●「民主党政権」の行く末を生温かく見守るスレ●

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263佐藤総研

■小沢の描く政界再編シナリオ −来夏自民殲滅後に起こる事−

◆自民党の歴史的役割の終焉◆
8月30日の衆院総選挙で自民党が大敗したのは、何も麻生太郎の薄っぺら
さのためだけではない。
自民党が小泉改革を否定するのか肯定するのかを総括出来なかった事が、敗
北の主要因である。
総括が出来なかったために、打ち出す政策が規制緩和や小さな政府志向と、
従来型の官僚依存体質や大きな政府志向を足して2で割る方向性曖昧なもの
になった。

今後、先進諸国で内政に於いては極端な新自由主義も社会主義的政策も選択
する事は不可能であり、取り得る政策の範囲は「ナショナル・ミニマムを伴
う自立社会」を構造的に組み上げて行く事に限られる。
今回の民主党の勝因は、曲がりなりにもそこに軸足を置いた事が底流にある。

自民党が取り得る政策は、@一定の留保を付けての小泉改革の継承、A従来
の官僚依存・大きな政府指向、B「ナショナル・ミニマムを伴う自立社会」
の3つ若しくはこれらの混合以外にない。
前二者は既に破綻したスキームであり、Bを選択した場合に具体的に取り得
る政策は民主党の政策をアレンジしたものになる。(例えば、高速道路料金
無料化に対して、値下げの継続等)

このため自民党は既に歴史的役割を終えており、9月28日に投開票される
自民党総裁選に誰が選出されても自律的に党勢が回復する事はなく、もし民
主党が来夏7月の参院選の結果、参院単独過半数を得られないとしたら大き
な失政か慢心による選挙戦術の失敗による自滅以外にあり得ない。