:34 ID:AZjFOQF7
定栄「・・・と言うわけじゃ!」
デクシャイン「なるほど!利にかなってるな!その知識は何処で学んだ!?」
定栄「昔、大陸に居たからな。孫子や呉子といった武経七書は極めておるノジャ」
デクシャイン「貴方が居れば勝てるかもしれない!アイヌ民族三万人で蠣崎倒す!」
260薄修理大夫為弘:2007/04/22(日) 22:06:43 ID:D52gjfHv
播磨為親陣中。

為影「…とのことです。」
為親「ご苦労。義弘殿…。」
義弘「ゆつさんこつならおいどんらにお任せたもんせ。あげん寺ならすぐ落としてみせもはん」。
為親「お任せいたします。では出陣じゃ!!貝を吹け!!」
為親軍英賀御坊襲撃。

再び播磨為弘陣中。

次の一手をどこに打とうか。
為重「今はしばらく待ちですな…。」
ただの待ちではあるまい?(微笑
為重「島津家の残り二万が九州を今朝起ったとのことです…。」
島津殿にはしっかり働いてもらわねばな。
為重「はい…。」
261定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 22:08:04 ID:AZjFOQF7
久慈殿へ

なんだか知りませんが蝦夷にいます。
協力出来る事があったら何か致しましょう。
蝦夷で昆布・鰊を扱う商人にでもなります。
262定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 22:12:23 ID:AZjFOQF7
定栄「かかれぇ!奴らは弱い!叩き潰せぇ!」
島「あの蛮族どもがこんなによく働くとは!!」
五十嵐「久々の戦じゃあ!!貴様等!血飛沫に沈めぇ!」
松前館。陥落の危機
263定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 22:19:08 ID:AZjFOQF7
蠣崎季広「何故じゃっ!デクシャイン殿?ワシはそなた等になにをした!!」
デクシャイン「貴様等が友好関係だと思っていても我々には違っていただけのこと!我らを蛮族だと侮った時点で貴様等は負けていたのだ!」
蠣崎「くそっ!このままでは。。」
264柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/22(日) 22:29:30 ID:NAmUkAAI
〜紀南:湯河城〜
家臣「殿!西より軍勢が…」
湯河直光「柏原か…たかが和泉の小領主など軽くねじ伏せてくれるわ!」
家臣「それが…柏原の軍勢ではあるのですが…」
直光「『では』?どういうことじゃ?」
家臣「あの先陣の旗は…柏原の丸梅鉢ではなく八咫鴉です!」
直光「八咫鴉!?雑賀衆が先陣なのか!?」
家臣「奥には九曜紋に揚羽蝶も見えます!!」
直光「九曜紋に揚羽蝶…湯浅に梅戸か…柏原め既に紀北の人心まで抑えたか…」
家臣「如何なさいますか?」
直光「開城せよ、無駄な死人は出したくない。湯浅も従うほどの御仁じゃ、悪いようにはせんだろう」
家臣「しかし殿、開城すればもしかしたら殿は…」
直光「よい、無駄に戦っておぬし等を死なすよりもわし一人で済むのならそちらのほうがよい、開城いたせ」
家臣「…ははっ」

良重「殿、湯河城が開城いたしました」
家興「そうか、城主殿をお連れせよ」
良重「ははっ」

直光「湯河城城主、湯河直光にござる。」
家興「ようお越しなされた、わしが柏原家興じゃ。此度の降伏真にありがたく思います」
直光「兵庫様の軍勢を見てもはや敵わぬと思いました。直接兵を交えておらぬとは申せ某兵庫様に抗いました
   如何様にもご処分下され。」
家興「何を申される直光殿、兵を交えんですんだのだからそれで良いではないか、
   何故貴公が処分を受ける必要がある?」
直光「いえしかし某は…」
家興「某は別に紀南に従わぬ者の首を獲りに来たのではない、形では紀伊一国を領したといっても
   実際バラバラでは国境を接する奥田に侵攻される可能性もあるし領民も安心できぬであろう、
   従う…いやわしのことをわかってもらえればそれで良いのじゃ。」
直光「…と、言うことは…」
家興「勿論貴公も城も貴公の領地もそのままじゃ」
直光「あ…有難うございます!!」
家興「わかってもらえればそれでよい」
直光「この先の山本一族は某と深く誼を通じております。どうか山本の調略某にお任せ下され!!」
家興「そうか…では直光殿にお任せいたす。あと今晩は貴公の城に我が軍を入れていただきたい。
   今晩は雨が降りそうじゃ、野宿して兵を凍えさせるのも可愛そうじゃ」
直光「ははっ、すぐに支度を…!!」

良重「殿はなかなかの役者ですな…」
家興「これ!それは言わぬお約束じゃ!!」

/*
定栄さんが退去なされた後の関東の勢力図はどうなりましたか、
あと久慈さんの今の勢力圏はどれくらいでしょうか?

すいません把握しきれてなくて…orz
*/
265下間頼龍:2007/04/22(日) 22:36:51 ID:lSnKLhd1
・・・播磨・英賀御坊・・・

遊佐「頼廉様、加賀より書状です。」
頼廉「ん?どれ・・・・・・・・・・・・・・・」
頼廉「なあ、遊佐よ。」
遊佐「は。」
頼廉「父上は幸せだな。」
遊佐「・・・・・・・・」
頼廉「奥田家より和平の使者が参られたと聞いて健やかに眠りについたそうだ。」
遊佐「上様・・・・」
頼廉「先ほど薄家より文が届いた。小笠原家が薄家についたそうな。」
遊佐「浅はかな・・・薄の裏と奥田の動向もはっきりせんうちに。」
頼廉「なあ、もし薄に裏など無く北陸進行がその目的だとしたらどうする?」
遊佐「単なる武力制圧ですか?w あの方らしくも無い。しかしありえますぞ。
小笠原家がついて退くに退けなくなって・・・」

ずどーん!ずばーん!

頼廉「おっと、討って来なすった。おいおい、たかが寺に勧告も無しかい。」
英賀上人「さて、降伏の書状を書きました。北陸一門の頼廉様を預かる諸侯などいないでしょうから
とりあえず石山本願寺に参る旨、改めましたので使いの者を出しますよ。」
266下間頼龍:2007/04/22(日) 22:41:38 ID:lSnKLhd1
・・・越中・松倉城・・・

斉藤龍興「さて、面白くなって来た。そろそろ参るか。」
長井道勝「何処へ参られるので?」
龍興「京へ参るのよ。何やら官位の事で揉めておるらしいからな。」
長井道勝「ほう、揉め事を、更に盛り上げようと?w」
267松枝清顕[無位無官] ◆fkWqsaBuDM :2007/04/22(日) 23:08:28 ID:Y6bAEH9p
清顕「むっふふ、薄領はがら空きではないか」
誉田「左様で御座りまするなあ」
268定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/22(日) 23:09:02 ID:AZjFOQF7
定栄「蠣崎どの!そなたを討つ気なんぞないんじゃ!ワシらに降ってくだされ!」
蠣崎季広「確かに・・・安東家はまったく助けてくれないし。。定栄とやらにくっするか!」

定栄。蠣崎攻略!貿易の拠点を松前に築く。
269小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/22(日) 23:22:56 ID:o1TSAF6l
之康は頼昭の死を悲しんでいた。師とも友とも思っていた老僧の死は耐え難いものであり、
一人逗留している屋敷の一室ですすり泣いていた。しかし、彼に悲しむ暇はさほど与えられ
なかった。範長が下間と絶縁し、薄と組むことを宣言したのである。

之康「ああ、そういう事か。兄さんはすっかり変わってしまった。弟を敵地に平然と残して
    絶縁宣言なんてな」
敬治「之康様・・・これからどうしたら・・・」
之康「決まってんだろ、頼龍殿に仕える」
敬治「そっ、それは殿への謀反では!?」
之康「あんな馬鹿兄に仕えるのはもう飽き飽きした。これからは頼龍殿を主と仰ぐ」
敬治「そ、某は?」
之康「俺と一緒だ。嫌なら・・・」
敬治「ひっ、わ、分かりました・・・某も頼龍様にお仕え致します」

その日の内に之康は頼龍の許へ向かった。
270下間頼龍:2007/04/22(日) 23:25:38 ID:lSnKLhd1
・・・越前・吉崎御坊・・・

下間仲孝「御父・・くそう!この様な時に攻めて参るとは。」

朝倉頼景「敵はどの様な経路で来ましょうか?」

仲孝「決まっておるわ。近江を避け、若狭より越前に侵攻。琵琶湖よりの山岳部を抜ける事は出来まい。
なれば敦賀半島の真下、旗護山と野坂連山の間を通る部隊がひとつ。
その野坂連山と琵琶湖北部の大谷-赤坂連山の間を通る部隊がもうひとつ。
いずれも野坂連山を境にした山岳部であれば大軍とて長蛇の列で進まねばならぬ。
野坂に造った大水瓶付近に兵5000、旗護山に兵3000、赤坂山に兵3000だな。
いずれも落石部隊に鉄砲部隊を配置、念のため若狭門徒に扇動を促しておく。」

朝倉「・・松枝家は大丈夫であろうか?」

仲孝「薄家は松枝家先代の焼香に出向く事無く、逆に陣中に参れと促したと聞く。
それに接する領地が多すぎる。この度松枝様が薄家につけば松枝様は山陰に封じられる事になる。」
271久慈下野守弘忠:2007/04/22(日) 23:57:52 ID:Fr80ogwf
〜甲斐・身延、久遠寺〜
弘忠「では金10枚を献じさせていただきます」
僧「有り難く存じます」
弘忠「それがしは法華経を信じておるゆえ、日蓮上人がご開基された寺なれば当然の事…」
祐光「さて、奥田殿を待ちましょうか…」
272奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 00:01:46 ID:MA/gBTzz
国真「ここが久遠寺か・・」
平八郎「既に久慈殿らは来ているようですな」
国真、久遠寺に到着
273久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 00:13:09 ID:5PPKdVfS
/*
ところで定栄さんは佐竹ほか関東諸将の行動は今後担当されないのでしょうか?
*/

〜飛騨・高山付近〜
景家「さて、ここらで分宿いたしましょうか」
実綱「ではそれがしは姉小路殿に拝謁してきまする」
直江実綱、桜洞城へ向かう。

〜甲斐・久遠寺、久慈弘忠の宿所〜

定栄殿へ

坂東より退去なされたとか。突然の事ゆえ餞別も贈れず、残念に思います。御館様は大層お喜びになられましたが。
商人と武家を兼ねるとはまた一風変わった趣向でございますな。今度、柏崎の港を改修するゆえ支店を出されては如何?

久慈下野守源弘忠
274久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 00:16:05 ID:5PPKdVfS
〜甲斐・久遠寺、久慈弘忠の宿所〜
弘忠「ほう、奥田殿がいらしたか…早速会おう」
275下間頼龍:2007/04/23(月) 01:30:00 ID:eRV6Vnds
・・・加賀・尾山御坊・・・

〜下間家には重苦しい空気が漂っていた。奥田家との和議、薄家の侵攻に加えて頼照の死である。
奥田家との本格的な和議会談を前に頼龍はあせっていた。

奥田家臣「失礼いたします。」
成川清盛「会談中だぞ。無礼ではないか。」
家臣「じつは・・・・・・・」
清盛「何ぃ!?」

頼龍(何だ?一体どの報が耳に入ったのだ?それによって内容は大きく変わるな。)
窪田(殿・・・清盛殿は薄家の動向を確かめんと時間延ばしを行なってござる。)
頼龍(参ったな。薄家がどうするのかはっきりしない事には動きが取れぬ。)

〜一方、加賀小笠原屋敷の之康に会いに来た下間仲孝。

下間仲孝「!はぁ!?之康様が下間家に従うなどとはとんでもございませぬ。
我等三兄弟、まだまだ20歳をすぎたばかりの若年でござる。むしろ之康様に盟主・頼龍の後見をして
頂こうなどと考えていたのでございますぞ。」(←まじで考えてました。)

仲孝「しかし之康様にここまで下間家を支援して頂けるとは・・我が父の偉大さを改めて考えさせられます。
畿内では之康様をお待ちしておる民もございますれば、いずれ戻られる日も無いとは限りますまい。
では如何でしょう、父・頼照の御客人として下間家に御助言してはいただけませぬか?より大きな屋敷を
加賀に用意いたし、北陸での自由をお約束いたしますゆえ。」

仲孝「小笠原家には小笠原家の事情がありましょう。薄家に付かれたのも致し方なし。されどこれまでの之康様
とのお付合いがございますれば、只々之康様の事だけが気がかりでした。
之康様が御見方になっていただけたなら、下間家にとって5万の兵を得たに等しい程心強いばかりでござる。」

小笠原之康「ところで例の官位は如何なさった?今頃畿内でも大騒ぎであろう。」

仲孝「は・・、まだ正式な勅旨は受けておりませぬ故、はっきりした事は申し上げられません。
ただ、例え例の官位が与えられたとしても頼龍はこれを称しませぬ。例え是が反逆と取られても、
一度細川様に叙任なされた官位なれば再びこれを他の者に叙任するなど御公家と言えど在り得ぬ行為でござる。
であれば正式な勅旨を持って対処する次第であります。」

仲孝(それにしても遅いな。いつまで待てば正式な勅旨が来る事やら。和束様は献上金を持ち逃げする気では
あるまいかw)
276下間頼龍:2007/04/23(月) 01:50:08 ID:eRV6Vnds
・・・京の都・和束邸・・・

門番「どなた様でおいでか?」
斉藤龍興「は、某下間家中斉藤龍興と申しまして我が祖父は美濃にて国主をして・・・・・
・・・・で、今は下間家に世話になっている者にござる。」

門番(自己紹介が長いなあ・・それに何やら怪しい・・・)
門番「ふむ・・ですが主に会えるかどうか解りませんぞ?」

斉藤龍興「あ、いやこの度は手持ち金1500ばかりを和束公にお持ちした身軽支度なれば御側近の
方で結構。ただ確認させて頂きたき事をお伝えに参った次第ですから。」
277和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/23(月) 01:53:31 ID:QH39wEG3
ほほほ、やはり細川京兆家御当主殿はお怒りでおじゃるか。
小笠原殿、貴殿の兄上の左京兆の官は何人おられるとお覚えかな?
右京兆の官だけ一人独占などおかしいとは思われぬか? 細川殿の官位を取り上げるなど毛頭ない、二人に増えるだけと伝えてたもれ。
いまごろ、任官の知らせは下間家にとどいているころでおじゃろうの。
278下間頼龍:2007/04/23(月) 02:40:14 ID:eRV6Vnds
・・・京の都・和束邸・・・

門番「という事らしいw ごくろうさん。さ、帰った帰ったw」
斉藤龍興「・・・はあ、これから越中へ戻るのか・・・御門番、お世話かけたな。
折角持ってきたんでこれどぞ。」じゃらり

つ 金一掴み

/*
えー、左京太夫ってそうだったの!?じゃ右京太夫が複数ってのもあり?
それにしても無知って罪。恥じらいのあまりレス削除する処でした。
*/
279久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 06:03:50 ID:5PPKdVfS
〜飛騨・桜洞城〜
実綱「姉小路家の遺児がおるというのはここか?」
実綱「おい門番、開門せよ!わしは久慈家より書状を預かっておる者ぞ!」

/*
調べてみたら左・右京ともに定員1名です…
*/
280下間頼龍:2007/04/23(月) 07:17:47 ID:eRV6Vnds
・・・京の都・和束邸側・・・
斉藤龍興「はぁ!?ガセだぁ?んな事許されるのかぁ?おい、事実を確認して来い。」」
長井道勝「称さば細川家との確執に、称さなば逆臣となるやも知れませぬな。」
龍興「面白い、っちゃあ面白いけど、さすがに朝敵はまずかろうw ひとまず山科本願寺で待機だな。」

/*
官位は無知なので2〜3日調べて来ます。
*/
281和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/23(月) 09:49:52 ID:QH39wEG3
/*
左右京大夫は各定員一名。右京が細川管領家一人にしか任ぜられなかったのに対し、
左京大夫は戦国時代に乱発され、天文8年10月に六角義賢、同11月に赤松政村
天文10年8月には東北の岩城と大宝寺にほぼ同時に与えられています。
だから是道は先例主義の公家にはあるまじき行動をしていますね。下間殿の言い分はもっともなこと。
スレ削除なんてとんでもないですw
*/
282定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 10:22:14 ID:T6L2m5ZB
定栄「蝦夷を取ったのだが米が無いな!なんとか米を得たい。」
蠣崎季広「米はこちらではあまり育たないので南部や安東から買うしか有りませんぞ?」
定栄「うぅむ。南部領に出掛けてくる!五十嵐!留守を頼む。」


関東は久慈家が治めて下され。私は北の大地を耕します。
283和束中納言是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/23(月) 10:28:25 ID:QH39wEG3
是道「定栄が京に戻ってくるだと? 噂の真偽を確かめよ。まことならとんでもないことになるでおじゃる」
家礼「それより薄修理殿の官位の要求はどうなされまする。左近中将で奥田家との釣り合いをはかるべきでしょうか」
是道「一度動きだした淡路の狸がその程度の官位を欲しているのではあるまいの」
家礼「では…もしや」
是道「武家の棟梁を意識させる官、となればもはや麿だけの執奏だけでなく帝、公卿を納得させる武功を成して後、でおじゃろう」
284定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 12:04:59 ID:T6L2m5ZB
定栄「うぅむ。全く売り込みが巧くいかんぞ!」
九戸政実「そこの御方!もしや定栄殿では?」
定栄「いかにも!ワシが定栄じゃっ!」
九戸「少々お話しがありますのできてくれませか?」
金儲けの為、定栄、動く
285奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 12:20:48 ID:MA/gBTzz
〜飛騨〜
国虎「何のようじゃ?わしは飛騨都督・奥田国虎じゃ。
用があるなら聞こう」
〜久遠寺〜
国真「久慈殿、北条殿。こたび集まって頂いたはこれからの為にも我ら三家が協力する為の話し合いの為でこざいます・・」
286和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/23(月) 12:42:43 ID:QH39wEG3
/*
志鎌殿もいまからでは元のキャラで入りにくいでしょうから出羽も解禁でいいのでは?
*/
287小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/23(月) 13:46:20 ID:5bE7Etwp
>>286
志鎌さんが当初は最有力候補だったんですがねえ。
時の流れとは恐ろしい。
288定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 14:25:59 ID:T6L2m5ZB
定栄「では、陸奥・出羽の為に貿易をと・・・」
九戸政実「そうなのです。しかし、あまり意見を発言しますと反発してくる輩が多いのです。」
定栄「南部領は米にだけ頼る訳にもいかないと聞きます。協力しましょう。しかし、我らの貿易には人員が足りないので協力して頂けますか?」
九戸「はい。」
289定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 14:56:37 ID:T6L2m5ZB
大浦為信「やはり、、定栄殿。来ましたな!」
定栄「言いたいことは分かるじゃロ!九戸と協力して南部領に貿易の為の拠点を作りたい。」
大浦「時が来たら協力しますので、今日は帰って頂けますか?」
定栄「仕方ないのぅ。世の中金じゃと分からないのかのぅ」
290定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 15:00:55 ID:T6L2m5ZB
為信はまだ幼少すぎますね、守信ですね。

すみません
291久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 17:16:26 ID:5PPKdVfS
〜甲斐・久遠寺〜
弘忠「ほう、協力か?拙者に異存は無いが、拙者の主筋たる鎌倉殿に伊豆をお返し願いたい」
氏康「軍団の再建も成った今だからこそ申しますが、興国寺をお返し願いたい」
弘忠「まずは、これくらいでしょうかな…」

〜飛騨・桜洞城〜
実綱「この文をお読みくだされ」

飛騨国・奥田国虎殿へ

此度は、鉄砲を購うために我が家臣・直江実綱と長尾弾正少弼政景が家臣・柿崎景家を遣わした次第。
他意はござらぬゆえ、この者らの道中の通行の許可をくだされ。

久慈下野守源弘忠

〜信濃・木曾福島城〜
頼重「なに?下野守殿が奥田と会見だと?」
家臣「甲斐の久遠寺にてお会いになっているようです」
頼重「そうか…とはいえ信濃攻略はあと少しじゃ、構わん、木曾を倒せ!」



奥羽の諸大名へ

蝦夷地に、定栄なる者が現れたとの噂はそなたらもよく承知しておるであろう。
この者は、余に弓を引き、余を殺さんと謀った者であるが、今は蝦夷地にて商人まがいのことをしているようじゃ。
皆の者、定栄に不審な動きあらば、余に報せよ。褒賞は出して遣わす。

関東管領上杉兵部少輔憲政
292奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 17:45:16 ID:MA/gBTzz
〜久遠寺〜
国真「伊豆でございますか・・血を流して取った地でありますが、国規の事もありますので、よろしいでしょう。
その代わり甲斐の一部を頂きたい。」

〜飛騨〜

国虎「なるほど・・まぁ、良かろう。手形を出す故、これで領内を通るが良い。」

〜稲葉山城〜

国親「何?諏訪が木曽を攻めておると!出陣じゃ!」
国親、一万を率いて木曽に出陣
293久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 18:00:33 ID:5PPKdVfS
〜甲斐・久遠寺〜
弘忠「これは異な事を仰る、甲斐は武田殿の領地でございますぞ?武田殿に言うて下され」
弘忠「しかし武田殿としても無茶な要求、期待はなさらぬ方がよろしいでしょうな」

〜信濃・木曾、諏訪頼重の陣〜
頼重「厄介なことになった、撤兵じゃ!」
諏訪勢1万、木曾谷より去る。

〜常陸・太田城〜
義斯「皆も承知の通り、定栄殿が坂東より去られた」
義斯「当家としては、これ以上久慈や長野殿と事を構える気はない、ここは恭順の意を示すべきではないか?」
家臣一同「異存ございません」
義斯「では禅哲、長野殿の下へ参って和議を結んで参れ」
岡本禅哲「はっ」

〜飛騨・桜洞城〜
実綱「わが主も喜んでおりましょう、ではこれで…」
・・・
景家「領内の通行許可が出たと!」
実綱「うむ、では早速国友に参ろうかの」
294定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 18:19:17 ID:T6L2m5ZB
定栄「ワシに対して面倒な指令が奥州諸侯にでたようじゃ。ワシは金が欲しいだけなのにのぅ」
藤林「安東から松前を返せとの文がぁ・・・」
定栄「関係ないわぃ。九戸殿に頼んで、安東がうるさいなら南部の兵を動かすよう頼んでおく」

295奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 18:21:07 ID:MA/gBTzz
〜久遠寺〜
国真「左様でございますか・・武田家は実質久慈殿の家臣。久慈殿が無理と言われるのなら無理なのでしょうな・・
伊豆半国で手を打ちましょう」

〜木曽〜
国親「諏訪が引いたか!木曽に五千を置いて美濃に帰るぞ!」
296久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 18:21:28 ID:5PPKdVfS
義父上(久慈信長)へ

弘忠でござる。越後にて兵を挙げ、ついに関東管領の家老である長野殿の代行となり申した。
さて、扇は元気でありますかな?扇はなかなか利発な子ゆえ、大事にお育てになられよ。
本題でありますが、南部殿に御館様の下に使いを送るよう諭してくだされ。さすれば、津軽地方の代官として所領が安堵されましょうぞ。

久慈弘忠
297定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 18:29:59 ID:T6L2m5ZB
定栄「九戸家や大浦家、そして石川家から人夫を貰える、一気に昆布・魚の生産を軌道にのせよ!」
デクシャイン(既にワシの存在は忘れられているな、こいつは蝦夷を己の物にしてしまうのか?)
定栄「それから・・・大阪の商人に連絡を取れっ!金は儲けたくはないですか?とな。」
298定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 18:37:42 ID:T6L2m5ZB
定栄「ワシに嫁をと?」
デクシャイン「はい。各部族から一人ずつ定栄様に嫁を差し出す様にアイヌ民族で決まりました。」
定栄「うむ。いぃでしょう。わしはもう齢55になりますがよろしければ。。」
299定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 18:48:55 ID:T6L2m5ZB
父上殿に南部討伐に協力してくださるように頼んでください。
九戸・大浦・斯波・石川には金で協力させるので、父上にも金で協力させて頂けませんか?
奪った領土は参加した武将に振り分けますので、是非とも!
300松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/23(月) 19:12:50 ID:IiSwcMtM
―下間様―

久しくご病臥とは聞き及んでいましたが、ご逝去の訃報に接し驚愕しております。
皆々様の御悠傷とご落胆、お察しするさえ哀しい極み、人の命の朝露に似たむなし
さに胸しめられるおもいが致します。とは申すものの人の命数は是非もなきこと、
何事も定まれる運命とお諦めになられ、亡き御霊へのご供養こそ専一と存じあげます

松枝左兵衛佐

/*
下間家の当主は頼龍さんですか?
*/
301久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 19:22:03 ID:5PPKdVfS
〜甲斐・久遠寺〜
弘忠「伊豆は関東府の直轄地ゆえ、引き下がるわけには行きませぬな」
幻庵「繰り返し申しますが、北条の軍団も見事立ち直っておりますな…ほほほ」
弘忠「協力とは先ず互いの信頼があってこそ、わだかまりを残していては後の乱のもとになりましょう」

〜陸奥・三戸城〜
久慈信長「…というわけで、鎌倉に使いを出せば当家も鎌倉殿に認められるというわけでございます!」
南部晴政「ほう、取り敢えず鎌倉殿に逆らう理由はないな…よし、郡ごとに使いを出そう」
こうして、南部配下に鎌倉へ各々使者を出すよう命令が下った。
302奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 19:27:14 ID:MA/gBTzz
〜久遠寺〜

国真「・・・(やけに高圧的よな・・北条も何を威張っておるやら・・)分かりました。伊豆は差し上げましょう。今や東の雄たる久慈家に逆らう気はありませぬからな・・」
303定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 19:35:43 ID:T6L2m5ZB
定栄「安東に文を出せ!松前を譲るゆえ、南部を討たれたしとな、斯波、北畠、石川は動くぞ!ワシらも一万五千のアイヌ勢を出陣させる」
304久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 19:52:08 ID:5PPKdVfS
〜甲斐・久遠寺〜
弘忠「奥田殿のご配慮、有難く存じます…まったく、伊豆を取り返せなんだら御館様に何と言われるやら…」
弘忠「美濃を制す者は天下を制す…お励みになられよ」
弘忠、退出。
幻庵「ふう、話し合いは年寄りにはきついのう…氏康、興国寺の件はそなたに任せた」
幻庵、退出。
氏康「さて、いかがいたしましょうや…」

〜武蔵・忍城〜
業正「面を上げよ」
禅哲「それがしは、佐竹義斯が名代、岡本禅哲と申します」
禅哲「我が主は、定栄去った後従うのは御館様をおいてほかにあらぬ、と申しております」
業正「ほう…山城守殿はどう思われる?」
義久「…又七郎は斬首すべきでしょう」
禅哲「な、何を仰る!?山城守殿はわが主の…」
義久「何を抜かす!又七郎が誑かされたのは貴様らの怠慢ではないか!」
禅哲「…」
業正「よし、佐竹殿とその家臣は正宗寺にて沙汰を待て!」
禅哲「…はっ」
305久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 20:02:58 ID:5PPKdVfS
奥羽の諸将へ

余は近々、鎌倉に戻る。その際、鎌倉へ使いを送って来た者に対しては、所領を安堵する。
陸奥の者は陸奥守護・伊達晴宗の指示に従え。
出羽の者は羽州探題家の最上義守の指示に従え。

関東管領上杉兵部少輔憲政
306奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 20:06:13 ID:MA/gBTzz
〜久遠寺〜

国真「では我らは帰るとしよう・・」


平八郎「殿!我らが血を流して取った伊豆を簡単に帰してよろしいのですか!伊豆なぞ、関東かんれいにはなんの縁もない地なのに!」
国真「分っておる!その内奪い返す・・北条の首もな・・この恨みを忘れるものか・・全軍に伝えよ・・傲慢なる久慈、他人の力に頼らなければ生きられぬ北条を討つために臥薪嘗胆せよと!」
平八郎「はっ!(涙声)」
奥田、屈辱の伊豆返還
〜加賀・尾山御坊〜

清盛「さて・・私はこれにて帰国しますので後は清晴とお願いいたします・・」
清晴帰国
307下間頼龍:2007/04/23(月) 20:20:06 ID:eRV6Vnds
>>300

ご丁寧な弔辞を頂き松枝様のお心遣いに家中一同より感謝申し上げます。
朝は紅顔ありて夕には白骨となれる身にあって心残り無く浄土へ逝かれた頼照は
恵まれた一期でございました。
供養は生を世におく私達にこそ必要であります。今は無常の世なればこそ、この一期を
一日々精進して参る次第であります。
・・・今頃浄土では松枝、下間両家の御先代が供に世の憂いを嘲笑っている事でしょう。

下間家当主・頼龍

・・・加賀・尾山御坊・・・

窪田「ふう、お帰りなされたか。ちと言いすぎましたかな?」
頼龍「う〜む。本願寺と和議を結んだからには我等はそれに従わねばならぬ立場。
解ってはおるが我等としても意地がある。清晴殿、どうかご理解下され・・・・って、あれ?清晴殿?
『清晴帰国』って・・・
308奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 20:23:31 ID:MA/gBTzz
/*
>>307 間違えました!清盛帰国でお願いします!
*/
309下間頼龍:2007/04/23(月) 20:54:36 ID:eRV6Vnds
/*
下間家の横柄な態度に呆れて二方とも帰ってしまってどうしようかとw
*/

・・・播磨・英賀御坊・・・

上人「おかしい、書状を出したにも係らず攻撃が止まない。」
遊佐「・・どうやら本気らしいですな。・・・頼廉様、最後に頼廉様のお役に立てて幸せでござる。」
頼廉「何を言っておるのだ。」
遊佐「先ずは石山へと参られ、その後は・・・」
頼廉「よさぬか。今更悪足掻きをした処で下間家の名に・」
遊佐「だまらっしゃい!一門でありながら世を見捨てるなどもっての他!今頼廉様が討たれれば
取り返しのつかない事となるのが解らぬかっ!!」
頼廉「遊佐・・・」
遊佐「鉄砲隊1000にて包囲陣に風穴をあけよ。頼廉様が通られた後も周辺に援護射撃じゃ。
怯んだ処に槍に持ち替え討って出るのだ。なに、ワシの首とて安くは無いわ。満足するとは思えぬがのw
・・・頼廉様、新しい下間家に老いぼれなど必要ありませぬ。頼龍様の事、宜しく頼みますぞ。
ここを出て少し走れば港がございます。では参られよ。」
遊佐「討てーーっ!的を絞り、突破口を開くのじゃーっ!」

ズドーン!ズドーン!

遊佐「さあ!今ですぞ!何をしておられる!躊躇している間が命取りになりますぞ!」
頼廉「遊佐・・すまぬ。」

〜下間頼廉、英賀上人、港へと急ぐ。
310薄修理大夫為弘:2007/04/23(月) 21:23:28 ID:5KZkp4ZK
播磨英賀為親陣中。


若!!頼廉殿が打って出て参りました!!
為親「軍使を送れ。石山御坊までお連れ申す。と伝えよ。」
何故討ち取らないので!?
為親「そんなことは父上に聞け。我等はただ父上の申す通りにいたせばよい。」
はぁ…。
為親「全軍下間勢を取り囲め!!攻撃してはならぬぞ!!」

播磨為弘陣中。

大音「何故和睦するのに総攻撃を仕掛けさせたのです?」
為重「ただ和睦したのでは諸侯の中に当家が本気ではないのではと疑う者がでます…。」
だから総攻撃をしかけ下間家にそれなりの損害を与え英賀上人と頼廉殿が英賀御坊から降伏のため出て来た形にしたのじゃ。
大音「はぁ…。」
為重「為憲と石はそろそろ合流する頃ですな…。」
そうじゃの。(微笑

花隈小笠原家陣中。

為憲「お初にお目にかかります。薄狸が嫡男薄為憲にござる。
武門の誉れ高い小笠原殿が御味方してくだされば下間家など敵ではございませぬ。」
311柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/23(月) 21:41:58 ID:Y2zIqrUg
〜紀南:一ノ瀬城〜
ギギギ…ギィ〜ッ

良重「殿、山本殿が湯河殿の説得に応じ開城いたしたようです」
家興「直光殿もなかなかやりおるな(笑)」
直光「お待たせいたしました、兵庫様お入り下され」
家興「うむ。直光殿、今回のお働きご苦労です。以後も我等の力になって下され」
直光「ははーっ」

家興「貴公が山本康忠殿か」
康忠「ははっ、此度は兵庫様に反抗いたしましたこと真に申し訳なきことにございます」
家興「なになに、貴公はこうして兵を損ねず開城なされたではないか、それで十分にございます」
康忠「しかし…」
家興「山本殿は以後も領内の政治に励まれよ」
康忠「ははっ」
元春「殿、」
家興「何じゃ?元春か。如何した?」
元春「はっ、牟婁郡の安宅殿、熊野の玉置殿、相須の愛洲殿、伊都郡の生地殿、
   南部の野辺殿、田辺の目良殿、近露の横矢殿等紀南の土豪等が降伏を申しいれております」
家興「残るは小山・汐崎くらいか…」
康忠「小山勢の水軍は熊野水軍の流れを組みその強さは桁違いです。
   紀伊平定のためとあらば我等も協力いたしましょう!!」
家興「おお康忠殿、それは心強い。我等の水軍は貧弱な者ばかりでして…
   荒れ狂うことで有名な熊野灘を本拠地にしておられる康忠殿の水軍がおれば百人力です!」
康忠「ははっ、必ずや兵庫様のお力になってみせます!!」
312小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/23(月) 21:47:49 ID:vlQTgHBc
――範長の寝室

範長はこの時代の大名に珍しく家族で寝ることにしていた。つまり、義長と妻と娘の4人で
寝ていた。深夜、範長のうめき声に義長が目を覚ます。

範長「う〜ん、う〜ん・・・」
義長「父上!父上!」
範長「ハッ!・・・夢か」

義長が揺すって起こし、範長は汗だくになって起き上がる。義長は心配して何事か問う。

義長「大分うなされておりましたよ?どうなさったのです?」
範長「夢の中で仏の前に四つの石と一つの小石がありました」
義長「仏と石?」
範長「おそらく仏は頼昭和尚、石は私、之康、鴨冬、之虎、小石はあなたでしょう」
義長「なんと」

どうやら範長は何かを暗示する夢を見たらしい。

範長「石の一つが仏の連れておられる3人の童子のところに行きました。そして、
    残りの石は狸が持ち去りました」
義長「それはまさか・・・」
範長「今の状況にそっくりです。しかし、その後が不思議なのです」
義長「不思議?」
範長「ぼやけた三つの光景が同時に浮かぶのです。一つは狸が石とともに谷底へ
    落ちて砕け、もう一つは湖の傍で再び石が集まり湖に狸を沈め、最後は3人の
    童子が狸に殺される光景でした」
義長「ぼやけて、三つ同時に・・・未来の光景なのでどう転ぶか分からないという事では?」

義長の突っ込んだ質問には答えず、当たり障りの無い返事を返した。

範長「さあ・・・?私は薄殿に忠誠を誓う身、未来ははっきりしています」
義長「・・・」
範長「寝ましょう、夜はまだまだ長いのですから・・・」

そういうと範長は眠りに就いた。義長は母と妹が目を覚まさないのに半ば呆れ、半ば感心しつつ、
父が安らかな寝息を立てるのを聞くと自分も床に就いた。
313小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/23(月) 21:48:27 ID:vlQTgHBc
>>275
之康は仲孝の寛大な扱いに満足していた。下手をすれば見せしめに処刑される恐れがあったから
である。しかし、相談役にとまで請われるほどの歓待ぶりに当面は生命を害される恐れはないと
判断した。

之康「今帰ったぞ」
敬治「ああ、之康様!よくぞ御無事で!」
之康「これでしばらくは大丈夫だ。側近に取り立てられ、屋敷までもらったよ」
敬治「おめでとうございます!・・・喜ぶべきなのでしょうな」
之康「何度も言わせるな、あんな兄には付いていけない。それよりもこれから忙しくなるぞ」
敬治「薄ですか・・・」
之康「薄の先陣が4万、馬鹿兄貴の軍が3万、柏原も兄貴の要請で1万くらい出すだろう、合わせて
    8万の大軍だ。援軍がどこからも見込めない今、こちらの4万をどう使うかだ」
敬治「籠城・・・いや、援軍は見込めないという事は自殺行為。・・・まさか!」
之康「そのまさかだぜ、野戦だよ。湖西の大溝あたりなら拠点と隘路を活かしてうまく戦えるだろう」
敬治「賭けですな・・・資材や物資の手配はお任せ下さい!」
之康「お前を連れて来て良かったぜ。俺はこの策を進言してくる」

>>277
鴨冬「はあ・・・」

鴨冬は確かにその通りとは思うが、公家なのだから、少しは伝統や慣例を重視してもらいたいと
思った。ここで安易に妥協するのもまずい。鴨冬も反論した。

鴨冬「ですが、そもそもこの官職は定員が一名ずつ。それを乱発するのはいかがなものでしょうか?
    左京大夫は発給してしまったので仕方が無いでしょうが、右京大夫は正式にはまだ管領氏綱様
    ただお一人。内裏の内情は我らも存じておりますが、これ以上伝統や秩序を乱してはなりません。
    お金なら兄に申せばなんとでもなりましょう、ですが、こういったものは参議様を始めとする朝廷が
    人の世の続く限り守らねばならないものでございます!何卒、何卒ご再考を!」

>>310
範長「これは為憲殿、左京大夫範長です。こちらこそ西国の覇者たる薄殿にお仕えできる事を名誉に
    思います。我らにできる事ならなんなりとお申し付け下さい」
之虎「範長が舎弟之虎・・・。よろしくお願い致す」
義長「範長が嫡男義長と申します。父共々、よろしくお引き回しの程を」
範長「本当は鴨冬という弟が居るのですが、京の方になにやら用事があると申しまして出かけております。
    片が付き次第、御挨拶に伺うでしょう」
義長「ささ、あちらにささやかながら宴席を設けました。京料理を御堪能下さい」
之虎(気に入らぬッ!兄者も義長殿も何故このような奴らに従うのだ!)
314奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 21:53:47 ID:MA/gBTzz
/*
>>313 大溝って近江のですか?
*/
315小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/23(月) 22:08:56 ID:vlQTgHBc
>>314
/*
あれ、まさか近江全土は奥田家のものでしたか?
*/
316薄修理大夫:2007/04/23(月) 22:09:01 ID:5KZkp4ZK
小笠原家陣中。


為憲「いやぁこれはこれはありがたい。ではご馳走になりますかな。

ところで石殿。貴殿には話しておくが今のところ父は下間家と本気で戦をなさるつもりは無いようじゃ。
なにやら大きな考えがあるようでな、今回の行動はその試金石という訳ですな。」
あっけらかんと事実を述べる為憲であった。
為憲「父上は何を考えているかわからぬが石殿が今の時期に味方になったのは良いことと思いますぞ。
知っての通り父は狸じゃ。謀を巡らせ日の本という山を自分のものにしようとしている。
まぁわしが思うに父は坂東には興味も無いようじゃがな。」
317奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/23(月) 22:12:50 ID:MA/gBTzz
/*
>>315 一応そうですよ*/
318定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 22:20:38 ID:T6L2m5ZB
定栄「戦は面倒じゃな・・・金が掛かる。別に関東管領になんぞ従う気はないがな・・・。上杉なんぞ過去の遺産たし、」
五十嵐「とりあえず九戸・大浦・斯波とは金で繋がっていますが・・・」
定栄「時期が来たら最上と伊達を争わせる。。戦争特需じゃ。金が欲しい、その時に奴らに利権を与える。」
319定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 22:41:35 ID:T6L2m5ZB
南部殿へ

関東管領とはいえ、関東公方でもない人物に伊達の家臣扱いされてなんとも思わないのですか?
実際、南部家の領土は家臣団の方が支配していますが、戦う決断をなさいませ!
名門南部の名が泣きますぞ!!
320和束中納言是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/23(月) 22:47:15 ID:QH39wEG3
/*
>>315
私が新帝イベントで湖西をやっていたとき、奥田軍が攻め取ったんですが。
*/

>>313
確かに貴殿のお立場もごじゃりましょうがの。しかし、公家とていつまでも先例にしがみついている時代ではなくなりましょう。
いずれ淡路の当主殿に大臣ということもあり…いやいや、今の話はきかなかったことに…

是道はあせった。さっきから考えていたこと、それは公家薄家と為弘を結び付け堂上に格付けして
高位高官が得られるよう工作を始めることだったのだ。ぽろりと鴨冬の前に口を滑らせてしまった。

口宣案は出てしまっておりましゅるで、細川殿の処遇はいずれ考えましょう。
きょうのところはお引き取りいただきとうごじゃります。
321定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 23:01:40 ID:T6L2m5ZB
九戸・大浦以外の南部領を父上殿の所領として献上いたすゆえ、伊達の圧力はなんとかして頂きたい。
最上は家臣のいざこざ故、今だに混乱しているのですが、伊達は権威を武器に増長しています。どうか御助力を。金二千枚
322定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/23(月) 23:05:50 ID:T6L2m5ZB
定栄「称号(商号)を名乗ろうと思う」
島「は!?」
定栄「ワシはアイヌを実質的支配している。。よって「王」、夷の王、(夷王・定栄)と名乗る。」


夷王・定栄の誕生。
323久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 23:19:47 ID:5PPKdVfS
〜甲斐・久遠寺〜
弘忠「帰ってしまったな」
政弘「兄上は人を怒らせる所があります、注意してくだされ」
弘忠「ははは、そちはよく分かっているな…そちならわしの後を継いでもやっていけそうじゃな」
政弘「兄上?」
弘忠「いや、なんでもない…帰れば、諏訪の姫との結婚が待っておるぞ」
一方、北条氏康は…
氏康「奥田め、興国寺の件はうやむやにしおったな!」
幻庵「氏康、ただ伊豆のようにはいかぬぞ」
氏康「わかっております…ただ天下をとるというわけではないのだ、それよりは易いことでありましょう」
幻庵「まずは帰ってから関東管領殿を迎えねばの」
久慈家・北条家代表、鎌倉に戻る。

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信廉「どうやら何も無く会談は終ったようですな」
信玄「うむ…しかし、奥田が甲斐を譲れと久慈殿に訴えたとか」
信廉「つまり、奥田にしてみれば武田も久慈も同じ…」
信玄「この苛立ち、いかにして抑えてくれようか!」
山本勘助「フフフ…お呼びでございますか、いやお声には出されなんだか…」
勘助「この勘助めに腹案がござりますれば、今しばらくのお待ちを…」
信玄「う、うむ…」

〜陸奥・三戸城〜
晴政「むっ…やはり、わしは奥州の大名として認められてはおらんのか?」
信長「いえお屋形様、これは旧習に囚われる鎌倉府のことゆえ仕方ござりませぬ」
晴政「そうか…そこまで言うのであれば…」
信長「(早く陸奥まで来てくれよ、弘忠…)」

〜出羽・角館城〜
戸沢道盛「ほう、関東管領殿より文か…」
道盛「まあよい、最上家にしろ管領殿にしろ敵は作らぬほうが得じゃ、鎌倉に使いを出そう」
こうして、小野寺氏・仁賀保氏・寒河江氏・天童氏らは最上家の勢威を恐れて鎌倉府に忠誠を誓った。
324久慈下野守弘忠:2007/04/23(月) 23:21:26 ID:5PPKdVfS
/*
定栄さんの言う「父上殿」って誰のことですか?
*/
325下間頼龍:2007/04/23(月) 23:24:09 ID:eRV6Vnds
・・・加賀・尾山御坊・・・

下間仲孝「之康様、実は・・・薄家よりこの様な内通の文が来ております。>>233
しかし私には薄家が何をしたいのやらさっぱり解りませぬ。先日兄弟の頼廉が薄家の襲撃を
受けた後、石山に誘導されたとの事。
頼廉は越前にて幼き朝倉殿に変わり軍の統率をしておったので困ってます。
頼廉の鉄砲隊の統率力は本願寺が誇る部隊なれど、私は鉄砲隊を何処で使えば良いかも解りません。
何しろ一揆扇動こそ私の持ち味ですのでw

・・・京の都・和束邸前・・・

斉藤龍興「おや、あそこに居られるのは若き小笠原ではあるまいか。・・よし。」
長井道勝「・・大丈夫でござろうか。私達は手勢のみですぞ。」
龍興「なあに、手勢のみはあちらかて同様だ。行くぞ。」

龍興「小笠原家の知将、鴨冬様御一行と存じます。某は下間家臣・斉藤龍興と申します。」
鴨冬側衆「貴様、よくもぬけぬけと!そっ首刎ねてくれようぞ!」
龍興「まぁまぁ、落ち着かれよ。我等がここに居るのはこの度の戦とは関係ござらん。
亡き先代、頼照様の命により例の官位の事で参った次第。
して我等はこれより石山に向かいますが鴨冬様はやはり播州へ?では話しながらの道中など如何ですか?
なに、私の顔など小笠原家にも薄家にも知られておりませぬ。誰も気にはしませんよ。」
鴨冬側近「鴨冬様、如何なされますか?」
326柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/24(火) 00:12:59 ID:Q+7K09T5
〜紀南:一ノ瀬城〜
山本康忠の一ノ瀬城に入った家興は家臣や紀伊の土豪等と最後の小山・汐崎平定についての軍議を行っていた。

家興「小山へはこの道で…」
喜内「いえ、熊野の裏道を使えば…」
直光「それでは大軍が通れませぬ、ここは一つ…」

バタバタバタバタ…

侍従「はぁはぁ…殿!!」
家興「何じゃ?そんなに慌てて」
侍従「和泉留守居役の仲久様より書状です!」
家興「仲久から?何かあったのか…?」
元春「何でございますか?」
家興「これは…」
国興「如何なされた兄者?」
家興「淡路の薄勢が播磨に兵を集め北陸下間へ侵攻したと!!」
国興「何!?」
家興「『宜しければ御味方していただきたい。』と書いてあるが…河内守殿は薄に従うと…」
良重「河内様が!?何かの間違いでは!?」
家興「いや、小笠原家と下間家は完全に断絶をしたらしい…これは大変なことになった…」
宗重「まさか…河内様が下間様と断絶するとは…」
正信「し…信じられませぬ」
家興「それに加えもう一つ同封されていた書状だが…その下間当主の頼昭殿が亡くなられたようじゃ…」
国興「下間様が…」
家興「まさか下間殿が…北陸の仏の国はどうなるのじゃ…くらっ」
国興「ああ!!兄者、しっかりなされよ!!兄者!!」
良重「しかし大変なことになりました。最早薄といえば四国・山陽・九州を押さえ
   飛ぶ鳥をも落とす勢い…その薄と河内様が手を組み下間と戦うとなれば…
   殿も『無関係』とは言えなくなります…」
元春「殿は如何なさるおつもりですか?」
家興「うう…すまぬ、眩暈が…
   我が柏原家は雑賀を味方につけ南海門徒衆を保護しもはや本願寺と無関係とは言えぬ状態じゃ、
   今更下間を裏切ることは出来ぬ、しかし河内守殿には過去に色々と世話になっている…小笠原家も裏切れぬ…
   わしは今回動くことなく領土を守ることに専念いたす。」
正信「中立…ですか?」
家興「うむ…例え要請を受けても下間にも薄・小笠原にも一兵も送らぬ、しかし我が領土を侵された時は全力で追い返す!!
   国興!!おぬしはこれより元春・宗重・守を連れて岸和田へと向かえ!!万事に備え水軍の準備をいたす!!」
国興「ははっ!!」
家興「良重、正信、家篤、信護、成猛はわしとともに平定の続きじゃ、速やかに紀南を平定し、和泉へと戻る!!」
一同「ははっ!!」
家興「湯浅殿、湯河殿、目良殿、野辺殿。国興等とともに水軍で和泉へ向かっていただきたい。
   我が軍にも水軍はございますが、聊か頼りないところもございまして…
   熊野水軍の流れを組む貴公等の水軍ならば大丈夫かと存じます。どうか我等に力を貸していただきたい」
湯浅宗寿「もちろん、兵庫様のお力になれるのでしたら喜んで!!」
湯河直光「兵庫様のためとあらば!!」
目良・野辺「万事と言わず、何にでも使ってくだされ。」
家興「ありがたい…他の紀伊諸侯はわしと共に平定戦に加わっていただきたい!!紀伊に一刻も早く平和を取り戻すのじゃ!!」
紀伊土豪「おおーーーーっ!!」
家興「良重、堀内・新宮に文を送れ!!小山・汐崎を堀内・新宮の兵を使い伊勢側より挟み撃ちにいたす!!」
良重「ははっ!!」
327柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/24(火) 00:18:01 ID:Q+7K09T5
明朝各将それぞれに出立する。

・柏原国興
・稲葉元春
・平松宗家
・松浦守  
兵5000を連れて、陸路より和泉へ向かう。

・湯浅宗寿
・湯河直光
・目良水軍
・野辺水軍
水軍1000を連れ海路を和泉へ向かう

・柏原家興
・淡輪良重
・樫井正信
・石川家篤
・鈴木信護
・楠成猛
・鈴木重朝
・土橋守重
・岡 吉正
兵二万を連れ小山・汐崎平定に向かう

・山本康忠
・山口喜内
・梅戸実秀
・玉置水軍
・安宅水軍
兵1000を連れ海路より小山・汐崎平定に向かう
328薄修理大夫為弘:2007/04/24(火) 05:30:50 ID:SsFl+wZc
ふむ…狢め…穴に籠もりおったか…。
為重「大音殿…。」
大音「はっ。」
為重「狢殿に書状を送ります…。」

狢殿へ。

この度の北陸侵攻は家臣達が勝手にやっていること、私はこの戦を終わらせたいと思っています。
実は内々に下間家とも通じており先方もそれは承知の上にてござる。
また石殿も私の考えには気付いているはずです。
今は強力過ぎる我が家臣団を牽制するために少しでも多くの兵が欲しい。この狸と石と仏を助けると思って早く播磨に来ていただきたい。
平にお願い申し上げます。
薄狸。

為重「それから石山の頼廉殿にも我等の考えを余すところなく伝えましょう…。」
うむ、下間の旗も必要じゃしな。

頼廉殿。

頼廉殿に話しておきたいことがあるので至急参られたし。
薄狸
329下間頼龍:2007/04/24(火) 07:14:23 ID:JX5bCXf1
・・・石山・本願寺・・・

頼廉「取りあえず加賀に書状じゃ。真の目的は・・・ってまさかとは思うが。」
330薄修理大夫為弘:2007/04/24(火) 07:44:25 ID:SsFl+wZc
大音「島津義久殿が九州各地の大名の残党を引き連れ参陣いたしました。」
うむ…。

九州勢二万内約。
島津義久一万。
龍造寺党三千。
大友党三千。
相良党千。
有馬、松浦党千。
伊東党千。
対馬宗党五百。
肝付党五百。

為重「各地の名族達が集まっておりますな…。」
そうじゃの。そういえば他にも残党が集まりだしたな。

残党勢五千内約。
一条党千。
安芸党五百。
本山党五百。
波多野党五百。
筒井党五百。
若狭武田党五百。
大内党千。
尼子党五百。

為重「西日本の大名の残党はほぼ集まりましたな…。」
あとは狢と子狐が参陣すれば詰みじゃな。
331定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/24(火) 08:13:22 ID:j+poDd5T
父上→義父?(久慈信長殿?)


そして、今から教育実習行ってきますので失礼!!
332定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/24(火) 09:23:14 ID:j+poDd5T
定栄「もぎゅもぎゅ。やっぱりウニは殻ごとじゃなぁ」
島「なにしてるんですか!ウニの殻は食べられませんよ?」
定栄「蝦夷は寒いが食い物と女は最高じゃな!」
島「何という御方か・・・仏門関係ないんか?」
333定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/24(火) 09:28:13 ID:j+poDd5T
来年からの実習に合格。。やったぁ!

定栄「久慈殿に女子をおくってやるか・・・」
島「なんじゃ!?この女!碧眼金髪ではありませんか!」
定栄「ワシは若い娘や異人に興味ないからな、、雪のような白い女は嫌いじゃ!久慈殿なら好きじゃろ!」
久慈殿へ、漂流してきた異人の娘を献上致します。
何卒、よしなに。
334久慈下野守弘忠:2007/04/24(火) 17:34:06 ID:WjT9bG6U
〜陸奥・棚倉、長尾謙信の陣〜
謙信「結局、わしに出番はなしか…」
定満「そんなことはございませぬ、謙信殿がこの地まで来たからこそ敵の動きを封じられたのでございます」
謙信「まずは、黒川に戻ろう(…ううむ、わしが戦功をたてねば計画は丸潰れ…どうにか戦が起きんものかのう…)」
謙信「(そうじゃ、手頃な土地があったわい…ふふふ…)」
定満「謙信殿?」
謙信「ん?いや、なんでもない…そうだ、政景殿に用があるゆえ春日山まで連れて行ってはくれぬか?」
定満「承知いたしました」

〜近江・伊吹山麓〜
実綱「ここが近江か…とりあえず領主の浅井殿にお会いしよう」
一刻後…
実綱「それがしは久慈家家臣、直江実綱なり!門番よ、浅井殿に取り次いでくれ!」

〜常陸・結城城付近〜
宇都宮綱雄「うう…わしはどうすればよいのじゃ!」
壬生家の雑兵1「さて、殿がお探しの綱雄とやらはいずこであろう?」
雑兵2「さあ、一緒に北へ逃げたのではないか?」
綱雄「(叔父上はわしを探しているようじゃ…)おーいそこの足軽、宇都宮綱雄とはわしのことぞ!」
グサッ
綱雄「ぐはっ…貴様ら…」
宇都宮綱雄、常陸国結城にて死去。享年42歳。
335久慈下野守弘忠:2007/04/24(火) 18:09:02 ID:WjT9bG6U
〜相模・早雲寺、久慈弘忠の宿所〜
弘忠「ほう、南蛮の娘とな?」
祐光「はっ、伊達殿が領内を通過する駕籠があるのを見て、問いただした所…」
弘忠「面倒だな、突き帰すわけにもゆかぬし…よし、白河で留めておけ、実綱に南蛮語を解する者を連れて来させよう」
弘忠「身分ある者の娘であれば、これはしめた物だ…」
336松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/24(火) 18:32:56 ID:SHOmLwpu
飯沼「お召しで御座りまするか?」
清顕「うむ、そちには長門・石見の統治を任せる故さっそく山口に入ってもらいたい」
誉田「西国の抑えは飯沼殿でなければ勤まりませぬ」
飯沼「ははっ。直ちに赴きまする」

飯沼重行は体よく遠方に追われた
337久慈下野守弘忠:2007/04/24(火) 20:09:40 ID:WjT9bG6U
和束殿へ

先程の官位叙任の件においての格別のご配慮、有難く存じます。
さて、此度の用件でございますが、鎮守府将軍が現在空位になっているとか。その職を、然るべき人物に与えて混乱する陸奥を鎮めるようしていただけませぬか?
憚りながら、関東管領上杉兵部少輔さまの若君であられる上杉憲藤さま等が適任かと存じます。そのことについては、追って連絡させていただきます。
なお、越後の特産である八目鰻を僅かながら金15枚と共にお送りさせていただきました。京では珍しきものでありましょう。
但し高貴な食べ物ではないゆえ、中納言殿のお口には合わぬとは思いましたが、勝手にお送りさせて頂きました。

久慈下野守源弘忠
338下間頼龍:2007/04/24(火) 21:37:53 ID:JX5bCXf1
・・・摂津・石山本願寺・・・

本願寺では今後の振る舞い、また薄家が何を企んでいるのか話し合われていた。
頼廉「・・・・という事はありえぬだろうか?」
頼廉の突拍子も無い探りに一堂は声を上げて笑った。しかし唯一遊佐だけは真顔のままである。
頼廉(ふん・・笑っておるがよいわ。)
遊佐「・・いずれにせよ一度播磨へ向かおう。真意の程を確認せねば。」

下間頼廉一行、再び播磨へ


・・・加賀・尾山御坊・・・

慌しい盟主・頼龍にかわり、頼廉からの書状を受けたのは仲孝であった。
仲孝「ははは、頼廉め、血迷いよったか。それでは全てが茶番ではないか。」
家臣「本当にその様に思われますか?」
仲孝(真であれば小笠原様は下間との間を取り持つ為にわざと之康様を・・
どちらに転んでも越前にて兵を構えねばならないのは確かだな。)

仲孝「越前に兵を増員だ。兵一万一千に二万四千を加え、三万五千とする。派手な方が良い。
すう、之康様にお伝えせねば。兄弟で血を流し合わずに済むなら越した事は無い。」
339定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/24(火) 22:04:39 ID:j+poDd5T
定栄「蝦夷の北に土地があるのか?」
デクシャイン「あなた方から言えば、北蝦夷ですか・・」
五十嵐「そこにもアイヌが居ます故、支配下にいれましょう。聞くところによると其処には巨大な海獣がいるそうですな。」
定栄「よしっ!そっちに行くぜぃ。」
340定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/24(火) 22:09:41 ID:j+poDd5T
薄殿へ、
戦支度中申し訳ございません、こたびの文は薄家の所領で貿易して良いのか許可を得たいため文をおくりました。海産物と熊の毛皮を送りますので何卒よろしく。
夷王(イオウ)・定栄
341定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/24(火) 22:19:54 ID:j+poDd5T
デクシャイン「全員、静かにしろ!殺しはしない!」
カマヌイ「貴様等!勝手な!!」
デクシャイン「貴様が族長のカマヌイだな!逆らうな!!カマヌイ殿。これを見よ!」
銃で鳥を撃ち落とす五十嵐
カマヌイ「んん!?(なんじゃありゃ?)」
デクシャイン「一度しか言わないぞ。。ワシらにひれ伏せ」
カマヌイ「くそ!!」
342奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/25(水) 00:13:29 ID:2v0fLJTV
〜小谷城〜

経政「わしが浅井経政(長政)である。直江殿やらは何用で当地に参られた?」
343和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/25(水) 00:38:10 ID:MS720nZC
是道「下野守殿から鎮守府将軍の奏請だと? はて、久しく任じられた者などおらぬのではないか?」
家礼「後醍醐帝の御代に先例があったかと」
是道「よくわからん。詳しい公家に調べさせてまいれ。
ところでこの八つ目鰻、たしかに目が八つあるようだが、美味なるものでおじゃろうか」
家礼「なんでも食せばよろず眼病の妙薬とか」
是道「おっ、こやつまだ生きておるな、ヒッ!、ひっついたぞ。ほほほっくすぐったい、ヒヒヒッ、
なんとかしてくれぃ、ヒヒヒッほほほっ、助けて〜」
344人間七七四年:2007/04/25(水) 02:18:22 ID:3BbhL88m
消えろ死刑囚
345久慈下野守弘忠:2007/04/25(水) 07:15:41 ID:inNHofYL
〜近江・小谷城〜
実綱「此度は、我が主・久慈下野守の命により「鉄砲」を買い付けに参りました」
実綱「無用の心配をお掛けしない様まかり越した次第なのですが…今浜には優れた鍛治が多いとの噂を聞きましたが、浅井様は何人かご存知でしょうか?」
346小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/25(水) 07:46:08 ID:yiMYitQl
>>317.>>320
/*
申し訳ございませんorz
*/

>>316
範長「本気でやる気は無いのですか?更に大きな考えですか・・・ふむ」

範長の心に何か黒いものが生まれた。範長も薄家の策に踊らされる為に出てきたわけ
ではないのである。人件費の安い戦国の世とはいえ、三万の大軍を集めるのだから、
それなりに費用はかかる。それは経済先進地帯を支配する範長にとっても決してはした
金では無い。下手をすれば全く戦も無く終わるかもしれない。範長は先の播磨出兵も
不首尾に終わり、柏原にまで慰謝料を渡していたのだから、今度こそはという思いが
あった。しかし、この為憲の言葉である。範長は焦っていた。

範長「しかし、大きな事を為すには基盤も必要でございます。このように大軍を集めたの
    ですから、一気呵成に北陸に攻め込み、下間の貯めこんだ膨大な金銀を接収する
    のが良いかと存じますが・・・為憲様から修理様に申し上げてはいただけませんか?」

範長は為憲を焚き付け始めた。

>>320.>>325
鴨冬「・・・では失礼致します」

鴨冬は是道に追い払われるようにして邸を去った。公家衆はすっかり金の亡者になってしまったという
事に鴨冬は失望していた。彼らこそがこの国の伝統の守護者と信じていた鴨冬にはつらい現実であった。
しかも、薄の如き伝統破壊者を高位に就けようという実力者に媚びる態度も気に入らなかった。

大路をとぼとぼと歩いていた時、ある一行と邂逅した。

龍興「小笠原家の知将、鴨冬様御一行と存じます。某は下間家臣・斉藤龍興と申します」

なんと敵対している下間の家臣の一行である。当然、供の者たちはいきり立つ。

正勝「貴様、よくもぬけぬけと!そっ首刎ねてくれようぞ!」

今にも刀を抜かんとする正勝と対照的に龍興は落ち着き払って話し始めた。

龍興「まぁまぁ、落ち着かれよ。我等がここに居るのはこの度の戦とは関係ござらん。 亡き先代、頼照様の
    命により例の官位の事で参った次第。して我等はこれより石山に向かいますが鴨冬様はやはり播州
    へ?では話しながらの道中など如何ですか?なに、私の顔など小笠原家にも薄家にも知られており
    ませぬ。誰も気にはしませんよ。」
安信「鴨冬様、如何なされますか?」

鴨冬はすぐに正勝と成政に刀を収めるように命じ、非礼を詫びた。

鴨冬「斉藤殿、供の者の無礼何卒お許し下さい。はい、私もこれから兄上と合流する予定でございます。
    まあ、ここでは戦や官職の事は出さないようにしましょう。・・・お互い気まずくなるだけでしょうから。
    之康兄上が下間家でお世話になっていると聞きますが、元気にしておりましょうか?」
347小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/25(水) 07:46:44 ID:yiMYitQl
>>325
之康「薄はもしや我らと本気でやる気は無いのかもしれません。だが、狸の事。これも策謀の一つで、油断
    したところを一気に・・・という事も考えられます。いや待てよ・・・仲孝殿、この出兵には後ろに何か
    更に大きな目的があるのでは?下間攻めはその目的の為の踏み台・・・兵も書面ではこんな泣き言を
    言っておりますが、薄の八万に加え、島津の後続二万、馬鹿兄貴の三万、柏原も耐え切れなくなって
    いずれは一万か二万出すでしょう。四万でいっぱいいっぱいの下間家を潰すだけとは思えない大軍だ。
    ひょっとしたら、奥田と決戦をやる為に兵力を集めたのでは?さらに和睦となれば下間の兵も加える事も
    ありうる・・・」

之康は勢いで喋ったが、冷静になっても十分ありうる話だと思った。となればますます情報を集める必要がある。

之康「仲孝殿・・・各地の門徒達から情報を集めて下さい。この戦、あまりにも情報が不足しています」

>之康様にお伝えせねば。兄弟で血を流し合わずに済むなら越した事は無い。

之康「さて、あの馬鹿兄貴がそんな高度な事思いつくものですかね?(ニヤ」
348定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/25(水) 14:12:57 ID:jyzRgYVq
定栄「獣がいっぱいじゃあ!」
五十嵐「これで毛皮いっぱいですな」
貿易、金。定栄、稼ぐ
349定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/25(水) 14:16:18 ID:jyzRgYVq
久慈殿へ
毛皮を献上いたします。
商人の領内通行の許可をお願いいたします。
夷王・定栄より
350久慈下野守弘忠:2007/04/25(水) 18:28:57 ID:inNHofYL
〜相模・鎌倉〜
ついに上杉憲政は忍の仮の御館から鎌倉に移った。
憲政「これが鎌倉か…」
業正「御館様…」
弘忠「御館様、鎌倉殿がお見えでございます」
足利義氏「そなたが兵部少輔か?わしが鎌倉公方・足利義氏じゃ、以後よしなにな」
憲政「…」
ここに、鎌倉府は完全な復活を遂げたのである。しかし…
憲政「なあ政弘、おかしな話とは思わぬか?主筋とはいえ、あのようにいきなり…」
政弘「しかし、とりあえず鎌倉府の再興はなりました、めでたきことではありませぬか」
憲政「そうか…」
351松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/25(水) 19:36:08 ID:AXBj7Ign
清顕「戦のせいで流民が領内に入って来ている。まったく甚だしい迷惑じゃ」

〜山口〜

家臣「殿、亀岡のお屋形様よりの使者で山中様が到着なされました」
飯沼「鹿之助殿久しゅうござる」
山中「お久しぶりでございます」
飯沼「して、鹿之助殿お屋形様の命とは?」
山中「実は薄家と下間家の戦で政情が不安定でしてな流民がちらほら出現しているのです」
飯沼「戦は北陸であろう別に大した事ではないのでは?」
山中「今は良いのですが、大火になると困ると仰せです」
飯沼「それはそうだが。で何と仰せで?」
山中「馬関を通過する船から通行料を取るようにと」
飯沼「うーん果たして効果はあるのかなあ?」
山中「無いでしょうな。でも島津勢は多少ではありますが困るのではないかと」
飯沼「では何故?」
山中「強いて言うなら暇だからでしょう」
飯沼「…」

馬関海峡封鎖
352薄修理大夫為弘:2007/04/25(水) 21:24:48 ID:Nf8aptT/
小笠原陣中。

為憲「下間家は攻めませぬ。他に狩るべき獣がおります。」
下間攻めはないことを明確に宣言する為憲。
為憲「そう焦らずとも石殿には一手の大将として働いてもらう時が来ます。」

播磨為弘陣中。

大音「島津の後続が到着いたしました。」
うむ、為親の三万もすぐそこまで来ておるな。
大音「はっ…しかし殿。」
なんじゃ?
大音「山陰の子狐が島津の勢から通行料を徴収したとのことです。」
あやつめ…まぁ良いわ。この狸を馬鹿にした償いはいずれしてくれる。
為重「石山より頼廉殿が参られました…。」
これはこれは頼廉殿。わざわざ苦労かけて申し訳無い。
話というのはじゃな…。


…というわけなので頼廉殿にも下間の旗を掲げ我が軍に同行していただく。
それでは明朝播磨を発ち石殿の軍と合流し都を目指す。
353定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/25(水) 21:29:39 ID:jyzRgYVq
定栄「そうじゃ。京都へいこう。」
354定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/25(水) 21:50:49 ID:jyzRgYVq
五十嵐「定栄様、ここには寺しかございませんぞ?」
定栄「しまった、また別れた我が子らの事を・・・」
五十嵐「二人は17〜18くらいにはなってるのでしょうな。」
定栄「どうせ、今はここには居ない。今は加賀の寺にいると聞いているからのぅ。良い坊主になっていればいぃが・・・。」
355和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/25(水) 22:15:39 ID:MS720nZC
和束家侍「そこの坊主、どこかで見覚えがあるな…あーっ!定栄だな!
こら待て、逆賊の定栄だろ。待てぃ」

定栄、追い掛けられる
356下間頼龍:2007/04/25(水) 22:36:17 ID:40vH8mNq
・・・山城・摂津珍道中・・・

龍興「之康様ですか。執拗に小笠原様を気になされているご様子ですな。
本意で言っておられるのか、強がっておられるのか・・。
下間の坊主供に大層頼りにされているご様子。

・・しかし京も乱れておりますな。舞い散る桜も廃屋にあってはあわれな事です。
これでも花の都と言うべきなのでしょうや。公家衆と叡山は潤っておられるようですが。

私はこれより主一門の頼廉様のもとに参ります。
・・失礼ですが先の播磨の件にて当家は薄様の要望に答えたつもりですが、
この度の茶番に対し、薄家より何かくれても良いのでは無いかと思いましてなw
ん?向こうで大の大人が追いかけっこをしておる。楽しそうですな。


・・・加賀・尾山御坊・・・

仲孝「ふむ・・之康様がおっしゃるなら説得力がありますな。しかし当家は今尚
奥田家との和平交渉が続いております。そうなれば薄家かあるいは奥田家か・・。
はっはっは。いずれにしても北陸を舞台とするのは避けたいですな。
この地は父、頼照が平和を望んで築き上げた地なればこれを汚す者は誰であろうと
許せませぬ。

各地の門徒ですが東海は和議交渉次第、南海は柏原様に従うそうです。
・・となれば残るは畿内石山本願寺。只今頼廉がいるので良き報せを持って参るでしょう。
それにしても我が同盟国の若狭・武田が我等に断りも無く薄家北陸侵攻軍に降りたのは
どういう事だ。」

〜・松枝左兵衛様・〜
この度、薄家の北陸侵攻にあたって戦となるやも知れませぬ。
若狭にあっては松枝様の同意を経て当家と同盟国となっております。
これを破り、若狭武田が薄軍に降りたはいかんともし難い事。
我等としては戦になろうとも松枝様の許可無しに若狭へ兵は入れませぬ。
万が一、松枝家に火の粉が降りかかった際には遠慮なく成敗して下され。
随分な頼みではございますが何卒宜しくお願いします。 〜下間仲孝〜
357下間頼龍:2007/04/25(水) 22:36:48 ID:40vH8mNq
・・・播磨為弘陣中・・・

頼廉(やはりな。)「そういう事であればこの度の事も仕方ありませぬ。
この度の挙兵、本願寺は疑念を抱いておりますれば、万全な兵力もございませぬが
お力になりましょう。」
(しかし北陸に何と説明すれば良いか・・・)

下間頼廉隊

越前鉄砲隊1000
石山鉄砲隊2000


>>354
/*
北陸崩壊フラグ・・・父親似ではありませんようにw
*/
358柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/25(水) 23:44:00 ID:+YK4Nm4I
〜紀伊:串本〜
紀北の土豪・地侍等を味方に付け勢いついた柏原勢は日置川を越え小山領へ侵攻。
小山勢の篭る支城や砦を次々に攻略、降伏させていった。

良重「初めは反抗していた小山勢も最近では我が軍の旗を見るだけで降伏するようになりましたな」
正信「更に紀南の土豪・地侍も次々と従順を申し入れております。紀南の平定もあとわずかです」
家篤「堀内殿からの書状によりますと紀勢にて堀内・新宮勢三千が挙兵したとのこと、熊野にて汐崎勢と交戦中にございます」
家興「従順を申し入れた者には今までの所領を安堵すると伝えよ、堀内殿にはわしから書状を出しておく」
一同「ははっ」

家興「陸路の国興も海路の湯浅殿等ももう和泉:岸和田へ到着したころであろうか…」
良重「殿、薄修理様より書状が届いております」
家興「来たか…どれ」
良重「如何でございますか?」
正信「やはり…援兵の要請で?」
家興「うむ、援兵の要請ではあるのだが…此度の北陸侵攻は修理殿の家臣達が勝手にやっていることと
   おっしゃっておられるが…どうであろうか…?」
良重「ふむ…何か裏があるような気がしますが…」
家篤「しかし断ればそれこそ薄勢は大阪湾を越え和泉へ攻め寄せるかもしれません」
家興「下間殿とも連絡をとっておるというが…信じてよいものか?」
良重「ここは一つ、下間様に確認の書状を送られては?」
家興「しかし…『内々に』と書いてあるからのぅ…」
正信「殿、弱気になられますな、ここはビシッと」
家興「う…うむ…」
侍従「申し上げます!!石山に居られる下間頼廉様、約三千の兵を率い薄勢に加勢したと!!」
家興「なに…!?」
良重「ということは本当だったのか…」
正信「これは…疑いないでしょう」
家興「…国興に伝えよ、『直ちに八千の兵を率い播磨へ向かえ、ただし薄勢が下間と戦を終わらせること無く
   下間領を侵しはじめたらすぐに帰国せよ』と」
良重「そのような条件、国興殿がよろしくても修理大夫様が納得されるか…?」
家興「修理殿に問い詰められた時はわしは自分の穴に篭るよ…」
正信「狢…ですか…」

359和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/25(水) 23:54:07 ID:MS720nZC
和束家侍「ゼエゼエ、なんと逃げ足の早い奴。とりあえずお上に報告せねば」

是道「なに、それで定栄を見失ったじゃと、たわけが。しかしあの噂がまことじゃったとはのう。
して、奴らの手勢はいかほどじゃ。どのような様子でおじゃった」
侍「それが…定栄は僧衣だったのでまだわかったのですが、一緒にいた多分例の伊賀勢はまるで商人のような出で立ちで…」
是道「ううむ、なにを企んでおるのじゃ?」
360奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/25(水) 23:58:21 ID:2v0fLJTV
〜小谷城〜

経政「いくら何でも鉄砲職人をやる訳にはいかんぞwここもやっと軌道に乗って来た所だからな。
鉄砲20丁と製造書を御渡ししよう。これ以上だと私の首が危ういのでな・・」

〜京・奥田屋敷〜

公家「薄殿の軍に本願寺の手勢が参加したそうでおじゃるぞ」
中盛「ほぉ・・本願寺が薄に・・何やらきな臭い・・。殿に文を出しておこう」
奥田家京留守居・野中中盛、今や朝廷にも影響力を持ち始めた奥田家の重臣である
361和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/26(木) 00:51:23 ID:zeGuuojp
是道「宮城の警護はどうすればよいのじゃ、守護の兵がおらぬ都はこころもとないのう。
そうじゃ、野中殿の兵を借りよう。野中殿なら麿の頼みもよく聞いてくれるでおじゃる」
家礼「恐れながら黄門様…奥田家は定栄とのかかわりは極端に避けまする。まず間違いなく断られるでございましょう」
362久慈下野守弘忠:2007/04/26(木) 02:06:31 ID:xLvyHXfa
〜近江・小谷城〜
実綱「おお!製造書まで!ありがたき幸せにございまする!」
・・・
景家「さて、この後は越後へ戻るのみにございますな」
実綱「いや、このあとは堺で南蛮語を解する者を探せとの仰せじゃ」
実綱「それとな…京に南蛮の僧がいるそうじゃ、それも連れて参れ、と…」
景家「ふう…越後に帰るのはまだまだ先になりそうですな」

〜越後・春日山城〜
政景「謙信殿、よくぞ来たな」
謙信「此度は、我ら長尾家の存亡に関わる重要なことにつき、猪苗代からまかり越した次第」
政景「ほう、聞こう」
謙信「越中に侵攻すべきです」
政景「なに?」
謙信「越中は一向宗徒で溢れかえっております、いずれこやつ等が越後にもその手を伸ばしてくることは必定」
謙信「いまのうちに越中を攻め、一向宗の寺を破壊しつくすべきでしょう」
政景「…とはいえ、村上殿のこともあるからのう…」
謙信「久慈殿は熱心な法華宗徒であるとか、説けば承諾してくれましょう」
謙信「念のため、久慈殿にもお声を掛けておきましょう」
政景「うむ…では兵を城下に集めておくか」
長尾政景、越州兵を2万動員し越中出兵を企てる。
363薄修理大夫為弘:2007/04/26(木) 05:29:43 ID:P2b0EfwJ
為憲陣中。


若!!
為憲「ぬ?なんじゃこんな朝早くから。」
大殿の軍勢が到着いたしました!!
為憲「まことか!?お出迎えせねば!!」


為憲「父上!!」

そこには馬上西国諸侯の勢を引き連れた為弘の姿があった。

おぉ為憲。元気か?
為憲「今まで戦も無く兵達の英気を養っておりました。」
うむ。それは何より。
為重「南から軍勢…狢の軍ですな…。」
狢も動いたか…よし!!都に向かうぞ!!
薄全軍都へ。

大音よ、和束殿へ書状だ。
これより陛下の庭先を通ります、少々騒がしくなりますがお許しください。
また陛下には兵の士気を高めるためお言葉を頂きたい。
主だった者を連れ内裏に参りますのでその旨和束殿から陛下に伝えて頂きたい。

とな。
364下間頼龍:2007/04/26(木) 07:10:26 ID:RyYzgBZV
・・・加賀・尾山御坊・・・

家臣「仲孝様!大変です!越後で長尾勢が挙兵の動きあり!越中侵攻の噂もございます!」

仲孝「何!?一体我等が久慈勢に何をしたと?それに今は奥田家と和議の最中だぞ!?
どういう事か解っておるのか?・・ってやばいのは我々だけどw じゃなくて!
之康様、どうしたモノでしょう?越前を指揮する頼廉がおらぬというのに越中を指揮する斉藤龍興
もおりませぬ。誰か・・誰か戦闘の指揮に長けたモノが北陸に居れば良いのだが・・・。
しかしこの度の挙兵、タイミングが良すぎるな。まさか・・・薄家・・・?
兎に角北陸で動かせる兵は四万。これをどう動かすかだな・・。ま、挟まれちゃお終いだよねw♪
とりあえず越後門徒衆の扇動を準備しておこう。出羽の専称寺にも話を通しておく。
北陸の地に土足で上がる奴は御仏の力にて即浄土に送ってくれるわ。」
365久慈下野守弘忠:2007/04/26(木) 07:12:35 ID:xLvyHXfa
〜相模・鎌倉〜
弘忠「ほう…下間を討伐すべし、と?」
祐光「未だに長尾家中の様子はつかめておりませぬ、この出兵は罠かもしれませぬぞ」
弘忠「そうか…ではそなたを派遣しよう」
祐光「…はっ」
366小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/26(木) 07:58:04 ID:sCAlWAO0
鴨冬は龍興と駒を並べながら街道を進んでいた。之康の消息、都の荒廃、遠回しの旧勢力批判。
そのようなことを話しながら、本願寺と播磨を分ける道に差し掛かった。

龍興「私はこれより主一門の頼廉様のもとに参ります。・・失礼ですが先の播磨の件にて当家は薄様の
    要望に答えたつもりですが、この度の茶番に対し、薄家より何かくれても良いのでは無いかと思い
    ましてなwん?向こうで大の大人が追いかけっこをしておる。楽しそうですな」

鴨冬「そうだったのですか。ならば薄殿が下間を攻める名分は無いはず・・・今回の戦何かがおかしいよう
    ですね?・・・くすくす、何があったというのでしょうかw」

しばらく笑いを忘れていた鴨冬の顔に微笑が浮かんだ。

花隈城にある報告が入った。柏原がいよいよ薄に組するために動いたのだ。範長は側近達とともに
各勢力の動向についての情報を収集していた。

範長「ほほう、柏原殿がいよいよ重い腰を上げましたか」
村範「此度の大将は国興様のようにございます」
範長「なんとまたですか?・・・ふふっ、どこかの弟と同じですね」
村範「殿・・・それは」
範長「しかし、柏原殿が参戦してくれるとはありがたい。どこを攻めるのかは分かりませんが、大きな戦力と
    なるでしょう」
長房「しかし、為憲様は何故あのような事を?同盟軍と言ってもいい立場にある我らに目標を伝えないとは」
重久「信用が無いからでござろう。先刻攻めようとしたばかりじゃからな」
宣頼「殿、密偵からの報告でございます。長尾が挙兵、久慈もとりあえず支持しておる模様」
範長「ふむ、下間は表向きは四面楚歌となりましたか」
宣頼「さらに薄様から都に進軍するとの触れがありました」
範長「・・・松枝がなにやら不穏な動きを見せているとか。補給路の確保が必要でしょうね?」
一同「殿・・・まさか」
範長「我らはここに留まり、松枝への睨みを利かせ、補給路の確保に当たります」

――30分後

為弘に範長は先ほどの理由を伝えていた。

範長「・・・というわけで我らはここに留まり、後方支援に当たります。修理大夫様にそうお伝えください」

範長動かず

>>356
之康「同盟国が脱落?失礼だが、下間家の統制力が弱まっているのではありませんかな。差し出た話だが、
    俺に一万・・・いや、5000で良い。兵を貸していただきたい。示威運動をして、再びこちらに引き戻す必要
    があると思われるので。長尾か・・・まだ時間はあるので、若狭鎮定を急ぎましょう。若狭を押さえ、薄への
    防波堤にすれば長尾にのみ戦力を傾けることができます。此度の戦・・・電撃戦で行わねばなりません。
    何卒、御決断を・・・」
367定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/26(木) 12:05:07 ID:VLXziXje
定栄「商人との話がついたか、、」
五十嵐「毛皮・海産物をこちらで売り、鉄砲・美術品などを買いましょう。」


??「あの後ろ姿、やはり父、・・・定栄か、、賊めが!」
368定栄 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/26(木) 12:21:40 ID:VLXziXje
定栄「桜咲き、散り行く様は、我に重なる」
五十嵐「どうされたのですかな?」
定栄「五十嵐!!貴様、ワシに何か隠しておるな。」
五十嵐「実は・・・」
??「定栄!覚悟ぉぉー!」
定栄「・・・統亮!?」

どさっ・・・定栄、享年55
369統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/26(木) 12:37:02 ID:VLXziXje
統亮「五十嵐!ご苦労。ワシは今から和束邸に父・定栄の首を持っていき、官位を頂いてくる。」
五十嵐「若様、お帰りなさいませ。二代目夷王・統亮様」

統亮、和束邸に定栄の首を持って走る。
370正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/04/26(木) 12:39:44 ID:rcynLfRS
/*
なかなか暇が取れないので省略します。
義頼一行が中国地方を目指すが難波してみんなバラバラになり項龍は雑賀に流れ
時茂と信茂は四国地方に流れ義頼は切支丹を利用する為に京都などで布教してると
いうことにしてくだいさい。
*/
371統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/26(木) 14:15:34 ID:VLXziXje
統亮「ここが和束邸かぁ・・・開けてくだされ!定栄の首をもってまいりました。」

統亮・・・定栄の?男、定栄の言っていた子とは別の人物。
五歳の時に母(安部氏)と共に定栄に捨てられたが、定栄の配下の五十嵐や藤林らと繋がりがあった。現在26才。先日、明から帰国した為に定栄を討った。
372久慈下野守弘忠:2007/04/26(木) 16:03:36 ID:xLvyHXfa
〜越後・山本寺城〜
祐光「それがしは、久慈下野守が名代、沼田祐光である!開門せよ!」
門番「へへっ」
・・・
謙信「貴殿が、久慈殿の軍師として聞こえる沼田殿か…」
祐光「おそれながら此度は久慈家の軍勢5000の大将として参上仕りました」
謙信「うむ、ところで貴殿はこの戦をどう見る?」
祐光「…前半までは勝ち戦でござりましょう、その隙に講和してしまいましょう」
祐光「やはり一向宗の力は強いものがございます、これに勝った例はほとんどございませぬ」
謙信「わしも永平寺に声を掛けては見たが…」
祐光「ここは一刻もはやく越中を制すことです」
謙信「うむ、沼田殿の存念しかと承った、皆の者、越中に向け出陣せよ!」

〜山城・洛中、南蛮寺〜
実綱「ここが南蛮寺か…」
景家「噂によれば了斎という肥前の者がヴィレラとやらの傍にいるとか」
実綱「ではまずその者に会おう」
・・・
ロレンソ了斎「何の御用でございますか?」
実綱「わが主は大変切支丹に興味をお持ちでな…ぜひ越後に出向いて布教をしていただきたい」
実綱「それと…どこの国のものでも良い、南蛮語を解するものを紹介してほしい」
了斎「はい…ヴィレラ様が直接おいでになれるかは分かりませぬが、私でよければ越後に参ります」
実綱「では、お頼み申し上げます」
・・・
景家「どうやらもうすぐ越後へ帰れそうですな」
実綱「いや、この後は堺へ出向き石火矢を購え、と書状が参った」
景家「そうでございますか…越後へ帰るのは何時になることやら」
373統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/26(木) 17:22:47 ID:VLXziXje
久慈殿へ
賊。定栄は討ち取りました、私は定栄の子の統亮と申します。
物資の輸送の際には、堺にある我々の安宅船をお使いください。買うものがあれば、夷王屋と懇意にしている商人にも話を通しておきますのでよろしく。
二代目夷王・統亮より
374下間頼龍:2007/04/26(木) 20:12:48 ID:RyYzgBZV
・・・加賀・尾山御坊・・・

下間家大騒動。それもそのはず。薄軍に加え今度は越後・長尾家の越中侵攻である。
越中には古参の老家臣しかおらず、下間家が誇る鉄砲隊の指揮者ないなかった。
そこへある男がやって来る。

仲孝「・・解り申した。之康様がおっしゃるなら間違いないでしょう。
しかし兵10000は越中の事もあればさすがに御用意出来ませぬ。兵7000をお貸し致し
ます故、若狭を宜しくお願いします。
あ、それからくれぐれも松枝家に迷惑のかからぬ様お願いしますぞ。」

〜・松枝左兵衛様・〜
早速ですが当家に牙を向けたる若狭を今一度松枝家、下間家にとって中立を成す国と
する為、兵7000程動員致したく存じます。事は急を要する為、既に兵の支度を整えまして
ござればこの書状が付く頃には兵は若狭に入ると思われます。何卒勘弁されたし。
〜下間仲孝〜
375下間頼龍:2007/04/26(木) 20:14:44 ID:RyYzgBZV
・・・加賀・尾山御坊・・・

仲孝「おおっ!これは頼旦殿!よくぞ参られました!伊勢・長島ではあの奥田家を相手に
何ヶ月も篭城されたとか。」

頼旦「おお、大きくなられたのう。いや、伊勢では全く疲れた疲れた。
石山で事情は聞いたぞい。どうやら石山でも薄家の全てを信用している訳ではなさそうだ。
その証拠にこのワシを北陸に寄越したのだからな。」

仲孝「ちょうど越中にて鉄砲隊の指揮者を欲していた処。頼旦殿に来ていただければ
心強い。」

頼旦「?越中?は?越前じゃないのか?一体越中で何があったのだ?
・・・なる程。しかし解せぬな。いきなりの挙兵に久慈殿が賛同されたとは。」

仲孝「と申しますと?」

頼旦「あの久慈殿の事だ。何やら裏があるかも知れん。・・ええい、越前といい越中といい
面倒な場所に来てしまったわい。わっはっははは!
相手の兵は25000か・・兵20000あればよかろう。白鳥山に兵5000・・その内に鉄砲を1000。
ここが最前線だ。やばくなったら飛騨山脈を頑張って登れw 烏帽子と暁の山にそれぞれ弓2000。
平野と北陸道を押さえる。新川の奥に大水瓶があったな。そこに兵1000。
黒部にある特大の大水瓶は・・使わんだろうがいちおう準備しておけ。抑えるだけならこれでも十分だろう。
いざとなれば黒部川手前にて残り10000で迎え撃つ。
飛騨の山々がある限り兵が25000だろうと50000だろうとそうそう入っては来れぬのが越中よ。」

仲孝「これで越前の兵は13000か・・・薄の言う事をあてにするより他ない。」
376薄修理大夫為弘:2007/04/26(木) 21:10:41 ID:P2b0EfwJ
京内裏。

お初にお目にかかります。薄修理大夫為弘にございまする。
この度は陛下の御身を守るために某を盟主とし結成された西国同盟誕生の報告に参りました。
某を盟主とするこの西国同盟を陛下公認の同盟として御認めください。
なお下間家の主力は今尚陛下に従おうとせぬ山陽の狐討伐に備え北陸にて待機しております。
小笠原家の主力は狐の襲撃に備え花隈にて陣を張っております。
ここにいる者は陛下より直々に御言葉を賜ることが出来ますが小笠原・下間はそれが叶いませぬ。代わりにに陛下からの激励の書状を両家に賜ることが出来れば我が同盟の士気も高まることでしょう。
その上で狐退治の勅命を頂きたく存じまする。
西国同盟諸侯は陛下のために命を張る心構えが出来ております。
377統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/26(木) 21:12:53 ID:VLXziXje
和束邸にて。。
統亮「和束殿は忙しいのか?朝廷への取り次ぎをねがいたいのだが・・・一応、定栄の首と夷王屋の毛皮と海産物をもってきたのだが・・・」
378柏原家家臣 柏原国興:2007/04/26(木) 21:26:55 ID:VbQDEfVs
〜播磨〜
兄家興の命を受け国興は稲葉元春、平松宗家と共に八千の兵を率い播磨へと来ていた。

国興「意外でしたなぁ…まさか兄者が下間家を見捨てるとは…」
元春「何もまだ下間を見捨てたわけではないでしょう、薄勢が下間の領土を削り始めたら兵を引けとおっしゃられているのですから。」
宗家「いかにも、真に薄勢の下間侵攻を助けるつもりなら一、二万の兵は与えられるでしょう。
   今回我等はわずか八千、半分見せかけのようなものでしょうか…」
国興「ならばよいのですが…我等は雑賀等の南海門徒衆を抱えております。下手に下間を攻め一揆でも起こされたら…」
宗家「そこまで不安ならば我等はできるだけ後方に陣を構えましょう、それならば戦わずとも大丈夫です」
元春「殿が出兵を決められたのは石山が動いたからのようです、もしや下間・本願寺の統制力も弱まってきているのか…」
国興「とにかく、我等は出来るだけ下間と向き合わず戦となれば和泉へ帰る、これでよろしいでしょう」
元春「そんな身勝手なこと薄や他の諸侯が許されるかどうか…」
国興「(兄者…本当に大丈夫なのか…?いくら狢でも兄者はそんな深い穴持って無いだろう?)」
379下間頼龍:2007/04/26(木) 21:29:30 ID:RyYzgBZV
/*
最前線決定・・・
*/

・・・摂津・石山本願寺・・・

斉藤龍興「な、何ぃ〜っ!?西国同盟だぁ〜?おいおい、仮にも北陸は四国の同盟国だぞ。
いくら下間家が盟主とはいえそんな勝手な真似出来る訳ねーだろ!」

上人「・・頼廉様は越後勢の後ろ盾となる為にお覚悟を決めております。」

斉藤龍興「馬鹿な!薄が越後なんぞに興味を持つ訳ねぇ。絶ってー松枝家潰しだって。
よりによって内裏に下間桔梗の旗を掲げちまうとはな・・・。こりゃ頼廉めも取り返しつかねえぞ。
これで下間は松枝、奥田、久慈に囲まれたか・・」
380柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/26(木) 21:30:05 ID:VbQDEfVs
連投すいません、
>>378は薄勢にくっついてきたので場所は播磨ではなく京でしたorz
381和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/26(木) 21:46:01 ID:zeGuuojp
是道「何、そなた定栄を討ったというか?」
統亮「これがその首級にございます」
是道「ヒィーッ、麿にみせるでない。たたたしかに定栄のようでおじゃるが……」

是道「首を土産に官位など、氏素性の怪しき者に与えられはせぬ。
ましてそちは定栄の倅だというではないか。公家社会にあっては親殺しの謗りは免れぬぞ。
蝦夷地のことは麿もよく知らぬが、武田殿もいると聞く。協力してそちが国の形を整えてからまたうちに参れ。
そのときにはしかるべき処遇を与えようぞ」
382久慈下野守弘忠:2007/04/26(木) 21:58:52 ID:xLvyHXfa
〜相模・鎌倉、上杉憲政の屋敷〜
憲政「なにいっ、下野守が下間を征伐すると!?」
家臣「そうのようですな」
憲政「下野守を呼べ!」
・・・
憲政「そなた、下間と戦うそうだな?」
弘忠「…われら法華宗徒は所詮一向宗徒などと分かり合えませぬ、どちらかが滅びるまで…」
憲政「ま、まだ奥田の動きも定まらんというのにか?少なくとも、政弘は残してくれんか?」
弘忠「承知いたしました、政弘は鎌倉に残らせまする…その代わり、諏訪の姫が当家に輿入れしてくるゆえ…」
憲政「うむ、うまく計らおう」
・・・
弘忠「ふふ、御館様は本当にご聡明なことだ」
弘忠、下野に向かう。

〜越後・糸魚川、長尾謙信の陣〜
謙信「ええい生臭坊主どもめ、わしの作戦を見抜きおったか!」
祐光「いえ、他の手を用意してございます」
謙信「なに?」
祐光「下間勢は騒ぐ暇もなく自滅する…ふふふ、愉快なことよ」
謙信「越中の大将はなかなかの戦上手だそうだ、勝てそうか?」
祐光「守るに易い地は兵の機動力が劣ります、これがこたびの戦の要…」
謙信「もしや、柏崎より…?」
祐光「ふふふ…」
383和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/26(木) 22:04:02 ID:zeGuuojp
内裏にて
勾当内侍「主上は勅命を出すわけにはまいらぬが、全軍に女房奉書を下され、励ましたいとのことじゃ」

高位公家「こたびの軍儀につき、橘朝臣薄為弘に従三位大納言兼右近衛大将に叙任する」

為弘、昇殿
384久慈下野守弘忠:2007/04/26(木) 22:13:29 ID:xLvyHXfa
〜山城・京、直江一行の宿所〜
景家「直江殿!お屋形様が越中を攻めるとか!」
実綱「わしも殿より書状を受け取った…」
景家「石火矢の件はいかが致しましょう?」
実綱「とりあえず、わしは了斎殿に会ってくる」

〜京、南蛮寺〜
実綱「わしじゃ、直江実綱じゃ!了斎どのはおられるか?」
了斎「久慈殿についてでございますか?」
実綱「そうじゃ、実は殿より紀伊へ出向き石火矢をいくつか買え、と仰せつかっていたのだが…」
実綱「まず小笠原家の関で通れるか怪しい上、下手をすれば殺されるかもしれぬ」
了斎「そのことについては知り合いの商人に頼んでみましょう」
実綱「どれもこれも、お頼み申す」
了斎「それと…通訳も揃いました、あわせて5つの国の言葉を解する者が10人ほど…」
実綱「では、それぞれにここにある金2枚を与えてくれ」
了斎「では、吉報をお待ちしていてくだされ…(この黄金の量、いったいどれほどの金を持っているのか…)」
385統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/26(木) 22:14:08 ID:VLXziXje
統亮「仕方がないので大坂に向かい、その後に蝦夷に向かうか・・・和束め。いつか見ていろ・・・」
五十嵐「その前に藤林から忍具の補給の要求があったので補給いたしましょう」
統亮「伊賀に行ってみるか・・・」
386久慈下野守弘忠:2007/04/26(木) 22:25:53 ID:xLvyHXfa
和束殿へ

久慈下野守源弘忠でございまする。此度は、鎮守府将軍の件について申し上げたき事があるゆえ、勝手ながら書状を差し上げた次第。
適任は、河内源氏の流れを引く南部晴政殿かと存じまする。
勝手ながら、金40枚を献じさせていただきまする。

尚、それがしに本願寺の門跡さまを害するつもりは毛頭ございませぬ。それがしはあくまでも北陸の民を煽り戦へと駆り立てる生臭坊主が許せないのであります。
もし、門跡さまにお会いなさる時には、そのように仰ってくださいませ。

久慈下野守源弘忠 
387下間頼龍:2007/04/26(木) 22:36:12 ID:RyYzgBZV
・・・加賀・尾山御坊・・・

頼龍「・・・頼廉からの書状は以上でござる。京での仔細までは知りませぬが
下間家はごらんの通りです。・・・時の流れに人の心は移ろい易いものですな。
さりとて時はその決断を待ってはくれませぬ。何と残酷な事でしょうか。

ところで如何でしょう?この尾山御坊の庭園は。先代頼照の趣味で侘び寂びの
中に華やかさを設えております。ここから庭を見ていると時の経つのを忘れて
しまいます。

晴清殿、これまでの下間家とのお付合い、感謝致します。奥田家の使者として
参られた以上、何時までもここに居たのでは晴清殿が疑われてしまいます。
また、ここ加賀も早い内に戦乱の地となりましょう。
一刻も早く御領地にお戻りになった方が宜しいかと存します。」
388久慈下野守弘忠:2007/04/26(木) 22:41:51 ID:xLvyHXfa
〜下野・宇都宮城〜
宇都宮城には宇都宮広綱が復帰していた。
弘忠「ひさしぶりだな、弥三郎」
広綱「これは弘忠殿、よくぞいらっしゃった…して、御用は?」
弘忠「実はな…越中に弾正少弼殿が食いついてな、わしはその援軍に行かねばならぬ」
弘忠「そこで、兵を貸してはくれぬか?」
広綱「承知いたしました、かねてよりお見知りの高定に一万を預けましょう」
弘忠「弥三郎…礼を言う」
・・・
家臣「殿、越後の本庄と新発田が降伏の使者を送ってまいりました」
弘忠「そうか…これで越後は平定されたわけか」

/*
国の数が増えすぎました。しかも直轄領はなし。
奥田さんのようにキャラを分割しましょうかね…
*/
389和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/26(木) 22:56:51 ID:zeGuuojp
公家衆とはげんきんなもので、為弘が高位につくや早速薄詣でがはじまった。もちろん是道も…
「右大将様、こたびは誠にめでたき儀なれば、なんとお祝い申し上げればよいやら」
「…ところで右大将様、実は当家に久慈下野守殿からこのような書状が参った次第におじゃりまする。
このような世情のなか右大将様のお考えはいかがでございましょうや」
390奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/26(木) 23:02:23 ID:3pzrkbhN
〜稲葉山城〜

清盛「京の野中殿から文が来ております。」
国真「ふむ・・やはり、薄と下間の問題はきな臭いな・・
定栄が死んだそうだ!あの卑劣漢め」
清盛「定栄は同盟してやったに関東を守れず逃亡するや、久慈の犬に成り下がった男ですからな・・自業自得でしょう」
国真「うむ・・薄が昇殿したそうじゃ・・」
清盛「これで薄が威勢上げるは必定・・如何なされます?」
国真「好きにさせよ・・。薄にはいつか思い知らせてやるわ・・急速な発展は急速なだけに大きな反動に襲われる事をな・・
各城には軍備は整えておくよう申しておけ」
清盛「御意」
国真「京の情勢も著しいいようじゃ。高橋豊郷に三千を与え、京に向かわせよう」
高橋豊郷、京へ

〜加賀・尾山御坊〜

清晴「いえ・・実は某は殿より、下間家への監視を言いつけられておりまして・・。
殿は下間家の動静に注意しており、完全に信用しておりませね・・故に戻れないのでございます」
391奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/26(木) 23:10:29 ID:3pzrkbhN
〜京・奥田屋敷〜

中盛「何?和束殿が兵を貸してほしいと?」
家臣「はっ。今や京の情勢は怪しくなっており、物騒でございますので」
中盛「分った。僧兵・50人送ろう。」
392下間頼龍:2007/04/26(木) 23:32:32 ID:RyYzgBZV
・・・加賀・尾山御坊・・・

頼旦「しかし越中でも何か面白そうな謀でもあれば勝機もあると思ったのだがな。
相手が物量で押して来る以上相手をしても時間の無駄じゃ無駄じゃw 」

仲孝「うむ。ここは畿内状況に集中しよう。越中全軍、撤退だ。」

〜・久慈下野守様・〜

書上にて初のご挨拶を申し上げます。さていきなりですが当家は久慈家と争いをする理由が
ありませぬ。信濃平定でも賛成したものの、この様な報いを受ける心当たりはありませぬ。
この度の長尾殿の挙兵、あまりに一方的なればどうか下野守様より止めては頂けぬでしょうか?
まずは我等より兵を引きましょう。ご不満等は外交を持ってお受けいたしとう存じます。
交渉無しの武力行使には一切応じませぬ故、予めご了承ください。」〜下間仲孝〜


・・・加賀・尾山御坊・・・

頼龍「何と!左様な事情があったのでござるか?私はてっきり交渉が何時始まるのやらと・・・w
晴清殿も場に居ずらかったでしょうに。早く言って下され。おい!誰かおらぬか!至急屋敷と膳を手配せよ!

では屋敷を手配させて頂きました故、十分に監視なされて下され。今の下間家は退屈でしょうがw
・・・あ、それから先ほども申し上げた通り、今北陸は危険でござれば滞在なされても何が起きるか解りませぬ。
それだけはご周知下され。ではごゆっくりどうぞ。」

頼龍が席を立つと部屋の緊張は糸がプツリと切れたように穏やかになった。
頼龍の座していた脇の襖が開くと晴清は一瞬『ヒヤリ』としたがその向こうには膳が用意されていた。
393久慈下野守弘忠:2007/04/26(木) 23:34:58 ID:xLvyHXfa
/*
どーでもいい話なのですが、メール欄を鎌倉府領+従属大名領or久慈くんの言うこと聞いて出兵してくれる人に変更しました。
*/

〜下野・宇都宮城〜
家臣「殿、奥田が合戦の準備をしているようです!」
弘忠「そうか、ではひとつ書状でも認めるか」

奥田右近衛中将殿へ

下野守でござる。伊豆を鎌倉府に譲るという英断、後の世まで残ることでしょう。
さて、薄為弘とやらが右近衛大将となり、つまりは貴殿の上役となったそうですが、これをどうお思いでしょうか?
それがしの愚考するに、禁中は勢いのあるものになびく伝統がござりまする。要するに、公家たちは近江を押さえられている貴殿を見限ったということに他なりませぬ。
いや、奥田殿にけちをつけているわけではござらん。ただ、勢いが衰えてはおらぬか、ということのみを伝えたかっただけでござる。
最後に…貴殿の同盟者たる定栄殿が逝去なされましたな。お悔やみ申し上げる。

鎌倉府佐渡国代官 久慈下野守弘忠
394統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/26(木) 23:53:04 ID:VLXziXje
統亮「商人でよかったなぁ・・・五十嵐、飯には困らんからな。で、火竜槍は手にはいったか?」
五十嵐「はい。藤林が手引きしていたようです。」
統亮「一旦、また京に行く。お前は火竜槍・500本を持って帰れ。和束殿を脅しに行く。官位を頂きたいとな・・・」
395奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/27(金) 00:22:03 ID:laW9WW5k
国真「久慈めから文か・・」

久慈殿へ

薄殿が私より官位が上になった事は今までの実績や経験からして当然の事。今まで、私より下の官位だったことが不思議でなりませぬ。
公家が当家を見限ったと言われますが、当家は曾祖父父の代より公家と手を結ぶ事を嫌っており、故に今までも手を結んだ事はなく、公家が久慈殿が申す通り当家を見限ったのなら当家としては喜ばしいかぎりでございます。
定栄についてですが、かの者の死は天下にとって喜ばしい限りであり、涙を流す訳がありませぬ。そもそもかの者との同盟なぞは、私は一切感知しておらず、かの逆賊と手を組むなど考えられませぬ。
同盟したなど、かの者の虚言でありましょう
奥田国真
396薄右大将為弘:2007/04/27(金) 05:06:32 ID:9PUvXccf
南部殿を鎮守府将軍にか…駄目じゃな。東の狸は何故自らが名乗りを上げんのじゃ。気に食わん。
和束殿その文は焼いて捨てなされ。

さて西国同盟の仲間たる北天の仏殿が困っておるようじゃから援軍を送るとしよう。

北陸救助軍四万五千内約。
為憲以下二万。
為親以下二万。
残党勢五千。

石殿に文じゃ。

貴殿の求められた手柄をあげる好機が参りました。山陰の狐を攻めなされ。
援軍として九州勢四万を向かわせます。
薄右大将為弘。

狢殿は洛中警護に付きなされ、西国同盟以外の兵は一兵たりとも都に入れてはなりませぬ。
これ即ち陛下警護に他なりませぬぞ。
397小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/27(金) 06:16:11 ID:7TJz692+
之康は若狭鎮定の為に兵を借りたは良いが、状況が変わった。薄が西国同盟なるものを
掲げ、下間もその中に入っていたのである。若狭の諸侯は薄に降ったため、これ以上の
進軍は違約になると思い、加賀に引き返した。

之康「こうも早く状況が変わるとは思いませんでした・・・。だが御安心下さい、敵は"久慈だけ"
    ですよ。今のところはね・・・」


範長は為弘からの出兵要請を読んでいた。島津の四万も援軍に付くとの事である。松枝を壊滅
させるには十分な数である。そして書状から顔を上げ、範長は眼前の家臣達に出陣の命を下す
・・・はずだった。いま範長の眼前に居るのは有能な家臣達ではなく、べろべろに酔った男たちで
あった。かく言う範長自身も既にかなりの杯を重ねている。

範長「暇らから宴会をしていたら〜酔っちゃってましゅね〜」
之虎「突撃〜!」
鴨冬「なんの、負けましぇんよ〜?」

之虎と鴨冬は家臣達を馬にして騎馬戦をやっていた。

村範「け〜ま〜りぃす〜るなら〜」
重久「こ〜ゆ〜き〜まり〜でし〜ましょ〜うね〜」
長房「重久殿〜もう褌だけですぞ〜はっはっは」

冷静な範長の側近達も乱痴気騒ぎである

――書状

前略薄右大将様、かくかくしかじかという訳で山陰出兵はしばらくできません。島津勢を先発隊として
送り出して下さい。我らは良いが醒め次第、追いつきますので。

範長「おお〜村範も褌に〜次で決まりますね〜」
398久慈下野守弘忠:2007/04/27(金) 07:18:12 ID:GXIuFDBk
下間殿へ

それがしは法華経の功徳を信じ、釈迦牟尼仏を本尊と崇め奉っております。
入道謙信殿の挙兵を止めることは出来ますが、それは一向宗徒らが正しく曹洞宗の入道謙信殿が間違っているということになり、承知できませぬ。
それゆえ、どこか別のところに仲裁を頼むのがよろしいでしょうな。
とはいえそれがしに味方は鎌倉殿しかおりませぬが。

鎌倉府佐渡代官 久慈下野守源弘忠

〜武蔵・騎西城〜
弘忠「出兵は中止じゃ!」
高定「ほう、下間から和議の使者でも?」
弘忠「その通りだ、下手に動くと他の連中がしゃしゃり出てくる」
弘忠「それにしても西に手を出すのは難しいな…第一上洛さえ難しいというのに」
高定「ここは久慈さまの本家である南部殿や羽州探題家最上殿、陸奥守護家伊達殿らに任せて陸奥を平定なされては?」
弘忠「そうだな、しかし鎌倉がおかしい…」
399統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/27(金) 12:12:59 ID:31Xh8orI
統亮「火竜槍準備ぃぃ!!和束殿、まだ泉下に行きたくなければワシに定栄を討った功として官位をよこせぇぇ!」

統亮は少し腐り始めている定栄の首を和束邸に放り込んだ。
400奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/27(金) 12:34:50 ID:laW9WW5k
/*
拍原さんが他のスレで変なコピペ貼ってたけど・・同一人物じゃないよな・・
*/
401小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/27(金) 12:51:08 ID:7TJz692+
>>400
/*
六尺兄貴とか現職K官とかイサキとかですか?
*/
402久慈下野守弘忠:2007/04/27(金) 12:51:21 ID:GXIuFDBk
〜武蔵・騎西城〜
高定「奥田から書状が参りました」
弘忠「ふむ、…ははは!」
高定「何でございますか?」
弘忠「奥田め、定栄と手を組んでいないだと?その上、公家衆との関わりを避けている?ふん、ならば御所を焼いてみよ!わしが10万の大軍で奥田一門を攻めつぶしてくれるわ!」
高定「とはいえこれ以上敵を増やしますれば連合して当家を攻められまする」
弘忠「それが問題よ、下間とは和睦するから良いとして、奥田は大人しくはない、その上薄は西国同盟などとほざいておる」
弘忠「これでは我らが自壊するのみじゃ!どうするか…」
高定「ここは上洛いたしましょう、そして群雄たちの様子を見るのです」
弘忠「そうだな、ではそうするか」

〜京、南蛮寺〜
了斎「直江殿、石火矢が5門揃いました」
実綱「かたじけない」
了斎「ところで、ヴィレラ様は越後へは行けないと仰せでしたが、私は行ってもよいとのことです」
実綱「なんでまた…」
了斎「なにやら、里見とかいう者が切支丹になったようで…」
実綱「里見だと?」
403奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/27(金) 15:05:59 ID:laW9WW5k
/*
>>401 沖縄がどうとかってやつです
*/
404正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/04/27(金) 15:55:19 ID:Lc8n0Vz1
紀州の浜辺


項龍(まだ生きているのか……名前を変えたからかな)
???「おい、意識あるか、おい」
項龍「お‥おう」
???「そうか,そうか死人を助けても意味がないからな
    とりあえず近くの小屋まできてそこで安静にしてろよ。
    飯とかは俺が持ってくるから」
405小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/27(金) 16:06:06 ID:7TJz692+
/*
>>403
まさか柏原さんに限って・・・
*/
406久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/27(金) 17:45:47 ID:GXIuFDBk BE:594029164-2BP(0)
/*
幕府を開こうと思うんだが・・・・ part5(リンクは下)よりの引用です。
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/sengoku/1171803982/


737 :下間越中御坊【気になって眠れないので】 :2007/02/25(日) 02:36:46 ID:rsgMWhIw
/*
 判定システムもう一度説明します。
まず私が勝手に決めちゃった事をお詫びしますね。

 さて残兵数が少なくなればなる程、戦略は緻密になってきますので大軍と小軍に分けました。
本当は兵数を攻撃力(防御力)に変数として加算したかったんですが今回は間に合わないし、
とても計算してられないので丼勘定になってます。

 最初から下記の数値が決まっていた訳でも無く、少しずつ確定していった部分もあり、
結果的に戦略に影響が出ているかもしれませんが勘弁して下さい。

 ・・何故今更説明するかというと、このシステムだと早い時点で結果が出やすく、
まあ、あと数ターンで結果が出ますよ。って事なんです。
システムの変更、異論は今のうちだぞ、と。
*/
◎攻撃
  ○どちらかが1万人未満の場合。
   ・野戦攻撃・・・攻撃側-300防御側-1000
   ・優位置攻撃・攻撃側-100防御側-1000
   ・劣位置攻撃・攻撃側-400防御側-1000
  ○両者とも1万人以上の場合
   ・大軍野戦・・・攻撃側-900防御側-3000
   ・大軍優位置・攻撃側-300防御側-3000
   ・大軍劣位置・攻撃側-1200防御側-3000
  ○発砲は小軍で-300大軍で-500(三段はその三倍。言ったモノ勝ち)
  ○牛?も小軍で-300大軍で-500(500人消す牛の数って何頭だ!?)
◎効果
  ○防御陣・・・ダメージ半減
  ○包囲・潜伏・・・・通常攻撃につけ加え、
   小軍の場合は攻撃側-100防御側-1500
   大軍の場合は攻撃側-300防御側-4500


このルールですが、大砲や海戦についても決めるべきでは?
それと、士気について決めるのも面白そうですね。面倒くさいですが。
*/
407統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/27(金) 18:00:47 ID:31Xh8orI
統亮「今、北にいる連中に指示を出せっ!。南部攻め開始だとな・・・」
五十嵐「斯波・九戸・大浦は付いてくるようですな。安東は松前と引き替えに協力するでしょうな。」

南部攻め開始。斯波勢二千・九戸勢四千五百・大浦勢四千。安東勢七千。が南部攻め開始。
408統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/27(金) 18:06:35 ID:31Xh8orI
統亮は他の武将を使い、自軍の戦力をなかなか使用しない。
アイヌをある作戦に使うためである。
アイヌの精鋭・五千人が船に乗り込んだのはこの為であった。
「満月も、月日が経てば、漆黒の新月」  この時の南部家を指す後の世の句
409久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/27(金) 18:15:23 ID:GXIuFDBk BE:1039551067-2BP(0)
〜陸奥・久慈郡、久慈信長の屋敷〜
信長「いよいよ定栄の一派が攻めてきたか…」
信長「ここは殿の籠もる三戸城へ向かい、せめて奴らに一矢報いてやろう」

弘忠へ

ついに先ほど死んだ定栄の嫡子が兵を挙げた。殿に付き従うのはわずか2000人ばかりであろう。
わしは、三戸城に籠もるつもりだ。ただ、扇は生かしておきたい。この文と共にそちの元へ行くだろう。
では、そちがいずれ地獄に来るのを楽しみにしておるぞ。

久慈信長
410久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/27(金) 21:17:12 ID:mDbhbSJY
〜出羽・米沢城〜
伊達晴宗「なに!定栄の遺児が兵2万を率いて陸奥に乱入しただと!?」
晴宗「蘆名や最上、相馬や小野寺にも使いを送れ!陸奥守護として、この事態は見逃せぬ!」
伊達軍6千、米沢城を出発。
411柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/27(金) 21:21:34 ID:HePCmlQo
国興「ははっ、承知いたしました。必ずや京を守ってみせまする」

国興「…とは言ったものの大丈夫か…?」
元春「安心なされよ、ここは帝のおられる京ですぞ。」
宗家「その帝を我等でお守りいたすのです、考えてみれば名誉な役柄ではありませぬか」
国興「まぁ…右大将様が気を使って下さったのでありましょう、ここは何としても責務を全うしなければ」
宗家「そのとおりです、これで我等も下間と兵を交わさずにすみ殿のお心も納まりましょう」

/*
>>400
嘘っ!?何か変なものコピペした覚えはありませんが…
*/
412和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/27(金) 22:07:08 ID:ZTyT6Qs5
>>399
ヒエェェー、なななんて奴じゃ。たれか、護衛の僧兵はまだか?
父親よりましかと思えば、輪をかけてひどい奴じゃ。しかし定栄を討ったからには適当な栄典を与えて追い払うか。

/*
柏原殿この際トリップ付けたらどうですか
*/
413久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/27(金) 22:36:53 ID:mDbhbSJY
/*
>>406に書いた士気ルールの草案をまとめました。勝手ですが、意見をください。

通常士気:80
一向宗徒:400(特別ルール)
他の宗派など:130(特別ルール)

〜通常攻撃〜
  ・攻撃側小軍、防御側大軍
    攻撃側+30、防御側−20
  ・攻撃側大軍、防御側小軍
    攻撃側+10、防御側+35
  ・攻撃側大軍、防御側大軍
    攻撃側+10、防御側+5
  ・攻撃側大砲所持
    防御側士気低下式:所持大砲数×100000÷防御側兵力

〜特殊攻撃〜
  ・奇襲
    攻撃側兵力が防御側兵力を超える場合、防御側は敗走。
    攻撃側+15
    防御側士気低下式:(防御側兵力−攻撃側兵力)÷1000×4+その他要素
  ・内応
    攻撃側士気上昇式:内応兵力÷全体兵力×250
    防御側士気低下式:未定

いかがでしょうか?
*/
414奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/28(土) 00:03:07 ID:ur4RPbwJ
/*
>>413 前にも議論になったけど、あまり細かくし過ぎると、皆、戦したがらなくなるからもっと分かりやすく簡単にした方が良いと思う
*/
415:2007/04/28(土) 00:22:42 ID:Hnn9N6ML
/*
うーん、改めて見直したら相当ややこしいですね…
単純に、兵力が3倍以上の敵に攻められたら奮起するとか、そういう方がよいかな?
ところで、忍者や水軍についての規定はありましたか?
*/
416久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/28(土) 00:23:59 ID:Hnn9N6ML
上のは「久慈」の変換途中です。
417奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/28(土) 00:46:11 ID:ur4RPbwJ
/*
特に決まった規定はないですね 他プレーヤーキャラ暗殺は原則禁止です(二人もぬけられたから・・)
*/

〜京・奥田屋敷〜

家臣「高橋豊郷殿が御到着なさいました」
豊郷「御久し振りです。」
中盛「貴殿も息災のようじゃな。」
豊郷「殿からの命で兵三千を率い、貴殿を助力しに参りました。
また、殿からの言伝で、京での行動は中盛殿に一任するとの事です」
中盛「左様か・・(薄と上手く立ち回れという意味か・・)
早速ですが、貴殿には和束邸に向かってもらいたい。何でも定栄の息子が暴れておるとかで」
豊郷「分かりました。早速向かいまする」

中盛「薄殿に文を。」
定栄の息子が和束殿を攻撃しているそうなので、共にこれを撃退してくだされ。
この申し出は主・国真からの願いでもあります。当家は薄家と誼を通じたいと思っております

京留守居・野中中盛
418松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/28(土) 02:02:03 ID:N/VNf0cT
丹波

清顕「何やら雲行きが怪しくなって来たぞ」
山中「降りかかる火の粉は振り払うほかありますまい」
誉田「蝿のように払っても払ってもきりがないということもあります」
清顕「うむ、では如何致す?」
誉田「某、上洛致します。上洛して色々動いて見ましょう」
清顕「頼んだぞ」
誉田「ははっ」

薄邸

門番「何者じゃ」
出雲屋「手前は出雲屋忠兵衛と申します大音様にお取次ぎを願います」
門番「うーん如何しようかなー」
出雲屋「何卒(袖の下)」
門番「では、暫く待っていなされ」
419久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/28(土) 07:19:00 ID:Hnn9N6ML
/*
忍者の話ですが、たとえば放火とかです。
ただ暗殺無し・諜報無しだとあまり忍者の価値がないですね。
*/

〜武蔵・騎西城〜
弘忠「なにっ、統亮が兵を挙げ、三戸城に向かっておるだと!」
久慈家臣「はっ、そして殿は若様をそれがしに託し、三戸に向かわれてございます」
弘忠「そうか…(ここは三戸が落ちる前に手を打たねば…)」

統亮殿、並びに参陣した諸将へ

三戸にはわが久慈氏の宗家たる南部氏当主の晴政さまや、わが父がいる。領地の裁定は鎌倉府で行うゆえ、即座に兵を退け。
もしこの要請を断れば、貴殿たちは主殺しの汚名をまぬがれぬし、命はないものと心得よ。
ただし、統亮殿に関しては助命する。
420薄右大将為弘:2007/04/28(土) 07:48:53 ID:79pPOLE6
奥田から文か…。
都の警護は狢に任せてある。わしが出るとなると狢の不手際を咎めねばならなくなるな。
為影、兵二千を率い狢の陣に向かえ。なかなか動かない狢の尻をつついてこい。

石が酔いつぶれておるだと?…けしからんな…島津勢に伝えよ、石が動く気配無くば即刻引き返せとな。
山陰攻めは石勢が主力じゃ。主力が動かないのであれば軍を編成しなおすしかないじゃろうな…。

北陸救助軍はそろそろ越前に入るな…まぁ下間家を潰す訳にはいかないからな。
為憲にはしばらく北で頑張ってもらおうか。

大音「出雲屋?はて?聞かぬ名だな…まぁ一応会うとしよう。」

大音「わしが大音じゃ。何用にござる?」
421統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/28(土) 08:53:03 ID:rvJOedr1
統亮「そろそろ帰るか、まだ北には行ってないからな。弟共の捜索はまた今度じゃ!」

統亮、北へ
422統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/28(土) 10:13:27 ID:rvJOedr1
南部包囲網
統亮「アイヌの兵・五千は上陸したか?」
五十嵐「デクシャイン・カマヌイ両名、上陸して統亮様をまっておりまする」
統亮「南部殿は捕えるぞ。。殺すのには惜しい御人ときくからな。久慈信長には気を付けろよ!なかなか頭がいぃらしぃからな!」
423人間七七四年:2007/04/28(土) 11:09:04 ID:LNgp7X7I
424久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/28(土) 13:27:54 ID:NnImS+U3 BE:198010324-2BP(0)
〜出羽・角館城〜
鬼庭良直「殿、赤尾津氏が300の兵を引き連れて参りました!」
晴宗「よし、これで浅利と安東以外は皆来たな!」
良直「殿、ところで三戸に向かいますか、それとも檜山を攻めますか?」
晴宗「うむ…察するに安東は全兵力を出し切ってしまっているようだ」
晴宗「檜山にはせいぜい護衛が数十人ほどであろう、まず湊を落としてから檜山に向かえ!」
一同「おーっ!」
伊達晴宗、3万に膨れ上がった軍勢を率いて湊城へ向かう。
425久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/28(土) 16:58:40 ID:NnImS+U3 BE:445521863-2BP(0)
〜武蔵・騎西城〜
祐光「殿、長尾勢はすべて春日山に戻りました」
弘忠「そうか、ところでそちは松枝殿の下へ行って同盟して来い」
祐光「なぜでございます?」
弘忠「理由?そんなものは無い、早く行け」
祐光「はっ(…松枝家か?いまのところ松枝家に与する理由も利点もないような気がするが…)」
沼田祐光、修験者に身をやつして丹波へ向かう。

〜京、南蛮寺前〜
ヴィレラ「ワタシは越後ヘ行けまセンが、久慈殿と長尾殿にハ宜しクお伝えクダサイ」
実綱「ヴィレラ殿も京でよく布教なされよ」
了斎「では、参りましょうか」
実綱「此度は伊賀を越え、伊勢より三河を経て相模に至り、そこで鎌倉殿に謁見してから越後ヘ向かいますぞ」
了斎「承知いたしました」
景家「(…直江殿、なぜそのような行程を?)」
実綱「(…奥田の力量を見て参れ、と…)」
景家「(…なるほど、伊豆まではすべて奥田の領国ですな…)」
直江実綱一行、山城を去る。
426柏原家家臣 柏原国興:2007/04/28(土) 22:10:39 ID:yRkF7XLq
〜京〜

足軽A「ふぁ〜あ、戦に出ないでいいのは楽だがただ見張りってのもつまらんものだな」
足軽B「まぁそう言うな、お前だって下間の坊様と戦いたくないだろう?」
足軽A「確かにそうだけどな〜…ん?」
足軽B「どうした?」
足軽A「丹波への街道から来る軍勢…見たことない旗さしてるぞ」
足軽B「あの旗は…ゲーッ!!松枝!!」
足軽A「あれが…松枝の軍勢!?」
足軽b「と…とにかく御大将に知らせるのじゃ!!」

国興「松枝…だと?」
侍従「ははっ、先ほど丹波方面の部隊より連絡が」
元春「松枝か…右大将様には西国同盟以外の兵は入れるなと言われておりますが…」
宗家「とにかく、松枝勢は何故上洛したのか…某、松枝勢の大将に話を付けて参ります。」
国興「宗家殿…大丈夫ですか?」
宗家「心配に及びません、では。」
国興「…(大丈夫…かなぁ?)」

侍従「殿、一大事です!!」
国興「宗家殿が出て行ったと思ったら今度は何じゃ!?」
侍従「ははっ、洛中の和束様のお屋敷が定栄の子なる者に攻められていると!!」
国興「なにぃ!!」
元春「定栄といえば…坂東より忽然と姿を消したと思っておれば最近京にて討ち取られたと聞きましたが…
   何故その定栄の子が?」
国興「とにかく和束様をお救いせねば、右大将様より都の警備を仰せつかっておるのに…」
元春「わかりました、某が行って参ります」
国興「元春殿!?」
元春「和束様に何かあれば我等の責任、我等だけならともかく殿にまで迷惑がかかるやもしれませぬ
   何としても和束様をお救いせねば!!御免!!」
国興「あ…(行ってしまった…)」
427統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/28(土) 22:37:06 ID:rvJOedr1
南部包囲

伊達の北上に備え、陣を建て直す統亮。
統亮「全軍あせるな!!孫子とて兵法にて兵の数は関係ないという点について語っておるわ。」
九戸「しかし、伊達を押し返せますか?」
五十嵐「伊達は内乱から立ち直ったばかりじゃ、統率がとれているとは限らない」
会議 会議
428和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/28(土) 23:16:22 ID:ZLs/8eNm
和束邸に奥田と柏原の者たちが到着した頃には、統亮一味の姿はすでになく
是道が放り込まれた定栄の首に腰を抜かしてへたりこんでいた。
両者鉢合わせの場面、緊張が走った。
429統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/28(土) 23:22:33 ID:rvJOedr1
統亮「解放した罪人五百名を前線に出し、敵を食い止めてる間に敵と罪人共に火竜槍でなぎはらえ!!それと・・・項竜殿を畿内から捜し出せ!将として我が軍に迎え入れる」

項竜殿へ・・・陸奥においで下され。
力を貸して下さい
430久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/28(土) 23:22:47 ID:Hnn9N6ML
〜出羽・湊城〜
湊城は直ぐに落城。南部救援軍3万は本陣を湊城に移した。
晴宗「はっはっは、安東め、よりによって南部に全兵力を傾けてしまうとはの!」
小野寺輝道「まったく、このような愚人に負けるとは…恥ずかしい限り」
晴宗「よし、蘆名殿にはこの湊城を守備してもらおう」
盛氏「心得た」
晴宗「皆の者、檜山城へ向かうぞ!」

〜伊賀・柏原〜
実綱「それにしても、酷い荒れようだな…」
景家「まだ定栄の爪跡が残っていますな…」
実綱「さて、近江に寄り道するか」
景家「またでございますか…」
実綱「そうだ、柿崎殿には一足早く了斎殿らと共に相模へ行ってもらおう」
景家「本当ですか!ではそれがしはこれにて」
実綱「さて、甲賀はこの山の向こうか…」
431奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/28(土) 23:27:31 ID:ur4RPbwJ
〜京・和束邸前〜

豊郷「定栄の遺児らはすでに去った後か・・
拍原らの軍か・・。ここで問題を起す訳にはいかぬな。撤退!」
奥田勢、奥田屋敷に撤退
432柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/28(土) 23:37:33 ID:yRkF7XLq
〜紀伊:雑賀荘〜

漁夫A「さぁて今日もせっせと漁じゃ」
漁夫B「先日の大雨はすごかったのぅ、風も強かったし」
漁夫A「砂浜にいろいろな物が流れ着いておる、木切れや南国の木の実、おお武具や書物も流れついているではないか」
漁夫B「武具に書物?どれもこれも濡れて使い物にならないな…お、あれは何じゃ?」
項龍「う…う〜む…」
漁夫B「ひ…人じゃ!!しかもまだ生きて居るぞ!!」
漁夫A「これは…雑賀の頭は柏原の軍勢とともに紀南へ行っちまったし…留守を守っている土橋様に報告じゃ!!」

土橋守重「人…?」
侍従「はっ、今朝地元の漁夫が浜に流れ着いているのを発見いたしまして…」
守重「先日の風雨は激しかったからな、可哀想に船が転覆でもしたのであろう」
侍従「如何なさいます?」
守重「とにかくここへ連れて参れ、せめて衣類と食料くらいは提供いたそう」
侍従「ははっ」
433統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/28(土) 23:40:15 ID:rvJOedr1
奥田殿へ

我、東で騒動おこす故、西から久慈を討つべし。

奥田の躍進、気を逸すれば永遠に訪れる事はないでしょうぞ。

統亮より。
434久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/28(土) 23:40:48 ID:Hnn9N6ML
〜武蔵・騎西城〜
弘忠「よし、一旦軍勢は解散する!」
高定「というと…?」
弘忠「わしは常陸と下総・上総の兵を掻き集めて陸奥へ急行し、斯波を討つ!」
久慈弘忠、総州と常州の兵2万弱を率いて陸奥へ向かう。
435人間七七四年:2007/04/28(土) 23:41:29 ID:UfDCYI/o
VIPからきますた
436奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/29(日) 00:03:04 ID:sj36Jsl2
〜稲葉山城〜

清盛「定栄の遺児から文が参っております」
国真「ふん・・この男何か勘違いしておるようだな・・ふっふふ・・」
清盛「如何なさいますか?」
国真「無視せよ。功績もないのに協力せよとは・・阿呆らしい」
437久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 00:19:05 ID:iDGfbXOS
〜陸奥・相馬〜
弘忠「なにやら蝦夷の若造が変な文を送ったそうだな?」
敏房「はい、北条殿によれば、自分は東国で暴れるゆえ久慈を討てと奥田に勧めたそうです」
弘忠「で、奥田に断られたと?」
敏房「しかし奥田は何を考えているか分かりませぬ、ご用心くだされ」
弘忠「ふふ、奥田に関しては武田と北条の両方が働きかけているようじゃから下手な動きを取れば滅びる」
敏房「まったく、我らには真に釈迦牟尼仏がついておりますな」
弘忠「真に、な!南無妙法蓮華経…」
弘忠「さて、あと少しで仙台じゃな…皆の者、駆けよ!」
438久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 01:05:35 ID:iDGfbXOS
〜相模・鎌倉〜
久慈政弘は鎌倉に留め置かれ、憲政の話し相手となっていた。
憲政「まったく、鎌倉殿の自儘ときたら…噂によれば、伊豆に鎌倉殿の兄君がおわすそうじゃ、今度そちの兄に頼んで探して貰おうかの」
政弘「はっ、兄も喜ぶでしょうが、何分多忙ゆえそれがしが探しましょう」
憲政「そうか、では頼むぞ」
政弘「(…『ご機嫌を損ねず、仕事はすべて引き受けよ』か、兄も何を企んでいるのか…)」
憲政「ところで政弘、わしはそちを養子に取ろうと思う」
政弘「な、なんですと…有難き幸せ!この政弘、今後は一門衆として御館さまにお仕え致します!」
憲政「では、早速準備じゃ!」
かくして、久慈政弘は上杉憲政の養子となった。
439下間頼龍:2007/04/29(日) 01:45:50 ID:YBlxAmQA
・・・加賀・尾山御坊・・・
頼龍「ふう、私が席を外している間お疲れであったな。頼旦殿に仲孝。」
仲孝「なんの。一時は挟撃にあうとも思ったがやれやれだ。」
頼旦「とにかく久慈家に書状。それ以外の事はそのあとじゃ。」

〜・久慈下野守様・〜
まずは早速越後勢への御手配、有難うございます。
門徒衆と法華衆においては積年の確執もあり、私としては門徒としてでは無く、大名としてこれを事無く良い方向に
向かうよう努力してゆく次第。大国を有する久慈様としては何かと御思案もおありかと存じますがこれからもご指導の
程、お願いいたします。つ 金1000  〜下間頼龍〜



・・・加賀・尾山御坊・・・
頼旦「それから・・若狭の武田に関しては今一度確認すべきだろうな。
松枝家との断衝地として同盟を結んではいたが薄家が松枝家に侵攻している中、松枝家が若狭に介入しないとなれば
先に若狭と同盟を結んでいた下間家が何とかせねばなるまい。」
頼龍「うむ。まずは薄家にこの度の若狭武田の扇動についてどういうつもりか聞くとしましょう。」
頼旦「まてまて、あの薄の事だ。そろそろ下間家が反を起こすと見ておるだろう。援軍などと言って体よく北陸に侵攻する
事を考えておきなさい。くくく、最近では下間家に陰りが出てきたなどと言う輩もおるとかw。このオジジがその様な軽口を
叩く者を洗い出してみせようぞ。安心いたせ。」
頼龍(おい・・大丈夫か、このおっさん危ねえな。頼むから余計な事しないでくれよ)
仲孝「では早速之康様に相談し、越前を再び固めましょう。」
下間家、越前に再び兵を構える。
440下間頼龍:2007/04/29(日) 01:46:45 ID:YBlxAmQA
・・・加賀・尾山御坊・・・
仲孝「・・・という訳であります。それから畿内小笠原家でありますが・・これは範長様の本望とする処でしょうか?
この度の西国連盟とやら、下間家中でも良しと考えぬ者もおります。きっと小笠原家でもそうでしょう。
柏原様に置かれましては止む終えず是に従わざるを得なかったとみて間違いありますせん。
・・・って、いや、これを之康様に相談するのも何ですなw いやいや、忘れて下され。」

〜・薄修理太夫様・〜
まず久慈家の侵攻に対しての援軍、痛み入り申す。久慈家との休戦が成立したゆえ、折を見てお礼申し上げたく存じます。
さて、この度の騒動も落ち着いた処で問いたい。ご周知の事とは存じ上げますが下間家と若狭武田家は同盟の間柄。
今まで若狭武田に一切の介入も無しに名目上とは言え若狭武田の軍を率いたのはどういうおつもりか?
仮にも下間に兵を向けた以上は若狭武田は下間との同盟規約に反した事となります。
またこの度の西国連盟については当主たるこの頼龍に書状も寄越さず、家中の下間頼廉に勝手に挙兵を促され、
ついには事後承諾をも怠るとはこれ如何に?これ程の大所帯を率いていながらその後は戦指導だけというのもどうかと
思いますぞ。〜下間頼龍〜


・・・摂津・石山御坊・・・

門主・顕如「一体どういう事でしょう?私は何も聞いておりませんよ?」
下間頼廉「いや・・西諸国の平安を憂い・・」
顕如「おだまりなさい!本願寺坊官たる下間がいち大名家につき従うなどもっての他!」
頼廉「しかし小笠原家と薄家を相手にしてヘタを打てば本願寺の威信にかかわりますぞ。」
顕如「なんと!あなたがとった行動こそ結果的に本願寺の威信を削ぐ行為と解りませんか?」
顕如「薄家に振り回され、頼りない姿を見せたからこそ、久慈家や奥田家に隙を与えてしまうのです。」
頼廉「・・・・・」
顕如「とにかく、朝廷には私から申し上げておきます。頼廉、そなたはここ石山で蟄居してなさい。」
頼廉「ははっ・・・・」

〜・朝廷・高位公家様・〜
この度の西国連盟とやらの一件、真宗本願寺として認めるわけにいきませぬ。
私供真宗本願寺は朝廷より認可頂いた門跡なればこれからも民の平安を望む宗門としての立場を再認識してゆく次第。
当家坊官の下間家は北陸にて諸大名:越前朝倉殿、加賀富樫殿、能登畠山殿、若狭武田殿を争いの無きよう取り結ぶ
盟主となっておりますが、決して世に争いを起こす為ならず。
先日も奥田家、久慈家との間柄を確認し、松枝家とも友好な関係。小笠原家との邂逅もこれから先、良い方向に進めてゆく次第。
何より本願寺家中自ら加わった事なれば今更この様な事を親の立場から言うのもアレですが何卒ご理解頂きたく申し上げます。
〜本願寺門主・光佐〜
441松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/29(日) 01:52:23 ID:FkT8D7U3
>>420
お初にお目に掛かります。手前は松枝様に非常に懇意にして頂いる出雲屋忠兵衛です
天下に名高き大音様に拝謁を賜りまして有難き次第で御座います。薄家は大音様が居
無ければ立ち行かぬと京童等も申しておりまして大変な評判で御座いますよ。手前は
山陰の海産物を取り扱っている都合上松枝様とも懇意にして頂いている訳です。
さて、ここに【金一万両】御座います。お納め頂き右大将様の山陰出兵をお止めして
頂きたく願う次第で御座います。

>>425
家臣「殿、久慈家より沼田祐光様が参っております」
清顕「久慈家の沼田と申せば久慈下野守殿の知恵袋ではないか。何用かのう?。丁重にお通し致せ」

>>426
山中「柏原の家中の御方でございますか。某、松枝家臣山中鹿之助で御座る」
442薄右大将為弘:2007/04/29(日) 05:53:14 ID:EPydJay9
ふむ…下間家には先見の明に優れた者がいないようだな。返事をしたためる。

北天の仏へ。

お忘れかもしれませぬが若狭武田は以前当家が上洛の折りにも参陣していただきました。
この度の参陣も当家が強要した訳ではありませぬ。志を同じくして我等の下へ集ってくれたのです。
平和を願い参陣した者に非有りと騒ぎたてるはこれ如何に、今回の同盟が気に食わぬとあれば脱退すれば良かろう。
しかしお忘れなさるな、この同盟は帝を守護するのが目的、脱退はすなわち朝廷に槍を向けることとなります。
それと平和を願い領民を思いやるなら大人しく同盟のために働きなされ。
この薄狸が平和のために動いているのです。戦好きの狸がね。
薄右大将為弘。

松枝と休戦だと?…まぁ良いだろう、ただし西国同盟に参加することだ。そう伝えよ。

柏原を除いて全軍帰国せよ。
柏原家は今後も千以上の兵を都に常駐させること。

松枝、下間が落ち着いたら行政のことを考えねばな。
為重「はい…。」
443久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 07:28:24 ID:iDGfbXOS
〜丹波・松枝家府城〜
祐光「此度は、上杉兵部少輔が名代として参りました」
祐光「わが主は、「西国同盟」を禁中の危機として見ております…噂によれば薄右大将は禁中の政務に口を出しているとか」
祐光「そこで、松枝殿と同盟を結び、あやつを牽制したい…いや、薄と和睦するならそれも結構でござるが」
祐光「何卒、お考えくだされ」

〜出羽・檜山城〜
檜山城も苦もなく落ち、連合軍3万2千は檜山に本拠を移した。
晴宗「はっはっはっ、安東に男はおらんのか!」
戸沢道盛「あとは三戸にて雌雄を決するのみ…」
晴宗「久慈殿も1万8千の軍勢を引き連れて高水寺を衝くようじゃな」
444小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/04/29(日) 07:40:18 ID:mKWsE1f0
――摂津・播磨国境の小笠原家の関所

これから戦が始まるというわけでもないのに、慌しく兵士達が働いていた。関所を完全に封鎖し、
土塁や柵を設け、堀を深くし、まさに臨戦態勢といった状況である。

足軽大将A「いきなり何の御命令であろうか?関所を閉じて、いかなる軍勢も通すなとは」
足軽大将B「薄様や島津様でも通すなと殿の厳命じゃ。・・・難儀するであろうのう」
足軽大将C「おい、聞いたか?堺や大坂では大型船舶の入港が禁じられたそうじゃ、船でも
        帰国すること叶わぬ」
足軽大将A「!?まさか・・・」

――出雲・月山富田城

一人の行商人風の男がこの堅牢な山塞の前に居た。だが、目付きや体格はとてもただの行商人とは
思えなかった。

行商人?「毎度ごひいきに」
門番「ん?出入りの商人か?いつもの男と違うな」
行商人?「私、もうすぐ暖簾分けしていただけるので、顔を売ってくるようにとの旦那様のお言いつけ
       でして・・・これはお近づきの印でございます。奥様にでも・・・」
門番「おお、そうか。開店したらひいきにさせてもらおう。通れ」
行商人?「お役目ご苦労様に存じます・・・さてとこの手紙を置いてくれば良いんだな」

初めて御意を得ます、小笠原左京大夫範長と申します。御先代様が亡くなられてから弔事の使者も遣わさず、
御無礼をお許し下さい。さて本題ですが、今こそ御先代様とのお約束を果たす時が来たと思います。

北播磨四郡お受け取りになられたし。

――加賀・尾山御坊

之康「ご案じなさる必要もありますまい。兄はすでに手を打ち始めたでしょう・・・先ほど兄から書状が届きましてな」

そう言って之康は範長の書状を見せる。一同があっと声を上げる。無理も無い、範長と之康は険悪な仲になって
いると誰もが思っていたからだ。それなのに、実は繋がっていたのだから驚くのも無理は無い。

之康「兄は日ごろから口癖にしていることがありました・・・中から邪魔する方が効く・・・と」

――和泉・千石堀城

鴨冬「ごめん下さい」
門番「これは鴨冬様、お通り下さい」
鴨冬「お役目ご苦労様です。柏原兵庫様にお取次ぎ下さい、この鴨冬兄の名代として参りました」

前略 柏原兵庫頭様、小笠原左京大夫でございます。今、諸国には反薄感情が蔓延しております。今共に挙兵
すれば四隣で火の手が上がり、薄も壊滅する事間違いありません。更に薄の本領への道は全て封鎖し、薄勢は
畿内に閉じ込めてあります。諸侯と共闘すれば一気呵成に葬ることもできましょう、そうすれば薄の旧領は悉く
我らのものとなりましょう。今こそ千載一遇の機会でございます、何卒賢明な御判断を。

同日、範長と之虎は本拠の飯盛城に立て籠もった。
445久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 09:21:26 ID:59yIZ9VJ BE:1782086898-2BP(0)
〜伊賀・名張、百地丹波守の屋敷〜
直江実綱は百地丹波守の元を訪ね、伊賀や畿内の情報を仕入れていた。
実綱「では、畿内に進出する際はいくらか人数を出して頂ける、と…?」
百地丹波守「一度は参陣仕りますが、それ以後は金子次第といったところですな」
実綱「はは、金なら不自由しておりませぬゆえ出しましょう」
中忍「殿、小笠原家が薄と手を切り、飯盛に立て篭もりました!」
百地「なに、稼ぎ時じゃな!…では直江殿、拙者はこれにて」
実綱「あっ、…まあよい、甲賀に向かわねば」

〜陸奥・寺池城付近、久慈弘忠の陣〜
弘忠「さて、葛西・大崎は参陣するかのう…」
家臣「殿、葛西家より柏山明吉様が、大崎家より一栗放牛様がいらっしゃいました」
弘忠「うむ、先に柏山殿を通せ」
柏山明吉「此度は斯波を討つとか、その報を聞いて是非従軍させて頂きたく…」
弘忠「うむ、領地は鎌倉府を通して戦後に分配するつもりだ、勲功に応じてな」
明吉「おお、では陣を設営してまいります」
・・・
一栗放牛「此度は斯波氏を討伐なさるとか、主筋とはいえ迷いはありませぬ、参陣仕ります」
弘忠「実は先ほど葛西の使者がやってきましてな、柏山という者だったが、うまくやってくだされよ」
放牛「承知いたしました」
弘忠「皆の者、一関に向かえ!」
446久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 09:48:30 ID:59yIZ9VJ BE:99005322-2BP(0)
/*
>>100
領地を確定させておきます。
関八州+伊豆+佐渡+出羽(羽後のうち米代川以南)→鎌倉府領(北条・長野・宇都宮・佐竹など)
甲斐→武田領
越後→長尾領
信濃(木曾郡除く)→村上・真田・諏訪領
*/
447下間頼龍:2007/04/29(日) 10:09:14 ID:YBlxAmQA
・・・越前・吉崎御坊・・・

薄家の書状は尾山御坊の頼龍を経由して越前にいる仲孝、頼旦のもとに送られた。

朝倉頼景「薄家からは何と?」

仲孝「ははは、久慈様と書状を結んで戦を止めたこの下間家に、軍を出して解決しようとした
薄家から西国同盟が平和の為だと言っておる。まあ私も一滴の血も流さずに平和が得られるなど
とは思ってはおらぬが。」

頼旦「謀を巡らせば表面上の平和は得られよう。しかし同盟の秩序より敵の排除を優先してしまった。
より大きな力を持った国にはより大きな責任が付きまとうのだ。」

朝倉「では西国同盟より脱退なさるのですか?・・貴殿は宜しいですな。某は前線の越前ですから。
朝敵となれば某のもとへ大軍が押し寄せて来ましょう・・」

頼旦「朝廷?ははh、ご案じめさるなw 朝廷には本願寺の門主様が直々に筆を書いておる。
それに何もワシは西国同盟より脱退などと言ってはおらぬ。ただの内輪もめじゃよ。w
南海門徒衆には門主様の許可を得て我が戦友、下間頼盛に頼んである。」

仲孝「頼盛殿というと頼旦殿、父・頼照と並ぶ下間三将のお方ですな。これは心強い。
それに比べて頼廉・・・一体どうなってしまうのだ。どうでも良いが下間一族は私以外は紛らわしい名前だな。」

頼旦「はは。そんな事も解らぬか。 頼廉の石山での蟄居はつまり・・w 
あの者はお前達二人より目端がきくでのう。門主様も解った上での事だろうな。
・・・お前にはいずれ頼之と言う名が待っておる。下間家にあって『頼』から逃げられると思うなw。」


・・・加賀・尾山御坊・・・

之康に見せられた小笠原左京からの書状を見た頼龍。

頼龍「やはり・・範長様は全てを騙してまでも・・下間家の為を思われて・・之康様・・を・・・ううっ!
こうなれば之康様にも是非お力をお借りしたい。軍を率いて頂く事もあるやも知れませぬ。
之康様が思い立たれた事には全て下間がご用立てをさせて頂きます。」
448久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 11:25:45 ID:59yIZ9VJ BE:222761333-2BP(0)
〜近江・甲賀、多羅尾光俊の館〜
直江実綱は多羅尾光俊の館に泊まり、畿内の情勢を聞いたり物語ったりしていた。
多羅尾光俊「…というわけでして、再び戦乱が…」
実綱「やはり、京を掌握する群雄がおらぬからでしょうな…」
光俊「ところで、鎌倉殿は息災であられますか?」
実綱「はい、ただ兄君がいまだに消息が知れず…」
光俊「それがし、主家の滅びた今となっては同族の鎌倉殿に奉公したく存じます」
実綱「ほう…鎌倉殿もお喜びであろう(そういえば甲賀は空白地となっておったな…)」

〜相模・鎌倉、鎌倉府〜
義氏「ほほう、そちが今都におる切支丹とやらか!」
憲政「御所さま、この者は肥前の生まれにて了斎という名を持っておりまする(…ふう、なんと愚鈍な御所であろう…)」
義氏「そうか、では了斎、大筒とやらを見せてくれ」
了斎「はっ」
義氏「ほう、これは大きなものじゃのう!」
政弘「…(もっと他の事を考えられぬのか…)」
憲政「鉄砲より威力のあるものだと聞くが、さぞやうるさいだろうな…」
景家「では御所様、この者の布教許可と大筒・鉄砲の研究の許可を…」
義氏「よし、許可するゆえこれの使い方を教えてくれ!」
鎌倉府、鉄砲の研究・生産を開始。
449和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/29(日) 12:26:06 ID:WXkXvRHF
/*
甲賀は奥田の支配地では?
*/
450奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/29(日) 12:31:38 ID:sj36Jsl2
/*
>>449 そうでしたけ?
*/
451下間頼龍:2007/04/29(日) 12:32:22 ID:YBlxAmQA
/*
下間の中の人「ところで3日より里帰りをします。」
仲孝「はっ!この時期に里帰りとは外の人は気楽なモンだな。」
中の人「長野・・しや、信州に参ります。」
之康「おいおい、信濃っちゃあ久慈家と奥田家が潜む激戦区だぞ。」
中の人「その奥田の息のかかった木曽の隣の諏訪に参ります。」
頼龍「馬鹿な!私達を巻き込まぬように!」
中の人「甲斐を通って行きます。家族連れで夜中に。」
仲孝「怪しすぎるにも程がある!勝手にしろ!それに会話になっておらん!」」
頼龍「甲州街道など通れる訳が無い!」
中の人「そこで皆さんは道中の安全を手配するように。」
之康・仲孝・頼流「・・・・・・!!」
中の人「諏訪についたらまた書き込みますので」
*/
452和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/29(日) 12:41:23 ID:WXkXvRHF
/*
六角が降伏した時点で東近江全域が配下になったかと思ってました
*/
453奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/29(日) 12:46:22 ID:sj36Jsl2
/*
>>452 甲賀は中立地って事でいいですよ
*/
454久慈下野守弘忠:2007/04/29(日) 13:09:10 ID:59yIZ9VJ
/*
>>453
近江が奥田家の支配下に入った時点で誓紙などを出させていなかったようなので、甲賀は忘れ去られていたのかと思っていました。
甲賀は微妙な所なので聞くべきでしたね。すいません。
*/

〜相模・小田原城〜
幻庵「氏康、聞いたか?『しもづまのなかのひと』とやらが、里帰りするそうじゃ」
氏康「はっ、どうやら我らの領内を通っていくようですな」
幻庵「要人じゃ、鄭重にせよ」
氏康「はっ(…と言われても…)」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信繁「兄上、領内を『下間の中の人』が通行する模様です」
信玄「うむ、では関守たちに伝えておこう」
455久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 15:47:34 ID:59yIZ9VJ
〜陸奥・猪苗代湖畔〜
謙信「ええい、しくじったわ!このまま関東は北条と久慈の思うままになってしまうのか!」
安田長秀「しかし殿、久慈殿はいま定栄を討伐しているようです…これに参陣すればよろしいかと」
謙信「よし、一関に向かうぞ!」

〜陸奥・一関城下、久慈弘忠の陣〜
弘忠「ほう、謙信殿が…」
弘忠「よし、わしは鎌倉に戻る!」
敏房「何ですと!」
弘忠「わしは正面で向かい合う合戦で勝ったことが無い、その点謙信殿は越後の龍と呼ばれた名将だ、士気も変わってこよう」
敏房「…承知しました、では謙信殿が着かれるまで待っておりましょう」
久慈弘忠、陸奥より鎌倉へ戻る。
456統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/29(日) 21:53:21 ID:z/kuzzrE
統亮「なに!?奥田が文を無視っ!?」
藤林「はい。残念ですが間違いございません。」
統亮「なんと先見の明のない人物か・・・これで久慈家の天下制覇への道が近づいたな。久慈家に逆らうより、久慈家に付いたほうが得策かもしれないな。」
457統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/29(日) 21:57:34 ID:z/kuzzrE
久慈殿へ
今回、文を送りましたるは戦を終了させたいがためにございます。。
南部領〜松前は今年、飢饉であり民を苦しめる戦はもう止めたくなりました。
諸将への処罰をしない代わりに我が家は久慈家の傘下に入りますので何卒よろしくおねがいいたします。
458統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/29(日) 22:02:03 ID:z/kuzzrE
統亮「文を読んで頂ければよいが・・・全軍退くぞ!!」
藤林「久慈家の配下なのかは知れませんが、最近、越後の軒猿共が陸奥一帯で動いています。統亮様、気を付けてください。」
カマヌイ「関係ないぞぃ。とにかく撤収じゃ!!」
統亮勢 退却開始
459柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/29(日) 22:22:36 ID:QS1ik57i
〜京:和束邸〜
元春「急いで駆けつけてみれば定栄の子とやらは既に退いた後か…
   あれは奥田勢?奥田勢も来ていたのか…向こうは退いていくが気まずい雰囲気だ…
   和束様!!和束様大丈夫ですか!?某は右大将様より都の守護を承っている柏原家の稲葉元春と申します。お気を確かに!!
   これは…定栄の首!?なぜこんなところに…とにかく和束様を奥へお連れせよ!!」
侍従「ははっ」

〜京洛外:丹波方面〜
>>441
宗家「おお、そうでございますか、某は右大将様より都の警備を承っております柏原家の平松宗家と申します。
   失礼ですが此度はどのようなご用件での上洛でしょうか?我等右大将様より都の警備を命じられておりますが
   西国同盟以外の軍勢は京に入れるなとのご命令でございます。もし急ぐ用事でないのなら右大将様に書状をしたためますが…」

〜紀伊:新宮〜
汐崎重盛「くぅ…柏原が攻めてくると思い堀内を油断しておったわ…まさか挟み撃ちにあうとは…」
家臣「申し上げます!!小山様、柏原家に降伏!!」
重盛「小山殿が…?くそぅ和泉の小童などに降りおって…!!」
家臣「それと…殿のご親戚である色川兵部様も寝返り堀内勢とともに進撃中にございます」
重盛「色川兵部…貴様までわしを裏切るかぁ…!!」
家臣「…もう紀伊で我等に味方する者はおりません…どうか柏原勢に降伏して下され…!!」
重盛「お前までそのようなことを…」
家臣「柏原は降伏したすべての土豪の領土を安堵しているそうです…何卒汐崎家のためにも…!!」
重盛「…仕方ない…柏原に降伏の意を示す文を書け…」
家臣「…ははっ」

良重「やっと汐崎も降伏いたしました、紀伊平定おめでとうございます。」
家興「汐崎殿に文を、『貴公の領土・財産はすべて安堵いたす。以後も良政に励まれよ』と。」
良重「かしこまりました」
家興「さぁ紀伊の平定は成った、紀伊の統治は雑賀を初めとする武士団、南海門徒衆・根来衆や粉河、熊野、高野山等の仏教に関わる者、
   紀伊の土豪等に任せる。以後これからもそれぞれ協力し紀伊を豊かな国にしてほしい!!」
一同「おおーっ!!」
家興「良重、正信、家篤、信護、成猛。和泉へ帰るぞ、薄勢の動向が心配じゃ」

柏原家興一行、和泉へ帰る
460久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 22:33:46 ID:iDGfbXOS
〜相模・鎌倉〜
政弘「兄上、統亮殿より文が参りました」
弘忠「ほう、…分かった、わしは返事を書くゆえそちは御館殿の許可を貰って参れ」

統亮殿へ

久慈下野守でござる。此度の件ですが、他の将については南部殿に降伏という形式をとれば処分は鎌倉府を通さずに済むのでそうする様お伝えくだされ。
貴殿は、一揆衆の頭領ということになり鎌倉に同行願うことになりましょう。
それと、安東殿も領地を占領されている関係上鎌倉にお出でいただくことになります。

鎌倉府佐渡国・韮山代官 久慈下野守源弘忠
461久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 22:44:23 ID:iDGfbXOS
〜陸奥・一関、長尾謙信の陣〜
謙信「ええい、戦はないのか戦は!!」
豊守「殿、ここは相模の大雄山にでも移りましょう」
長秀「いきなり林泉寺に行くと怪しまれますからな」
謙信「うむ…ではそのようにしよう」

〜出羽・檜山城〜
晴宗「ほう、いったん停戦か…では全軍撤退!」

〜相模・鎌倉〜
弘忠「わしは西国を見てくる、そうだ白河の娘を鎌倉へ連れてまいれ」
政弘「はっ」
弘忠「では失礼」
久慈弘忠、いずこかへ去る。
462松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/29(日) 22:53:43 ID:gRelxhmk
丹波

家臣「京の誉田様より文でございます」
清顕「おお、誉田からか。何々…でかしたぞ見事じゃ。出雲屋を使い大音に工作した訳だな
   ん、薄からの条件で西国同盟?うむむ…誉田が京より帰国するのを待とう」

>>443
清顕「沼田殿、此度の事では某は危うく朝敵になるところで御座ったのじゃ。それもあの狸殿
   の策謀によって。貴殿の主君下野守殿が軍勢を率いて上洛するお考えならば兎も角単独
   では無理でござる。下手すると本当の朝敵に成りかねませんからな。ま、薄包囲網でも
   お考えならば別でござるが。その辺のところは如何ですかな?」


>>444
家臣「出雲より文です」
清顕「出雲か随分帰ってないなあ。何れ帰るとしよう。何々左京大夫殿からか。北播磨四郡か
  『久慈、奥田等の諸侯と連携したほうが良いと思われる』と送れ
家臣「ははっ」

 
463松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/29(日) 23:08:03 ID:gRelxhmk
>>459
山中「平松殿、うっかりしていて申し訳ありませぬ。この濃霧少々国境を越してしまったようで
   直ちに退きまする故ご容赦を」

鹿之助は上洛した誉田重国を向かえに来ていたが国境まで退いた
464和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/29(日) 23:23:46 ID:WXkXvRHF
稲葉殿、助けていただき感謝いたしまする。まったくひどいめにあったでおじゃる。

なに、都から諸将が引き上げ始めたのでおじゃるか。右大将様はまだ都におられるのか?
そうか柏原殿の軍勢が京都守護につかれるのでおじゃれば、安心であるの。
465久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/29(日) 23:28:02 ID:iDGfbXOS
和束殿へ

鎮守府将軍には、上杉憲宏(久慈政弘)殿を推挙いたしまする。
また、越後で産する金を30枚添えさせていただきまする。

長尾弾正少弼政景
466和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/29(日) 23:35:00 ID:WXkXvRHF
薄京屋敷

大音殿、昨今の様子では関東では鎌倉府再興と称して旧幕勢力を祭り上げ
朝廷を通さず鎌倉府で決裁をおこなっているようでおじゃる。これは由々しきことと存じますが
右大将様はいかがお考えの様子でおじゃろうか。いまこそ関東惣無事の事業をおこされるべきでは……
467久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 00:01:46 ID:s4A414d3
〜丹波・松枝家府城〜
祐光「そうですな…近々帝に拝謁すると言う話は聞きましたがそのまま京に居座るわけにも行きませぬし…」
祐光「ところで包囲網をつくるとすればどの大名が参加するのでありましょうか…奥田は無理でございましょう」
468久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 00:12:02 ID:s4A414d3
〜美濃・稲葉山城下〜
弘忠「まったく、驚くべき繁栄振りじゃ…」
弘忠「どうやら美濃は落ちぬな…ここは和平を保つか」

〜相模・鎌倉、上杉憲政の屋敷〜
憲政「それにしても、御所様の大筒気違いにも困ったものじゃ」
憲政「いっそのこと、御所様を相模より追い…」
憲宏「義父上、いかがなさいました?」
憲政「い、いや何でもない」
469奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 00:26:19 ID:PiekElbv
〜遠州灘〜

遠州灘には伊丹・九鬼等の奥田水軍が誇る数千隻の軍船が揃えられ、艦観式が行われていた。

国真「康高、嘉隆、大儀である」
康高「はっ」
嘉隆「はっ」
国真「例の船の建造調子は如何か」
嘉隆「はっ。信長殿が提示された図面を元に九鬼・伊丹の技術、ガトー殿から教わった、異国の水軍技術を集結させ、建造しております」
康高「建造は順調にすすんでおります。もう間も無くかと・・」
国真「うむ・・」


〜京・奥田屋敷〜

豊郷「これから如何なさいますか?」
中盛「うむ・・暫くは様子見じゃな。
薄がどう動くか見極めねばならんからな。
豊郷殿は僧兵らを鍛えといて下され。先代の寵愛を受けた貴殿の才を見せて頂こう・・」
奥田家、不気味な沈黙
470和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/04/30(月) 00:43:56 ID:5EpEw4eT
>>465
長尾弾正少弼殿
このたびの鎮守府将軍の推挙でございますが、次々と異なる推挙が相次ぎ私も決めかねる次第にございます。
この際、薄大納言様に奏請されるますようお願い申し上げます。当家からも大納言様へ口添えしておきます。

和束中納言是道
471久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 00:48:00 ID:s4A414d3
〜相模・小田原城〜
氏康「なに、新しき船だと?」
小太郎「はい、図面を盗って参りましょうか?」
氏康「そうだな…東駿河を取り返すよい機会かも知れん」
小太郎「はっ!」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信玄「どうだ、調略は進んだか?」
勘助「はっ、今兵を挙げましたら一度に半国は寝返るでしょう」
信玄「よく言うわ、他はどうじゃ?」
勘助「そちらも、着々と…」
472久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 00:56:39 ID:s4A414d3
和束殿

わざわざ薄殿のお力を借りることはありますまい。第一薄殿は大納言ではありませぬか。
関白左大臣様がわが義弟と友誼を結んでおられるとか。そこで、関白様にこの事をお伝えくだされ。

長尾弾正少弼政景
473奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 01:19:35 ID:PiekElbv
〜稲葉山城〜

国真「我が領内に鼠が入っておるようだな・・」
清盛「武田と北条が何かを企ててるようでございます」
国真「ふん・・武田と北条の盟主たる久慈も存外、求心力はないのかな・・。
桑成に命じ、領内に潜む不穏な輩を捕らえよ」
清盛「はっ」
国真「黒鬼!」
スッ
国真「領内に鼠が入っておったら殺せ」
黒鬼「御意・・」

奥田家、領内で不穏な者はことごとく摘発され、忍び等は黒鬼により始末された・・
474統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 01:21:40 ID:tT0r4hMm
久慈殿へ

降伏したからにはそちらに参りたいのですが、異民族が北で暴れている今、動こうにも動けませぬ。
その事を久慈殿から鎌倉殿にお伝えくだされ。
少ないですが品物を送ります
アイヌの織物・熊の毛皮・金3千枚
夷王屋・藤原統亮(フジワラノムネアキ)
475統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 01:27:36 ID:tT0r4hMm
和束様へ
鎮守府将軍には久慈殿の義父・久慈信長殿が相応しいのではござらぬか?
東国は久慈家の物でござる故、その久慈殿の義父・久慈信長殿が最有力でござろう。
久慈殿は鎮守府将軍が守っている下野・常陸を領有しているのも一番の理由でしょう。
476久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 06:48:27 ID:s4A414d3
〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信玄「なにっ、流言などをしていた者が殺されただと?」
勘助「…まだ調略が済んでいない国もあります故、北条や村上の力も借りましょう」
信玄「吉報を待っておるぞ」

〜山城・洛外、山科方面〜
久慈弘忠は近江で雇った従者60人を引き連れ京へ向かっていた。
弘忠「門番ども!わしは久慈下野守弘忠と申す佐渡の住人である!門を開けよ!」
477中のひと ◆urdfmZmGvk :2007/04/30(月) 07:56:33 ID:qx0/M0Cq
すいません,またしばらく来れません
あと,統りょうさん,項竜は正木大膳のことですか?
478正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/04/30(月) 08:32:08 ID:qx0/M0Cq
/*
前言撤回です、なんとかインターネットにつなげられました。
*/
小屋
孫一「大膳、そろそろ立てれるか?」
大膳「何とか歩けるようになったがしばらく寝たきりだったせいで脚が
   走ることを忘れてしまったようだ」
孫一「そうか、それならまだ良い、鉄砲にあたって歩けなくなった奴を見たこと
   がある、奴の目はもう死んでたからな」

項龍、紀州にて莫逆の友を得る。


479奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 09:03:15 ID:PiekElbv
〜近江・新城〜
家臣「申上げます。先程、久慈が領内を通過したとの事。
また、領内で無断で徴兵まがいな事をしたとの事でございます」
国経「何!久慈家は聞きしにまさる無礼な家よの!普通、許可を取るものであろうに!思い上がるのにも程がある!」

奥田家全体で久慈家への敵愾心が膨らむ
480久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 09:33:20 ID:vRG2JwNr
〜山城・洛外〜
段蔵「段蔵、只今参上いたしました」
弘忠「どうだ、畿内の情勢は?」
段蔵「殿の評判はとても悪いですな、それ以外に変わったことはありませぬ」
弘忠「そうか…で、わしが畿内の民に何をしたのだ?」
段蔵「無断で領内を通行したこと、それと近江で一行を揃えた事」
弘忠「それは、そのような事を言ったら暗殺される可能性があることとあぶれ者を出す奥田の施策に問題があると伝えておけ」
段蔵「…左様なことをすれば殿は殺されますぞ」
弘忠「それはそうだ、ところで武田の動きはどうだ?」
段蔵「いえ、透波の動きがやや活発になってきた他は…」
弘忠「そうか…ではしばらく待っていよう」

統亮殿へ

蝦夷のことならば、鎮守府将軍に憲宏が推挙されているのでご心配には及びませぬ。これで統亮殿の推挙が加われば都より使者が来る所まで漕ぎ着けました。
2000枚とは驚きました。逆賊の討伐や政に使わせて頂きましょう。

上杉家家老 長野信濃守業正
481奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 09:50:52 ID:PiekElbv
〜稲葉山城〜

清盛「・・・以上の事が国経殿からの苦情でございます」
国真「久慈家も困った家だな・・弘忠殿に文を」

弘忠殿へ

当家と貴家の仲はいまだ不安定な様子。これでは他家に付け込まれるわ必定。
ここは改めて会見し、貴家と当家でその仲を再確認し、改めて友好的な同盟を結ぼうではありませぬか
場所は近江・石山寺がよろしいかと。御待ち申上げます。
奥田国真
482統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 09:53:12 ID:tT0r4hMm
久慈殿へ
金子を送るのは敗軍の将として、そして商人としての役目にござる。

早々、久慈家に陸奥一帯を従えて頂き、その返す刀で奥田家を切り従えてしまえばいずれ久慈殿の天下になりましょう。
その時はなにとぞ御用商人としてよろしく。
483久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 09:53:37 ID:vRG2JwNr
小笠原殿へ

此度の義挙、感動いたしました。それがしも禁中の政務に介入する薄の振る舞いを好ましく思っておりませぬ。
つきましては、同盟を結びたく存じます。いえ京への道中には奥田が控えておりますゆえ、直接軍を起こすことはできませぬ。
しかしながら、わが主君上杉兵部少輔さまは兵10万を起こすだけの土地を持っておりますゆえ、微力ながら協力できるかと存じます。
ところで、我が久慈家は南部氏の傍流、南部氏の初代光行は小笠原殿の祖・小笠原長清様の弟にあたりますな。同族同士、協力していきましょう。

久慈下野守源弘忠
484久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 10:04:43 ID:vRG2JwNr
〜山城・洛外〜
弘忠「統亮から文か…だからわしに文を贈られてもな…」
弘忠「奥田からも…?ほう、石山寺か…段蔵、もしこれが謀であれば奥田の首を掻き切って冥土に持参して来い」
段蔵「おそらく左様なことは無いと存じますが…」
弘忠「そうだな、わしより政弘の方がいくらか器量が上だ、ここでわしを殺せばどうなるか承知しているだろう」
485統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 10:07:31 ID:tT0r4hMm
久慈殿へ
昨晩、策が思いつきました。
天下の統一が迫った際には征夷大将軍を名乗るために我が家を討伐する名目で征夷大将軍を受けられれば宜しいのでは?
我が家が夷王と名乗っている理由がそこにあるのですから
久慈殿の為、悪いことなんでもしまっせ。
486奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 10:15:35 ID:PiekElbv
〜近江・石山寺〜

清盛「来ますかな・・」
国真「来る。久慈もそこまで愚かではあるまい」
487久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 10:20:10 ID:vRG2JwNr
〜近江・石山寺〜
弘忠「さて、奥田はもう来たのか?」
段蔵「もうお着きのようです」
弘忠「では会見場に向かうぞ」
488奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 10:26:34 ID:PiekElbv
〜近江・石山寺〜

清盛「久慈殿がお着きになされたそうでございます」


国真「これは久慈殿。ようこそ御越しになられた。さっさ、どうぞ」
489久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 10:31:35 ID:vRG2JwNr
〜近江・石山寺〜
弘忠「上杉兵部少輔憲政が名代、久慈下野守弘忠にございます」
弘忠「書状を拝見した様子では、当家と同盟したいとのお言葉ですがそれは鎌倉との同盟という意味でありましょうか?」
490奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 10:45:51 ID:PiekElbv
〜近江・石山寺〜

国真「左様でございます。当家は安寧の為、鎌倉殿・・如いては久慈家との盟を願っております。聞き入れてもらえれば当家は久慈家・鎌倉殿に協力を約束いたします。
その代わり北条・武田による当家に対する謀り事を御止め頂きたい」
491久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 10:55:31 ID:vRG2JwNr
〜近江・石山寺〜
弘忠「武田・北条いずれにしろ、父祖代々の地についての恨みですからな。
   まあ北条については奥田殿の娘を殺さぬよう頼むことぐらいなら出来ましょうが、武田は従順ならぬお人ゆえどうなるか…」
弘忠「ところで北条殿より使いが参りましてな。興国寺城を譲るか、新しき船の技術を教えていただければ和睦したい、と…」
弘忠「その、新しき船とは何の事でありましょう?」
492奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 11:05:43 ID:PiekElbv
〜近江・石山寺〜

国真「武田家に恨まれるいわれわないが・・興国寺城は御渡ししてもよろしいが、北条家からして飛び領になってしまわれるがよろしいので?」
493久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 11:11:24 ID:vRG2JwNr
弘忠「お忘れですか…貴殿は武田殿を上杉家家臣のそれがしの、さらにその家臣として扱ったではありませぬか。
   まあそのことは構いませぬ。飛び地の件については、興国寺に代官所を置いて統治すればよいのですから…それとも代官としたい人物をご存知で?」
494奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 11:20:21 ID:PiekElbv
〜近江・石山寺〜

国真「あぁ・・あれは武田家がどういう経緯あれ、久慈家の圧力に屈したのは事実でありましたからな・・気分を害されたなら後ほど、謝罪の文をおくりましょう。
代官に関しては特に要望はありませぬ」
495久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 11:23:09 ID:vRG2JwNr
弘忠「では北条殿にその旨を伝えるゆえ、これにて…」
496奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 11:40:05 ID:PiekElbv
〜近江・石山寺〜
国真「今日は良き日になりましたな」


清盛「これで良くなりましょうか・・」
国真「さてな・・そこは久慈の器量次第よな。武田に文を書いておけ」
清盛「御意」
497統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 11:46:45 ID:tT0r4hMm
統亮「京にむかうぞ!行方知れずの弟と妹をさがす。」
藤林「腹違いの兄弟様ですか。。今は親のとある公家の元にいるらしいですな。」
統亮「京をあらしてまいるか・・」
統亮、京へ
498久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 11:54:29 ID:vRG2JwNr
〜相模・小田原城〜
氏康「ほう、興国寺を譲る、と言ったのか!」
家臣「はっ、その代わり新しき船については無視されました」
氏康「まあよい、ところで鎌倉殿はまた大筒の訓練か?」
家臣「はい、南蛮人を新たに雇い入れたとか」
氏康「…(鎌倉殿は官位を持っていない、これを担ぐことは危険だな…)」
氏康「…(幸い鎌倉殿は大筒気違いだ…案外簡単に隠居してくれるかも知れん)」

〜相模・大雄山〜
謙信「ほう、これが名高い大雄山最乗寺か…」
謙信「気に入った、ここに住もう」
豊守「住職様も、喜んで迎え入れると仰せです」
499正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/04/30(月) 12:16:31 ID:qx0/M0Cq
京都、南蛮寺
信者「義頼殿そういえば聞きましたか?あの逆賊定栄の息子の統亮めが
   京に来てるらしいぞ」
義頼「………そうか、下がって良いぞ」
信者「はっ!」
義頼(統亮……いちど会って見るか)

義頼、統亮を探す。
500久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 12:25:00 ID:vRG2JwNr
/*
これはpart8まで話が続きそうですね…6月ごろ統一?
それと年月の経過はどのようになっているのですか?
*/

〜相模・鎌倉、鎌倉御所〜
関八州のめぼしい武将は折から鎌倉に集められていた。第4代古河公方の足利晴氏の容態が思わしくないためである。
晴氏「この50年余、叔父上を倒したり左京大夫と絶縁したり、…いろいろな事があったのう」
晴氏「わしはもう疲れた…」
義氏「父上!左様なことを仰いますな!」
晴氏「死ぬ前に、そなたが鎌倉へ戻り御所を再興した姿を見ることが出来た…義氏、今後も励め」
晴氏「…」
足利晴氏、没。享年53。
501奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 12:34:26 ID:PiekElbv
/*
年代は1560年後半ですかね 前回は展開が早過ぎだったので今回はユッタリ進行の予定です
*/
502正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/04/30(月) 12:46:46 ID:qx0/M0Cq
/*
四国の情勢はどうなっていますか?時茂とか動かしたいんで。
*/
503奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 12:49:45 ID:PiekElbv
/*
薄さんに聞かないとなんとも・・
*/
504松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/30(月) 12:59:23 ID:vP61heR6
>>467
清顕「奥田は如何動くか分かりませぬ。ですがそれ以外の諸侯は包囲網に賛同していただける
   と思いまする」
505久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 13:16:48 ID:vRG2JwNr
〜丹波・松枝家府城〜
祐光「左様でございますか…しかしその他すべてが敵に回った中、奥田が手を貸すことは考えられませぬし第一勝ち目がありませぬ」
祐光「実の所を申しますとわが主弘忠は山城におりましてな。会談するのはいかがでありましょう?」

〜相模・鎌倉〜
上杉憲政の屋敷では、足利義氏を廃するための計画が立てられていた。
憲宏「まず、それがしが説得に向かいまする…そして、隠居が受け入れなかった場合」
資房「拙者が兵1000を率いて御所を包囲、再度説得する、と…」
長泰「さらに断った場合、御所を焼く、というわけですな…」
憲政「皆の者、恫喝してはならぬ!あくまでも平和のうちに執り行うぞ!」
一同「おーっ!」
506奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 13:41:23 ID:PiekElbv
〜稲葉山城〜

桑成「領内総奉行より伝えます。我が領内は近年稀にみる大豊作になりました。」
国真「そうか!民に酒を振る舞え。祭をさせよ。」
桑成「はっ」
奥田家領内で大豊作を祝って祭が開催

国真「桑成、領内にいるあぶれ者を何とか致せ」
桑成「はっ!」

奥田家領内に生安所(職安の事)が設立。

桑成「これを機に兵農分離を行いたいのですがよろしいでしょうか?」
国真「うむ。総奉行に任せる」
桑成は次々策を出し、奥田家領内はみるみる活性していった
507久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 14:11:38 ID:vRG2JwNr
〜相模・鎌倉、鎌倉御所〜
足利義氏は、御所内に作らせた鉄砲の教練所で教えを受けていた。
憲宏「御所さまはいらっしゃいますか?」
義氏「うん?憲宏か、何の用じゃ?」
憲宏「此度は、御所様に隠居していただくべく参りました」
義氏「そうか…弘忠の命か?」
憲宏「いえ、義父の命です」
義氏「兵部少輔か…まあよい、足利の時代も終ったのかのう…」
義氏「ただ、兄上を探し出し、兄上に家督を継がせてくれ」
憲宏「…承知仕りました」
足利義氏、隠居して足利陽夢斎と号す。鎌倉府、2年余りで消滅。
508統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 16:14:43 ID:tT0r4hMm
統亮「ここが父が暴れた場所か・・・」
五十嵐「今思うと懐かしいですな。」
藤林「確かに」
統亮「しばらく、ここらで休憩するか」
統亮、嵐山で休憩 
つーか これからバイト。
509久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 16:54:20 ID:vRG2JwNr
〜山城・洛外〜
弘忠「何、統亮が京に来ているだと?」
段蔵「そのようですな」
弘忠「よし、これから会いに行く」

〜相模・鎌倉〜
憲宏「それにしても理解できぬ…」
綱成「奥田の件か?」
憲宏「そうだ…あの男は結局興国寺を譲り、己の面目を潰しただけではないか?」
綱成「確かに、な…武田に対しては何も得るものが無かったではないか」
憲宏「何か企んでおるのか…」
綱成「取り敢えず、帰路は下間領内を通るよう勧めたらどうだ?右中将本人が満足しているとも思われぬし、家臣ならなおさらだ」
憲宏「そうだな…」
510久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 21:29:03 ID:s4A414d3
〜山城・嵐山〜
弘忠「ここか?定栄の息子が来ているのは?」
段蔵「左様…お会いになりますか?」
弘忠「うむ」

〜相模・鎌倉〜
了斎「上杉様、例の娘の身元を突き止めましてございます」
憲宏「ほう」
了斎「ポルトガルの商会…つまり商家の娘ですな」
憲弘「して、兄上に献上とか言うていたが…それは?」
了斎「さあ…どうやら近いうちに父親が堺に来るようですから、そこで話し合われては?」
憲弘「そうか…了斎殿、礼を言う」
511統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 21:48:35 ID:tT0r4hMm
嵐山にて・・・

統亮「下野守様が来ておられるだと?おぉっっと!半裸はまずいな。」
五十嵐「上半身以前に袴と褌を履いてくだされ」
統亮「うむ。履いたぞ。では下野守様にお会いするか。。」
512統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 21:53:53 ID:tT0r4hMm
嵐山にて・・
統亮「身を清めたぞぃ」
五十嵐「死装束とはどうされました?」
統亮「我が命は久慈殿にあずけてあるからな。当然じゃ!土産を受け取って貰えればいいが」
513松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/30(月) 21:57:50 ID:d4LbI1VK
>>565
清顕「下野守殿が山城に来ていらっしゃるのでござるか。宜しゅう御座いますとも
   会談の日時場所を指定して下され。某が赴きましょう」
514人間七七四年:2007/04/30(月) 22:21:39 ID:s4A414d3
〜山城・嵐山〜
弘忠「初めてお目にかかる、久慈下野守弘忠でござる」
弘忠「蝦夷の鎮撫かと思えば、京にもいらっしゃるとか…ご多忙なことで」

〜丹波・松枝家府城〜
祐光「とりあえず京の妙覚寺としたいところでございますが、洛中に入れるかどうか怪しいですからな…」
祐光「ここは丹波の出雲神社と致しましょう…わが主も予定がありましょう、追って使いを送ります」
515久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 22:23:44 ID:s4A414d3
/*
上のは私のレスです。
*/
516柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/04/30(月) 22:27:50 ID:RdDezc2b
〜和泉:千石堀城〜
柏原軍は紀南平定を終え和泉へと帰還した。

良重「いや〜久々の和泉じゃ。懐かしいのう」
正信「思えば根来衆との交渉時から帰ってなかったのう、もう5・6年振りかぁ」
家興「おぬし等此度は大儀であった、淡輪・樫井それぞれの領地のこともあろう。自領に帰りのんびりすごせ」
良重・正信「ははっ」
仲久「して殿、これから如何なさるおつもりですか?」
家興「うむ、国興・元春・宗家は右大将様の援軍として京におるらしいし…」
仲久「そのことですが殿…実は殿が帰られる少し前に河内守様のご舎弟、鴨冬殿がここ千石堀城に参られたのですが…その…」
家興「どうした?はっきりと申せ」
仲久「…お人払いを…」
家興「…わかった、おぬし等は下がっておれ」
侍従「ははっ」
家興「して…何事じゃ?」
仲久「はっ…先日鴨冬様がこのような書状を…
  『前略 柏原兵庫頭様、小笠原左京大夫でございます。今、諸国には反薄感情が蔓延しております。今共に挙兵
   すれば四隣で火の手が上がり、薄も壊滅する事間違いありません。更に薄の本領への道は全て封鎖し、薄勢は
   畿内に閉じ込めてあります。諸侯と共闘すれば一気呵成に葬ることもできましょう、そうすれば薄の旧領は悉く
   我らのものとなりましょう。今こそ千載一遇の機会でございます、何卒賢明な御判断を。        』。」
家興「これは…河内守様は西国同盟に反旗をひるがえすと…?」
仲久「そのとおりにございます」
家興「これは大変なこととなった…」
仲久「殿、如何なさいますか?」
家興「いや…その…」
仲久「(また殿の悪い癖か…)ここで迷ってはなりませぬ、ご決断を!!」
家興「まぁ…これはわし一人では決められぬ、良重・正信を呼び出し岸和田に駐留している守も呼び出さねば…
   あと騎馬軍の石川・鈴木・楠もな」
仲久「…わかりました、すぐに諸将を呼び出しましょう…しかしよく考えてご決断下され」
家興「わかった…」
517統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 22:29:43 ID:tT0r4hMm
嵐山・・・
統亮「お初にお目にかかります、統亮にございまする。下野守様にお目どおりがかないまして恐悦の極みでございまする。これは土産のアイヌの反物と毛皮、そして海産物にございます」
518久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 22:30:50 ID:s4A414d3
〜和泉・千石堀城〜
使者「拙者は久慈下野守様の書状を預かった者でござる!開門してくだされ!」
519久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 22:37:31 ID:s4A414d3
〜山城・嵐山〜
弘忠「ほう…珍しきものばかりじゃ、礼を言う」
弘忠「ところで和束殿の下へ参られたが、なにも職を得られなんだと聞いたが?」
520久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 22:46:54 ID:s4A414d3
〜相模・鎌倉〜
小笠原家の挙兵に対し上杉家は賛同することを決定、憲宏に3万5千の軍勢を率いさせ上洛させることにした。
憲宏「では、行って参ります」
憲政「達者でな…」

奥田殿へ

上杉兵部少輔でございます。
さて、今回小笠原殿が挙兵されたことについてですが、我等は小笠原殿に賛同することと相成りました。
つきましては、軍勢の通行許可を出して頂きたい。
乱暴・狼藉などをする足軽がおれば、奥田家の家法にて裁いて頂いて結構。

上杉兵部少輔憲政
521松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/04/30(月) 22:52:18 ID:d4LbI1VK
丹波

清顕「おお、待ちくたびれたぞ。誉田お主の働きで当家は窮地を脱した模様じゃ」
誉田「有難き幸せに御座りまする」
清顕「しかし、薄の狸は西国同盟に加入せよと言って参った」
誉田「その様な申し出無視なされませ。薄家の命運は風前の灯火同様でござる」
清顕「お主もそう思うか。実は久慈下野守殿と会談の予定があるのじゃ」
誉田「左様で御座いますか。どの様な会談になるのか楽しみで御座いますなあ」
清顕「そうだな」
522奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/04/30(月) 23:08:47 ID:PiekElbv
〜稲葉山城〜

清盛「上杉殿から通行願いがきております」
国真「許可致せ。宿だったら手配しますと。領内の者に粗相のないようにと伝えよ。」
清盛「御意」


国真「本多平八郎、榊原小兵太、その方らに名前を与える」
両名「はっ」
清盛「平八郎には忠勝の名を与え、蜻蛉切を与える」
忠勝「はっ!」
清盛「榊原小兵太には康政の名を与える」
康政「はっ!」
国真「両名、以後励め」
両名「はっ!」

忠勝と康政、後に激動の時代をかける二人である・・

〜京・奥田屋敷〜

中盛「京は相変わらず物騒じゃな・・」
豊郷「当家は如何に動くのでしょうな」
中盛「さてな・・ほっほほほ・・」
523久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 23:22:14 ID:s4A414d3
〜駿河・三島大社〜
憲宏「天下に乱を起こし、都を牛耳る逆賊・薄為弘を討てますよう…」
憲宏、三島大社にて戦勝祈願。

〜山城・洛外〜
弘忠「まったく、柏原殿の返答はまだかのう…」
祐光「殿!松枝殿と会見を致しますぞ!」
弘忠「祐光か、松枝殿はいかが仰っていたか?」
祐光「まだ明らかにはしておりませぬが、おそらく薄を見限るでしょう」
弘忠「そうか…では会見についてだが、都での用が済んだらすぐに出かけよう」
524統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/04/30(月) 23:34:45 ID:tT0r4hMm
嵐山にて・・
統亮「官位のこと、下野守様のお耳にとどいていましたか。ただ・・・官位などどうでも良くなりました。わしは金に忠義を尽くす迄、下野守様、戦があれば協力いたしますし。汚い仕事の方も商売なのでやらせて頂きます。」
525久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/04/30(月) 23:44:34 ID:s4A414d3
〜山城・嵐山〜
弘忠「興味が無いのか…なら良いがの」
弘忠「ところで、鎌倉に屋敷を欲するのであれば拙者が上杉様に仲介していくらかの土地を用意するが、それはいかがであろう?」
526柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/05/01(火) 00:04:13 ID:dCgzl2F9
〜和泉:千石堀城〜
見張り「これはこれは失礼をいたしました。下野守様のご家中の方でいらっしゃいましたか、
    どうぞお入り下さい。」

家興「今度は下野殿の使者とな…?」
仲久「ははっ、既にお通ししております」
家興「久慈家とは今まで何の関わりも無かったのだが…一体何事じゃ、とにかくお会いいたそう」

家興「お初にお目にかかります、某が兵庫頭家興にござる、遠路はるばる坂東よりのお越し痛みいります。
   此度はどのようなご用件にございましょう?いえ、今まで我等は下野守殿と書状の一つも交わしたことが無いゆえ
   此度如何なるご用件で起こしになられたのか見当もつきませぬゆえ…」
527久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/01(火) 00:18:13 ID:9GZf/Gmx
〜和泉・千石堀城〜
使者「わが主・久慈下野守さまは用あって入京するゆえ心配はご無用である、また関所を開けて頂きたい、と申しております」
使者「それと…もしよければ会談を持ちたい、追って連絡する、とも申しております」
使者「では之にて失礼させて頂きます」
528下間頼龍:2007/05/01(火) 00:40:17 ID:9fXvAjtR
・・・加賀・吉崎御坊・・・

朝倉頼景「・・諸国が一斉に動き出しましたぞ。下間は如何なさるつもりか?」
仲孝「決まっておる。若狭武田が挙兵した大儀名分は薄家の北陸擬似侵攻。」
頼旦「うむ。いくら擬似侵攻といえど同盟がある以上、最低でも書状を寄越すは当然。」

朝倉「では若狭を攻めるのですか?そんな事をすれば松枝家が・・・」
仲孝「心配御無用。武田家当主・義統には隠居して頂く。武田元明殿に家督を継がせ、同盟を再び結ぶ。」
頼旦「さらに念書の取交しには逸見氏、粟屋氏に同席願おう。」

〜・松枝左兵衛佐様・〜

この度若狭武田家に於いて当家に対して同盟約定に沿わぬ行為が行われました。
これに対し当下間家としては極めて遺憾であり、これ以上既存の同盟を保つ事に憂いを感じております。
ここで武田家には代を経て元明殿を当主として頂き、武田庶流の逸見氏を筆頭に後ろ盾となって頂く次第。
また、以後も松枝家、下間家の断衝地として若狭とは同盟を結んでゆく次第であります。
さらに今後は山城・若狭間に関所を設ける予定です。松枝様御家中がこの辺りにお係りになるとは思えませんが、
念の為御報告いたします。〜下間仲孝〜


・・・摂津・石山御坊・・・

下間頼廉「・・港を警戒する。性雲殿を御上人とし塚口御坊の設立を小笠原家に申し出よ。」
家臣「ははっ!」
頼廉「・・ふ、確か薄家は本願寺を攻めぬのであったな。では播磨英賀御坊を復興させる。
一度は問答無用で攻められている。堀を変更する。夢前川より水を巡らせ堀とし、これを水尾川へと繋げる。
三木通秋殿に金1000を与え堀の改修をせかすのだ。」

〜・小笠原範長様・〜

西摂津の門徒衆を取りまとめ、港よりの不浄な輩の侵入を抑える為、塚口御坊の設立を許可されたし。
ご認可頂ければ塚口御坊は小笠原家の直轄とさせて頂き、いずれご恩に報いましょう。〜性雲〜
529下間頼龍:2007/05/01(火) 00:59:41 ID:9fXvAjtR
・・・美濃・農村地域・・・

桑成家臣「・・主ら門徒衆は油断ならぬがそれはそれ。豊作の祝いだ。」
美濃門徒「ははーっ、」
上人「祝いの返礼を致す。三河の二の舞を踏んではいけませぬ。」
上人「桑成家中殿、この度の民への振る舞いに感謝し、これより寺社領から月々の寄進をさせて頂きます。」

美濃門徒衆、奥田家に従順の意を表す。
530久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/01(火) 02:16:02 ID:9GZf/Gmx
〜尾張・熱田神宮〜
憲宏「…かの逆賊を討ち、都に平安をもたらしたく、…」
憲宏、熱田神宮で戦勝祈願。
531統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/01(火) 06:38:53 ID:x/cRzYWY
嵐山

統亮「鎌倉に屋敷とはありがたや、、そこを拠点に商売もできますな。とにかく、私は下野守様にご協力いたしますので。存分に天下を狙ってください。それでは、、失礼いたしまする。」
532薄右大将為弘:2007/05/01(火) 06:57:21 ID:EZgyDxDa
諸侯が反旗を翻したか。(笑
為重「さようですな…(笑」
大音「笑ってる場合じゃないですよ!!」
大音よ、全軍を集めよ。


その時為弘の眼前には西国諸侯の率いる約十一万の軍勢が集まっていた。
諸君!!

為弘の一言に二十二万の瞳は一斉に為弘を注視した。

この度わしは諸君と共に天下に平安をもたらすために上洛した!!
没落した者には新たな領地を与えるため!!
名を求める者には後世に名を残す好機をもたらすため!!
平和を求める者には平和を勝ち取るため!!
我々は悪なのか!?
否!!
我等は恐れ多くも陛下のお言葉をいただいた官軍である!!
即ち!!
我等の前に立ちはだかる者は全て賊軍である!!
手柄を欲せよ我が子達よ!!
四面敵地ならば切り取ればいい!!
まず手始めに畿内の石こと小笠原家の領地を狙おうぞ!!

諸侯諸士「おぉぉぉぉぉ!!」

こうして為弘の演説は終わり十一万の軍勢は小笠原家討伐に向かった。

大音よ。
大音「はっ。」
四国へ向かえ。
大音「はっ!!」
大音は一人四国へ向かった。
533薄右大将為弘:2007/05/01(火) 07:06:06 ID:EZgyDxDa
為義。
為義「はっ。」
和束殿に別れを告げてこい。
我等敗れし後は石でも狐でも狢でも狼でもなく東の狸を頼りなされ、近いからといって畿内諸侯を頼ってはなりませぬ。
とな。
為義「はっ。」
為宣。
為宣「はい。」
主は剃髪して叡山に入れ。あちらにはわしから話を通しておく。
為宣「はい。」
さて…行こうか(笑
534統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/01(火) 08:56:57 ID:x/cRzYWY
嵐山から移動中

統亮「なに!?そんなでけぇ軍勢だと?」
五十嵐「殿、我らには千人程の兵が船々に隠してあります。」
統亮「場合によっては敵が居なくなった九州を急襲してやるわ!!」
535統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/01(火) 08:58:57 ID:x/cRzYWY
正木殿へ

薄が動きし今、天下のために西国諸大名の留守中を狙うのは定石!
協力して動きませぬか?
536久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/01(火) 18:00:46 ID:aScTGG78
〜丹波・出雲神社〜
久慈弘忠は一旦山城を離れ、出雲神社で祈願をしていた。
弘忠「ふう…段蔵、直接わしが松枝殿に会いに行く」
段蔵「はっ」
久慈弘忠、松枝家の府城へと向かう。

〜近江・日野〜
憲宏「いよいよ薄の軍勢が動き出したか…」
憲宏「さて、まずは甲賀に向かう!」

〜相模・鎌倉〜
憲政「どうだ、諸豪たちからの使者は揃ったか?」
家臣「はい、定栄に加担した者の他は揃いましてございます」
憲政「これで陸奥・出羽も手に入ったわい」
537久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/01(火) 18:25:49 ID:aScTGG78
/*
ところで、薄さんの本陣は何処でしょうか?
*/
538小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/01(火) 18:55:17 ID:/WxHLYBB
>>447
之康は心の中で思った、「賭けに勝った」と。この策は一歩間違えば薄に通報され、之康はその場で
処刑、小笠原家も準備も援軍も整わぬまま、攻め滅ぼされるという大博打であった。しかし、反薄感情を
見越して発動させた作戦は成功したといえるだろう。

之康「では早速ですが、畿内に援兵を・・・。兄が引き付けている間に、久慈や松枝と共に薄の背後を衝き、
    更に兄や弟の軍とも呼応して挟撃すれば、薄も島津も全滅は必定でございます」

>>462
――飯盛城

この大城郭には三万を超える大軍と夥しい量の武器、兵糧、弾薬、金銀が領内各地から集められていた。
範長は河内の飯盛と摂津の芥川にのみ兵と物資を置き、長期持久戦の構えを取った。これでじわじわと
兵や物資を損耗することは無く、領地もこの二拠点以外は荒れない。自尊心は少々傷つくが、それを差し
引いても価値ある戦法であった。そこに松枝からの返答が来た。

範長「どれどれ・・・ふむ、これは承諾したと取っても良さそうですね。久慈はあちらから味方に付くと言って
    きましたし、一角は確保しました。・・・奥田はどうでしょうかね?下間と和睦しておりますので、中立
    維持でしょう」

>>483
範長「ふふっ、久慈家もこちらに付きました。下間家と連合で大軍を率いて坂東武者や北陸の荒武者が来る
    でしょう。・・・薩摩隼人と坂東武者、どちらが強いのでしょうか?」

久慈下野守様、この度は大して親交も無い我らに組していただける事に最大限の謝意を表したく存じます。
直接軍を起こせぬとの仰せですが、下間家には私の弟が寄食しておりますので、話をつけておるでしょうから、
下間家と合同でお越し下さい。畿内の贅を御用意してお待ちしております。

>>516

――書状U

この範長、兵庫様の御慈悲と四海に響き渡る武威にお縋り致したく最後のお願いを綴りました。我が城下には
薄の大軍が大挙し、愚かな私達では今この時ですら支えられるかどうかも怪しく、持って数日でございます。
しかし、兵庫様の援兵があれば、我らも勇躍し、悪鬼の如き薄を冥府に送ることも不可能ではありません。そして
悪鬼どもを退治した後には我らが普く新秩序を諸国にもたらすのです。失われた秩序を回復し、新たな繁栄をこの
国が掴むのにこれ以上の好機はございません。我らが新しき歴史を紡ぐ時がそこまで来ているのです!
何卒、何卒、御英断を!

>>528
許可も何もありません、早急に防備を整え、悪鬼を追い払う手助けをお願い申し上げます。
539小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/01(火) 18:55:53 ID:/WxHLYBB
>>532-533
範長は城下で気勢を挙げる薄勢を山上の本丸から見下ろしていた。

範長「我らが賊軍とは笑止な・・・各地の名門を滅ぼし、秩序を乱したのは誰か自分が一番存じておるでしょうに。
    我らがその傲慢な天狗の鼻をへし折ってくれましょう!」
之虎「薩摩隼人か・・・是非戦いたい相手だぜ。兄者!出陣の下知を!」
範長「之虎、あなたの気持ちは分からないでもありません。ですが、軽率に討って出れば兵をいたずらに損耗させる
    だけです。兵達にはこの城を守るだけでなく、薄領の接収という仕事があるのですから」
之虎「兄者の考えは俺にはさっぱりだよ・・・」

――同時刻・芥川城

ここには義長と鴨冬が一万の兵と共に籠城していた。薄勢は飯盛に全軍を集めている為か、こちらにはまだ戦火の
気配は無い。城兵や将達にもいささか余裕があった。

義長「叔父上・・・父上や之虎叔父上は大丈夫でしょうか?」

義長は遥か南の飯盛の方を見ながら傍らの鴨冬に話しかけた。それに対し、いつもの穏やかな声と口調で答える。

鴨冬「義長殿、案ずる事はありませんよ。兄上の采配と之虎の武勇、それに諸侯の援軍があれば十分に右大将様の
    軍に対抗できます。父を案ずる気持ちは当然ですが、動揺してはなりませんよ?あなたも一万の命を預かるの
    ですから」
義長「分かっております。・・・聞け兵士達よ!我が父範長は悪逆非道の薄右大将を討ち、この世に秩序と安寧を取り
    戻す為に挙兵した!賊軍と罵る者も有るが、諸侯は我らに味方している。これが正しい行いである何よりの証!
    小笠原と皇国の興廃この一戦にあり!各員の奮闘を期待する!」

とても元服を済ませたばかりの若武者の発言とは思えない義長の激励に将兵は一気に奮い立った。
540松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/01(火) 19:41:00 ID:tpS90Vep
>>528
―下間仲孝様―

若狭の件承りました。当家並びに当家家臣は若狭については一切関与せぬ事を誓いまする

松枝左兵衛佐

丹波

家臣「殿ー!く、く、く」
清顕「慌てるな馬鹿者、落着いて話せ」
家臣「久慈下野守様が参られました」
清顕「何!下野守殿自ら丹波にまで足を運ばれたか。直ちに歓待の用意を致せ」
家臣「ははっ」
541薄右大将為弘:2007/05/01(火) 20:02:55 ID:EZgyDxDa
飯盛城北方為弘本陣。
まだか…大音はまだか…。
為弘は待っているのであった。四国に向かわせた大音の報告を。
為重「叔父上はなにを待っておいでですか…?」
ん?わしの後詰めじゃよ。(微笑
為重「後詰め…にござるか…?」
あぁ、ざっと百万は集まるんじゃないかな?
一同「百…万…?」
あぁ。
一同「ヒソヒソ…(ついに殿は乱心なされたか)」
使い「殿〜!!」
来たかな…(笑
使い「播磨より大音殿率いる四国山陽九州の民百姓百万が参りました!!」
為親「民百姓!?殿!!いや…父上!!可愛い領民をこのような戦場に…民が可愛くはないのですか!?」
可愛いさ、可愛がってきたさ、だからこそ皆集まってくれたのだ。

農民「おら達の御館様をけぇせぇ!!」
商人「小笠原がなにをしてくれた!?我等の殿は我等民のために働いてくれておるぞ!?」
坊主「宗派は一向宗だけではないぞ!!」
漁師「殿様ー!!」
百万の発する助命嘆願の声は天地を覆った。

ははは。(笑
民に助けられようとするなど古の劉備殿のようじゃの。(笑
為重「しかし民は武器を持ちませぬ…よって戦力になりませぬ…。」
民には血は流させぬわしの可愛い子供達じゃ。
542久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/01(火) 20:11:42 ID:aScTGG78
〜近江・甲賀〜
上杉憲宏率いる3万5千の軍勢は甲賀にて多羅尾光俊以下の土豪の軍勢を加え、軍議を開いていた。
憲宏「では、わしの軍勢2万8千は伊賀を経由して大和・そして河内へと向かう」
太田資正「そして、拙者が7千の兵で石山へ参る…と」
憲宏「皆の者、ぬかるなよ!」

〜相模・鎌倉府〜
長尾謙信は上杉憲政と歓談中であった。
家臣「御館様、久慈下野守さまより軍勢を整えて都まで送るように、と…」
憲政「そうか…では誰を副将とするか」
謙信「御館様、それがしを軍勢に同行させて頂けませぬか?久しぶりに関白さまに会いとうなりましてな」
憲政「構わぬが…」
北条綱成、関東の軍勢5万を率いて西へ向かう。

〜越後・春日山城〜
政景「ほう、それがしは北陸より畿内に入れ、と…」
政景「よし、下間に合同で出兵することを確認せよ!」

下間殿へ

由良成繁にございまする。
さて、下間殿はわが主・久慈下野守さまと合同で出兵することに相成ったそうでございますが、わが主も多忙でございます。
そこで、失礼ながらそれがしが名代として出陣することになりましたので、ご報告させていただきまする。

由良成繁
543薄右大将為弘:2007/05/01(火) 20:14:58 ID:EZgyDxDa
為憲「ならば如何するので?」
さぁなぁ?民がわしを助けてくれるだろうよ。
為影「なんと!?」
わしほど民に好かれた統治者はおるまい、天下を統一したいならばわしを傘下に収めるのが一番じゃろう。
わしをここで殺せば子供達は新たな統治者に懐かない、わしらが皆貧乏なのは民から搾り取らないからじゃ、それに引き換え…見よあの豪奢な城を、わしらの洲本の城とは大違いじゃ、諸侯は金を持っておるの。
さて…全軍攻撃止め!!わしの周りに集まれ!!
薄軍攻撃中止。

聞いてほしい…民がわしらの命のために土地を捨て流民となり播磨に集まってくれている…。
民の目から見てもわしの行いは愚かなものらしい…このまま和睦がなればそれで結構、わしは二度と天下を望まん…。
しかし…もし民に少しでも手を出したなら…。
わかっておるな?
一同「はっ。」
うむ…それでは石殿からの使いを待とうか…。
544統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/01(火) 21:06:34 ID:x/cRzYWY
統亮「九州を急襲する。兵は千か・・・。」
藤林「援軍が来ましたぞ!弟君と妹君です!」
統亮の弟「劉鳳と申します。母は明の出身です」
統亮の妹「一条陽子にございます。母は一条家の分家の出身です。私は女盗賊をやっています。」
島左近「全軍準備できました。」
統亮、九州を目指す航海の準備
545下間頼龍:2007/05/01(火) 21:07:11 ID:9fXvAjtR
・・・加賀・尾山御坊・・・
頼龍「久慈家からは由良殿が参るようじゃ。書状を改めよ。粗相の無きようくれぐれもな。
道中脇の山々を警護いたす。」

〜・由良成繁殿・〜
領内の通行、あい解り申した。道中の安全を保障いたします故、モノ見役不要。若狭へ参られたし。
〜下間仲孝〜

・・・若狭・国吉城・・・
斉藤龍興「である以上もはやお父上の義統殿に隠居して頂くより仕様もありませぬなあ。」
武田元明「・・解り申した。しかし元服したばかりの私で若狭の当主が務まるかどうか、それに父の安全は・・」
龍興「心配なさるな。御父上には越前朝倉にて不自由の無い暮らしをお約束いたします。
それに・・この私めが若狭に残りますゆえw。」
元明「選択の余地がありませぬ・・・・承知しました・・」

・・・越前・吉崎御坊・・・
頼旦「して、兵は如何程集まったのだ?」
仲孝「はい。若狭、越前、加賀勢およそ2万5千です。」
頼旦「仲孝、そなたが下間が大将とし、兵1万を率いよ。残りを2つに分けてワシと之康殿とで山城に入る。」
伝令「大変ですっ!播磨がえらい事に!」
仲孝「なんだ騒々しい、廊下を走るなと・・・・え?・・な、なんじゃそりゃあ!?」

・・・播磨・英賀御坊・・・
性雲上人「あわわわ、な、何じゃこの人の山は!英賀城がすっぽり囲まれておるぞ!」
門徒「四国から流れて来た民でござります!流民の先頭は山城に、最後部は未だ四国にあるとの事!」
性雲「一体何をしに!?ん?何か様子が変だな。皆ふらりふらりとしておる。」
門徒「・・休みも無しにここまで来たのでしょう。余程の蓄えが無くてはここまで動員できませぬ。
しかし薄家にそこまで経済的余裕があるとは・・」
性雲「何じゃ、腹が減っておるのか・・あわれな・・炊き出しを行え。」

・・・摂津・石山御坊・・・
門主・顕如「ぐわははhっ、頼廉よ、薄が民の行軍はお主が軍の真ん中を突き抜けて行くぞw」
頼廉「くっ!こちらが手を出さぬからといって・・。・・完全に軍が二分されてしまいましたなw」
顕如「この戦もそろそろ潮時ですね。頃合を見計らって小笠原家より和議条件が出されるでしょう。」
頼廉「しかしこの大群、薄の為にここまでついて来るとは・・あの者もまた民に必要とされているのでしょうな。」
顕如「大名が民を導くのではありません。民が大名へと、あるいはその先へと導くのです。」
頼廉「・・ではこの大群は大大名となった薄をどこへ導こうとしているのでしょうか・・」
546小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/01(火) 21:14:12 ID:/WxHLYBB
範長「なっ、なんですかあの群衆は!?長房!播磨国境と大坂、堺は封鎖したのではないのですか!?」
長房「はっ、はぁ、現在調査中でございます!」
之虎「フン、俺が蹴散らしてやろう!」
範長「やめなさい!人民に手を出すこと罷りなりません!私が説得します」

一刻の後、本丸から最前線の三の丸北側に範長は移動し、群衆に向かって声をかけた

範長「西国の民の皆さん、私は小笠原範長です。まずはこのような所まで御足労頂いたことにお詫び申し
    上げます。さて、皆様の要求しておられる薄右大将様の帰還ですが、これは容認できないことです。
    右大将様は『西国同盟』を提案されましたが、私はこれに賛同できません。西国だけの同盟が破綻
    の道を歩むのは言うまでもないでしょう、今こそ我々西国と中央は東の彼らとの同盟が必要なのです」

範長はまず同盟の欠点を指摘した

範長「私は為政者として彼らの心中を代弁する必要がある事を感じます。ところで、右大将様は松枝家を攻
    める事を我々に命じられました。西国の民同士を争わせようとしたのです。松枝家は右大将様の命令
    を常に良く聞いておられました。しかし、右大将様はその労に報いる代わりに我々を差し向けようとし
    ました。これは看過できない背信行為としか思えません。東国を無視し、協力者への背信、各地の名族
    への蛮行・・・こんな事をする者を野放しにする事は天もお許しにならないでしょう」

薄家の悪行を挙げる事も忘れない

範長「更に皆様の仰る善政も果たしてどれほどのものか・・・我々は新秩序を掲げ、民に教育を施しております。
    如何に税が安かろうが、民草を愚かなまま放置しておくのは為政者としての怠慢と申すより他ありません。
    また、為政者の強大な庇護と統制があってこそ、秩序が保たれるというもの。薄家は軟弱とでも申しま
    しょうか」

自分の新秩序をアピールして対比させる

範長「我々の新秩序に加われば、この国は新たな発展の段階を迎えるのです!今こそ、各地の民が結集して、
    唐天竺南蛮と肩を並べるような国を目指そうではありませんか!」

範長は一通り語り、民の反応を待った。
547統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/01(火) 21:15:09 ID:x/cRzYWY
統亮「正木大膳よ!一体どうしたのじゃっ!九州へ向わないのか??者共!火竜槍を二十本用意せよ!撹乱にはこいつが必要じゃ!」
五十嵐「カマヌイ・デクシャインは松前にて早船で五千の兵を用意してます・・・いざとなったら頼りましょう。」
陽子「一条家から多少、金が貰えましたので正木大膳をそれで雇いましょう。」
548小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/01(火) 21:23:39 ID:/WxHLYBB
>>547
/*
土佐一条家は前スレで滅ぼされてますよ
*/
549奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/01(火) 21:59:00 ID:ikijcx3G
〜稲葉山城〜

清盛「薄殿は民を動員したとか・・」
国真「最早、やぶれかぶれよな。民まで動員するとは・・薄も落ちたな・・」
清盛「薄は自身を劉玄徳に例えたとか・・」
国真「はっ・・どこがよ。
薄は優れた治政者ではない。優れた治政者・・いや、領主なら如何なる苦境でも民を戦場に立たせぬものよ・・」
清盛「まったくでございますな・・民は領主の事情等、興味ありませぬからな・・半分は面白おかしくついてきたのでしょう・・」
国真「ふむ・・」


〜京・奥田屋敷〜

中盛「和束殿に文を」
藤孝「何と?」
中盛「奥田家は帝のお味方でありますとな。ほっほほほ・・」
藤孝「はっ」
550柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/05/01(火) 22:02:51 ID:dCgzl2F9
〜和泉:千石堀城〜
薄勢の河内侵攻は柏原家にとって衝撃的であった。
何故なら和泉平定をはじめ小笠原家とは長らく同盟関係を結んできた。
しかし国興率いる約八千の軍勢は西国同盟の一軍として京の警備を任されているからである。
千石堀城にはこの件についての議論のため紀伊の土豪等も一挙に集結していた。

良重「既に河内:飯盛城は薄勢に取り囲まれ城内との連絡すらままならぬ状態!!」
家興「河内守殿…」
家篤「殿…もはやこれ以上時は待ってくれませぬぞ、小笠原との義を貫くか、薄の武勇に従うか
   ご判断なされよ」
正信「我等は殿のご判断に付き従う所存、殿のご決断一つで我等と柏原家の運命が決まります」
仲久「薄勢は四国より民百姓を動員しております。噂によれば民の先頭は山城に、最後部は未だ四国にあると
   聞き及んでおります」
守「これでは容易に京の国興殿等とも連絡をとれませぬな…」
成猛「紀ノ川沿いに大和に入り山城に抜ければ連絡はとれますが…それでは時間がかかりすぎる」
鈴木重朝「そのあたりは雑賀衆にお任せあれ、紀伊・大和を廻っての移動なら2日もあれば京に着く」
良重「殿…心苦しいのはよくわかりますがここはご決断を…」
家興「…」
良重「殿!!」
侍従「た…只今、河内守様より書状が届きました…!!」
家興「なに…!?早く見せよ!!」
  『この範長、兵庫様の御慈悲と四海に響き渡る武威にお縋り致したく最後のお願いを綴りました。我が城下には
   薄の大軍が大挙し、愚かな私達では今この時ですら支えられるかどうかも怪しく、持って数日でございます。
   しかし、兵庫様の援兵があれば、我らも勇躍し、悪鬼の如き薄を冥府に送ることも不可能ではありません。そして
   悪鬼どもを退治した後には我らが普く新秩序を諸国にもたらすのです。失われた秩序を回復し、新たな繁栄をこの
   国が掴むのにこれ以上の好機はございません。我らが新しき歴史を紡ぐ時がそこまで来ているのです!
   何卒、何卒、御英断を!                   』
家興「河内殿…切羽詰まっておられるようじゃ…」
仲久「殿…久慈殿が動かれたようです…近々河内に到着なされるとのこと!!下間にも動く気配有り、北陸より久慈軍とともに
   上洛の構えも!!」
良重「ついに坂東武者が来るか…殿、これは千載一遇の好機やもしれませぬ」
正信「殿、ここまで来て保留は無しですぞ!!ご決断を!!」
家興「京の国興に伝えよ…『京都守護として薄勢の軍勢は一兵たりとも入れてはならぬ!!
   なんとしても北陸より兵が参るまで耐え抜け!!』…と」
重朝「ははっ!!」
家興「我等はこれより小笠原河内守殿に組みいたす!!良重、薄勢は既に摂津・河内にまで迫っておる!!
   和泉領内の兵を国境付近に配置せよ!!薄勢を我が柏原家の領内に入れてはならん!!」
良重「ははっ!!」
家興「仲久と紀伊の土豪等は至急岸和田の港に船を集めよ!!できるだけ多くじゃ!!」
仲久「ははっ!!」
家興「家篤・信護・成猛の騎馬隊はいつでも出陣できるように準備を整えておけ!!」
家篤「ははっ」
家興「雑賀衆には戦となれば鉄砲隊として動いてもらう!!」
重朝「はっ」

〜京〜
国興「兄者は河内守様に着かれることを決められたか…」
元春「ここは殿の命に従いましょう。」
宗家「都を封鎖とは…殿にしてはなかなか大胆なことをなされましたな…」
国興「とにかく…北陸より下間・久慈の軍勢が到着するまで都を封鎖せよ!!薄の兵は一兵も入れてはならん!!」
一同「はっ」
   
551薄右大将為弘:2007/05/01(火) 22:14:16 ID:EZgyDxDa
豪農「各地の名族を滅ぼしたと申しましたがその名族に滅ぼされようとしていたのが我等百万でごぜます!!」
漁師「わしは土佐一条に取れ高八割を搾り取られておった!!」
百姓「わしは河野の殿様に戦に駆り出され田畑を耕せなんだ、だのに河野等は年貢を納めるようわし等に迫った!!」
商人「私共の御館様は三公六民一備の税率を定め食うに十分な取り分を私等に下された!!さらに備蓄は領民の為に使うため評議会を設置してくだされた!!」
子供「おら寺子屋で字教わってるから簡単な文字なら読めるぞ!!」
老婆「おらのような脚萎えは大内の殿様の治世なら姥捨て山の骸になってただ!!」
豪農二「今回は御館様になんの断りもなく備蓄を使って皆ここまできたのです!!」
商人二「この先薄の殿様以外の殿様が来て私共に今と変わらぬ暮らしをさせてくれますか!?
薄領内にこのような立派な城はありません、領主様達は皆私共と同じかそれ以下の食事しかとっておりませぬ!!」
百姓二「おめさんの言う秩序とはなんだべ!?わしらの御館様は常々言っとる
民が笑っていられるのが一番だ。
と!!」
土豪「何故御館様が狸と称されるほど謀に長けてるかご存知か!?謀で死ぬのは武士ばかりじゃ!!」
552薄右大将為弘:2007/05/01(火) 22:29:01 ID:EZgyDxDa
為憲「おぉ…殿…父上…薄の…薄の治世は間違っておりませんでした…。」
為親「あの訛は土佐の者…はるばる土佐から…。」
泰道「あそこで戯れているのは阿波の子供等ではないか…このような危ない所へ…我等のために…。」
雅俊「伊豫のばあちゃん達もいる…。」
為影「あぁ…よく見れば淡路の民もたくさんおるではないか…。」
島津義弘「あの言葉…慣れ親しんだ薩摩の…薩摩の…おぉ…。」
泰親「あそこで小笠原の兵と口論している血の気の多いのはまさしく安芸の民じゃ…。」
宇喜多為家「三備からも民が来ております…評議会の面々に連れられてあんなに汚れて…。」
泣くな息子達よ、主等の兄弟が迎えに来ただけだ。わしの可愛い息子達がな。

民衆「殿様ー!!お迎えに参りました!!早く国に帰りましょう!!戦なんか金輪際止めにしてみればわしらと一緒に田を耕し、漁に出て、商いをして暮らしましょう!!」
民衆二「殿様ー!!」
民衆の為弘を呼ぶ声は止まることを知らず、彼等にここまで心配をかけたことを恥じて泣き崩れる為弘の姿がそこにあった。
553薄右大将為弘:2007/05/01(火) 22:45:33 ID:EZgyDxDa
大音「殿ー!!」
おぉ、大音がよくやったな。
大音「泣いておいでですか?(笑」
まぁな。
大音「殿も人の子ですな。(笑」
うるさいわ、して…これだけの人数どうやってここまで連れてきた?まさか強引にではあるまいな?
大音「とんでもない!!ただ一言
薄の殿様が死ぬやもしれん。
と言ったら全土に飛び火しましてな。皆取るものもとりあえず駆け付けてございます。
九州の民はまだ少数しか到着していませんがそろそろ先頭が関門海峡を渡り始めたでしょう。」
そうか…ご苦労。
大音「それから…おい。」
大音の従者達の手には大量の名前の書かれた本が乗っていた。
大音「ここまで来れない者達がせめて名前だけでも殿のもとへ、と申しましてな、皆ここへ所在と名前を記しておきました。」
こんなに…民がわしのことを…。
大音よ…。
大音「はっ?」
わしは決めたぞ…もしここより帰ることが叶ったならもお戦は手仕舞いじゃ。
民のために暮らすぞ。
大音「それでは他国にて圧政に苦しむ民を救うという殿の夢は?」
諦めた…わしにはその器が無さそうじゃ。(笑
大音「さようですか。(笑」
さて…石殿に和睦の使者を送るか…行ってくれるな?
大音「仰せのままに。(笑」
554統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/02(水) 00:07:34 ID:1cxI97Nw
劉鳳・・・明から逃げてきた貴族の母の子。定栄が匿った際に孕ませた。一応、漢室の一族。
一条陽子・・・公家・清水谷家の母の子。未亡人となり尼になっていた母に定栄が手を付けた。親の一族の清水谷家に迷惑をかけるのでその祖・一条実秋から一条の名を拝借した。熊野あたりで盗賊の頭領をしていた。
555小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/02(水) 02:52:34 ID:0GTknsFl
民衆の抗議に範長の顔色がみるみる変わってゆく

範長「愚か者どもが・・・余の崇高な理念を解さぬとは・・・」
之虎(余!?口調が変わっとる!)
範長「之虎、鉄砲隊と弓隊に通達・・・あの叛徒に攻撃を加え生きる者無からしめよ」

再び、『若江の悲劇』を繰り返そうとする範長の狂気を見て取った長房は悲壮な声で之虎に制止を
託した。

長房「之虎様!」
之虎「うむ!兄者、御免!」
範長「ぐっ!?」

之虎の鳩尾への一撃に悶絶した範長は気を失い、本丸へと運ばれた。

之虎「良く聞け、西国の民よ!兄上はお主らの訴えに心を動かされたようじゃ!今、家臣どもに
    命じて、色々取り計らっておるので、しばし待たれよ!(うん、嘘は言ってない)」

――本丸・千畳敷

範長「う、うーん・・・わ、私は・・・一体?」
長房「錯乱なされたので、之虎様に気絶させていただきました。処罰は甘んじてお受け致します」

いつの間にか白装束に着替えている長房。その衣装に困った顔をしながら、気にしない旨を伝える

範長「いえ、私もどうかしていました」
之虎「兄者!薄家からの使者が来ておるのだが、如何致そう?俺がぶった斬って来ようか?」
範長「・・・何を考えているんですかあなたは。使者を斬ったら、交渉不可能になるでしょうが」
長房「和を請うております。ですが、当家は他家を動員している身・・・また肩透かしを喰らわせれば、
    当家の信用は地に堕ちます・・・まさか離間策では!?」
範長「ありえますね・・・とりあえず、のらりくらりと時間を稼いで、諸侯の軍が集結するのを待ちましょう」
長房「柏原家と久慈家と下間家から見放されたら終わりですからな」
村範「柏原と久慈は軍を起こしたようです、下間に関しては情報が入っておりません」

範長「さて・・・薄家の御使者殿にお会いしますか」

そう言うと、範長は大音を待たせている三の丸の屋敷に向かった

範長「これはこれは・・・右大将様からの御使者ですか、御役目御苦労様です。小笠原左京大夫です」
之虎「範長が舎弟之虎じゃ」
村範「小笠原家筆頭家老荒木村範でございます」

>>545
下間家中と之康は範長の城と英賀御坊が群衆に取り巻かれた事を聞いて仰天していた。

之康「ま、まさか・・・んなバカな・・・」

小笠原家中で最も冷静といわれる之康すら驚かせるこの手は禁じ手と形容するに相応しいだろう。
攻撃してはならない敵を大量に繰り出すのだから。しかし、このまま手を拱くわけにも行かない。
之康は予定通りの出兵を要請した。

之康「とりあえず、畿内出兵は予定通り行いましょう。和尚達が説得なされば、少しは群衆も耳を傾けるかも
    しれません。それに、いつ何時兄が狂気に取り憑かれて虐殺をしないとも限りません、弟や家臣どもでは
    おさえられないかも・・・」
556中の人 ◆urdfmZmGvk :2007/05/02(水) 06:44:48 ID:G/chUQF3

申し訳ないが今日1日来れません。
明日にはいきます
557下間頼龍:2007/05/02(水) 07:20:50 ID:KhRUlNkl
・・・越前・吉崎御坊・・・

頼旦「何れにせよ、事が起きてしまったからには京をなだめる必要がある。」
仲孝「よし、下間勢総勢2万5千。敦賀より若狭を経て山城にはいる。」
558薄右大将為弘:2007/05/02(水) 07:50:49 ID:YxcKd19E
城内。

お初にお目にかかります薄家筆頭家老大音雅楽にございます。
まずは我が兄弟達に手を出さなんだことを感謝いたします。
主君為弘は民衆の声に涙を流され
今一度淡路の土を踏みたく候。
と申しております。
この上はそうそうに帰国し他家とは関わらずに治世に努めたいと漏らしました。
和睦の条件を提示したいのは山々でござるが我等が領土は領民のもの。民の許し無く勝手に割譲は出来ませぬ。金子で支払いたくとも当家にはそのような蓄えはありません。
見ればこの城の美しいこと、我等の城は館に毛が生えたようなものしかなく、小笠原家の分限ぶりは羨ましい限りです。
そろそろ軍勢と民が合流し民に導かれ帰国の途につき始めたでしょう。
和睦の交渉もままならぬまま全軍撤退とは不躾極まり無いがどうぞ許してやってくだされ。主は民に弱いのです。今頃は見知ったものと泣き笑いしながら歩いているでしょう。
ご所望とあれば一文にもならないでしょうがこの皺腹かっ捌いて主君の不手際をお詫びいたすが…如何に?
559久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/02(水) 09:20:58 ID:9iUvKeiw
〜若狭・小浜城〜
政景「ここが小浜城か…」
成繁「そこの門番、由良成繁と長尾弾正少弼が参上したと伝えよ!」

〜河内・高屋城下〜
憲宏「では資正殿、御武運を祈っておりますぞ!」
資正「はっ、必ずや戦果を挙げて戻ってまいりまする」
憲宏「では皆の者、飯盛に向かえ!」

統亮殿へ

それがしは太田資正と申す。上杉兵部さま(上杉憲宏)の副将として河内におります。
此度の戦で、統亮殿は九州攻めをなさるとか。それがしも兵7千を預かっておりますが、船がございませぬ。
そこで、両者協力して薄の領地を攻めることに致しましょう。大筒も数門用意しておりますし、堺で軍備を増強するつもりです。
また、塩飽の宮本殿やほかにも書状を送っております。

太田資正
560統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/02(水) 10:32:42 ID:1cxI97Nw
太田資正殿へ

我が家の懇意にしている商人の巨大な船が何隻あります。共に九州を急襲しましょうぞ。
五十嵐等から太田殿は戦上手と聞いています。我が軍の指揮もお願いいたしたい。
561久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/02(水) 11:45:05 ID:9iUvKeiw
〜河内・飯盛城付近〜
憲宏「すさまじき人数じゃな…」
光俊「ここは交野城に向かい、そこを本陣としましょう」
上杉勢2万8千、交野城へ向かう。

〜河内・高屋城下〜
資正「ほう、戦の指揮か…」
家臣「殿!塩飽の宮本殿からお味方いたす、との返事が参りました!」
資正「よし、統亮殿には塩飽へ向かうゆえ軍船の準備はお任せしたと伝えよ」

〜丹波・松枝家府城〜
弘忠「北条殿の軍勢はまもなく山城に着くようじゃの」
弘忠「さて、松枝殿に会見しようかの…」
562薄右大将為弘:2007/05/02(水) 15:57:25 ID:YxcKd19E
為弘民と撤退中。

さてさて、草衆はおるか?
頭領「これに。」
薄狸の置き土産を天下に残す、諸侯の陣営内に噂を流して参れ。
頭領「はっ。」
まず久慈家には
「今回の久慈家を坂東から誘き出すための企みはまこと上手く行った、薄は民の暴走で兵を引かざるおえないが、ここまでくればあとは造作無い、遠征で疲れている久慈の軍を残った我等の軍で囲い殺すのみよ。」
柏原家には
「柏原の殿は能無しよ、我等小笠原・薄同盟を確固たるものにするための今回の反乱分子探しの策にまんまと引っかかりおった、薄の兵は民の暴走で引かざるおえないが柏原だけなら当家だけでも料理出来るわ。」
松枝家には
「またもや松枝の殿は蚊帳の外、言葉だけの賛同は中立に他ならないわ、いずれ殿より畿内に呼び出され密かに斬られるだろうよ。薄も軍門に降ったことだしこれで小笠原家の天下は決まったようなものだ。」
下間家には
「北陸同盟といえど謀はザルよな、先頃までいがみ合っていた久慈家が和睦を申し入れ、なんの因果もない薄を討つために上洛した。それは小笠原・久慈同盟が下間を潰すために集まったに決まっておるわ。いずれ北陸同盟など消え去り下間家はただのお飾りに成り下がるだろうよ。」
563小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/02(水) 16:09:44 ID:0GTknsFl
>>558
村範は内心、舌打ちをした。つまり何も出さんという事ではないかと。この戦には莫大
な費用がかかっている。播磨くらいは割譲してもらえなければ、この城を売りに出さね
ばならない破目になるかもしれないのである。しかし、範長は終始にこやかに聞いて
いた。

範長「まあ、いきなりあれこれ話を始めるのも無粋というもの。食事を用意しております
    ので、お召し上がり下さい。また、後ほど城の中を案内させましょう。当代随一の
    絵師や職人を動員し、縄張りは私と之康が行った事で壮麗にして堅牢な城に仕
    上がりました。是非、後学になさって下さい。では、私は管領様と蹴鞠を行う予定
    がございますので失礼致します」

――本丸・千畳敷

範長は二人から吊るし上げに近い事を行われていた。

村範「殿!何をお考えなのですか!?相手は何も払えぬ、見逃してくれなとど勝手極まり
    ない事を申しておりますぞ!?」
長房「賠償か領土割譲でもなければ、家中は収まりませぬ!」
範長「払えないのならしかたがないでしょう?」

村/長「!!」

二人ともすっかり頭に血が上り、本当に範長を締め上げかねない空気が漂い始めた。
しかし、範長は意外な事を言った。

範長「今すぐ出してもらおうとはハナから思っていませんよ」
村/長「へ?」
範長「領内の年貢の一割を毎年納入と、薄領内の商売権の譲渡で十分おつりが来ますよ」
村範「な、なんと・・・」
長房「確かに京や堺の商人達は薄領にも進出したがっておりましたな・・・」
範長「後、当家でお預かりしている大友義統殿を旧領に復帰させる条件を飲ませれば完璧です」
村範「収入や権利を押さえて、更に楔まで打ち込む・・・薄の復帰は絶望的ですな」
範長「兵を出して、その後に人心収攬するより安上がりでしょう?あ、諸侯の軍勢が完全に集まる
    まで和睦交渉を進めないように」
村/長「かしこまりました」

松枝家へ

播磨を完全に封鎖して下さい、何も決まらない内に薄右大将殿が逃げようとしております。
諸侯の前で詫びの一つもするのが筋かと存じますが・・・

柏原家へ

大坂湾を完全に封鎖して下さい、今薄を逃がせば後々に禍根を残す事になります。御自慢の
水軍の実力を試す良い機会かと存じます。

>>557
之康「すでに柏原勢が我らを迎える準備をしております。急ぎましょう!」
564統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/02(水) 16:10:44 ID:1cxI97Nw
統亮「では出航じゃ!瀬戸内は危ないから、外洋を使って薩摩を狙う!いざ!明日への為に!」
565薄右大将為弘:2007/05/02(水) 16:16:18 ID:YxcKd19E
奥田家には
「薄が兵を引いたせいで我等の企みは大失敗じゃ、西を薄が平定し東を当家が飲み込む手筈だったんじゃがな…こうなれば小笠原家と結び西を制圧し次に奥田を攻めるとしよう、なぁに奥田は西には攻めて来んさ、我等は固い同盟で結ばれておるからな。(笑」
小笠原家には
「ちっ…薄の民め…余計な事を…あのまま事が運べばなにかと秩序秩序と五月蝿い小笠原家を囲い殺せたのにな…。
松枝も密約通り口だけの約束を小笠原と交わしたし、柏原家も小笠原援助と銘打って小笠原討伐の兵を挙げた、下間も小笠原討伐連合の後詰めに英賀御坊を城塞化した、我等もわざわざ坂東から遠征してきたし、奥田もそのうち西上してくる…。
まぁ薄が引いたからといって我等の優位に変わりはないな。
しかし柏原の裏切りにあの小笠原の殿が発狂するのが楽しみだ。(笑」
さぁて…眺めるだけならこれほど楽しい伏線は無いな。(微笑
早く領地に帰ってことの成り行きを眺めるとしよう。
566薄右大将為弘:2007/05/02(水) 16:37:03 ID:YxcKd19E
大音「あ、いや結構、殿にはそれがしから和睦の条件について提案しておきまする。」
範長はそれでも大音を城内に引き留めようとした。
大音「ごめん!!」
言うやいなや大音は自らの腹に白刃を突き立てた。
その場にいた者は皆驚いている、そんな中大音はさらに白刃を深く突き入れ掻き回した。
苦しみを堪えながら大音は範長に囁いた。
大音「小笠原の殿の…なんと幸せなこと…か…な…何も知ら…ずに…戦後の利益…の計算をしているのだろ…う?
我がと…殿は…民には仏かも知れぬが…敵には狸…ぞ?
いずれ殿のは…はかり…謀は…実を…実を結び…小笠原を滅ぼす…だろう…。
聞こえぬ…か?…数十万の…悪鬼羅刹の足音が…豊かなこの地を狙って…近くと…遠くから…主の…主の首を…狙って…うぅ…。
殿…先に逝きまする…狐殿のもとへ…先導するのは…某以外に…おりませぬ…。」
大音逝く。
為弘にもっとも愛され為弘にもっとも近かった男の最後は壮絶であった。

為弘撤退中。

「殿…。」
なんじゃ大音?
為重「?…大音殿はおりませんが…?」
む?…そうか…大音も逝ったか…。
567久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/02(水) 17:19:09 ID:9iUvKeiw
〜河内・交野城下〜
憲宏「11万の大軍を如何にすべきか…」
光俊「殿!虚報を流して居る忍びを捕らえました!」
憲宏「ふふん、大納言とはいえ所詮は何も出来んのか…」
家臣「若様、薄が退却を始めたとか」
憲宏「しかしここで薄の首を挙げても何の意味も無い…資正殿の軍勢と九州へ向かうぞ!」

〜河内・交野城下〜
資正「なに?あの者、薩摩へ向かうのか?」
資正「あほらしい、勝てるはずがないわ!よいか、わしらは柏原殿の水軍を借りて淡路を急襲する!」
568正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/02(水) 17:23:27 ID:G/chUQF3
孫一「大膳!種子島は得意か?」
大膳「まあ、そうだけど…それがどうかした?」
孫一「戦だよ、い、く、さ、でっどうだ大膳も一緒に行くか?」
大膳「……まあ。しばらく運動してないしな……よし行くか」
569久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/02(水) 17:25:39 ID:9iUvKeiw
〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信玄「首尾はどうだ?」
勘助「我ながら、なかなか、と言った所ですな」
信玄「ほう?」
勘助「まさか久慈が8万も軍勢を出すとは思いませなんだ…久慈の動員力はもっと大きゅうございますが、これを一度に失えば…」
信玄「兵は詭道なり、兵を失わず諸国を併呑できるとは…」
570薄右大将為弘:2007/05/02(水) 17:38:05 ID:YxcKd19E
はてさて…東の狸はなんの面白味も無い男じゃの。
為重「何故です…?」
あれだけ力があれば策略にわざと乗っかって諸侯を打ち平らげ日の本を統一することも出来るのだ。
為重「はぁ…。」
しかしそれをせん。器が足りんの。
為重「…?」
今九州に攻め行ってなんになる、民は皆四国に集まりもぬけのからじゃ。四国九州山陽の民が百万ぽっちな訳がない。
民が領主の命の為に動かないのは他国でのことじゃ、わしの治世を甘く見たの。ニヤ
さて、島津殿、貴殿にはすまぬがもぬけのからの九州は堅物にくれてやることとなった。民衆共々四国に参られよ。蓄えはたっぷり有り申す。
気長に引くのを待ちましょう。
571久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/02(水) 17:57:41 ID:9iUvKeiw
〜丹波〜
段蔵「上杉の若様より便りです、九州へ参る、と…」
弘忠「なにっ、馬鹿者め!九州平定は薄の首を挙げてからそちに任す、すぐに資正と合流せよと命じろ!」
段蔵「はっ」
弘忠「(この戦は早くのうちに終らせねば…兵力や米は十分持っていると言うのに…)」

〜山城国南部〜
綱成「さて、わしは何をするのであったか…」
綱成「思い出したぞ!…皆の者、明日は特別の米の支給があるぞ!」
兵「おーっ!」
綱成「では業盛殿、それがしは大和へ向かいますゆえ交野に布陣されよ」
業盛「心得ました」
綱成「相馬殿はおられるか?」
相馬盛胤「はっ」
綱成「兵2万を預けるゆえ、摂津へ向かってくだされ」
盛胤「承知仕りました!」
上杉軍5万、作戦開始。
572松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/02(水) 18:04:54 ID:D8hnx3H6
清顕は久慈下野守を歓待する為の準備に大忙しだったが天下の事を忘れていた訳ではなく
薄勢の動向は把握していた。その時小笠原よりの早馬で薄が撤退するので播磨を封鎖して
欲しいとの要請であった。

清顕「聞いたか鹿之助」
山中「はい、ただ今」
清顕「では兵二万を率いて播磨へ向かえ。薄の狸を取り逃がすなよ」
山中「ははっ」

山中鹿之助は播磨へ出陣
573久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/02(水) 18:09:48 ID:9iUvKeiw
〜丹波・松枝家府城〜
弘忠「よし、ひとまずは安心だ…松枝殿に会おうかの」
574松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/02(水) 18:17:53 ID:D8hnx3H6
家臣「久慈下野守様御到着なされました」
清顕「うむ、ではお通し致せ」
575薄右大将為弘:2007/05/02(水) 18:27:35 ID:YxcKd19E
船上

さて…あと二刻もすれば淡路だな。
為重「はっ…。」
逃げ足が早いのがわしの長所よ(笑
今頃播磨あたりで狸狩りが始まっておるだろうな。
なかなか死なずにおるから狸なのじゃ、動きもせぬ石と、他に力を入れている狐なんかに捕まるかよ。
山陽諸将には狐に十分注意しながらゆっくり休むようにとな。
為重「はっ…。」
島津の民は四国に兵は淡路に分散させよ。
576奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/02(水) 18:32:36 ID:Fr7bt1mQ
〜稲葉山城〜

国真「・・・」
清盛「・・如何なさいますか?」
国真「・・・武田が不穏な動きとか」
清盛「恐らく、手薄になった東国を攻める手筈かと・・」
国真「清盛」
清盛「はっ」
国真「分っておるな」
清盛「御意」
奥田家、蠢動
577小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/02(水) 18:33:19 ID:0GTknsFl
範長は大音雅楽を連日の御馳走責めにしていた。諸侯との兼ね合いがあったからである。
しかし、ある日事件は起こった。

範長「さあさあ、次は南蛮渡来の『ワイン』なるお酒をお召し上がり下さい」
大音「あ、いや結構、殿にはそれがしから和睦の条件について提案しておきまする。」
範長「まあまあ・・・そんな無粋な事を仰らんと・・・」
氏綱「むほほ、むほほほ・・・」
大音「ごめん!!」

一瞬場が固まった

範長「お、おお・・・ねどの?大音殿!?誰か!医者を呼びなさい!」
氏綱「な、なんと!乱心されたか!?」

慌てて介抱しようとする範長と氏綱。だが、雅楽は更に自分の腹に刀を突き立てる。
そして不気味な言葉を囁いた。

大音「小笠原の殿の…なんと幸せなこと…か…な…何も知ら…ずに…戦後の利益…の
    計算をしているのだろ…う?我がと…殿は…民には仏かも知れぬが…敵には狸…ぞ?
    いずれ殿のは…はかり…謀は…実を…実を結び…小笠原を滅ぼす…だろう…。聞こえ
    ぬ…か?…数十万の…悪鬼羅刹の足音が…豊かなこの地を狙って…近くと…遠くから
    …主の…主の首を…狙って…うぅ…。殿…先に逝きまする…狐殿のもとへ…先導するの
    は…某以外に…おりませぬ…。」

それだけ言って事切れた。後には範長と氏綱に騒ぎを聞きつけた者や医者が残された。

範長「大音殿は・・・?」

範長は駄目だと分かってはいたが、それでも聞かずに居られなかった。医者も当然、かぶりを
振る。

範長「しかし、不気味な事を・・・既に手は打ったと?」
鴨冬「十中八九そうでしょうね・・・」
宣頼「申し上げます・・・我が手の者がこのようなもの(>>565)を・・・」

手紙を手に取り、最初の数行を見るや否や範長の顔が悪鬼のように変貌した

範長「直ちに柏原を血祭りにあg(ry」

―ただ今大変お見苦しいシーンが展開されております。そのまま三階菱を御覧になってお待ち下さい―

義長「さて、父上には眠っていただきましたが・・・これが本当ならまずいですね」
宣頼「若殿、我が手の者の入手した情報によれば、当家が色々画策したとの虚報が流れております」
義長「薄の置き土産ですか・・・」
鴨冬「義長殿、策略には誠を以ってあたるのが一番です」
義長「そうなんでしょうが、これは一筋縄では・・・」

その時ある人物が義長に献策した

賢重「若、宣伝ならお任せ下され(ヒソヒソ」
義長「なっ、なんですって!?」
賢重「このままでは不信感を持たれたままになるは必定・・・賭けでございます」
義長「わ、わかりました。直ちに手配を・・・」

義長達は京都からフロイスを招き、数人の職人と共に飯盛城の地下に数日間籠った
578久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/02(水) 19:35:01 ID:9iUvKeiw
〜河内・交野城〜
憲宏「なにっ、薄が逃げ出しただと?」
光俊「どうやら兵は捨てた模様ですな」
憲宏「ん、兄上からの書状?…光俊殿、拙者が留守の間軍を宰領していてくだされ」
上杉憲宏、8千の手勢を率いて京へ向かう。

〜丹波・松枝家府城〜
弘忠「お初にお目にかかる、久慈下野守源弘忠であります」
弘忠「さて、塩飽の宮本殿から使いが参りましてな、怪しげな船が紀淡海峡を渡っていった、と…」

〜河内・高屋城〜
資正「なに?薄が逃げ出しただと?」
資正「…統亮殿に書状を送れ、会見を持ちたい、と…」

〜河内・高屋城〜
綱成「ほう、薄が逃げ出した、とな…」
綱成「皆の者、焼け!略奪せよ!薄の軍勢は皆殺しじゃあっ!」
579久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/02(水) 19:50:37 ID:9iUvKeiw
〜相模・小田原城〜
大道寺政繁「殿、奥田の動きが怪しいようです」
氏康「そうか…興国寺や伊豆を攻める気かもしれぬな」
氏康「一応7千の兵は動かしておけ、そして下総にも援軍を頼もう」
氏康「何もないとよいがの…」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信繁「兄上!奥田に動きが見られます!」
信玄「…わしを攻める気か?わしを攻めれば諏訪・村上・真田と敵を作ることになるぞ?」
勘助「要は我らが動かねば良いだけのこと」
信玄「確かにそうだが…」
勘助「名分も無く甲斐を攻めれば奥田は久慈殿を敵に回しまする、左様な愚行は致しますまい」
580梅小路義政 :2007/05/02(水) 20:16:41 ID:5CvBcQvW

私も加わらせてください。
581奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/02(水) 20:22:35 ID:Fr7bt1mQ
/*
皆さん言わずとも分ってますよね?
*/
582小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/02(水) 20:42:22 ID:0GTknsFl
/*
NG指定しておりますとも
*/
583薄右大将為弘:2007/05/02(水) 20:49:39 ID:YxcKd19E
為重「殿…。」
ん?
為重「何を勘違いしたのか知りませんが久慈の兵が河内の民を我等の民と間違えて虐殺しております…。」
捨て置け…。
為重「しかし…。」
為重!!我等薄家は他国とは関わらないと明言したのじゃ!!
今は雌伏の時ぞ…。
為重「はっ…。」
584柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/05/02(水) 21:13:48 ID:UE9ThB8S
〜和泉:千石堀城〜
家興は大いに悩んでいた、家興が出兵を決めた直後薄勢は河内より撤退。
京の国興には既に都封鎖の書状が届き後には引けなくなっていた。
その上小笠原家からは大阪湾の封鎖要請、久慈家の太田資正が柏原水軍の動員要請を出していた。

家興「困った…」
良重「確かに…薄が撤退するのは予想外でした…最早淡路に到着しておりましょう」
正信「しかし小笠原・久慈両家から我が水軍に協力要請が出ております…」
家興「大阪湾封鎖も淡路急襲も右大将殿が淡路に帰ってしまえば意味のないこと…のう良重、わしの決断は間違っていたか?」
良重「いえ、ご立派な決断かと…」
家興「そうか…」
正信「あと殿…妙な噂が流れておりますが…?」
家興「妙な噂?」
正信「はっ、なんでも柏原家が薄家と手を組み小笠原家を囲い殺そうという噂なのですが…」
家興「まさか!?そんな馬鹿な!?既に救援の兵は纏めいつでも河内守殿のもとへ参る準備もできておる!!」
正信「も…もちろん噂でございます、飯盛城でも我等を討とうとする動きはまだ無いようですし…」
家興「それならよいのだが…ここは河内守殿に書状の一つでも送ったほうがよいかの…?」
良重「それが良うございます。このまま置いておけば殿が纏めた救援の兵が小笠原家討伐の兵に間違えられかねませぬ、ここは一刻も早い弁明の書状を」
家興「わかった…、筆と紙を持て」

『河内守殿へ
 薄との戦のこともあり河内守殿もさぞお疲れかと存じます。
 此度、書状を送らしていただいたは少し気になる噂を聞いたからにございます。
 噂では薄と我が柏原家が手を組み御家を滅ぼそうとしているというものなのですが我等としては和泉細川平定以来河内守殿にお世話になり
 時には我が兄として感じたこともございました。薄と手を組んでの侵攻など滅相もございません。
 以後も我が柏原家との同盟をよろしくお願いいたします。

                    ―柏原兵庫頭菅原家興 』

585奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/02(水) 21:16:40 ID:Fr7bt1mQ
〜美濃・某所〜

清盛「では手筈通りに・・」
???「分っております。拙者に同調する者もおりますゆえ・・しかし暫く時間を頂きたい。」
清盛「分っております・・期待を裏切らぬよう・・」

〜京・奥田屋敷〜

中盛「大名らはは阿呆ばかりよな。討つべく相手は薄ではなく、1000万石以上を誇る久慈家であろうに・・」
豊郷「天下はこのまま久慈の物になるのでしょうか・・」
中盛「さぁな・・」
586統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/02(水) 21:50:14 ID:1cxI97Nw
統亮「なに!?戦はお流れだと?」
五十嵐「土佐沖まで来てしまいましたぞ?」
藤林「ソノセイデ畿内には浪人や行き場を失った侍があふれている様子です。」
統亮「なぜ分かる?」
藤林「この隼がいるからです。」
統亮「すげぇなぁ!よっしゃ、いったん淡路あたりを経由して堺に入るぞ!」
587統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/02(水) 21:56:22 ID:1cxI97Nw
統亮「風が強いなぁ・・・ひと嵐くるかぁ?」
五十嵐「いやな予感がいたします」
藤林・島「右に同じく。」
劉鳳・陽子「何だ何だ?」

嵐、嵐、
588松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/02(水) 22:18:13 ID:RmZlvEvg
>>578
某が松枝左兵衛佐清顕でござる。下野守殿わざわざの御足労痛み入ります
はて、紀淡海峡を?何者で御座いましょうか某には見当もつきませぬが
薄勢が都を去った今下野守殿、貴殿が天下の第一人者で御座いますなあ
589下間頼龍:2007/05/02(水) 22:32:27 ID:KhRUlNkl
/*
>>559
!小浜城がもう存在するのですか?
では若狭武田家獅子身中の蟲、逸見昌経を城主とさせて頂きます。
GW前で仕事超ハード。里帰り準備まんどくせー。時間にゆとりが無くアクセス出来ません。
そのせいで進行上迷惑が掛かっている御様子。申し訳ない。
*/

・・・若狭・小浜城・・・

一時、城内は大慌てであった。超大国の久慈家中が到着した頃、まだ下間軍は若狭に入ったばかりであった。
やがて由良、長尾軍と下間軍は合流。下間仲孝は何とか久慈家中に遅参を詫びると改めて山城に到着した。

由良成繁「さて仲孝殿よ、我ら久慈家の者をこうも易々と北陸領内の行軍を許して宜しいのですかな?」
下間仲孝「これはまた意味深げな質問ですな。」
成繁「というのも最近妙な噂を耳にしましての。」
仲孝「はて、それはどういった事でしょうか?」
成繁「下間家の畿内侵攻に伴い、久慈家が下間の背後を突く、と。」

下間頼旦「ははh、おそれながらこの老人めが答えましょう。久慈家がその気になれば北陸なんぞ一口で飲み込まれてしまうでしょう。
いくら地の利を活かそうが策を巡らそうが、考えるだけ無駄な程に力の差がありましょう。
今は亡き頼照殿はかつて自らの足で諸国を巡り、諸侯と対話を重ねる事で北陸に平安をもたらされた。
ところが今の若き当主、頼龍を筆頭に仲孝、頼廉も諸侯との付合いが出来ておらぬ。ですな?仲孝殿よ?」

下間仲孝「うむ・・。私達はこれから先、久慈家とはもっと会話を重ねて行こうと思います。
まず北陸領内へお招きした事を下間家の本意として受け止めて頂き、下野守様に伝えて頂ければ幸いでございます。」
頼旦「これで風潮通り下間の背後を付くならそれも良いでしょうw。信じずに怯えているより信じて騙される方が気分は良い。」

仲孝「さて、我らはこれより小笠原家に出向こうかと思います。由良殿、長尾殿はこれから如何いたすのでしょう?
では之康様、すいませんが案内して頂いて宜しいでしょうか?」

小笠原之康、下間軍を伴って威風堂々の凱旋をなす。
590下間頼龍:2007/05/02(水) 23:36:27 ID:KhRUlNkl
/*
>>583
またさりげなく恐ろしい事を・・
*/

・・・加賀・尾山御坊・・・

下間頼龍「しかし解らぬ。」
窪田経忠「何がです?」
頼龍「いや、薄殿の事で考えておった。」
窪田「して、どの様に・・」
頼龍「何故この度の様な策を巡らしたのか、と。」
窪田「何が何でも諸侯を統一し、畿内に平安をお求めなさったのでは?」
頼龍「・・平和を願う気持ちに嘘偽りはなかろう。しかし諸侯の統一にこの様な謀が必要であったのだろうか?」
窪田「・・・・・・・・」
頼龍「私に当てられた書状には『北陸に為憲の軍勢が入ったらすぐに和睦の使者を寄越して頂きたい』と書いてあった。」
窪田「しかしいくら待てど北陸に偽憲の軍勢とやらは入らず、京にて盟主を名乗られた・・・と。」
頼龍「一言・・一言で良かった。頼廉では無く、この頼流か門主様に事の次第を明確にして『協力せよ』・・と・・。」
窪田「・・しかし頼廉様とて御一門。決して下間家に於ける位置にあっては発言権も御座いましょう。」
頼龍「そうでは無い!そう言う事を言っておるのでは無いのだ・・。」


・・・加賀・尾山御坊・・・

窪田「ところで領内でこの様な(>>562)風潮が流れておりますが・・」
頼龍「・・・ま、所詮下間家は他の諸侯と違って『本願寺』に属する、いわば色物であるのは避けられないからねえw。』
窪田「・・・はぁ?まあ宜しいでしょう。して誰がどう見ても下間家に恨みがある者。久慈家、小笠原家を陥れて利のある者の・・」
頼龍「およしなされ。みっともない。これ以上風潮に惑われてはいけません。相手の思うツボですよ?」
591松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/03(木) 00:05:54 ID:Nxx6Cm8m
山中鹿之助は薄勢を追い討ちする為に北播磨まで進出していた

山中「皆のもの駆けよ駆けよこのまま一気に奴らを海に追い落としてくれようぞ」
!?「おおーい山中殿ー!待たれよお待ちあれ」
山中「ん、後方から?あれは伝令か」
伝令「山中殿、殿よりの早馬で御座る。実は小笠原殿について良からぬ風聞聞こえて参りましてな」
山中「どの様な?」
伝令「『またもや松枝の殿は蚊帳の外、言葉だけの賛同は中立に他ならないわ、いずれ殿より畿内に呼び出され密かに斬られるだろうよ
   薄も軍門に降ったことだしこれで小笠原家の天下は決まったようなものだ』と」
山中「で、殿はなんと仰せじゃ」
伝令「殿は気分を害されまして山中殿に撤退の命を下されました」
山中「ちっ!千載一隅の好機を見す見す逃せと仰せか。島津勢ぐらいは我が一手で挙げられたものを無念」

山中鹿之助播磨より撤退
592久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/03(木) 00:17:05 ID:eDQlCQ8I
〜丹波・松枝家府城〜
弘忠「天下…?拙者には天下を取る才はございませぬ」
弘忠「ところで、此度の戦をどう思われます?」

〜山城南部〜
憲宏「わしは京におるのがあほらしくなった、帰るぞ」
資正「なんと!」
憲宏「…美濃へ向かい、信濃を横断して相模へ戻る!」
資正「(何やら不審だな…)」

〜相模・鎌倉〜
憲政は、目の前に積み上げられた関八州・奥羽の諸将から送られて来た誓紙を前に狂喜していた。
憲政「わしの命を受ける者がここまでいるとは…」
家臣「いま鎌倉より招集を掛ければ、10万の兵と言えども直ちにはせ参じるでしょう」
憲政「ところで武田の動きはどうだ?」
家臣「はっ、吉報を待っていてくだされ、と…」
憲政「そうか…」
593下間頼龍:2007/05/03(木) 02:00:24 ID:AfuDN42/
/*
甲斐で不穏な動きがあるのが気になりますが、そろそろ諏訪へ向けて出発します。
ああ、このあたりで久慈家が・・とか、そろそろ奥田家が・・とか考えると道中が楽しみです。
朝方に甲府で高速降りて甲府城見てきます。門だの櫓だのがあるとか。
NAVIかわりに奉行先(会社)のノーパソ借りたので着いたら書き込ませていただきます。
*/
594小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/03(木) 07:02:51 ID:lCRSx7BH
>>578
鴨冬は激怒した。あの温厚な鴨冬がである。久慈家が高屋の民を虐殺しているとの知らせが
入ったのだ。鴨冬は急いで高屋に向かい、弘忠に面会を求めた。

兵士「そこの者止まれ!何者か?」
鴨冬「この城の主小笠原範長が舎弟、鴨冬です!久慈下野守様にお目通りを願いたい」
兵士「なっ、何!?小笠原様の!?あわわ・・・と、殿〜」

>>584
――河内飯盛城・千畳敷

義長は柏原家からの書状を読んでいた。一通り読み終えた後に家臣達に意見を求めた。

義長「どう思います?」
長房「柏原殿らしいと申しましょうか、誠意ある対応と思います」
村範「策略とも考えられないわけではありませんが、遊佐殿の情報から言って、まずそれは
    ございますまい」
重久「小笠原と柏原、下間は決して切れてはならぬ間柄。この上は若殿が直ちに返事を認め
    られるがよろしいかと」

前略 柏原兵庫頭様、先日は共に薄に圧力を加え、京をお守りしていただきましたこと、父に代わり
御礼申し上げます。昨今、巷には良くない噂が流れておりますが、明らかに我らの結束を破る為の
何者かの陰謀と考えております。今ここで付け入る隙を与えてはなりません。むしろ、これを機に
我らの同盟鉄壁の如しである事を世間に知らしめましょう。では、くれぐれもご自愛のほどを。

河内守義長
595小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/03(木) 07:04:25 ID:lCRSx7BH
>>589.>>591
義長は山陰の密偵からの報告と国境からの早馬で松枝が撤退した事を聞いた。

義長「むむむ」
賢重「何がむむむですか。かくなる上は、あの作戦を発動致しましょう」
義長「やはりやらねばなりませんか・・・」


――京

之康は下間家の軍勢を率いて堂々の入京を果たした。之康の名は畿内じゅうに知れ渡っている為、
市民たちは歓呼の声でこれを迎えた。また、柏原家の国興もこの軍を出迎えていた。

之康「やっと帰ってこれた・・・兄さんの策を聞いた時は帰れるかどうか怪しかったからなあ・・・」
仲孝「さて、我らはこれより小笠原家に出向こうかと思います。由良殿、長尾殿はこれから如何
    いたすのでしょう? では之康様、すいませんが案内して頂いて宜しいでしょうか?」
之康「ええ、構いませんとも」

と言った瞬間、軍勢を一目見ようとする群衆のほかに、何かに群がる群衆の一団を見つけた。
興味を持った之康は馬から降り、そっちへ向かった。

之康「おい、ちょっくら通してくれ・・・兄さん!?義長!?」

之康は我が目を疑った。なんと範長と義長が黄金の十字架に磔にされているのである。横では
之虎が大声で護衛の兵と共に群衆に向かって叫んでいた。

之虎「聞け!今、天下に兄者と義長殿が不穏な行動を取ると喧伝しておる者が居るが、全くの事実無根
    の根も葉もない噂である。しかし、口だけでは信用ならぬと申す者も居るだろう!そこで、兄者が
    本当に逆心を抱いているという者が有るのならば、この場で殺すが良い!すでにこの通り、十字架
    と白装束で死出の旅への支度は整っておる。さあ、遠慮は要らぬ!ただし、殺せぬのならば、二度と
    そのような流言を信じてはならぬ!よいな!?」

公家「おおっ、なんたるいでたち!」
商人「範長はんも必死どすなあ・・・」
町民「ここまでやるんだから、嘘を付いているとは思えないねぇ」
子供「あの十字架いくらするんだろ・・・」

之康「仲孝殿・・・案内には及びませぬ。そこに・・・」

/*
>>593
今頃、甲府城ですか?
*/
596久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/03(木) 07:47:21 ID:eDQlCQ8I
/*
えっ!
つまり、薄さんは11万の兵を率いて淡路に戻ったんですか!?
*/
597下間頼龍:2007/05/03(木) 08:47:21 ID:AfuDN42/
/*
只今休憩中です。ぼちぼち甲府城を見学する時間なんですが・・
なんか・・大河の影響か、とんでもない事になってますよ。
どう見てもあそこに立っているのは孫子の旗・・・まあいいや。
本当は久遠寺やら武田神社やら金山跡地など行きたいんですが家内に却下されましたort
美ヶ原にドライブだと・・・私にとっては今更つまんね。
*/

中の人「信玄殿にお目通り願いたいのですが。」
信玄「何者じゃ!?」
中の人「下間家の一家臣でございます。この度は領内の通行を許可して頂いたお礼に参りました。」

つ 武蔵国加須の鯉幟一式  岩槻の五月人形「総髪獅子噛前立兜赤甲冑」  金 3万円

信玄「何じゃ、この3万円というのは?」
中の人「はい、私のお小遣いではこれが限界なのです。」
信玄「・・苦労しておるな。3万円は受け取れぬ。懐に納めておけ。無駄遣いしてはならぬ。」
中の人「ははっ。」
598薄右大将為弘:2007/05/03(木) 09:51:50 ID:+PmQ6da3
/*
十一万の軍勢は領民達と領土に帰りましたよ。ただし九州は久慈家に攻められるという噂が有ったので、島津勢三万が淡路に残ってます。
*/
為重「河内の民の件石殿はいかがするでしょうか…。」
まぁ相手は久慈家だ、謝罪でもあればすぐ無かったことにするだろうよ。
為重「確かに…。」
わしなら絶対許さんがな。
為重「何故です…?」
久慈の兵がよその兵と間違えて攻撃したならまだ良いのじゃ。だが明らかに民を狙った攻撃は許さん。
民は国の宝ぞ?我等が喰っていけるのは民あってこそじゃ。為重、お前にはいずれ薄家を嗣いでもらおうと思ってる。民だけは大事にしろ。
為重「はっ…。」
それから河内の被害にあった民に米を送っておけ。秘密裏にな。
為重「はい…。」
599久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/03(木) 11:41:29 ID:eDQlCQ8I
/*
あ、そうですか。まあ退却時に封鎖をしてなかった私が悪いわけですが。
大分見込みが狂った…
*/
〜河内・高屋城〜
綱成「なにっ、あれは兵ではないだと?」
綱成「ふざけた事を言うな、11万の大軍が気付かれずに退却できるはずが無かろう!」
家臣「しかし我らは高屋に居りましたし、他の隊も別行動を取っておりましたゆえ…久慈殿がなんと言うやら」
兵士「お、小笠原さまが殿に会いたい、と…」
綱成「さっそく手落ちを攻めに来たか…まあよい、会おう」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信玄「久慈殿がえらいへまをしてしまったようだな」
勘助「はい、国境の封鎖を怠った各将が悪いとでも言えましょうが、久慈殿には東海道を通っていただかないことには…」
信玄「うむ、鎌倉に金を貸し付けてやれ、弁償が出来るようにな」

〜近江・美濃国境〜
憲宏「なにっ、綱成殿が虐殺?」
憲宏「厄介なことになった…ん?」
憲宏「謙信殿はおられるか?」
謙信「お呼びでございますか?」
憲宏「急ぎ京へ向かってくだされ」

〜若狭・小浜城〜
政景「薄を逃し、戦果も無し…小笠原には呆れたものじゃ」
長尾軍、越後に撤退。
600統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/03(木) 13:26:42 ID:/kfx74nM
統亮「ここは??」
五十嵐「見たところ、琉球ですな、」
統亮「いったん、蝦夷に戻ろうぞ!そののちまた琉球に来よう。」
五十嵐「ははっ、」
601久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/03(木) 15:22:46 ID:eDQlCQ8I
〜丹波・松枝家府城〜
弘忠「さて…拙者も飯盛へ向かわねばならぬ故これにて失礼致す、あとはこの祐光と協議を続けてくだされ」
・・・
弘忠「小笠原がなにやら妙な宣伝をしているようだの…」
段蔵「では、拙者はいち早く京へ向かいまする」
弘忠「うむ、成り行きによっては殺しても仕方あるまい」
段蔵「苦無で掠めるのが精一杯かと存じますが…」
弘忠「兎に角、わしの気概を示せばよいのじゃ」
加藤段蔵、京へ向かう。

〜山城・京〜
謙信「さて、かの公家に会いに行くとするか…」
602和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/03(木) 16:47:59 ID:FnQTjgpV
弾正少弼殿が上洛しておられるのか? 下野守殿も丹波に逗留中か
(久慈家はキャラが分散して誰と交渉すればよいのか難しいのう)
また鎮守府将軍の話が出てくるかのう。いっそ下野守殿を鎮守府将軍にするほうがわかりやすいか。
603久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/03(木) 17:34:52 ID:eDQlCQ8I
/*
>>602
弘忠は丹波を発ち、河内へ向かっています。祐光は丹波に留まり、松枝家と交渉を続けます。
憲宏の軍勢3万5000は美濃から信濃へ入り、綱成率いる5万の軍勢はは河内に駐屯しています。
謙信+金いくばくかは京に入り、武田と上杉憲政は謀略をめぐらしています。
政景は下間領内を通過し、越後に帰ります。由良成繁も一緒です。
*/

〜山城・京、和束屋敷前〜
謙信「それがしは前の弾正少弼にて、長尾景虎入道謙信と申す者なり!和束殿にお取次ぎ願いたい!」

〜山城・京〜
段蔵「あれが小笠原の一団か…」
??「ご助力いたそう」
段蔵「誰だ?」
??「大和の住人、果心居士と申す者…久慈殿に、護衛の武者を蹴散らせと命ぜられました」
段蔵「そうか…ではわしは小笠原を襲えばよいのじゃな」
・・・
居士「大和の住人、果心居士めが河内の小笠原殿の首を頂きに参った!者ども、道を開けよ!」
護衛「わあっ、敵襲じゃ!」
居士「ご両人、おとなしく首を差し出すべし!」
段蔵「小笠原範長っ!…義長っ!」
段蔵の放った苦無は範長と義長が磔にされている十字架に当たり、鋭い音を立てた。
段蔵「ではこれにて引き上げるぞ!」
加藤段蔵と果心居士は文を幾枚か残して去った。
604薄右大将為弘:2007/05/03(木) 17:59:21 ID:+PmQ6da3
為重「…とのことです…。」
ほぉ?石殿が自領内の者に襲われたと?
為重「はっ…賊は確かに大和住民を名乗ったと…。」
好機!!
為重「はっ…!?」
草衆よ、諸国に噂を流せ!!

小笠原の殿は自らの謀を無きものにするため京にて派手な弁解を行ったが、事実を知る自国民から潔く無しと襲撃を食らったようだ。
先程の右大将追い落としは小笠原家による諸侯を討つための謀の初手に違いない。現に右大将家の筆頭家老は飯盛城内にて変死し未だ死体返却も行われていないらしい。
小笠原の謀に気付いてしまい殺されたのだ、死体は傷だらけだから返せないのだろう。
小笠原は悪魔の家ぞ。
右大将家のようになりたくなくば小笠原家に媚びを得ることだ。

とな。
頭領「御意。」


為弘の流した流言は諸国に広まって行った。
605小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/03(木) 18:09:48 ID:lCRSx7BH
鴨冬は本陣の置かれている二の丸に入ると、激しい口調で話し始めた。いつもの
鴨冬とは違った顔である。誰よりも優しく、誰よりも領民を可愛がっていた為である。
鴨冬の心中には悲しみと怒りと激しい憎悪が渦巻いていた。

鴨冬「北条綱成殿ですね?我が領民を虐殺し、財産を奪うとはどういう訳ですか?
    この上は虐殺の責任者を全員こちらに引渡し、民に賠償を行っていただきま
    しょう。来る途中に村々を見ましたが、あまりに酷いありさま・・・久慈軍の規律
    は一体どうなっているのですか?」

――京

之虎「あ、之康兄者!御無事で!」
之康「いや、無事だけど・・・兄さんは何の真似だ?」
之虎「はい!兄者の誠を天下に示す為でございます」
之康「正気かよ・・・兄さん達の首を掻きたい奴はいくらでも・・・」

之康が危険を説いていた時であった。

居士「大和の住人、果心居士めが河内の小笠原殿の首を頂きに参った!者ども、道を開けよ!」
護衛「わあっ、敵襲じゃ!」

之康が血相を変えて止めようとする。だが、すでに踏み込まれていて追いつけない。
更に忍が苦無を構える

之康「兄さんッ!」

之康が絶望しかけた時、苦無は二人の頬を掠め、十字架に突き刺さった

範長「ひいい・・・た、助かったのですか・・・?」
義長「我が国の神明か御仏か、デウス様がお守り下さったのでしょう」
之康「ちっ!お前ら何ボヤボヤしてんだ!さっさと追え!ん?何か残していったな」

之康は拾い上げて手紙を読み始めた

/*
>>597
家族持ちは大変ですね。御家族には下間さんの趣味への御理解があまり無いので?
*/
606久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/03(木) 18:15:26 ID:eDQlCQ8I
〜河内・飯盛城〜
弘忠「なかなか面白いことになったようだな…」
段蔵「しかしこれは薄に利することになりはしませぬか?」
弘忠「薄か…小笠原より器量は上だが、あの男の代に天下はとれるまい」
弘忠「しかし大和の住人とは、居士め、気付いておったのか…わしの真意を?」
弘忠「だとしたら、あの男、召抱えられぬものかのう…」
607和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/03(木) 18:31:13 ID:FnQTjgpV
長尾弾正殿、遠路よく参られた。麿は関東の様子には疎いでおじゃるがいかがかの
さて、貴殿より奏請されておった鎮守府将軍の件でおじゃるが、鎌倉府を解散する条件で認めてもらおうかと思うておりまする。
さらに下野守殿に秋田城介の兼任も執奏したい。いかがでおじゃろう。
608小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/03(木) 18:36:21 ID:lCRSx7BH
――和泉・南宗寺

小笠原家代々の墓所があるこの寺で大音雅楽の葬儀が行われていた。
範長達は出席できなかったが、之康の嫡男長治を喪主にして執り行った。

長治「ふ〜緊張したぁ・・・」
重尚「若様、御立派でしたよ」
長治「あ、ありがとう。僕は伯父上や父上のような才覚は無いから失敗しや
    しないかと・・・」
重尚「いえいえ、殿や之康様も御幼少の頃は・・・」

まだ、幼さの残る長治を微笑ましく眺める重尚。傍目には祖父と孫に見えたであろう。
だが、その穏やかな一時も乱世においては続かない。

宣頼「津田殿・・・ちとお耳を拝借」
重尚「若様、では拙者はこれで・・・」
長治「うん」
重尚「何事か?」
宣頼「殿が襲撃されました。それに伴いかくかくしかじかの流言が飛んでおります」
重尚「このように盛大な葬儀を執り行ったのだ。信じる者はおるまい」
宣頼「とりあえず、拙者は流言を流す者を見つけ次第捕縛致します。御免!」
重尚「薄め・・・余程当家を恨んでおるな?」
609薄右大将為弘:2007/05/03(木) 19:03:17 ID:+PmQ6da3
為重よ。
為重「はっ…。」
石殿に大音の葬儀を執り行ってくれたことをお礼申し上げる文を送れ。
為重「はっ…。」
それとな…。
為重「なんでございましょう…?」
淡路国内にて流言を流す者を見付け捕縛いたしたところ数刻後に舌を噛み切って自害いたしました 。
調べた者の話によれば言葉の節々に山陰無いし北陸の訛りがあったそうです。
内容からして当家の謀に思えるかも知れませんが、当家は最早他家には興味のない身、証拠として我が嫡孫為宣を人質として差し出します。
よろしくお願いします。
610久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/03(木) 19:35:26 ID:eDQlCQ8I
〜山城・京〜
謙信「ほう…鎌倉府は足利陽夢斎殿が隠居なされて解散いたしましてな、領地は上杉兵部少輔さまが受け継がれました」
謙信「ところで、久慈殿に鎮守府将軍の職を、と仰るが、それほどまでにして久慈殿に主家簒奪の汚名を着せたいのでござるか?」
謙信「関東を征伐するよう大納言殿に勧めたという噂も、あながち嘘ではなさそうですな…ははは」


小笠原殿へ、並びに家中の者たちへ

小笠原範長は幾十万の兵をもって11万の狸を取り逃がしたり。石は鳴れども鼠一匹たりとて出て来ず。
拙者、大和の住人にして、若かりし日は興福寺にて修行を積みついに術の奥義を究めたる果心居士と申すものなり。
小笠原範長よ、伊賀より手を引き、薄にでも柏原にでも久慈にでも下間にでも松枝にでも詫びるが良い。
所詮、ぬしは天下の大うつけ者よ。今頃、連中はぬしの領国を分ける相談でもしておるわい。
今度、薄の首でも土産に我が大和の草庵に遊びに来て見よ。もっとも、ぬしは兵を連れてくるような臆病者のようにお見受けするが。

果心居士
611統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/03(木) 20:08:47 ID:/kfx74nM
統亮「劉鳳!陽子!お前らは先に蝦夷に退け!俺は京に入りカマヌイとデクシャインと共に御所に行く」
五十嵐「朝廷に蝦夷の姿を見せるのですね?」
統亮「あぁ。蝦夷の長としてワシを認めてもらうためにな」
612統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/03(木) 20:15:09 ID:/kfx74nM
統亮「京都もこんなに寂れたか・・・よしっ、和束邸へ向うぞ!」
五十嵐「アイヌの民族衣裳とはスースーしますな。」
統亮「このほうが人らしいぞ!まぁ俺は褌一丁が一番いいがな・・・(京かぁ、母上は生きて居られるかのぅ)」
613和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/03(木) 20:19:27 ID:FnQTjgpV
>>610
ほほほ、話をよう聞かれよ。麿は上杉憲宏殿に鎮守府将軍を、下野守殿に秋田城介をと申しておる。
磐石な体制で北国経営をなされたいということでおじゃる。
まあいずれの官につかれようともいまさら主家纂奪などいうものもおらぬと思いまするがの。
…金子次第ではさらにべつに官位を執奏してもよいが…
ときに上杉−久慈家もこの機会に京屋敷を置かれてはいかがでおじゃるか。

是道、早くも久慈にすりよる姿勢
614小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/03(木) 20:29:19 ID:lCRSx7BH
之康は果心居士の残した書状を読んでいたが、他の者に見せる前にその場で燃やした。

之康「下らん・・・しかし、兄さんを挑発するには十分な内容だ」
範長「あ、何で燃やすんです?」
之康「範長のバーカと書いてあったからさ」
範長「なんと無礼な・・・そんな者に私は殺されかけたのですか・・・」
之康「いいから、もう少し吊るされてな」

/*
>>606
飯盛城?
*/

>>609
京の大路を駆け抜ける早馬があった。そしてそれは範長達の居る所に届いた。

之康「なになに・・・野郎ッ!」
範長「何ですか・・・ま、まさか・・・」
之康「落ち着け兄さん、俺が下間に居たのを忘れたか?下間は白だ」
範長「で、では松枝殿が!?」
之康「松枝は中国に夢中だ。俺達に興味は無いだろうよ。薄以外ありえねえ」
範長「しかし、薄殿はこうして嫡孫を・・・」
之康「だーかーら兄さんは甘いんだよ。大音の最期とその直後に流れた流言から考えて、
    薄はそういう事をする奴なんだ。孫も捨てるようなもんだ。だが、そんな価値の無い
    人質にも使い道はある」
範長「?」
之康「長治や孫六郎や鴨冬の息子達の遊び相手くらいにはなるだろう」
範長「それは彼らも喜ぶでしょうね」

――高屋城

鴨冬はなかなか出てこない綱成に苛立っていた

鴨冬「・・・北条殿は何故出てこないのですか!?我慢も限度があります!」
615柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/05/03(木) 21:11:02 ID:8oV/xN6B
〜和泉:千石堀城〜

良重「殿、先ほど届いた小笠原家からの書状は…?」
家興「『これは何者かの陰謀でむしろ、これを機に両国の同盟が強力であることを見せ付けよう』といった内容だったが…
   河内守殿に代わり義長殿が書かれたようじゃ、河内守殿も実に良いご子息を持たれた、わしも見習いたいものじゃ」
良重「殿のお子…桜花丸様はもうすぐ元服でしたな…」
家興「うむ、まもなく元服じゃ、まぁ元服してもすぐには戦に出られんだろうがの」
良重「今は北口殿が後見役として付いておられますな」
家興「仲久の話だと小笠原家に人質として出向き帰って以来見違えるようになったと、むこうでは河内守殿のご舎弟である
   之康殿・鴨冬殿の教育を受けていたようだからな…河内守殿のご子息が良く育つのもわかるの」
良重「桜花丸様が元服なされれば婚約のことなども考えねばなりますまい、何かお考えですか?」
家興「いやぁまだ桜花丸には早いだろう、後々ゆっくりと考えればよい」
良重「某には『こよ』という年頃の娘が居ります、年も桜花丸様と近く嫁にするにはよろしいかと…」
家興「おぬしの娘か…良いかもしれぬな、考えておこう」
良重「ははっ」
616松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/03(木) 22:36:09 ID:tkxj0y97
丹波

清顕「沼田殿、下野守殿は何を望まれているのですか?淡路の亜相は彼なりの正義があったかも知れぬが
   少々急ぎ過ぎたようだ。力だけでは世は治まりませぬようです。話は変わりますが某、出雲に帰国
   する事になりました。ではごめん」

松枝は出雲へ帰国、丹波は山中鹿之助預かり 
617九条義政:2007/05/03(木) 23:38:18 ID:877ueYPZ
九条義政です。よろしくお願いしますm(_ _)m
618奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/03(木) 23:49:17 ID:lB82d+7q
/*
はてさて・・
*/
619奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/04(金) 00:38:55 ID:QZwZkk+N
〜稲葉山城〜

国真「諸侯の動きを見極めねばならぬ・・」
清盛「御意。しかし、趨勢は今や天下人たる久慈へ傾いております。1000万石以上を誇る久慈に逆らう者がおりましょうか・・」
国真「・・・」
奥田家、諦め気味
620久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 07:51:21 ID:kpRVHcW4
〜河内・高屋城〜
弘忠「鴨冬殿はお待ちか?」
綱成「はい」
弘忠「よし、お会いしよう」
・・・
弘忠「拙者は上杉家家臣、久慈下野守弘忠と申す者、して用件は?」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信玄「久慈殿は畿内で何をしておるのじゃ!」
勘助「憲宏殿は諏訪で休息をとっておいでです、これ以上長引くと相模へ戻られてしまうやもしれませぬ…」
信玄「河内で厄介な事件を起こすから悪いのだ!…いっそのこと、悪逆非道な暴君を討つとでも言って挙兵してやろうか?」
勘助「逸っては大きな獲物を取り逃がしまする、今しばらく…」
信玄「うむ…」
621久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 07:53:29 ID:kpRVHcW4
/*
>>614
すいません、「飯盛城下」です。
*/
622九条義政:2007/05/04(金) 08:05:43 ID:zfbgM+c7

諸大名のみなさん宮中にて御上によりお話しがあるそうです。都までお越しください
623下間頼龍:2007/05/04(金) 08:32:31 ID:iaS2mO3S
・・・京の都・小笠原邸・・・

下間仲孝「下間家当主・頼龍の命にてお目通りに上がりました。仲孝です。お会いできて光栄です。

・・えらい事になりましたな。当家ではこの度薄家一連の流れを総一揆と見立てております。
我らも御仏の教えのもとで一向一揆を扇動しますが、それを薄家の統制のもとで行われたと置き換えれば
武器をもたぬにしても扇動のもとに集まった一揆と見なして相違ないと思われます。
扇動者を和平の使者にして敵陣にて自害させる・・・。大音殿とやらもいい仕事をなされましたな。
薄家は一兵も無駄に失う事無く自国領地に撤収。完璧な仕事でございます。

それに先ほど伺った話では淡路にて他国の密者を問い詰めた処、自害したとか。
これをわざわざ人質をもって『小笠原家』を選んで通達なさいました。薄家に口実を与え、更に追求を許さない。
薄のお家芸、謀ありと見て良いでしょう。薄家では仕事を終えた者をこうやって処分していると噂を流しましょう。
一方で薄家には無法者を捕縛して下さった事に敢えて感謝をしてみては如何かと存じますw。

さて、これからですが如何なされますか・・大音殿の葬儀を小笠原家で執り行った以上、小笠原家は薄家に対し
寛大な態度を見せた事となります。薄家より人質を預かったとなればこれ以上薄家に兵を向けては小笠原家の威信に関ります。
ここはどうか一刻も早く畿内に秩序をもたらし、諸侯への対応をせねばあらぬ疑いを持たれてしまいます。
諸国を誘って置きながら勝手に薄家と和睦したのはどういう事か、・・・などと言われては事でございます。

話は変わりますが、下間家当主・頼龍は右京太夫の官位に対しては細川様に操を立てて頂くのが道理であるとの事。
頼龍はある意味、無位無官となれど細川様のこれからのご活躍に期待しておりますればお気遣い無用でございます。
官位の騒動では細川様は御気分害されたとお聞きします。細川様に宜しく取り計らって頂きたいのです。」

/*
>>605
お気使い有難うございます。家内は私の趣味に対してエロ本を見つけた時と同じ目で私を見ます。
ところで甲府城に武田菱、孫子の旗が立っている理由はこのスレの進行上『あり』だと納得しましたw。

中の人「諏訪頼重様ですね?・・諏訪の殿様も『頼』の字を使うんですねw。
私は諏訪家にて奉行しておる者の弟でございます。(兄は地元の公務員です)
里帰りに参りましたので諏訪様に挨拶に参りました。
本日は松本城を見学して安曇野に行く予定ですので宜しくです。」
*/
624薄右大将為弘:2007/05/04(金) 10:32:10 ID:FVHsYkju
為重「殿…。」
ん?…んん!?
為重「大音殿の嫡子大音彦三郎信郷殿当年十九歳です…。」
おぉ…おぉ…若かりし日の大音丸写しではないか…。
為重「はっ…この者を某の右筆として仕込みたいのですが…。」
許可する。それと為重と彦三郎には例え低くとも官位を頂けるよう和束殿にお願いするとしよう。これから薄家を背負って立つ人間が無位無官では支障がある。
和束殿には絹を二十反と米を三百石魚介の干物二百俵毛皮各種百枚金百両を土産として為義に持って行かせよう。
為重「土産の量が多すぎるのでは…?」
気にするな。さて、九州の民も帰国し始めたことだし、領内の整備を徹底するかな。
625小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/04(金) 10:51:47 ID:MuTdwFkk
――京・小笠原邸

範長は三日三晩自分を公衆の面前に晒した後、正装に着替え、仲孝と面会した。
之康が世話になった事と、騙した事への謝意を伝え、その後仲孝の見解を聞いた。

範長「なるほど、そう考えると大きなものが見えてきますね」
之康「流言もやっておこう。なにも謀略は薄の専売特許というわけでもないからな」
義長「摂津、和泉、河内、山城、大和、伊賀、東播磨には既に軍を展開させて治安維持と
    復興に当たらせるように荒木や津田、篠原に通達しておきました。他家にやらせては
    面目に関わりますからね」
氏綱「ほほほ、分かっていただければそれで良いのじゃ。まろも気にしておらぬ」
範長「薄への礼ですか・・・謀を仕掛けられているのが明らかなのに書くのは妙な気分です」

薄右大将為弘様

小笠原左京大夫範長です。先日は狼藉者を始末して下さりありがとうございました。
当家では薄様の御英断に最大限の賛辞を家中一同送っており、之虎などは柏原や
下間や松枝のような腰抜け等とは手切れして、薄殿とともに天下を睥睨したいと申して
おる次第でございます。では、薄様の一層の繁栄をお祈りして筆を置かせていただきます。

それから当家でお預かりしている為宣様は本当に良く甥達と遊んで下さり、甥達も喜んでおります。
淡路の海以外は何不自由無く、大和で養育させて頂いておりますのでご心配無く。甥の長治が
どうしてもと言って聞かないので長治の手紙も添付致しました。お見苦しいとは存じますが、どうか
読んでやって下さい。

薄右大将為弘さまへ

小笠原之康の嫡男長治です。為宣くんはとても物知りでお話していてとても楽しいです。
おじ上も「利発な方ですね」とほめておられました。毬杖や小笠懸では敵いませんが、
蹴鞠では僕の方が上でした。でも、飲み込みが早いのでいつ抜かれるかと心配して
います。でも為宣くんはいい人です。為宣くんを遊びに来させてくれてありがとうございます。

範長「これで良しと」

>>620
しばらくして、弘忠が出てきた。とりあえず鴨冬は礼にかなった挨拶をしたが、その後はいつもの
鴨冬ではなかった。

鴨冬「我が領民を虐殺し、財産を奪うとはどういう訳ですか?この上は虐殺の責任者を全員こちらに
    引渡し、民に賠償を行っていただきましょう。代官所や村役人達から上がる報告は酷いものば
    かり・・・。ある村は一家全員、家に押し込まれて火を付けられ、ある者は妻と娘を略奪され、あ
    る者は当家恩賜の品や添え状を見せて、当家所縁の者という事を明らかにしたにもかかわらず、
    一切合財強奪され、家も破壊されて・・・。あ、挙句の果てには授業中の学問所まで襲ったという
    ではありませんか!久慈軍の規律は一体どうなっているのですか!?」
626久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 11:42:09 ID:kpRVHcW4
〜河内・高屋城〜
弘忠「その話はすでに聞いております、大変痛ましいことでありました」
弘忠「北条殿の上官は拙者、よって罪はこの二人が甘んじて受け申す」
弘忠「しかしながら、軍法がどうのなどと仰るが、あくまでも薄の軍勢と間違えてやったことですぞ」
弘忠「さらに、拙者は小笠原のほら吹きぶりにはらわたも煮え繰り返る思いじゃ!坂東からの行軍は何のためか、貴殿は承知しておろう?」
弘忠「薄を討てなかった腹いせか知らぬが、流言飛語を織り交ぜてわしと北条殿を侮辱するのは許せん!」

〜山城・京〜
謙信「京に屋敷?ははは、京には奥田殿などもおられるでしょうに」
謙信「官職の件でございますが…憲宏様は鎮守府将軍と陸奥国按察使の兼任、御館様は兵部卿、久慈殿は左大弁と言う風に取り計らえば丸く収まるかと思いますが…」
627薄右大将為弘:2007/05/04(金) 11:54:03 ID:FVHsYkju
石殿から文か…。
為重「謀が全て我等の手によるものと知りつつも…ですな…。」
ふん、奴も成長したということよ。東播磨の治安維持および被災者への援助を実行せよ。薄の領国には他家の兵を入れてはならぬ。
為重「はっ…。」
関を設け道を整備させよ。領内の移動にはなんの苦もないようにするのじゃ。
四国と山陽を結ぶため超大型船を建造せよ。民衆の移住は領内なら自由といたす。
瀬戸内の島々に監視用の砦を設けよ、許可無き船は丁重にお帰り頂け。
薄の領国は完全鎖国じゃ。いつか開国する日まで全力で領内の近代化を進めよ。
為重「はっ…。」

四国山陽九州鎖国。ただし南蛮とは交易あり。
628久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 12:12:38 ID:kpRVHcW4
〜和泉・堺〜
沼田祐光は今は亡き定栄が贈ってきた南蛮人の父である商会長と話をしていた。
祐光「拙者は久慈下野守弘忠が家臣、沼田祐光と申す」
ジョゼ「私はジョゼ・ド・ロドリゲス…マカオに支店を持っている」
祐光「さて、相談だが…」
ジョゼ「うむ、わたしにも異存はない、さっそく大砲10門と技師を連れてこよう」
祐光「そうか、ただ布教に関して手伝いはせんぞ」
ジョゼ「わしは商人、宣教師ではないゆえ安心召されよ」
上杉家、領内への商館建設を認める。
629小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/04(金) 12:29:44 ID:MuTdwFkk
>>626
弘忠の切り返しに鴨冬も負けじと反論する

鴨冬「間違えたから無罪ということにはなりません。更にほら吹きとは何事ですか?それは
    当家への侮辱に当たります。この情報は代官達だけでなく、私の直臣も現地へ派遣
    して調査したもの!貴殿らの暴虐すでに明らかなるところです。薄殿を討てなかった
    腹いせと仰いますが、それはそちらの方では?戦果無しではつまらんと考え、無抵抗
    の民を襲って、手柄とし、財貨を私しようとしたのでしょう?残念でしたな、紙切れしか
    なくて!当家の紙幣は我が領内では通用しても、他領では紙切れでしょう。それにし
    ても坂東には武勇はあっても素直に非を認める心は無いようですね?」

>>627
範長「薄が鎖国ですか・・・」
之康「馬鹿な奴だ、俺たちは大義名分を手に入れたぞ!」
範長「なんですって?」
之康「奴はこの国を分割したんだ。つまり、帝を中心とした朝廷の支配から離脱する事を宣言
    したようなもんさ」
範長「つまり・・・平将門のような事を?それでは朝敵という事ですか!?」
之康「今日は頭の回転が速いじゃないか。さて・・・これも利用させてもらうかね」

・薄右大将は朝廷を蔑ろにし、南蛮に諂う売国奴。諸侯の反発が予想される。
・薄のやる事は時代の趨勢に反するという声も聞かれなくもない。
・だがちょっと待ってほしい、鎖国というのは早計に過ぎないか。朝廷を刺激するのはいかがな
 ものか?天下が統一の機運を見せる中、的はずれというほかない。今こそ冷静な議論が求め
 られる。
・薄が諸侯の息吹を感じ取ればこのような孤立化は防げたはず。

之康「明日の瓦版にしっかり載せろよ?」
賢重「はっ!」
之康「他国へ似たような事を広めるのも忘れるな?」
宣頼「御意」

瓦版:小笠原家発行の新聞。識字率が高く、南蛮技術の活版印刷を得た小笠原領ならではの
    知識伝達手段。堺の商店の特売情報から時勢まで載っているクオリティーペーパー(自称)
    朝刊のみ毎日発行、購読料月80文
630久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 12:47:52 ID:kpRVHcW4
〜河内・高屋城〜
弘忠「無罪だと?いつそのような事を言った?おぬしのような虚言癖のある者の直臣など、信用に足りませんな」
弘忠「我らは河内から退去させていただく。水掛け論をする前に、我らにはせねばならんことがありましてな」
弘忠「おぬしらも、我らを嘲る前に人心を掴まねばなりませぬな…では失礼」
631薄右大将為弘:2007/05/04(金) 12:58:43 ID:FVHsYkju
為重「石が当家の鎖国に騒いでいるようです…。」
捨て置け、鎖国とは言っても自衛的なもの、当家が許可さえすれば何人でも領内通過自由だ。朝廷にも納税を怠ってはおらん。
為重「そうですがやはり…。」
なぁ為重よ、謀に謀で返すだけが謀ではないのじゃ。
為重「…?」
今回の鎖国は領民全体での謹慎じゃ、他国からの技術流入も無く出兵も無し、大名としてはこれは死活問題だ。
為重「はぁ…。」
しかも対外収入が無いのに納税という対外支出ばかりがある。どうじゃ?お前の目から見て今の状況は?
為重「ほぼ絶望ですな…。」
外でも皆そう思っておるだろうよ。
なにが平将門か、薄はもはや腰抜けよ。戦がしたくないから国に籠もっただけではないか。
とな。
為重「はぁ…。」
だからほっとけ、今は雌伏の時と先月申したではないか。
為重「はっ…。」
632奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/04(金) 13:05:56 ID:QZwZkk+N
〜稲葉山城〜

清盛「小笠原家と久慈家の会見が決裂したとの事」
国真「朝廷にも高位を迫っておるとかな・・久慈は大国という事に驕りが見えておるな・・」
清盛「諸侯はどうでますかな・・」
国真「はてさて・・」
国真「薄の老体の鎖国・・朝廷支配からの事実上の脱却はこの国を正しき道に向かせるには正しき行いよ・・」
清盛「薄がこのまま引き下がるとは思えませんが・・」
国真「あの老人の事だ・・また何か企んでおるのだろうな。」
清盛「・・・」
633薄右大将為弘:2007/05/04(金) 13:39:49 ID:FVHsYkju
為重「東の狸と石の交渉決裂の模様…。」
石殿に文じゃ。

今久慈家とことを構えるのはよろしくないことと存じ上げまする。
小笠原家は中央に大封を得ているとはいえ久慈家は坂東の雄、日の本の東半分は久慈家の物。
今すぐ久慈殿にわび状を送るべきかと存じます。
しかし小笠原家になんらかの考えがあるのならこの文は焼いてくだされ。
薄右大将為弘
634久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 14:09:00 ID:kpRVHcW4
〜相模・鎌倉〜
憲政「ええい、弘忠はまだ戻ってこんのか!」
側近「早く戻るよう伝えてはおりますが…それより、奥田殿に使者を出した方がよいのでは?」
憲政「しかし、そうすると奥田に干渉される…なるべくなら内輪で済ませたいのだが…」
豊守「とはいえ、ここで手を打たねば逆に奥田が久慈殿を担いで我らを討たんとも限りませぬ」
長泰「久慈殿の性格からして、奥田に頭を下げるとは思えませぬな…大体、奥田としても久慈殿を担ぐのは危険な賭け…」
梶原政景「奥田としては、我らと結ぶ方に利がありますからな…」
憲政「ところで、北条の動きは?」
長泰「特に鎌倉の警備を増やした様子もありませぬ、第一もしこの秘事を知ったとしても手元にあるのは4千ばかりですからな…」
憲政「よし、この計画が成功すれば各々に20万石やろう…謙信にもな」

〜河内・高屋城〜
弘忠「ふん、いい気になりおって!此度の出兵にいくら負担したと思うておる!」
綱成「久慈殿…申し訳ありませぬ、拙者の手落ちが原因で…」
弘忠「そのことはもう良い、さて、伊賀に移るぞ!小笠原め、今に見ておけ!」
久慈勢5万、伊賀へ移る。
635統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/04(金) 14:21:16 ID:emcQerxN
統亮「再び和束殿の屋敷にいくぞ!」
五十嵐「はっ。皆の者!付いてまいれ!」
アイヌ百名を連れ、京を統亮が行進
636和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/04(金) 17:45:28 ID:k9rwJym4
>>626
長尾入道殿、鎮守府将軍と兵部卿はそれでよろしかろうが、お武家様に弁官や職事はちと無理でおじゃる。
下野守殿には宰相職(参議)がよろしかろう。

――こののち三人にそれぞれ任官の口宣案が下された。
637和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/04(金) 17:57:09 ID:k9rwJym4
なに、統亮が麿を尋ねてきたじゃと?

是道がまのあたりにしたのは、以前にあったときとは見違えるように威風に満ちた統亮と
いかにも屈強なアイヌ兵たちであった。「こ、これが蝦夷族というものでおじゃるか…」

ところで下間頼龍の官位は氏綱と小笠原家の抗議を受け、その後あっさり左京大夫に変更された。
638奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/04(金) 18:10:34 ID:QZwZkk+N
〜稲葉山城〜

清盛「先程、中盛殿から文が届き、久慈に参議に任命されたとの事」
国真「朝廷は久慈に味方すると決めたか・・中盛に伝えよ。和束殿は久慈に援助を願った故、和束邸の守備は最早、不要。兵を戻せとな」
清盛「御意」

和束邸を守備していた僧兵、撤退
639松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/04(金) 18:41:28 ID:TjZJZg/1
出雲・月山冨田城

清顕「いやあ、久しぶりの出雲じゃ何も変わってはおらんのお」
鬼頭「殿、お帰りなさいませ」
清顕「うむ、留守居大儀であった」
640薄右大将為弘:2007/05/04(金) 19:15:52 ID:FVHsYkju
為重「朝廷は久慈家にすり寄ったようです…。」
まぁ当然だろうな。そうするよう和束殿に助言した。石は遠くに敵を作り近くにも敵を作ったわけだ。詰みだな。
為重「それは朝廷とて変わらぬのでは…?」
ん?(微笑
為重「久慈家は強大ですが頼るにはあまりに遠い、朝廷が立ち向かうには小笠原家は力が有りすぎそして近い…。」
ふふ…そうかもしれんの(微笑
為重「朝廷も詰みですな…。」
して、当家は?
為重「久慈家は西の押さえとして頼ってくるかもしれませぬ、小笠原家は単体では立ち向かえぬので頼ってくるかもしれませぬ…。」
不思議じゃのぉ、両家から敵扱いだったわしらが、引き込まねばならぬ家に変わったわけだ。(微笑
為重「しかし当家は鎖国の身…。ニヤ」
ふふ…ははははは!!
楽しいのぉ!!手出し次第で時が動くわ!!
領内の整備は何割がた終わった?
為重「九割です…。」
最大動員兵力は?
為重「島津殿併せ十二万です…。」
ふむ…山陰の狐に文を送れ。
時勢が怪しいので松枝、薄、島津で同盟を結びませぬか?
為重「はっ…。」
641正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/04(金) 19:33:35 ID:f4HrvDLC
孫一「項龍、段々と腕が上がっていくな、ところで聞いたか?
   あの蝦王の統亮が京に来てるぞ」
項龍「ふ〜ん…なあ孫一、京に行って良いか?」
孫一「回復してきたし、良いだろうな」
項龍「あとこの馬上筒を借りていくぞ」

項龍、統亮に会いに行く。
642統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/04(金) 20:06:57 ID:emcQerxN
和束邸にて

統亮「蝦夷のアイヌの族長・デクシャインと北蝦夷(樺太)のアイヌの族長カマヌイを連れてまいりました。彼らが帝の臣下に成りたいと言う事でつれてまいりました。どうか彼らに官職をお与え下さい。彼らはよく働く帝の配下に成りましょうぞ!」
643統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/04(金) 20:11:26 ID:emcQerxN
統亮「それと・・・和束様、他に邪魔な公家がいましたら金子で暗殺いたしますぞ?それが夷王屋の仕事ですからな。」
644人間七七四年:2007/05/04(金) 20:23:49 ID:f4HrvDLC
和束邸付近

項龍「この屋敷に統亮が入ったのか……しばらく見張るか」
645柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/05/04(金) 20:38:45 ID:4gruF2R5
〜和泉〜

家興「薄が鎖国か…」
良重「鎖国と申しましても薄家が許可すれば船も通行可能だそうで…
   もっとも島津領も合わせて物流の盛んな瀬戸内海・豊後水道を押さえ広大な領土を持つ薄家のことですから
   他家と係わり合いを持たなくてもやっていけるところが我等と違うところですな」
仲久「しかし…小笠原家と久慈家の決別は意外でした…詳しいことは存じませぬが
   久慈勢が薄の兵と間違え河内の領民を殺害したと…」
家興「間違いは誰にでもあるとしてもそんなことになればわしとて怒り狂うだろう…
   まぁ今後の動向をよく見極めるとするか…」
良重「そういえば殿、京の国興殿のことですが既に薄との戦は終わり都の封鎖を解かれてもよいのでは…?」
仲久「そのとおりです、いつまでも京を我が物顔で押さえておっては諸侯や京の民からも反感をくらうばかり、
   また我が家の領土は京と地続きではございませぬゆえ何かあってもすぐに京に参ることができませぬゆえ…」
家興「ふむ…そうじゃのう…わかったこの際じゃ、京の封鎖も解き守護職を河内守殿にお譲りいたそう」
仲久「ええっ!?」
良重「殿…京の封鎖を解くのはわかりますが…守護職を河内守様にお譲りするのはどうかと…」
家興「何故じゃ?河内守殿の領土は河内を中心に摂津・和泉北部・大和・伊賀にのびておる、
   山城とも地続きで丁度よいではないか」
良重「確かにそうですが…ちと勿体無うございませぬか?」
家興「元はといえば国興が薄の北陸出兵の際に右大将殿より任されたもの、
   元々我等のような田舎者には身分不相応だっただけじゃ」
仲久「とは申せ…」
家興「仲久、河内守殿と国興に書状を、河内守殿には『京の守護職をお譲りする』と、国興には『河内守殿の軍が到着するまではきちんと京を守り
   軍が到着すればすぐに帰って来い』と。」
仲久「…かしこまりました…」

柏原家、京の守護を小笠原家に譲る
646小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/04(金) 20:49:58 ID:MuTdwFkk
>>630
鴨冬「なっ、なんたる横暴・・・いつか天罰が当たりますよ!」

>>633
範長「薄殿から文が?どれどれ・・・ふふん」
之康「坂東に如何に大領を持とうが、今畿内に居る兵は5万。柏原、下間が
    我らに味方している間は手出しできまい。それにさらに軍を動かせば
    奥田が動き出すだろう。奴の畿内での実力は今が精一杯よ」
範長「領民を殺されて黙っている者に為政者の資格などありません。衿持を
    保つ事が最高の策です」
之康「というわけで、これは燃やしておこう」

――飯盛城・千畳敷

久々にこの城に一族全員が集合した。それぞれの使命を果たす為に長い間
離れ離れであったが、やっと一つになったのである。

範長「やっと四兄弟揃いましたね」
之康「俺も補佐役に復帰だ。鴨冬、之虎、義長、よくやってくれたな」
鴨/之/義「はっ!」
範長「とりあえず、戦乱も当面は収まりましたし、内治に力を入れましょう」
鴨冬「・・・多くの民が殺害されました。せめて生き残った者達には手厚く支援を」
範長「無論です」
義長「父上、山城も我らの手に収める時では?どこも自分の事で手一杯の時に
    こそ絶好の機会かと・・・」
範長「では、槙島城を改修し、義長を山城の国主に任命します」
氏綱「ほほほ、権威も必要でおじゃろう。公方様が居られぬ今、役職はまろに
    任免の権がおじゃる。義長殿を『山城守護職』に任命いたす」
義長「は、ははっ!この義長粉骨砕身、山城の統治に励みます!」
鴨冬「ところで兄上、何故槙島なのですか?」
範長「うーん・・・前世あたりで槙島を拠点に権力を振るったような気がするんですよ」
之虎「不思議な話だなあ」
之康「なあ、小笠原・柏原・下間で組むのは良いんだが、もう一つくらい加える時期
    じゃないか?久慈に薄に奥田・・・油断ならん奴らだ」
範長「となると松枝ですか・・・ただ、松枝の当主は流言に惑わされ、当家にあまり良い
    感情を持っていませんよ?」
之康「俺と賢重がじっくり交渉してくるよ」
氏綱「どれ、まろも同行致そう」
範長「では頼みましたよ。私と鴨冬は戦災復興と更なる特産品の開発、義長は槙島改修、
    他のものはそれぞれの補佐をしなさい」
之虎「兄者、俺は?」
範長「練兵をお願いします、兵達を一層、鍛え上げなさい」
之虎「お任せあれ!」

――出雲・月山富田城

之康「開門!我らは管領細川氏綱様とその従者たちだ。松枝左兵衛佐清顕様にお目通り願いたい!」
647小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/04(金) 21:02:58 ID:MuTdwFkk
/*
リロードし忘れたorz
*/
648統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/04(金) 22:53:45 ID:emcQerxN
統亮「和束様も忙しいようじゃな。また席を外されたか、俺は昼寝でもするか・・・」
ささっ!とん
藤林「表に不審ものかがいます。」
統亮「お前こそいきなり屋根からふってくるなよ!不審だろ!」
カマヌイとデクシャイン「ほぇー(ここがシャモ達の屋敷か・・・)」
649人間七七四年:2007/05/04(金) 23:01:09 ID:emcQerxN
↑訂正
藤林「不審なものがいます。」
650松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/04(金) 23:07:07 ID:ok/R0q46
出雲・月山冨田城

久方振りの帰国で清顕は雑務に追われていた

清顕「全く忙しい。この様な事はその方等で処理すれば良かろうに」
官吏「まだまだありますぞ。ヨッ」ドッサリ
清顕「うっ。まだそんなにあるのか。頭痛くなってきた暫し休憩」
官吏「ははっ」

清顕が休憩していた時に薄家よりの書状が届けられた

清顕「三家での同盟か…」

その時月山冨田城門前には細川氏綱一行が開門を願っていた

家臣「管領細川様がお見えです」
清顕「管領殿が?(管領家は確か小笠原家に…)丁重にお通し致せ」
家臣「ははっ」
清顕「…(薄への返答は会談の後にしよう)」
651久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 23:07:15 ID:kpRVHcW4
〜伊賀・名張〜
弘忠「さて、いくら小笠原とはいえ伊賀にはやすやすと介入できまい」
弘忠「さて、どう致そう?」
綱成「まずは三国の切り崩しですな…とはいえ団結されてもそれを捻り潰すほどの力はありますが」
弘忠「そうだな…まず松枝殿を誘う事にした」

〜出雲・松枝家府城〜
祐光「拙者は久慈弘忠が家臣、沼田祐光である!御開門を!」
祐光「(…松枝は拙者を突き放して出雲へ戻った、何を考えているかは分からん…)」

〜加賀・下間家府城〜
宇佐美定満「それがし、長尾弾正少弼政景が家臣、宇佐美定満と申す者なり!下間殿にお取次ぎ願いたい!」
652久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 23:18:15 ID:kpRVHcW4
〜相模・鎌倉〜
憲政「弘忠はまだか!」
側近「いえ、鎌倉に戻る予定もないようですな」
憲政「畿内の馬鹿どもが絡むからじゃ!和睦を仲介してやるゆえ、戻るように弘忠に伝えよ!」
側近「はっ!」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
武田信玄は二通の書状を認めていた。久慈弘忠宛のものと、小笠原範長宛のものである。
信玄「馬鹿らしいな、なぜわしがこのような…」
昌信「ご辛抱なされませ、これを終えればお屋形様は数カ国の太守になられるわけですから」
信玄「ええい、くそっ!第一、短気な奴らがわしの書状を読んで和睦をするか!?」
信玄「久慈殿は自分の振る舞いに非は無いと思っている、小笠原はこれを好機として久慈殿を討たんと目論んでいる…」
信玄「もうよい、わしゃ寝る…三条、閨へ参れ」
三条夫人「はい」
昌信「(このままでは畿内で久慈殿が討たれてしまうかも知れん…それは避けねば)」
653久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/04(金) 23:29:00 ID:kpRVHcW4
/*
三連投すいません。
>>636
参議は弘忠の官職の都合上無理じゃないですか?
正直言うと、左大弁と言うのは参議になるための用件を調べて出てきたやつなので適当です。
*/
654和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/04(金) 23:40:24 ID:k9rwJym4
アイヌを天皇に謁見させるため、統亮を和束邸にとどめ是道は内裏へと向かった。
そして参内の手配をして戻ってくると是道は帝の意向を披露した
「よいか、統亮には夷王の屋号を公認し位階をあたえる。
アイヌの族長には日乃本将軍の称号を与えるとのことでおじゃる。これより皆内裏へ参れ」
655和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/04(金) 23:55:32 ID:k9rwJym4
/*
弁官は太政官の事務官僚でして、名家の出世コース。
戦国時代でも天皇に近侍して綸旨、官宣旨の作成にあたっていた実質職なんですが…
参議は信長みたいなむちゃくちゃな例もあったりしますしw
*/
656小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 00:55:40 ID:PqAAxvnC
>>650
之康一行は謁見の間に通された。とりあえず、ぞろぞろ出るのも無礼と思い、
氏綱、之康、賢重の三人が謁見する事にした。そのうち清顕が現れる。

之康「左京大夫範長が舎弟之康です」
氏綱「細川京兆家当主氏綱じゃ」
賢重「小笠原家臣安見賢重でございます」
之康「本日は左兵衛佐様に御目にかかれて光栄でございます。さて、昨今当家が
    左兵衛佐様を軽視しているという流言が流れておりますがこれは事実無根
    である事をお伝えするとともに、そのような噂を流される事には当家の不徳
    の致すところでもあります。そこをお詫び致したく参りました」
氏綱「範長殿が人を馬鹿にするような御仁でない事は皆が知るところの筈じゃ。
    範長殿は松枝殿を頼りになさっておられてのう・・・」
賢重「まあ、これは誠意と申しますか・・・」

つ【青磁馬蝗絆】
657松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/05(土) 02:23:56 ID:o04RAzKP
出雲・月山冨田城

清顕「初めまして、某が左兵衛佐です。ん、青磁馬居蝗絆?確か足利義政公所有の
   品と、記憶しております。大変な品、有難く収めさせて頂きましょう。
   まあ先日の事は某にも落ち度がございまして思慮に欠けていたと反省しています」
 
沼田祐光到着
 
家臣「殿、お耳を拝借。(ただ今…沼田殿が…)」
清顕「!申し訳御座いません暫し中座させて頂く」

清顕「沼田殿、先日は失礼致した」

氏綱「おおーい、左兵衛佐殿ー!どこに居られる。ん、ここかな」スーッ
清顕「あっ!」
氏綱「これこれこは失礼致した。客人で御座るか(麿以上に大切な客など居るものか)何方で?」
清顕「管領様、ささっあちらへ戻りましょう」
氏綱「そうじゃのう。客人殿失礼致したぞ」
沼田「(…目礼…)」 

清顕「皆様中座して大変失礼致しました。で本日の用件は」
658下間頼龍:2007/05/05(土) 03:41:51 ID:4nJco6mF
・・・加賀・尾山御坊・・・

富樫経忠「これは宇佐美殿、お初にお目にかかります。某は下間家中筆頭の富樫と申します。
実はですな・・宇佐美殿のお殿様であられる長尾様と由良様ですが、ご周知の通り下間と同盟を結んでおる小笠原家の依頼で
山城への道中として当家領地の通行を許可させて頂きました。
しかし>>599を見る限り両名の帰路は小笠原家、及び下間家の許可無く当家領地を通過なされました。
いや、無許可での通行にとやかく言うつもりはございませぬ。
往きを許可して帰りを許可しない、では争いの火種になりますからなw。

ただ通行の知らせを誰も受けておらぬ故、一体何時、何処を通られたか把握しておりませぬ。
あるいは既に無事越後に戻られておるのか・・であれば安心なのですが、道中何かあってからでは遅すぎます。
出来れば通行の際には一声掛けて頂けるようお願い出来ませぬか?
では主君、下間頼龍のもとへ案内させて頂きます。」
・・・・・・・・・・・

下間頼龍「これは遠路はるばるよくぞお越し下さいました。下間家当主・頼龍です。
久慈家と小笠原家の事はお伺いしました。何と言っていいやら・・下間家としてはかける言葉もございませぬ。
この度宇佐美殿のご訪問はその事も含んでの事とお察し致します。
お話頂く前に小笠原家と当家の間柄だけはご理解頂けますようお願いします。
ではお話をお伺い致しましょう。」

/*
ひたすら疲れた・・交通情報を聞くと帰るのが鬱になります。
*/
659久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/05(土) 07:35:13 ID:xqHPwO07
〜加賀・尾山御坊〜
定満「その件については失礼致した、何分にも急な行軍だったゆえ…」
定満「さて、本題に入りまする…その行軍についてでございますが、行軍を常に許可していただく訳には参りませぬか?」
定満「勿論、ただでと言うわけではありませぬ…ご要望がございましたら拙者が取り次ぎますが…」
660正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 07:48:34 ID:pxPN2GuX
大膳「む…さっき誰かに見られた気が…すこし警戒しとくか」
661久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/05(土) 08:31:16 ID:xqHPwO07
〜山城・京〜
謙信「いや、参議となれば他の大名が黙っておりますまい…そもそも御館様がお許しにならないでしょう」
謙信「ここは大宰大弐ということで手を打ちませぬか?」

〜伊賀・名張〜
弘忠「さて、あの馬鹿をどうしてくれようか…」
綱成「河内では殿の評判が大分悪いようですからな…流言も含めて」
弘忠「ううむ、許せん!…さて、大和の豪族の動きは?」
綱成「果心居士の動きを恐れてか…距離を置く感はありますが…」
弘忠「いっそ、あの時馬鹿共を殺してしまえばよかったのだ!今度は手加減せず、一気に葬るつもりだがな」
綱成「さあ…しかしこうも長い対陣ですと士気も落ちます、一旦鎌倉にお戻りになられるのが宜しいかと」
弘忠「そうだな…ただ小笠原が追撃するかも知れん、気をつけねばな」

奥田殿へ

久慈下野守弘忠でござる。
此度の戦では薄を討てず、真に恥ずかしい限り。
ところで、復路は伊勢より三河に入り、遠江・駿河を経由して相模に戻るつもりであります。
通行の許可を下され。

久慈下野守源弘忠
662統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 08:59:10 ID:fwSFy9OF
統亮「帝のもとにいけるとは誠に有り難き幸せ。和束様には感謝してもしきれませぬ。」
統亮は和束殿に付いて内裏に向う準備をし始めた。


そして 私はバイト行ってきます
663小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 09:14:50 ID:PqAAxvnC
>>657
しびれを切らして出て行った氏綱が清顕を伴って帰ってきた。再び会談が始まる

之康「率直に申しますと、同盟をお願いしに参りました。ここ最近は対薄で共闘をして
    おりますが、我らは更に強く結ばれるべきと思うのです。東海の奥田、坂東の
    久慈、薄は隙あらばと我らの領土を虎視眈々と狙っております。今こそ松枝・
    下間・柏原・小笠原四家が団結してこれらの大勢力と対等以上に渡り合わねば
    なりません」
氏綱「ところで、大内亡き今、西国探題の席が空いておる。松枝殿こそ相応しいと思う
    がのぉ・・・。西国の盟主として範長殿と組まれてはいかがかの?」
賢重「一つ一つはこれらの大勢力に太刀打ちできませぬが、我ら四家が固く結束すれ
    ばどこも手出しはできなくなりましょう。お互い内治に勤しみたい時期でございま
    す。悪い話では無いと我らは思うのですが・・・」

/*
>>658
うわぁ・・・頑張って下さい。
*/
664和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/05(土) 10:22:47 ID:Mw0xTOON
>>661
太宰大弐でおじゃるか。いまは空位になっておったの。よろしい奏請いたそう。

/*
これまた微妙な官職をw 大内は完全に滅亡してましたっけ?
いずれにしても関東の武将に太宰職というのは他の諸侯から抗議が来そう
*/
665奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 10:25:09 ID:45wnzsdP
〜稲葉山城〜

国真「久慈からの通行許可願いか・・」
清盛「かの御仁は結局、悪評しか残せませんでしたな・・朝日将軍の様ですな・・」
国真「全くだ・・許可を出してやれ」
666薄右大将為弘:2007/05/05(土) 10:36:02 ID:gAvmwwvQ
山陽道。

為義「よいか!!主要な路は一律幅八間、それに直接繋がる子路は一律四間、子路に繋がる孫路は一律二間、それ以下の道は一律一間に整備するのじゃ!!
全ての路が山陽道に繋がるようにいたせ!!
それから一里毎に一里塚と茶屋を、十里毎に宿場を設ける!!」

四国

為親「港にはそれぞれ等級をつける!!
収容隻数一〜十を三級。
十〜二十を二級。
二十〜三十を準一級。
三十〜四十を一級。
四十〜五十を準特級。
五十以上を特級とする。
漁業は全等級の港で許可する。国内交易は一級以上の港で、南蛮貿易は特級以上の港で行うこと。
また一国につき特級は一準特級は二以上を建造すること、それ以下については基準無し。
ただし淡路については除外じゃ。」

通康「南蛮船の設計図と南蛮の船大工を連れてきたぞこの者の話をよく聞き無事十五間の大船を完成させよ。」

九州。

島津「南蛮の商人から買ったこの新式火縄を増産出来るようにいたせ。
農作物も研究するように。いかなる飢饉の年にも領民が飢えぬようにするのだ。」

薄家内政に必死。
667小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 11:10:53 ID:PqAAxvnC
範長「さて、農村の改革に着手致しましょう」

・農場の更なる集団化による人員の農繁期における大規模動員を可能に。
・品種改良による増収・凶作への抵抗。
・新しい肥料の導入で土地を痩せさせないように三毛作。

鴨冬「兄上、商工業も忘れてはなりません」

・最低目標を設定する事で物資の安定供給。
・工房も集団化・分業化する事で非熟練労働者も生産に参画させることにより
 更なる生産力の強化。
・賞与制度を導入。これにより労働者の生産意欲・改良への意欲増進。
・大きな街道や河川沿いに大規模な工房を建設する事で流通を促進。

範長「止めに交通網の整備です」

・南蛮より馬車を導入。機動力の向上を図る。
・淀川を浚渫して大運河を建設。京都・大坂・堺を結ぶ高速水路へ。
・馬車の機動力を後押しするために街道に石畳を敷き詰める事。

後に小笠原家第一次5ヶ年計画と呼ばれるものである。
668久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/05(土) 11:22:47 ID:xqHPwO07
〜相模・鎌倉〜
憲政「ほっほっほ!弘忠がついに動き出したぞ!」
側近「もうまもなく三河に入るとか、報が入り次第武田殿が兵を挙げる、と…」
憲政「よし、兵を集めよ!」

〜甲斐・躑躅ヶ崎館〜
信玄「よし、皆の者準備は良いか?」
昌信「出陣の準備が整いました!」
信玄「よし、下山に向かうぞ!」

〜伊勢湾〜
弘忠「奥田は領内の通行を許可したようだが…油断ならん、見張りを立てておけよ」
綱成「はっ」
弘忠「さて、畿内の連中をどう料理してくれようか…」

〜出雲・松枝家府城〜
祐光「(松枝は当家と組む気はないと見える…しかし小笠原と事を構える以上、中立は欲しい所だが…)」
祐光「(管領か…鎌倉府さえ崩壊した今、何を考えているのだろう?)」
669久慈下野守弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/05(土) 11:41:35 ID:xqHPwO07
〜山城・京、和束家の屋敷〜
謙信「ではこれにて退出仕ります」
段蔵「謙信殿、京の守護が小笠原家に代わった模様です!」
謙信「これは困ったことになった…近江に脱出するか、丹波に向かうか…」

〜越後・春日山城〜
政景「さて、一向一揆をどうしようかの…」
実乃「ここは、布教の許可を賭けて宗論をさせてはいかがでしょう?」
政景「して、相手は?」
実乃「伴天連でございます」
政景「ほう、面白いが…」
実乃「どちらが勝とうとも、当家は一切干渉いたしませぬ…しかし曹洞宗はお屋形様代々のご宗旨ゆえ寺領も多く寄付いたします」
政景「では、早速その旨伝えてくれ」
670奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 12:18:26 ID:45wnzsdP
〜稲葉山城〜

国真「諸侯は内政に励んでるそうだな・・」
清盛「当家は諸侯とは違い、ここ数年戦をせず内政に励んでおりますので他の家とは違い内政は充実しております。」
国真「うむ。桑成に報奨を与えておけ」
清盛「御言葉ですが・・桑成殿の事ですから報奨を与えても民に与えるか、内政に使ってしまいましょう」
国真「ふっ・・だろうな」
671統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 14:19:14 ID:fwSFy9OF
和束様、私にも然るべき官職を賜りたい。
私が無位無官では部下に会わせる顔もなくなってしまいます。
672統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 14:28:35 ID:fwSFy9OF
久慈殿へ

鎌倉に屋敷を構えてもよいと言うことでしたが、屋敷の留守居として島左近を置いて宜しいでしょうか?
できれば屋敷は日当たりの良いところをお願いいたしたい。
673松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/05(土) 16:28:37 ID:jjwq//Bs
>>663
成る程四家で同盟で御座るか。魅力的な案ですな確かに団結致せば対抗できるやも知れませぬが
下間殿や柏原殿は何と仰せですか?
674和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/05(土) 16:42:48 ID:Mw0xTOON
内裏・御前に統亮以下平伏。

高位公家「勅命である。藤原朝臣統亮には従五位下・夷王(蝦夷太守)の位を授け
蝦夷地の商業権独占を認める。デクシャイン、カマヌイ両名に日乃本将軍の称号を与えその所領を安堵する」
675奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 16:47:14 ID:45wnzsdP
〜京・奥田屋敷〜

中盛「聞いた?豊郷。朝廷は遂にとち狂いおったぞ」
豊郷「はい。逆賊の息子に官位を与えるなど・・朝廷も落ちたものですな・・」
中盛「公家にも和束殿に反発している者がおるとか・・朝廷も大変じゃな」
676小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 16:54:34 ID:PqAAxvnC
>>673
之康「特にこの件で使者は出しておりませんが、断る理由もありますまい。
    柏原殿は薄と、下間殿は久慈と奥田に挟まれております。それに既に
    下間殿と左兵衛佐様の間には不可侵条約がありますし、柏原殿とは
    対薄で利害が一致します。左兵衛佐様が決断していただければ、すぐ
    にでも正式な四カ国連合が成立しましょう」

之康が一通り喋った後、氏綱が中国の昔の話を始めた。

氏綱「古の唐土に合従の計というものがあっての。秦という大国があったの
    じゃが、他国はこれを潰したいと考えておった。しかし、一人の者がバラ
    バラでは秦は破れぬ事に気が付いた。そしてその者は諸侯を説いて同
    盟を組み、ついにこれを滅ぼしたという事じゃ。・・・今こそ我らもそれを
    用いるべきではないかの?」

更に賢重が利益を説く

賢重「同盟国ともなれば、京や堺の商人達は競って左兵衛佐様の領国で商いや
    開発を始めるでしょう。大商人達の資本・・・魅力的ではございませぬか?」
677松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/05(土) 18:16:26 ID:3i4pARCC
>>676
当面の敵は薄家となりまするか?久慈家と当家は別に対立してはいませぬが、小笠原家と
久慈家は…。その辺り当家としては重要な所で御座る。
対薄と言う事なれば何も問題は無いのですが。 

それでは管領様は日の本の蘇秦という事になりますかな?

大商人の資本。魅力的ですな 
678薄右大将為弘:2007/05/05(土) 18:49:21 ID:gAvmwwvQ
久慈家に文を送れ。

西の狸より東の狸殿へ慎んで申し上げまする。
小笠原家は貴家に備え一度は否定したはずの西国同盟を今自らが盟主となり再興せんとしております。
すでに柏原、下間は小笠原の陣営下に身を投じたと見え、今まさに松枝をもその陣に加えようとする有り様。
当家にはすでに力無く小笠原の勢力拡大を止める手だてはありませぬ。
こうなれば当家と久慈家とが結び西国同盟との力の差を均一に保つしか無いと考えます。
この同盟をどうか真剣にお考えくださるよう慎んでお願いいたします。
薄右大将為弘
679正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 18:53:33 ID:pxPN2GuX
大膳「しまった、もうあやつがいってしまったか!
   奴が行こうとする場所は……朝廷か…どうすればよいものか?」
680人間七七四年:2007/05/05(土) 19:10:01 ID:Ezmfn2eN
キモスレあげwww
681従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 19:20:38 ID:fwSFy9OF
統亮「さて京を見物してからかえるか・・・」
藤林「正木大膳らしきものが京に居るそうです・・・。」
統亮「ふぅむ。お会いしてみるか?」
682従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 19:39:14 ID:fwSFy9OF
和束様へ
従五位下にまで引き立てて頂き有難うございまする。お礼をいたしましょう。今晩を楽しみにしてください。

この文が和束殿に届いた日の夜更け、高位の公家のうち十五名が殺害され彼らの屋敷が焼き払われた。
683正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 19:55:08 ID:pxPN2GuX
大膳「仕方ない,もどろうと…火事か…統亮のしわざか?
   まあよい近くに統亮がいるかもしれん」
684従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 20:09:24 ID:fwSFy9OF
統亮「正木大膳殿はまだいらっしゃるかのぅ。天下について語り合える人物はやつしかいないからな」
五十嵐「大膳は火器にも精通しているらしく、危険ではないですか?」
統亮「俺にも火竜槍がある!それにアイヌの兵士百名がいるんだから安心だ!」

皆様は知ってると思いますが火竜槍はモノノケ姫に出てきたヤツです。
685正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 20:30:35 ID:pxPN2GuX
大膳「これが噂に聞くアイヌ兵か…とゆうことは奴が統亮か
   統亮殿,はじめましてそれがしが正木大膳項龍であります」
686従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 20:58:16 ID:fwSFy9OF
統亮「お初にお目にかかりまする。私が夷王統亮です。貴方が正木大膳殿ですか?」

統亮は一瞬で悟った。正木大膳は服装こそ少し汚いものの、瞳は輝いていて、天を狙うまるで龍のようであると。
687和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/05(土) 21:09:31 ID:Mw0xTOON
火事は内裏にも及び、一部が類焼したため、天皇は仮御所に避難する騒ぎとなった。
統亮が是道によこした文により彼らの仕業とわかり、天皇はただちに追討の綸旨を全国の武将に発した。
是道はすべての官職を剥奪され、隠岐へ流罪とするべく身柄を清顕のもとに預けられた。
688小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 21:10:32 ID:PqAAxvnC
>>677
之康「久慈家に関しては表面上はまあ、良い関係という事にはなりませんが、
    当家と下間家が防波堤となっておりますので、松枝家には一切、御迷惑
    はかかりません。それに久慈の本領は坂東。そうそうこちらに遠征してく
    るわけにも参りますまい。それよりも油断ならぬ薄を囲い込むことのでき
    る利点は計り知れませんぞ?」
氏綱「ほほほ、まあそのような所でおじゃろう。枝も一本ではすぐに折れるが、
    束ねれば家を支える事もできる。平和の為には結束する事が重要なの
    じゃ」
689小笠原範長 ◆CRSNWUOjZ. :2007/05/05(土) 21:37:53 ID:PqAAxvnC
――山城・槙島城

京の郊外に位置し、宇治川の中州に位置するこの城は戦略・戦術の
両面で非常に価値のある城である。今この城には義長が入り、山城
全土を支配する為の拠点として機能するようにと大改修の真っ最中
であった。工事は三交代制で昼夜を問わず工事がなされ、すでに外
殻に当たる三の丸が完成間近であった。指揮を執る義長の元に京に
駐屯している小笠原軍と柏原軍、下間軍それぞれから大火の知らせが
入った。

義長「何ですって!?京が大火に見舞われたと!?」
勝正「はっ!火は内裏に及び、帝も仮御所に御避難あそばされたとの事!」
義長「勝正!改修の指揮を任せます、私はこれより京に赴き、消火と復旧の
    差配を致します。知正!供をなさい」
知正「御意!大殿にはお知らせしますか?」
義長「ええ、いざとなったら父上の支援を受けられるようにね」

【小笠原軍が災害派遣されました】

小笠原長治 (おがさわら ながはる)

之康の嫡男。父親と違い、慎重な性格。心優しいが、その反面気弱な所があり、
之康の数少ない心配の種の一つである。父親の影響か信仰心が厚く、しばしば
寺に行っては説教を受けているようである。氏綱の蹴鞠の直弟子であり、蹴鞠が
得意。

池田勝正(いけだ かつまさ)

池田長正の遺児。摂津池田城落城時に範長に託される。義長とともに養育された
為、義長との絆は強い。妹しか居ない義長には兄弟のような存在である。

池田知正(いけだ ともまさ)

池田長正の遺児。最初範長を恨んだが、義長とともに暮らす事で小笠原家への
憎しみも薄れ、今では義長の側近として次世代の小笠原を担う人物となるべく、
励んでいる。
690奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 21:44:25 ID:45wnzsdP
〜京・奥田屋敷〜

中盛「火事か・・」
豊郷「例の定栄の遺児の仕業とか」
中盛「朝廷の自業自得よ。逆賊の息子に官位を与えるからよ・・」
豊郷「如何なさいます?」
中盛「我らの味方の公家衆の屋敷を僧兵に守らせよ」
豊郷「はっ」
691正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 21:46:00 ID:pxPN2GuX
大膳「そうそう,内裏付近で火事があったが内裏のにも火事が移ってましたが
   もし統亮殿が起こしていれば天子様がお怒りになりますな」
692松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/05(土) 22:33:36 ID:3i4pARCC
>>688
分かりました連合に参加致しましょう。但し連合の盟主は小笠原殿が勤める事が条件です
如何ですか?
 
ただ今早馬が参りまして京が大火に襲われたようです。小笠原殿が復旧の指揮を取られている
との事。当家も些少ながら協力させて頂く
【材木一万戸分】
【米二万石】
以上の品を復興の為にお使いあれと小笠原殿にお伝え下され
693統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 22:46:58 ID:fwSFy9OF
統亮「私は一切火事には関係ないぞ!今から帝にその事をお伝えせねば!。母方の親族である三条家に取り次ぎして頂こう」

統亮、ダッシュ
694下間頼龍:2007/05/05(土) 22:55:06 ID:4nJco6mF
/*
何とか戻りました。練馬やら習志野やらの馬印に囲まれて4時間程行軍を遮られましたが・・
思ったんですが一つの経路を1万以上の軍で一気に進行とかやめた方がいい。
*/
・・・加賀・尾山御坊・・・

下間頼龍は頭を抱えていた。何しろ久慈軍が常時領内を通りたいと言うのである。言い換えてみれば久慈軍の常駐・・。
これは下間家にとって書状を取交した松枝家や事実上同盟国の小笠原家にでさえ許可し難い条件であった。
事が事だけに使者の宇佐美殿を交えての軍議という異例の措置が取られた。

窪田経忠「久慈家にしてみれば死活問題であろう。何しろ同じ条件を奥田家が受け入れるとは思えぬ。となれば畿内への
道中が閉ざされたとなれば下間に話が来るのも解る。」

遊佐続光「例え血縁同盟を持っても他家の常時通行許可など聞いた事が無い。ありえる関係で言えば支配国のそれであろう。
進軍である以上目的を持っての行為であろうが如何なる口実で目的を濁してもまかり通るのもまた事実。」

下間頼龍「現在下間家は小笠原家、柏原家と事実上の同盟関係にあり、松枝家とも友好といえる。薄家に至ってはご周知の通り。
下間家と久慈家の間は先程の畿内行軍には同行した間柄。」

遊佐続光「しかし久慈家が小笠原家、柏原家、松枝家と対立なされては隣接する下間家としては微妙。
何しろ久慈家といえば10万の大軍を誇らしげに誇示する武闘派ですからなw。その気になれば北陸は忽ち焦土でござろう。」

頼龍「結論を申し上げます。小笠原家、柏原家、松枝家の三家の許可無くしてこの条件、呑めませぬ。
それでも推すのであれば三家に敵意の無き処を証明し、北陸通行の許可を取られたし。尚、例え三家にまかり通っても
下間家と諸侯の友好関係を乱すと判断した場合は是にあらず。
・・手厳しい返答となってしまい残念ですが普通に考えれば久慈家に従属するも同然の要望であれば、これでも出来る限り
譲渡した条件である事をご理解下され。」
695正木大膳項龍 ◆urdfmZmGvk :2007/05/05(土) 23:00:46 ID:pxPN2GuX
だいぜ「まったく,やはりカエルの子もカエルだな,さ〜てとちょっと混乱させるか」
   
京の町であっちこっちに火事が発生する
696下間頼龍:2007/05/05(土) 23:00:51 ID:4nJco6mF
・・・加賀・尾山御坊・・・

頼龍「さて、諸侯に負けてられぬ。国内の内政に取り組もう。
まず農業だが先代が築いた機能・「寄合」で蓄積した情報を集計し平均値に二割五分上乗せした数を目標生産高とする。
国毎に各郡より集まった寄合長の組織として「農業協同組合」を作る。略して「農協」だ。
植物の種子はもとより気象、地形、陰陽、はたまた南蛮学問でも良い、専門家を集めて農協直属の研究施設をつくる。
平均生産率に満たぬ農村にはその要因を、上回る農村には更なる改善を促せ。
設道だろうが治水だろうが金に糸目は付けぬ。特に北陸は山岳部が多く、水量が安定せぬ。大水瓶の建設に力を入れよ。

漁業も農業同様だ。「組合」で得た情報を加工して・・加工?魚を生や焼いたり煮たりで喰うのも良いが魚肉を練り上げたら
どうだ?直接火をかけたり湯に通すのも良いが・・我ら坊主には「揚げ」もある。・・・・うむ。うまい!これを北陸の名産にしよう。
それから売れ筋の魚介類も集計しておけ。乱獲による種の減少は今から考慮せねばいかん。養殖出来るモノは養殖に力をいれる。
この漁業に関する一連の工程を水産業と称し、水産組合を組織せよ。

工業には一品モノと日常生活用とを区分し、消費の激しい生活用品には生産指数制度を導入する。
目標は二割五分の上乗せに対し、八割五分の達成率を基準とする。・・必要性の説明は長くなるから省く。
また工程毎に「係」を組織し、工程の中で五人を一括りにした「班」を組織。更に各工程の集合体を「課」と組織してそれぞれに長をつけよ。
各長では日に一回は必ず打ち合わせをせよ。目標に対して「何故出来ぬか」と「如何にすれば出来るか」を検討するのだ。
「原料の仕入れ」と「製品の受渡し」に気を配るだけでかなり変わろう。工程に於いては効率・正確・安全を心掛けよ。

これら内需産業はただやれば良いという物では無い。経済として成り立たせるには流通に乗せねばならぬ。
まずは特化した人材を増やせ。いずれこの者達を諸国に送れば我が国に利益を送ってくれるであろう。
むろん技術の提供は必要とあらば受渡し、必要とあらば持ち帰るのだ。出し惜しみなどしてはいかん。

一番大事なのは教育だ。先代は学問の場として寺社を貸し出していたが、寺社内に学問所を設立するぞ。
六歳から十八歳までを対象として世代毎に水準を高めてゆくのだ。また我等は門徒衆ではあるが信仰と学問を一緒にしてはならぬ。
そこで南蛮の学問も導入いたすゆえ、寺社衆に理解させるのだ。家業に支障をきたす様であれば国がこれを保障する。
さらに突出した学才の持ち主には二十二歳までの高等教育が受けられる学問所を設け、ここを出自とするものは高禄で召抱えよ。
697下間頼龍:2007/05/05(土) 23:05:33 ID:4nJco6mF
・・・京の都・和束邸・・・
下間頼廉「この度の官位変更、和束様の寛大なる処置として下間家を代表して御礼申し上げます。
また京の出火ですが当家の下間仲孝が小笠原家の命にて火急の措置を取らせて頂いております。
若狭より修繕材料を持ち運んでおります故、今しばらくお待ち下さい。
・・・では下間へ頂いた官位でございますが頼龍には左京太夫を、仲孝に宮内少輔、私、頼廉めに
右衛門佐で宜しいですな?」
698統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 23:08:48 ID:fwSFy9OF
和束様へ

今回の事は私には関係ありませぬ、私が調べました所によると南紀の宗教勢力が私を追い込むために京に火を放ったのでございましょう。
公家の西園寺公益が首謀者のようでございますぞ!
ヤツを帝の御前に引き出して和束様の手柄にしてはどうですかな?
699統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/05(土) 23:24:50 ID:fwSFy9OF
全国の勇猛な有力諸将へ

京が焼かれたのは私のせいではなくすべて西園寺公益の仕組んだ謀略の為であります。
帝は火傷で重傷でありますれば。皇統を絶えさせぬ為に次帝を選ぶので上洛されたし。

従五位下・藤原夷王統亮
700奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/05(土) 23:30:16 ID:45wnzsdP
〜稲葉山城〜

国真「あの逆賊が変な文を寄越してきたぞ」
清盛「はっ。帝は仮御所に非難され無事で、逆賊追討の倫治を出されております。逆賊の言っている事はなんでしょうな」
清盛「さて・・和束は流された。
それに何故にあの逆賊の遺児が仕切っておるのかな・・」
奥田家、統京の申し出拒否
701九条義政:2007/05/05(土) 23:34:07 ID:EoTWTbQH

>朝廷により院宣が出ました!
>都の復興及び賊軍を討伐を各諸大名に命ずる!
702柏原家家臣 柏原国興:2007/05/05(土) 23:41:02 ID:Bbke6vcl
〜京・柏原軍本陣〜
兄者から京の守護を小笠原家に譲るという旨の書状が届きわしはここ数日小笠原家に守護職を引き継ぐための準備をしている。
聞くところによれば既に河内守様の嫡男義長殿が山城に入られたとのこと、わしの守護職としての仕事も明日か明後日で終わりであろう。

侍従「殿…!お目覚め下され!殿!」
国興「う〜ん何じゃ…ここ数日忙しいのだから夜くらいゆっくり寝かせろ…」
侍従「殿!いいから外を見てくだされ!」
国興「外…?うおっ!!京の町が真っ赤に燃えておる!!」
元春「国興殿、目を覚まされたか!!」
国興「元春殿…これは一体!?」
元春「某にもわかりませぬ…とにかく急いで消火せねば!!」
国興「うむ…鎧を持て!!兵もみなたたき起こし消火に廻らせろ!!」
侍従「ははっ!!」

翌朝
元春「消火活動のおかげで洛南に火が広がることはありませんでしたが…一部の公家屋敷と内裏にも被害が出たようで…」
国興「はぁ…兄者と河内守様に何て説明しよう…」
元春「しっかりなさいませ、何も京の街が全焼したわけではないのですから…」
国興「しかし元春殿、公家様方が数人亡くなられたらしいではないか…ちょっとやそっとの小火ではないのですぞ」
元春「…とにかく、我等は出来る限り火事の後片付けをいたしましょう、細かいことはその後です」
国興「わかり申した…兵を動員し火事の後片付けじゃ」

柏原軍八千、火事の復旧作業をはじめる
703和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/05(土) 23:45:38 ID:Mw0xTOON
頭中将丸小路房也「統亮でも西園寺でもよい、とにかく和束を都から遠ざけよ」
三条北実朝「では、統亮のことは不問にすることで処理しましょう」
房也「和束めが武家から荒稼ぎしたうえに、昇任を狙って公家殺害などを企てよって」

是道の事件の関与を示す文書が西園寺家から発覚し、是道に弁明の余地すらなくなっていた。
是道は罪を厳しく糾弾され、すでに都を離れ護送されていた。
704柏原和泉守家興[従五位上・兵庫頭]:2007/05/06(日) 00:21:58 ID:uqfhgmJG
〜和泉:千石堀城〜
家興「良重、仲久」
良&仲「ははっ」
家興「薄との戦が終わり諸侯はそれぞれ自領の内政に力を入れ始めておる。」
良重「ははっ、特に薄・小笠原・下間等が新しき制度を導入し既に利益も出始めているとか…」
家興「我等が和泉に根を降ろして以来和泉平定に紀伊平定・薄の西国同盟等で金を使い財政もあまりよろしくない、
   そこでわが家としても新しき制度を導入し国を富ませたいと思うのだが…」
仲久「それは良い案でございます。さすれば早速令旨の草案を…」
良重「まずは農業ですが…紀伊は既に田畑が多く土豪衆もきちんと管理しているようなので大丈夫でしょうが…
   和泉はまだまだ田畑の面積は狭くこれを何とかせねば利益は望めますまい」
家興「そうじゃのぅ…和泉も紀伊も山はいくらでもあるのだが…では『山林を切り開き新たに耕した田畑は切り開いた
   本人が子孫代々受け継ぐもので収穫高の八割を自分のものにしてよい』というのはどうじゃ?」
良重「それは良き案にございます。して税収は…?」
家興「和泉は直轄地にて四公六民、紀伊は土豪の取り分も考え二公六民(残りの二は土豪分)でどうじゃ?」
仲久「和泉はそれでよろしいかと存じますが…紀伊の二公は流石に厳しすぎませぬか?」
家興「まぁ土豪の取り分もあるからな…だが土豪衆にもタダで取らせるわけではない」
仲久「…と申しますと?」
家興「紀伊を押さえている以上海運業と無縁とは言えぬ、また紀南には質の良い熊野杉があるからな、
   これを運べる大きな船も必要じゃそこで領内の岸和田―佐野―淡輪―和歌浦―湯浅―日高―田辺―串本―勝浦―新宮―熊野に
   航路を開拓し各地に大型船の入れる港を建設する、その建設費用は紀伊の土豪衆に負担してもらう」
良重「さて…土豪衆が費用を出しますでしょうか…?」
家興「水軍を持つ土豪としても損な話ではないはずじゃ、木材を運ぶ船が入る港となれば大きな安宅船を持つこともできるし
   何より航路の開拓は商業だけでなくいざと言うときにも使えるゆえ」
仲久「確かに…水軍を持つ湯河・堀内・汐崎あたりにしてみれば多少の建設費を出しても持ちたいと思うでしょうな」
良重「紀伊と一本の航路でつながれば和泉にも紀伊の物資が届く…わざわざ時間をかけ峠を通る必要がなくなる」
家興「あとは工業…幸いにも我が領地は堺と近い、堺から優秀な職人を呼び寄せ技術指導をしていただこう、その費用は柏原家が持つ」
良重「金物工と材木工…あとわが泉州は繊維関係が活発ゆえ織物職人もほしいところでございますな…」
仲久「うまく繊維業が発達すれば和泉の特産品として他国に売り込むこともできましょう。そうなれば航路も十分活躍する」
家興「我ながら良い案じゃ…これを発布しよう、」
仲久「かしこまりました」

数日後、柏原領内に新令が発布される
705松枝左兵衛佐清顕 ◆fkWqsaBuDM :2007/05/06(日) 02:20:33 ID:4xPsoOIg
出雲・月山冨田城

清顕「管領様、皆さんちょっと厠へ失礼します」

清顕「沼田殿は如何しておる」
家臣「今か今かとお待ちです」
清顕「もう少し繋いでおけ。誉田重国を遣わすのでそれまでは酒や山陰の珍味をお出ししておけ」
家臣「ははっ」

清顕「皆様お待たせ致しました」

誉田「沼田殿、お初にお目に掛かる某松枝家にて家老職を勤めています誉田重国と申しまする
   主、左兵衛佐多忙なれば無骨者ですが某が酒の相手を仕る」

和束是道は丹波で山中鹿之助の出迎えを受けた

山中「此処からは護送の列に松枝の兵も加わりますので、何なりと仰せあれ
   希望に添えるとは約束できませぬが、出来るだけ勤めまする」
706下間頼龍:2007/05/06(日) 05:31:27 ID:ISoLlRW1
・・・和泉・柏原家居城・・・

南海門徒・鷺山御坊に本願寺より新たに坊官が手配された。頼照、頼旦とほぼ同世代の古参である。
名を下間頼盛。坊官でありながら経済効果、流通をあらゆる局面に引っ張り出して活躍する。
今日は和泉・柏原家にて新たな鉄砲のお披露目が行われていた。「ズゴーーーン!!」
今までに無い火縄の轟音と供に放たれた弾丸は最新の胴丸を吹っ飛ばす事でその威力を誇示する。

下間頼盛「柏原のお殿様・・。この度、経済流通経路として海路にお力をお入れになると伺いました。
ここで一つ付け加えて頂きたき事がございます。それは畿内における門徒寺院を利用した流通網でございます。
で、何を流通させるかって?お殿様・・ここ紀伊にて忘れては困るのが根来衆の鉄砲でございます。」

頼盛「本日お披露目したこの種子島。今までに無い三十一匁目筒でございます。
坊主がこの様な事を言うのは何ですが、その破壊力はその目で見て頂いた通りでございます。
従来の種子島では一発で一1人、とは殺れませなんだ。角度によっては胴丸に弾かれてしまう有様。
もしろんこれだけ反動の大きい種子島なれば使い手も選びます。現在では雑賀衆のみがこれを使いこなしておりますが、
彼らとて日々の鍛錬を怠らないからこそ使いこなしております。
これでおそらく鉄砲隊としては鉄砲隊の名手・下間頼廉を抜いて雑賀衆が最強でありましょう。」

頼盛「今何といっても高価で売れるモノと言えば種子島。これを経済の一角にしては如何でしょう?
買付けの優先権はもちろん下間家でしょうがw。下間家ではこれを言い値で買い取ると申しております。
更に小笠原家、松枝家あたりと交易をなされば宜しいでしょう。
あと海路を持つのであれば硝石も同時に取り扱えば宜しいかと存じます。」

頼盛「鉄砲とは関係ござりませんが繊維業にお力を入れるとか?
ご周知の通り加賀では友禅に力を入れておりますれば魅力的な話でございますな。
和泉の繊維が加賀で友禅となり、再び堺を経由して公家衆に高く売りつけ、その流通を本願寺流通網が支える。
最後に柏原家は堺から収入を得る・・・柏原家も下間家もウハウハでございますな。」
707和束是道 ◆WAz9goYWBs :2007/05/06(日) 09:10:22 ID:nVw750MS
(統亮め、頼みもせんのに余計なことしよって。15人も殺されたなどやりすぎじゃ、麿が疑われるにきまっておろう)

朝廷では殺害された公家の穴埋めに、反和束派の公家や奥田に近い公家が人事の中心に座った。

是道「山中殿、ご迷惑をかけるでおじゃる。出雲はとおいのでござろうか。できるだけゆるりと参りたいがのお」
708奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/06(日) 12:24:27 ID:oXdrYwFZ
〜京・奥田屋敷〜

豊郷「朝廷は当家に味方なされておる公家衆が中心になったそうですな」
中盛「うむ。朝廷での影響力を拡張せねばなるまい・・」
709従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/06(日) 12:34:48 ID:d9twI0Jc
統亮「良かった、母方の縁戚である三条家のお陰で罪を免れたぞ!」
五十嵐「良かったですな」
統亮「帝の火傷を治癒させるために明から来た名医?の照安先生に診てもらおう」
710従五位下・夷王統亮 ◆qG5Uj1x8xc :2007/05/06(日) 12:43:35 ID:d9twI0Jc
統亮「照安先生、例の薬・・・用意できましたか?」 
照安「ふぉふぉ。アヘンのことか?」
統亮「帝はこの所の激務で疲れておいでなので是非使って差し上げてくだされ。」
照安「ふぁふぁ!悪党が!!もちろん、おぬしの名は伏せといてやるぞぃ」

帝のもとに照安が登場する
711奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/06(日) 12:51:20 ID:oXdrYwFZ
/*
統京さん、結構無理ないですか?
*/
712久慈太宰大弐弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/06(日) 14:40:15 ID:5Y8fOequ
〜出雲・月山富田城〜
祐光「いやいやそれにしてもお忙しいことですな、松枝殿は」
祐光「昔の管領殿などをお呼びして…幕府を再興する気ならば、拙者たちも協力は惜しみませぬが?」

〜甲斐・下山城〜
信玄「皆の者、よく聞け!これからの戦は義戦である!首などを取ろうと思うな!略奪も禁ず!その代わり、皆にはこの財宝を用意している!」
信玄は、碁石金の山を見せた。
信玄「駿河へ向けて出陣じゃあっ!」
同時に武田信玄に通じていた美濃の遠山・東・岸、駿河の葛山、遠江の小笠原・飯尾、三河の戸田といった豪族が挙兵した。
後に「甲斐道鬼の乱」と呼ばれる大事件が発生したのである。
713奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/06(日) 14:56:42 ID:oXdrYwFZ
〜稲葉山城〜

国真「甲斐が動いたか・・」
清盛「領内で挙兵した者もおりますが、小笠原等は誤報との事。
国民達に反乱軍に荷担する者はほとんど無く、少数との事」
国真「ふん・・迎撃に徹せよ。我らから武田領に侵攻してはならぬ」
清盛「御意」
奥田勢、各地で反乱軍を掃討。義勇軍も反乱軍と激突
武田家に抗議文を送り、久慈家に救援を要請
714久慈太宰大弐弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/06(日) 14:58:57 ID:5Y8fOequ
〜遠江・引間付近〜
綱成「久慈殿、信玄殿が駿河に向け出陣、同時に奥田から内応者が出ました!戸田や飯尾も寝返った模様です!」
弘忠「なに、…仕組まれた!」
綱成「武田に、でございますか?」
弘忠「そうじゃ、上手く挟まれておる…こうなれば、奥田もわしが首謀者だと考えるに違いない!」
弘忠「憲宏は…いずこじゃ?」
綱成「現在、甲斐国内におられるとか…」
弘忠「あやつの裏切りも有り得ん訳ではない、地黄殿にとっては友垣に当たるわけだが…」
綱成「…」
弘忠「仮にそうだとしても、わしは生き延びるつもりじゃ…奥田にしろ武田にしろ憲宏にしろ与えるには惜しい首じゃからな」
弘忠「貴殿も、合戦が嫌なら戦場から抜け出せばよい」

〜相模・鎌倉〜
憲政「ついに…久慈の天下も終わりじゃ!」
憲政「軍勢を集めよ!」
上杉憲政、4万の軍勢を召集する。

〜相模・小田原城〜
氏康「なにっ、武田が駿河に出兵?」
氏尭「そのようですな、こほっ、こほっ…」
氏康「…とは言っても、綱成は久慈殿の副将、おぬしは病…はっ!」
氏尭「どうなさいました?」
氏康「氏尭…久慈殿と綱成は嵌められたぞ…」
氏康「軍を集めよ!興国寺に向かうぞ!」
北条勢7千、興国寺に向け出陣。
715久慈太宰大弐弘忠 ◆p/Ia5vFPVI :2007/05/06(日) 15:05:57 ID:5Y8fOequ
〜甲斐・石和〜
資正「若様、遠江の久慈殿が危ないようです!すぐに駿河へ発ちましょう!」
憲宏「奥田め…許せん!皆の者、駿河へ向け出陣じゃ!褒美はいくらでも用意してやる!」
資正「(これで良いのだったな…)」
上杉(憲宏)勢3万5千、駿河へ向け出陣。
716奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I :2007/05/06(日) 15:13:49 ID:oXdrYwFZ
〜駿河の陣〜

ズダダダーン!
ヒュン!ヒュン!
オオオォォ!

長忠「貴様ら!わしも裏切った等と嘘を言いおって!許さぬぞ!」
オオオォォ!
ズダダダーン!
ヒュン!ヒュン!

忠勝「長忠殿が部隊が張り切っておりますな」
国統「うむ。その方も行け」
忠勝「はっ!」

忠勝「この「東海の悪夢」の名、冥土の者にも教えてやれ!」
反乱兵「ヒイィィ!あんなんに勝てる訳がねぇよ!」

伝令「反乱軍は崩壊寸前!」
国統「反乱軍を興国寺城に追い込め!」
反乱軍、興国寺城に敗走

国統「国景殿は兵を駿河・甲斐国境付近に展開なされよ!」
国景「承知!」
国統「残りは追撃!」
国景率いる一万二千が駿河・甲斐国境付近に展開
国統率いる二万が反乱軍を追撃
717奥田国真[従四位上・右近衛中将] ◆yWFEYWlu0I
〜稲葉山城〜
国真「さらばだ。反乱の者達よ」
ズバシュッ

国真「これより駿河へ向かう!武田を許すな!清盛!」
清盛「はっ」
国真「久慈殿へ危害を加える者を無きようせよ。久慈には無事に領内を通過していただく」
奥田本軍、四万駿河へ