【恥】自民党・中川財務相、世界中に醜態をさらけ出す
中川御一行さま「酒と国辱」の一部始終−空白の40分をスッパ抜く! 週刊ポスト(2009/03/06)
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そもそも、玉木氏のローマ同行は財務省内で訝られていた。
G7会議には、中川氏と白川方明・日銀総裁のほか、財務相から国際金融の責任者である
篠原尚之・財務官、玉木国際局長、中尾武彦・国際局次長らが同行した。
財務省中堅官僚が語る。「国際金融部門のトップ3人が一緒に行くというのは異例です。
通常、国際局長は国内に残り、首相官邸との連絡役を務めるものだが、中川大臣が玉木局長
をぜひ一緒に連れて行きたいと希望し、同行が実現した」
2人は大臣、局長の立場を超えた飲み友達で仲が良かったとの証言は他にもある。
「月に一度ほど、中川さんは玉木さんと飲みに行っていた」(大手紙経済部記者)
というのだ。そして、会見での酩酊ぶりにカギを握っているのもこの人物だ。
中川氏のG7当日の日程(28ページ参照)を見ると、“酩酊会見”は15時45分から。その前の予定
である、日ロ財務相会談は15時5分まで。この間に“40分の空白”がある。
「そこでしこたま飲んだのではないか」
永田町ではそうした見方が消えない。
詳しくは後述するが、ここで中川氏と“2人きり”だったのが他ならぬ、玉木氏なのである。
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この中川-玉木コンビの行動でまず注目すべきは、“G7本会合の昼食会”を途中で抜け出し、
わざわざ滞在先である、「ウエスティン・エクセルシオール・ホテル」のイタリアンレストラン「ドニー」
で“2度目の昼食”をしたことだ。
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しかし、もう1人、中川氏の麻布高校で3つ下の同窓生がロンドンから駆けつけていたのだ。
大野英昭・日銀ロンドン事務所長だ。日銀はそれを「レストランの近くで偶然会った」(政策広報課)
と説明する。
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玉木氏、大野氏という麻布の旧友が“偶然”そろい、メンバーの1人は“ソムリエ”なのだ。わざわざ
G7昼食会を中座したのも、同窓会気分の食事会を開くためだったからではないのかという疑問さえ
浮かぶ。
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時系列を遡ると、中川氏は会見前日の13非の機中から飲みっぱなしだった。
本人に自己申告分だけを挙げても、チャーター機の中では、「ジントニックを3〜4杯」飲み、
ローマ到着後にガイトナー米財務長官と会談したあと、G7の夕食会で「白と赤のワインを1杯ずつ」、
その夜、同行4社の記者、女性2人、男性2人と懇談し、「就寝前にジントニックを2〜3杯」飲んでいる。
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一連の流れだけを見ても、単に「薬の飲みすぎによる体調悪化」とする中川氏の説明には疑問を
抱きたくなる。だが、さらに会見後の行動は、全く説明がつかないものとなっている。
というのも、中川氏は16時5分に問題の記者会見を終えてふらふらと会見場を後にした後、
19時30分にチャーター機でローマを発つまでの間、部屋で休養を取ったのではなかった。玉木氏、
政策秘書官と一緒にミケランジェロの「最後の審判」で知られるバチカン宮殿の見物に向かったのだ。
「外務省の駐イタリア大使と駐バチカン大使が中川大臣の案内役を務めた」(外務省欧州局幹部)という。
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その「空白の40分」とはなんだったのか。
ロシア財務相との会談は中川氏の部屋で行われ、ロシア側が退出してほどなく、中川氏の秘書官や
日本の財務省のスタッフも一斉に部屋を出た。その時、会議室のテーブルには「水差しとグラス」しか
置かれていなかった。「みんなが退出した後も、玉木局長だけは残りました。25〜30分ほどは2人きり
だった。秘書官らが記者会見用の資料を届けに入ったのは会見10分ほど前で、前後に篠原財務官が
部屋にやってきて一緒に会見場に向かったが、その頃には大臣の足元はおぼつかない状態に
なっていた。玉木局長と2人だった時に何があったのかはわれわれにもわからない」(財務省の同行筋)
ちなみに、部屋についているミニバーには「白ワインとスパークリングワイン、ウィスキーなどを
常備している」(ホテル関係者)という。
当の玉木氏はG7からの帰国翌日(2月16日)の衆院財務金融委員会でその時の様子を聞かれ、
かばうような言い方をし、部屋では「酒も水も口にしていない」と飲酒を否定したのである。
だが、会見での中川氏は確かに泥酔していた。“酒豪”と“ソムリエ”2人のそれまでの行動から見て、
テーブルに置かれた「水差しとコップ」が「デキャンタとグラス」に変わり、会見前に休養させるはずが、
逆効果になりかねないことは容易に類推できるはずだ。