21世紀は“根治治療ができない無症候性の性感染症時代”に突入したと称している。
HSV(Herpes simplex virus)は感染後に神経内に住み着くと、
一生消えることなく再発を繰り返す。
HBC(Hepatitis B virus)は若者の間に感染症として広がり始め、
最近はハネムーン肝炎などと話題となったりしている。
そしてその流行の激しいアメリカなどでは若者への
ワクチン予防対策が積極的に進められつつある。
HCV(Hepatitis C virus)もB型肝炎ほど性交渉でうつらないとされてはいるものの、
最近わが国では注射器事故や輸血等と関係なく、若者の間で、
性交渉を介して伝染伝播しつつある。ことにクラミジア感染などで性器局部が荒れ、
易感染性の高くなっている若者にHCVの性的感染例が出つつある。
しかし一般的なそれら感染症に対する関心は、それらウイルス感染はエイズ/HIV感染ほどの
深刻・重大なものではないと考えられているためかかなり低い。
ただ、もう一つのHPV(Human papilloma virus;ヒト乳頭腫ウイルス)による
感染症に限っては、エイズ/HIV感染症と同程度の深刻な問題を持つ性感染症として、
最近注目が集まり始めている。
「まず生物学的過程の点からみれば、良心的産児は、それらの機能を知り、また
それを尊重することを意味します。なぜなら、理性は生殖力に、人格(
意志が行なうべき必要な制御を意味しています。さらに、肉体r的、経済的、心理
的、社会的諸条件の見地からみれば、熟慮とひろい心をもって多数の子どもをも
うけようとする者も、また、まじめな理由から、倫理の法則を守りながら、一定
または不定の期間にわたって妊娠を避けようとする者も良心的産児を行なってい
ると言えるのであります。
さらにここにいう良心的産児は、神によって定められ、正しい良心が忠実な解釈
者の役をはたす、いわゆる客観的道徳秩序に属する別の深い理由を持っています。
それゆえ、良心的産児の任務は、夫婦が、神に対し、自分自身に対し、家庭に対
し、また人類社会に対する自分の義務を、事物と価値の段階にしたがって認める
ことを要求します。」(『フマーネ・ヴィテ』:10)。(5)
そして『フマネ・ヴィテ』以前にも、『現代世界憲章:50』の中で、子どもを作
るか作らないかの選択は、「自分の生活状態ならびに時代の精神的・物質的状態
を識別し、家庭・社会・教会のそれぞれの利益も考えなければならない。」とあ
るのが読み取れます。(7)
しかし責任ある産児にはまた、『フマネ・ヴィテ:10』ですでに述べられている
ように、人であることをお互いに認めあうことにおいて自分と相手を大切にする
ということが含まれます。したがって、避妊の選択や中絶を押しつけたり健康と
生命を危険にさらさせたりすることによって相手に産児計画の重荷を負わせる配
偶者は、その尊厳を完全に認識できていないのです。
「夫婦行為が相手の状態や正当な望みを考慮に入れずに、一方的におしつけられ
る場合には、それは愛の真実の行為ではなく、したがって夫婦間にあるべき正し
い道徳的秩序の要請に反するものであることは人びとのよく知るところでありま
す。」(『フマネ・ヴィテ』:13)。(5)
私たちが論じている主題に関して、基本的に二つの状況が生じる可能性がありま
す。それは配偶者の一方が感染している場合(血清不一致夫婦)と双方の配偶者
が感染している場合(血清一致夫婦)です。
研究テーマ:医療保険制度のもつ問題点についての一考察
現在、日本では少子化により健康保険制度の財源を支える労働者層が減少している。
また医療の進歩とともに高齢化社会が実現し、それに伴い医療の受益者層は増大している。
その為、医療費は膨張し、日本の健康保険制度の財源は、破綻の危機にさらされている。
一方、米国でも医療の進歩、高齢化等により政府の医療保障費は増大し、財政赤字を膨
らませている。
こうした医療費膨張のつけは、最終的に国民の保険料や税金に降り懸かってくる。 そ
こで医療費の膨張を抑制の適正化を図る必要がある。
そこで、本論文では、公平な負担及び医療費の膨張を抑制する案を提言する為に、第一
に、日本の医療保険制度がどのような構造になっているのかを調べる。 またこの構造の
中で、負担の公平性と医療費の流れはどのようになっているのかを分析する。 第二に、東南アジアでの男子尿道炎、女子性器炎の場合でも、
淋菌とクラミジアの混合感染例も少なくないと推定される。
そのため淋菌治療後に残る後淋菌性尿道炎(Post gonorrheal urethritis)
におけるクラミア感染残存の可能性に対し、
医療学的な配慮がかなり必要ではないかと考えている。
現在のような淋菌・クラミジア両者の著しい流行の情況からは、
男女とも尿道、性器の炎症性感染の場合、淋菌及びクラミジア両方の検査が
強く求められるといってよい。
ただこの両感染症の同時チェックは、わが国でさえも、
現行保険制度の下では審査が厳しく、炎症性の性感染症症例の初診時に、
両検査の同時施行は必ずしも常に受け入れられるとは限らない。
現在の両感染症の拡がりを公衆衛生学的見地から抑制していくためにも、
両者同時検査は必須の検査法といって過言ではないのだが─。
なお、後淋菌性尿道・性器炎でも、クラミジアが必ずしも分離されない。
そしてクラミジア分離のない非淋菌・非クラミジア感染例の
約2割はMycoplasma genitalium感染があるとされている。
ただ、治療学的にはクラミジア治療薬により、Mycoplasma に対しても
ほぼ同様な治療効果が得られるのは大きな救いといえる。
包茎は病気ではあり
ませんが、包茎が原因となり、かかり易い泌尿器の病気が多くあり
ます。 目にはみえないのですが、皮膚の表面には無数の細菌が繁殖しています。これは、
身体に害を及ぼさない細菌が繁殖することで、外部から害のある細菌が来た
時にも感染するのを防ぐ役目をしています。しかし、余りに繁殖しすぎた場合や小さい傷から体内に侵入した場合には、炎症を起こす原因になる可能性があります。包茎
の状態であると、常に亀頭と包皮の間に細菌の増殖に適している環境になることがあるのです。また、亀
頭と包皮のかぶっている内側は粘膜性の皮膚になっているので、ウイルスが侵入しやすい構造になっています。コンジロームやヘルペスがこの部分にできることもあります。普通の皮膚より弱い皮膚なので、小さい傷による
細菌の感染症も引き起こしやすくなります。菌
が繁殖すると、分泌物が分解されてニオイを発したり、刺激性の物質に変わるために痒くなったり、
皮膚が荒れて赤くなったりします。
常に亀頭部分を清潔に保つ事によって、病気を防ぐことが可能です。
アフリカにおけるエイズ流行は、感染者との性行為に
よる危険にとどまらず、輸血用血液の汚染という事態も招いている。しかも免疫力が低下して
いると他の感染症を培養しやすいという、おまけまでつきまとう。こうした理由から結核がアフリカで再流行
している。さらに状況を深刻化させる要因として
、アフリカの医師達にHIVやエイズを正しく見極める医療知識や技術が十分に備わっていない。
エイズに似た症状の患者をエイズと診断し、実際は治療可能な病気だった例が、しばしばある。治療優先順のきまりから、治療可能な患者用の薬を保管する、ごくわずかのスペースしかなく、
エイズと誤診された患者
は治療を拒まれてしまう。この流行病に対する、あまりに生ぬるい国際社会の対応に、
エイズが集団殺戮の元凶だと嘆くアフリカの国家指導者も少なくない。
(1)高齢者人口の増大による医療費膨張
まず、高齢者人口の増大が、医療費を膨張させる主な原因は四つある。 第一に老人が、
通院する回数は若い世代の4倍である。 第二に、慢性の病気が多い(糖尿、高血圧、腰
痛等)。 第三に、悪化は防げても完治はできない。 第四に、お年寄りの自己負担は何
度病院にかかっても定額で月1020円のみの支払いである。 第五に、老人医療費の7
割の近くが医療保険の負担になっている。
(2)医療制度に内在する問題による医療費膨張
医療制度に内在する問題は、大きく二つある。 第一に、治療をすればするほど病院に
収益をもたらす出来高払い制度があることである。具体的には、出来高払い制度とは医師
が患者に対する治療や投薬を判断し医療保険が支払う制度である。そして治療行為一つ一
つに点数がありその一点は10円に換算されることになっている。健保に請求のあった過
剰な診療例では、
1.一人の患者に対し一ヶ月で429日分の薬の投薬がなされたケースがあった。
2.別の患者には一ヶ月で25回にわたるレントゲンが行われていた。
男性不全の原因となり、かかり易い泌尿器の病気が多くあります。 目にはみえないのです
が、皮膚の表面には無数の細菌が繁殖しています。これは、身体に害を及ぼさない細菌が繁殖することで
、外部から害のある細菌
が来た時にも感染するのを防ぐ役目をしています。しかし、余りに繁殖し
すぎた場合や小さい傷から体内に侵入した場合には、炎症を起こす原因になる可能性があります。包茎
の状態であると、常に亀頭と包皮の間に細菌の増殖に適している環境になることがあるのです。また
、亀頭と包皮のかぶっている内側は粘膜性の皮膚になっているので、ウイルスが侵入しやすい構造に
なっています。コンジロームやヘルペスがこの部分にできることもあります。普通の皮膚より弱い皮膚
なので、小さい傷による細菌の感染症も引き起こしやすくなります。
菌が繁殖すると、分泌物が分解されてニオイを発したり、刺激性の物質に変わるために痒くなったり、皮膚が荒れて赤くなったりしま
す。常に亀頭部分を清潔に保つ事によって、病気を防ぐことが可能です。
HIV予防のために圧倒的に多く採用されているアプローチ
の致命的な欠陥は、
疫病制御の健全な、合理的な原則に適切
に従うことよりも、貧弱
な哲学を優先させたことです。このように優先順位をあべこべ
にしたことの結果は、アフリカの何百万もの人々にとって
、厳しい現実となって現れています
。アフリカでAIDSを減ら治療可能な患者用の薬を保管する、ごくわずかのスペースしか
なく、エイズと誤診された
患者は治療を拒まれてしまう。
この流行病に対する、あまりに生ぬるい国際社会の対応に、エイズが集団
殺戮の元凶だと嘆くアフリカの国家指導者も少なくない。
酒飲みのタイプとアルコール症
飲酒のタイプとして、一応、常習飲酒、機会飲酒、周期飲酒の3つのタイブに分けられます。
常習飲酒とは、ほとんど毎日飲酒することで、
周期飲酒とは、飲酒するときには1週間や10日間も大量を立て続けに飲酒して、
そのあと当分の間は飲酒しないでいて、しばらくして、また飲み続けるというタイプです。
機会飲酒とは、例えば宴会などがある時だけに、月に1〜2回程度、飲酒するというタイプです。
このような様々な飲酒タイプがありますが、いずれのタイプの人でもアルコール症に
なるわけでして、「私は毎日飲んでいません」とか、「酒はやめようと思えば1週間でも
やめられます」といってアルコール依存症を否定しようとなさる人がいますが、
常習飲酒家だけがアルコール依存症になるという錯覚はしないように気をつけていただきたいと思います。
また、周期飲酒、機会飲酒のタイプのなかで、”渇酒症”というタイプがあり、
飲酒したときの行動を全く憶えていない、その時に意識を失くしてしまう。
このような酩酊を”病的酩酊”といいますが、このタイプの人は犯罪的行為を
おこしやすいのでとくに注意が肝要であることを知っておいて下さい。
急性アルコール中毒とは?
次に、急性アルコール中毒についてですが、これは大量飲酒した際に
おこるわけで、自分の身体のアルコ−ル許容量以上に飲酒した場合に、
意識不明になったり、呼吸困難となり急性心不全を来したりするのですが、
この急性中毒の治療は、早期に適切な処置、点滴静注とか酸素吸入を行えば十分なのです。
アルコール依存症の治療で困難なのは、このような急性中毒よりも、
お酒を「飲みたい」という気持を治すこと。即ち、アルコールヘの依
存状態の治療なのです。
トリコモナス症は性行為により感染する有鞭毛原虫であり
男性よりも女性への感染性が強い。
先進国における健康な女性のトリコモナス症感染率は2-10%であり、
15-40%が発症します。米国では毎年約3万人が新たに感染している。
男性の70-80%は無症状である。潜伏期間は約2週間。
トリコモナスが生息する際に水分が必要であり、トリコモナスは
人間の体外に出ると生存能力をすぐに失い死にます。
トリコモナスは乾燥、40℃以上、直射日光に弱く、防腐剤下において
トリコモナスは死滅します。
無症状なこともあり気づかない場合もある。微生物は泌尿生殖器で
長期生存する。トリコモナスは粘膜の扁平上皮細胞に付着し、腺窩に
浸透し泌尿器に入り炎症を引き起こします。
トリコモナスを発症した患者は、マイコプラズマ(40%)、淋菌(30%)、
ウレアプラズマ(20%)、クラミジア(15-20%)、カンジダ(15-20%)を併発している
事例が報告されており、淋病、他の性病との同時感染が疑われる。
アルコール依存症とは?
アルコールを追い求めるという依存状態、これが、所謂、
慢性アルコール中毒の本態なのです。
ところで用語の問題ですが、現在では、慢性アルコール中毒という
用語は用いず、「アルコール症」あるいは「アルコール依存症」と
いっていますので御承知おき下さい。
「依存とは何か?」という問題ですが、私達は、ある意味では
「依存」なくしては生きていけません。
私達は人として誕生した瞬間から母親の手をかりて、母親に全面的に
「依存」しながら養育されます。
そして次第に成長して1人前の大人となって自立するわけですが、
大人の世界でも随分「依存」があります。
いろいろな人々にお世話になりながら生活しています。
しかし、大人の世界では「相互依存」Give and Takeですので、
ちゃんの時のように、母親というある特定の人に全面的に
「依存」しているわけではありません。
ところが、アルコール依存症の患者さんは「赤ちゃんの依存」の
状態と同じレベルになっているのです。
私は、大人の世界の相互依存の状態を高次元のもの、赤ちゃんの
依存状態を低次元のものと考えています。
HIV (human immunodeficiency virus)感染者の予後は、近年著しく変化してきている。
中でも、減少してきた死亡因の変化には著しいものがある。従来の日和見感染症
が死因として減少し、C 型肝炎による肝疾患による死亡が増加してきているのである。我
が国においても肝疾患、特にC 型慢性肝炎とその合併症による死亡が増加してきており、
血友病患者のサーベイランス結果によれば、1997 年以前と1997 年以降では肝疾患に
よる死亡率は倍増していることが報告されている1)。
この背景には、むろん、多剤併用抗レトロウイルス療法(HAART ; highly active
anti-retroviral 以降、少なくともHAART を享受できる先進国においては、
HIV 感染者の死亡数は次第に減少してきている。その結果、HIV 感染者における死因は、
従来に比べて大きく変化してきている。例えば、欧州からの報告では、HIV 感染症患者
の死因のうち末期肝疾患が占める割合は、1991 年には11.5 %であったが、1996 年
には13.9 %、1999 年には50.0 %と急増し、そのうち93.8 %がHCV 抗体陽性であ
った2)。また、米国のCHORUS (Collaborations in HIV Outcomes Research-
United States) database によると、1997 年8 月から2000 年12 月までに135
人のHIV(+)患者が死亡したが、AIDS 関連死(例えば、非定型抗酸菌症、カリニ肺炎、サ
イトメガロウイルス感染症などの日和見感染症による死亡)は約半数に留まり、非AIDS
関連死が約半数であった。そして、そのうちの約90%が肝疾患関連であり、多くは慢性
C 型肝炎ウイルス(HCV)感染症による死と報告されている。
1合ですましていた人が、2合飲まないと気がすまないという風に
飲酒量が次第に増えてくるものですが、これを「アルコール耐性」
といいまして、例えば結核菌がストマイに耐性をおこしたという状態と
同じようにアルコールにも耐性がおこりやすいものです。
しかしながら、この「アルコール耐性」ができたということ、
即ち飲酒量が増えてくるという現象が出てきたら、
アルコール依存症の入門だと考えでよいのです。
ですから「アルロール耐性」を起こすような飲み方を
防ぐことがアルコール依存症予防にとって大切です。
若い人の飲酒の問題点 アルコール依存症の予防という
面からみると、若い時からお酒の飲み方を考えなくてはなりません。
若い人達が成人式とか、新しく会社に入社したということで飲酒を始めるわけですが、
若い時の飲酒は大変な危険をはらんでいるのです。
なぜなら、若い時には物質代謝は非常に活発でして、
身体の細胞も柔軟性があるし、活力があります。
そのためアルコールにすぐ慣れやすいわけで、急速に飲酒量が増えていきます。
1升ぐらいケロリと飲む、毎日続けて飲んで
20才でアルコール依存症になった患者さんもよくみかける。
私達は、診察の際に病歴をとる際に、結婚当時の飲酒癖を奥さんから聴取しますが、
アルコール依存症になる人は、25歳〜27歳で晩酌のくせがあった人が圧倒的に多いのです。
昨今、イッキイッキなんて飲酒している若人をみますが、あれは大変危険です。
大量飲酒しますと、いつの間にか自分のアルコール許容量を拡げてしまうからです。
高齢者の飲酒の問題点 大量飲酒の次に、連続飲酒も問題となります。
最近、老人のアルコール依存症、定年退職後のアルコール依存症も非常に増えています。
年をとりますと、人は色々なものを失っていきます。
職業、地位、財産、名誉、知人、友人、同胞、配偶者等々を次々と失っていきます。
高齢になって、あまりにも貪欲に自分1人で色々なものを抱え込もうと思うと、
それを失った時のショックは大変ですね。
年をとるということは、ものを失なうことだという悟りができるとよいのですが、
なかには、大変可愛がって育てた1人娘が嫁に行ったのを契機に毎日毎日飲み続け
てアルコール依存症となった人もいます。
また、息子が借金をつくってしまい、自分が長い間かかって築いた財産を売り払っ
たあと、急にアルコールに浸り切ってしまった老人の例など、これらはいずれも、
嫌なことがあって、それを忘れようとして飲酒するタイプで、これを、逃避的飲酒
、いわゆるヤケ酒といいます。
HIV (human immunodeficiency virus)感染者の予後は、近年著しく変化してきている。
中でも、減少してきた死亡因の変化には著しいものがある。従来の日和見感染症
が死因として減少し、C 型肝炎による肝疾患による死亡が増加してきているのである。我
が国においても肝疾患、特にC 型慢性肝炎とその合併症による死亡が増加してきており、
血友病患者のサーベイランス結果によれば、1997 年以前と1997 年以降では肝疾患に
よる死亡率は倍増していることが報告されている1)。
この背景には、むろん、多剤併用抗レトロウイルス療法(HAART ; highly active
anti-retroviral 以降、少なくともHAART を享受できる先進国においては、
HIV 感染者の死亡数は次第に減少してきている。その結果、HIV 感染者における死因は、
従来に比べて大きく変化してきている。例えば、欧州からの報告では、HIV 感染症患者
の死因のうち末期肝疾患が占める割合は、1991 年には11.5 %であったが、1996 年
には13.9 %、1999 年には50.0 %と急増し、そのうち93.8 %がHCV 抗体陽性であ
った2)。また、米国のCHORUS (Collaborations in HIV Outcomes Research-
United States) database によると、1997 年8 月から2000 年12 月までに135
人のHIV(+)患者が死亡したが、AIDS 関連死(例えば、非定型抗酸菌症、カリニ肺炎、サ
イトメガロウイルス感染症などの日和見感染症による死亡)は約半数に留まり、非AIDS
関連死が約半数であった。そして、そのうちの約90%が肝疾患関連であり、多くは慢性
C 型肝炎ウイルス(HCV)感染症による死と報告されている。
東南アジアでの男子尿道炎、女子性器炎の場合でも、
淋菌とクラミジアの混合感染例も少なくないと推定される。
そのため淋菌治療後に残る後淋菌性尿道炎(Post gonorrheal urethritis)
におけるクラミア感染残存の可能性に対し、
医療学的な配慮がかなり必要ではないかと考えている。
現在のような淋菌・クラミジア両者の著しい流行の情況からは、
男女とも尿道、性器の炎症性感染の場合、淋菌及びクラミジア両方の検査が
強く求められるといってよい。
ただこの両感染症の同時チェックは、わが国でさえも、
現行保険制度の下では審査が厳しく、炎症性の性感染症症例の初診時に、
両検査の同時施行は必ずしも常に受け入れられるとは限らない。
現在の両感染症の拡がりを公衆衛生学的見地から抑制していくためにも、
両者同時検査は必須の検査法といって過言ではないのだが─。
なお、後淋菌性尿道・性器炎でも、クラミジアが必ずしも分離されない。
そしてクラミジア分離のない非淋菌・非クラミジア感染例の
約2割はMycoplasma genitalium感染があるとされている。
ただ、治療学的にはクラミジア治療薬により、Mycoplasma に対しても
ほぼ同様な治療効果が得られるのは大きな救いといえる。
症状のないHIV感染例でも粘液・腟分泌液中に
エイズ・ウイルスが排出されており、上述のようなことは当然おきることなのに、
一般の人々は警戒心が殆どない。
そして感染させられてから相手を調べても、
うつした本人も自分が感染しているのを知らなかったというか話も少なくない。
無症状のうちにうつし、うつされているのである。
その上、後述するが、クラミジア、淋菌、またヘルペスなどの従来の
性感染症に罹患しはていると、性器局所が感染の炎症で荒れていて、
通常の5倍はエイズ・ウイルスにより感染し易くなっている。
そのためにも他の性感染症の予防が如何に大事かが解る。
しかも、そのような他の性感染症に罹患しているということは、
コンドームを使用せず性交渉を通常行っていることを証明している訳である。
そのような無防備のセックス実行者は、当然エイズ/HIVにもまた無防備なわけで、
極めて危険な性生活をしているということになる。
わが国のそのような危機感のない一般の人々の性生活の中に、
無症候のエイズ/HIV感染がひそかに浸透しつつあることを忘れないで欲しい。
人格主義的モデルは、個人全体をその評価基準となる価値とみなしています。
個人の自由と責任、社会的価値、他の生きとし生けるものとの関係は全てこの
価値の結果として生まれています。私たちは、人間は生物学的に考えられるの
みならず、その性質つまり本質全体で考えられるものであるという点において
この人格主義のことを存在論を基盤としたものであると定義しました。そして
その本質とは、精神が肉体となって具現され、精神が肉体に行き渡り肉体を形
成し肉体にいのちを与えるような方法で、精神と肉体が一つのものとなってい
る個人の本質です。
このモデルによれば、個人が評価の基準であり社会の源なのです。そして個人が
宇宙の他の全ての物を超越する客観的な価値なのです。そしてこれこそが、倫理
的な全ての論議がなされなければならない価値なのです。したがって、HIV感染の
話をする時、感染を防ぐことだけが狙いなのではなく、生き方のモデルが提案さ
れているのです。そしてその生き方のモデルは人の全ての価値の促進と保護を目
標としているのです。言い換えれば、人は、他の人が人の偉大さ、目的地、人の
使命であるいのちを全うすること、そして、人に関わる客観的真実全ての全領域
を発見する手助けがしたいのです。私たちに求められている目的や、真理や、成
長の本当の道を隠すことは、私たちの隣人や神への裏切りであり不信の行為なの
です。
したがって、家族と忠実な結婚生活の価値に対する性の在り方の理想が提示され
ているのです。これは生命と、肉体と、社会的契約と、社会に対する尊重から成
る積極的創造性を尊重することによって薬物の誘惑に打ち勝つことにつながる一
連の価値なのです。それは疑いもなく最も困難な道ですが、もしあなたが誰かが
山を登るのを手助けしたければ、あなたはその人が疲れたときに思いやりを持ち、
登りがきつい時にその人を支えてあげなければなりません。あなたは、危険な時
にその人の体をしっかり支えてあげなければならないかも知れませんが、あなた
は、山が存在しないとか楽な道だとか言ったり、山を実際よりも低く言ったりし
てその人をだますことはできません。登るのに困っている人を助けるために山を
低くすることはできないのです。
HIV (human immunodeficiency virus)感染者の予後は、近年著しく変化してきている。
中でも、減少してきた死亡例の死因の変化には著しいものがある。従来の日和見感染症
が死因として減少し、C 型肝炎による肝疾患による死亡が増加してきているのである。我
が国においても肝疾患、特にC 型慢性肝炎とその合併症による死亡が増加してきており、
血友病患者のサーベイランス結果によれば、1997 年以前と1997 年以降では肝疾患に
よる死亡率は倍増していることが報告されている1)。
この背景には、むろん、多剤併用抗レトロウイルス療法(HAART ; highly active
anti-retroviral therapy)によるHIV 感染症の予後の改善がある。最近、やや停滞傾向
はあるものの、1995 年以降、少なくともHAART を享受できる先進国においては、
HIV 感染者の死亡数は次第に減少してきている。その結果、HIV 感染者における死因は、
従来に比べて大きく変化してきている。例えば、欧州からの報告では、HIV 感染症患者
の死因のうち末期肝疾患が占める割合は、1991 年には11.5 %であったが、1996 年
には13.9 %、1999 年には50.0 %と急増し、そのうち93.8 %がHCV 抗体陽性であ
った2)。また、米国のCHORUS (Collaborations in HIV Outcomes Research-
United States) database によると、1997 年8 月から2000 年12 月までに135
人のHIV(+)患者が死亡したが、AIDS 関連死(例えば、非定型抗酸菌症、カリニ肺炎、サ
イトメガロウイルス感染症などの日和見感染症による死亡)は約半数に留まり、非AIDS
関連死が約半数であった。そして、そのうちの約90%が肝疾患関連であり、多くは慢性
C 型肝炎ウイルス(HCV)感染症による死と報告されている。
HIV (human immunodeficiency virus)感染者の予後は、近年著しく変化してきている。
中でも、減少してきた死亡例の死因の変化には著しいものがある。従来の日和見感染症
が死因として減少し、C 型肝炎による肝疾患による死亡が増加してきているのである。我
が国においても肝疾患、特にC 型慢性肝炎とその合併症による死亡が増加してきており、
血友病患者のサーベイランス結果によれば、1997 年以前と1997 年以降では肝疾患に
よる死亡率は倍増していることが報告されている1)。
この背景には、むろん、多剤併用抗レトロウイルス療法(HAART ; highly active
anti-retroviral therapy)によるHIV 感染症の予後の改善がある。最近、やや停滞傾向
はあるものの、1995 年以降、少なくともHAART を享受できる先進国においては、
HIV 感染者の死亡数は次第に減少してきている。その結果、HIV 感染者における死因は、
従来に比べて大きく変化してきている。例えば、欧州からの報告では、HIV 感染症患者
の死因のうち末期肝疾患が占める割合は、1991 年には11.5 %であったが、1996 年
には13.9 %、1999 年には50.0 %と急増し、そのうち93.8 %がHCV 抗体陽性であ
った2)。また、米国のCHORUS (Collaborations in HIV Outcomes Research-
United States) database によると、1997 年8 月から2000 年12 月までに135
人のHIV(+)患者が死亡したが、AIDS 関連死(例えば、非定型抗酸菌症、カリニ肺炎、サ
イトメガロウイルス感染症などの日和見感染症による死亡)は約半数に留まり、非AIDS
関連死が約半数であった。そして、そのうちの約90%が肝疾患関連であり、多くは慢性
C 型肝炎ウイルス(HCV)感染症による死と報告されている。
アジアのエイズ流行の現状はかなり厳しいものがあり、
中国ではすでにHIV感染例が100万人、
10年後には1,000〜2,000万人にも達するであろうとされている。
それが徐々にわが国にひそかに入り込む可能性が専門家の間で強く危惧されている。
現在、タイを中心に拡がる性感染症タイプのHIVウイルス01型が、
東南アジア、さらに中国海岸部を這うようにして徐々に日本に侵入しつつあることは注目すべきことである。
ところで、わが国にどれ程エイズ/HIV感染例がいるのかということになる。
WHOでは10万人に1人位という予想をしており、
エイズ疫学研究班の予想では全体で2万人前後、一部の専門家は5万人強などと、
それぞれ推定を出しているが、わが国での正確な調査はなく、今
後の公衆衛生上の大きな課題となっている。
とにかく、あまり多くないから自分には関係ないと人々に思われていることは間違いない事実である。
ウレアプラズマの種類 健康な女性の約30%の膣内に検出され、
多くの学者たちは正常な膣内細菌の一部と検討しているという論文もあるが、
産婦人科では出産を予定している妊婦にウレアプラズマのテストを行っている。
?2009年のアメリカの医師エリザベスM氏によると、ウレアプラズマは
先進国における死産の最も一般的な原因の一つという見解も発表されている。
米アラバマ大学でウレアプラズマが子宮で発見された子どもに
精神運動発達指標(PDI)の障害がある、神経合併症、脳性麻痺のリスクがあるという
研究も報告されている。
強いウレアプラズマは羊膜嚢に浸透し、胎児に重大な危険をもたらすという論文もある。
?Ureaplasma urealyticumは性病科、産婦人科を受信する患者の間で
より一般的である。ヒトの生殖器の粘膜に癒着し生息します。そして徐々に
骨盤内へ上昇し、泌尿生殖器系の全ての臓器に影響を与えます。
精子に付着し、妊娠を阻害します。また、他の細菌やウイルスによって
引き起こされる疾患を悪化させます。症状がマイコプラズマと非常に似ている。
「まず生物学的過程の点からみれば、良心的産児は、それらの機能を知り、また
それを尊重することを意味します。なぜなら、理性は生殖力に、人格(
意志が行なうべき必要な制御を意味しています。さらに、肉体r的、経済的、心理
的、社会的諸条件の見地からみれば、熟慮とひろい心をもって多数の子どもをも
うけようとする者も、また、まじめな理由から、倫理の法則を守りながら、一定
または不定の期間にわたって妊娠を避けようとする者も良心的産児を行なってい
ると言えるのであります。
さらにここにいう良心的産児は、神によって定められ、正しい良心が忠実な解釈
者の役をはたす、いわゆる客観的道徳秩序に属する別の深い理由を持っています。
それゆえ、良心的産児の任務は、夫婦が、神に対し、自分自身に対し、家庭に対
し、また人類社会に対する自分の義務を、事物と価値の段階にしたがって認める
ことを要求します。」(『フマーネ・ヴィテ』:10)。(5)
そして『フマネ・ヴィテ』以前にも、『現代世界憲章:50』の中で、子どもを作
るか作らないかの選択は、「自分の生活状態ならびに時代の精神的・物質的状態
を識別し、家庭・社会・教会のそれぞれの利益も考えなければならない。」とあ
るのが読み取れます。(7)
しかし責任ある産児にはまた、『フマネ・ヴィテ:10』ですでに述べられている
ように、人であることをお互いに認めあうことにおいて自分と相手を大切にする
ということが含まれます。したがって、避妊の選択や中絶を押しつけたり健康と
生命を危険にさらさせたりすることによって相手に産児計画の重荷を負わせる配
偶者は、その尊厳を完全に認識できていないのです。
「夫婦行為が相手の状態や正当な望みを考慮に入れずに、一方的におしつけられ
る場合には、それは愛の真実の行為ではなく、したがって夫婦間にあるべき正し
い道徳的秩序の要請に反するものであることは人びとのよく知るところでありま
す。」(『フマネ・ヴィテ』:13)。(5)
私たちが論じている主題に関して、基本的に二つの状況が生じる可能性がありま
す。それは配偶者の一方が感染している場合(血清不一致夫婦)と双方の配偶者
が感染している場合(血清一致夫婦)です。
レプトトリックス(Leptotriks)はレプトトリキア(Leptotrihiya)属の
細菌である。直径0.2μ、チェーン(毛)を形成する。高酸素濃度下で
増殖する。しばしば膣内で発見される。
通常レプトトリキアは女性の膣から男性へ感染しないとされていますが
レプトトリキアは性感染症トリコモナス、クラミジアと一緒に発見されている
ので性感染症という見解もあります。
HIV患者、免疫不全の患者、がん患者、血液疾患の患者でレプトトリキア
による流産、低体重児、産褥敗血症、菌血症、敗血症性関節炎が報告されている。
レプトトリキア属種は1歳未満の子どもの40%以上で発生するレポートがある。
それによると、レプトトリキア属ブッカリス(L.buccflis)によりダウン症、
好中球減少症、菌血症を持つ患者に心内膜炎が発生、扁桃、舌上、
咽頭で灰色の斑点が見られる。
膣レプトトリックス性細菌膣炎に感染すると膣内に灰色の斑点ができる。
?
性感染症雑学 キスで性病はうつる? 正しく知って、正しく予防しましょう。
医学(疫学)でキスは2種類に分類されています。
海外でよくみられる口を閉じて挨拶の時などにキスをする社交的なキス、
そして口を空けて舌をからませあったりする日本ではディープキスと呼ばれるキスです。
易学的観点から最も危険なのは、後者のディープキス(potseluy.Osoboe)で粘膜、唇、頬、歯茎、舌、歯に感染、疾患、損傷のリスクがあります。感染リスクのある代表的な性病は下記の通りです。
・ヘルペスウイルスの感染
・エプスタイン・バー・ウイルスの感染
・サイトメガロウイルスの感染(米国疾病管理センターではCMVに
感染していない妊婦にキスを禁止するよう警告している)
・単純ヘルペスの感染
・ヘルペスウイルス8型カポジ肉腫の感染
・B型C型肝炎の感染
・エイズの感染(麻薬、煙草により歯周病など歯に問題を抱える女性も急増しており、1997年にキスによるHIV感染が報告されている)
・HPVの感染(2009年アメリカの学者D'SouzaがHPVウイルスの経口感染を証明した)
・梅毒の感染
“エイズは恐いが、現実には少ないし、さして心配いらないのでは”
という安易なエイズ認識が、若者を始め一般市民にしっかりと定着しているためと言ってよい。
しかも最近は人権問題としてのエイズ論議が迫力がなくなり、
関心度が低くなって来たため、ジャーナリズムもエイズ問題を
あまり積極的に取り上げなくなっている。
その結果、学校でもエイズを話題にしなくなっている。
そのため最近はエイズは少なくなりつつあるかの如き錯覚を
子供たちや一般市民が持つようになりつつある。
まさに、危機感の薄い、平和呆け天国のムードであると言って過言ではない。
この社会的な流れを改善せずして、わが国がエイズ大国になる可能性を
抑えることは不可能なのではないだろうか。
外国の感染症研究家の友人から、
“日本のこの現状でエイズ大国にならなかったら、
感染症学の常識を破る奇跡が起きたといってよいのではないか”
と言われたことを忘れることが出来ない。
性器や尿道に炎症を起こす従来の感染症としては、
太古の昔から記載がある(例えば旧約聖書に)
淋菌感染症を忘れてはならない。
この感染症は、感染すると膿汁がどくどくと(淋漓と)性器から流れ出ることから、
淋病と名づけられたのである。
ところが、病原性の強い淋菌は抗菌剤治療で最近徐々に消されてしまい、
病原性の弱い菌ばかりが残ってきたので、
昔ほどどくどく膿の出ない軽い淋菌感染例が増えつつある。
ことに女性ではクラミジア同様、驚くなかれ8割は無症候感染であるといわれるようになった。
それを証明するように、前述の10歳台後半の未婚女性で人工妊娠中絶例を検討すると、
クラミジア感染が4〜5人に1人なのに対し、
淋菌の無自覚感染が10〜11人に1人はいるという成績になっている。
ところが、そのような女性の隠れた無症候感染症例の疫学調査は、
現在殆ど行われていない。今後の検討が必須といえるが、
例えば、産婦人科臨床での性器炎検査で、クラミジアと同時に淋菌も検査することは、
保険査定で削られることが多く、なかなか実施されていない。
現在淋菌とクラミジアの治療薬は異なるし、無症候の淋菌感染は、
クラミジア以上に卵管を閉塞し不妊症にする可能性が高いことを考えると、
今後の積極的な臨床的検討が強く望まれている所である。
考えなければならない二つ目のケースは方ともが血清陽性の場合で、
最初見たところでは、両者ともすでに感染しているので、健康な配偶者の感染の問
題は全くないように思われます。したがって、それは、妊娠の危険性とそれを防ぐ
科学的に妥当で倫理的に認められる手段を夫婦にはっきりと示す問題です。とはい
うものの、すでに述べられているように、結婚生活において生命を伝えるべきかど
うかを責任を持って決定しなければならないのは、夫婦自身であって他の誰でもな
いのです。この責任には様々な要素が含まれていて、その中には子どもに感染させ
る危険性やまた両親の状態を考えれば子どもが近いうちに孤児となる可能性が含ま
れています。このような状況においては、科学的な知識がもっと進むまで、妊娠の
可能性をあきらめることが本当に父性及び母性の責任ある行為だと思われます。こ
のような選択は結婚生活の目的と対立するものでないでしょうし、また他の種類の
病気に対しても提案されうるものです。
もし夫婦が責任を持って子どもを作らないと決めれば、妊娠を避けるためにどのよ
うな手段を使うべきかという問題に直面します。フマネ・ヴィテの教えと、人間と
人間の行為に対する全ての考え方に照らして見れば、避妊は倫理的に受け入れられ
ないものです。
「私は、これらの人間的、キリスト教的結婚観の原理にもとづいて、…出産をさま
たげることを、達成すべき目的として、あるいは用いるべき手段として意図するい
かなる行為も、また同様に排斥されなければなりません。」(『フマネ・ヴィテ』
14)。(5)
全ての避妊のテクニックに固有の誤りの危険性もまた述べておかなければなりませ
ん。それは考慮に入れなければならない誤りで、中絶でもって取り除くことが極め
て不当なこととなるであろう誤りです。の肉体的あるいは精神的状態または外的環境のために、
妊娠の間隔をのばす正当な理由が存在する場合には、生殖機能に内在する自然的周
期を利用して不妊期間にのみ夫婦行為を行い、こうして上に述べた道徳的原理にも
とることなく産児数を調整することが許されると教会は教えます。」(『フマネ・
ヴィテ』:16)。(5)
人格主義的モデルは、個人全体をその評価基準となる価値とみなしています。
個人の自由と責任、社会的価値、他の生きとし生けるものとの関係は全てこの
価値の結果として生まれています。私たちは、人間は生物学的に考えられるの
みならず、その性質つまり本質全体で考えられるものであるという点において
この人格主義のことを存在論を基盤としたものであると定義しました。そして
その本質とは、精神が肉体となって具現され、精神が肉体に行き渡り肉体を形
成し肉体にいのちを与えるような方法で、精神と肉体が一つのものとなってい
る個人の本質です。
このモデルによれば、個人が評価の基準であり社会の源なのです。そして個人が
宇宙の他の全ての物を超越する客観的な価値なのです。そしてこれこそが、倫理
的な全ての論議がなされなければならない価値なのです。したがって、HIV感染の
話をする時、感染を防ぐことだけが狙いなのではなく、生き方のモデルが提案さ
れているのです。そしてその生き方のモデルは人の全ての価値の促進と保護を目
標としているのです。言い換えれば、人は、他の人が人の偉大さ、目的地、人の
使命であるいのちを全うすること、そして、人に関わる客観的真実全ての全領域
を発見する手助けがしたいのです。私たちに求められている目的や、真理や、成
長の本当の道を隠すことは、私たちの隣人や神への裏切りであり不信の行為なの
です。
したがって、家族と忠実な結婚生活の価値に対する性の在り方の理想が提示され
ているのです。これは生命と、肉体と、社会的契約と、社会に対する尊重から成
る積極的創造性を尊重することによって薬物の誘惑に打ち勝つことにつながる一
連の価値なのです。それは疑いもなく最も困難な道ですが、もしあなたが誰かが
山を登るのを手助けしたければ、あなたはその人が疲れたときに思いやりを持ち、
登りがきつい時にその人を支えてあげなければなりません。あなたは、危険な時
にその人の体をしっかり支えてあげなければならないかも知れませんが、あなた
は、山が存在しないとか楽な道だとか言ったり、山を実際よりも低く言ったりし
てその人をだますことはできません。登るのに困っている人を助けるために山を
低くすることはできないのです。
他の性感染症に感染しているとエイズにも感染し易いといっても、
その他の性感染症群も歓楽街を中心に拡がる特殊な感染症であり、
歓楽街とは関係ない生活をしている自分はそのような“不潔な感染症”には
全く無縁であると信じている人が極めて多い。
しかし、現在大流行している性器クラミジア感染症は、
一般の性生活を持つ人々の中に、ひそかに、驚くほど大きく広がっているのである。
最近は、従来の性感染症群全体が、症候が軽くなりつつあり、
無症候感染も少なくない。ことに女子例でその傾向が強く、
クラミジアやヘルペス、さらにかつては症候が強いとされていた淋菌さえも
8割は無症候感染とされている。また梅毒も今や同傾向にある。
その上、若い人々の性の自由化傾向が急速に一般化しつつあるため、
そのように無症候化した感染症に、知らぬ間に感染してしまっている。
そしてその感染を日常の性生活の中でうつし、うつされつつあるのが現状と言える。
しかも、若い10〜20歳台の子宮頸部は、感染し易い円柱上皮が大きく腟内に露出している。
30歳台で内部に引っ込むまでは、若い女性の子宮頸部は性感染症病原微生物を
非常に受け取り易い解剖学的条件を持っている。
そのため若い女性群が上記の如き無症候の性感染症にかかり易く、
彼女たちの中に大流行する素地が出来ている。
ウレアプラズマの種類 健康な女性の約30%の膣内に検出され、
多くの学者たちは正常な膣内細菌の一部と検討しているという論文もあるが、
産婦人科では出産を予定している妊婦にウレアプラズマのテストを行っている。
?2009年のアメリカの医師エリザベスM氏によると、ウレアプラズマは
先進国における死産の最も一般的な原因の一つという見解も発表されている。
米アラバマ大学でウレアプラズマが子宮で発見された子どもに
精神運動発達指標(PDI)の障害がある、神経合併症、脳性麻痺のリスクがあるという
研究も報告されている。
強いウレアプラズマは羊膜嚢に浸透し、胎児に重大な危険をもたらすという論文もある。
?Ureaplasma urealyticumは性病科、産婦人科を受信する患者の間で
より一般的である。ヒトの生殖器の粘膜に癒着し生息します。そして徐々に
骨盤内へ上昇し、泌尿生殖器系の全ての臓器に影響を与えます。
精子に付着し、妊娠を阻害します。また、他の細菌やウイルスによって
引き起こされる疾患を悪化させます。症状がマイコプラズマと非常に似ている。
ヒトパピローマウイルス HPV PIV(尖圭コンジローマ)
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染すると、ニワトリのとさかのような
イボや乳頭のようなイボが性器や肛門周辺にできる。
潜伏期間は1〜6ヶ月。ヒトパピローマウイルスの種類は34種で型は
100種類以上報告されている。子宮頸がんの原因になったり、
皮膚や粘膜の感染症、泌尿生殖器に影響を与えている。
世界保健機関(WHO)によると、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん
発症数が50万件で、米国では感染した20万人が死亡している。
性交が盛んな男女のうち少なくとも50%が一生に一度HPVに感染するといわれている。
50歳女性の80%がHPVに感染するといわれている。
毎年600万人が毎年新たにHPVに感染します。
潜伏期間は3ヶ月持続する。
24ヶ月以内に90%は自己回復するが、悪性HPVであった場合には
悪性腫瘍に病変したり、長期的にイボが発生し慢性化してしまう場合がある。
55
レプトトリックス(Leptotriks)はレプトトリキア(Leptotrihiya)属の
細菌である。直径0.2μ、チェーン(毛)を形成する。高酸素濃度下で
増殖する。しばしば膣内で発見される。
通常レプトトリキアは女性の膣から男性へ感染しないとされていますが
レプトトリキアは性感染症トリコモナス、クラミジアと一緒に発見されている
ので性感染症という見解もあります。
HIV患者、免疫不全の患者、がん患者、血液疾患の患者でレプトトリキア
による流産、低体重児、産褥敗血症、菌血症、敗血症性関節炎が報告されている。
レプトトリキア属種は1歳未満の子どもの40%以上で発生するレポートがある。
それによると、レプトトリキア属ブッカリス(L.buccflis)によりダウン症、
好中球減少症、菌血症を持つ患者に心内膜炎が発生、扁桃、舌上、
咽頭で灰色の斑点が見られる。
膣レプトトリックス性細菌膣炎に感染すると膣内に灰色の斑点ができる。
トリコモナス症は性行為により感染する有鞭毛原虫であり
男性よりも女性への感染性が強い。
先進国における健康な女性のトリコモナス症感染率は2-10%であり、
15-40%が発症します。米国では毎年約3万人が新たに感染している。
男性の70-80%は無症状である。潜伏期間は約2週間。
トリコモナスが生息する際に水分が必要であり、トリコモナスは
人間の体外に出ると生存能力をすぐに失い死にます。
トリコモナスは乾燥、40℃以上、直射日光に弱く、防腐剤下において
トリコモナスは死滅します。
無症状なこともあり気づかない場合もある。微生物は泌尿生殖器で
長期生存する。トリコモナスは粘膜の扁平上皮細胞に付着し、腺窩に
浸透し泌尿器に入り炎症を引き起こします。
トリコモナスを発症した患者は、マイコプラズマ(40%)、淋菌(30%)、
ウレアプラズマ(20%)、クラミジア(15-20%)、カンジダ(15-20%)を併発している
事例が報告されており、淋病、他の性病との同時感染が疑われる。
ウレアプラズマの種類 健康な女性の約30%の膣内に検出され、
多くの学者たちは正常な膣内細菌の一部と検討しているという論文もあるが、
産婦人科では出産を予定している妊婦にウレアプラズマのテストを行っている。
?2009年のアメリカの医師エリザベスM氏によると、ウレアプラズマは
先進国における死産の最も一般的な原因の一つという見解も発表されている。
米アラバマ大学でウレアプラズマが子宮で発見された子どもに
精神運動発達指標(PDI)の障害がある、神経合併症、脳性麻痺のリスクがあるという
研究も報告されている。
強いウレアプラズマは羊膜嚢に浸透し、胎児に重大な危険をもたらすという論文もある。
?Ureaplasma urealyticumは性病科、産婦人科を受信する患者の間で
より一般的である。ヒトの生殖器の粘膜に癒着し生息します。そして徐々に
骨盤内へ上昇し、泌尿生殖器系の全ての臓器に影響を与えます。
精子に付着し、妊娠を阻害します。また、他の細菌やウイルスによって
引き起こされる疾患を悪化させます。症状がマイコプラズマと非常に似ている。
伝染性軟属腫とは? 伝染性軟属腫ウイルス(MCV)によって皮膚に
伝染する水イボです。
皮膚接触、性交時などに感染します。
2006年時点のWHOでは性器感染症の分類に伝染性軟属腫ウイルス
(MCV)は含まれていません。
成人では、腹部、恥骨、陰茎の幹、陰唇、肛門にウイルスが局在している。
感染すると皮膚上に発赤、圧痛、膿、イボができます。
特に子どもの場合は1-6ヶ月以内に自然に症状が消滅するが、ごく稀に再発する。
伝染性軟属腫ウイルス(MCV)は健康における害は無いとされている。
人格主義的モデルは、個人全体をその評価基準となる価値とみなしています。
個人の自由と責任、社会的価値、他の生きとし生けるものとの関係は全てこの
価値の結果として生まれています。私たちは、人間は生物学的に考えられるの
みならず、その性質つまり本質全体で考えられるものであるという点において
この人格主義のことを存在論を基盤としたものであると定義しました。そして
その本質とは、精神が肉体となって具現され、精神が肉体に行き渡り肉体を形
成し肉体にいのちを与えるような方法で、精神と肉体が一つのものとなってい
る個人の本質です。
このモデルによれば、個人が評価の基準であり社会の源なのです。そして個人が
宇宙の他の全ての物を超越する客観的な価値なのです。そしてこれこそが、倫理
的な全ての論議がなされなければならない価値なのです。したがって、HIV感染の
話をする時、感染を防ぐことだけが狙いなのではなく、生き方のモデルが提案さ
れているのです。そしてその生き方のモデルは人の全ての価値の促進と保護を目
標としているのです。言い換えれば、人は、他の人が人の偉大さ、目的地、人の
使命であるいのちを全うすること、そして、人に関わる客観的真実全ての全領域
を発見する手助けがしたいのです。私たちに求められている目的や、真理や、成
長の本当の道を隠すことは、私たちの隣人や神への裏切りであり不信の行為なの
です。
したがって、家族と忠実な結婚生活の価値に対する性の在り方の理想が提示され
ているのです。これは生命と、肉体と、社会的契約と、社会に対する尊重から成
る積極的創造性を尊重することによって薬物の誘惑に打ち勝つことにつながる一
連の価値なのです。それは疑いもなく最も困難な道ですが、もしあなたが誰かが
山を登るのを手助けしたければ、あなたはその人が疲れたときに思いやりを持ち、
登りがきつい時にその人を支えてあげなければなりません。あなたは、危険な時
にその人の体をしっかり支えてあげなければならないかも知れませんが、あなた
は、山が存在しないとか楽な道だとか言ったり、山を実際よりも低く言ったりし
てその人をだますことはできません。登るのに困っている人を助けるために山を
低くすることはできないのです。
ヒトパピローマウイルス HPV PIV(尖圭コンジローマ)
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染すると、ニワトリのとさかのような
イボや乳頭のようなイボが性器や肛門周辺にできる。
潜伏期間は1〜6ヶ月。ヒトパピローマウイルスの種類は34種で型は
100種類以上報告されている。子宮頸がんの原因になったり、
皮膚や粘膜の感染症、泌尿生殖器に影響を与えている。
世界保健機関(WHO)によると、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん
発症数が50万件で、米国では感染した20万人が死亡している。
性交が盛んな男女のうち少なくとも50%が一生に一度HPVに感染するといわれている。
50歳女性の80%がHPVに感染するといわれている。
毎年600万人が毎年新たにHPVに感染します。
潜伏期間は3ヶ月持続する。
24ヶ月以内に90%は自己回復するが、悪性HPVであった場合には
悪性腫瘍に病変したり、長期的にイボが発生し慢性化してしまう場合がある。
ヒトパピローマウイルス HPV PIV(尖圭コンジローマ)
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染すると、ニワトリのとさかのような
イボや乳頭のようなイボが性器や肛門周辺にできる。
潜伏期間は1〜6ヶ月。ヒトパピローマウイルスの種類は34種で型は
100種類以上報告されている。子宮頸がんの原因になったり、
皮膚や粘膜の感染症、泌尿生殖器に影響を与えている。
世界保健機関(WHO)によると、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん
発症数が50万件で、米国では感染した20万人が死亡している。
性交が盛んな男女のうち少なくとも50%が一生に一度HPVに感染するといわれている。
50歳女性の80%がHPVに感染するといわれている。
毎年600万人が毎年新たにHPVに感染します。
潜伏期間は3ヶ月持続する。
24ヶ月以内に90%は自己回復するが、悪性HPVであった場合には
悪性腫瘍に病変したり、長期的にイボが発生し慢性化してしまう場合がある。
他の性感染症に感染しているとエイズにも感染し易いといっても、
その他の性感染症群も歓楽街を中心に拡がる特殊な感染症であり、
歓楽街とは関係ない生活をしている自分はそのような“不潔な感染症”には
全く無縁であると信じている人が極めて多い。
しかし、現在大流行している性器クラミジア感染症は、
一般の性生活を持つ人々の中に、ひそかに、驚くほど大きく広がっているのである。
最近は、従来の性感染症群全体が、症候が軽くなりつつあり、
無症候感染も少なくない。ことに女子例でその傾向が強く、
クラミジアやヘルペス、さらにかつては症候が強いとされていた淋菌さえも
8割は無症候感染とされている。また梅毒も今や同傾向にある。
その上、若い人々の性の自由化傾向が急速に一般化しつつあるため、
そのように無症候化した感染症に、知らぬ間に感染してしまっている。
そしてその感染を日常の性生活の中でうつし、うつされつつあるのが現状と言える。
しかも、若い10〜20歳台の子宮頸部は、感染し易い円柱上皮が大きく腟内に露出している。
30歳台で内部に引っ込むまでは、若い女性の子宮頸部は性感染症病原微生物を
非常に受け取り易い解剖学的条件を持っている。
そのため若い女性群が上記の如き無症候の性感染症にかかり易く、
彼女たちの中に大流行する素地が出来ている。
考えなければならない二つ目のケースは、配偶者の両方ともが血清陽性の場合で、
最初見たところでは、両者ともすでに感染しているので、健康な配偶者の感染の問
題は全くないように思われます。したがって、それは、妊娠の危険性とそれを防ぐ
科学的に妥当で倫理的に認められる手段を夫婦にはっきりと示す問題です。とはい
うものの、すでに述べられているように、結婚生活において生命を伝えるべきかど
うかを責任を持って決定しなければならないのは、夫婦自身であって他の誰でもな
いのです。この責任には様々な要素が含まれていて、その中には子どもに感染させ
る危険性やまた両親の状態を考えれば子どもが近いうちに孤児となる可能性が含ま
れています。このような状況においては、科学的な知識がもっと進むまで、妊娠の
可能性をあきらめることが本当に父性及び母性の責任ある行為だと思われます。こ
のような選択は結婚生活の目的と対立するものでないでしょうし、また他の種類の
病気に対しても提案されうるものです。
もし夫婦が責任を持って子どもを作らないと決めれば、妊娠を避けるためにどのよ
うな手段を使うべきかという問題に直面します。フマネ・ヴィテの教えと、人間と
人間の行為に対する全ての考え方に照らして見れば、避妊は倫理的に受け入れられ
ないものです。
「私は、これらの人間的、キリスト教的結婚観の原理にもとづいて、…出産をさま
たげることを、達成すべき目的として、あるいは用いるべき手段として意図するい
かなる行為も、また同様に排斥されなければなりません。」(『フマネ・ヴィテ』
14)。(5)
全ての避妊のテクニックに固有の誤りの危険性もまた述べておかなければなりませ
ん。それは考慮に入れなければならない誤りで、中絶でもって取り除くことが極め
て不当なこととなるであろう誤りです。したがって、自然な産児制限の方法が指摘
され、理論的な観点からこの選択は倫理的に認められるものとなるでしょう。
「したがって、もしも、夫婦の肉体的あるいは精神的状態または外的環境のために、
妊娠の間隔をのばす正当な理由が存在する場合には、
期を利用して不妊期間にのみ夫婦行為を行い、こうして上に述べた道徳的原理
新型エイズ(陰滋病)は中国で見つかった新型のHIVウイルスです。
HIVとは対象に飛沫感染で感染する。
豚インフルエンザや鳥インフルエンザに続いて今度はサルから
ウイルスが感染拡大した。元は米カリフォルニアの霊長類研究所の
研究者がサルの全ての種にサル免疫不全ウイルス(SIV)の耐性があり、
サルの間でSIVが流行したのは数千年前とされている。
サル種の多くでは耐性がある為気づかずに感染拡大する中SIVが変異し
人間の間でSIV変異型HIVに感染するものが現れ世界的に流行したものと見られている。
人間と遺伝的に最も近いチンパンジーがHIVに似た病気を起こして死ぬ
例も報告されている。
ベアトリス・ハーン博士によるシカゴのリンカーンパーク動物園のオフィス出版物に
引用された言葉が「タンザニア海岸ゴンベ国立公園でチンパンジーの研究をしている
科学者は、チンパンジーの行動と生物学的特徴を見て半世紀が経ちます。
そして9年にわたりチンパンジーのSIV感染について調査をしています。
SIVに感染したチンパンジーの糞を分析しているが、SIVに感染したチンパンジーは
健康なチンパンジーに比べ10-16倍の死亡率であることを報告している。
また、感染したメスのチンパンジーは子孫を生成する数が少なく、
子もSIVに感染しており健康な子どもと比べて生存率が低いことが判明した。
イリノイ大学の解剖観察の結果ではSIVに感染したチンパンジーは免疫細胞数の
著しい減少と、リンパ系組織の破壊がみられ、これらの症状はエイズ患者の中で
観察された症状と非常に似ています。」というものである。
動物に噛まれたり、動物園などで非尿物や性分泌液に接触したり、家畜からの感染
などの感染経路が考えられます。
新型エイズ(陰滋病)は中国で見つかった新型のHIVウイルスです。
HIVとは対象に飛沫感染で感染する。
豚インフルエンザや鳥インフルエンザに続いて今度はサルから
ウイルスが感染拡大した。元は米カリフォルニアの霊長類研究所の
研究者がサルの全ての種にサル免疫不全ウイルス(SIV)の耐性があり、
サルの間でSIVが流行したのは数千年前とされている。
サル種の多くでは耐性がある為気づかずに感染拡大する中SIVが変異し
人間の間でSIV変異型HIVに感染するものが現れ世界的に流行したものと見られている。
人間と遺伝的に最も近いチンパンジーがHIVに似た病気を起こして死ぬ
例も報告されている。
ベアトリス・ハーン博士によるシカゴのリンカーンパーク動物園のオフィス出版物に
引用された言葉が「タンザニア海岸ゴンベ国立公園でチンパンジーの研究をしている
科学者は、チンパンジーの行動と生物学的特徴を見て半世紀が経ちます。
そして9年にわたりチンパンジーのSIV感染について調査をしています。
SIVに感染したチンパンジーの糞を分析しているが、SIVに感染したチンパンジーは
健康なチンパンジーに比べ10-16倍の死亡率であることを報告している。
また、感染したメスのチンパンジーは子孫を生成する数が少なく、
子もSIVに感染しており健康な子どもと比べて生存率が低いことが判明した。
イリノイ大学の解剖観察の結果ではSIVに感染したチンパンジーは免疫細胞数の
著しい減少と、リンパ系組織の破壊がみられ、これらの症状はエイズ患者の中で
観察された症状と非常に似ています。」というものである。
動物に噛まれたり、動物園などで非尿物や性分泌液に接触したり、家畜からの感染
などの感染経路が考えられます。
性器や尿道に炎症を起こす従来の感染症としては、
太古の昔から記載がある(例えば旧約聖書に)
淋菌感染症を忘れてはならない。
この感染症は、感染すると膿汁がどくどくと(淋漓と)性器から流れ出ることから、
淋病と名づけられたのである。
ところが、病原性の強い淋菌は抗菌剤治療で最近徐々に消されてしまい、
病原性の弱い菌ばかりが残ってきたので、
昔ほどどくどく膿の出ない軽い淋菌感染例が増えつつある。
ことに女性ではクラミジア同様、驚くなかれ8割は無症候感染であるといわれるようになった。
それを証明するように、前述の10歳台後半の未婚女性で人工妊娠中絶例を検討すると、
クラミジア感染が4〜5人に1人なのに対し、
淋菌の無自覚感染が10〜11人に1人はいるという成績になっている。
ところが、そのような女性の隠れた無症候感染症例の疫学調査は、
現在殆ど行われていない。今後の検討が必須といえるが、
例えば、産婦人科臨床での性器炎検査で、クラミジアと同時に淋菌も検査することは、
保険査定で削られることが多く、なかなか実施されていない。
現在淋菌とクラミジアの治療薬は異なるし、無症候の淋菌感染は、
クラミジア以上に卵管を閉塞し不妊症にする可能性が高いことを考えると、
今後の積極的な臨床的検討が強く望まれている所である。
伝染性軟属腫とは? 伝染性軟属腫ウイルス(MCV)によって皮膚に
伝染する水イボです。
皮膚接触、性交時などに感染します。
2006年時点のWHOでは性器感染症の分類に伝染性軟属腫ウイルス
(MCV)は含まれていません。
成人では、腹部、恥骨、陰茎の幹、陰唇、肛門にウイルスが局在している。
感染すると皮膚上に発赤、圧痛、膿、イボができます。
特に子どもの場合は1-6ヶ月以内に自然に症状が消滅するが、ごく稀に再発する。
伝染性軟属腫ウイルス(MCV)は健康における害は無いとされている。
抗HIV薬を開始する際には、高額な治療費の負担を軽減するための制度(免疫機能障害の身体障害者手帳の取得や自立支援医療など)を利用する。
CD4陽性リンパ球数が500/μl以上でも治療を開始することが推奨されています。
CD4数が高く保たれていると、これらの制度を利用できないなどの問題がある。
実際にはCD4陽性リンパ球数が500/μl未満となったら制度の申請をして抗HIV薬を開始するということが多い。
これまでの多くの調査から、治療開始を早めること。
遅くすることのメリット・デメリットが各々にあることが分かってる。
病状、体調など色々な事を考慮した上で治療開始の時期を決めていくため。
治療開始の時期は患者さんにより様々。
東南アジアでの男子尿道炎、女子性器炎の場合でも、
淋菌とクラミジアの混合感染例も少なくないと推定される。
そのため淋菌治療後に残る後淋菌性尿道炎(Post gonorrheal urethritis)
におけるクラミア感染残存の可能性に対し、
医療学的な配慮がかなり必要ではないかと考えている。
現在のような淋菌・クラミジア両者の著しい流行の情況からは、
男女とも尿道、性器の炎症性感染の場合、淋菌及びクラミジア両方の検査が
強く求められるといってよい。
ただこの両感染症の同時チェックは、わが国でさえも、
現行保険制度の下では審査が厳しく、炎症性の性感染症症例の初診時に、
両検査の同時施行は必ずしも常に受け入れられるとは限らない。
現在の両感染症の拡がりを公衆衛生学的見地から抑制していくためにも、
両者同時検査は必須の検査法といって過言ではないのだが─。
なお、後淋菌性尿道・性器炎でも、クラミジアが必ずしも分離されない。
そしてクラミジア分離のない非淋菌・非クラミジア感染例の
約2割はMycoplasma genitalium感染があるとされている。
ただ、治療学的にはクラミジア治療薬により、Mycoplasma に対しても
ほぼ同様な治療効果が得られるのは大きな救いといえる。
男性尿道炎は、通常は尿道分泌物が多く、しかも感染局所の炎症性変化が強いため、
尿が強く沁み、排尿痛が激しいので、医師を受診する可能性が高い。
ところが女性の性器炎は、排膿以外は殆ど無症状なのに、
最近菌の弱毒化傾向で、その排膿も少なくなったため、殆ど感染が自覚されない。
それが男女の症例差につながっているといえよう。
ただ、高校生年代だけは男女有症症例数が同等であるのは何故かということになる。
その年齡の女性は、年上の淋菌感染男性との性交渉の機会がかなり多いことや、
感染部位の円柱上皮が子宮頸部の外に大きく露出し易感染性が高くなっている
ことなどが重なって、そのようになるものと考えられている。
何故、そのような淋菌感染が著しく無症候化しつつあるのかが注目されるところである。
それは、臨床分離淋菌の薬剤耐性化が著しいことと関係があるように考えられている。
わが国で最も淋菌治療に賞用されていた新キノロン系抗菌剤のみでならず、
新セフェム系抗菌剤に対してさえも薬剤耐性菌が増えつつある。
ただ、東南アジア諸国では、キノロン系やセファロスポリン系薬剤が、
わが国程多用されていないため、それら抗菌剤への耐性化はさほど進んでおらず、
むしろかつてわが国で問題となっていたペニシリン耐性淋菌による感染が拡がっている。
国により治療学上の差異があることも、東南アジア諸国との人的交流のある現在、
感染源により治療方針に差があることに考慮を要することであろう。
なお東南アジア諸国でもう一つ問題なのは、流行しているクラミジア検査が、
検査キットが高価なため、わが国ほど積極的に行われておらず、
東南アジア諸国でどの程度の大流行があるのか、殆ど明らかにされていない。
そのため症状のないクラミジア感染症は、症状の重い淋菌感染症
(東南アジアの場合、かつてのわが国のように膿汁分泌の多い症例が未だに多いとされている)
の影に隠れて、無視されてしまっていることが多い。