資本主義というOSは不具合が多発だ!part26

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604名無しさん@3周年
>>602-603
補足
私見だが、日本では”モラル・ハザード”を欧米ほど強くいう必要はないように思う
その理由は、日本の企業経営は市場万能主義ではないから
多くの日本企業は、市場だ株主だという前に、企業の永続性を重視した経営を行っている。もちろん利益は大事だが、「利益万能」という企業は少ない、大企業ほど

”大きすぎてつぶせない”問題を分解すると、「企業が大きいと、潰したときの社会的影響>>企業自身の損失」だと
つまり、潰したときの社会的影響が大きく、その影響を社会がうまく吸収できず連鎖倒産や社会不安を引き起こす事態になる

山一を潰し、拓銀を潰した日本社会は、まさに上記のようになり、失われた10年、20年状態になってしまったのだった

ところをで、”モラル・ハザード”問題を掘り下げると、市場原理に行き着く
「市場原理に全てを任せるのだ」→「市場原理に任せず企業を救済するとそれに甘える企業が続出する(原理を貫徹する欧米の論理)」→「それはまずい(”モラル・ハザード”だ)」と

だが、過去山一を田中角栄が救済した日本流のロジックは
「市場原理に全てを任せる必要はない」→「企業が大きいと、潰したときの社会的影響大」→「現実重視」→「救済しても日本企業がすぐ”モラル・ハザード”になる可能性は低い」と

特に、日本流のロジックだと、「原理原則よりケースバイケース」「ときと場合により臨機応変」ということなので、前救済されたから将来も同じになるとは日本人だれも思わない
そこにへんな金融ビッグバンロジックを持ち込んだ当時の大蔵省の大間違いが、失われた10年、20年状態を引き起こした(仮にAIGを破綻させたらどうなっていたか)