5 :
15137:
韓国ラジオの取材受けた産経ソウル支局長“妄言製造器”扱い
「日本に裏切られた」「日本の教科書は背信」……一夜にして「反日」に逆転する韓国の不思議を産経新聞ソウル支局長の
黒田勝弘氏が報告する。
* * *
「地震と教科書」問題をめぐる議論で、韓国メディアからインタビューを受けた。韓国世論の雰囲気を伝える意味で
そのやりとりを紹介しておく(3月30日、平和放送ラジオ電話インタビューから)。
Q:日本政府が独島を日本領土と表記した教科書検定を発表し韓日関係が再び冷却している。韓国人たちは地震で日本を
大いに助けているのにひどいではないか、という世論が出ている。どう思うか?
A:日本は今、国家的危機で教科書検定結果に特別な関心はない。地震をきっかけに日韓友好の雰囲気が広がり、日本国民が
支援に感謝し韓国に対する親近感が広がっているのは事実だ。しかし教科書問題が出たといって領土問題とつなげて議論すれば、
今回の韓国のみなさんの純粋な善意や友情に対しひょっとして別の意図があるのではないかと疑いが出るかもしれない。
となると残念だし気がかりだ。二つは別の次元のことだから今回は静かにやり過ごしてはどうか。
Q:いつにもまして友好的雰囲気なのに日本政府のこの時期の発表はあまりに一方的でひどくはないか?
A:教科書検定は数年ごと定期的に行なわれており、3月が年度末で新年度を前に検定結果が発表された。韓国の雰囲気を見て
その日程を変えろなどというのは無理な話だ。
Q:教科書問題では日本政府と国民の間に乖離があると聞く。日本国民は韓日関係に支障がある教科書には反対というが?
A:それは行き過ぎた見方だ。教科書で領土問題の記述を強化するという問題だが、これには背景がある。日本は戦後、
軍国主義への反省から教科書や教育において国や民族への愛情、領土や国土に対する愛情などは教えてこなかったので、それを
正そうと領土問題が出てきた。だから独島・竹島で特別に何かするというのではなく、ロシアや中国との問題を含め日本の
領土問題についてちゃんと教えるということだ。教科書に自国の主張を記載し教えるのは当然のことではないか。それが
相互理解というものだ。韓国は自信と余裕をもって日本の動きをみる必要があるのではないか。