官僚によるマインドコントロール()捕鯨問題-10’

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265名無しさん@3周年
完全に筋違いである。石田は反捕鯨を「地球主義の流れ」というのだが、特定の動物を可愛いとする価値観の押しつけがどうして「地球主義」なのだろう。それは正しくは「地球全体主義」というべきだ。石田がそう言わないのは、無論そう言えばこれがファシ
ズムの一種だと露見してしまうからである。石田は、資源量を無視してかかるIWCを正当化するために、「科学も万能ではない」として、1年前に紙面に登場した藤原英司の意見を持ち出す。「野生動物がどこでエサをとるか、眠るか、お産をするかを知って
おかないと、いつか滅びる」というのだが、これほどバカバカしい見解はあるまい。例えば鯖や鰯が「どこでエサをとるか、眠るか、お産をするかを」知っておかないと漁ができないなんて阿呆な話を聞いて、笑い出さない者がいるだろうか。資源量を正確に見
積もることは大事だが、それにはエサ場や「どこで眠るか」の知識は不可欠なものではない。もし藤原や石田が本当にそう信じているなら、欧米に行って漁業関係者の前で「エサ場や睡眠場所が分からない魚はとるな」と主張するがいい。笑われなければ、袋叩
きにされるのがオチだろう。藤原の意見は要は反対のための屁理屈であり、それをとり上げた石田の頭の悪さにはあきれ果てるしかない。これが「科学部次長」なのでは、朝日新聞の知性が知れるというものである。比較の意味で、94年に南極海聖域案が通った
時に他紙が掲げた社説を見ておこう。今度は毎日新聞を取り上げよう(5月29日)。毎日は日本の主要紙の中では朝日と並んで進歩派と目されるが、社説は朝日に比べるとはるかに筋が通っている。まず、朝日と違って「鯨を敬愛する人の気持ちも分かる」など
と文化差別を容認するようなことは全然書いていない。聖域化が科学的根拠のない決定だとし、さらにIWC総会が同科学委員会の勧告を無視したことに抗議して英国人の科学委員会議長が辞任した事実にも触れている。こうしてIWCの内幕がかなり無茶苦茶
なものであることをはっきり指摘した上で、IWC脱退は避けて「主張すべきところを主張すべきだ。 (…)野生動物の持続的利用という普遍的原則を譲る必要はない。それに耳を傾ける理性ある者も現れてこよう。事実、欧米の有力紙にも、ここ1、2年、限定