397 :
名無しさん@3周年:
398 :
広島小1女児殺害事件 冤罪:2010/07/28(水) 17:42:41 ID:OM7EQaja
女児殺人ヤギ被告、1審の無期懲役支持し控訴棄却
広島市で2005年11月、下校途中の小学1年の木下あいりちゃん(当時7歳)が殺害された事件で、
殺人、強制わいせつ致死、死体遺棄など四つの罪に問われたペルー国籍のホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(38)の差し戻し控訴審の判決が28日午後、広島高裁であった。
竹田隆裁判長は、無期懲役(求刑・死刑)とした1審・広島地裁判決を支持し、検察、被告側双方の控訴を棄却した。
被害者1人の殺人事件で、死刑が適用されるかどうかが、争点だった。
検察側は、1審で間に合わず、証拠にできなかったペルーでの女児2人に対する性犯罪の捜査資料を最初の控訴審で提出。差し戻し控訴審でも「女児への異常な関心を裏付け、犯罪性向を推認させる」と強調。
「矯正は困難。被害者が1人でも極めて悪質」として、1審に続き死刑を求めた。
これに対し、弁護側は「事件当時、心神喪失だった」などとして殺人、強制わいせつ致死罪については無罪を主張。ペルーの捜査資料についても「被告が出国し、確定判決が出ていないため、証拠から排除すべきだ」と反論していた。
ヤギ被告の裁判を巡っては、06年7月の広島地裁判決は殺意やわいせつ目的を認めたが、「被害者が1人で、計画性や前科もない」と無期懲役を選択、検察、被告側双方が控訴した。
広島高裁は「審理が不十分で訴訟手続きは違法」として1審判決を破棄して差し戻す判決を言い渡した。しかし、被告側の上告を受けた最高裁は昨年10月、1審の訴訟手続きは適法と判断、高裁に差し戻した。
(2010年7月28日13時37分 読売新聞)
399 :
広島小1女児殺害事件 冤罪:2010/07/28(水) 17:45:09 ID:OM7EQaja
広島小1女児殺害、ヤギ被告に無期判決 差し戻し控訴審
2010年7月28日13時41分
広島市で2005年、小学1年生の木下あいりさん(当時7)が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われたペルー国籍のホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(38)の差し戻し後の控訴審判決が28日、広島高裁であった。
竹田隆裁判長は、無期懲役とした06年7月の一審・広島地裁判決を支持。死刑を求めた検察と、両罪について無罪を主張した弁護側双方の控訴を棄却した。
この裁判をめぐっては、裁判員制度導入をにらんで「集中審理」を採用した06年の一審判決を「審理不十分」として差し戻した高裁に対し、最高裁が昨年10月に裁判のやり直しを命じる異例の経過をたどった。
被害者1人の場合の死刑適用の是非が争われたが、今回の判決は最高裁が1983年に死刑選択の指標として被害者の数や殺害の手段など9項目を挙げた「永山基準」を踏まえて判断したとみられる。
ヤギ被告は05年11月22日、広島市安芸区のアパート自室であいりさんにわいせつな行為をしたうえで首を絞めて殺害。その後、ガスコンロの段ボール箱に遺体を入れ、アパート近くの空き地に放置したなどとして起訴された。
一審は公判前整理手続きで争点や証拠を絞り込んだうえで、06年5月から始まった公判で5日続けて開廷する集中審理を採用。
検察側は「夢と希望にあふれた少女の命を奪った」と死刑を求め、弁護側は「『悪魔の声』に抵抗できずに及んだ犯行で、刑事責任能力はなかった」と無罪を主張したが、同7月の一審判決は「被害者が1人で計画性も認められない」として無期懲役を言い渡した。
(つづく)
400 :
広島小1女児殺害事件 冤罪:2010/07/28(水) 17:46:58 ID:OM7EQaja
(つづき)
08年12月の二審判決は、あいりさんがヤギ被告の自室で殺害されたと推認できる被告の供述調書について、地裁が「その任意性を時間をかけてまで検討するほど重要なものではない」として証拠採用しなかったことに対し、
「連続開廷を優先するあまりに不十分な審理だった」と指摘。地裁に差し戻した。これに対し、最高裁は「地裁に不当な義務を求めた」として高裁での審理のやり直しを命じた。
4月に始まった差し戻し後の控訴審では、検察側は被告のペルーでの性犯罪記録を根拠に「矯正は困難」として改めて死刑を要求。
弁護側は性犯罪記録について「確定判決が含まれておらず、証拠能力がない」と反論したうえで、再び精神鑑定を実施するよう求めたが退けられていた。(村形勘樹)
◇
〈広島市の小1女児殺害事件〉2005年11月22日午後3時ごろ、広島市安芸区の住宅前の空き地で段ボール箱に入れられた木下あいりさんが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
広島県警は8日後、空き地から約100メートル離れたアパートに住むペルー国籍のホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告が1人で下校していたあいりさんに話しかけ、自室に連れ込んで殺害したなどとして逮捕。
広島地検はヤギ被告を殺人、強制わいせつ致死、死体遺棄、出入国管理法違反(不法入国)の4罪で起訴した。
アサヒ・コム
401 :
広島小1女児殺害事件 冤罪:2010/07/28(水) 17:47:52 ID:OM7EQaja
画像
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女児わいせつ殺害、二審も無期=ペルー人被告の差し戻し審−広島高裁
広島市で2005年、小学1年木下あいりちゃん=当時(7)=が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われたペルー国籍ホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(38)の差し戻し控訴審判決が28日、広島高裁であった。
竹田隆裁判長は、一審広島地裁の無期懲役判決を支持し、検察側、弁護側双方の控訴を棄却した。
検察側は死刑を求めた。弁護側は被告の刑事責任能力に問題があり、殺人と強制わいせつ致死を否認していた。被害者が1人の事件で死刑が適用されるかが焦点だった。(2010/07/28-13:40)
402 :
広島小1女児殺害事件 冤罪:2010/07/28(水) 17:50:14 ID:OM7EQaja
広島・小1女児殺害:ヒマワリに問う父 迷走した裁判「意味、あったのか」
今年も黄色の美しい花を咲かせた木下あいりちゃんの形見のヒマワリ=広島県海田町で2010年7月16日、中里顕撮影 ◇28日、2度目の控訴審判決
広島市安芸区で05年11月、小学1年の木下あいりちゃん(当時7歳)が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われたペルー国籍のホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(38)に対する差し戻し控訴審判決が28日、広島高裁で言い渡される。
刑事裁判の迅速化を目指して導入された公判前整理手続きを巡って複雑な経緯をたどり、1審判決から4年を経て2度目の控訴審判決となる。父の建一さん(43)は、最愛の娘を失ってからの歳月の長さをかみしめながら、その時を待つ。【中里顕】
「長くかかった意味が本当にあったのか」。「裁判員裁判のモデルケース」と言われながら迷走した裁判に対し、建一さんは疑念をぬぐえない。
裁判は、無期懲役とした1審広島地裁判決(06年7月)を広島高裁が「公判前整理手続きが不十分」として差し戻し(08年12月)、被告が上告した最高裁の判決(09年10月)は高裁に審理を差し戻す異例の展開をたどった。
建一さんは「裁判のたびにつらい思いが続く」という。法廷で3度も意見陳述に立ち、「被告の口から真相を聞きたい」と求めたが、納得できる言葉は最後まで聞けなかった。
あいりちゃんの同級生は小学6年。「本当にいい子に育っていたんだろうな」。成長した娘の姿を思い浮かべると、悔しさがこみ上げるという。
(つづく)
403 :
広島小1女児殺害事件 冤罪:2010/07/28(水) 17:51:10 ID:OM7EQaja
(つづき)
公判のたび、娘が好きだったヒマワリと同じ黄色のフレームに入った遺影を掲げて傍聴してきた。自宅近くの広島県海田町にある花畑には、「あいりちゃんのひまわり」と名付けられたヒマワリが今年も大輪を咲かせた。
あいりちゃんの出身幼稚園に咲くヒマワリの種を譲り受け、熊本県の建一さんの実家で育ててもらった。その種を08年、「事件が忘れられないよう、あいりを思い出す象徴に」と、この花畑に託した。
世話をしている「ひまわりの会」の代表、田原利春さん(73)は「命の大切さについて考えてほしい」と、20日に地元の子どもたちを招き見学会を開く。
28日午後1時半からの判決公判には、建一さんはいつもの遺影を携えて臨む。田原さんは花畑であいりちゃんを思い、結果を待つ。
毎日新聞 2010年7月20日 大阪朝刊