>>512 米国債を売れ/外貨準備は何のため、運用方針、資産と負債は・・
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG42/20110606/324/ ■国際金融市場はどう見ている
世界最大の借金国であり、消費国である米国に対して、経常黒字国の日本や中国が製品を輸出する
一方、米国債の購入で米国の赤字を穴埋めする構造を「グローバル・インバランス」と呼んでいるが、
この視点から見ると、日本の外貨準備はグローバル・インバランスを安定化させる役割を果たしている。
中国は、事実上の固定相場制を取っており、人民元を対ドルで固定するために巨額のドル買いを行い、
外貨準備として米国債を大量に保有している。それが結果的に米国の経常赤字を穴埋めしている。
しかし、日本は変動相場制をとっているにもかかわらず、巨額の米国債を保有しているため、先進国で
唯一、米国の“赤字穴埋め基金”の役を担っている。
第1特集:米国債を売れ!
◇復興財源に外貨準備を活用せよ
◇根津利三郎(ねづ・りさぶろう=富士通総研経済研究所エグゼクティブ・フェロー)
http://mainichi.jp/life/money/kabu/eco/summary/news/20110603org00m020076000c.html 20年で16倍に膨れ上がった
日本の外貨準備はこの20年の間に急増した。政府が為替介入して円売り・ドル買いの操作を繰り
返してきたからだ。この1年だけでも昨年の9月15日に約2兆1000億円、さらに東日本大震災直後の
3月18日に約7000億円の介入を行っている。
それ以前に遡れば2003年から04年にかけて約40兆円の介入を行った。その結果、日本の外貨準備
はこの20年間で16倍増え、現在の1兆1000億jに達したが、その間の国内総生産(GDP)はほとんど
横ばいだ。