『選択』 2011年05月号
忍び寄る「世界不況」の足音
秋口にも米国でトリプル安再来か
「もう、米国の大手資産運用会社と銀行で秋のトリプル安(株安、債券安、ドル安)を検討しないところは
ない。とくに日本の大震災の直後から、どこもこれ以上ないくらい真剣になった」。ニューヨークで筆者が
聞いた話だ。
(中略)
では、どうして東日本大震災と米国のトリプル安が結びつくのか。
「だって、もう日銀は米国債を買えないだろう」
昨年10〜12月の米国債の購入先をみると、実に63%は米国連邦準備制度理事会(FRB)自身が引き
受けており、残る40%の半分は英イングランド銀行と日銀だった(中国は2月から売却)。その日銀が今後
買ってくれないとなると、金利上昇は必至となる。
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