穀田委員 では、マニフェストに掲げた、今お話があった、時代に合わない大型事業は全面的に見直す、
これはどうなったかということについて議論しましょう。中止を明言した八ツ場ダムは、建設の継続を決めました。
東京の高速道路で、1メーター約1億円もかかる外環道は、凍結していたが、本格工事を着工しました。
白紙と言っていた整備新幹線の未整備区間の新規着工にゴーサインを出しました。
これでは、国民に約束した全面見直しなど、全くないじゃありませんか。どこが、全面見直ししたんですか。
では、もう一度、190兆円かかるということは確かだと。では、白書のデータをわかりやすくパネルにしたので、見ていただきたいと思います。
これは、図表の緑の部分が新設費用です。1964年の東京オリンピックの前後、建設ラッシュがありました。
その後、高度成長期が続きます。そして、日米構造協議に基づく公共投資630兆円の押しつけのもと、バブルの後の景気対策が行われ、そして膨大な投資が行われたわけです。
図表の赤い部分が建てかえ費用です。コンクリートの建物というものは建てかえが必要です。
これまで建てかえの費用はそれほどでもなかったけれども、今後大幅にふえていく。それが今から50年で190兆円かかるということです。
そして、青い線が2010年度の予算の水準を示しています。25年後の2037年には、維持管理、建てかえの費用さえ賄えない。
そういうことをこの国土交通白書は記していますね、国土大臣。
先ほど述べましたように、山がこうありますね、総理。これは必ずつくった分だけ、どのぐらい費用が全部でかかるかは別として、
次は更新しなくちゃならぬわけですよ。ずれてくるわけですよね。すぐ国土交通大臣は、長寿化を行うと。それはやるのは当たり前なんですよ。
だけれども、それを少しばかりやって少しばかり減らしたからといって、2037年には、維持管理費、管理と建てかえ費用も賄えない。
こういう時期が、ちょっとずれることはあったとしても、当然それはやってくるわけです。しかも、国土交通省の所管分だけでこれだけなんですよ。
しかも、この中には高速自動車道の建てかえの費用は入っていないんじゃないんですか。それだけ言ってください。入っていないでしょう。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001818020120301019.htm