☆ 政治学者はだれがいい? ☆

このエントリーをはてなブックマークに追加
288イトマン
もちろん、それ自体個性的で一回性を有する事象を抽象化し、一つの理念型(=モ
デル)を構築し、それを定数として、類似する事象をそこからの変数として分析
していくというのは古典的な手法でありましょうし、ウェーバーも試みたところ
のものです。また、客観性へのたゆまぬ努力こそウェーバーの言う「責任倫理」
そのものであって、そういう知的営為こそが社会科学の客観性の支柱であろうと、
いうことだと思います。

ただ、私が言う社会科学の非科学性というものはいわゆるポパー=ヘンペル理論
であって、これは演繹的法則的説明モデルともよばれるように、演繹科学たるべき
指標というべきものです。したがって、これによれば、演繹的でないが故に、生物
学、医学ですら、科学性をもたないことになってしまう。
 逆に言えば、帰納科学としてであれば、ポパー=ヘンペルの批判をかわすことは
可能。いずれにせよ厳密の考えた上での定義上の問題であるから、厳密に考えなけ
ればきにすることはないのかも?現に社会科学をやってる人で、こういった問題に
無頓着な人は驚くほど多い。けどこれはほとんど哲学の領域だからでしょう。