【真の保守】平沼グループとは何だったのか

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186名無しさん@3周年

平沼グループは自民党政権下では、与党第二軍として存在価値があり、超保守的政見の代
弁者として重宝がられた。

地方の首長、議員は志向する政策を実現するために、中央からの予算獲得を至上命題とする。
これまで、与党系首長、議員は与党の国会議員に陳情し、優先的に中央政府にとりついでも
らえた。そのお返しとして、首長、地方議員は国政選挙で献身的に与党候補者の応援活動を
行った。

このカラクリのなかで、平沼グループは政府から自民党と対等に扱ってもらえた。しかもグ
ループ代表の平沼赳夫氏は運輸族の実力者の一人として、国土交通省の幹部官僚に強固な人
脈網を築いていた。首長、地方議員にとって、このうえなく頼りになる存在であった。

ところが、8月30日の衆議院総選挙で自民党・公明党があっけなく下野してしまった。いまや、
衆議院議員であれ、参議院議員であれ、自民党・公明党は中央からの予算獲得には何の役に
もたたない。

これまでの与党系首長、議会議員は陳情のルートを失ったのだ。しかたなく、多数を頼みに、
地方議会で 「意見書」 を決議して気休めにするだけである。意見書は地方議会の意思を衆
参両院議長や関係省庁へ伝える手段として地方自治法で認められている。

平沼グループの超保守的政見は今後とも一部の好事家にもてはやされるだろう。しかし、政権
交代後の現今のご時世には一般選挙民にとって所属の国会議員は旧政権時代の負の遺産と
してしか映らない。機を見るに敏な首長、地方議員は自分自身の選挙大事で、同グループか
ら距離を置くようになる。急速に人心が離反し、次回の国政選挙で同グループの議席獲得は
至難の業と予想される。